JP2605196B2 - 水産物加工品の脱臭方法 - Google Patents
水産物加工品の脱臭方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は装飾用や美術工芸用など
に使用される水産物加工品の脱臭方法に関するものであ
る。
に使用される水産物加工品の脱臭方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】現在、水産物加工品の品
質を損なわずに穿孔等の加工を行った水産物加工品に付
隨する水産物特有の不快(魚腥臭)を、短時間で消す実
用的な方法は未だ提案されていない。母貝から採取され
た真珠の品質を決定するものは外観、色、光沢(テ
リ)、形(サイズ)、巻き、及び傷の有無であるが、そ
の他の重要な問題として臭気がある。同様に、珊瑚、貝
殻、甲殻等の装飾や美術工芸に用いる水産物加工品でも
臭気を生じ、その臭気の除去が重要な問題である。すな
わち、真珠に代表される装飾用あるいは美術工芸用水産
物自体は、上市前に機械等で良く洗浄するので加工前は
無臭である。しかし、ネックレスや帆船模型等からも分
かるように、装飾品や美術工芸品を製造する場合は、穴
開け加工(機械穿孔)を中心とする加工が不可欠であ
り、得られた加工品には不快臭が発生する。不快臭発生
の原因を真珠で説明すると、穿孔時に真珠内部の殻皮層
及び稜柱層部分が破壊されるから、これらを構成してい
る生体組織の一部も破壊されて、水産物特有の不快な魚
腥臭が発生するものと推定される。そして、この状態を
このまま放置すると、組織の酸化分解や腐敗が進み、臭
気は一層強まる。この強い臭気は、単なる水洗では除去
できず、周囲の容器、衣服及び身体に染みついて、これ
らを汚染する。このような一般人が嫌悪する臭気は、ご
く微量でも製品に隨伴すると製品の商品価値を著しく低
下させるから重大問題であり、形状が大きく生殖線が発
達し分泌物の多いクロチョウガイ真珠やシロチョウガイ
真珠等の加工品では、不快臭が顕著なため早急に解決し
なければならない重要な技術課題となっている。また、
近縁種の海水産ならびに淡水産貝類からの真珠加工品に
おいても同様の問題をかかえている。貝殻細工品や珊瑚
細工品等でも真珠の場合ほど顕著ではないが同様の問題
がある。
質を損なわずに穿孔等の加工を行った水産物加工品に付
隨する水産物特有の不快(魚腥臭)を、短時間で消す実
用的な方法は未だ提案されていない。母貝から採取され
た真珠の品質を決定するものは外観、色、光沢(テ
リ)、形(サイズ)、巻き、及び傷の有無であるが、そ
の他の重要な問題として臭気がある。同様に、珊瑚、貝
殻、甲殻等の装飾や美術工芸に用いる水産物加工品でも
臭気を生じ、その臭気の除去が重要な問題である。すな
わち、真珠に代表される装飾用あるいは美術工芸用水産
物自体は、上市前に機械等で良く洗浄するので加工前は
無臭である。しかし、ネックレスや帆船模型等からも分
かるように、装飾品や美術工芸品を製造する場合は、穴
開け加工(機械穿孔)を中心とする加工が不可欠であ
り、得られた加工品には不快臭が発生する。不快臭発生
の原因を真珠で説明すると、穿孔時に真珠内部の殻皮層
及び稜柱層部分が破壊されるから、これらを構成してい
る生体組織の一部も破壊されて、水産物特有の不快な魚
腥臭が発生するものと推定される。そして、この状態を
このまま放置すると、組織の酸化分解や腐敗が進み、臭
気は一層強まる。この強い臭気は、単なる水洗では除去
できず、周囲の容器、衣服及び身体に染みついて、これ
らを汚染する。このような一般人が嫌悪する臭気は、ご
く微量でも製品に隨伴すると製品の商品価値を著しく低
下させるから重大問題であり、形状が大きく生殖線が発
達し分泌物の多いクロチョウガイ真珠やシロチョウガイ
真珠等の加工品では、不快臭が顕著なため早急に解決し
なければならない重要な技術課題となっている。また、
近縁種の海水産ならびに淡水産貝類からの真珠加工品に
おいても同様の問題をかかえている。貝殻細工品や珊瑚
細工品等でも真珠の場合ほど顕著ではないが同様の問題
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、真珠等の水
産物加工品から生じる不快臭を除くことをその課題とす
る。
産物加工品から生じる不快臭を除くことをその課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明によれば、装飾用や美術工
芸用に使用される水産物加工品の持つ不快臭を除去する
に際し、該水産物加工品を、(i)アンモニアを含む有
機溶媒溶液、(ii)有機塩基を含む有機溶媒溶液又は(ii
i)液状有機塩基で処理することを特徴とする水産加工品
の脱臭方法が提供される。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明によれば、装飾用や美術工
芸用に使用される水産物加工品の持つ不快臭を除去する
に際し、該水産物加工品を、(i)アンモニアを含む有
機溶媒溶液、(ii)有機塩基を含む有機溶媒溶液又は(ii
i)液状有機塩基で処理することを特徴とする水産加工品
の脱臭方法が提供される。
【0005】本発明で被処理原料として用いる水産物加
工品は、内部に有機質を含み、その加工によって、その
有機物に起因する不快臭を生じている装飾用や美術工芸
用に使用される水産物製品を意味し、真珠、珊瑚、貝
殻、甲殻等の加工品が包含される。
工品は、内部に有機質を含み、その加工によって、その
有機物に起因する不快臭を生じている装飾用や美術工芸
用に使用される水産物製品を意味し、真珠、珊瑚、貝
殻、甲殻等の加工品が包含される。
【0006】本発明においては、前記水産物加工品の臭
気を除去する処理液として、(i)アンモニアを含む有
機溶媒溶液、(ii)有機塩基を含む有機溶媒溶液又は(ii
i)液状有機塩基を用いる。有機塩基としては、塩基性窒
素原子を含む各種の有機化合物が用いられ、アミン化合
物(アミノ化合物)、アミド化合物、イミン化合物、イミ
ド化合物等が包含される。これらの有機塩基は、水産物
加工品の脱臭処理に際し、その水産物加工品の不快臭を
生じている有機組織に対する親和性ないし浸透性の点か
ら−OHや、−COOM(M:ナトリウムやアンモニウ
ム等の塩形成イオン)を有するのが好ましい。アミン化
合物(アミノ化合物)としては、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルカノールアミンの他、エチレンジアミン、シクロヘキ
シルアミン、ピリジン、アニリン、尿素、アミノ酸等が
挙げられる。アミド化合物としては、アセトアミド、ジ
メチルホルムアミド等が挙げられる。イミン化合物とし
ては、ピペリジン、ピロリジン等が挙げられる。イミド
化合物としては、グルタルイミド、スクシンイミド等が
挙げられる。本発明においては、前記有機塩基は、好ま
しくは、有機溶媒溶液として用いられる。この場合、有
機塩基は、ガス状、液状、固体状のいずれの状態におい
ても用いることができる。有機塩基が液状の場合には、
それ自体を処理液として用いることもできる。
気を除去する処理液として、(i)アンモニアを含む有
機溶媒溶液、(ii)有機塩基を含む有機溶媒溶液又は(ii
i)液状有機塩基を用いる。有機塩基としては、塩基性窒
素原子を含む各種の有機化合物が用いられ、アミン化合
物(アミノ化合物)、アミド化合物、イミン化合物、イミ
ド化合物等が包含される。これらの有機塩基は、水産物
加工品の脱臭処理に際し、その水産物加工品の不快臭を
生じている有機組織に対する親和性ないし浸透性の点か
ら−OHや、−COOM(M:ナトリウムやアンモニウ
ム等の塩形成イオン)を有するのが好ましい。アミン化
合物(アミノ化合物)としては、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルカノールアミンの他、エチレンジアミン、シクロヘキ
シルアミン、ピリジン、アニリン、尿素、アミノ酸等が
挙げられる。アミド化合物としては、アセトアミド、ジ
メチルホルムアミド等が挙げられる。イミン化合物とし
ては、ピペリジン、ピロリジン等が挙げられる。イミド
化合物としては、グルタルイミド、スクシンイミド等が
挙げられる。本発明においては、前記有機塩基は、好ま
しくは、有機溶媒溶液として用いられる。この場合、有
機塩基は、ガス状、液状、固体状のいずれの状態におい
ても用いることができる。有機塩基が液状の場合には、
それ自体を処理液として用いることもできる。
【0007】有機溶媒としては、アンモニア又は有機塩
基を溶解し得るものであればよく、炭化水素、アルコー
ル、ケトン、エステル等の従来公知のものが使用し得る
が、水産物加工品の脱臭処理に際し、その水産物加工品
の不快臭を生じている有機組織に対する親和性ないし浸
透性の容易さの点から、さらに、その脱臭処理後におい
て、水産物加工品からの水洗除去の点から、親水性又は
水溶性の有機溶媒の使用が好ましい。本発明において好
ましく使用される有機溶媒は、メタノールやエタノー
ル、プロパノール、アセトン等のアルコールやケトンで
ある。有機溶媒中のアンモニア濃度は、0.01〜5.
00重量%、好ましくは0.1〜1.0重量%程度であ
る。有機溶媒中の有機塩基の濃度は、0.01〜5.0
0重量%、好ましくは0.5〜1.0重量%程度であ
る。有機溶媒に対する水の混入は余り好ましいものでは
ないが、一般には、5重量%以下であれば格別の支障を
与えない。
基を溶解し得るものであればよく、炭化水素、アルコー
ル、ケトン、エステル等の従来公知のものが使用し得る
が、水産物加工品の脱臭処理に際し、その水産物加工品
の不快臭を生じている有機組織に対する親和性ないし浸
透性の容易さの点から、さらに、その脱臭処理後におい
て、水産物加工品からの水洗除去の点から、親水性又は
水溶性の有機溶媒の使用が好ましい。本発明において好
ましく使用される有機溶媒は、メタノールやエタノー
ル、プロパノール、アセトン等のアルコールやケトンで
ある。有機溶媒中のアンモニア濃度は、0.01〜5.
00重量%、好ましくは0.1〜1.0重量%程度であ
る。有機溶媒中の有機塩基の濃度は、0.01〜5.0
0重量%、好ましくは0.5〜1.0重量%程度であ
る。有機溶媒に対する水の混入は余り好ましいものでは
ないが、一般には、5重量%以下であれば格別の支障を
与えない。
【0008】本発明の水産物加工品の脱臭処理は、水産
物加工品を処理液と接触させればよい。一般には、処理
液を容器に入れ、この処理液中に水産物加工品を浸漬処
理する。この場合、処理液には、界面活性剤の添加が有
利である。処理液に対して界面活性剤を添加することに
より、処理液の浸透性が高められ、処理時間を短縮し得
る利点がある。界面活性剤としては、イオン性、非イオ
ン性及び両性の界面活性剤が使用できるが、特に、浸透
性にすぐれた界面活性剤、例えば、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸系の界面活性剤の
使用が有利である。界面活性剤の添加量は、処理液中、
0.5〜5重量%程度である。処理温度としては、室温
又は加温が採用され、水産物加工品が特に悪影響を受け
ない限り高い温度の使用が処理効率の点では有利であ
る。常圧下で行う場合には、脱臭処理は、一般には、室
温から、還流温度の範囲で実施するのが望ましく、通常
は室温〜60℃で行われる。処理圧は、通常、常圧であ
るが、必要に応じ、加圧や減圧を採用することができ
る。水産物加工品が複雑な細部を有する場合には、処理
液の浸透性を向上させ得る点から、加圧の使用は有利で
ある。処理時間は特に制限されないが、臭気の消失状況
を観察しながら適宜定めれば良く、一般的には1〜10
時間である。
物加工品を処理液と接触させればよい。一般には、処理
液を容器に入れ、この処理液中に水産物加工品を浸漬処
理する。この場合、処理液には、界面活性剤の添加が有
利である。処理液に対して界面活性剤を添加することに
より、処理液の浸透性が高められ、処理時間を短縮し得
る利点がある。界面活性剤としては、イオン性、非イオ
ン性及び両性の界面活性剤が使用できるが、特に、浸透
性にすぐれた界面活性剤、例えば、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸系の界面活性剤の
使用が有利である。界面活性剤の添加量は、処理液中、
0.5〜5重量%程度である。処理温度としては、室温
又は加温が採用され、水産物加工品が特に悪影響を受け
ない限り高い温度の使用が処理効率の点では有利であ
る。常圧下で行う場合には、脱臭処理は、一般には、室
温から、還流温度の範囲で実施するのが望ましく、通常
は室温〜60℃で行われる。処理圧は、通常、常圧であ
るが、必要に応じ、加圧や減圧を採用することができ
る。水産物加工品が複雑な細部を有する場合には、処理
液の浸透性を向上させ得る点から、加圧の使用は有利で
ある。処理時間は特に制限されないが、臭気の消失状況
を観察しながら適宜定めれば良く、一般的には1〜10
時間である。
【0009】前記のようにして脱臭処理された水産物加
工品はこれを処理液から分離し、それに付着する処理液
を除去する。このためには、水産物加工品を、必要に応
じて有機溶媒や水と有機溶媒との混合液で予備洗浄した
後、水洗処理すればよい。水洗処理された水産物加工品
は、これを温風や減圧下に乾燥することにより、脱臭製
品とされる。
工品はこれを処理液から分離し、それに付着する処理液
を除去する。このためには、水産物加工品を、必要に応
じて有機溶媒や水と有機溶媒との混合液で予備洗浄した
後、水洗処理すればよい。水洗処理された水産物加工品
は、これを温風や減圧下に乾燥することにより、脱臭製
品とされる。
【0010】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例によって更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって制
約されるものではない。
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって制
約されるものではない。
【0011】実施例1 直径11〜12mmの南洋産黒真珠(クロチョウガイ真
珠)50匁(187.5g)をネックレースとして通糸
加工したもの一組を、メタノール100ml、トリエタ
ノールアミン1mlおよびジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム1gの混合液(以下、処理液と略す)に浸し、
静かにかきまぜながら液温40〜50℃で、還流下、約
5時間処理した。1〜2時間ごとに臭気を嗅覚で確認し
ながら脱臭状態を観察した。この処理の際に化学構造は
定かでないが、臭気の発生物質と見られる白いカユ状の
蛋白様物質と褐色沈殿物が、穿孔部から順次、処理液中
に排出されるのが見い出された。試料の臭気が消失した
時点でネックレースを処理液より取りだし、洗浄メタノ
ール液中に浸漬して付着した処理液を洗浄除去した。さ
らに、含水メタノール、純水の順でpHが中性となるま
でネックレースを良く洗浄し、最後に室温で乾燥した
後、表面の蛋白様付着物を清掃して無臭の製品を得た。
珠)50匁(187.5g)をネックレースとして通糸
加工したもの一組を、メタノール100ml、トリエタ
ノールアミン1mlおよびジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム1gの混合液(以下、処理液と略す)に浸し、
静かにかきまぜながら液温40〜50℃で、還流下、約
5時間処理した。1〜2時間ごとに臭気を嗅覚で確認し
ながら脱臭状態を観察した。この処理の際に化学構造は
定かでないが、臭気の発生物質と見られる白いカユ状の
蛋白様物質と褐色沈殿物が、穿孔部から順次、処理液中
に排出されるのが見い出された。試料の臭気が消失した
時点でネックレースを処理液より取りだし、洗浄メタノ
ール液中に浸漬して付着した処理液を洗浄除去した。さ
らに、含水メタノール、純水の順でpHが中性となるま
でネックレースを良く洗浄し、最後に室温で乾燥した
後、表面の蛋白様付着物を清掃して無臭の製品を得た。
【0012】実施例2 穿孔した南洋産クロチョウガイ真珠のバロック(サーク
ル状)珠(片穴、両穴)50匁(187.5g)を、メ
タノール80ml、イソプロピルアルコール20mlお
よびトリエタノールアミン1mlを混合した処理液に浸
し、40〜50℃で還流下、約6時間処理した。脱臭処
理は、臭気が消失するまで処理液を新しく取り替えなが
ら繰り返し行った。次いで、実施例1と同様の方法で洗
浄及び乾燥を行い、無臭の製品を得た。
ル状)珠(片穴、両穴)50匁(187.5g)を、メ
タノール80ml、イソプロピルアルコール20mlお
よびトリエタノールアミン1mlを混合した処理液に浸
し、40〜50℃で還流下、約6時間処理した。脱臭処
理は、臭気が消失するまで処理液を新しく取り替えなが
ら繰り返し行った。次いで、実施例1と同様の方法で洗
浄及び乾燥を行い、無臭の製品を得た。
【0013】実施例3 穿孔し、ネックレースに加工した南洋産クロチヨウガイ
真珠(両穴、銀色系サークル珠)10匁(37.5g)
をメタノール80mlの液に浸し、室温で約24時間放
置後取りだし、次にトリエタノールアミン0.5mlと
モノエタノールアミン0.5mlを加えたメタノール1
00mlの処理液に移し、40〜50℃で還流下、約5
時間処理した。処理後、一たんメタノールで洗浄した
後、減圧下に脱気し、最後に純水でpH中性となるまで
良く洗浄し、室温で乾燥し、表面を清掃して無臭の製品
を得た。
真珠(両穴、銀色系サークル珠)10匁(37.5g)
をメタノール80mlの液に浸し、室温で約24時間放
置後取りだし、次にトリエタノールアミン0.5mlと
モノエタノールアミン0.5mlを加えたメタノール1
00mlの処理液に移し、40〜50℃で還流下、約5
時間処理した。処理後、一たんメタノールで洗浄した
後、減圧下に脱気し、最後に純水でpH中性となるまで
良く洗浄し、室温で乾燥し、表面を清掃して無臭の製品
を得た。
【0014】実施例4 臭気の強い真珠加工品、貝殻を加圧容器内の濃度0.5
重量%のアンモニアを含むエタノール中に浸漬し、密栓
後やや加圧下に、約24時間、50℃前後で加温処理し
た。処理物を良く水洗して、臭気の殆どない製品を得
た。
重量%のアンモニアを含むエタノール中に浸漬し、密栓
後やや加圧下に、約24時間、50℃前後で加温処理し
た。処理物を良く水洗して、臭気の殆どない製品を得
た。
【0015】比較例1〜4、実施例5〜10 各種の処理液1dl中に、穿孔黒真珠バラ玉を浸漬し、
50±5℃で、5時間処理した。得られた製品の臭気強
度を臭覚による官能検査で行い、以下に示す評価基準で
評価した。その結果を表1に示す。 0:無臭 1:非常にわずか 2:かすか 3:容易に感じる 4:強い 5:非常に強い
50±5℃で、5時間処理した。得られた製品の臭気強
度を臭覚による官能検査で行い、以下に示す評価基準で
評価した。その結果を表1に示す。 0:無臭 1:非常にわずか 2:かすか 3:容易に感じる 4:強い 5:非常に強い
【0016】
【表1】
【0017】実施例11 実施例1において、処理液としてジメチルホルムアミド
を用いた以外は同様にして実験を行った。この場合に
も、臭気のない製品を得ることが確認された。
を用いた以外は同様にして実験を行った。この場合に
も、臭気のない製品を得ることが確認された。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、水産物加工品中の臭気
原因物質のほぼ全量を系外に除去できるので、得られる
製品には臭気の再発現がない。また、本発明では、水産
物加工品の品質を損ねることもない。本発明法は、特に
真珠及び真珠加工品の処理に好適である。
原因物質のほぼ全量を系外に除去できるので、得られる
製品には臭気の再発現がない。また、本発明では、水産
物加工品の品質を損ねることもない。本発明法は、特に
真珠及び真珠加工品の処理に好適である。
Claims (2)
- 【請求項1】 装飾用や美術工芸用に使用される水産物
加工品の持つ不快臭を除去するに際し、該水産物加工品
を、(i)アンモニアを含む有機溶媒溶液、(ii)有機
塩基を含む有機溶媒溶液又は(iii)液状有機塩基で処理
することを特徴とする水産加工品の脱臭方法。 - 【請求項2】 水産物加工品が穿孔した天然または養殖
真珠である請求項1の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348959A JP2605196B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 水産物加工品の脱臭方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348959A JP2605196B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 水産物加工品の脱臭方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05199912A JPH05199912A (ja) | 1993-08-10 |
JP2605196B2 true JP2605196B2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=18400548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3348959A Expired - Fee Related JP2605196B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 水産物加工品の脱臭方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605196B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002338430A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-11-27 | Mikimoto Pharmaceut Co Ltd | アコヤ貝真珠層粉末を得る方法 |
CN100367890C (zh) * | 2005-01-31 | 2008-02-13 | 童宗敏 | 一种珍珠首饰的制作工艺 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0240042A (ja) * | 1988-07-29 | 1990-02-08 | Fuji Heavy Ind Ltd | 2サイクル直噴エンジンの燃料噴射制御装置 |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP3348959A patent/JP2605196B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05199912A (ja) | 1993-08-10 |
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