JPH0343394Y2 - - Google Patents
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- JPH0343394Y2 JPH0343394Y2 JP1985059291U JP5929185U JPH0343394Y2 JP H0343394 Y2 JPH0343394 Y2 JP H0343394Y2 JP 1985059291 U JP1985059291 U JP 1985059291U JP 5929185 U JP5929185 U JP 5929185U JP H0343394 Y2 JPH0343394 Y2 JP H0343394Y2
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Landscapes
- Lift Valve (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
この考案は、表面処理を施されたスロツトル弁
の弁軸を備えるアルミニウム合金製の気化器に関
する。
の弁軸を備えるアルミニウム合金製の気化器に関
する。
〈従来の技術〉
一般に、自動車等に使用される気化器は、軽量
化を図るためアルミニウム合金製が多いが、この
気化器に軸支されて設けられるチヨーク弁、スロ
ツトル弁の弁軸の軸受部には、弁軸より軟質でこ
れとなじみやすくて焼付き等を生じない黄銅材な
どより形成される軸受が設けてあり、かつ、前記
弁軸の被軸支部表面には防銹、耐摩耗性及び硬度
等の向上のため、クロームメツキもしくはフツ素
樹脂コーテイングによる皮膜層が形成されている
ことが多い。
化を図るためアルミニウム合金製が多いが、この
気化器に軸支されて設けられるチヨーク弁、スロ
ツトル弁の弁軸の軸受部には、弁軸より軟質でこ
れとなじみやすくて焼付き等を生じない黄銅材な
どより形成される軸受が設けてあり、かつ、前記
弁軸の被軸支部表面には防銹、耐摩耗性及び硬度
等の向上のため、クロームメツキもしくはフツ素
樹脂コーテイングによる皮膜層が形成されている
ことが多い。
また、前記従来技術の改良として実開昭56−
90430号公報には、第3図に示すように、アルミ
ニウム合金製とされた気化器本体10の弁軸11
挿通部に鉄系材料から形成した軸受12を嵌着固
定し、弁軸11の少なくとも摺動部表面に軸受1
2表面に対し低摩擦を示すニツケル・燐メツキ層
13を形成した構成の気化器が開示されている。
90430号公報には、第3図に示すように、アルミ
ニウム合金製とされた気化器本体10の弁軸11
挿通部に鉄系材料から形成した軸受12を嵌着固
定し、弁軸11の少なくとも摺動部表面に軸受1
2表面に対し低摩擦を示すニツケル・燐メツキ層
13を形成した構成の気化器が開示されている。
〈考案が解決しようとする問題点〉
しかしながら、前者の軸受を黄銅材とし、弁軸
表面にクロームメツキ層を形成した例では、クロ
ームメツキ表面に微小なピンホールから錆が発生
しやすく、特に、冬季道路の凍結防止剤として塩
が多量に散布される地域で使用される自動車にお
いては、塩害により弁軸が軸受部に固着するとい
う問題があり、また、フツ素樹脂コーテイングは
一般に硬度が低く、取扱いにより打痕傷やはがれ
を生じやすく前記の塩害による発錆により弁軸が
固着することがある。
表面にクロームメツキ層を形成した例では、クロ
ームメツキ表面に微小なピンホールから錆が発生
しやすく、特に、冬季道路の凍結防止剤として塩
が多量に散布される地域で使用される自動車にお
いては、塩害により弁軸が軸受部に固着するとい
う問題があり、また、フツ素樹脂コーテイングは
一般に硬度が低く、取扱いにより打痕傷やはがれ
を生じやすく前記の塩害による発錆により弁軸が
固着することがある。
また、後者の実開昭56−90430号公報における
弁軸11のニツケル・燐メツキは比較的塩害によ
る発錆は少ないが、鉄系材料よりなる軸受12の
方の発錆により、前記同様の弁軸11の固着が発
生することがあり、しかも、軸受12をアルミニ
ウム合金からなる気化器本体10に嵌着固定して
設けるため、コストが高くなる等の問題がある。
弁軸11のニツケル・燐メツキは比較的塩害によ
る発錆は少ないが、鉄系材料よりなる軸受12の
方の発錆により、前記同様の弁軸11の固着が発
生することがあり、しかも、軸受12をアルミニ
ウム合金からなる気化器本体10に嵌着固定して
設けるため、コストが高くなる等の問題がある。
〈問題点を解決するための手段〉
この考案は以上のような問題点のない気化器を
提供することを目的とするものである。
提供することを目的とするものである。
この考案に係る気化器は、アルミニウム合金よ
り形成した気化器本体にスロツトル弁の弁軸を設
けた気化器において、 気化器本体のガス流路を間にした二個所には、
前記弁軸用の軸受孔が設けられ、 前記弁軸が、軸方向の両端部を前記気化器本体
から突出させて、軸方向の中間部を前記軸受孔に
軸支させ、 前記弁軸の中間部には、低温塩浴窒化処理およ
び酸化性塩浴処理により表面に窒化層が形成さ
れ、かつ、該窒化層表層部に酸化皮膜層が形成さ
れていることを特徴とする。
り形成した気化器本体にスロツトル弁の弁軸を設
けた気化器において、 気化器本体のガス流路を間にした二個所には、
前記弁軸用の軸受孔が設けられ、 前記弁軸が、軸方向の両端部を前記気化器本体
から突出させて、軸方向の中間部を前記軸受孔に
軸支させ、 前記弁軸の中間部には、低温塩浴窒化処理およ
び酸化性塩浴処理により表面に窒化層が形成さ
れ、かつ、該窒化層表層部に酸化皮膜層が形成さ
れていることを特徴とする。
〈作用〉
前記構成とすることにより、弁軸表面には低温
塩浴窒化処理により耐食性、耐疲労性、耐摩耗性
等の特性のすぐれた窒化層が形成され、次いでそ
の表面に施される酸化性塩浴処理により前記窒化
層表層部に酸化皮膜層が形成されて、耐食性、耐
摩耗性等の表面特性が更に改善されているので、
特に塩害による発錆を減少させることができ、ま
た、前記表面処理を施した弁軸はアルミニウム合
金とのなじみ性が良好であるから、特別に異種金
属による軸受を使用することなく、直接気化器本
体に軸支される。〈実施例〉 次に、第1図、第2図に示す実施例について説
明する。
塩浴窒化処理により耐食性、耐疲労性、耐摩耗性
等の特性のすぐれた窒化層が形成され、次いでそ
の表面に施される酸化性塩浴処理により前記窒化
層表層部に酸化皮膜層が形成されて、耐食性、耐
摩耗性等の表面特性が更に改善されているので、
特に塩害による発錆を減少させることができ、ま
た、前記表面処理を施した弁軸はアルミニウム合
金とのなじみ性が良好であるから、特別に異種金
属による軸受を使用することなく、直接気化器本
体に軸支される。〈実施例〉 次に、第1図、第2図に示す実施例について説
明する。
1はアルミニウム合金からなる気化器本体で、
所定の位置にガス流路2が形成されている。3は
ガス流路2を横切るように気化器本体1に挿通さ
れるスロツトル弁の弁軸で、該弁軸3は、軸方向
の両端部3a,3aを気化器本体1から突出させ
た状態として、軸方向の中間部3bを気化器本体
1に設けられる二つの軸受孔4,4に回動自在に
軸支させ、そのガス流路2内に位置する部分には
弁体5がビス6により固着されている。
所定の位置にガス流路2が形成されている。3は
ガス流路2を横切るように気化器本体1に挿通さ
れるスロツトル弁の弁軸で、該弁軸3は、軸方向
の両端部3a,3aを気化器本体1から突出させ
た状態として、軸方向の中間部3bを気化器本体
1に設けられる二つの軸受孔4,4に回動自在に
軸支させ、そのガス流路2内に位置する部分には
弁体5がビス6により固着されている。
弁軸3の中間部3bの表面には第2図に示すよ
うに、低温塩浴窒化処理により得られる窒化層7
と、該窒化層7表層部に酸化性塩浴処理により得
られる酸化皮膜層8とよりなる二層の表面処理層
が形成されている。
うに、低温塩浴窒化処理により得られる窒化層7
と、該窒化層7表層部に酸化性塩浴処理により得
られる酸化皮膜層8とよりなる二層の表面処理層
が形成されている。
弁軸3の中間部3b表面に窒化層7、酸化皮膜
層8よりなる二層の表面処理層を形成するには、
まず、弁軸3の所要部分の脱脂、洗浄等を行つて
表面を清浄化したのち約300〜400℃に予熱してお
く。一方、アルカリ金属のシアン酸塩を主成分と
する窒化剤(商品名TFI)をチタニウム板を内張
りしたポツト中へ入れて窒化炉中で加熱溶解し、
温度を580℃に保持して被処理品である前記の前
処理をした弁軸3を装入し、空気吸込みを行いつ
つ表面処理をして、耐食性、耐疲労性、耐摩耗性
の優れた窒化層7を形成させる。所定時間経過
後、窒化炉から弁軸3を取出し、次いで、アルカ
リ系の酸化性塩浴中の30分以内浸漬して、更に耐
食性、耐摩耗性等を向上させる酸化皮膜層8を窒
化層7表面上に形成させる。その後、弁軸3を取
出して冷却したのち、洗浄して付着ソルトを除去
し、防錆油処理をして完成する。なお、各処理時
には、弁軸3の両端部3a,3aを保持して行な
う。
層8よりなる二層の表面処理層を形成するには、
まず、弁軸3の所要部分の脱脂、洗浄等を行つて
表面を清浄化したのち約300〜400℃に予熱してお
く。一方、アルカリ金属のシアン酸塩を主成分と
する窒化剤(商品名TFI)をチタニウム板を内張
りしたポツト中へ入れて窒化炉中で加熱溶解し、
温度を580℃に保持して被処理品である前記の前
処理をした弁軸3を装入し、空気吸込みを行いつ
つ表面処理をして、耐食性、耐疲労性、耐摩耗性
の優れた窒化層7を形成させる。所定時間経過
後、窒化炉から弁軸3を取出し、次いで、アルカ
リ系の酸化性塩浴中の30分以内浸漬して、更に耐
食性、耐摩耗性等を向上させる酸化皮膜層8を窒
化層7表面上に形成させる。その後、弁軸3を取
出して冷却したのち、洗浄して付着ソルトを除去
し、防錆油処理をして完成する。なお、各処理時
には、弁軸3の両端部3a,3aを保持して行な
う。
以上の表面処理を終了した弁軸3を気化器本体
1の軸受孔4に挿通し、ガス流路2内に位置する
部位に弁体5を取付け、ビス6により固定すれ
ば、弁軸3の中間部3bは窒化層7、酸化皮膜層
8による二層の表面処理層を介して気化器本体1
の軸受孔4に軸支され、所定の回動が行われる。
なお、窒化層7とその表層部に形成される酸化皮
膜層8は、弁軸3の軸受孔4と接する部分に形成
するだけで十分である。
1の軸受孔4に挿通し、ガス流路2内に位置する
部位に弁体5を取付け、ビス6により固定すれ
ば、弁軸3の中間部3bは窒化層7、酸化皮膜層
8による二層の表面処理層を介して気化器本体1
の軸受孔4に軸支され、所定の回動が行われる。
なお、窒化層7とその表層部に形成される酸化皮
膜層8は、弁軸3の軸受孔4と接する部分に形成
するだけで十分である。
〈考案の効果〉
以上の説明より明らかなように、この考案によ
れば、二つの軸受孔に軸支される弁軸の中間部の
表面には低温塩浴窒化処理及び酸化性塩浴処理に
よる窒化層とその表層部の酸化皮膜層とよりなる
二層の表面処理層が形成されているので、耐食
性、耐疲労性、耐摩耗性を著しく改善することが
できて塩害等による弁軸の固着等の問題はなくな
るとともに、弁軸の作動耐久性を増すことができ
る。また、前記表面処理を施した弁軸はアルミニ
ウム合金とのなじみ性が良好で、アルミニウム合
金で形成された気化器本体の素地をそのまま軸受
として使用でき、特別な材質の軸受を別途加工し
て設ける必要がなく、低コスト設計が可能とな
る。
れば、二つの軸受孔に軸支される弁軸の中間部の
表面には低温塩浴窒化処理及び酸化性塩浴処理に
よる窒化層とその表層部の酸化皮膜層とよりなる
二層の表面処理層が形成されているので、耐食
性、耐疲労性、耐摩耗性を著しく改善することが
できて塩害等による弁軸の固着等の問題はなくな
るとともに、弁軸の作動耐久性を増すことができ
る。また、前記表面処理を施した弁軸はアルミニ
ウム合金とのなじみ性が良好で、アルミニウム合
金で形成された気化器本体の素地をそのまま軸受
として使用でき、特別な材質の軸受を別途加工し
て設ける必要がなく、低コスト設計が可能とな
る。
また、このスロツトル弁の弁軸は、軸方向の両
端部を気化器本体から突出させた状態で、軸方向
の中間部を軸支させるものであり、中間部に低温
塩浴窒化処理・酸化性塩浴処理等の各処理を行な
う際、両端部を保持して行なうことができるた
め、各処理時の熱ひずみを抑えることができて、
弁軸の真円度・真直度を確保できる。その結果、
弁軸と軸受孔との間の隙間を小さくしても、弁軸
を円滑に回動させることができ、スロツトル弁の
軸受孔に対する気密性を確保してスロツトル弁の
円滑な回動を確保することができる。
端部を気化器本体から突出させた状態で、軸方向
の中間部を軸支させるものであり、中間部に低温
塩浴窒化処理・酸化性塩浴処理等の各処理を行な
う際、両端部を保持して行なうことができるた
め、各処理時の熱ひずみを抑えることができて、
弁軸の真円度・真直度を確保できる。その結果、
弁軸と軸受孔との間の隙間を小さくしても、弁軸
を円滑に回動させることができ、スロツトル弁の
軸受孔に対する気密性を確保してスロツトル弁の
円滑な回動を確保することができる。
第1図、第2図はこの考案の実施例を示すもの
で、第1図は平面図、第2図は第1図の−線
による一部切欠断面図、第3図は従来の気化器に
おける一部切欠断面図である。 1……気化器本体、3……弁軸、3a……端
部、3b……中間部、4……軸受孔、7……窒化
層、8……酸化皮膜層。
で、第1図は平面図、第2図は第1図の−線
による一部切欠断面図、第3図は従来の気化器に
おける一部切欠断面図である。 1……気化器本体、3……弁軸、3a……端
部、3b……中間部、4……軸受孔、7……窒化
層、8……酸化皮膜層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 アルミニウム合金より形成した気化器本体にス
ロツトル弁の弁軸を設けた気化器において、 気化器本体のガス流路を間にした二箇所には、
前記弁軸用の軸受孔が設けられ、 前記弁軸が、軸方向の両端部を前記気化器本体
から突出させて、軸方向の中間部を前記軸受孔に
軸支させ、 前記弁軸の中間部には、低温塩浴窒化処理およ
び酸化性塩浴処理により表面に窒化層が形成さ
れ、かつ、該窒化層表層部に酸化皮膜層が形成さ
れていることを特徴とする気化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985059291U JPH0343394Y2 (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985059291U JPH0343394Y2 (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61175547U JPS61175547U (ja) | 1986-11-01 |
JPH0343394Y2 true JPH0343394Y2 (ja) | 1991-09-11 |
Family
ID=30585581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985059291U Expired JPH0343394Y2 (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0343394Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001263098A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-26 | Denso Corp | スロットル装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5541299A (en) * | 1978-09-15 | 1980-03-24 | Sundpacma Ab | Assembling device of corrugated cardboard box |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52105624U (ja) * | 1976-02-09 | 1977-08-11 |
-
1985
- 1985-04-19 JP JP1985059291U patent/JPH0343394Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5541299A (en) * | 1978-09-15 | 1980-03-24 | Sundpacma Ab | Assembling device of corrugated cardboard box |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61175547U (ja) | 1986-11-01 |
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