JP2603147Y2 - 熱交換器のブラケット取付け構造 - Google Patents

熱交換器のブラケット取付け構造

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JP2603147Y2
JP2603147Y2 JP1993029360U JP2936093U JP2603147Y2 JP 2603147 Y2 JP2603147 Y2 JP 2603147Y2 JP 1993029360 U JP1993029360 U JP 1993029360U JP 2936093 U JP2936093 U JP 2936093U JP 2603147 Y2 JP2603147 Y2 JP 2603147Y2
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heat exchanger
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芳則 橋本
達也 北島
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Bosch Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本考案は、熱交換器に設けら
れた係止用突起に、ブラケットに設けられた緩衝部材の
穴を嵌合して、熱交換器にブラケットを取付ける構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱交換器を車体等に取付ける場
合は、熱交換器にブラケットを取付けて、このブラケッ
トを車体側の取付け部に取付けて行うものであり、そし
て熱交換器とブラケットは、ブラケットに設けた緩衝部
材を介装して組付けられる。なお、この種の取付け構造
としては、例えば、実開昭63−142586号、実開
平2−132521号、同3−96585号、同4−7
3773号、特開平3−84397号公報に記載された
ものが知られている。
【0003】一例を示すと、図12に示すように、熱交
換器1の上部を車体側に取付ける際に、ブラケット2を
予め取付けておくものであって、ブラケット2は、図9
及び図10に示すように、基端部の穴3には緩衝部材た
るアイソレータ4が取付けられ、このアイソレータ4に
は、後述する熱交換器の係止用突起と嵌合する穴5が形
成されている。なお、ブラケット先端部は車体の取付け
部(図示を省略)に取付けられる。また、熱交換器1の
両側のヘッダタンク6のキャップ7には、図11に示す
ように、係止用突起(この例ではピン8)が設けられて
おり、このピン8にアイソレータ4の穴5を嵌合して、
熱交換器1にブラケット2を取付け、このようにしてブ
ラケット2を取付けた熱交換器1を、ブラケット2を介
して車体側に固定するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】熱交換器1を車体に組
付ける際に、図12に示すように、ブラケット2を予め
熱交換器1に取付けておく場合は、熱交換器1のピン8
とアイソレータ4の穴5との嵌合が緩いと、ブラケット
2が前記ピン8を中心に回ったり、抜け落ちてしまう等
の不具合が生じて、熱交換器の組付け作業性が悪いの
で、従来は、上述したようなブラケットが回ったり抜け
落ちたりすることを防止する構造として、次のような工
夫がなされている。すなわち、1.ピンの径を穴の内径
よりも大きくしたり、2.逆にアイソレータの穴の内径
を小さくしたり、3.ピン先端にバルジ加工(膨出加
工)を施してピン先端外径を太くする等により、ピンと
穴との嵌合に緩みを生じない構造としていた。
【0005】しかし、前記1〜3の構造は、アイソレー
タを熱交換器のピンに取付ける際に、ピンの挿入力(嵌
合力)が大きくなって組付け性が悪くなり、更に、前記
3によれば、併せてコストが嵩む不都合があった。
【0006】そこで、本考案は、この種熱交換器のブラ
ケット取付け構造において、必要な嵌合保持力が得られ
るとともに、ピンの挿入もスムーズに行える熱交換器の
ブラケット取付け構造を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係る熱交換器の
ブラケット取付け構造は、熱交換器に設けられた係止用
突起に、ブラケットに設けられた緩衝部材の穴を嵌合し
て、前記熱交換器に前記ブラケットを取付ける構造にお
いて、前記緩衝部材の穴と係止用突起との間でそれぞれ
対応する部位の、該緩衝部材の穴の内径を該係止用突起
の外径よりも大きく形成するとともに、前記緩衝部材の
穴の内面に、その先端が前記係止用突起に当接する、横
方向にリング状の弾性突条を設け、前記弾性突条の内径
2、この弾性突条が設けられている箇所の緩衝部材の
穴の内径d1、前記弾性突条が設けられている位置に対
応する箇所の係止用突起の外径Dとの間で、d2<D<
1である構成の熱交換器のブラケット取付け構造であ
る。
【0008】
【作用】したがって、緩衝部材の穴に熱交換器の係止用
突起、例えば、ピンを挿入した場合は、リング状の緩衝
部材の穴の内径が、この位置に対応する箇所のピン外径
よりも大きいので、ピンに当接する突条があっても当該
ピンの挿入は従来よりも緩和される。そして、突条は弾
性を有しているので、回転方向及び軸方向において適度
な嵌合保持力が得られる。また、ピンの外径が軸方向に
広狭バラツキがあっても、弾性突条の存在により吸収さ
れるので、バランスよく保持される。更に、簡単な構造
であるため、製造が容易となり、コストもかからない。
【0009】この結果、車両に熱交換器を取付ける際
に、ブラケットが回転したり抜け落ちたりすることがな
いので、熱交換器の良好な取付け作業性が維持される。
【0010】
【実施例】以下に、本考案の第1実施例を図面に基づい
て説明する。図1は熱交換器に設けられた係止用突起た
るピンと、緩衝部材たるアイソレータとの嵌合構造を示
す縦断面図であり、本実施例では、熱交換器1は、図1
2で示した従来のものと同様に、正面両側にヘッダタン
ク6を設けたパラレルフロータイプに構成され、各ヘッ
ダタンク6の上下両端には盲キャップ7が取付けられて
密閉されている。また、前記各キャップ7にはピン8が
突設され、このピン8にアイソレータ4を介装してブラ
ケット2により車体側に熱交換器1が固定される。な
お、本実施例では、前記ピン8には何も変更は加えられ
ていない。
【0011】前記ブラケット2は、図2に示すように、
先端側が車体側に取付けられる取付け部2aとして形成
され、反対側の基端部の穴部3にはアイソレータ4が固
着されている。
【0012】前記アイソレータ4は、図3及び図4に示
すように、円筒状に形成されるとともに、基端部には所
定の厚さの拡径部4aが一体に形成され、更に、先端外
周には円周突部4bが一体に形成されている。そして、
前記拡径部4aと円周突部4bとの間に、前記ブラケッ
ト2の穴部3が嵌合されてアイソレータ4がブラケット
2に固着される。
【0013】また、前記アイソレータ4には、更に図5
に示すように、前記熱交換器1のピン8が挿入される穴
5が設けられており、この穴5の内周面には、この穴5
の中心軸を中心とした円状で横状の弾性突条たるリブ1
0A,10Aが所定間隔を設けて複数形成されている。
前記リブ10Aは、この例の場合、断面が四角形状に形
成され、また、各リブ10Aの突出寸法は、図6に示す
ように、ピン8の外径をDとした場合、穴5の内径d1
と、リブの内径d2との間で、d1>D>d2となるよう
に形成されている。
【0014】したがって、ピン8にアイソレータ4の穴
5を嵌合する場合は、ピン8は各リブ山と当接すること
となるが、穴の内径がピンの外径よりも小さい従来の場
合に比べて容易に嵌合することができる。そして、ピン
8にアイソレータ4の穴5を嵌合した後は、ピン8は各
リブ山と当接しているので、両者の嵌合保持が良好にな
される。なお、ピン8の外径が軸方向に広狭のバラツキ
があったとしても、このバラツキはリブ10A,10A
によって十分に吸収されることになり、ピン8との嵌合
が緩過ぎることなく、さりとてきつ過ぎることもなく、
ピンの回転方向及び軸方向において適度な嵌合保持力が
得られる。また、簡単な構造であるために、製造が容易
となり、コストもかからない。
【0015】この結果、車両に熱交換器1を取付ける際
に、ブラケット2が回転したり抜け落ちたりすることが
ないので、熱交換器1の良好な取付け作業性を維持する
ことができる。
【0016】次に、本考案の第2実施例を図面に基づい
て説明する。この実施例では、図7に示すように、前記
第1実施例のリブ10Aと、縦方向のリブ10Bを組み
合わせて設けたものであって、前記実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0017】なお、前記実施例においては、熱交換器1
のブラケット2に対する取付け部として、ヘッダタンク
6のキャップ7に設けられたピン8を挿入する場合を例
に採って説明したが、これに限らず、熱交換器1の取付
け部としては、他の箇所に設けられたピンの場合でも、
また、ヘッダタンク6の端部をそのまま挿入する場合で
も、本考案を適用することができる。更に、前記リブの
断面形状としては、四角形状に限られず、例えば図8に
示すように、リブ先端の角度が90゜となるような断面
が三角形状に形成してもよい。そのほか、嵌合時にリブ
が折れ曲ってピンと穴との間にクッション材となるよう
に設けたり、更にはリブを適当に分断ないし分割形成す
るようにしたり、任意の構造を採用することができる。
【0018】また、前記ピン8が先端から基端まで一様
な外径の場合に限らず、ピン8が楕円形状、矩形状、先
細り形状等の場合でも同様に本考案を適用することがで
きるものである。これらの場合、本考案における緩衝部
材の穴の内径を係止用突起の外径よりも大きく形成する
こと並びに弾性突条の先端が前記係止用突起に当接する
ことの意味内容は、緩衝部材の穴と係止用突起との間で
それぞれ対応する部位の内外径におけるものであること
並びにその部位における当接であることは明らかであ
る。
【0019】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成さ
れ、緩衝部材の穴に熱交換器の係止用突起を挿入した場
合は、緩衝部材の穴の内径が係止用突起の外径よりも大
きいので、係止用突起に当接する突条があっても当該係
止用突起の挿入は従来よりも緩和され、したがってブラ
ケットの取付けが容易化される。そして、突条は弾性を
有しているので、回転方向及び軸方向において適度な嵌
合保持力が得られる。また、係止用突起の外径が軸方向
に広狭バラツキがあっても、弾性突条の存在により吸収
されるので、バランスよく保持される。更に、簡単な構
造であるため、製造が容易となり、コストもかからな
い。
【0020】このように、本考案によれば、車両に熱交
換器を取付ける際に、ブラケットが回転したり抜け落ち
たりすることがないので、熱交換器の良好な取付け作業
性が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係り、ピンとアイソレー
タとの嵌合構造を示す縦断面図である。
【図2】ブラケットの側面図である。
【図3】アイソレータの平面図である。
【図4】アイソレータの縦断面図である。
【図5】アイソレータの要部を示す斜視図である。
【図6】アイソレータを示す半断面図である。
【図7】本考案の第2実施例に係り、アイソレータの要
部を示す斜視図である。
【図8】アイソレータに設けられるリブを示す縦断面図
である。
【図9】従来例に係り、ブラケットの側面図である。
【図10】アイソレータを示す縦断面図である。
【図11】アイソレータとピンとの取付け構造を説明す
る斜視図である。
【図12】熱交換器の取付け状態を説明する斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 ブラケット 4 アイソレータ 5 穴 8 ピン 10A、10B 突条
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 9/00 321 B60K 11/04

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器に設けられた係止用突起に、ブ
    ラケットに設けられた緩衝部材の穴を嵌合して、前記熱
    交換器に前記ブラケットを取付ける構造において、前記緩衝部材の穴と係止用突起との間でそれぞれ対応す
    る部位の、 該緩衝部材の穴の内径を該係止用突起の外径
    よりも大きく形成するとともに、前記緩衝部材の穴の内
    面に、その先端が前記係止用突起に当接する、横方向に
    リング状の弾性突条を設け、 前記弾性突条の内径d2、この弾性突条が設けられてい
    る箇所の緩衝部材の穴の内径d1、前記弾性突条が設け
    られている位置に対応する箇所の係止用突起の外径Dと
    の間で、d2<D<d1であることを特徴とする熱交換器
    のブラケット取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記係止用突起及びこれに対応する前記
    緩衝部材の穴が、先端から基端まで一様な径を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の熱交換器のブラケッ
    ト取付け構造。
  3. 【請求項3】 前記係止用突起及びこれに対応する前記
    緩衝部材の穴が、楕円形状、矩形状、又は先細り形状で
    あることを特徴とする請求項1記載の熱交換器のブラケ
    ット取付け構造。
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