JP2601968B2 - 電流スイッチングシステム - Google Patents

電流スイッチングシステム

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JP2601968B2
JP2601968B2 JP4028054A JP2805492A JP2601968B2 JP 2601968 B2 JP2601968 B2 JP 2601968B2 JP 4028054 A JP4028054 A JP 4028054A JP 2805492 A JP2805492 A JP 2805492A JP 2601968 B2 JP2601968 B2 JP 2601968B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電流スイッチングに関
し、特にインダクタに対して急速に電流をスイッチング
することに関する。
【0002】
【従来の技術】誘導性負荷において電流を急速に反転さ
せることは、多くの電気システムおよび電気機械的シス
テムの性能を制限させる技術上の挑戦である。前記シス
テムは、ブラシレスDCモータ、ステッパ(stepp
er)モータ、音声コイルモータおよび磁気記録ヘッド
を含む。
【0003】ブラシレスDCモータとステッパモータと
は、電磁石と永久磁石との間で繰返し力が発生するとい
う原理に基づいて作動する。典型的には、1組の磁石が
機械的負荷と共に運動し、一方他方の組の磁石は静止状
態にある。電磁石は、下流の永久磁石への引力が発生す
るように一方の極性において始動する。運動が磁石の組
を一緒にさせるにつれて、電磁石の電流は巻線電流を反
転させることにより急激に反転させる。次いで、電磁石
は、次の下流の永久磁石を引付け、同じ方向に運動を発
生させる。電流の反転は、運動が所望される限り繰り返
し継続する。電気的観点からは、モータの巻線は、それ
を駆動する回路に対して誘導性負荷を示す。
【0004】1986年4月22日カズマン(Kasz
man)に対して発行された米国特許第4,584,5
06号、1987年12月1日ベルグストローム(Be
rgstrom)他に対して発行された米国特許第4,
710,691号並びにネブゲン(Nebgen)によ
る、1981年6月のIBM TechnicalDi
sclosure BulletinのVol.24,
No.1Aとは従来技術の電動モータのためのインダク
タドライバ回路を示している。
【0005】データ書込みの間の磁気記録ヘッドの巻線
はまた、ドライバ回路への誘導性負荷を表わす。伝統的
に、誘導性特性は、典型的な電源電圧に対して限定され
るとき電流の立上り時間を制限する。ヘッドにより発生
する磁界は、ヘッドの巻線における電流に比例し、ヘッ
ドのインダクタンスが、全体の記録システムのデータ速
度を制限する。
【0006】記録ヘッドにおけるインダクタンスの問題
は、ディスクドライブ工業の各セグメントにおいて明ら
かである。小型のディスクドライブは、典型的にはフェ
ライトヘッドを使用し、該ヘッドは(数マイクロヘンリ
の)高インダクタンスを有し、データ速度を毎秒約1.
25メガバイトに制限する。1つの解決法は、低インダ
クタンスを有するフィルムヘッドを使用することである
が、これらははるかに高価である。
【0007】当該技術分野においては、供給電圧を増大
させることにより高速スイッチングを達成することがで
きる。高電圧を供給することは高価につき、安全でな
く、ディスクドライブを収容する殆んどのコンピュータ
囲繞体においては利用できない。また、電源から接地ま
での大きい電圧低下においてより多くの電力が消費され
る。小型の、バッテリにより給電する可搬性のディスク
ドライブに対してはこの余分の電力は得られない。
【0008】磁気記録ヘッドのインダクタンスによって
課せられるデータ速度に対する制限は、時定数(インダ
クタンス/抵抗)を計算することにより明らかである。
例えば、典型的なフェライトヘッドは2.5μHのイン
ダクタンスを有し、書込み電界強度に達するには50m
Aの電流を必要とする・デバイス電圧低下後の供給電圧
が3ボルトである場合、接地に対する抵抗は60オーム
であって、立上り時間(L/R)を40ナノ秒に等しく
する。この立上り時間は、3メガヘルツの周波数におい
て毎秒単に1.25メガバイトのデータ速度に対して十
分である。
【0009】ベイリー(Bailey)他による198
1年4月発行のIBM Technical Disc
losure Bulletin, Vol.23,N
o.11は、従来技術の記録ヘッド用の典型的なインダ
クタドライバ回路を示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】例えばモータや記録ヘ
ッドのような電気デバイスの性能を向上させるためによ
り高い速度の電流スイッチングを達成しうるインダクタ
ドライバ回路に対する要請がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、キャパ
シタンスCを有するコンデンサはインダクタンスLを有
するインダクタと並列に接続される。第1と第2のスイ
ッチがインダクタに接続されている。第1の電流源が、
第1のスイッチに接続され、第1の方向においてインダ
クタに電流を提供する。第2の電流源が、第2のスイッ
チに接続され、第2の方向において電流を提供する。ス
イッチ制御装置が第1と第2のスイッチの双方に接続さ
れ、スイッチの開閉のタイミングを制御する。前記スイ
ッチ制御装置は、第1と第2のスイッチを交互に開閉
し、一方のスイッチが開成しているときと、他方のスイ
ッチが開成しているときの間のπ(LC)1/2秒の時間
を待機する。その結果、本発明は、インダクタにおける
電流方向を急速にスイッチングするためにインダクタと
コンデンサとの間の共振を使用している。
【0012】本発明の特性と利点とを完全に理解するた
めに、添付図面と関連した以下の詳細説明を参照する。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の全体的な回路を示し、全体
的な参照番号10によって示されている。回路10は、
キャパシタンスCを有するコンデンサ14と並列に接続
された、インダクタンスLを有するインダクタ12を含
む。電流源20はスイッチ22を介してインダクタ12
に接続されている。電流源20はインダクタ12に第1
の方向で電流を提供する。電流源24がスイッチ26を
介してインダクタ12に接続されている。電流源24は
第2の方向でインダクタ12に電流を提供する。
【0014】図2は、回路10に対するタイミング関係
を示すグラフである。線50はスイッチ22の位置対時
間の関係を示す。線52はスイッチ26の位置対時間の
関係を示す。線60はインダクタ12の両端間の電圧と
時間との関係を示す。線62はインダクタ12を通る電
流と時間との関係を示す。
【0015】回路10の動作を以下説明する。本発明
は、インダクタ12において迅速な電流反転を達成する
ためにインダクタ12とコンデンサ14との間の共振を
利用する。スイッチ22と26との開閉は、インダクタ
12とコンデンサ14との間の共振サイクルの半分と一
致するタイミングとされる。Tを電磁界の遷移時間(即
ち、エネルギがインダクタ12からコンデンサ14へ、
そして再びインダクタ12へ流れる時間)とする。そう
すればT=π(LC)1/2である。一方のスイッチの開
成と他方のスイッチの閉成(t2−t3とt4−t5)
の間の時間は概ねTと等しいように設定される。
【0016】図3は、本発明の好適回路の線図であり、
全体的な参照番号100によって示されている。インダ
クタンスLを有するインダクタ102は、キャパシタン
スCを有するコンデンサ104と並列に接続されてい
る。電圧源110が、PチャンネルのFETトランジス
タ112とダイオード114とを介してインダクタ10
2の第1の側に接続されている。PチャンネルFETト
ランジスタ116とダイオード118とは電圧源110
とインダクタ102の第2の側との間に接続されてい
る。NチャンネルFETトランジスタ122がインダク
タ102の第1の側に接続されている。抵抗124はト
ランジスタ122と接地との間に接続されている。Nチ
ャンネルFETトランジスタ126がインダクタ102
の第2の側と抵抗124との間に接続されている。トラ
ンジスタ112,116,122および126はMOS
FETであることが好ましい。
【0017】回路100の動作を以下説明する。最初
に、t1のときに、正の信号Xがトランジスタ112お
よび122のゲートへノード140において供給され、
零の信号バーX(バーXは、図3に示されるXの上にバ
ーを引いた信号を意味する。)がノード142において
トランジスタ116および126のゲートに供給され
る。トランジスタ112および126は付勢され、トラ
ンジスタ116および122は付勢されない。電流は、
トランジスタ112、ダイオード114、インダクタ1
02、トランジスタ126および抵抗124を介して接
地に流れる。電流はインダクタ102を左方から右方へ
流れる。
【0018】t2のときに信号は反転する。正のX信号
がトランジスタ116および126に供給され、零のバ
ーX信号がトランジスタ112、122に供給される。
トランジスタ116と122とは付勢され、トランジス
タ112と126とは付勢されない。しかしながら、ダ
イオード118はトランジスタ116からの電流を阻止
する。ダイオードの電気特性はダイオードの電圧が負の
場合電流を阻止するようなものである。t2とt3の時
間の間で(図2を参照のこと)、ダイオード118は負
の電圧を受け、電流はインダクタ102へは流入しな
い。インダクタ102とコンデンサ104とは遮断さ
れ、共振する。エネルギが、インダクタ102からコン
デンサ104、そしてまたインダクタへ転送され、イン
ダクタ102を反転方向に付勢する。このことを達成す
る時間は半サイクル即ちT=π(LC)1/2である。t
3のときにおいて、インダクタ102の両端間の電圧は
再び零となる。ダイオード118はもはや負の電圧を受
けることはなく、トランジスタ116からの電流がトラ
ンジスタ122と抵抗124とを介して接地に右方から
左方へ流れる。インダクタ102を通る電流は反転され
たのである。
【0019】電流を再び反転したいとき、t4のとき
に、正のX信号が再びトランジスタ112および122
に供給され、零のバーX信号がトランジスタ116およ
び126に供給される。トランジスタ112および12
6は付勢され、トランジスタ116および122は付勢
されない。ダイオード114は、負の電圧を受け、t4
とt5の間の電流を阻止する。インダクタ102とコン
デンサ104とは、再び遮断され、T=π(LC)1/2
の時間共振する。t5のときにおいて、ダイオード11
4は零電圧を受け、電流は、トランジスタ112からイ
ンダクタ102を左方から右方へ、さらにトランジスタ
126と抵抗124とを介して接地に流れる。
【0020】回路100と一般的な回路10とを比較す
れば参考になる。トランジスタ112および126はス
イッチ22と等価である。トランジスタ116および1
22はスイッチ26と等価である。ダイオード114と
118とは、スイッチに対するタイミングを効果的に提
供する。複雑なタイミング回路は必要でない。その結
果、インダクタにおいて極めて急速な電流反転を達成し
うる構成要素が最小数であるコンパクトな回路が得られ
る。
【0021】図4は、本発明の代替的な回路を示し、全
体的な参照番号200によって示されている。インダク
タンスLを有するインダクタ202が、キャパシタンス
Cを有するコンデンサ204と並列に接続されている。
インダクタ204の第1の端は電圧源210に接続され
ている。電圧源210はVs/2の電圧を有している。
電圧源220は、抵抗221、PチャンネルFETトラ
ンジスタ222およびダイオード224を介してインダ
クタ202の第2の側に接続されている。ダイオード2
30はインダクタ202の第2の側に接続されている。
NチャンネルFETトランジスタ232が、ダイオード
230と接地との間に接続されている。トランジスタ2
22と232とはMOS FETであることが好まし
い。
【0022】回路200の動作は回路100のそれと類
似である。t1のときにおいて、正のX信号がトランジ
スタ222および232のゲートに供給される。トラン
ジスタ222は付勢され、トランジスタ232は付勢さ
れない。電流は、電圧源220から、抵抗221、トラ
ンジスタ222およびダイオード224を介し、インダ
クタ202を左方から右方へ電圧源210まで流れる。
t2のときに、零のバーX信号がトランジスタ222お
よび232へ供給される。トランジスタ232は付勢さ
れ、トランジスタ222は付勢されない。ダイオード2
30は、時間t2とt3の間電流を阻止し、一方インダ
クタ202とコンデンサ204とはπ(LC)1/2秒共
振する。t3のときに、電流は、電圧源210から、イ
ンダクタ202を右方から左方へ、さらにダイオード2
30およびトランジスタ232を介して接地まで流れ
る。t4のとき、正のX信号がトランジスタ222と2
32とへ再び供給される。トランジスタ222が付勢さ
れ、トランジスタ232は付勢されない。ダイオード2
24は、時間t4とt5の間電流を阻止し、一方インダ
クタ202とコンデンサ204とはπ(LC)1/2秒共
振する。時間t5のとき、電流は、トランジスタ222
からダイオード224を介して、インダクタ202を左
方から右方へ電圧源210まで流れる。
【0023】以下の分析は従来技術に対して本発明を使
用した場合の利点を示す。以下の記号は以下の定義を有
する。
【0024】L=巻線のインダクタンス R=全体の直列抵抗 I=巻線における電流 RT=電流の立上り時間 Vs=電源電圧 C=共振コンデンサ Vi=誘導された電圧の振幅 以下の式は、本発明と従来技術の量の間の基本的な関係
を示す。
【0025】1/2×CVi2=1/2×LI2 RT=従来技術のL/R RT=本発明のπ(LC)1/2 ヘッドの巻線において電流を反転させるに要する時間は
基本式から以下のように引き出される。
【0026】RT=従来技術のLI/Vs RT=本発明のπLI/Vi 本発明は従来技術と比較してπVs/Viの立上り時間
において利点を有する。12ボルトの電源を有する電気
ステッパモータを検討してみる。360ボルトの誘導電
圧を扱いうるダイオードとトランジスタとを含むデバイ
スは入手しうる。したがって、本発明に対して、このモ
ータのスイッチング速度は9.5の係数だけ増加させる
ことができる。
【0027】次に、5ボルトの電源を有する磁気記録ヘ
ッドを検討する。300ボルトの誘導電圧を扱いうるヘ
ッドとデバイスとは直ちに入手しうる。このヘッドのス
イッチング速度は、本発明を用いることにより15の係
数だけ増加させることができる。
【0028】図5は、本発明のステッパモータシステム
の概略線図であって、全体的な参照番号300によって
示されている。システム300は、機械的なステッパモ
ータ310を含み、該モータは日本のシマノ ケンシ
(Shimano Kenshi)社によって製造され
ているSTH−39D002でよい。モータ310は、
永久磁石ロータ312と複数の磁気巻線314,316
とを有している。そのうち巻線2つ314および316
のみを図示している。しかしながら当該技術分野におい
て公知のように、巻線314および316は、直列に接
続され、かつロータ312の周りに配置されている多数
の交番巻線とからなる。
【0029】回路320は、電圧源322、トランジス
タ324,326,328および330、一対のダイオ
ード332および334、抵抗336、コンデンサ33
8および巻線314を含む。回路320は、巻線316
にインダクタ102を代えているが、図3の回路100
と類似である。回路350は、電圧源352、トランジ
スタ354、356、358および360、一対のダイ
オード362および364、抵抗366、コンデンサ3
68および巻線314を含む。回路350は、巻線31
4にインダクタ102を代えているが、図3の回路10
0と類似である。
【0030】バイポーラトランジスタ360が電圧源3
26と接地との間に接続されている。トランジスタ36
0はトランジスタ324および326に接続されてい
る。バイポーラトランジスタ364は電圧源366と接
地との間に接続されている。トランジスタ364はトラ
ンジスタ328および330に接続されている。バイポ
ーラトランジスタ370は電圧源372と接地との間に
接続されている。トランジスタ370はトランジスタ3
54と356とに接続されている。バイポーラトランジ
スタ374は電圧源376と接地との間に接続されてい
る。トランジスタ374はトランジスタ358と360
とに接続されている。
【0031】フリップフロップ380がトランジスタ3
60と364とに接続されている。フリップフロップ3
82はトランジスタ370と374とに接続されてい
る。インバータ386がフリップフロップ382のクロ
ック入力に接続されている。方形波発生器390がフリ
ップフロップ380のクロック入力とインバータ386
とに接続されている。
【0032】システム100の動作を以下説明する。発
生器390は2Fの周波数で方形波信号を出力する。こ
の信号はフリップフロップ380をクロックする。信号
はインバータ386により反転され、フリップフロップ
382をクロックする。フリップフロップ380は、ト
ランジスタ360に位相A信号を、トランジスタ364
に位相バーA(バーAは図5に示されるAの上にバーを
引いた記号を意味する。)信号を出力する。位相Aと位
相バーAとは、180度の位相差を有する、周波数Fに
おける方形波である。フリップフロップ382は、トラ
ンジスタ370に位相B信号を、トランジスタ374に
位相バーB(バーBは図5に示されるBの上にバーを引
いた記号を意味する。)信号を出力する。位相B信号と
位相バーB信号とは、180度の位相差を有する、周波
数Fにおける方形波である。位相B信号は位相A信号よ
り90度後ろに位相シフトしている。位相A信号と位相
バーA信号とは、トランジスタ360および364に、
図3の回路100について説明した動作と同様に回路3
20のトランジスタを交互に付勢するようにさせる。位
相B信号と位相バーB信号とは、トランジスタ370お
よび374に、図3の回路100について説明した動作
と同様に回路350のトランジスタを交互に付勢するよ
うにさせる。その結果、巻線314と316とにおける
電流が急速に反転され、巻線314の電流の反転は、位
相が90度分巻線316の電流の反転より遅れる。この
電流スイッチングによりロータを駆動する。電動モータ
を駆動させるための電流のスイッチングは当該技術分野
において周知である。しかしながら本発明の回路320
および350は、巻線314と316とがはるかに高い
周波数において駆動しうるようにさせる。このため、モ
ータ310の最高速度を向上させる。
【0033】別の実施例においては、図4の回路200
をシステム300の回路320と350とに代えてよ
い。その場合には、位相Aと位相Bの信号のみが必要で
ある。
【0034】図6のAとBとは、典型的な従来技術によ
るステッパモータのインダクタの巻線に対する電圧と電
流の時間に対する関係を示す。インダクタの巻線は当該
技術分野において周知のように標準的なHドライバタイ
プの回路によって駆動される。モータは毎秒600ステ
ップの最高速度で作動しており、インダクタは600ヘ
ルツで駆動されている。インダクタをより速い速度では
駆動できない。比較的緩慢に電流が反転され、約7.0
ミリ秒において電流信号がスキップされることに注目さ
れたい。
【0035】図7のAとBとは、システム300のイン
ダクタ316に対する、電圧と電流との時間に対する関
係を示す。モータは、(インダクタ316に対して60
0ヘルツで)毎秒600ステップにおいて作動してい
る。発生器390が1200ヘルツで駆動されている。
鋭く電流反転がなされることに注目されたい。
【0036】図8のAとBとは、システム300のイン
ダクタ316に対する、電圧と電流との時間に対する関
係を示す。ここではモータは、(インダクタ316に対
しては1500ヘルツ)毎秒1500ステップの速度で
作動している。発生器390は3000ヘルツで駆動さ
れている。電流反転が依然として鋭いことに注目された
い。本発明のモータシステム300は、モータの速度性
能を2.5倍向上させることができる。
【0037】図9は、本発明のデータ記録システムの概
略図を示し、全体的な参照番号400によって示されて
いる。システム400は、スピンドル404に回転可能
に装着された記録ディスク402を含む。ディスク40
2は磁気ディスクでよい。スピンドル404は、該スピ
ンドル404を回転させるスピンドルモータ406に取
り付けられている。モータ406はディスクドライブ本
体410に取り付けられている。音声コイルモータ41
2が本体410に取り付けられている。音声コイルモー
タ412はアクチュエータアーム414に取り付けられ
ている。音声コイルモータ412はアーム414をディ
スク402上で半径方向に運動させる。磁気記録ヘッド
416がアーム414の端部に配置されている。ヘッド
416はインダクタの巻線として電気的に示している。
【0038】回路430は、電圧源432、トランジス
タ434,436,438および440、一対のダイオ
ード442および444、抵抗446、コンデンサ44
8およびヘッド416とから成る。回路430は、イン
ダクタ102をヘッド416に代えているが、図3の回
路100と類似である。バイポーラトランジスタ460
が電圧源462と接地との間に接続されている。トラン
ジスタ460はトランジスタ434と436との接続さ
れている。バイポーラトランジスタ470は電圧源47
2と接地との間に接続されている。トランジスタ470
はトランジスタ438と440とに接続されている。イ
ンバータ480がトランジスタ470に接続されてい
る。データライン482がトランジスタ460とインバ
ータ480とに接続されている。
【0039】システム400の動作を以下説明する。ラ
イン482にデジタルデータが供給される。バイポーラ
トランジスタ460および470が、図3の回路100
について説明した動作とそれぞれ同様に、トランジスタ
434、436、438および440を交互に付勢す
る。電流は、インダクタヘッド416において急速に反
転され、データがディスク402に書き込まれる。
【0040】別の実施例においては、図4の回路200
をシステム400の回路430に代えてもよい。
【0041】図10のAとBとは従来の記録システムで
用いられる磁気ヘッドの電流と電圧とのオシロスコープ
による軌跡を示す。磁気ヘッドは、L=2.5マイクロ
ヘンリのインダクタンスとR=4.3オームの抵抗とを
有している。ヘッドは4メガヘルツで駆動される。電流
反転が比較的緩慢であることに注目されたい。
【0042】図11のAとB、および図12のAとBと
は、システム400におけるヘッド416の電流と電圧
とのオシロスコープによる軌跡を示す。図10のAとB
とにおける測定に使用したものと同じインダクタヘッド
をヘッド416として用いた。ヘッド416は、図11
のAとBとにおいては4メガヘルツで、図12のAとB
とにおいては8メガヘルツで駆動された。図12のAと
Bとに示す波形の質は、記録周波数を支持するに十分で
あり、従来の回路の周波数の倍であることを示してい
る。
【0043】図13は、本発明の代替実施例の回路図
で、全体的な参照番号500により示されている。図3
の回路の要素と類似の回路500の要素は、ダッシュ記
号を付けて示している。回路500は、ノード140′
とトランジスタ112′との間に接続された遅延線51
0と、ノード142′とトランジスタ116′との間に
接続された遅延線512とを有する。また、その他のタ
イプの信号遅延デバイスを用いてもよい。
【0044】極端に高い周波数の電流スイッチングが要
求される場合に回路500を用いることができる。1メ
ガヘルツ以下の周波数においては、回路100の要素は
概ね理想的な要素として性能を発揮する。しかしなが
ら、スイッチング周波数が1メガヘルツ以上になると、
これらの要素は、トランジスタとダイオードの非直線性
挙動のため十分動作しないことがある。この非直線性挙
動は、電流および電圧の波形において時間依存性の位相
シフトを生ぜしめる蓄積された電荷と抵抗作用とによる
ものである。
【0045】回路500は、トランジスタ112′およ
び116′への信号に僅かな遅延を提供することにより
この問題を解決する。この遅延は回路のサイクルタイム
の中の小さい割合を占める。好適実施例においては、遅
延は10から20ナノ秒でよい。この僅かな遅延が、回
路のLC部分が共振する前に該LC部分を予備充電す
る。この予備充電により回路の電圧と電流の波形の位相
を効果的にシフトして、非直線作用により発生した位相
シフトを補償する。
【0046】図4の回路200はまた、同様に、一層高
い周波数で動作しうるようにつくりうる。この場合、遅
延デバイスをX信号源とトランジスタ222との間に挿
入する。その結果の回路は、回路500で示すように予
備充電効果を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作理論を示す回路図。
【図2】本発明のスイッチと、インダクタの電圧と電流
との間の関係を示すタイミンググラフ。
【図3】本発明の一実施例の回路図。
【図4】本発明の代替実施例の回路図。
【図5】ステッパモータで使用された場合の本発明の回
路図。
【図6】Aは、従来技術のモータについての電流対時間
のグラフであり、Bは、従来技術のモータについての電
圧対時間のグラフ。
【図7】Aは、本発明のモータについての電流対時間の
グラフであり、Bは、本発明のモータについての電圧対
時間のグラフ。
【図8】Aは、本発明のモータについての電流対時間の
グラフであり、Bは、本発明のモータについての電圧対
時間のグラフ。
【図9】記録システムにおいて使用される本発明の回路
図。
【図10】Aは、従来技術の磁気ヘッドについての電流
対時間のグラフであり、Bは、従来技術の磁気ヘッドに
ついての電圧対時間のグラフ。
【図11】Aは、本発明の磁気ヘッドについての電流対
時間のグラフであり、Bは、本発明の磁気ヘッドについ
ての電圧対時間のグラフ。
【図12】Aは、本発明の磁気ヘッドについての電流対
時間のグラフであり、Bは、本発明の磁気ヘッドについ
ての電圧対時間のグラフ。
【図13】本発明の代替実施例の回路図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 タレク・マカンシ アメリカ合衆国85715、アリゾナ州 ト ゥーソン、ノース・サマーセット・ドラ イブ 4360番地 (72)発明者 マチューザニバイ・スリ−ジャヤンザ アメリカ合衆国10562、ニューヨーク州 オシニング、シャーウッド・アベニュ ー 32番地 (56)参考文献 特開 昭57−40397(JP,A) 実開 平3−11399(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インダクタと、 前記インダクタに並列接続されたコンデンサと、 電圧源と前記インダクタの第1の側との間に接続され
    た、第1のトランジスタと、 電圧源と前記インダクタの第2の側との間に接続され
    た、第2のトランジスタと、 電圧ドレインと前記インダクタの第1の側との間に接続
    された、第3のトランジスタと、 電圧ドレインと前記インダクタの第2の側との間に接続
    された、第4のトランジスタとを含む電流スイッチング
    システムであって、 前記第1及び第4のトランジスタは、前記インダクタを
    通る第1の電流径路を提供するためにセットされた第1
    のトランジスタセットを含み、前記第2及び第3のトラ
    ンジスタは、前記インダクタを通る第2の電流径路を提
    供するためにセットされた第2のトランジスタセットを
    含み、 前記電流スイッチングシステムはさらに、 前記第1の電流径路と直列に接続された第1のダイオー
    ドと、 前記第2の電流径路と直列に接続された第2のダイオー
    ドと、 第1、第2、第3、及び第4のトランジスタに接続さ
    れ、第1のトランジスタセットにオン信号を供給し、第
    2のトランジスタセットにオフ信号を供給し、その後、
    第2のトランジスタセットにオン信号を供給し、第1の
    トランジスタセットにオフ信号を供給する、トランジス
    タ制御手段と、 前記トランジスタ制御手段と前記第1及び第2のトラン
    ジスタセットに接続され、前記第1のトランジスタセッ
    トの前記第1及び第4のトランジスタのスイッチングに
    一定の時間間隔をあけ、前記第2のトランジスタセット
    の前記第2及び第3のトランジスタのスイッチングに一
    定の時間間隔をあけ、1MHz以上の周波数における非
    線形性を補償する、遅延装置と、 を含む電流スイッチングシステム。
  2. 【請求項2】 前記一定の時間間隔が10乃至20ナノ
    秒である、請求項1のシステム。
  3. 【請求項3】 さらに磁気データ記憶装置を含み、前記
    インダクタが前記磁気データ記憶装置のトランスデュー
    サヘッドである請求項1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 インダクタと、 前記インダクタに並列接続されたコンデンサと、 第1の電圧源と前記インダクタの第1の側とに接続さ
    れ、前記インダクタを通る第1の電流径路を提供する第
    1のトランジスタと、 前記インダクタの第1の側と電圧ドレインとに接続さ
    れ、前記インダクタを通る第2の電流径路を提供する第
    1のトランジスタと、 前記インダクタの第2の側に接続された、第2の電圧源
    と、 前記第1の電流径路と直列に接続された第1のダイオー
    ドと、 前記第2の電流径路と直列に接続された第2のダイオー
    ドと、 第1及び第2のトランジスタに接続され、第1のトラン
    ジスタにオン信号を供給し、第2のトランジスタにオフ
    信号を供給し、その後、第2のトランジスタにオン信号
    を供給し、第1のトランジスタにオフ信号を供給する、
    トランジスタ制御手段と、 前記トランジスタ制御手段と前記第1のトランジスタに
    接続され、前記第1及び第2のトランジスタのスイッチ
    ングに一定の時間間隔をあけ、1MHz以上の周波数に
    おける非線形性を補償する、遅延装置と、 を含む電流スイッチングシステム。
  5. 【請求項5】 前記一定の時間間隔が10乃至20ナノ
    秒である、請求項1のシステム。
  6. 【請求項6】 さらに磁気データ記憶装置を含み、前記
    インダクタが前記磁気データ記憶装置のトランスデュー
    サヘッドである請求項1記載のシステム。
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