JPH0723519U - ゲートバルブ駆動装置およびゲートバルブ駆動装置を備えた成形用金型 - Google Patents

ゲートバルブ駆動装置およびゲートバルブ駆動装置を備えた成形用金型

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JPH0723519U
JPH0723519U JP5452693U JP5452693U JPH0723519U JP H0723519 U JPH0723519 U JP H0723519U JP 5452693 U JP5452693 U JP 5452693U JP 5452693 U JP5452693 U JP 5452693U JP H0723519 U JPH0723519 U JP H0723519U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲートバルブを確実に駆動でき、構造的にも
簡単で、成形用金型の小型化を図ることができるゲート
バルブ駆動装置を提供することにある。 【構成】 平行する両側壁30を有し、その側壁30に
沿って前後方向に直進運動自在な第1の移動部材29の
両側壁30に互いに対向して設けられ第1の移動部材2
9の直進方向に対して傾斜する傾斜スリット31を設け
る一方、第1の移動部材29の両側壁30間に、第1の
移動部材29の移動方向と直角方向に移動自在に案内さ
れる第2の移動部材32を介在し、この第2の移動部材
32に傾斜スリット31に摺動自在に係合する連結ピン
35を設ける。そして、第1の移動部材29をエアシリ
ンダ37によって直進駆動すると共に、第2の移動部材
32にゲート26を開閉するゲートバルブ14を連結し
たことにある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、成形用金型に組み込まれ、キャビティに連通するゲートを開閉す るゲートバルブ駆動装置およびゲートバルブ駆動装置を備えた成形用金型に関す る。
【0002】
【従来の技術】
1台の成形用金型に複数のキャビティを設け、溶融樹脂注入口から注入された 溶融樹脂を分配し、保温状態で前記キャビティに連通するノズルに導くように構 成した射出成形用金型は、例えば、特開昭63−95923号公報、特開昭60 −143922号公報等から公知である。
【0003】 これら射出成形用金型は、1回の射出成形によって複数個の成形品を同時に成 形できるように構成したもので、基本的には、中央部に設けられたスプルー部に 一つの溶融樹脂注入口と、これと連通し複数に分岐された流通孔を有している。
【0004】 一方、金型本体には複数のキャビティが設けられ、これらキャビティに連通す るノズルを有した複数のホットノズル部が設けられている。さらに、前記スプル ー部の流通孔と前記各ホットノズル部の樹脂通路とを連通するために、ヒータを 有したマニホールド部が接続され、注入された溶融樹脂をホットノズル部に保温 状態で導くように構成されている。
【0005】 また、このホットノズル部の樹脂通路にはゲートを開閉するゲートバルブが挿 通されている。このゲートバルブは金型本体の上部に設けられたバルブ駆動シリ ンダにより上下方向に摺動可能となっており、前記マニホールド部に設けられた バルブ案内ブッシュにより案内支持されている。
【0006】 したがって、溶融樹脂注入口から注入された溶融樹脂は、流通孔を介して複数 のマニホールド部に分配され、これらマニホールド部から複数のホットノズル部 の樹脂通路に導かれる。
【0007】 この状態でホットノズル部のゲートバルブをバルブ駆動シリンダにより上方に 駆動することにより、ホットノズル部の先端のゲートが開いて、溶融樹脂が各キ ャビティに注入される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前述したように1台の成形用金型に複数のキャビティを設け、溶融 樹脂注入口から注入された溶融樹脂を分配するようにした成形用金型は、各キャ ビティに連通するゲートに対応してゲートバルブを設け、これらゲートバルブを 独立して駆動するバルブ駆動シリンダを設けている。
【0009】 したがって、8個取り、16個取りの成形用金型になると、それに応じてバル ブ駆動シリンダを金型本体の限られたスペースに組込む必要があり、レイアウト 的に設計が難しく、金型本体が大型化するという問題がある。
【0010】 また、1台の成形用金型に1つのキャビティを設けた1個取りの成形用金型は 、キャビティと連通するゲートを開閉するゲートバルブと溶融樹脂注入口を有し たスプルー部とが同一軸線上に位置するため、ゲートバルブを駆動するバルブ駆 動シリンダを組込むスペースが制限され、レイアウト的に設計が難しく、金型本 体が大型化するという問題がある。
【0011】 また、バルブ駆動シリンダは、油圧またはエアによって駆動されるが、シリン ダを金型本体に組込むと、油圧配管またはエア配管を設ける必要があり、金型本 体が構造的に複雑となり、製作の面で工数もかかり、コストアップの原因となっ ている。
【0012】 この考案は前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、1 個取り、複数取りの成形用金型に拘らず、キャビティに連通するゲートを開閉す るゲートバルブを簡単な構造でしかも、確実に駆動でき、成形用金型へ組込んで もスペースを取らず、成形用金型の小型化、構造の簡素化を図ることができ、ま た成形品の形状に応じてウエルド位置を変更できるゲートバルブ駆動装置および ゲートバルブ駆動装置を備えた成形用金型を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この考案は、前記目的を達成するために、請求項1は、平行する両側壁を有し 、その側壁に沿って前後方向に直進運動自在な第1の移動部材と、この第1の移 動部材の両側壁に互いに対向して設けられ第1の移動部材の直進方向に対して傾 斜する傾斜スリットと、前記第1の移動部材の両側壁間に介在され、第1の移動 部材の移動方向と直角方向に移動自在に案内されるとともに両側部に前記傾斜ス リットに摺動自在に係合する連結ピンを有した第2の移動部材と、前記第1の移 動部材を直進駆動する駆動機構と、前記第2の移動部材に連結されゲートを開閉 するゲートバルブとからゲートバルブ駆動装置を構成したことにある。
【0014】 請求項2は、キャビティを有する金型本体と、この金型本体に設けられ溶融樹 脂注入口およびこれと連通する流通孔を有するスプルー部と、前記金型本体に設 けられキャビティに連通する樹脂通路を有する複数のホットノズル部と、前記ス プルー部に一端側が接続され、他端側が前記ホットノズル部に接続され、注入さ れた溶融樹脂をホットノズル部に保温状態で導くホットランナーマニホールド部 と、前記ホットノズル部の樹脂通路に挿通して設けられゲートに対して進退する ゲートバルブと、前記金型本体に設けられ前記複数のゲートバルブを時間差を持 たせて独立して駆動するゲートバルブ駆動装置とからなり、 このゲートバルブ駆動装置は、平行する両側壁を有し、その側壁に沿って前後 方向に直進運動自在な第1の移動部材と、この第1の移動部材の両側壁に互いに 対向して設けられ第1の移動部材の直進方向に対して傾斜する傾斜スリットと、 前記第1の移動部材の両側壁間に介在され、第1の移動部材の移動方向と直角方 向に移動自在に案内されるとともに両側部に前記傾斜スリットに摺動自在に係合 する連結ピンを有し、前記ゲートバルブと連結される第2の移動部材と、前記第 1の移動部材を直進駆動する駆動機構とからゲートバルブ駆動装置を備えた成形 用金型を構成したことにある。
【0015】
【作用】
ゲートバルブ駆動装置を成形用金型に組込み、駆動機構によって第1の移動部 材を前進させると、傾斜スリットに係合している連結ピンが傾斜スリットと摺動 しながら引き上げられ、この連結ピンと一体的な第2の移動部材を介してゲート バルブが引き上げられるため、ゲートが開弁されて溶融樹脂がゲートを介してキ ャビティに注入される。
【0016】 駆動機構によって第1の移動部材を後退させると、傾斜スリットに係合してい る連結ピンが傾斜スリットと摺動しながら押し下げられ、この連結ピンと一体的 な第2の移動部材を介してゲートバルブが押し下げられ、ゲートが閉弁されて溶 融樹脂の注入が停止する。
【0017】 また、複数のホットノズル部に設けたゲートバルブを独立して駆動するゲート バルブ駆動装置の駆動に時間差を持たせることにより、ウエルド位置を変えるこ とができ、成形品の形状に応じて樹脂注入タイミングを変更できる。
【0018】
【実施例】
以下、この考案の各実施例を図面に基づいて説明する。 図1および図2は第1の実施例を示し、複数取りの成形用金型に、この考案の バルブ駆動装置を組込んだ実施例を示す。1は金型本体であり、これは固定金型 2と可動金型3とから構成され、両金型2,3間にはキャビティ4が形成されて いる。
【0019】 前記固定金型2は、上部にベースプレート5を有している。このベースプレー ト5の下面側には空間部aを形成する支持プレート6が接合されている。前記空 間部aには、溶融樹脂の流通する樹脂通路7を有する円筒形状のホットランナー マニホールド部8が設けられている。このホットランナーマニホールド部8には 図示しないがヒータが設けられている。
【0020】 このホットランナーマニホールド部8には上方に延出された円筒形状のスプル ー部9が一体に成形されている。このスプルー部9の中心軸方向には溶融樹脂の 流通孔10が設けられ、前記ホットランナーマニホールド部8の樹脂通路7と、 スプルー部9の流通孔10とが連通されている。前記スプルー部9は前記ベース プレート5から一部突出した状態で設けられている。このスプルー部9の上面に は流通孔10に導く溶融樹脂注入口11が設けられている。この溶融樹脂注入口 11には射出成形機のノズル(図示しない)が当接される。
【0021】 前記ホットランナーマニホールド部8には、樹脂通路7と直角に、かつ端末部 に連通する嵌合穴12が穿設されている。この嵌合穴12は、ホットランナーマ ニホールド部8の上面に開口しており、前記空間部aに連通している。
【0022】 嵌合穴12には上端部にフランジ13aを有するバルブ案内ブッシュ13が挿 入され、フランジ13aは前記ベースプレート5とホットランナーマニホールド 部8との間で挟持されている。
【0023】 バルブ案内ブッシュ13は熱伝導性に優れた材料からなり、この軸心部にはゲ ートバルブ14を軸方向にスライド自在に軸支するバルブ案内孔15が設けられ ている。さらに、バルブ案内ブッシュ13の上端部で、フランジ13aより上部 には所定間隔を存して円板状の複数のフィン16が一体に設けられ、表面積を大 きく形成している。
【0024】 このフィン16は前記ベースプレート5に設けられた凹陥部からなる冷却室1 7の内部に収容されており、この冷却室17には冷却媒体通路18が連通してい る。すなわち、冷却媒体通路18には冷却流体としての冷風あるいは冷水等の冷 却媒体が流通し、フィン16を冷却する冷却手段を構成している。
【0025】 また、前記複数のゲートバルブ14の上端部は前記ベースプレート5に設けら れた後述する複数のゲートバルブ駆動装置20に連結され、ゲートバルブ14が 上下方向に進退駆動されるようになっている。
【0026】 バルブ案内ブッシュ13の下端部には直角に屈曲された樹脂連絡通路21が穿 設されている。バルブ案内ブッシュ13の側部開口21aは前記樹脂通路7に連 通しており、底部開口21bは嵌合穴12の底部に穿設された樹脂通路22に連 通している。
【0027】 樹脂通路22に対向する前記支持プレート6にはホットノズル部25が設けら れ、このホットノズル部25には上端部が樹脂通路22と連通し、下端がゲート 26を介してキャビティ4に連通する樹脂通路27が設けられている。
【0028】 また、前記ゲートバルブ14は、真直ぐな棒状体で、ホットノズル部25の樹 脂通路25aを貫通して前記ゲート26まで延長し、その下端にはゲート26を 開閉する弁部に形成されている。
【0029】 ゲートバルブ14の上端部は前記ベースプレート5に設けられたゲートバルブ 駆動装置20に連結され、上下方向に進退駆動されるようになっている。複数の ゲートバルブ駆動装置20は同一構造であるため、その1つについて説明すると 、前記ベースプレート5には凹陥部28が設けられ、この凹陥部28には第1の 移動部材29が横方向に直進運動自在に支持されている。この第1の移動部材2 9は略U字状に折曲され、平行な両側壁30,30を有している。この両側壁3 0,30には第1の移動部材29の直進方向に対して傾斜する傾斜スリット31 ,31が互いに対向して設けられている。
【0030】 さらに、第1の移動部材29の両側壁30,30間には第2の移動部材32の 上端部が介在されている。第2の移動部材32は円柱状で、その上端部には両側 部を切欠することにより、平坦部33が形成され、この平坦部33には第2の移 動部材32の軸方向と直交する方向に貫通する貫通孔34が穿設されている。こ の貫通孔34には連結ピン35が挿入されている。
【0031】 この連結ピン35は中間部35aが円柱状で、貫通孔34に挿入されていると 共に、両端部35b,35bが角柱状で、傾斜スリット31に対して摺動自在に 係合している。そして、第1の移動部材29の横方向の直進運動に伴って連結ピ ン35の両端部35b,35bが傾斜スリット31を摺動し、この連結ピン35 を介して第2の移動部材32が上下方向に直進運動するようになっている。
【0032】 第2の移動部材32はガイドパイプ36に対して垂直方向に移動自在に嵌合さ れており、この下端部は前記ゲートバルブ14の上端部と連結され、第2の移動 部材32の上下方向の運動をゲートバルブ14に伝達させている。また、第1の 移動部材29の一端部は凹陥部28に設けられた駆動機構としてのエアシリンダ 37に連結されている。
【0033】 このようにゲートバルブ駆動装置20は、基本的には第1の移動部材29と第 2の移動部材32を連結ピン35によって連結した構造であるから、簡単な構造 で、金型本体1の小型化を図ることができる。したがって、金型本体1の一部に 設けた狭い凹陥部28に収納することができ、スペース的に有効である。また、 凹陥部28にエアシリンダ37を収納しているが、このエアシリンダ37は金型 本体1に組込む必要はなく、金型本体1の外部に突出して設けてもよい。
【0034】 次に、前述のように構成された成形用金型の作用について説明する。射出成形 機のノズルから溶融樹脂注入口11に加熱溶融樹脂を射出すると、溶融樹脂はホ ットランナーマニホールド部8の樹脂通路7を介して樹脂連絡通路21に導かれ 、さらに樹脂通路22,27の順に導かれる。
【0035】 そこで、エアシリンダ37を作動して第1の移動部材29を矢印x方向にスラ イドさせると、傾斜スリット31の傾斜面を連結ピン35の両端部35b,35 bが摺動しながら連結ピン35が引き上げられる。したがって、連結ピン35に 連結された第2の移動部材32がガイドパイプ36に案内されながら上昇し、こ れに連結されたゲートバルブ14も上昇する。ゲートバルブ14の上昇によって 弁部がゲート26から離れ、ゲート26が開口して樹脂通路27の内部の溶融樹 脂はゲート26を介してキャビティ4に充填される。
【0036】 所定量の溶融樹脂の充填が完了すると、エアシリンダ37が作動して第1の移 動部材29を矢印y方向にスライドさせると、傾斜スリット31の傾斜面を連結 ピン35の両端部35b,35bが摺動しながら連結ピン35が押し下げられる 。したがって、連結ピン35に連結された第2の移動部材32がガイドパイプ3 6に案内されながら下降し、これに連結されたゲートバルブ14も下降する。ゲ ートバルブ14の下降によって弁部がゲート26を閉塞する。
【0037】 このように射出成形時に、前記ホットランナーマニホールド部8の樹脂通路7 を流通する溶融樹脂は樹脂連絡通路21を流通する際に、その溶融樹脂の一部が バルブ案内孔15とゲートバルブ14との隙間に入り込む。すなわち、樹脂通路 7および21を流通する溶融樹脂の圧力が高いために僅かな隙間でも溶融樹脂が 入り込むが、フィン16が冷却媒体によって冷却されてバルブ案内ブッシュ13 は冷却されているため、溶融樹脂が冷却固化される。
【0038】 このようにゲートバルブ14とバルブ案内ブッシュ15のバルブ案内孔15と の隙間に溶融樹脂が入り込んだ状態で固化し、この固まった溶融樹脂はゲートバ ルブ14を摺動する部分のシール材として機能するとともに、ゲートバルブ14 との潤滑材としての機能をするため、ゲートバルブ14を円滑に作動させること ができ、従来のような溶融樹脂の洩れを防止できる。
【0039】 図3および図4は第1の実施例の変形例を示し、図3に示す成形用金型は、第 1の実施例と同一であり、スプルー部9を中心として2つのゲートバルブ14が 左右対称的に設けられ、これらゲートバルブ14を独立して駆動するバルブ駆動 装置20も左右対称的に設けられている。
【0040】 図3に示す成形用金型を用い、例えば図4の(A)に示すように、中央部に膨 出部aを有する成形品bを成形する際に、左右のゲートバルブ駆動装置20,2 0を同時に駆動し、ゲートバルブ14,14を上昇してゲート26を開口させた 場合、成形品bの中央部にウエルドcが出る。
【0041】 さらに、図4(B)に示すように、成形品bの膨出部aの中央部にボスdが有 る場合、成形品bの中央部にウエルドcが出ると、意匠上、強度上の問題がある 。そこで、左右のゲートバルブ駆動装置20,20のうち、まず左側のゲートバ ルブ駆動装置20を駆動してゲートバルブ14を上昇させ、溶融樹脂をキャビテ ィ4の左側に注入する。続いて右側のゲートバルブ駆動装置20を駆動してゲー トバルブ14を上昇させ、溶融樹脂をキャビティ4の右側に注入すると、ウエル ドcの出る位置が成形品bの中央部より右側に偏った位置に出る。なお、図4( A)(B)において矢印はゲート位置を示す。
【0042】 このように左右のゲートバルブ駆動装置20,20に時間差を持たせて駆動す ることにより、ウエルドcの位置を成形品の形状に応じて変更できる。また、成 形品の片側にボス等が集中して設けられている場合にも、ボス側に位置するゲー トバルブ14を先に上昇してゲート26を開口し、遅れて反対側のゲート14を 上昇してゲート26を開口させることもできる。
【0043】 図5および図6は第2の実施例を示し、1個取りの成形用金型に、この考案の バルブ駆動装置を組込んだ実施例で、第1の実施例と同一構成部分は同一番号を 付して説明を省略する。
【0044】 金型本体1のベースプレート5には凹陥部40が設けられ、この凹陥部40に は第1の実施例と同一構造のゲートバルブ駆動装置20の第1の移動部材29が 収納されている。凹陥部40の底面にはベースプレート5を上下方向に貫通する ガイド孔41が穿設され、このガイド孔41には第2の移動部材32が上下動自 在に挿入されている。
【0045】 この第2の移動部材32の下端部には上下方向にねじ穴42が穿設され、この ねじ穴42には連結環43がねじ込み固定されている。連結環43の軸心には貫 通孔44が穿設され、この貫通孔44にはゲートバルブ14の上端部が挿入され 、このゲートバルブ14の上端部にねじ込まれたナット45によってゲートバル ブ14と連結環43とが連結されている。
【0046】 さらに、前記ガイド孔41の隣側に位置するベースプレート5には上下方向に 貫通する樹脂連絡通路46が設けられている。また、ベースプレート5の上部に は前記ガイド孔41と同軸的にスプルー部9が設けられ、このスプルー部9には 溶融樹脂注入口11と前記樹脂連絡通路46とを連通する流通孔47が斜めに穿 設されている。ホットノズル部25には樹脂通路27と前記樹脂連絡通路46と を連通する流通孔48が斜めに穿設されている。すなわち、スプルー部9の溶融 樹脂注入口11から注入された溶融樹脂が前記ゲートバルブ駆動装置20を迂回 してホットノズル部25に導かれるように構成されている。
【0047】 このように構成された1個取りの成形用金型によれば、第1の実施例と同様に ゲートバルブ14をゲートバルブ駆動装置20によって上下動させ、ゲート26 を開閉することができる。しかも、ゲートバルブ駆動装置20をスプルー部9と ホットノズル部25との間のベースプレート5の狭い空間に組込むことができ、 金型本体1の小型化を図ることができる。
【0048】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案のゲートバルブ駆動装置は、基本的には第1の 移動部材と第2の移動部材を連結ピンによって連結した構造であるから、簡単な 構造であるから、金型本体の狭いスペースに組込むことができ、金型本体の小型 化を図ることができる。
【0049】 したがって、1個取り、複数取りの成形用金型に拘らず、キャビティに連通す るゲートを開閉するゲートバルブを確実に駆動でき、従来の油圧シリンダやエア シリンダを金型本体に組込む構造に比べ、油圧配管、エア配管を金型本体に設け る必要がなく、レイアウトに自由度があり、成形用金型の構造の簡素化を図るこ とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例を示す成形用金型の縦
断正面図。
【図2】同実施例のゲートバルブ駆動装置の斜視図。
【図3】同実施例の変形例を示す成形用金型の縦断正面
図。
【図4】同変形例の説明図。
【図5】この考案の第2の実施例を示す成形用金型の縦
断正面図。
【図6】同実施例の成形用金型の縦断側面図。
【符号の説明】
1…金型本体、4…キャビティ、8…ホットランナーマ
ニホルド部、9…スプルー部、14…ゲートバルブ、2
0…バルブ駆動装置、26…ゲート、29…第1の移動
部材、30…側壁、31…傾斜スリット、32…第2の
移動部材、35…連結ピン、37…エアシリンダ(駆動
機構)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行する両側壁を有し、その側壁に沿っ
    て前後方向に直進運動自在な第1の移動部材と、 この第1の移動部材の両側壁に互いに対向して設けられ
    第1の移動部材の直進方向に対して傾斜する傾斜スリッ
    トと、 前記第1の移動部材の両側壁間に介在され、第1の移動
    部材の移動方向と直角方向に移動自在に案内されるとと
    もに両側部に前記傾斜スリットに摺動自在に係合する連
    結ピンを有した第2の移動部材と、 前記第1の移動部材を直進駆動する駆動機構と、 前記第2の移動部材に連結されゲートを開閉するゲート
    バルブと、 を具備したことを特徴とするゲートバルブ駆動装置。
  2. 【請求項2】 キャビティを有する金型本体と、 この金型本体に設けられ溶融樹脂注入口およびこれと連
    通する流通孔を有するスプルー部と、 前記金型本体に設けられキャビティに連通する樹脂通路
    を有する複数のホットノズル部と、 前記スプルー部に一端側が接続され、他端側が前記ホッ
    トノズル部に接続され、注入された溶融樹脂をホットノ
    ズル部に保温状態で導くホットランナーマニホールド部
    と、 前記ホットノズル部の樹脂通路に挿通して設けられゲー
    トに対して進退するゲートバルブと、 前記金型本体に設けられ前記複数のゲートバルブを時間
    差を持たせて独立して駆動するゲートバルブ駆動装置と
    からなり、 このゲートバルブ駆動装置は、平行する両側壁を有し、
    その側壁に沿って前後方向に直進運動自在な第1の移動
    部材と、 この第1の移動部材の両側壁に互いに対向して設けられ
    第1の移動部材の直進方向に対して傾斜する傾斜スリッ
    トと、 前記第1の移動部材の両側壁間に介在され、第1の移動
    部材の移動方向と直角方向に移動自在に案内されるとと
    もに両側部に前記傾斜スリットに摺動自在に係合する連
    結ピンを有し、前記ゲートバルブと連結される第2の移
    動部材と、 前記第1の移動部材を直進駆動する駆動機構と、 を具備したことを特徴とするゲートバルブ駆動装置を備
    えた成形用金型。
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JP2011183741A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Aoki Technical Laboratory Inc ホットランナー金型におけるノズル開閉装置
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