JP2604271Y2 - ゲートバルブ駆動装置およびゲートバルブ駆動装置を備えた成形用金型 - Google Patents

ゲートバルブ駆動装置およびゲートバルブ駆動装置を備えた成形用金型

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JP2604271Y2
JP2604271Y2 JP1993054526U JP5452693U JP2604271Y2 JP 2604271 Y2 JP2604271 Y2 JP 2604271Y2 JP 1993054526 U JP1993054526 U JP 1993054526U JP 5452693 U JP5452693 U JP 5452693U JP 2604271 Y2 JP2604271 Y2 JP 2604271Y2
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次郎 鈴木
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、成形用金型に組み込
まれ、キャビティに連通するゲートを開閉するゲートバ
ルブ駆動装置およびゲートバルブ駆動装置を備えた成形
用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】1台の成形用金型に複数のキャビティを
設け、溶融樹脂注入口から注入された溶融樹脂を分配
し、保温状態で前記キャビティに連通するノズルに導く
ように構成した射出成形用金型は、例えば、特開昭63
−95923号公報、特開昭60−143922号公報
等から公知である。
【0003】これら射出成形用金型は、1回の射出成形
によって複数個の成形品を同時に成形できるように構成
したもので、基本的には、中央部に設けられたスプルー
部に一つの溶融樹脂注入口と、これと連通し複数に分岐
された流通孔を有している。
【0004】一方、金型本体には複数のキャビティが設
けられ、これらキャビティに連通するノズルを有した複
数のホットノズル部が設けられている。さらに、前記ス
プルー部の流通孔と前記各ホットノズル部の樹脂通路と
を連通するために、ヒータを有したマニホールド部が接
続され、注入された溶融樹脂をホットノズル部に保温状
態で導くように構成されている。
【0005】また、このホットノズル部の樹脂通路には
ゲートを開閉するゲートバルブが挿通されている。この
ゲートバルブは金型本体の上部に設けられたバルブ駆動
シリンダにより上下方向に摺動可能となっており、前記
マニホールド部に設けられたバルブ案内ブッシュにより
案内支持されている。
【0006】したがって、溶融樹脂注入口から注入され
た溶融樹脂は、流通孔を介して複数のマニホールド部に
分配され、これらマニホールド部から複数のホットノズ
ル部の樹脂通路に導かれる。
【0007】この状態でホットノズル部のゲートバルブ
をバルブ駆動シリンダにより上方に駆動することによ
り、ホットノズル部の先端のゲートが開いて、溶融樹脂
が各キャビティに注入される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うに1台の成形用金型に複数のキャビティを設け、溶融
樹脂注入口から注入された溶融樹脂を分配するようにし
た成形用金型は、各キャビティに連通するゲートに対応
してゲートバルブを設け、これらゲートバルブを独立し
て駆動するバルブ駆動シリンダを設けている。
【0009】したがって、8個取り、16個取りの成形
用金型になると、それに応じてバルブ駆動シリンダを金
型本体の限られたスペースに組込む必要があり、レイア
ウト的に設計が難しく、金型本体が大型化するという問
題がある。
【0010】また、1台の成形用金型に1つのキャビテ
ィを設けた1個取りの成形用金型は、キャビティと連通
するゲートを開閉するゲートバルブと溶融樹脂注入口を
有したスプルー部とが同一軸線上に位置するため、ゲー
トバルブを駆動するバルブ駆動シリンダを組込むスペー
スが制限され、レイアウト的に設計が難しく、金型本体
が大型化するという問題がある。
【0011】また、バルブ駆動シリンダは、油圧または
エアによって駆動されるが、シリンダを金型本体に組込
むと、油圧配管またはエア配管を設ける必要があり、金
型本体が構造的に複雑となり、製作の面で工数もかか
り、コストアップの原因となっている。
【0012】この考案は前記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、1個取り、複数取りの
成形用金型に拘らず、キャビティに連通するゲートを開
閉するゲートバルブを簡単な構造でしかも、確実に駆動
でき、成形用金型へ組込んでもスペースを取らず、成形
用金型の小型化、構造の簡素化を図ることができ、また
成形品の形状に応じてウエルド位置を変更できるゲート
バルブ駆動装置およびゲートバルブ駆動装置を備えた成
形用金型を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記目的を
達成するために、請求項1は、平行する両側壁を有し、
その側壁に沿って前後方向に直進運動自在な第1の移動
部材と、この第1の移動部材の両側壁に互いに対向して
設けられ第1の移動部材の直進方向に対して傾斜する傾
斜スリットと、前記第1の移動部材の両側壁間に介在さ
れ、第1の移動部材の移動方向と直角方向に移動自在に
案内されるとともに両側部に前記傾斜スリットに摺動自
在に係合する連結ピンを有した第2の移動部材と、前記
第1の移動部材を直進駆動する駆動機構と、前記第2の
移動部材に連結されゲートを開閉するゲートバルブとか
らゲートバルブ駆動装置を構成したことにある。
【0014】請求項2は、キャビティを有する金型本体
と、この金型本体に設けられ溶融樹脂注入口およびこれ
と連通する流通孔を有するスプルー部と、前記金型本体
に設けられキャビティに連通する樹脂通路を有する複数
のホットノズル部と、前記スプルー部に一端側が接続さ
れ、他端側が前記ホットノズル部に接続され、注入され
た溶融樹脂をホットノズル部に保温状態で導くホットラ
ンナーマニホールド部と、前記ホットノズル部の樹脂通
路に挿通して設けられゲートに対して進退するゲートバ
ルブと、前記金型本体に設けられ前記複数のゲートバル
ブを時間差を持たせて独立して駆動するゲートバルブ駆
動装置とからなり、このゲートバルブ駆動装置は、平行
する両側壁を有し、その側壁に沿って前後方向に直進運
動自在な第1の移動部材と、この第1の移動部材の両側
壁に互いに対向して設けられ第1の移動部材の直進方向
に対して傾斜する傾斜スリットと、前記第1の移動部材
の両側壁間に介在され、第1の移動部材の移動方向と直
角方向に移動自在に案内されるとともに両側部に前記傾
斜スリットに摺動自在に係合する連結ピンを有し、前記
ゲートバルブと連結される第2の移動部材と、前記第1
の移動部材を直進駆動する駆動機構とからゲートバルブ
駆動装置を備えた成形用金型を構成したことにある。
【0015】
【作用】ゲートバルブ駆動装置を成形用金型に組込み、
駆動機構によって第1の移動部材を前進させると、傾斜
スリットに係合している連結ピンが傾斜スリットと摺動
しながら引き上げられ、この連結ピンと一体的な第2の
移動部材を介してゲートバルブが引き上げられるため、
ゲートが開弁されて溶融樹脂がゲートを介してキャビテ
ィに注入される。
【0016】駆動機構によって第1の移動部材を後退さ
せると、傾斜スリットに係合している連結ピンが傾斜ス
リットと摺動しながら押し下げられ、この連結ピンと一
体的な第2の移動部材を介してゲートバルブが押し下げ
られ、ゲートが閉弁されて溶融樹脂の注入が停止する。
【0017】また、複数のホットノズル部に設けたゲー
トバルブを独立して駆動するゲートバルブ駆動装置の駆
動に時間差を持たせることにより、ウエルド位置を変え
ることができ、成形品の形状に応じて樹脂注入タイミン
グを変更できる。
【0018】
【実施例】以下、この考案の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1および図2は第1の実施例を示し、複数
取りの成形用金型に、この考案のバルブ駆動装置を組込
んだ実施例を示す。1は金型本体であり、これは固定金
型2と可動金型3とから構成され、両金型2,3間には
キャビティ4が形成されている。
【0019】前記固定金型2は、上部にベースプレート
5を有している。このベースプレート5の下面側には空
間部aを形成する支持プレート6が接合されている。前
記空間部aには、溶融樹脂の流通する樹脂通路7を有す
る円筒形状のホットランナーマニホールド部8が設けら
れている。このホットランナーマニホールド部8には図
示しないがヒータが設けられている。
【0020】このホットランナーマニホールド部8には
上方に延出された円筒形状のスプルー部9が一体に成形
されている。このスプルー部9の中心軸方向には溶融樹
脂の流通孔10が設けられ、前記ホットランナーマニホ
ールド部8の樹脂通路7と、スプルー部9の流通孔10
とが連通されている。前記スプルー部9は前記ベースプ
レート5から一部突出した状態で設けられている。この
スプルー部9の上面には流通孔10に導く溶融樹脂注入
口11が設けられている。この溶融樹脂注入口11には
射出成形機のノズル(図示しない)が当接される。
【0021】前記ホットランナーマニホールド部8に
は、樹脂通路7と直角に、かつ端末部に連通する嵌合穴
12が穿設されている。この嵌合穴12は、ホットラン
ナーマニホールド部8の上面に開口しており、前記空間
部aに連通している。
【0022】嵌合穴12には上端部にフランジ13aを
有するバルブ案内ブッシュ13が挿入され、フランジ1
3aは前記ベースプレート5とホットランナーマニホー
ルド部8との間で挟持されている。
【0023】バルブ案内ブッシュ13は熱伝導性に優れ
た材料からなり、この軸心部にはゲートバルブ14を軸
方向にスライド自在に軸支するバルブ案内孔15が設け
られている。さらに、バルブ案内ブッシュ13の上端部
で、フランジ13aより上部には所定間隔を存して円板
状の複数のフィン16が一体に設けられ、表面積を大き
く形成している。
【0024】このフィン16は前記ベースプレート5に
設けられた凹陥部からなる冷却室17の内部に収容され
ており、この冷却室17には冷却媒体通路18が連通し
ている。すなわち、冷却媒体通路18には冷却流体とし
ての冷風あるいは冷水等の冷却媒体が流通し、フィン1
6を冷却する冷却手段を構成している。
【0025】また、前記複数のゲートバルブ14の上端
部は前記ベースプレート5に設けられた後述する複数の
ゲートバルブ駆動装置20に連結され、ゲートバルブ1
4が上下方向に進退駆動されるようになっている。
【0026】バルブ案内ブッシュ13の下端部には直角
に屈曲された樹脂連絡通路21が穿設されている。バル
ブ案内ブッシュ13の側部開口21aは前記樹脂通路7
に連通しており、底部開口21bは嵌合穴12の底部に
穿設された樹脂通路22に連通している。
【0027】樹脂通路22に対向する前記支持プレート
6にはホットノズル部25が設けられ、このホットノズ
ル部25には上端部が樹脂通路22と連通し、下端がゲ
ート26を介してキャビティ4に連通する樹脂通路27
が設けられている。
【0028】また、前記ゲートバルブ14は、真直ぐな
棒状体で、ホットノズル部25の樹脂通路25aを貫通
して前記ゲート26まで延長し、その下端にはゲート2
6を開閉する弁部に形成されている。
【0029】ゲートバルブ14の上端部は前記ベースプ
レート5に設けられたゲートバルブ駆動装置20に連結
され、上下方向に進退駆動されるようになっている。複
数のゲートバルブ駆動装置20は同一構造であるため、
その1つについて説明すると、前記ベースプレート5に
は凹陥部28が設けられ、この凹陥部28には第1の移
動部材29が横方向に直進運動自在に支持されている。
この第1の移動部材29は略U字状に折曲され、平行な
両側壁30,30を有している。この両側壁30,30
には第1の移動部材29の直進方向に対して傾斜する傾
斜スリット31,31が互いに対向して設けられてい
る。
【0030】さらに、第1の移動部材29の両側壁3
0,30間には第2の移動部材32の上端部が介在され
ている。第2の移動部材32は円柱状で、その上端部に
は両側部を切欠することにより、平坦部33が形成さ
れ、この平坦部33には第2の移動部材32の軸方向と
直交する方向に貫通する貫通孔34が穿設されている。
この貫通孔34には連結ピン35が挿入されている。
【0031】この連結ピン35は中間部35aが円柱状
で、貫通孔34に挿入されていると共に、両端部35
b,35bが角柱状で、傾斜スリット31に対して摺動
自在に係合している。そして、第1の移動部材29の横
方向の直進運動に伴って連結ピン35の両端部35b,
35bが傾斜スリット31を摺動し、この連結ピン35
を介して第2の移動部材32が上下方向に直進運動する
ようになっている。
【0032】第2の移動部材32はガイドパイプ36に
対して垂直方向に移動自在に嵌合されており、この下端
部は前記ゲートバルブ14の上端部と連結され、第2の
移動部材32の上下方向の運動をゲートバルブ14に伝
達させている。また、第1の移動部材29の一端部は凹
陥部28に設けられた駆動機構としてのエアシリンダ3
7に連結されている。
【0033】このようにゲートバルブ駆動装置20は、
基本的には第1の移動部材29と第2の移動部材32を
連結ピン35によって連結した構造であるから、簡単な
構造で、金型本体1の小型化を図ることができる。した
がって、金型本体1の一部に設けた狭い凹陥部28に収
納することができ、スペース的に有効である。また、凹
陥部28にエアシリンダ37を収納しているが、このエ
アシリンダ37は金型本体1に組込む必要はなく、金型
本体1の外部に突出して設けてもよい。
【0034】次に、前述のように構成された成形用金型
の作用について説明する。射出成形機のノズルから溶融
樹脂注入口11に加熱溶融樹脂を射出すると、溶融樹脂
はホットランナーマニホールド部8の樹脂通路7を介し
て樹脂連絡通路21に導かれ、さらに樹脂通路22,2
7の順に導かれる。
【0035】そこで、エアシリンダ37を作動して第1
の移動部材29を矢印x方向にスライドさせると、傾斜
スリット31の傾斜面を連結ピン35の両端部35b,
35bが摺動しながら連結ピン35が引き上げられる。
したがって、連結ピン35に連結された第2の移動部材
32がガイドパイプ36に案内されながら上昇し、これ
に連結されたゲートバルブ14も上昇する。ゲートバル
ブ14の上昇によって弁部がゲート26から離れ、ゲー
ト26が開口して樹脂通路27の内部の溶融樹脂はゲー
ト26を介してキャビティ4に充填される。
【0036】所定量の溶融樹脂の充填が完了すると、エ
アシリンダ37が作動して第1の移動部材29を矢印y
方向にスライドさせると、傾斜スリット31の傾斜面を
連結ピン35の両端部35b,35bが摺動しながら連
結ピン35が押し下げられる。したがって、連結ピン3
5に連結された第2の移動部材32がガイドパイプ36
に案内されながら下降し、これに連結されたゲートバル
ブ14も下降する。ゲートバルブ14の下降によって弁
部がゲート26を閉塞する。
【0037】このように射出成形時に、前記ホットラン
ナーマニホールド部8の樹脂通路7を流通する溶融樹脂
は樹脂連絡通路21を流通する際に、その溶融樹脂の一
部がバルブ案内孔15とゲートバルブ14との隙間に入
り込む。すなわち、樹脂通路7および21を流通する溶
融樹脂の圧力が高いために僅かな隙間でも溶融樹脂が入
り込むが、フィン16が冷却媒体によって冷却されてバ
ルブ案内ブッシュ13は冷却されているため、溶融樹脂
が冷却固化される。
【0038】このようにゲートバルブ14とバルブ案内
ブッシュ15のバルブ案内孔15との隙間に溶融樹脂が
入り込んだ状態で固化し、この固まった溶融樹脂はゲー
トバルブ14を摺動する部分のシール材として機能する
とともに、ゲートバルブ14との潤滑材としての機能を
するため、ゲートバルブ14を円滑に作動させることが
でき、従来のような溶融樹脂の洩れを防止できる。
【0039】図3および図4は第1の実施例の変形例を
示し、図3に示す成形用金型は、第1の実施例と同一で
あり、スプルー部9を中心として2つのゲートバルブ1
4が左右対称的に設けられ、これらゲートバルブ14を
独立して駆動するバルブ駆動装置20も左右対称的に設
けられている。
【0040】図3に示す成形用金型を用い、例えば図4
の(A)に示すように、中央部に膨出部aを有する成形
品bを成形する際に、左右のゲートバルブ駆動装置2
0,20を同時に駆動し、ゲートバルブ14,14を上
昇してゲート26を開口させた場合、成形品bの中央部
にウエルドcが出る。
【0041】さらに、図4(B)に示すように、成形品
bの膨出部aの中央部にボスdが有る場合、成形品bの
中央部にウエルドcが出ると、意匠上、強度上の問題が
ある。そこで、左右のゲートバルブ駆動装置20,20
のうち、まず左側のゲートバルブ駆動装置20を駆動し
てゲートバルブ14を上昇させ、溶融樹脂をキャビティ
4の左側に注入する。続いて右側のゲートバルブ駆動装
置20を駆動してゲートバルブ14を上昇させ、溶融樹
脂をキャビティ4の右側に注入すると、ウエルドcの出
る位置が成形品bの中央部より右側に偏った位置に出
る。なお、図4(A)(B)において矢印はゲート位置
を示す。
【0042】このように左右のゲートバルブ駆動装置2
0,20に時間差を持たせて駆動することにより、ウエ
ルドcの位置を成形品の形状に応じて変更できる。ま
た、成形品の片側にボス等が集中して設けられている場
合にも、ボス側に位置するゲートバルブ14を先に上昇
してゲート26を開口し、遅れて反対側のゲート14を
上昇してゲート26を開口させることもできる。
【0043】図5および図6は第2の実施例を示し、1
個取りの成形用金型に、この考案のバルブ駆動装置を組
込んだ実施例で、第1の実施例と同一構成部分は同一番
号を付して説明を省略する。
【0044】金型本体1のベースプレート5には凹陥部
40が設けられ、この凹陥部40には第1の実施例と同
一構造のゲートバルブ駆動装置20の第1の移動部材2
9が収納されている。凹陥部40の底面にはベースプレ
ート5を上下方向に貫通するガイド孔41が穿設され、
このガイド孔41には第2の移動部材32が上下動自在
に挿入されている。
【0045】この第2の移動部材32の下端部には上下
方向にねじ穴42が穿設され、このねじ穴42には連結
環43がねじ込み固定されている。連結環43の軸心に
は貫通孔44が穿設され、この貫通孔44にはゲートバ
ルブ14の上端部が挿入され、このゲートバルブ14の
上端部にねじ込まれたナット45によってゲートバルブ
14と連結環43とが連結されている。
【0046】さらに、前記ガイド孔41の隣側に位置す
るベースプレート5には上下方向に貫通する樹脂連絡通
路46が設けられている。また、ベースプレート5の上
部には前記ガイド孔41と同軸的にスプルー部9が設け
られ、このスプルー部9には溶融樹脂注入口11と前記
樹脂連絡通路46とを連通する流通孔47が斜めに穿設
されている。ホットノズル部25には樹脂通路27と前
記樹脂連絡通路46とを連通する流通孔48が斜めに穿
設されている。すなわち、スプルー部9の溶融樹脂注入
口11から注入された溶融樹脂が前記ゲートバルブ駆動
装置20を迂回してホットノズル部25に導かれるよう
に構成されている。
【0047】このように構成された1個取りの成形用金
型によれば、第1の実施例と同様にゲートバルブ14を
ゲートバルブ駆動装置20によって上下動させ、ゲート
26を開閉することができる。しかも、ゲートバルブ駆
動装置20をスプルー部9とホットノズル部25との間
のベースプレート5の狭い空間に組込むことができ、金
型本体1の小型化を図ることができる。
【0048】
【考案の効果】以上説明したように、この考案のゲート
バルブ駆動装置は、基本的には第1の移動部材と第2の
移動部材を連結ピンによって連結した構造であるから、
簡単な構造であるから、金型本体の狭いスペースに組込
むことができ、金型本体の小型化を図ることができる。
【0049】したがって、1個取り、複数取りの成形用
金型に拘らず、キャビティに連通するゲートを開閉する
ゲートバルブを確実に駆動でき、従来の油圧シリンダや
エアシリンダを金型本体に組込む構造に比べ、油圧配
管、エア配管を金型本体に設ける必要がなく、レイアウ
トに自由度があり、成形用金型の構造の簡素化を図るこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例を示す成形用金型の縦
断正面図。
【図2】同実施例のゲートバルブ駆動装置の斜視図。
【図3】同実施例の変形例を示す成形用金型の縦断正面
図。
【図4】同変形例の説明図。
【図5】この考案の第2の実施例を示す成形用金型の縦
断正面図。
【図6】同実施例の成形用金型の縦断側面図。
【符号の説明】
1…金型本体、4…キャビティ、8…ホットランナーマ
ニホルド部、9…スプルー部、14…ゲートバルブ、2
0…バルブ駆動装置、26…ゲート、29…第1の移動
部材、30…側壁、31…傾斜スリット、32…第2の
移動部材、35…連結ピン、37…エアシリンダ(駆動
機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−96578(JP,A) 特開 平3−61013(JP,A) 特開 平2−117805(JP,A) 特開 昭57−45041(JP,A) 特開 平6−339951(JP,A) 特開 平7−23518(JP,A) 実開 昭63−68418(JP,U) 実開 昭53−117574(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B05B 1/32

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行する両側壁を有し、その側壁に沿っ
    て前後方向に直進運動自在な第1の移動部材と、 この第1の移動部材の両側壁に互いに対向して設けられ
    第1の移動部材の直進方向に対して傾斜する傾斜スリッ
    トと、 前記第1の移動部材の両側壁間に介在され、第1の移動
    部材の移動方向と直角方向に移動自在に案内されるとと
    もに両側部に前記傾斜スリットに摺動自在に係合する連
    結ピンを有した第2の移動部材と、 前記第1の移動部材を直進駆動する駆動機構と、 前記第2の移動部材に連結されゲートを開閉するゲート
    バルブと、 を具備したことを特徴とするゲートバルブ駆動装置。
  2. 【請求項2】 キャビティを有する金型本体と、 この金型本体に設けられ溶融樹脂注入口およびこれと連
    通する流通孔を有するスプルー部と、 前記金型本体に設けられキャビティに連通する樹脂通路
    を有する複数のホットノズル部と、 前記スプルー部に一端側が接続され、他端側が前記ホッ
    トノズル部に接続され、注入された溶融樹脂をホットノ
    ズル部に保温状態で導くホットランナーマニホールド部
    と、 前記ホットノズル部の樹脂通路に挿通して設けられゲー
    トに対して進退するゲートバルブと、 前記金型本体に設けられ前記複数のゲートバルブを時間
    差を持たせて独立して駆動するゲートバルブ駆動装置と
    からなり、 このゲートバルブ駆動装置は、平行する両側壁を有し、
    その側壁に沿って前後方向に直進運動自在な第1の移動
    部材と、 この第1の移動部材の両側壁に互いに対向して設けられ
    第1の移動部材の直進方向に対して傾斜する傾斜スリッ
    トと、 前記第1の移動部材の両側壁間に介在され、第1の移動
    部材の移動方向と直角方向に移動自在に案内されるとと
    もに両側部に前記傾斜スリットに摺動自在に係合する連
    結ピンを有し、前記ゲートバルブと連結される第2の移
    動部材と、 前記第1の移動部材を直進駆動する駆動機構と、 を具備したことを特徴とするゲートバルブ駆動装置を備
    えた成形用金型。
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