JP2603603B2 - 金属張積層板用接着剤 - Google Patents
金属張積層板用接着剤Info
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- JP2603603B2 JP2603603B2 JP24797687A JP24797687A JP2603603B2 JP 2603603 B2 JP2603603 B2 JP 2603603B2 JP 24797687 A JP24797687 A JP 24797687A JP 24797687 A JP24797687 A JP 24797687A JP 2603603 B2 JP2603603 B2 JP 2603603B2
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- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- resin
- metal
- parts
- polyvinyl butyral
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- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、半田耐熱性、接着強度に優れ、安価でかつ
作業性の良好な金属張積層板用接着剤に関する。
作業性の良好な金属張積層板用接着剤に関する。
(従来の技術) 電子機器等に用いられている金属張積層板では、優れ
た半田耐熱性や金属被膜の接着強度等が強く要求されて
いる。これらの特性に関し、積層板基剤と金属箔とを接
着する接着剤の選択が大きな影響を与える。これら特性
に適合する接着剤として、従来からポリビニルブチラー
ル樹脂とフェノール樹脂とを主体とした接着剤が用いら
れてきた。最近、電子機器等はその普及とマスプロ化に
伴って販売価格が低下し、その結果、金属張積層板用接
着剤についても低廉な原材料を使用することの要請が強
まってきた。また一方、塗布コストの低い接着剤、すな
わち銅箔に塗布する際の作業性の良好な低粘度の金属張
積層板用接着剤が望まれている。
た半田耐熱性や金属被膜の接着強度等が強く要求されて
いる。これらの特性に関し、積層板基剤と金属箔とを接
着する接着剤の選択が大きな影響を与える。これら特性
に適合する接着剤として、従来からポリビニルブチラー
ル樹脂とフェノール樹脂とを主体とした接着剤が用いら
れてきた。最近、電子機器等はその普及とマスプロ化に
伴って販売価格が低下し、その結果、金属張積層板用接
着剤についても低廉な原材料を使用することの要請が強
まってきた。また一方、塗布コストの低い接着剤、すな
わち銅箔に塗布する際の作業性の良好な低粘度の金属張
積層板用接着剤が望まれている。
(発明が解決しようとする問題点) 接着剤の半田耐熱性や接着強度などを一定のレベル以
上に保つために、熱可塑性樹脂のポリビニルブチラール
樹脂と、熱硬化性樹脂のフェノール樹脂との組合せが最
もよく用いられている。低廉化を図るためにはより安価
な樹脂を用いれば良いが、ポリビニルブチラール樹脂や
フェノール樹脂との相性が良くないと、接着剤の必須条
件である半田耐熱性や接着強度が低下し、要求レベルを
満たすことができなくなる。また、ポリビニルブチラー
ル樹脂の配合量が接着剤塗布の作業性に影響し、ポリビ
ニルブチラールの配合量が少ない程、接着剤の粘度が低
下し作業性がよくなるが反面特性等が低下する。本発明
は、これらの欠点を解消するためになされたもので、半
田耐熱性、接着強度を実用化レベルに保持したまま、低
廉で作業性の良好な金属張積層板用接着剤を提供しよう
とするものである。
上に保つために、熱可塑性樹脂のポリビニルブチラール
樹脂と、熱硬化性樹脂のフェノール樹脂との組合せが最
もよく用いられている。低廉化を図るためにはより安価
な樹脂を用いれば良いが、ポリビニルブチラール樹脂や
フェノール樹脂との相性が良くないと、接着剤の必須条
件である半田耐熱性や接着強度が低下し、要求レベルを
満たすことができなくなる。また、ポリビニルブチラー
ル樹脂の配合量が接着剤塗布の作業性に影響し、ポリビ
ニルブチラールの配合量が少ない程、接着剤の粘度が低
下し作業性がよくなるが反面特性等が低下する。本発明
は、これらの欠点を解消するためになされたもので、半
田耐熱性、接着強度を実用化レベルに保持したまま、低
廉で作業性の良好な金属張積層板用接着剤を提供しよう
とするものである。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明者は上記の目的を達成しようと鋭意研究を重ね
た結果ポリビニルブチラール樹脂とフェノール樹脂とか
らなる接着剤に対し、ジシクロペンタジエン共重合樹脂
を配合すれば、従来の欠点が解消でき、上記目的を達成
できることを見いだし本発明を完成したものである。す
なわち、本発明は、 (A)ポリビニルブチラール樹脂、(B)フェノール樹
脂、(C)ジシクロペンタジエン共重合樹脂を必須成分
とし、これらを溶剤に溶解させてなることを特徴とする
金属張積層板用接着剤である。そして、ジシクロペンタ
ジエン共重合樹脂を、ポリビニルブチラール樹脂とフェ
ノール樹脂との合計量(樹脂固形分)100重量部に対し
て5〜30重量部配合する金属張積層板用接着剤である。
た結果ポリビニルブチラール樹脂とフェノール樹脂とか
らなる接着剤に対し、ジシクロペンタジエン共重合樹脂
を配合すれば、従来の欠点が解消でき、上記目的を達成
できることを見いだし本発明を完成したものである。す
なわち、本発明は、 (A)ポリビニルブチラール樹脂、(B)フェノール樹
脂、(C)ジシクロペンタジエン共重合樹脂を必須成分
とし、これらを溶剤に溶解させてなることを特徴とする
金属張積層板用接着剤である。そして、ジシクロペンタ
ジエン共重合樹脂を、ポリビニルブチラール樹脂とフェ
ノール樹脂との合計量(樹脂固形分)100重量部に対し
て5〜30重量部配合する金属張積層板用接着剤である。
本発明に用いる(A)ポリビニルブチラール樹脂とし
ては、通常使用されているものを広く包含し、特に限定
するものでない。具体的な化合物としてはBX−1(積水
化学工業製、商品名)、デンカブチラール#6000(電気
化学工業社製、商品名)等が挙げられ、これらは単独も
しくは2種以上混合して使用する。
ては、通常使用されているものを広く包含し、特に限定
するものでない。具体的な化合物としてはBX−1(積水
化学工業製、商品名)、デンカブチラール#6000(電気
化学工業社製、商品名)等が挙げられ、これらは単独も
しくは2種以上混合して使用する。
本発明に用いる(B)フェノール樹脂としては、フェ
ノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシノール、
アルキル置換フェノール、ポリフェニルフェノール等の
1種又は2種以上の混合物と、ホルムアルデヒドまたは
パラホルムアルデヒドを、酸、塩基、中性塩等を触媒と
して反応させて得たものを使用することができ、特に制
限されるものではなく、広く使用することができる。
ノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシノール、
アルキル置換フェノール、ポリフェニルフェノール等の
1種又は2種以上の混合物と、ホルムアルデヒドまたは
パラホルムアルデヒドを、酸、塩基、中性塩等を触媒と
して反応させて得たものを使用することができ、特に制
限されるものではなく、広く使用することができる。
本発明に用いる(C)ジシクロペンタジエン共重合樹
脂としては、例えばクイントン#1700(日本ゼオン社
製、商品名)等を挙げることができる。ジシクロペンタ
ジエン共重合樹脂の配合割合は、ポリビニルブチラール
樹脂とフェノール樹脂の合計量からなる接着剤固形分10
0重量部に対して、5〜30重量部の割合で配合すること
が望ましい。配合量が5重量部未満では低廉化の効果が
なく、また、30重量部を超えると半田耐熱性や接着強度
等が実用レベル以下に低下し好ましくないからである。
脂としては、例えばクイントン#1700(日本ゼオン社
製、商品名)等を挙げることができる。ジシクロペンタ
ジエン共重合樹脂の配合割合は、ポリビニルブチラール
樹脂とフェノール樹脂の合計量からなる接着剤固形分10
0重量部に対して、5〜30重量部の割合で配合すること
が望ましい。配合量が5重量部未満では低廉化の効果が
なく、また、30重量部を超えると半田耐熱性や接着強度
等が実用レベル以下に低下し好ましくないからである。
本発明に用いる溶剤としては、前述した各樹脂成分を
溶解する溶剤であれば広く使用でき、特に制限されるも
のではない。
溶解する溶剤であれば広く使用でき、特に制限されるも
のではない。
本発明の金属張積層板用接着剤は前述した各成分を必
須成分とし、これらを溶剤に溶解して容易に製造するこ
とができるが、本発明の趣旨に反しない限り、充填剤そ
の他の添加剤を配合することができる。
須成分とし、これらを溶剤に溶解して容易に製造するこ
とができるが、本発明の趣旨に反しない限り、充填剤そ
の他の添加剤を配合することができる。
(作用) 本発明の金属張積層板用接着剤は、ポリビニルブチラ
ール樹脂、フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン共重
合樹脂を必須成分とするが、フェノール樹脂を配合する
ことによって接着剤の半田耐熱性を向上させるとともに
作業性の面からそのを調整し、次にポリビニルブチラー
ル樹脂を配合することによって接着強度を向上させ、さ
らにジシクロペンタジエン共重合体を配合することによ
って金属箔との接着強度を向上させるとともに接着剤の
低廉化を図ることができる。
ール樹脂、フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン共重
合樹脂を必須成分とするが、フェノール樹脂を配合する
ことによって接着剤の半田耐熱性を向上させるとともに
作業性の面からそのを調整し、次にポリビニルブチラー
ル樹脂を配合することによって接着強度を向上させ、さ
らにジシクロペンタジエン共重合体を配合することによ
って金属箔との接着強度を向上させるとともに接着剤の
低廉化を図ることができる。
(実施例) 次に本発明を実施例によって説明する。以下の実施例
および比較例において「部」、「%」は、それぞれ「重
量部」、「重量%」を意味する。
および比較例において「部」、「%」は、それぞれ「重
量部」、「重量%」を意味する。
実施例 1 ポリビニルブチラール樹脂50部、フェノール樹脂50
部、およびジシクロペンタジエン共重合樹脂25部を、メ
チルエチルケトン/トルエン/メタノールの等量混合溶
剤で不揮発分24%になるように溶解して、金属張積層板
用接着剤(A)を製造した。
部、およびジシクロペンタジエン共重合樹脂25部を、メ
チルエチルケトン/トルエン/メタノールの等量混合溶
剤で不揮発分24%になるように溶解して、金属張積層板
用接着剤(A)を製造した。
実施例 2 ポリビニルブチラール樹脂60部、フェノール樹脂40
部、およびジシクロペンタジエン共重合樹脂10部を、メ
チルエチルケトン/トルエン/メタノールの等量混合溶
剤に溶解して、不揮発分24%の金属張積層板用接着剤
(B)を製造した。
部、およびジシクロペンタジエン共重合樹脂10部を、メ
チルエチルケトン/トルエン/メタノールの等量混合溶
剤に溶解して、不揮発分24%の金属張積層板用接着剤
(B)を製造した。
比較例 1 ポリビニルブチラール樹脂50部、およびフェノール樹
脂50部を、メチルエチルケトン/トルエン/メタノール
の等量混合溶剤に溶解して、不揮発分24%の金属張積層
板用接着剤(C)を製造した。
脂50部を、メチルエチルケトン/トルエン/メタノール
の等量混合溶剤に溶解して、不揮発分24%の金属張積層
板用接着剤(C)を製造した。
比較例 2 ポリビニルブチラール樹脂60部、およびフェノール樹
脂40部を、メチルエチルケトン/トルエン/メタノール
の等量混合溶剤に溶解して、不揮発分24%の金属張積層
板用接着剤(D)を製造した。
脂40部を、メチルエチルケトン/トルエン/メタノール
の等量混合溶剤に溶解して、不揮発分24%の金属張積層
板用接着剤(D)を製造した。
比較例 3 ポリビニルブチラール樹脂50部、フェノール樹脂50
部、およびキシレン樹脂25部を、メチルエチルケトン/
トルエン/メタノールの等量混合溶剤に溶解して、不揮
発分24%の金属張積層板用接着剤(E)を製造した。
部、およびキシレン樹脂25部を、メチルエチルケトン/
トルエン/メタノールの等量混合溶剤に溶解して、不揮
発分24%の金属張積層板用接着剤(E)を製造した。
実施例1〜2、比較例1〜3で得られた接着剤A,B,C,
D,Eを厚さ35μmの銅箔に固形分30g/m2の厚みで塗布・
乾燥し、その後フェノール樹脂含浸紙と共に加熱加圧し
て、銅張積層板をつくった。これらの銅張積層板につい
て半田耐熱性、引き剥し強度、また接着剤の特性を試験
したので第1表に示したが、いずれも本発明の接着剤が
安価でバランスのとれた特性を示し、本発明の効果を確
認することができた。
D,Eを厚さ35μmの銅箔に固形分30g/m2の厚みで塗布・
乾燥し、その後フェノール樹脂含浸紙と共に加熱加圧し
て、銅張積層板をつくった。これらの銅張積層板につい
て半田耐熱性、引き剥し強度、また接着剤の特性を試験
したので第1表に示したが、いずれも本発明の接着剤が
安価でバランスのとれた特性を示し、本発明の効果を確
認することができた。
[発明の効果] 以上の説明および第1表から明らかなように、本発明
の金属張積層板用接着剤は半田耐熱性、接着強度に優
れ、作業性が良好、かつ安価なものであり、工業上大変
有益な接着剤である。
の金属張積層板用接着剤は半田耐熱性、接着強度に優
れ、作業性が良好、かつ安価なものであり、工業上大変
有益な接着剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 161/06 JES C09J 161/06 JES H05K 1/03 7511−4E H05K 1/03 3/38 6921−4E 3/38 E
Claims (2)
- 【請求項1】(A)ポリビニルブチラール樹脂、(B)
フェノール樹脂、(C)ジシクロペンタジエン共重合樹
脂を必須成分とし、これらを溶剤に溶解させてなること
を特徴とする金属張積層板用接着剤。 - 【請求項2】ジシクロペンタジエン共重合樹脂を、ポリ
ビニルブチラール樹脂とフェノール樹脂との合計樹脂固
形分100重量部に対して5〜30重量部の割合で配合する
特許請求の範囲第1項記載の金属張積層板用接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24797687A JP2603603B2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | 金属張積層板用接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24797687A JP2603603B2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | 金属張積層板用接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0192284A JPH0192284A (ja) | 1989-04-11 |
JP2603603B2 true JP2603603B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=17171350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24797687A Expired - Lifetime JP2603603B2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | 金属張積層板用接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603603B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004062270B4 (de) | 2004-12-23 | 2012-08-30 | Siemens Ag | Verfahren und Vorrichtung zum sicheren Betrieb eines Schaltgerätes sowie Schaltgerät |
JP5526891B2 (ja) * | 2010-03-15 | 2014-06-18 | セメダイン株式会社 | フェノール樹脂・ポリビニルアセタール樹脂系接着剤 |
CN103952099B (zh) * | 2014-04-23 | 2016-06-08 | 中国人民解放军第五七一九工厂 | 一种耐油液态密封胶组合物及配制方法 |
-
1987
- 1987-10-02 JP JP24797687A patent/JP2603603B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0192284A (ja) | 1989-04-11 |
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