JP2604272B2 - スプルー突出し装置 - Google Patents
スプルー突出し装置Info
- Publication number
- JP2604272B2 JP2604272B2 JP2257525A JP25752590A JP2604272B2 JP 2604272 B2 JP2604272 B2 JP 2604272B2 JP 2257525 A JP2257525 A JP 2257525A JP 25752590 A JP25752590 A JP 25752590A JP 2604272 B2 JP2604272 B2 JP 2604272B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection
- mold
- rod member
- sprue
- molding machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1759—Removing sprues from sprue-channels
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、金型のスプルーブッシュに残留したランナ
ーを自動的に排除するスプルー突出し装置に関する。
ーを自動的に排除するスプルー突出し装置に関する。
従来の技術 可動側金型にエジェクターピンやストリッパープレー
トを備えた金型は、可動側金型のランナー溝に穿孔され
た逆テーパ状のアンダーカットや固定側金型のスプルー
位置に対応して設けられたランナーロックピン等により
射出成形工程で形成されたランナーを可動側金型に保持
して型開きを行い、型開き中または型開き完了後に可動
側金型のエジェクターピンやストリッパープレートを作
動してランナーの離型操作を行い、また、固定側金型に
ストリッパープレートを備えた金型は、型開き動作に連
動してストリッパープレートを型開き方向に移動させる
ことによってランナーの離型操作を行う。
トを備えた金型は、可動側金型のランナー溝に穿孔され
た逆テーパ状のアンダーカットや固定側金型のスプルー
位置に対応して設けられたランナーロックピン等により
射出成形工程で形成されたランナーを可動側金型に保持
して型開きを行い、型開き中または型開き完了後に可動
側金型のエジェクターピンやストリッパープレートを作
動してランナーの離型操作を行い、また、固定側金型に
ストリッパープレートを備えた金型は、型開き動作に連
動してストリッパープレートを型開き方向に移動させる
ことによってランナーの離型操作を行う。
射出成形工程で形成されるランナーは、金型のパーテ
ィングラインに刻設されたランナー溝によるものと固定
側金型のスプルーブッシュ内部の樹脂経路によるものと
がある。スプルーブッシュ内部の樹脂経路は固定側金型
のバーティングラインから抱き板側に向けて縮径するテ
ーパ状の貫通孔によって構成され、スプルーブッシュ内
部で形成されたランナー(以下、スプルーランナーとい
う)の離型操作を容易にしているが、テーパ面の磨きが
不十分であったり射出成形機のノズル径とスプルーブッ
シュの内径とが整合していなかったりするとスプルーラ
ンナーが樹脂経路の内周面に強固に固着し、スプルーラ
ンナーの離型が困難となる。また、可動側金型のアンダ
ーカットやランナーロックピン等の設計が不適当であっ
たり、長期の使用によってこれらの部材に磨耗が生じた
りした場合、および、成形条件を変更したような場合に
も、しばしばスプルーランナーがスプルーブッシュ内に
残留することがある。
ィングラインに刻設されたランナー溝によるものと固定
側金型のスプルーブッシュ内部の樹脂経路によるものと
がある。スプルーブッシュ内部の樹脂経路は固定側金型
のバーティングラインから抱き板側に向けて縮径するテ
ーパ状の貫通孔によって構成され、スプルーブッシュ内
部で形成されたランナー(以下、スプルーランナーとい
う)の離型操作を容易にしているが、テーパ面の磨きが
不十分であったり射出成形機のノズル径とスプルーブッ
シュの内径とが整合していなかったりするとスプルーラ
ンナーが樹脂経路の内周面に強固に固着し、スプルーラ
ンナーの離型が困難となる。また、可動側金型のアンダ
ーカットやランナーロックピン等の設計が不適当であっ
たり、長期の使用によってこれらの部材に磨耗が生じた
りした場合、および、成形条件を変更したような場合に
も、しばしばスプルーランナーがスプルーブッシュ内に
残留することがある。
金型間に製品やランナーを挟んだ場合には射出成形機
が型厚の変化を検出し金型保護機構を作動させて成形作
業を中止するが、スプルーランナーが他のランナーから
むしり取られてスプルーブッシュ内に残留するとこれを
検出することは困難であり、このまま次の射出成形工程
に移行するとスプルーランナーが樹脂の流れを疎外して
成形不良となるばかりか、場合によっては、過去填によ
って樹脂が逆流したり噴出したりすることもあって非常
に危険であり、次の射出成形工程に移行する前にスプル
ーランナーの残留を検出して成形作業を中止することが
望まれる。
が型厚の変化を検出し金型保護機構を作動させて成形作
業を中止するが、スプルーランナーが他のランナーから
むしり取られてスプルーブッシュ内に残留するとこれを
検出することは困難であり、このまま次の射出成形工程
に移行するとスプルーランナーが樹脂の流れを疎外して
成形不良となるばかりか、場合によっては、過去填によ
って樹脂が逆流したり噴出したりすることもあって非常
に危険であり、次の射出成形工程に移行する前にスプル
ーランナーの残留を検出して成形作業を中止することが
望まれる。
また、スプルーランナーの残留が確認された場合は、
射出成形機を一旦型開き状態とし、ライターやバーナー
の炎によって先端屈曲状の針金等を加熱し、その先端部
でスプルーランナーを溶解させつつ金型のパーティング
ライン側からスプルーブッシュ内の樹脂経路内に挿入
し、針金が冷却した段階で針金を引き抜いて針金と共に
スプルーランナーを取り出すか、または、射出ユニット
を後退させ固定プラテン側からスプルーブッシュの樹脂
経路に銅棒を挿入して樹脂ハンマーで叩くなどしてスプ
ルーランナーを押し出すようにしていたが、作業効率が
悪く、面倒でもあった。
射出成形機を一旦型開き状態とし、ライターやバーナー
の炎によって先端屈曲状の針金等を加熱し、その先端部
でスプルーランナーを溶解させつつ金型のパーティング
ライン側からスプルーブッシュ内の樹脂経路内に挿入
し、針金が冷却した段階で針金を引き抜いて針金と共に
スプルーランナーを取り出すか、または、射出ユニット
を後退させ固定プラテン側からスプルーブッシュの樹脂
経路に銅棒を挿入して樹脂ハンマーで叩くなどしてスプ
ルーランナーを押し出すようにしていたが、作業効率が
悪く、面倒でもあった。
発明が解決すべき課題 本発明は、これらの問題に鑑みてなされたものであ
り、スプルーランナーの残留を検出し、かつ、これを自
動的に排除するスプルー突出し装置を提供することを目
的とする。
り、スプルーランナーの残留を検出し、かつ、これを自
動的に排除するスプルー突出し装置を提供することを目
的とする。
課題を解決するための手段 射出成形機の固定プラテン装着された金型を監視して
型開き時にスプルーランナーの残留を検出するセンサを
設け、前記センサからの残留検出信号を受けた制御手段
により射出成形機の成形動作にインターロックを掛けて
成形作業を中止させる。
型開き時にスプルーランナーの残留を検出するセンサを
設け、前記センサからの残留検出信号を受けた制御手段
により射出成形機の成形動作にインターロックを掛けて
成形作業を中止させる。
型開き状態で成形作業を中止させた後、射出ユニット
を後退させて第1,第2の駆動手段を作動し、固定プラテ
ンの裏面側で射出軸に対し射出軸の径方向に離間した原
位置にあるロッド部材の先端を射出成形機のノズルタッ
チ位置に移動させて射出軸に沿って移動し、ロッド部材
の先端を固定プラテンの裏面から金型のスプルーブッシ
ュに嵌入してスプルーランナーを金型外部に突き落と
す。
を後退させて第1,第2の駆動手段を作動し、固定プラテ
ンの裏面側で射出軸に対し射出軸の径方向に離間した原
位置にあるロッド部材の先端を射出成形機のノズルタッ
チ位置に移動させて射出軸に沿って移動し、ロッド部材
の先端を固定プラテンの裏面から金型のスプルーブッシ
ュに嵌入してスプルーランナーを金型外部に突き落と
す。
次いで、第2,第1の駆動手段を作動してロック部材を
射出軸上から原位置に退避させ、射出ユニット前進指令
を出力して射出成形機のインターロッウを解除し、成形
作業の再開を可能とする。
射出軸上から原位置に退避させ、射出ユニット前進指令
を出力して射出成形機のインターロッウを解除し、成形
作業の再開を可能とする。
作 用 固定プラテンに装着された金型を監視するセンサから
の残留検出信号を受けた制御手段は、射出成形機の成形
動作にインターロックを掛けて成形作業を中止させ、射
出ユニット後退指令を出力して射出ユニットを後退させ
た後、第1の駆動手段を作動してロッド部材の先端を射
出成形機のノズルタッチ位置に移動させ、第2の駆動手
段を作動してロッド部材を射出軸に沿って移動させるこ
とにより、ロッド部材の先端を固定プラテンの裏面から
金型のスプルーブッシュに嵌入し、スプルーブッシュ内
に残留したスプルーランナーを金型外部に突き落とす。
の残留検出信号を受けた制御手段は、射出成形機の成形
動作にインターロックを掛けて成形作業を中止させ、射
出ユニット後退指令を出力して射出ユニットを後退させ
た後、第1の駆動手段を作動してロッド部材の先端を射
出成形機のノズルタッチ位置に移動させ、第2の駆動手
段を作動してロッド部材を射出軸に沿って移動させるこ
とにより、ロッド部材の先端を固定プラテンの裏面から
金型のスプルーブッシュに嵌入し、スプルーブッシュ内
に残留したスプルーランナーを金型外部に突き落とす。
制御手段は、次いで、第2の駆動手段を作動してロッ
ド部材の先端を射出成形機のノズルタッチ位置に復帰さ
せ、第1の駆動手段を作動して前記ロッド部材を原位置
に復帰させた後、射出ユニット前進指令を出力して射出
成形機のインターロックを解除し、成形作業の再開を許
可する。
ド部材の先端を射出成形機のノズルタッチ位置に復帰さ
せ、第1の駆動手段を作動して前記ロッド部材を原位置
に復帰させた後、射出ユニット前進指令を出力して射出
成形機のインターロックを解除し、成形作業の再開を許
可する。
実施例 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明のスプルー突出し装置を適用した一実
施例の電動式射出成形機の要部を示す側面図、第2図は
同実施例の電動式射出成形機を第1図の矢視A−Aに沿
ってみる立面図であり、図中、符号1は電動式射出成形
機のベースフレーム、符号2は固定プラテン、符号3は
可動プラテンを示す。可動プラテン3は固定プラテン2
に横設されたタイバー4に摺嵌され、射出成形機の型締
め機構5によって駆動される。符号6は射出ユニットで
あり、先端にノズル7を装着した射出シリンダ8やペレ
ット供給用もしくは一時貯溜用のホッパー9を一体的に
備え、射出シリンダ8の中心軸、即ち、射出軸に沿っ
て、ベースフレーム1上を移動する。射出ユニット6の
駆動源はサーボモータである。
施例の電動式射出成形機の要部を示す側面図、第2図は
同実施例の電動式射出成形機を第1図の矢視A−Aに沿
ってみる立面図であり、図中、符号1は電動式射出成形
機のベースフレーム、符号2は固定プラテン、符号3は
可動プラテンを示す。可動プラテン3は固定プラテン2
に横設されたタイバー4に摺嵌され、射出成形機の型締
め機構5によって駆動される。符号6は射出ユニットで
あり、先端にノズル7を装着した射出シリンダ8やペレ
ット供給用もしくは一時貯溜用のホッパー9を一体的に
備え、射出シリンダ8の中心軸、即ち、射出軸に沿っ
て、ベースフレーム1上を移動する。射出ユニット6の
駆動源はサーボモータである。
固定プラテン2および可動プラテン3の各々には固定
側金型10および可動側金型11が装着され、固定側金型10
には、ノズル7からの樹脂を金型内部に充填するスプル
ーブッシュ12が設けられている。
側金型10および可動側金型11が装着され、固定側金型10
には、ノズル7からの樹脂を金型内部に充填するスプル
ーブッシュ12が設けられている。
固定プラテン2の裏面には角柱状の支持架13が射出軸
と平行に立設され、移動部材14が摺動自在かつ回動不能
に摺嵌されている。支持架13の端部に固設されたサーボ
モータ15の回転出力軸であるリード捩子16は移動部材14
の略中央部に刻設された雌捩子と螺合し、支持架13に摺
嵌した移動部材14を射出軸に沿って移動させる。
と平行に立設され、移動部材14が摺動自在かつ回動不能
に摺嵌されている。支持架13の端部に固設されたサーボ
モータ15の回転出力軸であるリード捩子16は移動部材14
の略中央部に刻設された雌捩子と螺合し、支持架13に摺
嵌した移動部材14を射出軸に沿って移動させる。
移動部材14の一側には揺動アーム17の一端が枢着さ
れ、移動部材14の他側に枢着されたエアシリンダ17を駆
動源として固定プラテン2と平行する平面内で揺動され
る。
れ、移動部材14の他側に枢着されたエアシリンダ17を駆
動源として固定プラテン2と平行する平面内で揺動され
る。
第1図および第2図では移動部材14がプラテン2から
離間し、かつ、エアシリンダ18が縮退してロッド部材19
が射出軸に対し射出軸の径方向に離間した原位置状態を
示しており、ロッド部材19の先端と固定プラテン2との
間には僅かな間隙が形成されている。この状態でエアシ
リンダ18が伸長すると揺動アーム17が第2図中時計方向
に揺動し、揺動アーム17の他端にバイブレータ20を介し
て射出軸と平行に保持されたロッド部材19が射出軸上に
移行する。
離間し、かつ、エアシリンダ18が縮退してロッド部材19
が射出軸に対し射出軸の径方向に離間した原位置状態を
示しており、ロッド部材19の先端と固定プラテン2との
間には僅かな間隙が形成されている。この状態でエアシ
リンダ18が伸長すると揺動アーム17が第2図中時計方向
に揺動し、揺動アーム17の他端にバイブレータ20を介し
て射出軸と平行に保持されたロッド部材19が射出軸上に
移行する。
バイブレータ20は偏心ウェイトを軸着したモータや励
磁装置または間欠駆動のエアシリンダ等からなる振動装
置であって、ロッド部材19に軸方向の振動を与える。
磁装置または間欠駆動のエアシリンダ等からなる振動装
置であって、ロッド部材19に軸方向の振動を与える。
第1図および第2図で示される原位置とノズルタッチ
位置となるスプルーブッシュ12の端面との間でロッド部
材19の先端を移動させる第1の駆動手段は、支持架13,
サーボモータ15,リード捩子16および移動部材14等から
なる直動機構21と揺動アーム17およびエアシリンダ18か
らなる揺動機構22によって構成される。揺動機構22は射
出軸から離間した原位置にあるロッド部材19を射出軸上
に移動させ、直動機構21は射出軸上に移動したロッド部
材19の先端を更にスプルーブッシュ12の端面まで移動さ
せる。直動機構21は、ロッド部材19の先端を射出軸に沿
って移動させてスプルーブッシュ12内に嵌入する第2の
駆動手段を兼ねる。
位置となるスプルーブッシュ12の端面との間でロッド部
材19の先端を移動させる第1の駆動手段は、支持架13,
サーボモータ15,リード捩子16および移動部材14等から
なる直動機構21と揺動アーム17およびエアシリンダ18か
らなる揺動機構22によって構成される。揺動機構22は射
出軸から離間した原位置にあるロッド部材19を射出軸上
に移動させ、直動機構21は射出軸上に移動したロッド部
材19の先端を更にスプルーブッシュ12の端面まで移動さ
せる。直動機構21は、ロッド部材19の先端を射出軸に沿
って移動させてスプルーブッシュ12内に嵌入する第2の
駆動手段を兼ねる。
可動プラテン3の上面には該可動プラテン3の設定型
開き位置で固定側金型10のスプルーブッシュ12を視野に
捕えるカメラ23が装着され、スプルーランナーの残留を
検出するセンサを構成する。カメラ23は射出成形機の制
御装置からのスナップ指令を受けて固定側金型10のパー
ティングラインの画像を撮影したグレイスケール濃淡処
理を実行し、予め教示された基準画像と比較してスプル
ーランナーの残留を検出し、射出成形機の制御装置に残
留検出信号を出力する。また、樹脂の色調により濃淡処
理で残留有無の識別が困難な場合には、赤外線センサに
よってスプルーブッシュ12の中心温度を検出し、スプル
ーブッシュ12の基準温度に許容値を加えて設定した比較
値と検出温度とを比較し、検出温度が高い場合に残留検
出信号を出力するように構成する。
開き位置で固定側金型10のスプルーブッシュ12を視野に
捕えるカメラ23が装着され、スプルーランナーの残留を
検出するセンサを構成する。カメラ23は射出成形機の制
御装置からのスナップ指令を受けて固定側金型10のパー
ティングラインの画像を撮影したグレイスケール濃淡処
理を実行し、予め教示された基準画像と比較してスプル
ーランナーの残留を検出し、射出成形機の制御装置に残
留検出信号を出力する。また、樹脂の色調により濃淡処
理で残留有無の識別が困難な場合には、赤外線センサに
よってスプルーブッシュ12の中心温度を検出し、スプル
ーブッシュ12の基準温度に許容値を加えて設定した比較
値と検出温度とを比較し、検出温度が高い場合に残留検
出信号を出力するように構成する。
第3図において、符号100は本実施例のスプール突出
し装置の制御手段を兼ねる射出成形機の制御装置で、該
制御装置100はNC用のマイクロプレセッサ(以下、CPUと
いう)108とプログラマブルマシンコントローラ(以
下、PMCという)用のCPU110を有しており、PMC用CPU110
には射出成形機のシーケンス動作を制御するシーケンス
プログラム等を記憶したROM113とデータの一時記憶等に
用いられるRAM106とが接続されている。NC用CPU108には
射出成形機を全体的に制御する管理プログラムを記憶し
たROM111及び射出用,クランプ用,スクリュー回転用,
エジェクタ用,射出ユニット6用等の各軸のサーボモー
タを駆動制御するサーボ回路101がサーボインターフェ
イス107を介して接続されている。なお、第3図は射出
ユニット6用のサーボモータ24および直動機構21用のサ
ーボモータ15と、これに対応するサーボ回路101のみを
図示している。
し装置の制御手段を兼ねる射出成形機の制御装置で、該
制御装置100はNC用のマイクロプレセッサ(以下、CPUと
いう)108とプログラマブルマシンコントローラ(以
下、PMCという)用のCPU110を有しており、PMC用CPU110
には射出成形機のシーケンス動作を制御するシーケンス
プログラム等を記憶したROM113とデータの一時記憶等に
用いられるRAM106とが接続されている。NC用CPU108には
射出成形機を全体的に制御する管理プログラムを記憶し
たROM111及び射出用,クランプ用,スクリュー回転用,
エジェクタ用,射出ユニット6用等の各軸のサーボモー
タを駆動制御するサーボ回路101がサーボインターフェ
イス107を介して接続されている。なお、第3図は射出
ユニット6用のサーボモータ24および直動機構21用のサ
ーボモータ15と、これに対応するサーボ回路101のみを
図示している。
サーボ回路101には、サーボモータ15の駆動時にサー
ボインターフェイス107を介してNC用CPU108から所定周
期毎に入力される位置指令パルスを積算的に記憶し、サ
ーボモータ15のパルスコーダから入力されるフィードバ
ックパルスを減算して現在の指令位置に対する位置偏差
を算出してサーボモータ15への駆動指令として出力する
エラーレジスタと、サーボモータ15のパルスコーダから
入力されるフィードバックパルスを積算的に記憶してサ
ーボモータ15の現在の回転位置、即ち、移動部材14の現
在位置を検出する現在位置記憶レジスタとが設けられて
いる。
ボインターフェイス107を介してNC用CPU108から所定周
期毎に入力される位置指令パルスを積算的に記憶し、サ
ーボモータ15のパルスコーダから入力されるフィードバ
ックパルスを減算して現在の指令位置に対する位置偏差
を算出してサーボモータ15への駆動指令として出力する
エラーレジスタと、サーボモータ15のパルスコーダから
入力されるフィードバックパルスを積算的に記憶してサ
ーボモータ15の現在の回転位置、即ち、移動部材14の現
在位置を検出する現在位置記憶レジスタとが設けられて
いる。
また、105はバブルメモリやCMOSメモリで構成される
不揮発性の共有RAMで、射出成形機の各動作を制御するN
Cプログラム等を記憶するメモリ部と成形条件等に関す
る各種設定値,パラメータ,マクロ変数を記憶する設定
メモリ部とを有する。109はバスアービタコントローラ
(以下、BACという)で、該BAC109にはNC用CPU108及びP
MC用CPU110,共有RAM105,入力回路104,出力回路103の各
バスが接続され、該BAC109によって使用するバスを制御
するようになっている。
不揮発性の共有RAMで、射出成形機の各動作を制御するN
Cプログラム等を記憶するメモリ部と成形条件等に関す
る各種設定値,パラメータ,マクロ変数を記憶する設定
メモリ部とを有する。109はバスアービタコントローラ
(以下、BACという)で、該BAC109にはNC用CPU108及びP
MC用CPU110,共有RAM105,入力回路104,出力回路103の各
バスが接続され、該BAC109によって使用するバスを制御
するようになっている。
出力回路103にはエアシリンダ18を駆動するシリンダ
駆動回路25およびバイブレータ20を駆動するバイブレー
タ駆動回路26が接続され、NC用CPU108からの指令により
エアシリンダ18およびバイブレータ20がON/OFF制御され
るようになっている。更に、スプルーランナーの残留検
出センサとなるカメラ23が出力回路103に接続され、NC
用CPU108からのスナップ指令によって該カメラ23がスプ
ルーランナーの残留を検出すると共に、カメラ23からの
残留検出信号が入力回路104を介してNC用CPU108に入力
されるようになっている。
駆動回路25およびバイブレータ20を駆動するバイブレー
タ駆動回路26が接続され、NC用CPU108からの指令により
エアシリンダ18およびバイブレータ20がON/OFF制御され
るようになっている。更に、スプルーランナーの残留検
出センサとなるカメラ23が出力回路103に接続され、NC
用CPU108からのスナップ指令によって該カメラ23がスプ
ルーランナーの残留を検出すると共に、カメラ23からの
残留検出信号が入力回路104を介してNC用CPU108に入力
されるようになっている。
また、114はオペレータパネルコントローラ112を介し
てBAC109に接続されたCRT表示装置付手動データ入力装
置(以下、CRT/MDIという)であり、CRT表示画面上に各
種設定画面や作業メニューを表示したり、各種操作キー
(ソフトキーやテンキー等)を操作することにより様々
な設定データの入力や設定画面の選択ができるようにな
っている。なお、102はNC用CPU108にバス接続されたRAM
でデータの一時記憶等に利用されるものである。
てBAC109に接続されたCRT表示装置付手動データ入力装
置(以下、CRT/MDIという)であり、CRT表示画面上に各
種設定画面や作業メニューを表示したり、各種操作キー
(ソフトキーやテンキー等)を操作することにより様々
な設定データの入力や設定画面の選択ができるようにな
っている。なお、102はNC用CPU108にバス接続されたRAM
でデータの一時記憶等に利用されるものである。
以上のような構成において、制御装置100は、共有RAM
105に格納された射出成形機の各動作を制御するNCプロ
グラム及び上記設定メモリ部に記憶された各種成形条件
のパラメータやROM113に格納されているシーケンスプロ
グラムにより、PMC用CPU110がシーケンス制御を行いな
がら、NC用CPU108が射出成形機の各軸のサーボ回路へサ
ーボインターフェイス107を介してパルス分配し、射出
成形機を制御するものである。
105に格納された射出成形機の各動作を制御するNCプロ
グラム及び上記設定メモリ部に記憶された各種成形条件
のパラメータやROM113に格納されているシーケンスプロ
グラムにより、PMC用CPU110がシーケンス制御を行いな
がら、NC用CPU108が射出成形機の各軸のサーボ回路へサ
ーボインターフェイス107を介してパルス分配し、射出
成形機を制御するものである。
本実施例においては、更にカメラ23からの残留検出信
号の有無に基いて直動機構21や揺動機構22によって構成
されるスプルー突出し装置を駆動し、スプルーブッシュ
12に残留したランナーを自動的に除去するための「残留
除去処理」のプログラムが共有RAM105に記憶されてい
る。
号の有無に基いて直動機構21や揺動機構22によって構成
されるスプルー突出し装置を駆動し、スプルーブッシュ
12に残留したランナーを自動的に除去するための「残留
除去処理」のプログラムが共有RAM105に記憶されてい
る。
第4図は「残留除去処理」の概略を示すフローチャー
トであり、該「残留除去処理」は可動プラテン3が設定
型開き位置に後退して型開き完了信号が検出された段階
でNC用CPU108の処理として実行されるものであり、この
処理が完了するまでは次工程のシーケンス動作は実行さ
れない。従って、「残留除去処理」の実行中は、射出成
形動作の処理にインターロックが掛けられているのと同
様である。
トであり、該「残留除去処理」は可動プラテン3が設定
型開き位置に後退して型開き完了信号が検出された段階
でNC用CPU108の処理として実行されるものであり、この
処理が完了するまでは次工程のシーケンス動作は実行さ
れない。従って、「残留除去処理」の実行中は、射出成
形動作の処理にインターロックが掛けられているのと同
様である。
型開き完了信号を検出して「残留除去処理」を開始し
たNC用CPU108は、まず、カメラ23にスナップ指令を出力
し、固定側金型10のパーティングラインの撮影とグレイ
スケール濃淡処理およびスプルーランナーの残留判別処
理を実行させ、該カメラ23からの入力を待機する(ステ
ップS1,ステップS2)。
たNC用CPU108は、まず、カメラ23にスナップ指令を出力
し、固定側金型10のパーティングラインの撮影とグレイ
スケール濃淡処理およびスプルーランナーの残留判別処
理を実行させ、該カメラ23からの入力を待機する(ステ
ップS1,ステップS2)。
カメラ23からの残留検出信号が検出されなければ、突
出し動作実行フラグFがセットされているか否かを判別
するが(ステップS3)、これまでの成形動作が正常に行
われている場合、もしくは、残留したスプルーランナー
の除去が既に完了して成形動作の再開が可能となってい
る場合においては、突出し動作実行フラグFは未設定で
あり、NC用CPU108は本「残留除去処理」を終了して次の
シーケンス動作に移行し、継続して成形作業を実行す
る。
出し動作実行フラグFがセットされているか否かを判別
するが(ステップS3)、これまでの成形動作が正常に行
われている場合、もしくは、残留したスプルーランナー
の除去が既に完了して成形動作の再開が可能となってい
る場合においては、突出し動作実行フラグFは未設定で
あり、NC用CPU108は本「残留除去処理」を終了して次の
シーケンス動作に移行し、継続して成形作業を実行す
る。
一工程の型開き動作毎にステップS1乃至ステップS3の
処理を繰返し実行する間にスプルーランナーの残留が検
出されると、NC用CPU108はステップS2の判別処理を実行
した後、突出し動作実行フラグFがセットされているか
否かを判別する(ステップS4)。突出し動作実行フラグ
Fがセットされていなければ、検出された残留に対する
第1回目の除去動作が実行されることを意味し、NC用CP
U108は突出し動作実行フラグFをセットして除去動作の
開始を記憶した後(ステップS5)、射出ユニット後退指
令を出力して射出ユニット6用のサーボモータ24のため
のパルス分配を開始して射出ユニット6を固定プラテン
2と離間する方向に後退させる(ステップS6)。以下、
サーボモータ24のための現在位置レジスタの値を遂次検
出して射出ユニット6の現在位置が設定後退位置に到達
したか否かを判別し、射出ユニット6が設定後退位置に
到達するまで待機する(ステップS7)。
処理を繰返し実行する間にスプルーランナーの残留が検
出されると、NC用CPU108はステップS2の判別処理を実行
した後、突出し動作実行フラグFがセットされているか
否かを判別する(ステップS4)。突出し動作実行フラグ
Fがセットされていなければ、検出された残留に対する
第1回目の除去動作が実行されることを意味し、NC用CP
U108は突出し動作実行フラグFをセットして除去動作の
開始を記憶した後(ステップS5)、射出ユニット後退指
令を出力して射出ユニット6用のサーボモータ24のため
のパルス分配を開始して射出ユニット6を固定プラテン
2と離間する方向に後退させる(ステップS6)。以下、
サーボモータ24のための現在位置レジスタの値を遂次検
出して射出ユニット6の現在位置が設定後退位置に到達
したか否かを判別し、射出ユニット6が設定後退位置に
到達するまで待機する(ステップS7)。
次いで、シリンダ駆動回路25にシリンダ伸長指令を出
力してエアシリンダ18を駆動し、第1の駆動手段の一部
を構成する揺動アーム17を第2図中時計方向に揺動さ
せ、ロッド部材19を射出軸上に位置させる(ステップS
8)。この段階では射出シリンダ8およびノズル7が射
出ユニット6と共に退避しているので、部材間に干渉が
生じることはない(第1図参照)。
力してエアシリンダ18を駆動し、第1の駆動手段の一部
を構成する揺動アーム17を第2図中時計方向に揺動さ
せ、ロッド部材19を射出軸上に位置させる(ステップS
8)。この段階では射出シリンダ8およびノズル7が射
出ユニット6と共に退避しているので、部材間に干渉が
生じることはない(第1図参照)。
更に、バイブレータ駆動回路26に駆動指令を出力して
バイブレータ20を駆動し、ロッド部材19を軸方向に振動
させ(ステップS9)、直動機構前進指令を出力してサー
ボモータ15のためのパルス分配を開始し、第1,第2の駆
動手段を構成する直動機構21を駆動して、ロッド部材19
を射出軸に沿って固定プラテン2に接近する方向に前進
させる(ステップS10)。直動機構前進指令の最終目標
位置は、ロッド部材19の先端がスプルーブッシュ12内の
樹脂経路を貫通して固定側金型10のパーティングランイ
ンに突出する値である。以下、サーボモータ15のための
エラーレジスタの値と現在位置レジスタの値を逐次検出
し、該エラーレジスタの位置偏差が許容設定値εの範囲
を越えるか、または、ロッド部材19の先端が最終目標位
置に到達するまでの間、パルス分配を継続して実行し、
ロッド部材19を射出軸に沿って前進させる(ステップS1
1,ステップS12)。
バイブレータ20を駆動し、ロッド部材19を軸方向に振動
させ(ステップS9)、直動機構前進指令を出力してサー
ボモータ15のためのパルス分配を開始し、第1,第2の駆
動手段を構成する直動機構21を駆動して、ロッド部材19
を射出軸に沿って固定プラテン2に接近する方向に前進
させる(ステップS10)。直動機構前進指令の最終目標
位置は、ロッド部材19の先端がスプルーブッシュ12内の
樹脂経路を貫通して固定側金型10のパーティングランイ
ンに突出する値である。以下、サーボモータ15のための
エラーレジスタの値と現在位置レジスタの値を逐次検出
し、該エラーレジスタの位置偏差が許容設定値εの範囲
を越えるか、または、ロッド部材19の先端が最終目標位
置に到達するまでの間、パルス分配を継続して実行し、
ロッド部材19を射出軸に沿って前進させる(ステップS1
1,ステップS12)。
ロッド部材19の先端が最終目標位置に到達する前にエ
ラーレジスタの位置偏差が許容設定値εを越えた場合、
即ち、ステップS11の判別結果が真となった場合には、
エラーレジスタの値εに対応する所定のトルクでサーボ
モータ15を駆動してもロッド部材19の先端がスプルーブ
ッシュ12内の残留ランナーを押出せないことを意味す
る。よって、NC用CPU108はCRT/MDI114の表示画面等にア
ラームメッセージを表示した後(ステップS20)、直動
機構後退指令を出力してロッド部材19を直動の駆動開始
位置まで後退させ(ステップS21,ステップS22)、バイ
ブレータ停止指令を出力してバイブレータ20の振動を停
止させ(ステップS23)、更に、シリンダ縮退指令を出
力し揺動アーム17を揺動してロッド部材19を原位置に完
全に復帰させてから(ステップS24)、突出し動作実行
フラグFを初期化して(ステップS25)、本「残留除去
処理」を終了する。この場合、スプルーランナーの自動
除去は困難であり、射出成形機は型開き状態のままで停
止することとなる。スプルーランナーの除去はアラーム
メッセージを検出したオペレータにより手動で実行され
る。
ラーレジスタの位置偏差が許容設定値εを越えた場合、
即ち、ステップS11の判別結果が真となった場合には、
エラーレジスタの値εに対応する所定のトルクでサーボ
モータ15を駆動してもロッド部材19の先端がスプルーブ
ッシュ12内の残留ランナーを押出せないことを意味す
る。よって、NC用CPU108はCRT/MDI114の表示画面等にア
ラームメッセージを表示した後(ステップS20)、直動
機構後退指令を出力してロッド部材19を直動の駆動開始
位置まで後退させ(ステップS21,ステップS22)、バイ
ブレータ停止指令を出力してバイブレータ20の振動を停
止させ(ステップS23)、更に、シリンダ縮退指令を出
力し揺動アーム17を揺動してロッド部材19を原位置に完
全に復帰させてから(ステップS24)、突出し動作実行
フラグFを初期化して(ステップS25)、本「残留除去
処理」を終了する。この場合、スプルーランナーの自動
除去は困難であり、射出成形機は型開き状態のままで停
止することとなる。スプルーランナーの除去はアラーム
メッセージを検出したオペレータにより手動で実行され
る。
一方、エラーレジスタの位置偏差が許容設定値εを越
える前に現在位置レジスタの値が目標値に達した場合、
即ち、ステップS12の判別結果が真となった場合には、
ロッド部材19の先端がスプルーブッシュ12の樹脂経路を
貫通して固定側金型10のパーティングラインに突出した
ことを意味する。この場合、NC用CPU108は直動機構後退
指令を出力してロッド部材19を直動の駆動開始位置まで
後退させた後(ステップS13,ステップS14)、ステップS
1に復帰してカメラ23にステップ指令を出力し、第1回
目の除去動作によって残留ランナーが完全に除去された
か否かを判別する(ステップS2)。
える前に現在位置レジスタの値が目標値に達した場合、
即ち、ステップS12の判別結果が真となった場合には、
ロッド部材19の先端がスプルーブッシュ12の樹脂経路を
貫通して固定側金型10のパーティングラインに突出した
ことを意味する。この場合、NC用CPU108は直動機構後退
指令を出力してロッド部材19を直動の駆動開始位置まで
後退させた後(ステップS13,ステップS14)、ステップS
1に復帰してカメラ23にステップ指令を出力し、第1回
目の除去動作によって残留ランナーが完全に除去された
か否かを判別する(ステップS2)。
残留ランナーの除去が不完全であれば、即ち、ステッ
プS2の判別結果が真であれば、ステップS4を介してステ
ップS10に移行した後、ステップS10乃至ステップS14の
処理を繰返し実行し、射出軸上に位置して軸方向に振動
するロッド部材19を前進させて第2回目以降の突出し動
作を実行して残留ランナーの除去にリトライし、再度、
ロッド部材19を直動の駆動開始位置まで後退させる。
プS2の判別結果が真であれば、ステップS4を介してステ
ップS10に移行した後、ステップS10乃至ステップS14の
処理を繰返し実行し、射出軸上に位置して軸方向に振動
するロッド部材19を前進させて第2回目以降の突出し動
作を実行して残留ランナーの除去にリトライし、再度、
ロッド部材19を直動の駆動開始位置まで後退させる。
このようにして、リトライ処理を実行する間に残留ラ
ンナーが確実に除去されるとステップS2の判別結果が偽
となり、NC用CPU108はステップS3に移行する。突出し動
作実行フラグFは第1回目の除去動作におけるステップ
S5の処理で既に設定されているので、CPU108はステップ
S15に移行してバイブレータ20の駆動を停止し、シリン
ダ縮退指令を出力して揺動アーム17を揺動し、ロッド部
材19を原位置に完全に復帰させ(ステップS16)、射出
ユニット前進指令を出力してノズル7をスプルーブッシ
ュ12の端面に押圧して(ステップS17,ステップS18)、
突出し動作実行フラグFを初期化した後(ステップS1
9)、射出成形機のシーケンス動作を許可してインター
ロックを解除し、型開きに続く動作を継続して実行させ
る。
ンナーが確実に除去されるとステップS2の判別結果が偽
となり、NC用CPU108はステップS3に移行する。突出し動
作実行フラグFは第1回目の除去動作におけるステップ
S5の処理で既に設定されているので、CPU108はステップ
S15に移行してバイブレータ20の駆動を停止し、シリン
ダ縮退指令を出力して揺動アーム17を揺動し、ロッド部
材19を原位置に完全に復帰させ(ステップS16)、射出
ユニット前進指令を出力してノズル7をスプルーブッシ
ュ12の端面に押圧して(ステップS17,ステップS18)、
突出し動作実行フラグFを初期化した後(ステップS1
9)、射出成形機のシーケンス動作を許可してインター
ロックを解除し、型開きに続く動作を継続して実行させ
る。
なお、リトライ処理を実行する回数を規制する場合に
は、ステップS4からステップS10に移行する過程でリト
ライカウンタCを1インクリメントし、該カウンタCの
値を設定リトライ回数Nと比較し、カウンタCの値がN
に達するまではステップS10以降の処理を実行するよう
にし、また、カウンタCの値がNに達した段階で、ステ
ップS20およびステップS23乃至ステップS25の処理を実
行するようにする。リトライカウンタCの初期値は0で
あり、また、ステップS19およびステップS25の処理と共
に初期化するものとする。
は、ステップS4からステップS10に移行する過程でリト
ライカウンタCを1インクリメントし、該カウンタCの
値を設定リトライ回数Nと比較し、カウンタCの値がN
に達するまではステップS10以降の処理を実行するよう
にし、また、カウンタCの値がNに達した段階で、ステ
ップS20およびステップS23乃至ステップS25の処理を実
行するようにする。リトライカウンタCの初期値は0で
あり、また、ステップS19およびステップS25の処理と共
に初期化するものとする。
また、フラグFの設定と同時に射出成形機の駆動停止
時間、即ち、射出シリンダ8における溶融樹脂の滞留時
間tの計測を開始し、ステップS16の処理を実行した後
に滞留時間の現在値tと設定許容時間Tとを比較し、現
在値tが設定許容時間Tを越えている場合には自動パー
ジ処理と再計量処理を実行してからステップS17の処理
に移行するようにしてもよい。滞留時間の測定値に替え
てリトライカウンタCの値を自動バージの要不要の判別
基準とすることもできる。
時間、即ち、射出シリンダ8における溶融樹脂の滞留時
間tの計測を開始し、ステップS16の処理を実行した後
に滞留時間の現在値tと設定許容時間Tとを比較し、現
在値tが設定許容時間Tを越えている場合には自動パー
ジ処理と再計量処理を実行してからステップS17の処理
に移行するようにしてもよい。滞留時間の測定値に替え
てリトライカウンタCの値を自動バージの要不要の判別
基準とすることもできる。
なお、エアシリンダ18に替えてサーボモータ駆動のリ
ード捩子等を揺動アーム17の駆動源としてもよく、この
場合、現位置にあるロッド部材19を一旦射出軸上に移動
させてからスプルーブッシュ12の端面であるノズルタッ
チ位置にまで移動させる必要は必ずしもなく、比例分配
による制御方式によってロッド部材19の先端を原位置か
ら直接ノズルタッチ位置にまで移動させることもでき
る。ロッド部材19の移動は、エアシリンダやサーボモー
タ等の駆動手段に限らず従来公知の各種の駆動源を用い
ることができ、また、揺動アーム17に替えて直動式のス
ライドアーム等を採用することもできる。
ード捩子等を揺動アーム17の駆動源としてもよく、この
場合、現位置にあるロッド部材19を一旦射出軸上に移動
させてからスプルーブッシュ12の端面であるノズルタッ
チ位置にまで移動させる必要は必ずしもなく、比例分配
による制御方式によってロッド部材19の先端を原位置か
ら直接ノズルタッチ位置にまで移動させることもでき
る。ロッド部材19の移動は、エアシリンダやサーボモー
タ等の駆動手段に限らず従来公知の各種の駆動源を用い
ることができ、また、揺動アーム17に替えて直動式のス
ライドアーム等を採用することもできる。
発明の効果 本発明のスプルー突出し装置によれば、射出成形作業
中に固定側金型のスプルーブッシュに残留したランナー
を自動的に除去することができ、しかも、スプルーブッ
シュに残留したランナーが除去されるまでの間は射出成
形機の成形動作にインターロックが掛けられて成形作業
が中止されるので、成形不良や逆流による樹脂の噴出等
の事故を未然に防止することができる。
中に固定側金型のスプルーブッシュに残留したランナー
を自動的に除去することができ、しかも、スプルーブッ
シュに残留したランナーが除去されるまでの間は射出成
形機の成形動作にインターロックが掛けられて成形作業
が中止されるので、成形不良や逆流による樹脂の噴出等
の事故を未然に防止することができる。
第1図は本発明のスプルー突出し装置を適用した一実施
例の電動式射出成形機の要部を示す側面図、第2図は同
実施例の電動式射出成形機を第1図の矢視A−Aに沿っ
てみる立面図、第3図は同実施例のスプルー突出し装置
の制御手段を兼ねる射出成形機の制御装置の要部を示す
ブロック図、第4図は同制御装置のNC用CPUによって実
施される「残留除去処理」の概略を示すフローチャート
である。 1……ベースフレーム、2……固定プラテン、3……可
動プラテン、4……タイバー、5……型締め機構、6…
…射出ユニット、7……ノズル、8……射出シリンダ、
9……ホッパー、10……固定側金型、11……可動側金
型、12……スプルーブッシュ、13……支持架、14……移
動部材、15……サーボモータ、16……リード捩子、17…
…揺動アーム、18……エアシリンダ、19……ロッド部
材、20……バイブレータ、21……直動機構、22……揺動
機構、23……カメラ、24……サーボモータ、25……シリ
ンダ駆動回路、26……バイブレータ駆動回路、100……
制御装置、101……サーボ回路、102……RAM、103……出
力回路、104……入力回路、105……共有RAM、106……RA
M、107……サーボインターフェイス、108……NC用CPU、
109……バスアービターコントローラ、110……PMC用CP
U、111……ROM、112……オペレータパネルコントロー
ラ、113……ROM、114……CRT表示装置付き手動データ入
力装置。
例の電動式射出成形機の要部を示す側面図、第2図は同
実施例の電動式射出成形機を第1図の矢視A−Aに沿っ
てみる立面図、第3図は同実施例のスプルー突出し装置
の制御手段を兼ねる射出成形機の制御装置の要部を示す
ブロック図、第4図は同制御装置のNC用CPUによって実
施される「残留除去処理」の概略を示すフローチャート
である。 1……ベースフレーム、2……固定プラテン、3……可
動プラテン、4……タイバー、5……型締め機構、6…
…射出ユニット、7……ノズル、8……射出シリンダ、
9……ホッパー、10……固定側金型、11……可動側金
型、12……スプルーブッシュ、13……支持架、14……移
動部材、15……サーボモータ、16……リード捩子、17…
…揺動アーム、18……エアシリンダ、19……ロッド部
材、20……バイブレータ、21……直動機構、22……揺動
機構、23……カメラ、24……サーボモータ、25……シリ
ンダ駆動回路、26……バイブレータ駆動回路、100……
制御装置、101……サーボ回路、102……RAM、103……出
力回路、104……入力回路、105……共有RAM、106……RA
M、107……サーボインターフェイス、108……NC用CPU、
109……バスアービターコントローラ、110……PMC用CP
U、111……ROM、112……オペレータパネルコントロー
ラ、113……ROM、114……CRT表示装置付き手動データ入
力装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 進 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580 番地 ファナック株式会社商品開発研究 所内 (72)発明者 平 尊之 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580 番地 ファナック株式会社商品開発研究 所内 (72)発明者 渡辺 菊夫 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580 番地 ファナック株式会社商品開発研究 所内 (72)発明者 纐纈 晃 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580 番地 ファナック株式会社商品開発研究 所内 (72)発明者 松倉 利夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番地2号 オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 前田 薫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番地2号 オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 米久保 広志 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番地2号 オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 芳賀 健二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番地2号 オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 徳田 一成 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番地2号 オリンパス光学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】射出成形機の固定プラテンに装着された金
型を監視して型開き時にスプルーランナーの残留を検出
するセンサと、固定プラテンの裏面側で射出軸に対し射
出軸の径方向に離間した位置を原位置として射出軸と平
行に配備されたロッド部材と、前記原位置と射出成形機
のノズルタッチ位置との間で前記ロッド部材の先端を移
動させる第1の駆動手段と、前記ロッド部材を射出軸に
沿って移動させる第2の駆動手段と、前記センサからの
残留検出信号を受けて射出成形機の成形動作にインター
ロックを掛けて射出ユニット後退指令を出力し、前記第
1の駆動手段を作動して前記ロッド部材の先端を射出成
形機のノズルタッチ位置に移動させた後、前記第2の駆
動手段を作動して前記ロッド部材を射出軸に沿って移動
させ、該ロッド部材の先端を固定プラテンの裏面から金
型のスプルーブッシュに嵌入し、スプルーブッシュ内に
残留したスプルーランナーを金型外部に突き落とし、前
記第2の駆動手段を作動して前記ロッド部材の先端を射
出成形機のノズルタッチ位置に復帰させ、前記第1の駆
動手段を作動して前記ロッド部材を原位置に復帰させ、
射出ユニット前進指令を出力してインターロックを解除
する制御手段とを備えたことを特徴としたスプルー突出
し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2257525A JP2604272B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | スプルー突出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2257525A JP2604272B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | スプルー突出し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04135821A JPH04135821A (ja) | 1992-05-11 |
JP2604272B2 true JP2604272B2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=17307508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2257525A Expired - Lifetime JP2604272B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | スプルー突出し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2604272B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2007203309B2 (en) * | 2001-04-06 | 2010-04-22 | Covidien Ag | Retractable overmolded insert retention apparatus |
CN114012996B (zh) * | 2021-11-08 | 2024-01-30 | 珠海格力智能装备有限公司 | 注塑产品的脱模方法、装置和脱模系统 |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP2257525A patent/JP2604272B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04135821A (ja) | 1992-05-11 |
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