JP2603606Y2 - 燃焼温風暖房器 - Google Patents

燃焼温風暖房器

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JP2603606Y2
JP2603606Y2 JP1991075911U JP7591191U JP2603606Y2 JP 2603606 Y2 JP2603606 Y2 JP 2603606Y2 JP 1991075911 U JP1991075911 U JP 1991075911U JP 7591191 U JP7591191 U JP 7591191U JP 2603606 Y2 JP2603606 Y2 JP 2603606Y2
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正治 荒巻
肇 斎藤
建二 落合
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株式会社日立ホームテック
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は石油ファンヒーターなど
の燃焼温風暖房器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油ファンヒーターなどの燃焼温風暖房
器のとくに燃焼制御装置において、フレームロッドが検
出する炎電流が所定のレベル以下になったときに、バー
ナが異常を起こしたか若しくは室内空気の酸素濃度が異
常に低下したと判断して、その旨報知をしたり燃焼運転
を停止させるようにしたものが実用化されている。
【0003】その種の実用化例の中には、フレームロッ
ドの検出する炎電流が所定のレベル以下になったとき
に、灯油の供給量を増加させてその後の炎電流を監視
し、その結果炎電流が回復すれば必ずしも異常燃焼では
なく燃料噴出ノズルのタール詰まり等燃焼を継続するの
に支障無しと判断して燃焼を継続させ、逆に回復しなけ
れば酸素不足のため燃焼継続が危険であると判断して室
内空気の入替え等を促す旨報知をするか又は燃焼運転動
作を停止させる例がある(特開昭61-159030号公報)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】近年、あまり寒くない
春先や秋口に室内の暖まり過ぎが起きないようにする配
慮から、従来900Kcal/Hr程度であった最小燃焼発熱量
を500Kcal/Hr程度に低下さたものが普及し始めてい
る。
【0005】しかしそのような小燃焼量運転では、炎形
成が不安定になりがちであるために、風の影響を受けた
場合に炎が動揺しやすくなり、それにともないフレーム
ロッドによって検出される炎電流が変動しやすくなる。
そして往々にしてフレームロッドは安全制御のための所
定値以下の炎電流を検出することになる。
【0006】これに対して従来例にあっては、バーナへ
の油量を増加させ、炎電流の低下が酸素濃度低下による
ものなのかどうかをチェックするが、油量を増加させる
だけでは正常な酸素濃度環境(約酸素濃度20.9%)下で
あっても炎形成を安定化させるには不充分で、依然とし
て炎の動揺は起こりやすいままであり、そのためにフレ
ームロッドは所定値以下の炎電流を検出することとな
り、無用であるにもかかわらず室内空気の入替え等を促
す旨報知をしたり、あるいは燃焼運転を停止させてしま
うなどの誤動作を行なってしまう不具合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、制御回路に対
して予め異常燃焼時の警告用炎電流If2とこの警告用炎
電流If2より低い自動消火用炎電流If1を設定しておき、
小燃焼量運転中にフレームロッドの検知する炎電流Ifが
警告用炎電流If2より低い時に、バーナへの油量と風量
の双方を所定時間Tの間だけ増加させ、その所定時間T
中において炎電流Ifが警告用炎電流If2より大きい時は
炎電流の低下が単に炎の動揺によるものであって酸素濃
度低下によるものではないと判断して油量風量共に元の
状態に戻し、他方小さいまま正常値に復さない時は警告
手段を動作させたまま増加させた油量と風量を保って燃
焼を継続させ、更に炎電流Ifが自動消火用炎電流If1よ
り小さい時は燃焼用空気の酸素濃度が危険域に到ったと
判断してバーナを自動消火させるよう制御する。
【0008】
【作用】小燃焼量運転時にフレームロッドの検知する炎
電流Ifが警告用炎電流If2より低く検出されても、バー
ナへの油量と風量の双方が所定時間Tの間だけ増加し、
その所定時間T中炎形成が安定して炎電流が元の正常値
に復して炎電流Ifが警告用炎電流If2より大きい時は、
炎電流の低下の原因が単に炎の動揺によるものであって
酸素濃度低下によるものではないと判断されて油量風量
共に元の状態に戻されて正規の小燃焼量運転が続行さ
れ、、逆に小さい時は形成される炎が単に炎の動揺によ
るだけではなくて酸素不足が原因でリフトの傾向を呈し
始めたと判断されて警告手段(換気等を促す警告手段)
が駆動されたまま増加した油量と風量が保たれ、更に炎
電流Ifが自動消火用炎電流If1より小さい時は酸素濃度
の低下の程度が危険域に達したと判断されてバーナが自
動消火させられるので、上述したような誤動作を起こさ
なくなる。
【0009】
【実施例】本考案の一実施例を図1〜図5により説明す
る。
【0010】図1および図2において、1は灯油供給用
給油タンク、1Aは油受皿で給油タンク1からの給油を
受け取っている。2は油量可変なポンプで油受皿1Aに
取り付けてある。3は灯油を気化させる気化器でポンプ
2と連通している。4は気化ガスが噴出するノズルで気
化器3に設けてある。5はバーナで、このバーナ5は気
化器3のノズル4に対設され、気化ガスと一次空気を吸
引混合してバーナ5上部に設けられた炎孔アミ6より噴
出させ、燃焼させる。7はバーナベースで、背面下部に
燃焼用一次、二次空気を取り入れるための孔7Aと、バ
ーナ5固定部には二次空気をバランス良くバーナ5の周
囲に送るため多数の小孔7Bとを設けてある。8は燃焼
用空気を風量可変に送風する送風機、9は燃焼温風暖房
器の本体である。そして、10は例えばマイコンからなる
制御回路で、表示ランプ、ブザーよりなる警告手段12を
有して異常燃焼時警告する。制御回路10の出力はポンプ
2、送風機8に接続されて、最大燃焼量から最小燃焼量
までの各燃焼モードに対応して灯油を供給するためポン
プ2を制御し、かつポンプ2が供給する油量に対応した
風量を送風するため送風機8を制御する。11は炎電流検
出用フレームロッドで、バーナ5の上方に設けてあり、
その出力は制御回路10に接続されている。
【0011】次に本実施例の動作について図3〜図5に
より説明する。
【0012】制御回路10に予め異常燃焼時の警告用炎電
流If2(例えば6.6μA)とこの炎電流If2より低い自動消
火用炎電流If1(例えば5.4μA)を設定(記憶)している
ものとして説明する。
【0013】図3に示すフローチャートのように、油量
F1、風量Q1(例えば2.2cc/min、2.20m3/min)での小
燃焼量運転時、常に炎電流Ifを検出している。S1におい
て、制御回路10がIf1<If≦If2と判断した時(時点
t)、例えば暖房器が設置された部屋のドアの開閉等に
よる外乱によりフレームロッド11の検知した炎電流Ifが
低下していてYESなら、炎形成を安定させて炎電流Ifの
振らつきを無くし正しく炎電流を検出させるために、油
量F1をF2(例えば2.2→3.4cc/min)に、風量Q1をQ2
(例えば2.20→2.27m3/min)に増加させて図4に示す
ように所定時間T(例えば20秒)だけ燃焼させる。もし
NOならその状態で燃焼を継続する。S2において、制御回
路10がIf>If2と判断した時、図5に示すように炎電流I
fが増加してYESなら図4(If復帰時)に示すよに油量F2
を元のF1に、風量Q2を元のQ1に戻して燃焼を継続させ
る。もしS2においてNOの場合は、S3において、制御回路
10がIf1<If≦If2と判断してYESなら、図4(If非復帰
時)に示すように警告手段12を動作させる。もしNOの場
合は、S4において、制御回路10がIf≦If1と判断してYES
なら、バーナ5を自動消火させる。もしNOの場合はS2に
戻る。このように燃焼運転動作を制御する制御回路10で
構成したので誤動作しない安全な燃焼温風暖房器を提供
できる。
【0014】又、低酸素濃度環境下に於いても、一旦炎
電流IfがIf2レベルまで低下すれば、油量F1をF2に、風
量Q1をQ2に増加させて所定時間Tだけ燃焼させるので、
低酸素濃度環境下ではバーナ5の燃焼は益々リフト傾向
になり、更に炎電流Ifが低下して自動消火用炎電流If1
より小さくなれば、バーナ5を自動消火させる。
【0015】以上のことを取纏めると、上述の燃焼制御
シーケンスを採用することにより、通常の酸素濃度環境
下(約酸素濃度20.9%)では、ドアの開閉等にともなう
風の発生によって炎が揺れて炎電流が一時的に低下して
も、直ちに炎形成が安定するので、警報を発したりある
いは燃焼運転を停止させるなどの誤動作を起こす不具合
がなくなる。
【0016】又、上述の燃焼制御シーケンスのもとで、
油量風量共に増加させるので、低酸素濃度環境下では炎
のリフトの傾向が一層助長されて炎形成が益々不安定に
なることはあっても、安定することはなく、単なる風に
よる炎の一時的なゆらぎではなく酸素濃度の低下が生じ
ていりことが確実に検出できる。そして予め設定された
自動消火用炎電流値If1を下回った場合には、消火モー
ドを作動させて安全確実に燃焼運転を停止させることが
できる。
【0017】
【考案の効果】以上本考案によると、燃焼中にフレーム
ロッドが検知する炎電流Ifが警告用炎電流If2より低い
時は、バーナへの油量と風量を所定時間Tの間だけ増加
させるので、正常な酸素濃度環境下では炎形成は直ちに
安定するので、運転を続行することに支障のないことが
確認できる。
【0018】他方、炎形成が安定せずに依然として炎電
流Ifが警告用炎電流If2以下かあるいは自動消火用炎電
流値If1より低い時には、室内空気の換気を促す警報を
発するなり若しくは燃焼運転の停止動作を開始するの
で、室内環境の更なる悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す燃焼温風暖房器の燃焼
系構成図。
【図2】本考案の一実施例を示す燃焼温風暖房器の構造
図。
【図3】本考案の一実施例を示す燃焼温風暖房器動作の
一部を示すフローチャート。
【図4】本考案の主要部品のタイミングチャート。
【図5】本考案の油量・熱量Fに対する風量Q、炎電流I
fの関係図。
【符号の説明】
2 ポンプ 3 気化器 5 バーナ 8 送風機 10 制御回路 11 フレームロッド 12 警告手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−159030(JP,A) 特開 昭62−202932(JP,A) 特開 昭62−142924(JP,A) 特開 昭62−299616(JP,A) 特開 昭61−90051(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/12,5/26

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料を気化させる気化器(3)と、こ
    の気化器(3)と対設したバーナ(5)と、液体燃料を前記気
    化器(3)に供給するポンプ(2)と、燃焼用空気を前記バー
    ナ(5)に供給する送風機(8)と、前記バーナ(5)に形成さ
    れる炎の炎電流Ifを検出するフレームロッド(11)と、警
    告手段(12)と、室内空気の換気を促す等の判断基準とな
    る警告用炎電流If2と暖房運転を停止させるための判断
    基準となる前記警告用炎電流If2より低い自動消火用炎
    電流If1とを予め設定しておくとともに、小燃焼量運転
    時に検出される前記炎電流Ifが前記警告用炎電流If2よ
    り低い時はまず前記バーナに供給される油量と風量の双
    方を所定時間Tの間だけ増加させ、その所定時間T中に
    検出される炎電流Ifが前記警告用炎電流If2より大きく
    なれば油量と風量を元に戻して小燃焼量運転を継続さ
    せ、逆に前記炎電流Ifが小さいままである時は前記警告
    手段を動作させつつ増加させた油量と風量を保って小燃
    焼量運転を継続させ、更に前記炎電流Ifが前記自動消火
    用炎電流If1より小さい時は暖房運転を停止させるよう
    燃焼運転動作を制御する制御回路(10)とを備えたことを
    特徴とする燃焼温風暖房器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61159030A (ja) * 1984-12-28 1986-07-18 Toshiba Heating Appliances Co 燃焼制御装置
JPS62142924A (ja) * 1985-12-17 1987-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃焼制御装置
JPS62202932A (ja) * 1986-02-28 1987-09-07 Mitsubishi Electric Corp 暖房機制御装置

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