JP2604203Y2 - セラミックコンデンサ - Google Patents

セラミックコンデンサ

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JP2604203Y2
JP2604203Y2 JP1992045401U JP4540192U JP2604203Y2 JP 2604203 Y2 JP2604203 Y2 JP 2604203Y2 JP 1992045401 U JP1992045401 U JP 1992045401U JP 4540192 U JP4540192 U JP 4540192U JP 2604203 Y2 JP2604203 Y2 JP 2604203Y2
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ceramic capacitor
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electrodes
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幸宏 西
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、コンデンサー
部を有し、かつ、外部の電気回路基板の配線と接続する
ための基板用電極を有するセラミックコンデンサに関わ
り、特に、非常に高速でスイッチングする大型コンピュ
ータ等に組み込まれる低インダクタンスのセラミックコ
ンデンサに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、面実装タイプのセラミックコンデン
サとしては、特開昭59−914号公報等に開示された
チップコンデンサが知られている。
【0003】図3及び図4は、このようなチップコンデ
ンサを示すもので、このチップコンデンサは誘電体磁器
からなるチップ本体11の内部にコンデンサー部13を
有している。
【0004】そして、チップ本体11の左右には、外部
の電気回路基板の配線と接続される基板用電極15がそ
れぞれ形成されており、これらの基板用電極15の厚み
は50〜100μmとされ、コンデンサー部13を構成
する内部電極17の一端がそれぞれ接続されている。基
板用電極15は半田等で基板と接続される。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】ところで、セラミッ
クコンデンサは、図3に示したように、基板用電極15
側の内部電極17の長さをaとし、基板用電極15側で
ない方の内部電極17の長さをbとすると、b/aが大
きくなる程、インダクタンスが大きくなることが一般に
知られているが、上記図3及び図4に示したセラミック
コンデンサではb/aが1.5以上と大きかったため、
インダクタンスが0.8nH以上と大きくなり、非常に
高速でスイッチングする回路モジュールにおいて、ノイ
ズ発生による回路の誤動作が生じるようになるという問
題があった。
【0006】即ち、近年、特に高速でスイッチングする
大型コンピュータ等では、セラミックコンデンサの有す
るインダクタンスが0.1nHよりも大きくなると、ノ
イズ発生により誤作動する虞があるが、上記のセラミッ
クコンデンサでは、インダクタンスが0.8nH以上と
なり、近未来の電子機器に対応することができないとい
う問題があった。
【0007】また、セラミックコンデンサのインダクタ
ンスは、基板用電極15の厚みによっても左右され、そ
の厚みが厚くなる程、大きくなることが一般に知られて
いるが、従来のチップ状電子部品では、基板用電極15
の厚みが50〜100μmと厚かったため、インダクタ
ンスが大きくなり、非常に高速でスイッチングする回路
モジュールにおいて、ノイズ発生による回路の誤動作が
生じるようになるという問題があった。
【0008】一方、このようなノイズ発生による回路の
誤動作を防止するべく、図5及び図6に示すようなセラ
ミックコンデンサが開発されている。このセラミックコ
ンデンサは、基板用電極15側の内部電極17の長さを
aとし、基板用電極15側でない方の内部電極17の長
さをbとすると、b/aが0.5〜0.7とされてお
り、このような構成とすることにより、発生するインダ
クタンスを0.3nH程度に抑制することができるが、
上記図3及び図4に示したセラミックコンデンサと同様
に、インダクタンスが0.1nHよりも大きくなり、未
だノイズ発生により誤作動する虞があった。
【0009】本考案は、発生するインダクタンスを0.
1nH以下に抑制することができるセラミックコンデン
サを提供することを目的とする。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本考案のセラミックコ
ンデンサは、複数の誘電体層と複数の長方形状の内部電
極を交互に積層してなるコンデンサー部を有するチップ
本体と、このチップ本体の表面に形成され、かつ、外部
の電気回路基板の配線と接続する一対の基板用電極とか
らなり、前記複数の長方形状の内部電極が前記一対の基
板用電極に交互に電気的に接続されたセラミックコンデ
ンサにおいて、前記一対の基板用電極を前記チップ本体
の底面のみに形成し、かつ、前記長方形状の内部電極の
長辺と前記基板用電極とをVIAホール導体を介して接
続するとともに、前記長方形状の内部電極の長辺の長さ
をa、前記長方形状の内部電極の短辺の長さをbとした
時、その比b/aを0.5以下としてなるものである。
そして、基板用電極の厚さは20μm以下であることが
好ましい。
【0011】
【作用】本考案のセラミックコンデンサでは、一対の基
板用電極をチップ本体の底面のみに形成し、長方形状の
内部電極の長辺と前記基板用電極とをVIAホール導体
を介して接続するとともに、内部電極の長辺の長さをa
とし、内部電極の短辺の長さをbとすると、b/aを
0.5以下とすることにより、セラミックコンデンサに
生じるインダクタンスを0.1nH以下に抑制すること
ができる。また、基板用電極の厚さを20μm以下とす
ることにより、セラミックコンデンサに生じるインダク
タンスをさらに低下させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案のセラミックコンデンサを図面
に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本考案の
セラミックコンデンサを示すもので、図において、符号
31は、例えば、BaTiO3 からなるチップ本体を示
している。このチップ本体31は、例えば、縦3.2m
m、横1.6mm、厚さ1.0mmであり、多数の磁器
シートを積層して構成されている。
【0013】このチップ本体31内にはコンデンサー部
33が形成されている。このコンデンサー部33は、チ
ップ本体31を構成する磁器シートの間に、例えば、P
dからなる長方形状の内部電極35を介装して形成され
ている。
【0014】そして、チップ本体31の底面には、例え
ば、Pdからなる2個の基板用電極37が形成され、こ
れらの基板用電極37は、VIAホール導体39により
内部電極35に接続されている。VIAホール導体39
は長方形状の内部電極35の長辺に接続されており、こ
れらのVIAホール導体39はコンデンサー部33の両
側に積層方向に形成され、VIAホール導体39は、V
IAホールの内部に、例えば、Pdからなる導体を充填
して形成されている。これらのVIAホール導体39の
長さは40〜90μm、径は120〜130μmとされ
ている。また、基板用電極37は、例えば、Pdからな
り、縦横0.6mm、厚さ20μm以下とされている。
【0015】また、内部電極35は、図1に示したよう
に、その長辺の長さをaとし、短辺の長さをbとする
と、b/aが0.5以下とされている。
【0016】以上のように構成されたセラミックコンデ
ンサでは、基板用電極37をチップ本体31の底面のみ
に形成し、内部電極35の長辺に接続されたVIAホー
ル導体39を基板用電極37に接続するとともに、内部
電極35の長辺の長さをaとし、内部電極35の短辺の
長さをbとすると、b/aを0.5以下とすることによ
り、セラミックコンデンサに生じるインタクタンスを
0.1nH以下に抑制することができ、非常に高速でス
イッチングする回路モジュールにおいても、ノイズ発生
による回路の誤動作が生じることがない。また、基板用
電極37の厚みを20μm以下としたので、セラミック
コンデンサに発生するインダクタンスをさらに下げるこ
とができる。
【0017】尚、VIAホール導体39の長さがインダ
クタンスの発生に関与するので、その長さはなるべく短
くすることが好ましい。
【0018】実施例1 本考案者等は、上記考案の効果を確認すべく、実験を行
った。
【0019】先ず、BaTiO3 からなる磁器シート成
形体と、Pdからなる内部電極層を交互に積層して、縦
3.2mm、横1.6mm、厚さ1.0mmのチップ本
体を作成した。
【0020】このチップ本体の底面にPdからなる縦
0.6mm,横0.6mmの基板用電極を形成し、この
基板用電極と内部電極とを、Pdからなる導体により接
続した。
【0021】そして、セラミックコンデンサを作成し、
内部電極の辺の長さの比b/aの値を種々変化させて、
セラミックコンデンサのインダクタンスの発生状況を、
測定器YHP4191Aにより測定周波数500MHz
において測定した。また、基板用電極の厚みを種々変化
させ、セラミックコンデンサのインダクタンスの発生状
況を上記と同様にして測定した。これらの結果を表1に
示す。
【0022】
【表1】
【0023】この表1より、b/aの値が0.5以下と
なると、インダクタンス値が0.1nH以下となってい
ることが確認された。また、b/aを0.5以下とする
とともに、基板用電極の厚みを20μm以下とすると、
インダクタンス値がさらに低下していることが確認され
た。尚、基板用電極のみの影響を調べるため、VIAホ
ール導体の長さや断面積等、他の構成は一定とした。
【0024】尚、本考案の効果確認のため、チップ本体
の寸法、材料等の条件を上記と同様にして作製した図3
の従来のセラミックコンデンサでは、基板用電極の厚み
を70μmと一定にした時に、b/aの値をそれぞれ
1.6、1.8と変更させると、インダクタンスは0.
958、1.048nHとなった。また、b/aの値を
1.6と一定にした時に、基板用電極の厚みをそれぞれ
70、100μmと変更した時、インダクタンスはそれ
ぞれ0.958、0.978nHとなった。
【0025】また、図5の従来のセラミックコンデンサ
では、基板用電極の厚みが70μm、b/aの値が0.
558の時、インダクタンスは0.397nHであっ
た。b/aの値を0.558と一定にした時に、基板用
電極の厚みをそれぞれ70、100μmと変更した時、
インダクタンスはそれぞれ0.397、0.417nH
となった。
【0026】
【考案の効果】本考案のセラミックコンデンサでは、一
対の基板用電極をチップ本体の底面のみに形成し、内部
電極の長辺と基板用電極とをVIAホール導体を介して
接続するとともに、内部電極の長辺の長さをa、内部電
極の短辺の長さをbとすると、b/aを0.5以下とす
ることにより、セラミックコンデンサに生じるインダク
タンスを0.1nH以下に抑制することができ、非常に
高速でスイッチングする回路モジュールにおいても、ノ
イズ発生による回路の誤動作を最小限に抑制することが
できる。また、基板用電極の厚さは20μm以下とする
ことにより、セラミックコンデンサに生じるインダクタ
ンスをさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のセラミックコンデンサを示す横断面図
である。
【図2】本考案のセラミックコンデンサの縦断面図であ
る。
【図3】従来のセラミックコンデンサを示す横断面図で
ある。
【図4】従来のセラミックコンデンサの縦断面図であ
る。
【図5】従来の他のセラミックコンデンサを示す横断面
図である。
【図6】従来の他のセラミックコンデンサの縦断面図で
ある。
【符号の説明】
31 チップ本体 33 コンデンサー部 35 内部電極 37 基板用電極 39 VIAホール

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の誘電体層と複数の長方形状の内部電
    極を交互に積層してなるコンデンサー部を有するチップ
    本体と、このチップ本体の表面に形成され、かつ、外部
    の電気回路基板の配線と接続する一対の基板用電極とか
    らなり、前記複数の長方形状の内部電極が前記一対の基
    板用電極に交互に電気的に接続されたセラミックコンデ
    ンサにおいて、前記一対の基板用電極を前記チップ本体
    の底面のみに形成し、かつ、前記長方形状の内部電極の
    長辺と前記基板用電極とをVIAホール導体を介して接
    続するとともに、前記長方形状の内部電極の長辺の長さ
    をa、前記長方形状の内部電極の短辺の長さをbとした
    時、その比b/aを0.5以下としたことを特徴とする
    セラミックコンデンサ。
  2. 【請求項2】基板用電極の厚さを20μm以下としたこ
    とを特徴とする請求項1記載のセラミックコンデンサ。
JP1992045401U 1992-06-30 1992-06-30 セラミックコンデンサ Expired - Lifetime JP2604203Y2 (ja)

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