JP2603541Y2 - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ

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JP2603541Y2
JP2603541Y2 JP1992060200U JP6020092U JP2603541Y2 JP 2603541 Y2 JP2603541 Y2 JP 2603541Y2 JP 1992060200 U JP1992060200 U JP 1992060200U JP 6020092 U JP6020092 U JP 6020092U JP 2603541 Y2 JP2603541 Y2 JP 2603541Y2
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JP
Japan
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valve body
metal
valve
packing
ball valve
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悟 宮本
泰寛 相良
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Nippon Valqua Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Valqua Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属製弁体と金属製シ
ートパッキンとが直接に接触するメタルタッチタイプの
ボールバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ボールバルブにおいて、その金属
製弁体に密着して流体をシールするシートパッキンは、
ゴムあるいはプラスチック等の弾性体製である。ところ
が、高温流体のライン、あるいは摩耗性の高い粉体、ス
ラリー等の固形物の混入ラインにおいては、弾性体製シ
ートパッキンは摩耗し、また高温での使用が不可能であ
るため、前記従来の弾性体製シートパッキンを備えたボ
ールバルブは使用されない。
【0003】このような場合、金属製弁体と金属製シー
トパッキンとを備えたメタルタッチタイプのボールバル
ブが使用される。この耐食性、耐熱性、耐摩耗性を改善
するため、例えば金属製弁体に複合ニッケルメッキを施
したものが提案されたが、このような金属製弁体は、
属製シートパッキンとの相対的な動摩擦のくり返しによ
ってメッキ部が剥離し、また基本的には最大で350℃
までの温度の流体にしか使用できない。そこで、金属製
弁体にニッケル合金を溶射したメタルタッチタイプのボ
ールバルブが提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、メタル
タッチタイプのボールバルブにおいて、金属製弁体に溶
射によってニッケル合金表面を形成した場合には、金属
弁体表面が凹凸になりやすいため、金属製弁体表面に
仕上げ加工を施す必要がある。しかし、ニッケル合金表
面は硬いため、金属製弁体の表面仕上げ加工の精度が悪
くなり、金属製弁体のシール性が不十分となりやすいと
いう問題点がある。本考案は、高温流体のライン、ある
いは摩耗性の高い粉体、スラリー等の固形物を含むライ
ンでも十分に使用に耐え、かつシール性に優れたボール
バルブを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のボールバルブ
は、弁体収容部とその両側部の一対の流体通路とを有す
るバルブ本体と、ステムによって回動可能に弁体収容部
に収容された金属製弁体と、流体通路の周囲を取囲むよ
うに前記バルブ本体と前記金属製弁体との間に介在され
金属製シートパッキンとを備えてなるボールバルブに
おいて、前記金属製弁体と前記金属製シートパッキンと
の少なくとも接触する各表面のいずれか一方に窒化処理
が施され、窒化処理が施された表面のビッカース硬度
(Hv)が1100以上であり、かつ、これらの両表面
間のビッカース硬度(Hv)の差が800以上、好まし
くは1000以上であることを特徴とする。本考案のボ
ールバルブにおいて、金属製弁体の表面のみに窒化処理
が施されているものが基本であるが、バルブの開閉頻度
が少ない場合には、価格の点から、金属製シートパッキ
ンの表面のみに窒化処理が施されているボールバルブが
好ましい。
【0006】バルブの開閉頻度が多い等の場合には、少
なくともシートパッキンに接触する弁体の表面に窒化処
理が施され、かつ弁体に接触するシートパッキンの表面
にはステライトで盛り金が施されて、弁体の窒化処理表
面とシートパッキンのステライト盛り金表面との間のビ
ッカース硬度(Hv)の差が800以上であること、特
に1000以上であることが好ましい。
【0007】金属製弁体あるいは金属製シートパッキン
の素材は通常、オーステナイト系ステンレス鋼等の鋼材
であり、この表面に施す窒化処理はイオン窒化処理法、
タフトライド処理法、ガス窒化処理法等により行うこと
ができるが、処理表面の平滑度、コスト面等からガス窒
化処理法が好ましい。本考案のボールバルブにおける
属製弁体あるいは金属製シートパッキンには、窒化処理
によって、10〜100μm、好ましくは20〜50μ
mの硬化層が形成される。これらの窒化処理表面の硬度
は、Hv1100以上であり、好ましくはHv1400
以上である。
【0008】同様に、窒化処理された弁体あるいはシー
トを備えたバタフライバルブも、高温流体のラインある
いは固形物を含むラインでの使用に十分耐え、かつシー
ル性に優れている。すなわち、シートに囲まれた弁体収
容部を有するバルブ本体と、ステムによって回動可能に
前記弁体収容部に収容された弁体とを備えてなるバタフ
ライバルブにおいて、前記弁体と前記シートとの少なく
とも接触する各表面のいずれか一方に窒化処理が施さ
れ、これらの両表面間のビッカース硬度(Hv)の差が
800以上、好ましくは1000以上であることを特徴
とするバタフライバルブによっても、本考案の目的を達
成することができる。
【0009】
【実施例】以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本考案の一実施例のボールバルブの断
面図である。図1に示すボールバルブは、基本的に、バ
ルブ本体1と金属製弁体2と金属製シートパッキン3と
から構成されている。バルブ本体1は、ガスケット4を
介して、キャップ1′が側部に取り付けられたものであ
り、金属製弁体2を収容する部分とその両端部に一対の
流体通路6とを有する。本考案の他の態様として、バル
ブ本体1のキャップ1′が下部に取り付けられたもので
あってもよい。金属製弁体2は流通孔5を有し、バルブ
本体1の弁体収容部に収容されている。バルブ本体1に
は流体通路6の周囲を取り囲むように溝が設けられ、こ
れと金属製弁体2との間に金属製シートパッキン3が介
在されている。金属製弁体2はステム7に連結され、ハ
ンドル8によりステム7を介して回転され、金属製弁体
の流通孔5とバルブ本体の流体通路6との相対的な位置
関係が変えられることによって、流体の流れが制御され
る。
【0010】前記金属製弁体2は、金属製シートパッキ
ン3と接触する弁体の鋼材表面に、あらかじめ焼入れ、
焼きもどし、次いで鏡面仕上げ等の表面加工が施された
後、真空炉中、500〜570℃でアンモニアガスが送
入されて、拡散窒化処理が行われたものである。金属製
弁体2の表面には、Hv1420の窒化された硬化層2
0〜50μmが形成されている。金属製シートパッキン
3の鋼材表面硬度はHv350であるので、前記窒化処
理された金属製弁体表面のビッカース硬度との差は10
70である。
【0011】前記ボールバルブの他の態様として、スラ
リー等による浸食が発見しやすく、バルブの開閉頻度が
多い場合には、前記金属製シートパッキン3は、金属製
弁体と接触するシートパッキンの鋼材表面にステライト
の硬化層が設けられたもの、すなわち、約30%クロ
ム、20%タングステン、0.1〜0.3%炭素、残部
コバルトの合金(ステライト)が前記鋼材の表面に溶着
されて、厚さ3mm以上の硬化層が形成されたものであ
ることが好ましい。
【0012】
【考案の作用および効果】以上 説明した通り、本考案
のボールバルブにおいては、その金属製弁体と金属製
ートパッキンとの少なくとも接触する各表面のいずれか
一方に窒化処理が施され、表面のビッカース硬度が11
00以上の硬化層が形成されているので、その耐食性、
耐摩耗性が向上し、特に350℃以上の高温腐食性流体
のライン、あるいは摩耗性の高い粉体、スラリー等の固
形物混入ラインでも、長期間の使用に耐え得る。また本
考案によれば、金属製弁体、金属製シートパッキンの表
面のいずれか一方に、鏡面仕上げが施された後に窒化処
理が施され、窒化処理が施された表面のビッカース硬度
が1100以上であり、かつ、それらの間のビッカース
硬度の差が800以上とされることによって、その表面
粗度は処理前と変わらず、したがってシール性を低下さ
せることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例のボールバルブの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 バルブ本体 2 金属製弁体 3 金属製シートパッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−286973(JP,A) 特開 平3−253558(JP,A) 特開 昭51−76638(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体収容部とその両側部の一対の流体通
    路とを有するバルブ本体と、ステムによって回動可能に
    弁体収容部に収容された金属製弁体と、流体通路の周囲
    を取囲むように前記バルブ本体と前記金属製弁体との間
    に介在された金属製シートパッキンとを備えてなるボー
    ルバルブにおいて、 前記金属製弁体と前記金属製シートパッキンとの少なく
    とも接触する各表面のいずれか一方に窒化処理が施さ
    れ、窒化処理が施された表面のビッカース硬度(Hv)
    が1100以上であり、かつ、これらの両表面間のビッ
    カース硬度(Hv)の差が800以上であること、を特
    徴とする前記ボールバルブ。
  2. 【請求項2】 弁体収容部とその両側部の一対の流体通
    路とを有するバルブ本体と、ステムによって回動可能に
    弁体収容部に収容された弁体と、流体通路の周囲を取り
    囲むように前記バルブ本体と前記弁体との間に介在され
    たシートパッキンとを備えてなるボールバルブにおい
    て、 少なくとも前記シートパッキンに接触する前記弁体の表
    面に窒化処理が施され、かつ前記弁体に接触する前記シ
    ートパッキンの表面にさらにステライトで盛り金が施さ
    れ、弁体の窒化処理表面とシートパッキンのステライト
    盛り金表面との間のビッカース硬度(Hv)の差が80
    0以上であること、を特徴とする前記ボールバルブ。
JP1992060200U 1992-08-05 1992-08-05 ボールバルブ Expired - Lifetime JP2603541Y2 (ja)

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 19971209