JP2603018Y2 - 自動車の屋根縁モール - Google Patents

自動車の屋根縁モール

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JP2603018Y2
JP2603018Y2 JP1993043883U JP4388393U JP2603018Y2 JP 2603018 Y2 JP2603018 Y2 JP 2603018Y2 JP 1993043883 U JP1993043883 U JP 1993043883U JP 4388393 U JP4388393 U JP 4388393U JP 2603018 Y2 JP2603018 Y2 JP 2603018Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車の屋根縁モー
ルに関し、特にはハードトップ車のドアのようなサッシ
ュ部を有しない自動車の屋根縁モールに関する。
【0002】
【従来の技術】ハードトップ車のドアの窓部は窓枠であ
るサッシュを有しておらず、例えば実公平4−1673
5号公報記載のようないわゆるサッシュレス構造となっ
ており、車体屋根縁部に窓ガラスのシール部となるウエ
ザーストリップが設けられる。また、車体屋根縁部には
雨樋機能を持ったルーフチャンネルが設けられており、
該ルーフチャンネルにはルーフドリップモールが装着さ
れる。
【0003】従来のこの種サッシュレス構造における車
体屋根縁部付近の構造の一例を図3に示す。図3に示し
たように、車体屋根縁部には、車体パネルPの立ち上が
り部によってルーフチャンネル51が形成されここにル
ーフドリップモール52が装着される。また、車体パネ
ルPの垂下部には金属よりなるリテーナ53が取り付け
られこのリテーナ53を介してウエザーストリップ54
が装着される。
【0004】ルーフドリップモール52に関して符号5
2Aはモール形状に形成されたステンレス等からなる金
属片、52Bは合成樹脂被覆である。また、リテーナ5
3に関し符号55および56はウエザーストリップ54
を挟持するための突部、57は車体パネルPに固定され
たグロメット、58はリテーナ53を前記グロメット5
7に固定するタッピングスクリュを表わす。なお、ウエ
ザーストリップ54の符号54Aおよび54Bはリテー
ナ53の突部55,56が嵌入する嵌入部である。Gは
窓ガラスである。
【0005】ところで、前記したルーフドリップモール
52はその基本形状がステンレス等の金属片によって規
定されており、またリテーナ53もステンレス等の金属
片によって形成されている。これらのルーフドリップモ
ール52およびリテーナ53は、それぞれ、図のような
複雑な形状を呈しており、このような形状は公知のロー
ル成形を何工程も経ることによって形成される。
【0006】しかるに、従来では、これらのルーフドリ
ップモール52およびリテーナ53をそれぞれ別成形に
よって別部品として成形しているのであるが、これら
は、図からもわかるように、近接した位置にあるもので
あるから単一部品として成形することが試みられてい
る。
【0007】図4はこの考案の開発過程で提案されたも
のであるが、このモール60はルーフドリップモール6
1とリテーナ62を各々別ラインで成形した後、ルーフ
ドリップモール61の末端部とリテーナ62の先端部と
を溶接部63にて一体に接合したものである。符号65
はルーフドリップモール61の合成樹脂被覆である。こ
のモール60はルーフドリップモール61とリテーナ6
2が別個に成形されてはいるが一体に接合されて単一部
品として車体に取り付けられるものであるから、上に述
べた従来の別個の部品取付に比し、取付工程を簡略化す
ることが可能である。
【0008】しかし、このモール60は、従来と同様、
ルーフドリップモール61とリテーナ62を別個に成形
するために2種類の成形ラインを必要とするばかりか、
両者を接合するための溶接工程を必要とし、また前記溶
接部63が二重構造となるためにモール60自体が重く
なるという問題がある。さらに、ルーフドリップモール
61とリテーナ62の接合に際しては、ずれやねじれが
生じないように溶接することは容易ではなく高度の熟練
技術を必要とするほか、溶接部63は発錆しやすく製品
劣化を生じるおそれがある。
【0009】そこで、さらに、図5に示したような、ル
ーフドリップモール部71とリテーナ部72を金属片に
より一体に成形したモール70が提案される。符号75
はルーフドリップモール部71の合成樹脂被覆である。
この一体成形モール70は、単一の金属片を1種類の成
形ラインによって成形することができるので、ルーフド
リップモールとリテーナを別個に成形する場合に比し成
形上有利である。とともに、このモール70は、溶接に
よる接合工程を必要としないので前記モール60のよう
な技術的問題が回避される。
【0010】しかしながら、この一体成形モール70に
あっては、まず第1に、それ自体複雑な形状を有するル
ーフドリップモール部71とリテーナ部72を連続的に
一体成形するものであるから、その成形が極めて困難か
つ煩雑となる。すなわち、この種の金属片の成形は多数
のロールによって順次曲げ加工して所定形状に成形する
のであるが、かかる複雑な成形にあっては30段に上る
成形工程を経なければならず、成形効率およびその品質
保持の点において少なからぬ問題がある。
【0011】また第2に、金属片を複雑な形状に成形す
る場合には、折り曲げ部、重ね部等において多量の金属
片を使用することになるので、コスト的に不利であるの
みならず、重量が増すという問題がある。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】そこで、この考案は、
このような点に鑑み、ルーフドリップモール部とリテー
ナ部とを連続的に一体成形したモールであって、金属片
による成形工程を簡略化するとともに、機能的にも十分
な剛性を備え、軽量で、かつコスト的にも有利な新規な
自動車用屋根縁モールを提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の考
案は、自動車の屋根縁部側方に配設されるルーフドリッ
プモール部と屋根縁部下方のウエザーストリップを嵌着
保持するリテーナ部を一体に有する屋根縁モールであっ
て、前記屋根縁モールはその全体の基本的な屈曲形状よ
りなる基体部分がロール成形された金属片によって形成
されており、前記リテーナ部におけるウエザーストリッ
プの嵌着部および車体パネルと当接する当接突部が前記
基体部分に一体に設けられたABS樹脂によって形成さ
れているとともに、前記ルーフドリップモール部の内側
は前記基体部分が前記ABS樹脂によって被覆され、か
つ前記ルーフドリップモール部の外側下部および先端は
前記基体部分が軟質PVC等の軟質合成樹脂によって被
覆されて構成されていることを特徴とする自動車の屋根
縁モール係る。
【0014】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説
明する。図1はこの考案の一例を示す屋根縁モールの断
面図、図2はその取付け状態を示す断面図である。
【0015】図1および図2に示されるように、この考
案の屋根縁モール10は、自動車の屋根縁部側方に配設
されるルーフドリップモール部11と屋根縁部下方のウ
エザーストリップ35を嵌着保持するリテーナ部12を
一体に有する。なお、符号Gは窓ガラスである。
【0016】ルーフドリップモール部11は図のように
断面略L字形状に形成され、車体パネルPのルーフチャ
ンネル31に被着される部分である。なお、この例で
は、ルーフドリップモール部11はルーフチャンネル3
1に嵌着されることなく、ルーフチャンネル31外側に
配置されて該チャンネルを隠蔽している。
【0017】また、リテーナ部12は車体パネルPの屋
根部縁部近傍の垂下部32に固定されたグロメット33
にタッピングスクリュ34を介して取り付けられる。
【0018】前記ルーフドリップモール部11とリテー
ナ部12を一体に有する屋根縁モール10は、その全体
の基本的な屈曲形状よりなる基体部分14がステンレス
等の金属片のロール成形によって形成されている。基体
部分14を構成する形状は、図に示したような全体の単
純化された基本的屈曲形状とすればよく、モール形状の
許す限りできるだけ単純化することが好ましい。
【0019】そして、この考案では、前記リテーナ部1
2におけるウエザーストリップ35のための嵌着部1
5,16および車体パネルPと当接する当接突部17,
17が前記基体部分14に一体に設けられた剛性のある
ABS樹脂によって形成されている。すなわち、前記し
たように、リテーナ部12はウエザーストリップ35を
嵌着保持するものであって、通常図のような上下の突部
からなる嵌着部15,16をウエザーストリップ35の
嵌入凹部36,37に嵌入することによって該ウエザー
ストリップ35を固定する。
【0020】この考案ではこのような突部からなる嵌着
部15,16を剛性のあるABS樹脂によって形成する
ことによって、前記したような種々の成形上の問題点を
有利に解決することができる。と同時に、リテーナ部1
2を図2のように当接突部17,17を介して車体パネ
ルPに固定することによって、リテーナ部12と車体パ
ネルPとの当接が金属片ではなく合成樹脂によってなさ
れ異音や傷、錆等の発生を防止でき、かつ取付面におけ
る凹凸や波打ちあるいは寸法誤差を極力吸収できる利点
がある。
【0021】これらの嵌着部15,16および当接突部
17を構成するABS樹脂は、ウエザーストリップ35
を嵌着保持するに十分な剛性を有する。これらのABS
樹脂からなる嵌着部分15,16および当接突部17を
金属片よりなる基体部分14に形成するには、公知の押
出成形方法によって前記基体部分14に被覆成形するこ
とが有利である。なお、合成樹脂被覆部分には適宜の接
着剤が塗布されることはいうまでもない。
【0022】なお、図示の実施例では、リテーナ部12
の全体部分が前記ABS樹脂によって被覆されている。
このように構成することによって、リテーナ部12の強
度を高めることができ、従って基体部分14の金属片を
薄くすることができ、コストおよび重量の点で有利であ
る。
【0023】さらに、この考案では、ルーフドリップモ
ール部11において、必要な部分に合成樹脂被覆がなさ
れる。すなわち、該ルーフドリップモール部11の内側
11Aにはその強度を高めるために前記嵌着部と同じA
BS樹脂が被覆され、かつルーフドリップモール部11
の外側下部11Bおよび先端11Cには感触および風合
いを考慮して軟質PVC等の軟質合成樹脂が被覆され
る。上に述べたような複数の合成樹脂被覆は、金属片を
芯材とする押出成形または複合押出成形によって容易に
得ることができる。
【0024】
【考案の効果】以上図示し説明したように、この考案の
自動車用屋根縁モールによれば、自動車の屋根縁部側方
に配設されるルーフドリップモール部と屋根縁部下方の
ウエザーストリップを嵌着保持するリテーナ部を一体に
有するものであるから、ルーフドリップモールとウエザ
ーストリップのリテーナを単一の部品によって構成で
き、成形および組付け上有利である。
【0025】また、該モールは、その全体の基本的な屈
曲形状よりなる基体部分を金属片のロール成形によって
形成し、かつ前記リテーナ部におけるウエザーストリッ
プの嵌着部が前記基体部分に一体に設けられた剛性のあ
るABS樹脂によって形成されているものであるから、
まず、金属片自体の成形において複雑な成形加工を必要
とする嵌着部を成形することが不要となった。これを実
施例について言えば、従来の嵌着部を有する金属片の成
形加工には30段のロール成形工程を要していたのが、
半分の15段の工程でできるようになった。さらに、嵌
着部を合成樹脂によって形成することにより、該部分を
金属片の成形によって形成する場合に比し、金属片の使
用量を減ずることができ経済的であるばかりでなく、そ
の軽量化にも大きく寄与することができる。
【0026】加えて、車体パネルの当接する当接突部も
同じ合成樹脂によって形成したので、異音や傷、錆等の
発生を防止でき、かつ取付面における凹凸や波打ちある
いは寸法誤差を極力吸収できる利点がある。
【0027】さらにまた、この考案では、ルーフドリッ
プモール部の内側に前記嵌着部と同じABS樹脂が被覆
されるのでその強度が高められ、ルーフドリップモール
部の外側下部および先端には軟質PVC等の軟質合成樹
脂が被覆されて感触性および風合が向上する。
【0027】このように、この考案は、金属片による成
形工程を簡略化するとともに、機能的にも十分な剛性を
備え、軽量で、かつコスト的にも有利な新規な自動車用
屋根縁モールを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一例を示す自動車用屋根縁モールの
断面図である。
【図2】その取付け状態を示す断面図である。
【図3】従来のルーフドリップモールとリテーナの取付
け状態を示す断面図である。
【図4】屋根縁モールの他例を示す断面図である。
【図5】屋根縁モールの別の例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 自動車用屋根縁モール 11 ルーフドリップモール部 12 リテーナ部 14 基体部分 15,16 嵌着部 17 当接突部 31 ルーフチャンネル 35 ウエザーストリップ P 車体パネル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−244921(JP,A) 特開 平1−244920(JP,A) 実開 昭61−17323(JP,U) 実開 昭55−110349(JP,U) 実開 昭60−135247(JP,U) 実開 昭63−22216(JP,U) 特公 平4−48646(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/04 B60J 5/00 501

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の屋根縁部側方に配設されるルー
    フドリップモール部(11)と屋根縁部下方のウエザー
    ストリップ(35)を嵌着保持するリテーナ部(12)
    を一体に有する屋根縁モール(10)であって、 前記屋根縁モールはその全体の基本的な屈曲形状よりな
    る基体部分(14)がロール成形された金属片によって
    形成されており、 前記リテーナ部(12)におけるウエザーストリップの
    嵌着部(15,16)および車体パネル(P)と当接す
    る当接突部(17)が前記基体部分に一体に設けられた
    ABS樹脂によって形成されているとともに、 前記ルーフドリップモール部(11)の内側(11A)
    は前記基体部分が前記ABS樹脂によって被覆され、か
    つ前記ルーフドリップモール部の外側下部(11B)お
    よび先端(11C)は前記基体部分が軟質PVC等の軟
    質合成樹脂によって被覆されて構成されていることを特
    徴とする自動車の屋根縁モール。
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