JP2603879Y2 - 静電塗油装置 - Google Patents

静電塗油装置

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JP2603879Y2
JP2603879Y2 JP1993007545U JP754593U JP2603879Y2 JP 2603879 Y2 JP2603879 Y2 JP 2603879Y2 JP 1993007545 U JP1993007545 U JP 1993007545U JP 754593 U JP754593 U JP 754593U JP 2603879 Y2 JP2603879 Y2 JP 2603879Y2
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head
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純一 根岸
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Trinity Industrial Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、静電作用によりワーク
表面に塗油する静電塗油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄板,非鉄金属板等の帯状物
品(以下、ワークと称する。)の防錆,印刷適用性向上
および傷発生防止等のために、ワーク表面に静電作用を
利用して比較的薄い油膜を形成させる静電塗油装置が広
く普及している。
【0003】図4に垂直パスタイプの静電塗油装置の概
略構成を示す。かかる静電塗油装置は、垂直方向に搬送
されるワークWと対向するように配設されたベル型の静
電塗油機5を有しており、当該静電塗油機5は回転駆動
せられるカップ状体6にDC−80〜120kV程度の
高電圧を印加して当該カップ状体6内に供給される塗油
剤をその遠心力と静電気力とによって微粒化して放射す
る構成とされている。このベル型静電塗油機5は、その
構造上、1個でワーク全面を塗油するのは困難であるた
めワーク幅方向(図4中紙面と直交する方向)に所定の
間隔で複数個配設されるのが一般的である。
【0004】しかして、カップ状体6を陰極とし接地し
たワークWを陽極として高電圧が印加されると、カップ
状体6から帯電せられて放射された塗油剤粒子は反対極
であるワークWに電気的吸引力により吸引されて静電塗
着され、その表面に薄油膜を形成する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の静電塗油装置においては、ベル型静電塗油機5をワ
ーク幅方向に複数個配設するので、各塗油機5の塗油量
のバラツキ等からワークWに均一に油膜を形成すること
が困難である。そこで、従来より水平パスタイプの静電
塗油装置に広く使用されているスリットブレード型噴出
ヘッドを塗油機5として使用することが試みられつつあ
る。この噴出ヘッドは、ワークW幅寸法相当長さを有し
ており、当該ヘッドから静電霧化される塗油剤によって
ワークWに均一に油膜を形成することができる。
【0006】しかし、垂直パスタイプの静電塗油装置に
おいて、ベル型静電塗油機5を上記噴出ヘッドに置き換
えただけでは、なおワークWに均一に油膜を形成しがた
いことが指摘されている。
【0007】本考案の目的、垂直方向に搬送されるワ
ークに均一に油膜を形成することができる取扱い容易な
静電塗油装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】考案に係る静電塗油装
置は、垂直方向に搬送されるワークと対向配設された
端突出開口部に向かって先細りに傾斜した面を両側に持
スリットブレード型噴出ヘッドと、この噴出ヘッドへ
塗油剤を供給する油供給手段と、噴出ヘッドをはね上げ
可能に回転支持する支持手段と、噴出ヘッドを当該先端
の下側傾斜エッジ部が斜め下向きとなるように係止可能
かつ当該噴出ヘッドをはね上げし得るように係止解除可
能なセット手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】
【0010】
【作用】上記構成による考案では、噴出ヘッドへ供給
された塗油剤は当該ヘッドの先端からマイナス帯電さ
れつつ噴霧される。この際、支持手段によって支持され
噴出ヘッドの先端部の下側傾斜エッジ部は、セット手
段によって斜め下向きに係止されているので、当該ヘッ
ド先端まで到達した塗油剤が下側傾斜エッジ部を伝って
垂れ落ちるようなことはなくなり塗油剤は全てヘッド
先端に集中する。これにより、塗油剤の噴霧が不完全と
なることはなくなりワークに均一に油膜を形成するこ
とができる。また、セット手段の噴出ヘッド係止を解除
することにより噴出ヘッドをはね上げることができるか
ら、噴出ヘッドのメンテナンス等を容易かつ迅速に行う
ことができる。つまり、取扱いが容易である。
【0011】
【0012】
【実施例】図1は本考案の実施例の要部を説明するため
の図、図2は同じく全体構成を説明するための図、図3
は噴出ヘッドを水平配置した場合に生じる不具合を説明
するための図である。以下、本考案の実施例を図面に基
づき参照する。本静電塗油装置は、垂直方向に搬送され
るワークと対向配設された噴出ヘッド10L,10R
と、この噴出ヘッドへ塗油剤を供給する油供給手段20
と、噴出ヘッドをはね上げ可能に回転支持する支持手段
(19,15)と、噴出ヘッドを当該先端(12)の下
側傾斜エッジ部が斜め下向きとなるように係止可能かつ
当該噴出ヘッドをはね上げし得るように係止解除可能な
セット手段(30)とを設け、噴出ヘッド10L,10
Rの先端(12)に塗油剤が集中させて均一な油膜形成
可能かつ取扱い容易に構成されている。なお、図にお
いて、4は噴出ヘッド10L,10Rを収容するチャン
バーで、その下部および上部にはそれぞれワークWが搬
入される搬入口2,ワークWが搬出される搬出口3が形
成されている。
【0013】ここで噴出ヘッド10L,10Rは、
端突出開口部に向かって先細りに傾斜した面を両側に持
つスリットブレード型とされ、垂直方向に搬送されるワ
ークWと対向するように支持部材19および位置決めね
じ機構30を介してチャンバー4内に配設されている。
この支持部材19は、支持軸15とともに支持手段を形
成し、噴出ヘッド10をはね上げ可能に回転支持する。
すなわち、噴出ヘッド10の先端部は、図1に示す如
く、鋭角(本実施例では60°)状とされ下側傾斜エッ
ジ部11Lおよび上側傾斜エッジ部11Uが形成されて
いる。この噴出ヘッド10には、油供給手段20から所
定圧力の塗油剤が供給される。そして、噴出ヘッド10
L,10Rの各先端噴出口12,12より噴霧された塗
油剤(霧化油)はマイナス帯電される。一方、ワークW
はプラス電位(接地電圧)とされる。これにより、マイ
ナス帯電された霧化油がワークWに静電吸着されて当該
ワークWに薄い油膜が形成される。
【0014】ここで、仮に噴出ヘッド10L,10R
が、図3に示す如く、水平に配設されていると当該ヘッ
ド10L,10Rの各噴出口12まで到達した塗油剤が
下側傾斜エッジ部11Lを伝って垂れ落ちてしまう事態
が発生する。このように塗油剤が一部垂れ落ちて噴出ヘ
ッド10L,10Rの噴出口12(すなわち放電部先
端)に集中しないと静電反発力による有効な微粒化が得
られず均一にワークWに塗油剤を静電吸着させることが
できない。
【0015】そこで、本噴出ヘッド10L,10Rは、
その先端部の下側傾斜エッジ部11Lが斜め下向きとな
るように傾斜配設されている。なお、噴出ヘッド10
L,10Rは、ワークWに関して対称配設されているの
で、以下、一方の噴出ヘッド10Lの配設状態のみを説
明する。本実施例では、噴出ヘッド10Lは、図1に示
す如く、下側傾斜エッジ部11Lが水平線HLに対して
30°傾くように傾斜配設(傾斜角度=60°)されて
いる。なお、噴出ヘッド10Lは、下側傾斜エッジ部1
1Lが水平線HLに対して下向きになるように配設され
ればよいので60°には限定されないのは勿論である。
例えば、噴出ヘッド10Lをエッジ部11Lが5°傾く
ように傾斜配設してもよい。
【0016】これにより、噴出ヘッド10Lの噴出口1
2から塗油剤が下側傾斜エッジ部11Lを伝って垂れ落
ちるようなことはなくなり、塗油剤は放電部先端である
噴出口12に集中する。その結果、当該噴出口12より
塗油剤は微粒化される。噴出ヘッド10Rについても同
様である。
【0017】詳しくは、噴出ヘッド10L,10Rへ供
給された塗油剤は、当該ヘッド10L,10Rの先端噴
出口12からマイナス帯電されつつ噴霧される。この
際、噴出ヘッド10L,10Rの各下側傾斜エッジ部1
1Lが斜め下向きとなっているので、各噴出口12まで
到達した塗油剤が下側傾斜エッジ部11Lを伝って垂れ
落ちるようなことはなくなり、塗油剤は全て噴出口12
に集中する。これにより、塗油剤の噴霧が不完全となる
ことはなくなる。つまり、塗油剤は放電部先端で静電反
発力により微粒化されるから、ワークWに均一に油膜を
形成することができる。
【0018】
【0019】そして、噴出ヘッド10L,10Rは、セ
ット手段(30)によって、各下側傾斜エッジ部11L
が斜め下向き(水平線HLに対する傾斜角度=30°)
となるように係止可能かつ当該噴出ヘッド10L,10
Rをはね上げし得るように係止解除可能にセットされて
いる。
【0020】このセット手段は、図1および図2に示す
如く、上記した位置決めねじ機構30より形成されてい
る。位置決めねじ機構30は、噴出ヘッド10L,10
Rの各支持部材19,19に固着されたブロック31,
31と、各ブロック31に螺合された位置決めボルト3
2と、このボルト32を係止するためのロックナット3
3とから構成されている。
【0021】しかして、噴出ヘッド10L,10Rは、
自重によりその基端部13が位置決めボルト32の先端
部と所定の押圧力で当接し下側傾斜エッジ部11Lが斜
め下向きなる位置に係止される。また、噴出ヘッド10
L(10R)を手で持ち上げて図1中2点鎖線で示す如
く、はね上げることができる。したがって、メンテナン
ス等を容易かつ迅速に行うことができ、取扱い容易であ
る。なお、噴出ヘッド10L(10R)の傾斜角度を変
更するには、ロックナット33を緩め位置決めボルト3
2を適宜回動してその先端部のブロック31に対する突
出量を変更する。
【0022】
【0023】すなわち、各位置決めボルト32のブロッ
ク31に対する突出量を変えることにより噴出ヘッド
10L,10Rの傾斜角度を調整することができ
、一段と油膜均一化向上状態にセットすることがで
き、取扱性もより上する。
【0024】なお、セット手段を位置決めねじ機構30
より形成したが当該機構30と同等の機能を発揮すれ
ばどのように構成してもよい。
【0025】
【考案の効果】考案によれば、塗油剤が全てヘッド先
端に集中するので、ワークに均一に油膜を形成すること
ができるとともに、セット手段により噴出ヘッド係止を
解除することにより噴出ヘッドをはね上げることができ
るから、噴出ヘッドのメンテナンス等を容易かつ迅速に
行うことができる。つまり、取扱いが容易である。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す図である。
【図2】同じく、全体構成を説明するための図である。
【図3】噴出ヘッドを水平配置した場合に生じる不具合
を説明するための図である。
【図4】従来の静電塗油装置の概略構成を説明するため
の図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 5/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に搬送されるワークと対向配設
    された先端突出開口部に向かって先細りに傾斜した面を
    両側に持つスリットブレード型噴出ヘッドと、この噴出
    ヘッドへ塗油剤を供給する油供給手段と、噴出ヘッドを
    はね上げ可能に回転支持する支持手段と、噴出ヘッドを
    当該先端の下側傾斜エッジ部が斜め下向きとなるように
    係止可能かつ当該噴出ヘッドをはね上げし得るように係
    止解除可能なセット手段とを設けたことを特徴とする静
    電塗油装置。
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