JPH0235961A - 除塵方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば自動車の車体などのワークの表面から
エアブローにより取り除いた研粕その他の塵埃が、ブー
ス内に飛散し、再びワークの表面に付着することを確実
に防止し得る除塵方法及びその装置に関するものである
。

〔従来の技術〕

自動車の車体の塗装は、一般に、素地の表面処理、下塗
り（電着塗装）、中塗り、上塗りという順序を経て行わ
れるが、上記の中塗りまでの各塗装工程において、塗装
不良が生じた場合は、サンドペーパーを使ってサンディ
ングする、いわゆる「空研」を行って不良個所を修正し
ている。この空研により、修正個所及びその周辺に研粕
が付着したまま、次の塗装が行われると、塗面の外観及
び品質を損うことから、サンディング後は、必ず、ブー
ス内おいて、塗膜表面から研粕を除去するための除塵手
段を講じている。従来は、防塵すべき塗膜表面にブラシ
を接触させ、付着した研粕をブラシの回転により払拭除
去し、吸引ダクトに吸引排出するワイプ装置を用いたり
、あるいは研粕を塗膜表面からエアブロ−により飛散さ
せて除去することが行われていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来のワイプ装置によるものでは、回転式ブラシが
払拭除去した研粕を吸引ダクトにより完全に捕集するこ
とは困難で、吸引し得なかった研粕が再び車体表面に付
着するおそれがあった。また、研粕をエアブロ−により
飛散させるものでは、飛散の方向性が一定せず、ブース
上方に舞い上がった研粕が、上記と同様に、車体表面に
付着し、次の塗装工程における不良事故を招来する原因
となっていた。

本発明は、上記従来の除塵手段による欠点を解消し、ワ
ークの表面に付着している研粕その他の塵埃を、ワーク
の前部から後部に向けて、その搬送方向と逆方向に飛散
させ得る除塵方法及びその装置を提供することを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するための具体的手段として、本発明
は、■）除塵ブースの内部において、台車上に載置した
ワークを所定方向に移送し、ワークの上方に横設した平
面視く字状のエア供給管を有する上面エアブロ−装置及
びワークの両側方にワークの搬送方向と逆方向に上傾さ
せて縦設したエア供給管を有する側面エアプロー装置を
通過させることにより、上記それぞれのエアブロ−装置
のエア供給管に配設した複数個のエアノズルから、ワー
クの搬送方向と逆方向の斜め下方を指向してエア流を噴
出し、ワーク表面上に付着している塵埃を、ワークの上
面については、ワークの搬送方向に対し、ワーク上面の
中央部から両側方に至るように、またワークの側面につ
いては、ワークの搬送方向に対し、ワーク側面の上方が
ら下方に至るように、ワーク表面から飛散させることを
特徴とする除塵方法、２）除塵ブースの内部において、
台車上に載置されて所定方向に移送されるワークと、ワ
ークの上方にワーク上面の両側部にくらべ中央部が突出
するように横設した平面視く字状のエア供給管を有する
上面エアブロ−装置と、ワークの両側方にワークの搬送
方向と逆方向に上傾させて縦設したエア供給管を有する
側面エアブロ−装置とを備え、上記それぞれのエア供給
管にはその軸線と直交するようにかつワークの搬送方向
と逆方向の斜め下方を指向してワーク表面にエア流を噴
出する複数個のエアノズルを設けたことを特徴とする除
塵装置を提室するものである。

〔作用］ 上記の構成とした本発明によれば、ワークの確送方向と
逆方向の斜め下方を指向して噴出するエア流により、ワ
ークの表面に付着している塵埃を、ワーク上面について
は、その中央部から両側方に向けて飛散させ、ワーク側
面については、その上方から下方に向けて飛散させる。

〔実施例］ 以下に、本発明に係る除塵方法及びその装置を自動車の
車体に用いた場合の実施例を、図面を参照して説明する
。

第１図は、除塵ブースの内部において車体の表面に付着
している研粕を除去する状態を示す装置の縦断面図、第
２図は除塵室の平面図である。除塵ブース１の内部にお
いて、空研工程を経た車体Ｗが矢印方向に搬送されて、
その表面に付着している研粕を、車体搬送方向の手前側
に配設した上面除塵装置２０及び同じく先方側に配設し
た側面除塵装置４０により除去する。除塵ブース１の上
壁２と、その下方に配設したパンチングメタル３との間
に動圧室４が、またパンチングメタル３と、その下方に
配設したフィルタ５との間に静圧室６が形成され、さら
にフィルタ５とブース下方のビット７との間に除塵室８
が形成されている。除塵ブース１の動圧室４に、図示し
ないエア送給ダクトから導入されたエアは、パンチング
メタル３の開孔より静圧室６に流下し、フィルタ５によ
り浄化し均一圧としたエアが除塵室８に流入し、ビット
７側から抜いて、循環流としている。除塵室８の下部に
はスノコ状の基台９が配設され、その下側に配設された
図示しない駆動用チェーンコンベアにより、車体Ｗを載
置した台車１０が除塵室８内を移送される。

車体Ｗ搬送方向の手前側に配設した上面除塵装置２０は
、次のように構成される。第１図乃至第４図を参照して
、コンベア軸線を基準にして対称な位置に支柱２１．２
１を立設し、側皮柱間に支持板２２を横設する。支柱２
１．２１の内部には、サーボモータ２３のねじ軸２４と
ガイドロッド２５とが並行して縦設されている。このね
じ軸２４は、上記支持板２２の端部に螺合し、またこれ
と近接してガイドロッド２５が同じく支持板２２の端部
に挿通されている。したがって、支持板２２は両支社２
１．２１間においてサーボモータ２３の回動により、上
下に移動可能となっている。支持板２２の下面には、枠
体２６が横長に固着されており、その左右の端部から支
持板２７を垂下する。この支持板２７．２７と、上記枠
体２６から同様に垂設した支持部材２８．２８とにより
、平面視く字状に折曲し、下面２９ａを開口した半円筒
状のバキューム装置２９を支持する。半円筒状のバキュ
ーム装置２９の車体搬送方向端縁側には、上面エアブロ
−装置３０が配設されている。上面エアブロ−装置３０
は、半円筒状のバキューム装置２９に内装され、その形
状に沿って平面視く字状、すなわち車体上面の両側部に
くらべ中央部が突出するように折曲したエア供給管３１
と、このエア供給管３１に配設され、その軸線方向と直
交し、かつ車体搬送方向と逆方向の斜め下方を指向して
エア流を噴出する複数個のエアノズル３２とからなる。

エア供給管３１には、図示しないエア送給ダクトよりエ
ア供給配管３１ａを介してエアが導入され、前面の複数
のエアノズル３２から車体Ｗ表面に向はエア流を噴出し
、表面に付着している研粕を車体搬送方向と逆方向に飛
散させる。

次に、車体Ｗの搬送方向の先方側に配設した側面除塵装
置４０は、次のように構成される。第１図及び第２図と
共に第５回及び第６図をも参照して、基台９上において
、コンベア軸線を基準として対称な位置に、凹型の支持
枠４１．４１を立設する。車体Ｗの両側方に配設された
この一対の支持枠４１．４１に、支持部材４２．４２を
介して前面（車体Ｗ対向面）４３ａが開口した半円筒状
のバキューム装置４３を、その開口面４３ａを対向させ
て配設する。この場合、半円筒状のバキューム装置４３
．４３は、車体Ｗの搬送方向と逆方向に上傾して縦設さ
れている。つまり、第１図の状態では、左上部から右下
部に至るように配設されているものである。半円筒状の
バキューム装置４３の車体搬送方向端縁側には、側面エ
アブロ−装置４４が配設されている。側面エアブロ−装
置４４は、半円筒状のバキューム装置４３に内装され、
その形状に沿って車体Ｗの搬送方向と逆方向に上傾させ
たエア供給管４５と、このエア供給管４５に配設され、
その軸線方向と直交し、かつ車体搬送方向と逆方向の斜
め下方を指向してエア流を噴出する複数個のエアノズル
４６とからなる。

エア供給管４５には、図示しないエア送給ダクトからエ
ア供給配管４５ａを介してエアが導入され、前面の複数
のエアノズル４６から車体Ｗ表面に向けてエア流を噴出
し、表面に付着している研粕を、車体搬送方向と逆方向
に飛散させる。

さて、このような構成のもとに、ワークである車体Ｗが
除塵ブース１内に搬送されてくると、まず車体の搬送方
向手前側に配設した上面除塵装置２０が、サーボモータ
２３の作動により、車体表面に近接して一定の間隔を保
ち、車体上面の形状に倣って上下動しつつ、複数個のエ
アノズル３２からエア流を噴出する。この複数個のエア
ノズル３２は、平面視く字状に折曲したエア供給管３１
に配設され、その軸線方向と直交し、かつ車体搬送方向
と逆方向の斜め下方を指向しているので、噴出したエア
流は、車体表面上に付着している研粕を、車体上面の中
央部から両側方に向けて、すなわちコンヘア軸線を基準
として左右方向に、しかも車体搬送方向と逆方向に飛散
させる。飛散した研粕は、バキューム装置の開口面２９
ａに効率的に捕集され、その後方の吸引ダクト３５によ
り、除塵ブース１外へ強制的に排出される。次に、搬送
方向先方側の側面除塵装置４０に移送された車体Ｗは、
その搬送方向と逆方向に上傾して縮設されたエア供給管
４５の複数のエアノズル４６から、その表面にエア流が
噴出される。この複数個のエアノズル４６は、傾斜して
配設したエア供給管４５の軸線方向と直交し、かつ車体
搬送方向と逆方向の斜め下方を指向しているので、車体
表面上に付着している研粕を、車体側面の上方から下方
に向け、しかも車体搬送方向と逆方向に飛散させる。

飛散した研粕は、バキューム装置の開口面４３ａ。

４３ａに効率的に捕集され、その後方の吸引ダクト４７
．４７により、除塵ブース１外へ強制的に排出される。

なお、上面除塵装置２０及び側面除塵装置４０のそれぞ
れの半円筒状のバキューム装置は、車体Ｗに対向する開
口面が、車体Ｗ表面と平行ないしは車体搬送方向に対し
やや傾斜させて配設されている。そして、エアプロー装
置は、この半円筒状のバキューム装置に内装された例に
つき説明したが、本例に限ることなく、エア供給管の複
数個のエアノズルから車体表面に向は噴出したエアが反
射した対向角方向に開口面を位置させるように、バキュ
ーム装置をエアブロ−装置と別体に配設してもよい。

〔発明の効果〕

上記の構成からなる本発明の除塵方法及びその装置によ
れば、ワークの表面に付着している塵埃は、ワーク上面
については、ワークの上方に、ワーク上面の両側部にく
らべ中央部が突出するように横設した平面視く字状のエ
ア供給管を有する上面エアブロ−装置を通過させること
により、ワークの搬送方向に対し、ワーク上面の中央部
から両側方に至るようにワーク表面から飛散し、またワ
ーク側面については、ワークの両側方にワークの搬送方
向と逆方向に上傾させて縦設したエア供給管を有する側
面エアブロ−装置を通過させることにより、ワークの搬
送方向に対し、ワーク側面の上方から下方に至るように
飛散し、かつそれぞれのエアブロ−装置から噴出するエ
ア流は、ワークの搬送方向と逆方向の斜め下方を指向さ
せたので、塵埃飛散の方向性が一定となる。したがって
、ワークの表面より飛散した塵埃は、常にワークの前部
から後部に向け、その進行方向と逆方向に誘導されるこ
とになって、清浄化されたワークの表面に再飛散するこ
とを極力防止できる。さらに、上記それぞれのエアブロ
−装置の複数個のノズルから噴出したエア流により、ワ
ーク表面から飛散した塵埃を、前面が開口した半円筒状
のバキューム装置に捕集し、吸引ダクトにより除塵ブー
ス外へ強制的に排出するようにすれば、いわゆるブロー
・アンド・キャッチにより、確実に塵埃を捕集除去でき
、より効果的である。以上説明したように、本発明によ
れば、ワークの清浄化面への塵埃の再飛散の恐れがない
ので、次の塗装工程における不良事故の発生を未然に防
止でき、後工程での品質の安定を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は、いずれも本発明の実施例について示すもので、第
１図は除塵ブースの内部において塵埃を除去する状態を
示す装置の縦断面図、第２図は同装置の除塵室の平面口
である。第３図は上面除塵装置を示す第１図におけるＩ
ＩＩ−ＩＩＩ視断面断面図４図は第３図におけるＩＶ−
ＩＶ視断面図である。第５図は側面除塵装置を示す第１
図における■矢視平面図、第６図は同じ＜Ｖｌ−Ｖｌ視
断面図である。 １・・・除塵ブース　　　　８・・・除塵室９・・・基
台　　　　　　　１０・・・台車２０・・・上面除塵装
置 ２つ・・・半円筒状のバキューム装置 ２９ａ・・・開口面 ３０・・・上面エアブロ−装置 ３１・・・（字状に折曲したエア供給管３２・・・エア
ノズル　　　４０・・・側面除塵装置４３・・・半円筒
状のバキューム装置 ４３ａ・・・開口面 ４４・・・側面エアブロ−装置 ４５・・・上傾したエア供給管 ４６・・・エアノズル　　　Ｗ・・・ワーク（車体）第
３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）除塵ブースの内部において、台車上に載置したワー
   クを所定方向に移送し、ワークの上方に横設した平面視
   く字状のエア供給管を有する上面エアブロー装置及びワ
   ークの両側方にワークの搬送方向と逆方向に上傾させて
   縦設したエア供給管を有する側面エアブロー装置を通過
   させることにより、上記それぞれのエアブロー装置のエ
   ア供給管に配設した複数個のエアノズルから、ワークの
   搬送方向と逆方向の斜め下方を指向してエア流を噴出し
   、ワーク表面上に付着している塵埃を、ワークの上面に
   ついては、ワークの搬送方向に対し、ワーク上面の中央
   部から両側方に至るように、またワークの側面について
   は、ワークの搬送方向に対し、ワーク側面の上方から下
   方に至るように、ワーク表面から飛散させることを特徴
   とする除塵方法。 ２）それぞれのエアブロー装置の複数個のノズルから噴
   出したエア流により、ワーク表面から飛散した塵埃を、
   前面が開口した半円筒状のバキューム装置に捕集し、吸
   引ダクトにより除塵ブース外へ強制的に排出することを
   特徴とする請求項１）に記載の除塵方法。 ３）除塵ブースの内部において、台車上に載置されて所
   定方向に移送されるワークと、ワークの上方にワーク上
   面の両側部にくらべ中央部が突出するように横設した平
   面視く字状のエア供給管を有する上面エアブロー装置と
   、ワークの両側方にワークの搬送方向と逆方向に上傾さ
   せて縦設したエア供給管を有する側面エアブロー装置と
   を備え、上記それぞれのエア供給管にはその軸線と直交
   するようにかつワークの搬送方向と逆方向の斜め下方を
   指向してワーク表面にエア流を噴出する複数個のエアノ
   ズルを設けたことを特徴とする除塵装置。 ４）それぞれのエアブロー装置の後方に近接してワーク
   表面から飛散した塵埃を捕集するための前面が開口した
   半円筒状のバキューム装置を配設し、かつその後方に塵
   埃を排出するための吸引ダクトを設けたことを特徴とす
   る請求項３）に記載の除塵装置。