JP2604238B2 - 遠心分離装置 - Google Patents

遠心分離装置

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JP2604238B2
JP2604238B2 JP1188019A JP18801989A JP2604238B2 JP 2604238 B2 JP2604238 B2 JP 2604238B2 JP 1188019 A JP1188019 A JP 1188019A JP 18801989 A JP18801989 A JP 18801989A JP 2604238 B2 JP2604238 B2 JP 2604238B2
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    • Y10S210/08Fat fryer

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、遠心分離装置、特にフライ処理した食品か
らフライ油を分離することに適した遠心分離装置に関す
る。
(従来技術) 特開昭61−181554号公報には、油遠心分離装置が開示
されている。これは、油抜きの複数小孔を設けた回転円
筒と、これと同心でこの内部に上に向いた凹部を有する
一時的貯留のため回転受部材とを有する。回転円筒の上
方から投入された油が付着したチップ(例えば板抜き加
工において生じる抜きかす)は、回転受部材に一時的に
貯留され、その後回転受部材の回転運動により生じた遠
心力により回転受部材の外方へ移動して回転円筒の内面
に付着する。この状態で回転円筒の回転により油分離が
なされる。油分離終了後は、回転円筒が回転運動を停止
して、油分離されたチップは回転円筒から下方へ重力落
下する。
実開昭60−168558号の明細書は、ボルト・リベット、
等の工業用部分、すなわちワークに付着している水や油
を遠心力により分離除去する遠心脱水機を説明してい
る。この遠心脱水機は、上下端とも開口し、中間部の直
径が大きくなった回転円筒部材を有し、投入されたワー
クを遠心力によって上記直径が大きくなった部分の内面
に押付けて脱水する。一方、上記回転円筒部材の回転が
停止すると、ワークは回転円筒部材から重力により落下
し、回転円筒部材の下方に配置されたワーク滑走面上を
滑走して遠心脱水機外へ排出される。
(発明が解決しようとする問題点) 食品材料やワークから油や水を遠心力により分離する
従来の装置において、遠心分離処理を行うと、分離すべ
き油等の粘性や食品材料とワークの形態や性質によって
回転中に回転円筒の内面に付着し、回転円筒の回転を中
止しても回転円筒の内面から重力落下しない問題があっ
た。特に、遠心分離されるべきものが減圧フライ製品の
場合、この回転円筒に付着したままであると、遠心分離
器に材料つまりが生じた。また、該付着した製品が何度
も遠心分離された後落下すると、該製品が冷えて硬化し
ているために割れ易く、また、該製品は油脂含有量が他
の製品と大きく異なるおそれがある問題がある。
本発明は、従来の遠心分離器のこのような問題に鑑み
なされたものであって、遠心分離処理を行った後、フラ
イ処理製品やワークが回転体から確実に落下する遠心分
離器を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明は、垂直軸線を中心に回転可能であり、下端、
及び、内面をもった小孔付き垂直側壁を有し、かつ、下
端に設けられた開口した底、及び、垂直側壁で構成され
た内部を有する円筒部材と、垂直軸線を中心に回転可能
な底蓋部材であって、下端、中央の高い部分、及び、中
央の高い部分から下方かつ外方へ延びて略底蓋部材の下
端で終わる傾斜側壁を有し、かつ、底蓋部材の下端が円
筒部材の下端と係合しかつ傾斜側壁の中央の高い部分が
円筒部材の内部の中に位置決めされた上方位置と、底蓋
部材の下端が円筒部材の下端から間隔を隔てられかつ傾
斜側壁の少なくとも一部分が円筒部材の内部から引き出
された下方位置との間で移動できる底蓋部材と、底蓋部
材を上方位置まで衝撃をもって戻すための閉鎖手段とを
備え、円筒部材と底蓋部材が、互いから独立して回転可
能であることを特徴とする、往復運動する底蓋で固形物
の排出を制御する遠心分離装置である。
本発明の遠心分離装置は、円筒部材を急制動するため
の制動手段を更に有する構成とするのが好ましい。
本発明の遠心分離装置は、底蓋部材を急制動するため
の制動手段を更に有する構成とするのが好ましい。
更に、本発明は、垂直軸線を中心に回転可能であり、
下端、及び、内面をもった小孔付き垂直側壁を有し、か
つ、下端に設けられた開口した底、及び、垂直側壁で構
成された内部を有する円筒部材と、垂直軸線を中心に回
転可能な底蓋部材であって、下端、中央の高い部分、及
び、中央の高い部分から下方かつ外方へ延びて略底蓋部
材の下端で終わる傾斜側壁を有し、かつ、底蓋部材の下
端が円筒部材の下端と係合しかつ傾斜側壁の中央の高い
部分が円筒部材の内部の中に位置決めされた上方位置
と、底蓋部材の下端が円筒部材の下端から間隔を隔てら
れかつ傾斜側壁の少なくとも一部分が円筒部材の内部か
ら引き出された下方位置との間で移動できる底蓋部材
と、底蓋部材が下方位置にあるときに円筒部材及び底蓋
部材の少なくとも一方を振動させるための振動手段とを
備え、円筒部材と底蓋部材が、互いから独立して回転可
能であることを特徴とする、往復運動する底蓋で固形物
の排出を制御する遠心分離装置である。
また、本発明の遠心分離装置の底蓋部材は、底蓋部材
の下端に設けられた、傾斜側壁から外方へ延びるフラン
ジを有し、フランジは上方位置で円筒部材の下端に係合
し、傾斜側壁は外径を有し、垂直側壁は内径を有し、傾
斜側壁外径と垂直側壁内径は実質的に等しく、それによ
って、底蓋部材の下端は、製品が溜まる水平面を有さな
い構成とするのが好ましい。
更に、本発明は、垂直軸線を中心に回転可能であり、
下端、及び、内面をもった小孔付き垂直側壁を有し、か
つ、下端に設けられた開口した底、及び、垂直側壁で構
成された内部を有する円筒部材と、垂直軸線を中心に回
転可能な底蓋部材であって、下端、中央の高い部分、及
び、中央の高い部分から下方かつ外方へ延びて略底蓋部
材の下端で終わる傾斜側壁を有し、かつ、底蓋部材の下
端が円筒部材の下端と係合しかつ傾斜側壁の中央の高い
部分が円筒部材の内部の中に位置決めされた上方位置
と、底蓋部材の下端が円筒部材の下端から間隔を隔てら
れかつ傾斜側壁の少なくとも一部分が円筒部材の内部か
ら引き出された下方位置との間で移動できる底蓋部材と
を備え、円筒部材と底蓋部材が、互いから独立して回転
可能であり、更に、円筒部材を急制動するための制御手
段、及び/又は、底蓋部材を急制動するための制動手段
を有することを特徴とする、往復運動する底蓋で固形物
の排出を制御する遠心分離装置である。
(発明の効果) 本発明によれば、材料投入時は、底付き円筒体として
材料を受入れ、円筒分離処理後は、回転体や底部を独立
に回転させたり、回転体に衝撃を与えたりしてそこに付
着している製品を回転体やその底部から確実に落下させ
ることができ、遠心分離装置での材料つまりや時間がず
れてフライ処理された製品が何度も遠心分離された後落
下することによる割れの発生及び油脂含有量のバラツキ
等の問題を有効に防止することができる利点を有する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。連続
式減圧フライヤーは、第1図に示すように、減圧フライ
処理するための減圧フライ室1、減圧フライ室1に連結
された原料供給装置2、減圧フライ処理された原料と油
を分離するために減圧フライ室1に連結された遠心分離
装置4を有する。
減圧フライ室1には、さらに、減圧フライ室1内を減
圧するための真空ユニット8、減圧フライ室1内の油面
の高さを検知するための油面検知器10、減圧フライ室1
内へフライ処理用油を供給するための油供給タンク12、
減圧フライ室内の油の温度を調整するために油温度調整
装置14、そして減圧フライ室1内の原料を搬送するネッ
トコンベア42を駆動させるためのベルト駆動装置18が連
結されている。
原料供給装置2は、第2図に示すように、原料を受入
れる原料ホッパー30と、原料ホッパー30の下に設けられ
た気密シャッターである自動バタフライ弁32と、自動バ
タフライ弁32の下方に設けられて自動バタフライ弁32を
通過した原料を受入れる水平管部34を有する。該水平管
部34は電磁弁及び流量調節弁を有する管(図示せず)に
より減圧フライ室1と通過している。尚、上記気密シャ
ッターとしては、自動バタフライ弁の他に自動ボール
弁、自動ゲート弁等を採用してもよい。
水平管部34には、水平管部34内を往復移動する投入バ
ー37が組込まれており、該投入バー37は原料供給作動の
駆動源となる油圧シリンダー36に取付けられている。
水平管部34の油圧シリンダ36と反対側には、圧力遮断
弁である自動ボール弁38を介して原料投入用カバー40が
取付けられている。原料投入用カバー40は円筒状で、減
圧フライ室1の内部においてネットコンベア42の搬送方
向と直交する方向に延在している。そして、原料投入カ
バー40のネットコンベア42の上方に当る位置には、下方
向を向いた原料投入開口44が設けられている。原料投入
用カバー40には、落下する原料を原料投入位置(好まし
くは油中への浸漬が開始されつつある区画室)に確実に
送るために下方向にガイド(図示せず)を連設しても良
い。
自動バタフライ弁32は、原料ホッパー30に原料が投入
されると自動的に開口し、一定時間経過後自動的に閉じ
る。次に、上記減圧フライ室1と連通する管の電磁弁を
開き、水平管部34内を徐々に減圧する。その後、自動ボ
ール弁38は、投入バー37が原料を投入開口44へ押し出す
作動を始める直前に自動的に開口し、該作動が終了して
投入バー37の後退が終了すると閉じる。原料供給装置2
は、その構成部材がこのように作動することにより、常
に減圧フライ室1内の減圧を保持しながら、原料の投入
を行う。
減圧フライ室1内で原料を搬送するネットコンベア42
は、第2図に示すように、網状の無端ベルト50にほぼ外
向きに延びた複数の区画ネット52を設けてなる。減圧フ
ライ室1のネットコンベア42の搬送方向と直交する方向
の幅は、無端ベルト50及び区画ネット52の幅にほぼ等し
い。従って、ネットコンベア42には外向きに開口した複
数の区画室54が形成され、ここに一定量の原料が投入さ
れる。無端ベルト50に対する区画ネット52の傾斜角度に
ついては後述する。
ネットコンベア42は、第1図に示すように、3つの案
内プーリー60、61、62によって案内され、駆動プーリー
64によって間欠的に駆動される。ネットコンベア42の搬
送路は、ほぼ平行方四辺形であり、その底面部に当る部
分が油の中にあり、ここで原料のフライ処理がなされ
る。ネットコンベア42は、例えば10秒〜10分間毎に1回
の割合で区画室のネットコンベア42の搬送方向の幅だけ
動く。
案内プーリー61には、第1図及び第2図に示すよう
に、減圧フライ室1の外部においてチェーン70を介して
光学ディスク72が回転するように取付けられている。光
学ディスク72の両側には、発光部74及び受光部76が設け
られ、案内プーリー61の回転角度すなわちネットコンベ
ア42の搬送距離を検出する。
また、案内プーリー61の回りには、案内プーリー61の
回転軸線を中心として、区画ネット52の先端部の軌跡に
ほぼ一致した曲面80が設けられている。曲面80の下側端
部は、減圧フライ室1の底面82に接続されている。曲面
80の上側端部は、投入された原料を区画室54へ案内する
傾斜ガイド板84に連結されている。このように構成され
た曲面80は、ほぼ上向きの開口を有する区画室54の開口
が下向きに変化する時、区画室54の開口を塞いで区画室
54に投入された原料が区画室54から出ることを防止す
る。上記原料の区画室54への投入は、フライ開始時点の
区画室(一部が油中に入った状態の区画室)に行うこと
が好ましい。
減圧フライ室1内の油面の高さは、第1図に示す油面
検知器10により検知されている。そして、減圧フライ室
1内の油がフライ処理によって減少し、油面が所定の高
さを下回わると、油面検知器10により検知され、次い
で、油面制御システム(図示せず)により油供給タンク
12に信号が送られ、油が供給される。本実施例において
は、該油面が、区画室54が下向きの水平な搬送路部分に
おいて、無端ベルト50より上方にある。しかし、原料の
種類や油の温度によって油面が無端ベルト50より下側に
あってもよい。
油温度調整装置14は、減圧フライ室1内の油を、油ポ
ンプ90によって、冷却ユニット92又は加熱ユニット94、
及び濾過装置96に順次圧送し、所定温度、例えば80〜12
0℃に維持する。
油温度調整装置14の油取出しポンプ98は、減圧フライ
室1底面に連結され、ここから油を取出す。
油温度調整装置14によって所定温度になった油の一部
は、油戻しパイプ100によって傾斜ガイド板84の上方部
分から流入されて、原料が傾斜ガイド板84に付着するこ
とを防止する。
所定温度になった油の一部は、さらに、ネットコンベ
ア42の搬送路の底部の案内プーリー61付近に、上方から
シャワー状にして噴霧させられる。こうすることによっ
て、フライ処理が開始された原料が油内で浮上してネッ
トコンベア42に付着することを防止すると共に付着した
原料を剥すことができる。更に油中の原料を攪拌し揚げ
ムラを少なくする効果がある。また、フライ処理開始直
後付近の油に熱エネルギーを補給することができる。
所定温度になった油の一部は、さらにまた、パイプ10
4を介して減圧フライ室1のフライ処理後の原料すなわ
ち製品を遠心分離装置4へ運ぶ搬出斜面106の下部、す
なわち無端ベルト50が油から出た位置付近で、無端ベル
ト50へ吹付けるようにシャワー状で戻される。こうする
ことによって、無端ベルト50に付着している製品を無端
ベルト50から剥すことができる。
無端ベルト50は、第3図に示すように、水平に対し40
ないし60゜傾斜した搬出斜面106の上方においてこれと
平行に走行する。区画ネット52は、この状態で水平線H
に対してなす角度すなわち区画ネットの搬出傾斜角度α
が40ないし100゜、好ましくは80ないし90゜となるよう
に、固定部材108によって無端ベルト50に取付けられ
る。
減圧フライ室1の排出口110の下方には、第3図に示
すように、ホッパー装置111が設けられている。該ホッ
パー装置111には、側壁部120の一部に、薄く平面仕上げ
されたステンレス板からなる搬出無端ベルト112が上方
及び下方のプーリー114、116及びテンションローラ118
によって搬送可能に設けられている。搬出無端ベルト11
2の下方プーリー116上の下端部には、掻き取り部材119
が搬出無端ベルト112の外面に押圧させて設けられてい
る。また、該ホッパー装置111の下端部には、シャッタ
ー113が設けられている。
ホッパー装置111の下方には、遠心分離装置4が設け
られている。遠心分離装置4は、第4図に示すように、
上記ホッパー装置111から製品が投入される遠心分離器1
22と、遠心分離器122の駆動装置124と、遠心分離器122
の下方に配置され、下端部に気密シャッター129を有す
るホッパー130と、遠心分離器122によって分離された油
を集める集油筒131とを有する。
遠心分離器122は、第5図に示すように、駆動装置124
に連結された回転駆動軸132に一体的に取付けられ、多
数の小孔134を設けた円筒部材136と、円筒部材136の下
端部に押圧する位置と該下端部との間に製品通過用の間
隙を設ける位置との間で往復運動する底蓋部材138と、
底蓋部材138を上記範囲内で上下運動させるための底蓋
駆動装置140とを有する。
底蓋部材138は、中央部が高く、周縁部に水平フラン
ジ部139を有し概ね円錐形である。底蓋部材138は、回転
駆動軸132の下端からさらに下方へ延びたばね芯部材142
に取付けられたコイルばね144によって上方へ付勢され
ており、円筒部材136の下端部に押付けられて底を閉じ
ている。
底蓋駆動装置140は、駆動軸146と、駆動軸146の先端
に取付けられたコの字形部材で、ばね芯部材142に設け
られた2つのフランジ150、152によって形成された円周
凹部に係合するアーム部154を有する。
次に、遠心分離装置4の作動を、第5図を参照して説
明する。通常は、(A)に示すように、コイルばね144
の付勢力によって、円筒部材136の底部が底蓋部材138に
よって塞がれている。そして、上記ホッパー装置111に
一定量の製品が溜ると、シャッター113が開いて製品が
遠心分離器122に投入される。これにより、製品が円筒
部材136と底蓋部材138によって形成される空間の下方部
分に溜る。
続いて、(B)に示すように、回転駆動装置124が作
動して回転駆動軸132を介して円筒部材136と底蓋部材13
8が一体に回転する。この時の回転速度は、例えば毎分3
00〜1500回である。こうすることにより、製品は円筒部
材136の内面に移動し、さらに製品内の油が分離されて
円筒部材136の小孔134から出て、集油筒131によって集
められる。集油筒131によって集められた油は気密シャ
ッター付の配管(図示せず)を通じて廃棄される。
次に、円筒部材136等の回転が停止し(C)に示すよ
うに、製品が円筒部材136と底蓋部材138によって形成さ
れる空間の下方部分に落下する。この状態で、円筒部材
136または底蓋部材138を回転させて、製品の円筒部材13
6及び底蓋部材138への付着をなくする。
続いて、(D)に示すように、底蓋駆動装置140が作
動して、底蓋部材138がコイルばね144の付勢力に抗して
下降させられる。その結果、円筒部材136の下端縁部と
底蓋部材138の間に間隙ができ、製品がこの間隙を通っ
てホッパー130に落下する。
その後、底蓋駆動装置140の作動が停止して、底蓋部
材138がコイルばね144の付勢力により上昇して、(A)
に示すように、底蓋部材138が円筒部材136の底部を塞
ぐ。
本発明の他の実施例は、遠心分離装置4の回転駆動装
置124の高性能な制動装置(図示せず)を有している。
そして、円筒部材136及び底蓋部材138が回転して油の遠
心分離作用が終了すると、円筒部材136及び底蓋部材138
がその回転を瞬時に停止する。その結果、主に円筒部材
136に、そして一部が底蓋部材138に付着していた製品
は、その回転運動の慣性力によりそれから離れ円筒部材
136及び底蓋部材138が停止後のこれらに対する付着力は
ほとんど無視し得る程度となる。
本発明の他の実施例として、円筒部材136及び底蓋部
材138のいずれか一方のみを瞬時に停止させるように構
成してもよい。
本発明のさらに他の実施例は、円筒部材136及び底蓋
部材138の回転より油の遠心分離がなされ、底蓋部材138
が下降して製品の大部分がホッパー130へ落下後、底蓋
部材138が高速度で上昇して円筒部材136の下端部へ衝撃
をもって当接後、再び下降するように構成される。こう
することによって、円筒部材136や底蓋部材138に府着し
て残っていた製品が衝撃によってこれらから離れ、ホッ
パー130へ落下する。
本発明のさらに他の実施例は、回転駆動装置124が振
動装置(図示せず)を包含していて、油の遠心分離がな
され、底蓋部材138が下降した後、円筒部材136及び底蓋
部材138に振動を与える。その結果、円筒部材136及び底
蓋部材138に付着していた製品をそこから離しホッパー1
30へ落下させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を有する連続式フライヤーの構
成説明図、第2図は原料投入部の傾視図、第3図は製品
の搬出傾斜面及び搬出ダクトの断面図、第4図は遠心分
離装置の断面図、第5図は遠心分離器の作動を説明する
ための作動分解図である。 1……減圧フライ室 2……原料供給装置 4……遠心分離装置 8……真空ユニット 14……油温度調整装置 30……原料ホッパー 40……投入用カバー 42……ネットコンベア 50……無端ベルト 52……区画ネット 54……区画室 80……円筒面 84……傾斜ガイド板 106……搬出斜面 112……搬出無端ベルト 122……遠心分離器 136……円筒部材 138……底蓋部材

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直軸線を中心に回転可能であり、下端、
    及び、内面をもった小孔付き垂直側壁を有し、かつ、前
    記下端に設けられた開口した底、及び、前記垂直側壁で
    構成された内部を有する円筒部材と、 前記垂直軸線を中心に回転可能な底蓋部材であって、下
    端、中央の高い部分、及び、前記中央の高い部分から下
    方かつ外方へ延びて略前記底蓋部材の前記下端で終わる
    傾斜側壁を有し、かつ、前記底蓋部材の前記下端が前記
    円筒部材の前記下端と係合しかつ前記傾斜側壁の前記中
    央の高い部分が前記円筒部材の前記内部の中に位置決め
    された上方位置と、前記底蓋部材の前記下端が前記円筒
    部材の前記下端から間隔を隔てられかつ前記傾斜側壁の
    少なくとも一部分が前記円筒部材の前記内部から引き出
    された下方位置との間で移動できる底蓋部材と、 前記底蓋部材を前記上方位置まで衝撃をもって戻すため
    の閉鎖手段とを備え、 前記円筒部材と前記底蓋部材が、互いから独立して回転
    可能であることを特徴とする、往復運動する底蓋で固形
    物の排出を制御する遠心分離装置。
  2. 【請求項2】前記円筒部材を急制動するための制動手段
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の遠心分
    離装置。
  3. 【請求項3】前記底蓋部材を急制動するための制動手段
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の遠心分
    離装置。
  4. 【請求項4】前記底蓋部材は、前記底蓋部材の前記下端
    に設けられた、前記傾斜側壁から外方へ延びるフランジ
    を有し、前記フランジは前記上方位置で前記円筒部材の
    前記下端に係合し、前記傾斜側壁は外径を有し、前記垂
    直側壁は内径を有し、前記外径と前記内径は実質的に等
    しく、それによって、前記底蓋部材の前記下端は、製品
    が溜まる水平面を有さないことを特徴とする請求項1に
    記載の遠心分離装置。
  5. 【請求項5】垂直軸線を中心に回転可能であり、下端、
    及び、内面をもった小孔付き垂直側壁を有し、かつ、前
    記下端に設けられた開口した底、及び、前記垂直側壁で
    構成された内部を有する円筒部材と、 前記垂直軸線を中心に回転可能な底蓋部材であって、下
    端、中央の高い部分、及び、前記中央の高い部分から下
    方かつ外方へ延びて略前記底蓋部材の前記下端で終わる
    傾斜側壁を有し、かつ、前記底蓋部材の前記下端が前記
    円筒部材の前記下端と係合しかつ前記傾斜側壁の前記中
    央の高い部分が前記円筒部材の前記内部の中に位置決め
    された上方位置と、前記底蓋部材の前記下端が前記円筒
    部材の前記下端から間隔を隔てられかつ前記傾斜側壁の
    少なくとも一部分が前記円筒部材の前記内部から引き出
    された下方位置との間で移動できる底蓋部材と、 前記底蓋部材が前記下方位置にあるときに前記円筒部材
    及び前記底蓋部材の少なくとも一方を振動させるための
    振動手段とを備え、 前記円筒部材と前記底蓋部材が、互いから独立して回転
    可能であることを特徴とする、往復運動する底蓋で固形
    物の排出を制御する遠心分離装置。
  6. 【請求項6】前記底蓋部材は、前記底蓋部材の前記下端
    に設けられた、前記傾斜側壁から外方へ延びるフランジ
    を有し、前記フランジは前記上方位置で前記円筒部材の
    前記下端に係合し、前記傾斜側壁は外径を有し、前記垂
    直側壁は内径を有し、前記外径と前記内径は実質的に等
    しく、それによって、前記底蓋部材の前記下端は、製品
    が溜まる水平面を有さないことを特徴とする請求項5に
    記載の遠心分離装置。
  7. 【請求項7】垂直軸線を中心に回転可能であり、下端、
    及び、内面をもった小孔付き垂直側壁を有し、かつ、前
    記下端に設けられた開口した底、及び、前記垂直側壁で
    構成された内部を有する円筒部材と、 前記垂直軸線を中心に回転可能な底蓋部材であって、下
    端、中央の高い部分、及び、前記中央の高い部分から下
    方かつ外方へ延びて略前記底蓋部材の前記下端で終わる
    傾斜側壁を有し、かつ、前記底蓋部材の前記下端が前記
    円筒部材の前記下端と係合しかつ前記傾斜側壁の前記中
    央の高い部分が前記円筒部材の前記内部の中に位置決め
    された上方位置と、前記底蓋部材の前記下端が前記円筒
    部材の前記下端から間隔を隔てられかつ前記傾斜側壁の
    少なくとも一部分が前記円筒部材の前記内部から引き出
    された下方位置との間で移動できる底蓋部材とを備え、 前記円筒部材と前記底蓋部材が、互いから独立して回転
    可能であり、 更に、前記円筒部材を急制動するための制動手段、及び
    /又は、前記底蓋部材を急制動するための制動手段を有
    することを特徴とする、往復運動する底蓋部材で固形物
    の排出を制御する遠心分離装置。
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