JP2003254095A - 排気ブレーキ装置 - Google Patents

排気ブレーキ装置

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JP2003254095A
JP2003254095A JP2002013204A JP2002013204A JP2003254095A JP 2003254095 A JP2003254095 A JP 2003254095A JP 2002013204 A JP2002013204 A JP 2002013204A JP 2002013204 A JP2002013204 A JP 2002013204A JP 2003254095 A JP2003254095 A JP 2003254095A
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exhaust
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Teruo Takahashi
輝夫 高橋
Osamu Kawamura
治 川村
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Nippon Piston Ring Co Ltd
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Nippon Piston Ring Co Ltd
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体を支持する軸部材と軸受部材の間の耐ス
ティック性と耐腐食性に優れた排気ブレーキ装置を提供
する。 【解決手段】 本発明に係る排気ブレーキ装置は、本体
部11の内部通路12に配設された弁体14を軸部材1
5により支持し、該軸部材15を本体部に嵌合した一対
の軸受部材16、17により回動自在に支持し、前記軸
部材は基体が耐熱鋼からなり、その表面の少なくとも前
記軸受部材と接触する部分にクロムメッキ層、窒化化合
物層、又は、Ni‐Pメッキ層のいずれかを形成してな
り、前記軸受部材は基体が耐熱鋼からなり、その表面の
少なくとも前記軸受穴の内面に酸化鉄被膜を形成してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等のエンジン
から排出される排気ガスの排出流路の途中に配置される
排気ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排気ブレーキ装置は、主としてトラック
やバスなどに装備され、エンジンの排気管の途中に配設
された排気ブレーキバルブを閉弁して排気ガス圧を上昇
させ、長い降坂路などにおいて、車両に効果的な制動を
行うようにしたものである。
【0003】従来、この種の排気ブレーキバルブとして
は、例えば図2に示すものがある。図2において、該排
気ブレーキ装置1は、エンジンの排気ガス通路の一部を
形成する内部通路2を有する本体部3と、この本体部3
の内部通路内に配設される円板状の弁体4とを備えると
共に、該弁体4を支持する軸部材(プッシャーアーム)
5は、筒状の軸受部材(ブッシュ)6、7およびパッキ
ング(シールリングまたはラビリンスシール)8をそれ
ぞれ介して、前記本体部3に回動自在に取り付けられて
いる。符号9,9は、前記軸部材5に、前記弁体4を取
り付けるための取付ボルトである。
【0004】そして、アクチュエータ(図示せず)の駆
動軸の軸心位置で、前記軸部材5の一端に固着された図
示しないレバーに、前記アクチュエータから回転駆動力
が伝達されて前記軸部材5が回動され、前記内部通路2
を前記弁体4により開閉するようになっている。なお、
図2は開弁状態を示す。
【0005】前記排気ブレーキ装置1は、排気ブレーキ
作動時すなわち前記弁体4の閉弁時に、該弁体4にて排
気ガス通路の一部である内部通路を完全に閉塞してしま
うと、排気ガス圧が過大な負荷としてエンジンに作用
し、エンジンストップを招来する。従って、このような
場合、前記内部通路2を完全に閉塞状態にすることな
く、前記弁体4と内部通路2の周面との間に僅かな隙間
を設けたり、または前記弁体4に穴をあけたりしてい
る。
【0006】排気ブレーキ装置は、非常に高温(通常、
約650゜Cで、最高温度約810゜C)で、且つ、腐
食性の排気ガスに晒される環境で使用される。そのた
め、排気ブレーキ装置の軸部材と軸受部材は、摺動面で
スティック(焼き付き)が発生しないように、それぞれ
異種材質からなる耐熱鋼の焼入材を用いて形成してい
た。例えば、軸部材5はSUS303材等のオーステナ
イト系ステンレス鋼を用い、軸受部材6、7は、SUH
3材等のマルテンサイト系耐熱鋼を用いる組み合わせと
する。
【0007】また、排気ブレーキ作動時には排気ガス圧
が非常に高くなり、腐食性の排気ガスが排気ブレーキ装
置の内部通路2から軸部材5と軸受部材6、7の間の隙
間に侵入してくる。従って、軸部材と軸受部材の摺動面
には、内部通路の内面と同様に耐腐食性が求められ、耐
腐食性の被膜を被着することが試みられている。
【0008】例えば、特開平11‐141358号公報
には、排気ガスの排出流路中に配置される弁体を取付け
た弁軸を有し、ハウジングに設けたブッシュにて前記弁
軸を回動自在に支持した排気ブレーキバルブにおいて、
前記弁軸の表面全体と前記ブッシュの軸受穴の内面を含
む全体表面の酸化膜を還元させ同時に該全体表面にガス
軟窒化処理を施して耐摩耗性及び耐疲労性に富むガス窒
化物質層を形成することが開示されている。
【0009】また、特開2000‐80931号公報に
は、排気ガス通路の一部を形成するバルブ本体と、該バ
ルブ本体の内部に配設される弁体と、該弁体を固着し、
一方の端部に回転駆動力が伝達される回転軸と、前記排
気ガス通路に連通するように前記バルブ本体に形成され
た2個の貫通穴内にそれぞれ嵌合され、前記回転軸の両
端部を回動自在に支持する筒状の軸受部材とを備えてな
る排気バルブにおいて、前記バルブ本体の排気ガス通路
を流れる排気ガスが接する、該バルブ本体の内周面に、
無機非金属質からなるコーティング膜を被着することが
開示されている。
【0010】しかしながら近年、排気ブレーキ装置の性
能向上に伴って排気ガス通路の高温、腐食環境が厳しさ
を増してきたため、軸部材と軸受部材の耐スティック性
と耐腐食性をさらに向上させる必要性がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実状を鑑
みて成し遂げられたものであり、弁体を支持する軸部材
と軸受部材の間の耐スティック性と耐腐食性に優れた排
気ブレーキ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る排気ブレーキ装置は、エンジンの排気管
中に設けられ、その排気ガス通路の一部を形成する内部
通路を有する本体部と、該内部通路に配設される弁体
と、該弁体を固着し、一方の端部に回転駆動力が伝達さ
れる軸部材と、前記内部通路に連通するように前記本体
部に形成された2個の貫通穴内にそれぞれ嵌合され、前
記軸部材の両端部を回動自在に支持する軸受穴を有する
軸受部材とを備え、前記軸部材は基体が耐熱鋼からな
り、その表面の少なくとも前記軸受部材と接触する部分
にクロムメッキ層、窒化化合物層、又は、Ni‐Pメッ
キ層のいずれかを形成してなり、前記軸受部材は基体が
耐熱鋼からなり、その表面の少なくとも前記軸受穴の内
面に酸化鉄被膜を形成してなることを特徴とする。
【0013】本発明においては、軸部材及び軸受部材の
基体が耐熱鋼で形成されており、高温条件下で使用され
ても、充分な耐久性を有する。
【0014】また、軸部材両端の外周面はクロムメッキ
層、窒化化合物層又はNi‐Pメッキ層のいずれかで被
覆されて耐腐食性が付与され、一方、軸受部材の軸受穴
内面は酸化鉄被膜で被覆されて耐腐食性が付与される。
【0015】また、上記軸部材両端の外周面と軸受部材
の軸受穴内面とは、それぞれの被膜によって耐腐食性が
付与されていることに加えて、互いの摺動時には、それ
ぞれの被膜の耐摩耗性により自己の摩耗を抑制すると共
に、それぞれの皮膜の自己潤滑性により相手部材との凝
着を抑制する効果があり、上記被膜の組み合わせによっ
て優れた耐スティック性を発揮する。
【0016】従って本発明によれば、軸部材と軸受部材
の間の正常な摺動性が長期に渡って維持され、弁体の開
閉動作がいつまでも円滑であり、耐久性に優れる排気ブ
レーキ装置が提供される。
【0017】前記軸部材の表面にクロムメッキ層を設け
る場合には、その厚さが5〜50μmの範囲であること
が好ましい。
【0018】前記軸部材の表面に窒化化合物層を設ける
場合には、その厚さが5〜20μmの範囲であることが
好ましい。
【0019】前記軸部材の表面にNi‐Pメッキ層を設
ける場合には、その厚さが5〜50μmの範囲であるこ
とが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を詳しく説明する。図1は、本発明の排
気ブレーキ装置の一形態を示す一部断面図である。
【0021】本実施の形態における排気ブレーキ装置
は、エンジンの排気管中であって消音器よりも前記エン
ジン側に配設され、前記排気管内の排気ガス流路を開閉
し、排気ガスの流れを閉塞または開放するように構成さ
れている。図1において、排気ブレーキ装置11は、ほ
ぼ円筒形状の本体部13と、円板状の弁体14とを備え
ている。本体部13は、断面が円形状の内部通路12を
有し、この内部通路12は排気ガス流路の一部を形成
し、前記弁体14は内部通路12内に開閉自在に配設さ
れる。前記本体部13には、その内部通路12に連通、
かつ該内部通路12を横断するように両側に同心軸状に
形成された一対の貫通穴13a、13bを有し、これら
貫通穴13a、13bの内部には、外周面に単数または
複数(本実施例では1箇所)の段部を有する筒状の軸受
部材(ブッシュ)16、17が、締まり嵌めにより圧入
嵌合されている。
【0022】該軸受部材16、17には、取付ボルト1
9、19により前記弁体14を支持、固着した軸部材1
5が、前記本体部13に回動自在に取り付けられてい
る。また、前記一方の貫通穴13bを塞ぐように前記本
体部13の外側に、端板20が固着されている。そし
て、該軸部材15の一方の端部に、図示しない前記アク
チュエータから、その駆動軸心位置に回転駆動力が伝達
されて、前記軸部材15が回動され、前記内部通路12
を前記弁体14により開閉するようになっている。な
お、図1は開弁状態を示す。
【0023】本体部13及び弁体14は鋳鉄系材を用い
て形成することができる。本体部の内部通路12の内面
や弁体14の表面など排気ガスに接触する部分には、後
述する軸部材と同様にクロムメッキ、窒化、Ni‐Pメ
ッキ等の耐腐食性被膜を形成するのが好ましい。
【0024】前記軸部材15は、耐熱鋼を用いて基体を
形成し、その表面の少なくとも前記軸受部材の軸受穴内
面と接触する部分に、クロムメッキ層、窒化化合物層、
又は、Ni‐Pメッキ層のいずれかを形成したものであ
る。耐熱鋼としては、マルテンサイト系耐熱鋼、例え
ば、JIS:SUH1やDIN:X45CrSi9HA
等が好ましく用いられる。
【0025】クロムメッキ層は、軸部材の基体をクロム
酸溶液中にて電解メッキを行うことにより形成される。
例えば、クロム酸(200〜250g/l(リット
ル))と硫酸(2〜2.5g/l)等とを混合して用
い、温度を45〜60℃程度とし、電流密度を20〜7
0A/dm2程度として電解メッキを行うことにより形
成できる。クロムメッキ層の厚さは、5〜50μmの範
囲とするのが好ましい。クロムメッキ層が5μmよりも
薄いと充分な耐スティック性、耐腐食性を発揮できず、
クロムメッキ層が50μmよりも厚くなると性能が頭打
ちとなりコスト高となる。
【0026】窒化化合物層は、軸部材の基体にガス窒
化、ガス軟窒化、塩浴窒化等の様々な窒化処理を行うこ
とにより形成される。例えば、アンモニアガス(N
3)中で、温度を550〜600℃程度とし、1〜3
時間程度かけてガス窒化処理することにより形成でき
る。窒化化合物層の厚さは、5〜20μmの範囲とする
のが好ましい。窒化化合物層が5μmよりも薄いと充分
な耐スティック性、耐腐食性を発揮できず、窒化化合物
層が20μmよりも厚くなると性能が頭打ちとなりコス
ト高となる。
【0027】Ni‐Pメッキ層は、軸部材の基体をNi
‐Pの溶液中にて電解メッキを行って形成する。例え
ば、Ni供給源として硫酸ニッケル(120〜200g
/l)を用い、且つP供給源としてリン酸(20〜60
g/l)又は亜リン酸(1〜60g/l)等を用い、p
Hを0.5〜1.5程度とし、温度を50〜70℃程度
とし、陰極電流密度を5〜15A/dm2程度として電
解メッキすることにより形成できる。Ni‐Pメッキ層
の厚さは、5〜50μmの範囲とするのが好ましい。N
i‐Pメッキ層が5μmよりも薄いと充分な耐スティッ
ク性、耐腐食性を発揮できず、Ni‐Pメッキ層が50
μmよりも厚くなると性能が頭打ちとなりコスト高とな
る。
【0028】軸部材は、軸受穴内面との摺動部分だけで
なく軸部材の表面全体に上記いずれかの被膜を形成し、
排気ガスに対する耐腐食性を付与するのが好ましい。
【0029】軸受部材16、17は軸部材と同様の耐熱
鋼を用いて基体を形成し、その表面の少なくとも軸受穴
内面に酸化鉄被膜を形成したものである。軸受部材の基
体を約550℃の加熱水蒸気中で加熱、水蒸気処理する
ことにより、軸受部材の表面全体にFe34を主体とす
る酸化鉄被膜を形成することができる。軸受部材の酸化
鉄被膜は、厚さ3μm以上に形成するのが好ましい。
【0030】なお、弁体14の取付部材19、19も軸
部材と同様の耐熱鋼を用いて基体を形成し、クロムメッ
キ、窒化、Ni‐Pメッキ等の耐腐食性被膜を形成する
のが好ましい。
【0031】上記したような軸部材に弁体を固着し、当
該軸部材の両端を本体部の内部通路側面に備え付けた一
対の軸受部材に挿入して排気ブレーキ装置を組み立て
る。
【0032】この排気ブレーキ装置においては、軸部材
及び軸受部材の基体が耐熱鋼で形成されており、高温条
件下で使用されても、充分な耐久性を有する。
【0033】また、軸部材両端の外周面はクロムメッキ
層、窒化化合物層又はNi‐Pメッキ層のいずれかで被
覆されて耐腐食性が付与され、一方、軸受部材の軸受穴
内面は酸化鉄被膜で被覆されて耐腐食性が付与される。
【0034】また、クロムメッキ層、窒化化合物層又は
Ni‐Pメッキ層のいずれかで被覆された軸部材両端の
外周面と、酸化鉄被膜で被覆された軸受穴内面とは、摺
動する時にそれぞれの被膜の耐摩耗性により自己の摩耗
を抑制すると共に、それぞれの被膜の自己潤滑性により
相手部材との凝着を抑制する効果もあり、上記被膜の組
み合わせによって優れた耐スティック性を発揮する。
【0035】
【実施例】(実施例1)本発明で用いられる軸部材及び
軸受部材に相当する試験片を作製し、アムスラータイプ
摩耗試験機を用いて、下記条件でスカッフテストを行っ
た。試験片に加える荷重を、1分当たり5kgfづつの
割合で増加させ、スカッフが発生した時点の荷重をスカ
ッフ荷重とした。 <試験条件> ・試験装置:アムスラータイプ(チップオンローラタイ
プ)摩耗試験機 ・雰囲気温度:500℃ ・ローラー回転速度:1 m/s ・荷重:5〜100kgf(5kgf/min.の割合
で増加) ・時間60分 ・潤滑の有無:無潤滑 <試験片> (1)ブッシュ側(ローラー側)試験片 寸法がφ40mm×厚さ10mmのJIS:SUH1材
に、温度570℃で2時間、水蒸気処理を施して、厚さ
3μmの酸化鉄被膜を有する試験片(SUH1‐水蒸
気)を作製した。 (2)アーム側(チップ側)試験片 寸法が8mm×7mm×厚さ5mmのJIS:SUH1
材に、焼入・焼戻後、研磨加工を行って、厚さ30μm
のクロムメッキ層を有する試験片(SUH1‐Crメッ
キ)を作製した。
【0036】同様のJIS:SUH1材に焼入・焼戻
後、研磨加工を行って、厚さ15μmの窒化化合物層を
有する試験片(SUH1‐窒化)を作製した。
【0037】さらに、同様のJIS:SUH1材に焼入
・焼戻後、研磨加工を行って、厚さ30μmのNi‐P
メッキ層を有する試験片(SUH1‐NiPメッキ)を
作製した。 <試験結果>結果を図3に示す。対照試験は、ブッシュ
側試験片及びアーム側試験片として両方ともSUH1の
無処理品を用いて行ったところ、スカッフ荷重は10k
gfであった。
【0038】これに対して、ブッシュ側試験片としてS
UH1‐水蒸気を用い、アーム側試験片としてSUH1
‐Crメッキ、SUH1‐窒化及びSUH1‐NiPメ
ッキをそれぞれ用いた時のスカッフ荷重は、SUH1‐
水蒸気/SUH1‐Crメッキの組み合わせでは60k
gf、SUH1‐水蒸気/SUH1‐窒化の組み合わせ
では70kgf、及び、SUH1‐水蒸気/SUH1‐
NiPメッキの組み合わせでは60kgfであった。
【0039】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る排気
ブレーキ装置は、耐熱鋼からなる軸部材表面の少なくと
も前記軸受部材と接触する部分にクロムメッキ層、窒化
化合物層又はNi‐Pメッキ層のいずれかが形成される
と共に、耐熱鋼からなる軸受部材表面の少なくとも前記
軸受穴の内面に酸化鉄被膜が形成されているものであ
る。
【0040】かかる排気ブレーキ装置は、軸部材と軸受
部材の間の正常な摺動動作が長期に渡って維持されるの
で、弁体の開閉動作がいつまでも円滑であり、耐久性に
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気ブレーキ装置の一実施の形態を示
す一部断面図である。
【図2】従来の排気ブレーキ装置を示す一部断面図であ
る。
【図3】実施例の試験結果をまとめたグラフである。
【符号の説明】
1、11…排気バルブ 2…内部通路 3、13…バルブ本体 4、14…弁体 5、15…回転軸 6、7、16、17…軸受部材 9、19…取付ボルト
フロントページの続き Fターム(参考) 3G065 AA09 CA35 HA12 HA15 4K024 AA02 AA14 AB01 BA02 BB01 BB04 BC10 CA01 CA03 CA04 CA06 GA04 GA16 4K028 AA02 AB01 AC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気管中に設けられ、その排
    気ガス通路の一部を形成する内部通路を有する本体部
    と、該内部通路に配設される弁体と、該弁体を固着し、
    一方の端部に回転駆動力が伝達される軸部材と、前記内
    部通路に連通するように前記本体部に形成された2個の
    貫通穴内にそれぞれ嵌合され、前記軸部材の両端部を回
    動自在に支持する軸受穴を有する軸受部材とを備えてな
    る排気ブレーキ装置において、 前記軸部材は基体が耐熱鋼からなり、その表面の少なく
    とも前記軸受部材と接触する部分にクロムメッキ層、窒
    化化合物層、又は、Ni‐Pメッキ層のいずれかを形成
    してなり、 前記軸受部材は基体が耐熱鋼からなり、その表面の少な
    くとも前記軸受穴の内面に酸化鉄被膜を形成してなるこ
    とを特徴とする、排気ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記クロムメッキ層の厚さが5〜50μ
    mであることを特徴とする、請求項1に記載の排気ブレ
    ーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記窒化化合物層の厚さが5〜20μm
    であることを特徴とする、請求項1に記載の排気ブレー
    キ装置。
  4. 【請求項4】 前記Ni‐Pメッキ層の厚さが5〜50
    μmであることを特徴とする、請求項1に記載の排気ブ
    レーキ装置。
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