JP2003013752A - 排気管開閉弁装置 - Google Patents

排気管開閉弁装置

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JP2003013752A
JP2003013752A JP2001201235A JP2001201235A JP2003013752A JP 2003013752 A JP2003013752 A JP 2003013752A JP 2001201235 A JP2001201235 A JP 2001201235A JP 2001201235 A JP2001201235 A JP 2001201235A JP 2003013752 A JP2003013752 A JP 2003013752A
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Japan
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exhaust pipe
rotary shaft
inner peripheral
valve
lever
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JP2001201235A
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Masataka Machida
政貴 町田
Kenji Tanaka
謙二 田中
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KNORR BREMSE COMMERCIAL VEHICL
Knorr Bremse Commercial Vehicle Systems Japan Ltd
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KNORR BREMSE COMMERCIAL VEHICL
Knorr Bremse Commercial Vehicle Systems Japan Ltd
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Publication date
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  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】低コストで防錆性を向上させる。 【解決手段】エンジンの排気管の途中に設けられたバル
ブハウジング2の内周孔2aが排気管の一部を構成して
いる。内周孔2aを横断してハウジング2の軸孔2b、
2cに支持された回転軸4に、バタフライ型の弁体12
が固定されている。回転軸4の一端にレバー20が固定
され、アクチュエータ16の出力ロッド14の先端にク
レビス18が固定され、レバー20とクレビス18に設
けられたピン挿入孔に連結ピン22が挿入されて、回転
軸4と出力ロッド14が相対回動可能に連結されてい
る。前記内周孔2aと軸孔2b、2cに、無電解ニッケ
ルメッキとその上層にマイクロクラック型の硬質クロム
メッキを施す。全メッキ層の厚さを30μ以上とする。
ハウジング2の材質は球状黒鉛鋳鉄とする。レバー20
とクレビス18のピン挿入孔と連結ピン22に、耐食ガ
ス軟窒化処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車両のエンジンの
排気管の途中に設けられ、排気管内の通路を絞ってエン
ジンに負荷を与えることにより、排気ブレーキを行う排
気ブレーキシステム、あるいは、エンジンの冷却水を暖
めて車両の暖気を行う暖気システムに用いられる排気管
開閉弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記排気ブレーキシステムあるいは暖気
システムに用いられる排気管開閉弁装置の従来の構成の
一例について、図1および図2により説明する。図1は
排気管開閉弁装置の縦断面図、図2はその一部を断面と
した側面図である。エンジンの排気管の途中にバルブハ
ウジング2が設けられ、その内周孔2aが前記排気管の
一部を構成している。前記バルブハウジング2の内周孔
2aを横断して回転軸4が回転自在に支持されている。
回転軸4は、一端4aがバルブハウジング2に形成され
た軸孔2b内に配置した軸受6によって回転自在に支持
され、他端側4bが、バルブハウジング2の軸孔2cを
貫通して軸受8によって回転自在に支持されるととも
に、その先端部4cが、このバルブハウジング2が取り
付けられているブラケット10側に延びている。
【0003】回転軸4の前記内周孔2a内の部分にはバ
タフライ型の弁体12が固定されており、回転軸4の回
転によって、前記排気管の一部を構成するバルブハウジ
ング2の内周孔2aを開閉する。
【0004】前記ブラケット10には、前記回転軸4と
直交する方向に出力ロッド14を向けてアクチュエータ
16が取り付けられている。アクチュエータ16の出力
ロッド14の先端には、クレビス18が固定され、一
方、前記回転軸4の先端部4cにはレバー20が固定さ
れており、前記クレビス18とレバー20とにそれぞれ
形成されたピン挿入孔内に連結ピン22が挿入されて、
これらクレビス18とレバー20とが相対回動可能に接
続されている。出力ロッド14のクレビス18と回転軸
4のレバー20とが相対回動可能に連結されている部分
は、前記ブラケット8とカバー24とによって覆われた
レバー室26内に収容されている。
【0005】アクチュエータ16が作動して出力ロッド
14が移動すると、クレビス18、連結ピン22および
レバー20を介して回転軸4が回転し、バタフライ型の
弁体12がバルブハウジング2の内周孔2aを開閉す
る。出力ロッド14の進退動によるレバー20の回転
は、レバー20の両側に設けられたストッパ面20a、
20bが、ブラケット10に固定された二本のストッパ
ボルト28、30に当接することにより規制される。
【0006】前記アクチュエータ16は負圧式アクチュ
エータであり、シェル32内が、ダイアフラム34およ
びパワーピストン36により負圧室38と大気室40に
区画され、負圧室38が給排管42を介して図示しない
負圧源に接続されている。この負圧室38に負圧が導入
されると、パワーピストン36および出力ロッド14が
図の上方に移動し、負圧室38から負圧が排出される
と、パワーピストン36がリターンスプリング44によ
って図示位置に戻される。
【0007】前記排気管開閉弁装置は、非作動時には、
アクチュエータ16のパワーピストン36がリターンス
プリング44に押されて、レバー20の一方のストッパ
面20aがブラケット10に固定された一方のストッパ
ボルト28の頭部に当接しており、バタフライ型の弁体
12が全開位置に保持されている。
【0008】作動時には、アクチュエータ16の負圧室
38に負圧が導入されると、大気との差圧によりパワー
ピストン36が引き込まれ、出力ロッド14を介してレ
バー20が回動し、他方のストッパ面20bが他方のス
トッパボルト30に当接して、バタフライ型の弁体12
が全閉位置となる。また、戻り時には、前記負圧室38
から負圧が排出されると、パワーピストン36および出
力ロッド14は、リターンスプリング44の付勢力によ
り大気室40側に押されて、図1に示す非作動位置に戻
る。このように排気管開閉弁装置が作動する際には、ク
レビス18のピン挿入孔、連結ピン22、レバー20の
ピン挿入孔が相対回動する。
【0009】次に、図3および図4により、従来の排気
管開閉弁装置の他の例(第2の従来例)について説明す
る。図1および図2に示す排気管開閉弁装置(第1の従
来例)の構成では、バタフライ型の弁体12が固定され
た回転軸4と、アクチュエータ16の出力ロッド14と
が、それぞれに固定されたレバー20およびクレビス1
8と、これらレバー20およびクレビス18にそれぞれ
形成されたピン挿入孔内に挿通された連結ピン22とに
よって、相対回動可能に連結されている。これに対し、
図3および図4に示す排気管開閉弁装置は、アクチュエ
ータ16の出力ロッド114と回転軸4との連結部の構
造が、前記第1の従来例の構造と異なっており、以下に
この第2の従来例の出力ロッド114と回転軸4との連
結部の構造について説明する。なお、前記第1の従来例
と同一または相当する部分には同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0010】アクチュエータ16の出力ロッド114
は、先端部114aが板状になっており、この板状の先
端部114aに、連結ピン122が挿入されるピン挿入
孔が形成されている。バタフライ型の弁体12がボルト
13によって固定された回転軸4は、一端4aがバルブ
ハウジング2の軸孔2b内に支持され、他端側4bがバ
ルブハウジング2の軸孔2c内を貫通してブラケット1
0側に突出している。この回転軸4の先端部4cにレバ
ー120がナットにより固定されている。レバー120
の一端部120aは折り返されてクレビス部を形成して
おり、他端部は、その両側に、ブラケット10に固定さ
れた一対のストッパボルト28、30に当接するストッ
パ面120b、120cが形成されている。
【0011】回転軸4に固定されたレバー120の前記
クレビス部120aには、連結ピン122が挿入される
ピン挿入孔が形成されており、折り返されたクレビス部
120aの間に、出力ロッド114の板状の先端部11
4aが挿入されている。この出力ロッド114の板状先
端部114aに形成されたピン挿入孔と前記クレビス部
120aのピン挿入孔内に連結ピン122が挿入され、
スプリングピン123によって抜け止めが行われてい
る。
【0012】この第2の構成の排気管開閉弁装置では、
非作動時には、アクチュエータ16のパワーピストン3
6がリターンスプリング44によって付勢され、出力ロ
ッド114が図示の位置にあり、レバー120の一方の
ストッパ面120bが一方のストッパボルト30に当接
して、回転軸4に固定されたバタフライ型の弁体12が
全開位置に保持されている。
【0013】作動時には、給排管42から負圧室38に
負圧が供給されると、大気圧との差圧により、パワーピ
ストン36はリターンスプリング44の付勢力にうち勝
って図4の右方向に動き、出力ロッド114もともに右
方向に動く。それにより連結ピン122を介してレバー
120が回動し、レバー120の他方のストッパ面12
0cが他方のストッパボルト28に当接するまで回転軸
4が回転し、バタフライ型の弁体12は全閉位置にな
る。その結果、例えば排気ブレーキとしての作用が行わ
れる。また、アクチュエータ16の負圧室38から負圧
が排出されると、パワーピストン36に作用していた差
圧がなくなるので、パワーピストン36はリターンスプ
リング44の付勢力により図3および図4に示す非作動
位置に戻される。このように第2の排気管開閉弁装置が
作動する際には、出力ロッド114のピン挿入孔、連結
ピン122、レバー120のクレビス部120aに形成
されたピン挿入孔が相対回動する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記排気管開閉弁装置
では、エンジンの排気通路の一部を構成しバタフライ型
の弁体12によって開閉されるバルブハウジング2の内
周孔2aや、前記バタフライ型の弁体12が固定された
回転軸4を支持するハウジング2の軸孔2b、2cに錆
が発生すると、バルブの作動不良や性能低下が起こるた
め、従来から、錆の発生を防止する表面処理(防錆処
理)を行っている。
【0015】従来は、前記のような防錆のための表面処
理として、無電解ニッケルメッキが行われていた。この
ような無電解ニッケルメッキによるメッキ層のニッケル
酸化物(Ni3S2とNiの共晶の酸化物)の融点は6
45℃であり、排気ガスの温度が前記融点に達すると、
メッキ層が剥がれてしまうおそれがある。ニッケル自体
の融点は、890℃と高温であるが、酸化物としては前
記のような低融点になってしまうからである。無電解ニ
ッケルメッキは、メッキ液にドブ漬けしておくだけの化
学メッキなので、電気メッキ等に比べて安価であるが、
前述のように耐熱性が悪く排気ガスの温度(最高800
℃に達する)が上記融点以上になるような排気管等に用
いるには適していない。
【0016】また、バルブハウジング2の前記内周孔2
aや軸孔2b、2cに、溶融したニッケル・クロムを噴
射して処理表面に被膜を形成するニッケル・クロム溶射
を行うことも可能である。ニッケル・クロム溶射では、
処理部の表面にニッケル・クロムの酸化物が生成される
が、その融点はニッケルと同じ890℃であり、前記排
気ガスの温度に充分耐えられるが、材料の溶融や噴射等
にコストがかかり、高価になってしまうという問題があ
った。
【0017】第1の発明は前記課題を解決するためにな
されたもので、ローコストな表面処理をするだけで、高
温の排気ガス温度に耐えられ、防錆性を向上させること
ができる排気管開閉弁装置を提供することを目的とする
ものである。
【0018】さらに、前記アクチュエータ16の出力ロ
ッド14、114と、バタフライ型の弁体12が固定さ
れている回転軸4とを相対回動可能に接続した連結部
は、ブラケット10およびカバー24によって構成され
たレバー室26内に配置されており、外部から泥水や塵
等が入らないようにしているが、この相対回動部に錆が
発生すると、スムーズに回動せず作動不良を起こすおそ
れがある。特に、戻り時に、リターンスプリング44の
付勢力によって非作動位置に戻る際の、リターンスプリ
ング44により生じる回転力が小さいので、戻り不良を
起こすおそれがある。
【0019】そこで、前記アクチュエータ16の出力ロ
ッド14、114と回転軸4との相対回転部に錆が発生
してスムーズに回動できなくなることを防止するため
に、従来から相対回動部に表面処理を施している。
【0020】従来の相対回動部の表面処理について簡単
に説明する。図1および図2に示す第1の従来例の構造
の場合には、アクチュエータ16の出力ロッド14に固
定されたクレビス18は、材質がSPCC(冷間圧延鋼
板)で表面処理としてZn5C(亜鉛メッキ、有色クロ
メート処理)、連結ピン22は、材質がS25C(機械
構造用炭素鋼)で表面処理としてZn5C、レバー20
は、材質がSPHC(熱間圧延軟鋼板)で表面処理とし
てガス軟窒化処理をそれぞれ行っていた。
【0021】また、図3および図4に示す第2の従来例
の構造の場合には、アクチュエータ16の出力ロッド1
14は、材質がSWCH(冷間圧造用炭素鋼線)で表面
処理として塩浴窒化処理、連結ピン122は、材質がS
25Cで表面処理として塩浴窒化処理、レバー120
は、材質がSPHCで表面処理としてガス軟窒化処理を
それぞれ行っていた。なお、塩浴窒化処理とは、例え
ば、シアン化カリウム、シアン酸カリウム、鉄シアン化
ナトリウム等の処理浴に所定時間加熱浸漬することによ
り、表面に硬化層(硬質の化合物層)を形成する処理で
あり、ガス軟窒化処理とは、表面に硬化層を形成して、
耐摩耗性を向上させる処理であって、メッキ処理ほどで
はないが防錆効果も有している。
【0022】前記相対回動部は、前記のような表面処理
を行って錆が発生することを防止するようにしている
が、前記表面処理の効果が不十分であると、錆が発生し
て作動不良を起こすおそれがあった。
【0023】従って、他の発明の目的は、アクチュエー
タの出力ロッドとバタフライ型の弁体が固定された回転
軸とをピンを介して連結した相対回動部の表面処理を改
良して、錆が発生することを防止し、作動不良が起こら
ないようにした排気管開閉弁装置を提供するものであ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る排気管開閉弁装置は、エンジンの排気管の途中に設
けられ、その内周孔が前記排気管の一部を構成するバル
ブハウジングと、このバルブハウジングに回転自在に支
承された回転軸と、この回転軸に固定されて前記内周孔
の開閉を行う弁体と、前記回転軸を回転させるアクチュ
エータとを備えたており、とくに、前記バルブハウジン
グの内周孔または前記回転軸が挿入されるバルブハウジ
ングの軸孔の少なくともいずれか一方の内周面に、無電
解ニッケルメッキを施し、さらにそのメッキ層の上に、
硬質クロムメッキを施したものである。
【0025】請求項1に記載の発明では、ローコストな
無電解ニッケルメッキと硬質クロムメッキを施すこと
で、高温の排気ガス温度に耐えられ、防錆性が高い排気
管開閉弁装置が得られる。
【0026】また、請求項2に記載の排気管開閉弁装置
は、前記硬質クロムメッキが、メッキ表面に微細なクラ
ックが均一に形成されるマイクロクラック型であること
を特徴とするものである。
【0027】この発明では、マイクロクラック型の硬質
クロムメッキにしたので、さらに防錆性が向上する。
【0028】さらに、請求項3に記載の排気管開閉弁装
置は、前記無電解ニッケルメッキと前記硬質クロムメッ
キとの全メッキ層の厚さを30μ以上にしたことを特徴
とするものである。
【0029】この発明では、全メッキ層の厚さを所定以
上としたので、さらに防錆性が向上する。
【0030】また、請求項4に記載の排気管開閉弁装置
は、前記バルブハウジングの材質が球状黒鉛鋳鉄である
ことを特徴とするものである。
【0031】ハウジングの材質を球状黒鉛鋳鉄にしたの
で、高温での防錆性が向上する。
【0032】また、請求項5に記載の排気管開閉弁装置
は、前記アクチュエータの出力ロッドに固定された連結
部材と、前記回転軸に固定されたレバーとがピンを介し
て相対回動可能に接続されており、さらに、前記ピン
と、少なくとも連結部材またはレバーのいずれか一方の
表面に、耐食ガス軟窒化処理を施したことを特徴とする
ものである。
【0033】この請求項5に記載の発明では、出力ロッ
ドと回転軸との相対回転部の連結部分の防錆性が向上
し、錆による作動不良が発生するおそれがない。
【0034】また、請求項6に記載の排気管開閉弁装置
は、前記アクチュエータの出力ロッドと、前記回転軸に
固定されたレバーとがピンを介して相対回動可能に接続
されており、さらに、前記ピンと、少なくとも前記出力
ロッドまたはレバーのいずれか一方の表面に、耐食ガス
軟窒化処理を施したことを特徴とするものである。
【0035】この請求項6に記載の発明では、出力ロッ
ドと回転軸との相対回転部の連結部分の防錆性が向上
し、錆による作動不良が発生するおそれがない。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について説明
する。本発明は、前記図1および図2に示す第1の排気
管開閉弁装置および図3および図4に示す第2の排気管
開閉弁装置と同様の構造の排気管開閉弁装置、または、
その他の構造の排気管開閉弁装置に、新規な構成の表面
処理を施したものである。この明細書では、排気ガス通
路の一部を構成するハウジング2の内周孔2aおよびバ
タフライ型の弁体12が固定されている回転軸4を支持
する軸孔2b、2cの部分に施す表面処理に関する発明
(請求項1ないし請求項4)と、アクチュエータ16の
出力ロッド14、114と前記回転軸4との連結部(相
対回動部)に施す表面処理に関する発明(請求項5およ
び請求項6)の二つの発明について説明をする。なお、
必要な部分には、前記図面中の符号を示して説明する。
【0037】第1の発明では、エンジンの排気管の途中
に設けられて、その排気管の一部を構成しているバルブ
ハウジング2の内周孔2aと、前記回転軸4を支持する
ハウジング2の軸孔2b、2cの双方またはいずれか一
方に表面処理を行う。この発明の表面処理として、先
ず、前記部位に無電解ニッケルメッキを施す。さらにこ
のメッキ層の上に、硬質クロムメッキを施す。この硬質
クロムメッキはメッキの表面に微細なクラックが均一に
形成されるマイクロクラック型とする。さらに、バルブ
ハウジング2の材質を、FCD450(球状黒鉛鋳鉄)
とする。
【0038】無電解ニッケルメッキの上に硬質クロムメ
ッキを施すと、これら両メッキ層の境界部分に、ニッケ
ル・クロム酸化物が生成される。このニッケル・クロム
酸化物の融点は、ニッケルと同じ890℃となるので、
前記排気ガス温度(最高800℃)にも充分耐えられる
ようになる。
【0039】硬質クロムメッキは、本来耐摩耗性を向上
させることを目的として行われるものであるが、この硬
質クロムメッキは、通常型の場合には、微細に見ると表
面に大きなクラック(割れ)を有しており、そのクラッ
クから錆が発生してしまうおそれがある。そこで、本発
明では、微細な浅いクラックを均一に発生させるように
したマイクロクラック型の硬質クロムメッキを施すこと
にした。このようにマイクロクラック型としたことによ
り、大きなクラックがなく、その部分からの錆の発生を
抑制することができる。
【0040】さらに、前記無電解ニッケルメッキとその
上に施された硬質クロムメッキの全メッキ層の厚さを3
0μ以上とする。特に、下層の無電解ニッケルメッキ層
を20〜25μ、上層の硬質クロムメッキ層を10〜1
5μとし、その合計を30μ以上とする。メッキ層の厚
さが薄ければ防錆性が低下してしまうので、充分な防錆
性を確保するために、メッキ層の厚さを30μ以上とし
た。
【0041】また、高温の排気ガスにも耐えられるよう
に、前記のように表面処理を改良しても、ハウジング2
の材質が従来と同様のFC250のままとすると、従来
よりも高温になるので、ハウジング2の強度が下がり、
表面処理にも影響してしまうおそれがある。つまり、従
来よりも高温になると、ハウジング2の強度が下がり、
変形が大きくなって、その変形によりメッキ層が表面か
ら剥がれやすくなるおそれがある。そこで、ハウジング
2の材質を、高温にさらされても強度の下がりにくいF
CD450(球状黒鉛鋳鉄)としたものである。
【0042】前記本発明の構成は、以下に説明する確認
試験により有効であることが確認された。この確認試験
は、図5に示す試験試料について温度サイクル試験を行
った後、塩水噴霧試験を行い、錆の発生状況を確認した
ものである。
【0043】試験試料は、図5に示すとおりであり、試
料1および試料2は従来と同様の材質に従来の表面処理
を施したもので、試料1は、ハウジングの材質がFC2
50で、その表面に無電解ニッケルメッキを施したも
の、試料2はFC250にニッケル・クロム溶射を行っ
たものである。また、試料3〜試料5は、従来と同様の
材質に本発明に係る表面処理を行ったもので、これらの
試料はFC250に、無電解ニッケルメッキおよびマイ
クロクラック型の硬質クロムメッキを重ねたものであ
る。ただし、全メッキ層の厚さが、試料3は40μ、試
料4は30μ、試料5は20μと異ならせてある。
【0044】また、試料6および試料7は、本発明に係
る材質のハウジング2に、本発明に係る表面処理を施し
たもので、いずれもハウジング2の材質がFCD450
で、その表面に無電解ニッケルメッキとマイクロクラッ
ク型の硬質クロムメッキを重ね、試料6は全メッキ層の
厚さを30μとし、試料7は全メッキ層の厚さを20μ
としたものである。さらに、試料8は、従来の材質であ
るFC250に無電解ニッケルメッキと硬質クロムメッ
キを重ねたものであるが、硬質クロムメッキは通常型
で、全メッキ層厚さを30ミクロンとしたものである。
【0045】前記温度サイクル試験の試験条件として
は、800℃の温度中で12時間経過後、室温(約25
℃)に12時間放置し、この温度条件を5サイクル反復
した。
【0046】また、塩水噴霧試験は、JISZ2371
によるもので、塩水の濃度5%、温度35℃とし、噴霧
時間は120時間、240時間、360時間、480時
間、720時間に設定し、各噴霧時間毎に、各試料の錆
の発生状況を調査する。
【0047】前記試験条件による確認試験の結果を図6
に示す。図6の表から明らかなように、無電解ニッケル
メッキを施した試料1は、240時間の塩水噴霧で錆が
発生し始め、360時間で完全に錆が発生した。なお、
図6中の記号○は錆の発生なし、△は一部に若干の錆が
発生、×は錆が発生したものを示す。
【0048】また、無電解ニッケルメッキの上に硬質ク
ロムメッキを重ねた試料(試料3〜試料8)では、48
0時間の塩水噴霧で一部の試料(試料5および試料8)
に錆が発生し始めたが、試料2、試料3、試料4および
試料6では、720時間の塩水噴霧後も錆の発生がな
く、明らかに無電解ニッケルメッキのみの場合よりも防
錆性が向上している。
【0049】硬質クロムメッキについては、その他の条
件が同じで、マイクロクラック型にした場合(試料4)
と通常型の場合(試料8)とを比較すると、通常型は4
80時間で錆が発生し始めたのに対し、マイクロクラッ
ク型の場合は720時間後も錆が発生しておらず、マイ
クロクラック型の方が防錆性が向上する。
【0050】無電解ニッケルメッキとマイクロクラック
型の硬質クロムメッキを施したもの(試料3〜試料7)
について、全メッキ層厚さにより比較すると、全メッキ
層厚さが20ミクロンでは、480時間(材質がFC2
50の試料5)、720時間(材質がFCD450の試
料7)で錆が発生し始めたが、30ミクロンおよび40
ミクロンの場合には、720時間後も錆の発生がなく、
全メッキ層厚さは30ミクロン以上であることが良いこ
とが明らかである。
【0051】ハウジング2の材質については、FC25
0とFCD450に同一の表面処理、つまり、無電解ニ
ッケルメッキとマイクロクラック型の硬質クロムメッキ
を施し、全メッキ層厚さが20ミクロンとしたのものを
比較すると、前者(試料5)が480時間で錆が発生し
始めているのに対し、後者(試料7)は、錆が発生し始
める時間が720時間に延びているので、材質としては
FCD450のほうが防錆性が向上する。
【0052】なお、表面処理として従来から知られたニ
ッケル・クロム溶射を行った試料2は、720時間の塩
水噴霧でも錆は発生せず、従来の無電解ニッケルメッキ
のみのものと比較して、防錆性は優れているが、高価で
あるために、コスト面で無電解ニッケルメッキとマイク
ロクラック型の硬質クロムメッキを施したものに劣って
いる。
【0053】以上の確認試験の結果から、無電解ニッケ
ルメッキを施した上にマイクロクラック型の硬質クロム
メッキを行い、これら両メッキ層を合わせた全メッキ層
厚さを30μ以上とし、さらに、バルブハウジング2の
材質をFCD450とすることにより、高温の排気ガス
温度に耐え、錆の発生を防止することができることが確
認された。
【0054】また、請求項5および請求項6に記載の発
明は、バタフライ型の弁体12が取り付けられている回
転軸4と、この回転軸4を回転させるアクチュエータ1
6の出力ロッド14との相対回動部(連結部)の表面処
理を改良したものである。前記第1の構造の排気管開閉
弁装置(図1および図2参照)では、アクチュエータ1
6の出力ロッド14に固定されたクレビス(連結部材)
18と、回転軸4に固定されたレバー20の、双方また
はいずれか一方と、クレビス18およびレバー20に形
成されたピン挿入孔に挿入される連結ピン22の表面処
理を、耐食ガス軟窒化処理とする。あるいは、前記第2
の構造の排気管開閉弁装置(図3および図4参照)で
は、アクチュエータ16の出力ロッド114と、回転軸
4に固定されたレバー120の双方またはいずれか一方
と、出力ロッド114とレバー120のクレビス部12
0aに形成されたピン挿入孔に挿入される連結ピン12
2の表面処理を、耐食ガス軟窒化処理とする。
【0055】この発明についても、試験試料を作成し
て、以下に述べる条件で確認試験を行い錆の発生状況を
確認するとともに、前記相対回動部(連結部)の回動ト
ルクを測定した。
【0056】図7に示す試験試料について簡単に説明す
る。図7に示す表の第1番目は、相対回動部の構造が前
記第1の構造(従来例1)で有り、表面処理は、クレビ
ス18とピン22をZn5C、レバー20をガス軟窒化
処理したもの(図7中の試料名は従来品1)、第2番目
は、相対回動部の構造が前記第2の構造(従来例2)で
あり、表面処理は、出力ロッド114とピン122を塩
浴窒化処理、レバー120にガス軟窒化処理をしたもの
(従来品2)、第3番目は、相対回動部の構造が前記第
2の構造(従来例2)であり、表面処理は、出力ロッド
114とピン122にZn5C、レバー120にガス軟
窒化処理をしたもの(図7中の試料名は対策品1)、第
4番目は、相対回動部の構造が前記第2の構造(従来例
2)であり、表面処理は、出力ロッド114とピン12
2にZn8G、レバー120にガス軟窒化処理をしたも
の(対策品2)である。なお、Zn8Gは、亜鉛メッ
キ、緑色クロメート処理である。
【0057】図7に示す表の第5番目は、相対回動部の
構造が前記第2の構造(従来例2)であり、表面処理
は、出力ロッド114とピン122に耐食ガス軟窒化処
理を施し、レバー120にガス軟窒化処理を施したもの
(対策品3)、第6番目は、相対回動部の構造が前記第
1の構造(従来例1)であり、表面処理は、クレビス1
8とピン22に耐食ガス軟窒化処理を施し、レバー20
にガス軟窒化処理を施したもの(対策品4)、第7番目
は、相対回動部の構造が前記第2の構造(従来例2)で
あり、表面処理は、出力ロッド114とピン122に耐
食ガス軟窒化処理を施し、レバー120にも耐食ガス軟
窒化処理を施したもの(対策品5)、第8番目は、相対
回動部の構造が前記第1の構造(従来例1)であり、表
面処理は、クレビス18とピン22に耐食ガス軟窒化処
理を施し、レバー20にも耐食ガス軟窒化処理を施した
もの(対策品6)の8種類の試料を用意し、これら各試
料について試験を行った。なお、耐食ガス軟窒化処理と
は、炭素鋼の表面にガス軟窒化処理を行って、表面に硬
いFe(CN)の化合物層を形成させた後、特殊酸化
処理により酸化鉄被膜を形成させる処理をいう。この処
理を行うと耐食性が向上する。
【0058】前記各試料について行った確認試験の内容
は、先ず、振動試験を行った後、複合腐食試験を行う。
つまり、振動させることにより連結部を摩耗させ、その
後、錆を発生させる条件を与えた。
【0059】振動試験の条件は、振動加速度が20G、
振動数は160Hzで振動回数が10回、振動方向
は、上下、左右および前後の三方向とする。
【0060】また、複合腐食試験は、塩水の濃度が5
%、塩水および噴霧室の温度が35℃での塩水噴霧試験
であり、塩水噴霧を4時間行った後、温度が60℃の条
件で2時間乾燥し、その後、温度が50℃、湿度が95
%の条件で2時間湿潤を行うことを1サイクルとし、こ
の試験サイクルを繰り返し、10サイクル、25サイク
ル、50サイクル、100サイクル毎に錆の発生状況と
回動トルクを確認する。
【0061】前記確認試験を行った結果を図8および図
9に示す。図8は、各サイクル毎の錆の発生状況を示
し、○は錆の発生なし、△は一部に若干の錆が発生、×
は錆が発生したものを示す。図9は、各欄の上の数値が
トルク(kgf・cm)、各欄の下の記号は、○が非作
動位置に戻る、△が場合によって戻らないことがある、
×は非作動位置に戻らないものを示すもので、リターン
スプリング44による戻しトルク(18kgf・cm)
と比較して判定した。
【0062】従来品2は、10サイクルで錆が一部発生
し、25サイクルで錆が大きくなっている。回動トルク
も10サイクルから不良(作動不能)であった。また、
従来品1は、50サイクルで錆が大きくなっており、回
動トルクも100サイクルで不良となった。対策品1お
よび対策品2は、それぞれ50サイクルおよび100サ
イクルで錆が大きくなり、回動トルクも100サイクル
で不良となった。Zn5Cによる処理を行った対策品1
よりも、Zn8Gによる処理を行った対策品2の方がや
や良好であるが、Zn5CやZn8Gでは100サイク
ルまで持たなかった。対策品3〜対策品6は、100サ
イクルでも一部に錆が出る程度で、回動トルクも、良好
な作動が可能であると判定された。特に、対策品5およ
び対策品6のように全部品に耐食ガス軟窒化処理を行う
と、錆の発生がさらに押さえられる。
【0063】この確認試験の結論として、アクチュエー
タ16の出力ロッド14、114とバタフライ型の弁体
12が固定された回転軸4との相対回動部に、耐食ガス
軟窒化処理をすると、防錆性が向上して、作動不良を防
止することができることが確認された。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、エンジンの排気管の途中に設けられ、その
内周孔が前記排気管の一部を構成するバルブハウジング
と、このバルブハウジングに回転自在に支承された回転
軸と、この回転軸に固定されて前記内周孔の開閉を行う
弁体と、前記回転軸を回転させるアクチュエータとを備
えた排気管開閉弁装置において、前記バルブハウジング
の内周孔または前記回転軸が挿入されるバルブハウジン
グの軸孔の少なくともいずれか一方の内周面に、無電解
ニッケルメッキを施し、さらにそのメッキ層の上に、硬
質クロムメッキを施したことにより、低コストで、高温
の排気ガス温度に耐えることを可能にし、防錆性を向上
させることができる。
【0065】また、請求項2に記載の発明は、前記硬質
クロムメッキが、メッキ表面に微細なクラックが均一に
形成されるマイクロクラック型であるので、さらに防錆
性が向上する。
【0066】さらに、請求項3に記載の発明は、前記無
電解ニッケルメッキと前記硬質クロムメッキとの全メッ
キ層の厚さを30μ以上にしたことにより、さらに防錆
性を向上させることができる。
【0067】請求項4に記載の発明は、前記バルブハウ
ジングの材質を球状黒鉛鋳鉄にしたので、高温での防錆
性を向上させることができる。
【0068】また、請求項5に記載の発明では、エンジ
ンの排気管の途中に設けられ、その内周孔が前記排気管
の一部を構成するバルブハウジングと、このバルブハウ
ジングに回転自在に支承された回転軸と、この回転軸に
固定されて前記内周孔の開閉を行う弁体と、前記回転軸
を回転させるアクチュエータとを備え、前記アクチュエ
ータの出力ロッドに固定された連結部材と、前記回転軸
に固定されたレバーとがピンを介して相対回動可能に接
続された排気管開閉弁装置において、前記ピンと、少な
くとも連結部材またはレバーのいずれか一方の表面に、
耐食ガス軟窒化処理を施したことにより、錆の発生を防
止して、回転軸とアクチュエータの出力ロッドとの連結
部をスムーズに回動させることができる。
【0069】さらに、請求項6に記載の発明では、前記
アクチュエータの出力ロッドと、前記回転軸に固定され
たレバーとがピンを介して相対回動可能に接続された排
気管開閉弁装置において、前記ピンと、少なくともクレ
ビスまたはレバーのいずれか一方の表面に、耐食ガス軟
窒化処理を施したことにより、錆の発生を防止して、回
転軸とアクチュエータの出力ロッドとの連結部をスムー
ズに回動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の排気管開閉弁装置の一例(従来例1)を
示す縦断面図である。
【図2】前記排気管開閉弁装置の一部を断面とした側面
図である。
【図3】他の排気管開閉弁装置(従来例2)の一部を断
面とした正面図である。
【図4】前記排気管開閉弁装置の側面から見た断面図で
ある。
【図5】請求項1ないし請求項4に記載の発明の確認試
験に使用した試験試料を示す表である。
【図6】前記確認試験の結果を示す表である。
【図7】請求項5および請求項6に記載の発明の確認試
験に使用した試験試料を示す表である。
【図8】前記確認試験の結果である錆の発生状況を示す
表である。
【図9】前記確認試験の結果である回動トルクを示す表
である。
【符号の説明】
2 バルブハウジング 2a 内周孔 2b 軸孔 2c 軸孔 4 回転軸 12 弁体 14 出力ロッド 16 アクチュエータ 18 クレビス(連結部材) 20 レバー 22 ピン(連結ピン) 114 出力ロッド 120 レバー 122 ピン(連結ピン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G065 AA09 CA00 CA27 DA02 EA02 EA05 HA06 HA12 HA15 HA21 KA03 4K022 AA02 AA48 BA14 BA36 DA01 4K028 AA02 AB01 AB06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気管の途中に設けられ、そ
    の内周孔が前記排気管の一部を構成するバルブハウジン
    グと、このバルブハウジングに回転自在に支承された回
    転軸と、この回転軸に固定されて前記内周孔の開閉を行
    う弁体と、前記回転軸を回転させるアクチュエータとを
    備えた排気管開閉弁装置において、 前記バルブハウジングの内周孔または前記回転軸が挿入
    されるバルブハウジングの軸孔の少なくともいずれか一
    方の内周面に、無電解ニッケルメッキを施し、さらにそ
    のメッキ層の上に、硬質クロムメッキを施したことを特
    徴とする排気管開閉弁装置。
  2. 【請求項2】 前記硬質クロムメッキは、メッキ表面に
    微細なクラックが均一に形成されるマイクロクラック型
    であることを特徴とする請求項1に記載の排気管開閉弁
    装置。
  3. 【請求項3】 前記無電解ニッケルメッキと前記硬質ク
    ロムメッキとの全メッキ層の厚さを30μ以上にしたこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気管
    開閉弁装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブハウジングの材質が球状黒鉛
    鋳鉄であることを特徴とする請求項1ないし請求項3に
    いずれかに記載の排気管開閉弁装置。
  5. 【請求項5】 エンジンの排気管の途中に設けられ、そ
    の内周孔が前記排気管の一部を構成するバルブハウジン
    グと、このバルブハウジングに回転自在に支承された回
    転軸と、この回転軸に固定されて前記内周孔の開閉を行
    う弁体と、前記回転軸を回転させるアクチュエータとを
    備え、 前記アクチュエータの出力ロッドに固定された連結部材
    と、前記回転軸に固定されたレバーとがピンを介して相
    対回動可能に接続された排気管開閉弁装置において、 前記ピンと、少なくとも連結部材またはレバーのいずれ
    か一方の表面に、耐食ガス軟窒化処理を施したことを特
    徴とする排気管開閉弁装置。
  6. 【請求項6】 エンジンの排気管の途中に設けられ、そ
    の内周孔が前記排気管の一部を構成するバルブハウジン
    グと、このバルブハウジングの回転自在に支承された回
    転軸と、この回転軸に固定されて前記内周孔の開閉を行
    う弁体と、前記回転軸を回転させるアクチュエータとを
    備え、 前記アクチュエータの出力ロッドと、前記回転軸に固定
    されたレバーとがピンを介して相対回動可能に接続され
    た排気管開閉弁装置において、 前記ピンと、少なくとも前記出力ロッドまたはレバーの
    いずれか一方の表面に、耐食ガス軟窒化処理を施したこ
    とを特徴とする排気管開閉弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7726121B2 (en) 2004-08-06 2010-06-01 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Engine part
JP2011031421A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Gunze Ltd 成形金型、及びその加熱方法
CN102345147A (zh) * 2011-10-27 2012-02-08 宝钢工程技术集团有限公司 轧辊表面旋转支撑镀铬装置
JP2021021364A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 株式会社クボタ エンジンの回転数調整機構及びそれを具備する作業車

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