JP2604922Y2 - 金属パイプ用シール継手 - Google Patents

金属パイプ用シール継手

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JP2604922Y2
JP2604922Y2 JP1993058258U JP5825893U JP2604922Y2 JP 2604922 Y2 JP2604922 Y2 JP 2604922Y2 JP 1993058258 U JP1993058258 U JP 1993058258U JP 5825893 U JP5825893 U JP 5825893U JP 2604922 Y2 JP2604922 Y2 JP 2604922Y2
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seal joint
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照生 藤山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属パイプ用シール継
手に係り、さらに詳しくは、湾曲した金属パイプとの接
続部におけるシール性および締着力を向上できる金属パ
イプ用シール継手に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、シームレス鋼管などの金属パイ
プの製造設備においては、保管し易いように、製造され
た金属パイプを一旦コイル状に結束させている。結束さ
れた金属パイプは、その後、金属パイプの端部にシール
継手を接続し、このシール継手を介して金属パイプ内に
各種処理液や洗浄液を圧送してパイプの内面処理を行っ
ていた。従来、このコイル状の金属パイプの内面処理に
使用されるシール継手として、直管の内面処理に使用さ
れる、ゴム製の環状のシールパッキンが内周面に装着さ
れたケーシングに、金属パイプの締め付け金具が取付け
られたシール継手が採用されていた。なお、金属パイプ
は高温で熱処理された状態で切断されているので、シー
ル継手が接続される金属パイプの端面には疵があると共
に、真円でなく若干変形しており、しかも金属パイプ自
体がコイル状であるので切断部にも曲がりがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の直管用のシール継手は、このように接続される側の
金属パイプの端面に疵があるので、大きな力でパイプへ
の締め付けを行う継手接続時に、この疵部によりシール
パッキンが傷つき易いという問題点があった。また、前
述したように金属パイプの端部には変形や曲がりが発生
しているので、継手接続に際して、このような直管用の
シール継手を用いてパイプ形状に合わせた締着は難し
く、このため継手からパイプ内に流れ込む高温高圧の処
理液や洗浄液が両部材の接続部の隙間から外に漏れ出
し、金属パイプの外周面を腐食させて不良品を発生させ
るという問題点があった。仮に、数回の接続のやり直し
を経て、シール継手の接続当初にはシール継手を金属パ
イプに隙間なく接続できても、金属パイプを数種類の高
温高圧の処理液や洗浄液により連続処理する工程におい
て、パイプ内を流れる液を他の液に切り換える時の衝撃
により両部材に締め付けのずれが発生して、接続部に隙
間ができたりパイプから継手が抜け落ちてしまい、同様
に液漏れが生じるという問題点があった。本考案はこの
ような実情に鑑みなされたもので、湾曲した金属パイプ
との接続部におけるシール性および締着力を向上できる
金属パイプ用シール継手を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の金属パイプ用シール継手は、連結しようとする金
属パイプ(21)の先部が嵌入する装着部(11a)を
先部に有し、該装着部(11a)の手前には内周面に耐
熱耐酸性のある環状の第1のシールパッキン(14)が
装着されたケーシング(11)と、該ケーシング(1
1)に螺着されて、前記第1のシールパッキン(14)
を基側から軸方向に押圧するシールジョイント(16)
と、該シールジョイント(16)の奥側の内周面に装着
可能な耐熱耐酸性のある環状の第2のシールパッキン
(18)と、該第2のシールパッキン(18)を基側か
ら軸方向に押圧する押圧金具(19)と、該押圧金具
(19)に当接されて、装着される前記金属パイプ(2
1)を基側から軸方向に締め付ける切込み入りのスリー
ブクランプ(22)と、前記シールジョイント(16)
に螺合されて、該螺合時に前記スリーブクランプ(2
2)および前記押圧金具(19)を、奥側から軸方向に
前記第2のシールパッキン(18)側に押し込み、基側
は内部が拡径化した締着ナット(25)とを備えてい
る。
【0005】
【作用】請求項1記載の金属パイプ用シール継手におい
ては、ケーシングを金属パイプの端部に取付け、次いで
ケーシングにシールジョイントを螺着させると、このシ
ールジョイントにより第1のシールパッキンが軸方向か
ら押圧されて金属パイプの端部に密着される。次いで、
シールジョイントの所定位置に押圧金具とスリーブクラ
ンプとを配置してシールジョイントに締着ナットをねじ
込む。これにより、締着ナットのねじ込み量に応じて、
押された押圧金具が第2のシールパッキンを軸線方向か
ら押圧し、この第2のシールパッキンが金属パイプの先
端部付近に密着される。一方、締着ナットをシールジョ
イントにねじ込むことにより、スリーブクランプも軸線
方向に押し込まれ、これによりスリーブクランプが縮径
して金属パイプの第2のシールパッキンの密着部の近傍
を外方から大きな力で締め付けてシール継手を金属パイ
プにしっかりと固定する。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案
を具体化した実施例につき説明し、本考案の理解に供す
る。ここに、図1は本考案の一実施例に係る金属パイプ
用シール継手の断面図である。
【0007】図1に示すように、本考案の一実施例に係
る金属パイプ用シール継手10は、継手本体となる管状
のケーシング11を有している。ケーシング11の一端
部には、処理液や洗浄液の供給パイプ12に螺合される
比較的小径な外ネジ部13が突出して設けられており、
ケーシング11の内側の先部には装着しようとする金属
パイプ21の先部が嵌入する装着部11aが設けられて
いる。そして、装着部11aの手前のケーシング11の
内周面には比較的肉厚な環状の第1のシールパッキン1
4が装着されている。この第1のシールパッキン14
は、耐熱耐酸性のあるゴム製のパッキンである。また、
ケーシング11の他端部は、内周面にネジ山が形成され
た内ネジ部15になっており、内ネジ部15には、シー
ルジョイント16の一端部にある外ネジ部17が着脱可
能に螺合されている。シールジョイント16は、ケーシ
ング11への螺合の際に第1のシールパッキン14を軸
方向から押圧する管状部材であり、このジョイント16
の奥側の内周面には、耐熱耐酸性のあるテフロン系樹脂
からなる環状の第2のシールパッキン18が面シールを
形成するように3個並列に設けられている。
【0008】シールジョイント16内には、第2のシー
ルパッキン18を軸方向からケーシング11側に押圧す
る環状の押圧金具19が出し入れ可能に挿入されてお
り、押圧金具19の一端側の内周面に形成された溝部2
0に、押圧金具19に当接されて、パイプ状に湾曲した
金属パイプ21を外方から締め付けるスリーブクランプ
22が着脱可能に嵌着されている。スリーブクランプ2
2の周側面には、軸線方向からの力によりクランプ22
が縮径するように一本の螺旋状の切込み23が入ってい
る。また、前記シールジョイント16の他端部は内ネジ
部24になっており、内ネジ部24には、螺合時にスリ
ーブクランプ22を軸方向から第2のシールパッキン1
8側に押し込む締着ナット25が着脱可能に螺合されて
いる。締着ナット25の一端部の外周面には、内ネジ部
24に応じたネジ山が形成されており、このナット25
の一端部の内周面にスリーブクランプ22の嵌合溝25
aが形成されている。さらに、この嵌合溝25aを形成
する環状のリブ25bより締着ナット25の他端側は、
湾曲する金属パイプ21のシール継手10による拘束長
さを短くして、金属パイプ21の湾曲をできるだけ許容
可能なように拡径化されている。
【0009】続いて、本考案の一実施例に係る金属パイ
プ用シール継手10の使用方法を説明する。図1に示す
ように、まず、供給パイプ12にケーシング11の外ネ
ジ部13を螺着すると共に、押圧金具19とスリーブク
ランプ22とを収納し、かつ他端部に締着ナット25が
螺合されたシールジョイント16を金属パイプ21の端
部に装着させる。この際、締着ナット25の他端側(基
側)の内部は拡径化されているので、湾曲する金属パイ
プ21のシール継手10による拘束長さをシール継手1
0の全長に対して短くでき、金属パイプ21の湾曲を許
容することができる。次いで、ケーシング11をシール
ジョイント16に螺着することにより、シールジョイン
ト16の一端から突出する金属パイプ21の端部をケー
シング11の内部に当接して位置決めさせると共に、シ
ールジョイント16により第1のシールパッキン14が
軸方向から押圧されることによりこのパッキン14が径
方向に脹らんで金属パイプ21の外周面に密着される。
このように、第1のシールパッキン14は金属パイプ2
1の端面に当接しないので、第1のシールパッキン14
がこのパイプ21の端面付近に形成された疵部により損
傷する虞れが少ない。
【0010】その後、締着ナット25をシールジョイン
ト16にねじ込むと、締着ナット25によりスリーブク
ランプ22がケーシング11方向に押し込まれ、これに
よりスリーブクランプ22が縮径して金属パイプ21の
第2のシールパッキン18の密着部の近傍を外方から大
きな力で締め付けてシール継手10を金属パイプ21に
しっかりと固定する。一方、このスリーグクランプ22
がケーシング11の方向に押し込まれることにより、押
圧金具19も同一方向に押し込まれ、締着ナット25の
ねじ込み量に応じて押圧金具19が第2のシールパッキ
ン18を軸線方向から押圧し、これによりこの第2のシ
ールパッキン18が金属パイプ21の先端部付近の外周
面に面シール状態で密着される。
【0011】このように、湾曲する金属パイプ21の端
部を、ケーシング11の金属パイプ21の端面が当接さ
れる部分と、スリーブクランプ22とにより堅固に固定
でき、しかもこれらの固定部間に配置された第1、2の
シールパッキン14、18によりしっかりとシールされ
るので、金属パイプ21が湾曲していてもシール継手1
0と金属パイプ21との接続部に隙間ができず、供給パ
イプ12よりシール継手10を介して金属パイプ21内
に供給される高温高圧の処理液や洗浄液が外に漏れ難
い。また、金属パイプ21の内周面の処理は、数種類の
処理液や洗浄液を連続的に切り換えながら行われている
が、流れる液が高温高圧の液であるので、金属パイプ2
1内を流れる液を他の液に交換する際には比較的大きな
衝撃が発生する。これにより、従来の直管用のシール継
手の場合には両部材に締め付けのずれが発生して、接続
部に隙間ができたり金属パイプから継手が抜け落ちて液
漏れが生じていたが、シール継手10はこのように湾曲
した金属パイプ21でも堅固に固定して十分なシール性
が得られる継手なので、液交換時に衝撃が発生しても簡
単には液漏れしない。
【0012】以上、本考案の実施例を説明したが、本考
案はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計変更や動作の変更があっても本考案
に含まれる。例えば、実施例では、第1のシールパッキ
ンとしてゴム製のパッキンを、また第2のシールパッキ
ンとしてテフロン系樹脂のパッキンを示したが、これに
限定しなくても両部材は耐熱耐酸性の素材であればどの
ような素材のものでも採用できる。また、これらの第
1、2のシールパッキンの使用個数も実施例の個数に限
定されることなく任意の個数であってよい。さらに、実
施例では、締着ナットをシールジョイントに螺合する際
に、締着ナットがスリーブクランプを介して押圧金具が
第2のシールパッキンを軸方向に押圧するようにした
が、これに限定しなくても例えば締着ナットと押圧金具
とを当接させて、締着ナットの螺合時に直接押圧金具を
押し込むようにしてもよい。
【0013】
【考案の効果】請求項1記載の金属パイプ用シール継手
においては、このように湾曲する金属パイプの端部を、
ケーシングの金属パイプの端面が当接される部分と、ス
リーブクランプとにより堅固に固定することができ、し
かもこれらの固定部間にある第1、2のシールパッキン
により液漏れしないようにしっかりとシールできるの
で、金属パイプが湾曲していてもシール継手と金属パイ
プとの接続部に隙間ができず、シール継手を介して金属
パイプ内に供給される高温高圧の処理液や洗浄液が外に
漏れるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る金属パイプ用シール継
手の断面図である。
【符号の説明】
10:金属パイプ用シール継手、11:ケーシング、1
1a:装着部、12:供給パイプ、13:外ネジ部、1
4:第1のシールパッキン、15:内ネジ部、16:シ
ールジョイント、17:外ネジ部、18:第2のシール
パッキン、19:押圧金具、20:溝部、21:金属パ
イプ、22:スリーブクランプ、23:切込み、24:
内ネジ部、25:締着ナット、25a:嵌合溝、25
b:リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中村 秀輔 山口県光市大字島田3434 新日本製鐵株 式会社光製鉄所内 (56)参考文献 実開 昭64−35285(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 19/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結しようとする金属パイプ(21)の
    先部が嵌入する装着部(11a)を先部に有し、該装着
    部(11a)の手前には内周面に耐熱耐酸性のある環状
    の第1のシールパッキン(14)が装着されたケーシン
    グ(11)と、該ケーシング(11)に螺着されて、前
    記第1のシールパッキン(14)を基側から軸方向に押
    圧するシールジョイント(16)と、該シールジョイン
    ト(16)の奥側の内周面に装着可能な耐熱耐酸性のあ
    る環状の第2のシールパッキン(18)と、該第2のシ
    ールパッキン(18)を基側から軸方向に押圧する押圧
    金具(19)と、該押圧金具(19)に当接されて、装
    着される前記金属パイプ(21)を基側から軸方向に締
    め付ける切込み入りのスリーブクランプ(22)と、前
    記シールジョイント(16)に螺合されて、該螺合時に
    前記スリーブクランプ(22)および前記押圧金具(1
    9)を、奥側から軸方向に前記第2のシールパッキン
    (18)側に押し込み、基側は内部が拡径化した締着ナ
    ット(25)とを備えたことを特徴とする金属パイプ用
    シール継手。
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