JP2601886B2 - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置

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JP2601886B2 JP23630788A JP23630788A JP2601886B2 JP 2601886 B2 JP2601886 B2 JP 2601886B2 JP 23630788 A JP23630788 A JP 23630788A JP 23630788 A JP23630788 A JP 23630788A JP 2601886 B2 JP2601886 B2 JP 2601886B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はマイクロコンピュータを用いたエレベータ制
御装置に関する。
(従来の技術) 一般にエレベータ装置は第3図に示す構成を有してい
る。この第3図において、1は速度指令発生装置で、そ
の出力信号1aは速度制御増幅器2に与えられる。速度制
御増幅器2は速度検出器3からの速度信号3aと速度指令
信号1aとを比較演算し、電流指令2aを出力する。電流制
御増幅器4は、電流指令2aと電流検出器5からの電流信
号5aと不平衡トルク指令装置6からの荷重信号6aとを入
力し、制御信号4aを出力する。電力交換装置7は、制御
信号4aに基づいて電力を電動機8に供給する。
電動機8は供給される電力によって回転し、かご9と
つり合い錘10とを結ぶ主索11を巻きつけた綱車12に回転
を伝える。かご9には着床装置13が設けられており、昇
降路の各階床に設けられた着床検板14A,14B,…を検出し
て信号13aを速度指令発生装置1に送る。またかご9に
は荷重検出器15が設けられており、荷重検出信号15aを
不平衡トルク指令装置6に与える。不平衡トルク指令装
置6はつり合い錘10とのアンバランストルク分を補正す
る信号6aを発生する。
近年マイクロコンピュータの発達に伴い、このような
エレベータ制御装置にもマイクロコンピュータによるデ
ィジタル制御方式が広く採用されつつあり、第3図のエ
レベータ制御装置では破線部分がマイクロコンピュータ
16により処理されるようになっている。またマイクロコ
ンピュータ16は一般に、上記処理の他にエレベータの運
転に必要な運転シーケンスの処理や保護機能等の演算処
理も行なう。さらにマイクロコンピュータ16はインター
フェイス回路(図示せず)を介して他のマイクロコンピ
ュータとも接続され、より複雑な運転操作の一部の処理
を分担する機能も有する。
さて、第3図に示す様なエレベータ装置において、調
整や保守時には、第4図の様にマイクロコンピュータ16
のRAM17やEEPROM18の調節エリヤにインターフェイス回
路19を介して操作卓20が接続され、その操作卓20を使用
して種々の調整や保守が行なわれることになる。
この様な装置において、実際に操作卓20を用いて調整
・保守を行う場合、必要に応じて一部の運転操作処理の
取り消しや、保護演算処理の取り消しが必要となる場合
がある。
その為、従来はマイクロコンピュータ16が第5図に示
す構成によりそれらを処理するようにしていた。すなわ
ち、第5図において、Bは仕様上必要な運転操作又は保
護の機能の演算を許可するフラグを出力する手段であ
る。そしてEはフラグ出力手段Bを有効とするための正
規に設定されるスイッチ手段である。そして操作卓20に
てこのフラグ出力手段Bが解除されると、上記運転操作
又は保護機能の処理が取り消され、調整・保守作業が可
能となるのである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のエレベータ制御装置
において、調整・保守時に操作卓にて運転操作や保護機
能の一部を無効にした場合、調整・保守が完了した時に
それらの機能の取り消しの復帰をし忘れると、エレベー
タの通常の運転や保護動作に戻れず、多大な支障をきた
すようになる場合が起こるという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するために
なされたもので、運転機能及び保護機能の取り消しの復
帰忘れを防止し、適切な運転操作処理が行なえるエレベ
ータ制御装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は以上の目的を達成するために、エレベータの
調整保守作業を外部より接続した専用の操作卓により行
うようにしたエレベータ制御装置において、通常運転時
に仕様上必要な運転操作又は保護機能の処理の演算を許
可する許可フラグを出力する通常運転動作許可フラグ出
力部と、前記通常運転動作許可フラグ出力部より許可フ
ラグを出力させるために正規に設定されるフラグを与え
るための選択スイッチ手段と、前記操作卓の接続によ
り、前記選択スイッチ手段を無効にする手段と、前記操
作卓よりのスイッチ操作により、前記通常運転動作許可
フラグ出力部よりの許可フラグを取り消すための無効フ
ラグを設定するスイッチ手段と、前記無効フラグを保持
するラッチ手段と、前記操作卓の接続を外したことを条
件に、前記ラッチ手段により保持された無効フラグを解
除し、前記通常運転動作許可フラグ出力部よりの許可フ
ラグを通常の設定に復帰させる復帰手段とを備えたエレ
ベータ制御装置を提供する。
(作用) 以上の構成により、本発明では、通常運転動作時には
操作卓が接続されず、通常運転動作許可フラグ出力部よ
り通常運転時に仕様上必要な運転操作又は保護機能の処
理の演算を許可する許可フラグが選択スイッチ手段によ
り出力することができる。
一方、調整・保守作業のために操作卓が接続された時
には、選択スイッチ手段が無効となり、前記スイッチ手
段により無効フラグが設定されると前記通常運転動作許
可フラグ出力部よりの許可フラグが取り消され、ラッチ
手段はこの無効フラグを保持する。
調整・保守作業が終了し、操作卓の接続が外された時
には、前記ラッチ手段により保持された無効フラグが解
除され、前記通常運転動作許可フラグ出力部よりの許可
フラグが通常の設定に自動的に復帰する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図に基いて詳説する。
第1図は本発明の一実施例の構成を等価リレーシーケ
ンス回路で示したものである。
第3図の様なエレベータ装置の調整・保守作業を行う
場合、第4図の様な構成により操作卓20がマイクロコン
ピュータ16の調整エリアにインターフェイス回路19を介
して接続される。第1図において、Bは仕様上必要な運
転操作又は保護機能の処理を許可する(有効とする)フ
ラグを出力する通常運転動作許可フラグ出力部であり、
“オン”すると上記運転操作又は保護機能の処理が実施
される。
Eは、通常運転動作許可フラグ出力部Bを有効とする
ために正規に設定されるフラグを与えるためのスイッチ
手段である。通常、このスイッチ手段は、操作卓20では
そのフラグの内容を書替えることができないROMエリア
内に設けられる。そして、エレベータ装置が仕様上その
機能を必要としない場合には、このスイッチ手段Eによ
り通常運転動作許可フラグ出力部Bを無効とするフラグ
が与えられるように設定される。
Caは、操作卓20が接続された時にそれを検知してONと
なるスイッチ手段、Cbは逆にOFFとなるスイッチ手段で
ある。
Dは、通常運転動作許可フラグ出力手段Bの許可フラ
グを取り消しする場合、つまり無効とする場合にセット
するフラグを与えるためのスイッチ手段である。通常、
このスイッチ手段Dの設定エリアは、操作卓20からその
内容を書き替えることができるRAM17又はEEPROM18のエ
リア内に設けられる。また、この専用エリアは、条件が
読み出されると同時にその内容がクリアされ、自己復帰
されるようになっている。
Aは、スイッチ手段Dの信号条件を受け、その内容を
ラッチする回路であり、このラッチ回路Aに“1"のフラ
グが立つと、スイッチ手段AaはON、スイッチ手段AbはOF
Fとなる。
上記の構成のエレベータ制御装置の動作について、次
に説明する。
第4図の様な構成により操作卓20を接続し、エレベー
タの調整・保守作業を行う場合、第1図でコンソールが
接続されていない場合には、通常スイッチ手段CbがONで
あり、通常運転動作許可フラグ出力部Bはスイッチ手段
Eの状態によりその状態が決定される。すなわち、仕様
上その機能が必要であればスイッチ手段EがONに設定さ
れるのである(第2図ステップS1〜S5)。
そして、操作卓20が接続されると、スイッチ手段Caが
ONとなり、フラグ出力部Bはスイッチ手段Eのいかんに
よらず、ラッチ回路Aの状態によりその状態が決定され
る(ステップS6)。すなわち、調整・保守時、ある機能
の処理を一時的に無効にしたい場合には、上記説明のよ
うに専用エリア内に設けられたスイッチ手段DをONとす
ると(ステップS7)、スイッチ手段CaがONであるために
スイッチ手段Dの内容を受けてラッチ回路Aの信号がラ
ッチされ、フラグ出力部BはOFFとなり、運転操作の一
部又は保護機能の処理が取り消され、無効となる(ステ
ップS9〜S12)。
この状態にて、調整・保守作業を実施し、必要な作業
が完了したところで操作卓20を取りはずすと、第1図に
おいてスイッチ手段CbがONとなり、フラグ出力部Bは通
常モードに自動的に復帰し、かつラッチ回路Aも自動的
にOFFに復帰することになる(ステップS1〜S5)。
尚、操作卓20を接続してもスイッチ手段DをONとしな
い限り(ステップS7)、ラッチ回路Aが働かず(ステッ
プS8)、フラグ出力部Bは通常動作を続けることができ
る(ステップS13)。
このようにして、この実施例の場合、一部の運転操作
仕様の処理、保護処理を許可するフラグの設定エリアを
通常の設定エリアとは別に、操作卓により取り消しでき
る専用エリア内に付加して設け、調整・保守時にはこの
専用エリア内を操作して一部処理機能を一時的に無効に
することができる様にし、必要な作業が完了して操作卓
をはずした場合には、これを条件として自動的に前記処
理機能の無効状態をキャンセルし、正常モード(通常設
定モード)に復帰させることができるものである。
尚、上記実施例ではリレーシーケンス回路を用いて動
作説明を行なったが、マイクロコンピュータ16は実際に
はディジタル信号“1",“0"により動作するものであ
り、次のように論理回路は構成されることになる。
B;仕様上必要な運転操作又は保護機能の処理を許可する
フラグ E;Bを有効とするための正規に設定されるフラグ C;コンソールが接続されたとき“1"となるフラグ D;Bを取り消して無効とする場合にセットするフラグ
(自己復帰) A:Dの信号をラッチする信号フラグ [発明の効果] 以上のように本発明によれば、操作卓を用いてエレベ
ータの調整・保守を行う時、必要に応じて一部の付加仕
様の取り消しや保護の取り消しを実施しても、操作卓の
接続を取りはずすことにより自動的に通常の正規の状態
に復帰することができ、従来起りがちであった操作卓に
より上記取り消しを実施した後の復帰忘れを完全に防止
でき、調整・保守完了的に不注意により発生する事故を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の等価リレーシーケンス回路
図、第2図は上記実施例の動作を説明するフローチャー
ト、第3図は一般的なエレベータシステムを示すブロッ
ク図、第4図は一般的なマイクロコンピュータ搭載のエ
レベータシステムに操作卓を接続した状態を示すブロッ
ク図、第5図は従来例の構成を示す等価リレーシーケン
ス回路図である。 A……ラッチ回路 Aa……ラッチ連動のa接点スイッチ手段 Ab……ラッチ連動のb接点スイッチ手段 B……通常運転動作許可フラグ出力部 Ca……操作卓接続検出用のa接点スイッチ手段 Cb……操作卓接続検出用のb接点スイッチ手段 D……ラッチ回路作動用のスイッチ手段 E……フラグ出力部作動用のスイッチ手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータの調整保守作業を外部より接続
    した専用の操作卓により行うようにしたエレベータ制御
    装置において、 通常運転時に仕様上必要な運転操作又は保護機能の処理
    の演算を許可する許可フラグを出力する通常運転動作許
    可フラグ出力部と、 前記通常運転動作許可フラグ出力部より許可フラグを出
    力させるために正規に設定されるフラグを与えるための
    選択スイッチ手段と、 前記操作卓の接続により、前記選択スイッチ手段を無効
    にする手段と、 前記操作卓よりのスイッチ操作により、前記通常運転動
    作許可フラグ出力部よりの許可フラグを取り消すための
    無効フラグを設定するスイッチ手段と、 前記無効フラグを保持するラッチ手段と、 前記操作卓の接続を外したことを条件に、前記ラッチ手
    段により保持された無効フラグを解除し、前記通常運転
    動作許可フラグ出力部よりの許可フラグを通常の設定に
    復帰させる復帰手段とを備えたことを特徴とするエレベ
    ータ制御装置。
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