JP2604569B2 - 消毒剤 - Google Patents
消毒剤Info
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- JP2604569B2 JP2604569B2 JP7173787A JP17378795A JP2604569B2 JP 2604569 B2 JP2604569 B2 JP 2604569B2 JP 7173787 A JP7173787 A JP 7173787A JP 17378795 A JP17378795 A JP 17378795A JP 2604569 B2 JP2604569 B2 JP 2604569B2
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F1/00—Treatment of water, waste water, or sewage
- C02F1/72—Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation
- C02F1/722—Oxidation by peroxides
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N59/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
- A01N59/16—Heavy metals; Compounds thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F1/00—Treatment of water, waste water, or sewage
- C02F1/50—Treatment of water, waste water, or sewage by addition or application of a germicide or by oligodynamic treatment
- C02F1/505—Treatment of water, waste water, or sewage by addition or application of a germicide or by oligodynamic treatment by oligodynamic treatment
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀、無機酸、有機
安定剤、過酸化水素を含有する消毒剤に関する。
安定剤、過酸化水素を含有する消毒剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】殊に水、食料品および動物飼料ならびに
家具、包装、容器およびあらゆる種類の物体の消毒は、
高度に文明化した国民および未開発国の国民の世界的に
重要な問題である。従って、数十年間この分野において
集中的研究が進行しておりかつ病源に対する非治療的戦
争のための新しい製品および方法が絶えず開発されてい
ることは驚くべきことではない。
家具、包装、容器およびあらゆる種類の物体の消毒は、
高度に文明化した国民および未開発国の国民の世界的に
重要な問題である。従って、数十年間この分野において
集中的研究が進行しておりかつ病源に対する非治療的戦
争のための新しい製品および方法が絶えず開発されてい
ることは驚くべきことではない。
【０００３】下記は、多数の公知技術の消毒法の例であ
る。
る。
【０００４】塩素、臭素およびヨウ素のようなハロゲン
またはハロゲン放出組成物の添加は、それらの製造が容
易で、価格が低く、かつ成分化学薬品が容易に利用でき
るためならびにその確実な殺菌作用のために広く行なわ
れている。欠点は、ハロゲンの最初の味と匂い、それを
混合した組成物の味の変化、全塩基性ｐＨ、殺菌作用の
持続が比較的短いこと、および得られる組合せの随伴す
る感温性を包含する。さらに、これらの物質は発癌性お
よび突然変異誘発性であり、皮膚の刺戟を惹起し、かつ
種々の材料に対し腐食性である。
またはハロゲン放出組成物の添加は、それらの製造が容
易で、価格が低く、かつ成分化学薬品が容易に利用でき
るためならびにその確実な殺菌作用のために広く行なわ
れている。欠点は、ハロゲンの最初の味と匂い、それを
混合した組成物の味の変化、全塩基性ｐＨ、殺菌作用の
持続が比較的短いこと、および得られる組合せの随伴す
る感温性を包含する。さらに、これらの物質は発癌性お
よび突然変異誘発性であり、皮膚の刺戟を惹起し、かつ
種々の材料に対し腐食性である。
【０００５】オゾンと二酸化塩素は結合して殊に速効か
つ有効な消毒剤を形成するが、得られる組合せは爆発性
である。また、これらの複合薬剤は大きい量では、非常
に危険でもある。さらに、これらは感温性を示し、発癌
性および突然変異誘発性の傾向がありかつ慎重な取扱い
と高価な補助装置の双方を必要とする。従って、これら
は非常に狭い適用領域に対して適当であるにすぎない。
つ有効な消毒剤を形成するが、得られる組合せは爆発性
である。また、これらの複合薬剤は大きい量では、非常
に危険でもある。さらに、これらは感温性を示し、発癌
性および突然変異誘発性の傾向がありかつ慎重な取扱い
と高価な補助装置の双方を必要とする。従って、これら
は非常に狭い適用領域に対して適当であるにすぎない。
【０００６】銅塩、殊に硫酸銅および塩化銅は、無臭で
ありかつ粘膜を刺戟しない消毒剤として推奨される。短
時間持続する平均消毒速度を生じるにすぎずかつ発癌性
および突然変異誘発性であることが知られているこれら
の組合せは、容易に塩化物型塩を包含する他の物質と容
易に結合する。
ありかつ粘膜を刺戟しない消毒剤として推奨される。短
時間持続する平均消毒速度を生じるにすぎずかつ発癌性
および突然変異誘発性であることが知られているこれら
の組合せは、容易に塩化物型塩を包含する他の物質と容
易に結合する。
【０００７】慣用の無臭でかつ健康に不利な効果を有し
ない方法は、いわゆるカタジン（ｃａｔａｄｙｎ）法で
ある。類似方法は銀イオンの殺菌作用を利用する。これ
ら２つの方法のうち第２の方法は、作用が遅くかつその
コストが高いため制限された用途を有する。
ない方法は、いわゆるカタジン（ｃａｔａｄｙｎ）法で
ある。類似方法は銀イオンの殺菌作用を利用する。これ
ら２つの方法のうち第２の方法は、作用が遅くかつその
コストが高いため制限された用途を有する。
【０００８】消費すべき物質中へ異物を導入しない紫外
線は、信頼しうる殺菌作用源である。しかし、紫外線の
発生は、高価な装置および大きい電気必要量とつり合う
高い費用の双方を必要とする。
線は、信頼しうる殺菌作用源である。しかし、紫外線の
発生は、高価な装置および大きい電気必要量とつり合う
高い費用の双方を必要とする。
【０００９】他の市場で入手しうる製品は過酸化水素の
強力な殺菌作用に大きく依存するが、かかる組成物はそ
の不安定性のためその有用性が制限されている。これら
の組成物は、銀の周知の殺菌作用を過酸化水素と、安定
な薬剤の形で結合して２つの消毒剤の協力作用を惹起す
るものを包含する。
強力な殺菌作用に大きく依存するが、かかる組成物はそ
の不安定性のためその有用性が制限されている。これら
の組成物は、銀の周知の殺菌作用を過酸化水素と、安定
な薬剤の形で結合して２つの消毒剤の協力作用を惹起す
るものを包含する。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は銀、無
機酸、有機安定剤、過酸化水素を包含する、塩素系消毒
剤よりも広い温度範囲内で使用でき、広範な病源菌を撲
滅することのできる消毒剤を提供することである。
機酸、有機安定剤、過酸化水素を包含する、塩素系消毒
剤よりも広い温度範囲内で使用でき、広範な病源菌を撲
滅することのできる消毒剤を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
る消毒剤によって解決され、該消毒剤は無機酸でｐＨ≦
１．６に調節した蒸留水または完全脱塩水に、５０〜６
０℃の温度で、銀塩またはその錯体を水１ ｌあたりＡ
ｇ１００±５ｇの量で混合し、混合物に２５〜３０℃
で、ｐＨの調節のために使用した酸を、この酸の全量が
少なくとも存在する銀量と等モルであるような量で加
え、得られる溶液に２０〜２５℃で有機安定剤を混合
し、均質化し、得られる濃厚液を３５〜５０容量％の過
酸化水素と１：９９〜１：１９９の割合で、少なくとも
２０℃の温度で混合し、この割合は０．０５〜０．１重
量％の銀濃度が生じるように選択することによって得ら
れる。
る消毒剤によって解決され、該消毒剤は無機酸でｐＨ≦
１．６に調節した蒸留水または完全脱塩水に、５０〜６
０℃の温度で、銀塩またはその錯体を水１ ｌあたりＡ
ｇ１００±５ｇの量で混合し、混合物に２５〜３０℃
で、ｐＨの調節のために使用した酸を、この酸の全量が
少なくとも存在する銀量と等モルであるような量で加
え、得られる溶液に２０〜２５℃で有機安定剤を混合
し、均質化し、得られる濃厚液を３５〜５０容量％の過
酸化水素と１：９９〜１：１９９の割合で、少なくとも
２０℃の温度で混合し、この割合は０．０５〜０．１重
量％の銀濃度が生じるように選択することによって得ら
れる。
【００１２】
【発明の実施の形態】本消毒剤において使用するのに適
当な銀化合物は、硝酸銀（ＡｇＮＯ3）、硫酸銀（Ａｇ2
ＳＯ4）、塩化銀（ＡｇＣｌ）、および式：ＡｇＮａＣ
ｌ2を有する塩化銀ナトリウム錯体を包含する。付加的
に適当な銀化合物は、安息香酸銀（Ｃ6Ｈ5ＣＯ2Ａ
ｇ）、炭酸銀（Ａｇ2ＣＯ3）、弗化銀（ＡｇＦ）、酸化
銀（Ｉ）（Ａｇ2Ｏ）および酸化銀（ＩＩ）（ＡｇＯ）
である。１種または数種の銀化合物が、濃縮物が１ ｌ
あたり銀１００ｇ±５％を含有するような量で添加され
る。
当な銀化合物は、硝酸銀（ＡｇＮＯ3）、硫酸銀（Ａｇ2
ＳＯ4）、塩化銀（ＡｇＣｌ）、および式：ＡｇＮａＣ
ｌ2を有する塩化銀ナトリウム錯体を包含する。付加的
に適当な銀化合物は、安息香酸銀（Ｃ6Ｈ5ＣＯ2Ａ
ｇ）、炭酸銀（Ａｇ2ＣＯ3）、弗化銀（ＡｇＦ）、酸化
銀（Ｉ）（Ａｇ2Ｏ）および酸化銀（ＩＩ）（ＡｇＯ）
である。１種または数種の銀化合物が、濃縮物が１ ｌ
あたり銀１００ｇ±５％を含有するような量で添加され
る。
【００１３】銀塩または銀塩錯体を使用する代わりに、
コロイド銀を使用することもできる。この方法は、コロ
イド銀１３ｇ／ｌを含有する水溶液のｐＨを無機酸で調
節して１．６よりも小さいかまたはこれに等しいｐＨを
得、溶液を５０〜６０℃の温度に加熱し、この溶液をほ
ぼ同じ温度を有する蒸留水または完全脱イオン水中の有
機安定剤の溶液と混合し、成分を、１ ｌあたりＡｇ約
９．５〜１０．５ｇの銀濃度が得られるような量で使用
し、次いで混合物に２０〜２５℃の温度で、ｐＨを調節
するため上記で使用したと同じ無機酸を、存在する無機
酸の全量が少なくとも存在する銀の量と等モルであるよ
うな量で添加し、場合によりゼラチンを添加し、溶液を
均質化することによってつくられる。チューリッヒ在デ
グッサ社から入手しうる適当なコロイド銀化合物は、ポ
リヒドロキシモノカルボン酸５重量％の水溶液中に１
ｌあたり銀１３ｇを含有する。
コロイド銀を使用することもできる。この方法は、コロ
イド銀１３ｇ／ｌを含有する水溶液のｐＨを無機酸で調
節して１．６よりも小さいかまたはこれに等しいｐＨを
得、溶液を５０〜６０℃の温度に加熱し、この溶液をほ
ぼ同じ温度を有する蒸留水または完全脱イオン水中の有
機安定剤の溶液と混合し、成分を、１ ｌあたりＡｇ約
９．５〜１０．５ｇの銀濃度が得られるような量で使用
し、次いで混合物に２０〜２５℃の温度で、ｐＨを調節
するため上記で使用したと同じ無機酸を、存在する無機
酸の全量が少なくとも存在する銀の量と等モルであるよ
うな量で添加し、場合によりゼラチンを添加し、溶液を
均質化することによってつくられる。チューリッヒ在デ
グッサ社から入手しうる適当なコロイド銀化合物は、ポ
リヒドロキシモノカルボン酸５重量％の水溶液中に１
ｌあたり銀１３ｇを含有する。
【００１４】酒石酸および／またはクエン酸は、銀成分
と組合せて使用するのに適した安定剤である。これらの
酸はその一方および／または他方を、濃縮物１ ｌあた
り約５０ｇの量で加えるべきである。
と組合せて使用するのに適した安定剤である。これらの
酸はその一方および／または他方を、濃縮物１ ｌあた
り約５０ｇの量で加えるべきである。
【００１５】酒石酸および／またはクエン酸の混合につ
き詳述した量に相当する化学量論的量で使用することの
できる付加的に適当な有機酸安定剤は、アセトアミドア
クリル酸［Ｈ2Ｃ−Ｃ（ＮＨＣＯＣＨ3）ＣＯ2Ｈ］、ア
セトアミドヘキサン酸［（ＣＨ3）ＣＯＮＨ（ＣＨ2)5Ｃ
Ｏ2Ｈ］、アセチル酪酸[ＣＨ3ＣＯ(ＣＨ2）3ＣＯ2Ｈ]、
アクリル酸（Ｈ2Ｃ−ＣＨＣＯ2Ｈ）、アジピン酸［ＨＯ
2Ｃ（ＣＨ2）4ＣＯ2Ｈ］、マレイン酸［ＨＯ2ＣＣＨ2Ｃ
Ｈ（ＯＨ）ＣＯ2Ｈ］、エトキシ酢酸（Ｃ2Ｈ5ＯＣＨ2Ｃ
Ｏ2Ｈ）、蟻酸（ＨＣＯ2Ｈ）、コハク酸（ＨＯ2ＣＣＨ2
ＣＨ2ＣＯ2Ｈ）、酪酸（ＣＨ3ＣＨ3ＣＨ2ＣＯ2Ｈ）、ヘ
キサン酸［ＣＨ3（ＣＨ）4ＣＯ2Ｈ］、馬尿酸（ＣＨ3Ｃ
Ｈ2ＣＨ2ＣＯ2Ｈ）、マロン酸（ＨＯ2ＣＣＨ2ＣＯ
2Ｈ）、メタンスルホン酸（ＣＨ3ＳＯ3Ｈ）、乳酸［Ｃ
Ｈ3ＣＨ（ＯＨ）ＣＯ2Ｈ］、カプリル酸［ＣＨ3（Ｃ
Ｈ2）6ＣＯ2Ｈ］、オレイン酸［ＣＨ3（ＣＨ2）7ＣＨ：
ＣＨ（ＣＨ2）7ＣＯＣＨ］、蓚酸（ＨＯ2ＣＣＯ2Ｈ）、
サリチル酸（ＨＯＣ6Ｈ4ＣＯ2Ｈ）、および吉草酸［Ｃ
Ｈ3（ＣＨ2）3ＣＯ2Ｈ］である。上記有機酸はそれぞ
れ、銀塩またはコロイド銀製剤のいずれかとともに使用
するのに適しているが、これらは殊に種々の銀塩と一緒
に使用するのに好適である。しかし、銀塩化合物と一緒
に使用するのに最も好ましいのは、酒石酸および／また
はクエン酸である。
き詳述した量に相当する化学量論的量で使用することの
できる付加的に適当な有機酸安定剤は、アセトアミドア
クリル酸［Ｈ2Ｃ−Ｃ（ＮＨＣＯＣＨ3）ＣＯ2Ｈ］、ア
セトアミドヘキサン酸［（ＣＨ3）ＣＯＮＨ（ＣＨ2)5Ｃ
Ｏ2Ｈ］、アセチル酪酸[ＣＨ3ＣＯ(ＣＨ2）3ＣＯ2Ｈ]、
アクリル酸（Ｈ2Ｃ−ＣＨＣＯ2Ｈ）、アジピン酸［ＨＯ
2Ｃ（ＣＨ2）4ＣＯ2Ｈ］、マレイン酸［ＨＯ2ＣＣＨ2Ｃ
Ｈ（ＯＨ）ＣＯ2Ｈ］、エトキシ酢酸（Ｃ2Ｈ5ＯＣＨ2Ｃ
Ｏ2Ｈ）、蟻酸（ＨＣＯ2Ｈ）、コハク酸（ＨＯ2ＣＣＨ2
ＣＨ2ＣＯ2Ｈ）、酪酸（ＣＨ3ＣＨ3ＣＨ2ＣＯ2Ｈ）、ヘ
キサン酸［ＣＨ3（ＣＨ）4ＣＯ2Ｈ］、馬尿酸（ＣＨ3Ｃ
Ｈ2ＣＨ2ＣＯ2Ｈ）、マロン酸（ＨＯ2ＣＣＨ2ＣＯ
2Ｈ）、メタンスルホン酸（ＣＨ3ＳＯ3Ｈ）、乳酸［Ｃ
Ｈ3ＣＨ（ＯＨ）ＣＯ2Ｈ］、カプリル酸［ＣＨ3（Ｃ
Ｈ2）6ＣＯ2Ｈ］、オレイン酸［ＣＨ3（ＣＨ2）7ＣＨ：
ＣＨ（ＣＨ2）7ＣＯＣＨ］、蓚酸（ＨＯ2ＣＣＯ2Ｈ）、
サリチル酸（ＨＯＣ6Ｈ4ＣＯ2Ｈ）、および吉草酸［Ｃ
Ｈ3（ＣＨ2）3ＣＯ2Ｈ］である。上記有機酸はそれぞ
れ、銀塩またはコロイド銀製剤のいずれかとともに使用
するのに適しているが、これらは殊に種々の銀塩と一緒
に使用するのに好適である。しかし、銀塩化合物と一緒
に使用するのに最も好ましいのは、酒石酸および／また
はクエン酸である。
【００１６】上述した有機酸安定剤はそれぞれ、コロイ
ド銀と組合せて使用するのに適しているが、使用には次
のものが好ましい（濃縮物１ ｌあたり約１００ｇの量
で)：アセトンジカルボン酸（ＨＯ2ＣＣＨ2ＣＯＣＨ2Ｃ
Ｏ2Ｈ）、アセトキシ安息香酸（ＣＨ3ＣＯ2Ｃ6Ｈ4ＣＯ2
Ｈ）、エトキシ安息香酸（Ｃ2Ｈ5ＯＣ6Ｈ4ＣＯ2Ｈ）、
エチル安息香酸（Ｈ2ＮＣ6Ｈ4ＣＯ2Ｈ）、安息香酸（Ｃ
6Ｈ5ＣＯ2Ｈ）、ブロム安息香酸（ＢｒＣ6Ｈ4ＣＯ
2Ｈ）、ブロムサリチル酸［ＢｒＣ6Ｈ3−２−（ＯＨ）
ＣＯ2Ｈ］、フルオロスルホニル安息香酸（ＦＳＯ2Ｃ6
Ｈ4ＣＯ2Ｈ）、ヒドロキシ安息香酸（ＨＯＣ6Ｈ4ＣＯ2
Ｈ）、およびフタル酸［Ｃ6Ｈ4−１，２−（ＣＯ
2Ｈ）2］。これらのもの（種種の安息香酸安定剤が最も
好ましい）はコロイド銀とともに使用するのに好ましい
が、これらの有機酸安定剤は上述した銀塩と一緒に使用
することもできる。
ド銀と組合せて使用するのに適しているが、使用には次
のものが好ましい（濃縮物１ ｌあたり約１００ｇの量
で)：アセトンジカルボン酸（ＨＯ2ＣＣＨ2ＣＯＣＨ2Ｃ
Ｏ2Ｈ）、アセトキシ安息香酸（ＣＨ3ＣＯ2Ｃ6Ｈ4ＣＯ2
Ｈ）、エトキシ安息香酸（Ｃ2Ｈ5ＯＣ6Ｈ4ＣＯ2Ｈ）、
エチル安息香酸（Ｈ2ＮＣ6Ｈ4ＣＯ2Ｈ）、安息香酸（Ｃ
6Ｈ5ＣＯ2Ｈ）、ブロム安息香酸（ＢｒＣ6Ｈ4ＣＯ
2Ｈ）、ブロムサリチル酸［ＢｒＣ6Ｈ3−２−（ＯＨ）
ＣＯ2Ｈ］、フルオロスルホニル安息香酸（ＦＳＯ2Ｃ6
Ｈ4ＣＯ2Ｈ）、ヒドロキシ安息香酸（ＨＯＣ6Ｈ4ＣＯ2
Ｈ）、およびフタル酸［Ｃ6Ｈ4−１，２−（ＣＯ
2Ｈ）2］。これらのもの（種種の安息香酸安定剤が最も
好ましい）はコロイド銀とともに使用するのに好ましい
が、これらの有機酸安定剤は上述した銀塩と一緒に使用
することもできる。
【００１７】銀および安定剤含有組成物のｐＨを下げる
のに無機酸が使用される。一般に、７５％の含水燐酸、
６５％の含水硝酸または６９％の含水硫酸が使用され
る。臭化水素酸、塩酸またはホウ酸も同様に適当であ
る。市販の過酸化水素を安定化するのに使用されると同
じ酸を使用し、これを濃縮物と混合するのが推奨され
る。酸はｐＨ調整剤として用いられるが、銀化合物およ
び使用状態の製品用の付加的安定剤としても働く。この
理由のためには酸を、ｐＨを調節するのに必要な量の過
剰に添加することが必要である。出来上った濃縮物中の
酸の全量は、銀の存在量に対し少なくとも等モル、好ま
しくはたとえば濃縮物１ ｌあたり酸約１００ｇの過剰
である。
のに無機酸が使用される。一般に、７５％の含水燐酸、
６５％の含水硝酸または６９％の含水硫酸が使用され
る。臭化水素酸、塩酸またはホウ酸も同様に適当であ
る。市販の過酸化水素を安定化するのに使用されると同
じ酸を使用し、これを濃縮物と混合するのが推奨され
る。酸はｐＨ調整剤として用いられるが、銀化合物およ
び使用状態の製品用の付加的安定剤としても働く。この
理由のためには酸を、ｐＨを調節するのに必要な量の過
剰に添加することが必要である。出来上った濃縮物中の
酸の全量は、銀の存在量に対し少なくとも等モル、好ま
しくはたとえば濃縮物１ ｌあたり酸約１００ｇの過剰
である。
【００１８】銀塩または銀塩錯体を用いて得られる濃縮
物は、３５〜５０重量％（水中）の過酸化水素と、１：
９９〜１：１９９の量比で混合することができる。コロ
イド銀を上記に定義した量で含有する濃縮物を使用する
場合は、過酸化水素との混合を１：９．９〜１：１９．
９の容量比で実施する。得られる可使用薬剤は０．０５
〜０．１重量％のＡｇ濃度を有する。１：１９９を越え
るかまたは１：１９．９を越える比では、製品は銀／過
酸化水素協力作用特性を失なう。それぞれ１：９９より
も小さいかまたは１：９．９よりも小さい比では銀が混
合物から沈殿する可能性が生じる。上記範囲内の製品は
少なくとも２年の貯蔵寿命を有する。
物は、３５〜５０重量％（水中）の過酸化水素と、１：
９９〜１：１９９の量比で混合することができる。コロ
イド銀を上記に定義した量で含有する濃縮物を使用する
場合は、過酸化水素との混合を１：９．９〜１：１９．
９の容量比で実施する。得られる可使用薬剤は０．０５
〜０．１重量％のＡｇ濃度を有する。１：１９９を越え
るかまたは１：１９．９を越える比では、製品は銀／過
酸化水素協力作用特性を失なう。それぞれ１：９９より
も小さいかまたは１：９．９よりも小さい比では銀が混
合物から沈殿する可能性が生じる。上記範囲内の製品は
少なくとも２年の貯蔵寿命を有する。
【００１９】添加される過酸化水素の濃度は、特定の用
途には、容易に３５重量％に達しうるが、製品は急速に
分解し、消毒速度は５．０重量％過酸化水素を使用する
ことによって得られるものよりも低い。
途には、容易に３５重量％に達しうるが、製品は急速に
分解し、消毒速度は５．０重量％過酸化水素を使用する
ことによって得られるものよりも低い。
【００２０】過酸化水素と混合する前に濃縮物を改めて
均質化しないことは、濃縮物の安定な均質性のために必
要である。
均質化しないことは、濃縮物の安定な均質性のために必
要である。
【００２１】過酸化水素と混合して使用状態にあるこの
タイプの消毒剤は、通常の運搬および販売容器に充填す
ることができ、該容器は過剰のガス圧を減少するための
安全装置、たとえば放圧弁を備えているべきである。化
学薬剤は、４〜２５℃の温度で約２年間、危険なしにか
かる容器中に保存することができる。これより高い温度
では、過酸化水素がガスを放出する傾向があるため、長
い貯蔵期間は推奨されない。
タイプの消毒剤は、通常の運搬および販売容器に充填す
ることができ、該容器は過剰のガス圧を減少するための
安全装置、たとえば放圧弁を備えているべきである。化
学薬剤は、４〜２５℃の温度で約２年間、危険なしにか
かる容器中に保存することができる。これより高い温度
では、過酸化水素がガスを放出する傾向があるため、長
い貯蔵期間は推奨されない。
【００２２】新規消毒剤は、水、食料品および動物の飼
料、定置の表面等に適当である。濃縮物は、浴用水、飲
料水、食料品、清涼水等のような物に対するいわゆる
“実質的消毒剤”として添加する場合、一般に約１０〜
７５ｐｐｍに達する非常に少量添加するか、または表面
消毒には０．１〜２重量％溶液として使用される。これ
らの新規消毒剤を用いて消毒した製品または物体は、に
おい、味または外見に絶対的に何の変化も示さず、無害
であり、皮膚の刺戟も他の健康の減損または危害も生じ
ないし、かつコンクリート、木材、石、ガラス、金属、
磁器、セラミック、プラスチック、織物等のような通常
の材料に対して完全に不活性である。
料、定置の表面等に適当である。濃縮物は、浴用水、飲
料水、食料品、清涼水等のような物に対するいわゆる
“実質的消毒剤”として添加する場合、一般に約１０〜
７５ｐｐｍに達する非常に少量添加するか、または表面
消毒には０．１〜２重量％溶液として使用される。これ
らの新規消毒剤を用いて消毒した製品または物体は、に
おい、味または外見に絶対的に何の変化も示さず、無害
であり、皮膚の刺戟も他の健康の減損または危害も生じ
ないし、かつコンクリート、木材、石、ガラス、金属、
磁器、セラミック、プラスチック、織物等のような通常
の材料に対して完全に不活性である。
【００２３】すぐ使用できる消毒剤は約２のｐＨを有
し、必要に応じ、組成物中に既に存在する付加的量の無
機酸を加えることによってこのｐＨに調節すべきであ
る。塩素とは異なり、この消毒剤自体は、添加する薬品
のｐＨを変えない。その理由は第一に少量使用すればよ
いからである。塩素よりも広い温度範囲内、つまり０〜
９５℃の範囲内で使用することができ、消毒作用は温度
が上昇するにつれて増加する。
し、必要に応じ、組成物中に既に存在する付加的量の無
機酸を加えることによってこのｐＨに調節すべきであ
る。塩素とは異なり、この消毒剤自体は、添加する薬品
のｐＨを変えない。その理由は第一に少量使用すればよ
いからである。塩素よりも広い温度範囲内、つまり０〜
９５℃の範囲内で使用することができ、消毒作用は温度
が上昇するにつれて増加する。
【００２４】上述した濃度では新規消毒剤は病源菌を広
く撲滅することができる。これら消毒剤は、なかんずく
グラム陽性菌およびグラム陰性菌、バクテリオフアー
ジ、ウイルス等、たとえば大腸菌、奇怪変形菌、黄色ブ
ドウ球菌、大便連鎖球菌、緑膿菌、結核菌、白色カンジ
ダ等と戦う。
く撲滅することができる。これら消毒剤は、なかんずく
グラム陽性菌およびグラム陰性菌、バクテリオフアー
ジ、ウイルス等、たとえば大腸菌、奇怪変形菌、黄色ブ
ドウ球菌、大便連鎖球菌、緑膿菌、結核菌、白色カンジ
ダ等と戦う。
【００２５】新規消毒剤は殊に、缶詰製造工業をも含め
食料品および動物飼料工業における滅菌のため、新鮮な
産物の保存のため、魚を部分的または完全に保存するた
めの加工に、および屠殺場の消毒のために；飲料工業お
よびビール醸造所において、ミネラルウォータの製造に
おいて、ワインおよびアルコールの製造において、果物
および野菜ジュースの製造において、ボトルおよびたる
の消毒のため、濃縮物に添加すべき水中；井戸または貯
蔵容器中の飲料水のための水消毒に；水泳プールおよび
温水プールにおいて；ならびに家事、農耕において、化
学および製薬工業において、実験室および病院におい
て、疾病僕滅のため等に適当である。
食料品および動物飼料工業における滅菌のため、新鮮な
産物の保存のため、魚を部分的または完全に保存するた
めの加工に、および屠殺場の消毒のために；飲料工業お
よびビール醸造所において、ミネラルウォータの製造に
おいて、ワインおよびアルコールの製造において、果物
および野菜ジュースの製造において、ボトルおよびたる
の消毒のため、濃縮物に添加すべき水中；井戸または貯
蔵容器中の飲料水のための水消毒に；水泳プールおよび
温水プールにおいて；ならびに家事、農耕において、化
学および製薬工業において、実験室および病院におい
て、疾病僕滅のため等に適当である。
【００２６】
【実施例】次の実施例において、すべてのパーセントは
別記しない限り重量％である。
別記しない限り重量％である。
【００２７】例 Ｉ（製造例） ２０℃以上で赤色灯下に、７５％燐酸を徐々に少量宛、
０．８ ｌの完全脱イオン水に撹拌しながら、ｐＨが
１．６に等しいかまたはそれよりも小さくなるまで加え
た。混合物を撹拌し、５５℃に加熱し、撹拌しながら硝
酸銀５７．５ｇと混合した。完全な均質化が生じるまで
撹拌を続けた。
０．８ ｌの完全脱イオン水に撹拌しながら、ｐＨが
１．６に等しいかまたはそれよりも小さくなるまで加え
た。混合物を撹拌し、５５℃に加熱し、撹拌しながら硝
酸銀５７．５ｇと混合した。完全な均質化が生じるまで
撹拌を続けた。
【００２８】溶液を約２５〜３０℃に放冷し、次いで７
５％燐酸を少量宛撹拌しながら加えて、溶液中の燐酸
（７５％）全量を１００ｇに等しくした。次いで、混合
物を、撹拌なしに、室温（２０〜２５℃）に到達させ、
この時点で酒石酸５０ｇを加えた。次いで、得られる混
合物は蒸留水または完全脱イオン水を加えて全容積を１
ｌにし、必要に応じ、同じ無機酸で１．６に等しいかま
たはこれより小さいｐＨに調節し、次に、この特殊な場
合には、２０℃以上の温度で撹拌したゼラチン２０ｇを
添加した後、均質化した。水晶のような澄明な溶液が得
られた。
５％燐酸を少量宛撹拌しながら加えて、溶液中の燐酸
（７５％）全量を１００ｇに等しくした。次いで、混合
物を、撹拌なしに、室温（２０〜２５℃）に到達させ、
この時点で酒石酸５０ｇを加えた。次いで、得られる混
合物は蒸留水または完全脱イオン水を加えて全容積を１
ｌにし、必要に応じ、同じ無機酸で１．６に等しいかま
たはこれより小さいｐＨに調節し、次に、この特殊な場
合には、２０℃以上の温度で撹拌したゼラチン２０ｇを
添加した後、均質化した。水晶のような澄明な溶液が得
られた。
【００２９】燐酸の代りに、酸１００ｇの全添加量に対
して６５％硝酸または３７％塩酸または６９％硫酸を添
加した場合；および／または硝酸銀を硫酸銀１４５ｇま
たは塩化銀１３７ｇまたは塩化銀ナトリウム錯体（Ａｇ
ＮａＣｌ2）１８７．２ｇに代えた場合；および／また
は酒石酸の代りに、クエン酸５０ｇまたはクエン酸と酒
石酸の混合物５０ｇを使用した場合でも同じ結果が得ら
れる。
して６５％硝酸または３７％塩酸または６９％硫酸を添
加した場合；および／または硝酸銀を硫酸銀１４５ｇま
たは塩化銀１３７ｇまたは塩化銀ナトリウム錯体（Ａｇ
ＮａＣｌ2）１８７．２ｇに代えた場合；および／また
は酒石酸の代りに、クエン酸５０ｇまたはクエン酸と酒
石酸の混合物５０ｇを使用した場合でも同じ結果が得ら
れる。
【００３０】例 ＩＩ 濃縮物１ ｌを製造するために、蒸留水１ ｌに徐々に少
量宛、約５５℃で安息香酸ナトリウムまたはカリウム８
５０ｇを混合した。次いで、撹拌をとめ、混合物を５５
℃に保った。
量宛、約５５℃で安息香酸ナトリウムまたはカリウム８
５０ｇを混合した。次いで、撹拌をとめ、混合物を５５
℃に保った。
【００３１】別個の容器中で、コロイド銀溶液（デグッ
サ社からの５％のポリヒドロキシカルボン酸水溶液中１
ｌにつきＡｇ１３ｇ）８３５０ｇを徐々に少量宛、７
５％の燐酸、６５％硝酸又は６９％硫酸に加えて、１．
６より小さいかまたはこれに等しいｐＨを有する溶液を
つくり、混合物を５５℃に加熱した。
サ社からの５％のポリヒドロキシカルボン酸水溶液中１
ｌにつきＡｇ１３ｇ）８３５０ｇを徐々に少量宛、７
５％の燐酸、６５％硝酸又は６９％硫酸に加えて、１．
６より小さいかまたはこれに等しいｐＨを有する溶液を
つくり、混合物を５５℃に加熱した。
【００３２】次いで、この混合物に、上記のように製造
した安息香酸ナトリウムまたはカリウム水溶液１１００
ｇ加え、混合物を十分に均質化した。引き続き、撹拌せ
ずに室温（２０〜２５℃）に放冷した。次いで、冷却し
た混合物に、撹拌しながら、ｐＨを調節するため同じ無
機酸を、酸の全量が８００ｇに等しい量加えた。添加は
撹拌しながら徐々にかつ少量宛行なった。これにより、
混合物は十分に均質になった。最低２０℃でゼラチン２
００ｇを添加し、改めて均質化することによって得られ
た濃縮物は、たとえば水泳プール中で最終生成物で消毒
した水の紫外線照射下でさえも沈殿または分解に対して
完全に安定であった。
した安息香酸ナトリウムまたはカリウム水溶液１１００
ｇ加え、混合物を十分に均質化した。引き続き、撹拌せ
ずに室温（２０〜２５℃）に放冷した。次いで、冷却し
た混合物に、撹拌しながら、ｐＨを調節するため同じ無
機酸を、酸の全量が８００ｇに等しい量加えた。添加は
撹拌しながら徐々にかつ少量宛行なった。これにより、
混合物は十分に均質になった。最低２０℃でゼラチン２
００ｇを添加し、改めて均質化することによって得られ
た濃縮物は、たとえば水泳プール中で最終生成物で消毒
した水の紫外線照射下でさえも沈殿または分解に対して
完全に安定であった。
【００３３】例 ＩＩＩ 例Ｉにより得られた濃縮物５ ｌを、ステンレス鋼製レ
トルト中で、量比１：９９で５０容量％Ｈ2Ｏ2と、室温
で赤色灯下で、均質になるまで混合した。気泡形成が止
んだ後、生成物をびん詰めした。この製品は、とくに高
い温度において長期の消毒に、たとえば温水渦流プー
ル、浄水場用循環水用添加剤として（好ましくは４０〜
７５ｐｐｍの濃度で）適当であった。
トルト中で、量比１：９９で５０容量％Ｈ2Ｏ2と、室温
で赤色灯下で、均質になるまで混合した。気泡形成が止
んだ後、生成物をびん詰めした。この製品は、とくに高
い温度において長期の消毒に、たとえば温水渦流プー
ル、浄水場用循環水用添加剤として（好ましくは４０〜
７５ｐｐｍの濃度で）適当であった。
【００３４】例 ＩＶ 例ＩＩにより得られた濃縮物１１ ｌを、例ＩＩＩにお
けると同様に、１：１９．９の割合で５０容量％Ｈ2Ｏ2
で処理して最終製品にした。得られる製品は、たとえば
１０〜３４ｐｐｍの濃度で飲料水の消毒または０．１〜
２％溶液で表面消毒に適している。
けると同様に、１：１９．９の割合で５０容量％Ｈ2Ｏ2
で処理して最終製品にした。得られる製品は、たとえば
１０〜３４ｐｐｍの濃度で飲料水の消毒または０．１〜
２％溶液で表面消毒に適している。
Claims (1)
- 【請求項１】 無機酸でｐＨ≦１．６に調節した蒸留水
または完全脱塩水に、５０〜６０℃の温度で、銀塩また
はその錯体を水１ ｌあたりＡｇ１００±５ｇの量で混
合し、混合物に２５〜３０℃で、ｐＨの調節のために使
用した酸を、この酸の全量が少なくとも存在する銀量と
等モルであるような量で加え、得られる溶液に２０〜２
５℃で有機安定剤を混合し、均質化し、得られる濃縮物
を３５〜５０容量％の過酸化水素と１：９９〜１：１９
９の割合で、少なくとも２０℃の温度で混合し、この割
合は０．０５〜０．１重量％の銀濃度が生じるように選
択することによって得られる、銀、無機酸、有機安定
剤、過酸化水素を含有する消毒剤。
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| CH1629/86A CH673225A5 (ja) | 1986-04-22 | 1986-04-22 |
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|---|---|
| JPH08225418A JPH08225418A (ja) | 1996-09-03 |
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| JP62095501A Expired - Fee Related JPH082769B2 (ja) | 1986-04-22 | 1987-04-20 | 貯蔵安定で澄明な濃縮物の製造方法 |
| JP7173787A Expired - Fee Related JP2604569B2 (ja) | 1986-04-22 | 1995-07-10 | 消毒剤 |
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|---|---|---|---|
| JP62095501A Expired - Fee Related JPH082769B2 (ja) | 1986-04-22 | 1987-04-20 | 貯蔵安定で澄明な濃縮物の製造方法 |
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| HU (1) | HU200944B (ja) |
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| IT (1) | IT1216911B (ja) |
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| NZ (1) | NZ220008A (ja) |
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