JP2600990Y2 - キースイッチ - Google Patents

キースイッチ

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JP2600990Y2
JP2600990Y2 JP1992005890U JP589092U JP2600990Y2 JP 2600990 Y2 JP2600990 Y2 JP 2600990Y2 JP 1992005890 U JP1992005890 U JP 1992005890U JP 589092 U JP589092 U JP 589092U JP 2600990 Y2 JP2600990 Y2 JP 2600990Y2
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猛行 高木
吉嗣 佐藤
渡辺  誠
勲 望月
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Brother Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータ等の入力装置等のキーボード等に
使用されるキースイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキーボードにおけるキー
スイッチとして、特開昭60−89011号公報や特開
昭60−60217号公報等に開示されているように、
キートップの下面に下向き突設したステムをホルダ部材
に形成されたキーホルダ部に挿通させて上下動可能に案
内支持すると共に、ステムの下方に、下面に接点部を備
えたラバースプリングを配置し、該ラバースプリングの
下端に、フレキシブルシートに電気接点を形成したメン
ブレンスイッチなどのスイッチング部材を配設したキー
スイッチが一般的に使用されている。
【0003】そして、前記先行技術の特開昭60−60
217号公報のキースイッチでは、接点部と比較して平
面形状の大きいスペースキー等のキートップの一端部を
押下したとき、当該キートップが傾かずに平行状に上下
動するようにするため、側面視X字状に配置した一対の
リンク部材における中途部同士を回動自在に連結し、こ
の一対のリンク部材を、キートップ下面とホルダ部材と
の間に配置することを提案している。そして、この一対
のリンクの上下端部がキートップ及びホルダ部材に対し
て略水平方向に摺動可能に係止する箇所は、キートップ
のストロークを実質的に規制するものではない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、最近の電子
機器の多様化とこれに使用されるキーボードの種類の多
様化により、それに使用されるキースイッチの種類も多
種類取り揃える必要がある。例えば、キーストロークは
短くても良いがキーボードの薄型化を要求されるもの、
反対にプロ仕様のように、キー入力の操作性を向上させ
ると共にキー入力の確実性を担保するため、長いキース
トロークが要求されるものなど、使用条件の相違や使用
者(オペレータ)の要望により、キースイッチのストロ
ーク量も多種類必要となる。さらには、オペレータの使
用勝手を良くするために、ひとつのキーボードの中に、
ストローク量の短いものと長いものとを混在させる必要
がある。
【0005】その場合、前記各先行技術のように、キー
トップ下面に下向き突設するステムと、キーホルダ部と
の摺動案内にて、キートップの上下動を案内支持するも
のであっては、前記ストローク量を変更するには、ステ
ムとキーホルダ部との相対的上下長さや、ステムの上昇
位置を規制するためのストッパー用突起部の位置が異な
ったものを多種類製作しなければならない。そうする
と、キートップ等の各部品製作のための金型を多種類準
備しなくてはならず、製造コストが高くなるという問題
があった。
【0006】本考案は、キートップやその上下動案内手
段を変更することなく、キースイッチのストローク量を
任意に、且つ簡単に変更できるとともに、ホルダ部材の
回動係止部及び摺動係止部を簡単且つ低いコストをもっ
て形成することができ、また、第1リンク及び第2リン
クの下側自由端に形成されたピンを回動係止部、摺動係
止部に容易に挿入係止することができるようにしたキー
スイッチを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案の請求項1に係るキースイッチは、キートッ
プの下面とその下方のホルダ部材とに連結係止してキー
トップの上下動を案内支持するための案内手段と、前記
キートップによる上下入力操作にて弾性変形可能なキャ
ップ状のラバースプリングと、該ラバースプリングの弾
性変形によりスイッチ動作するスイッチング部とからな
るキースイッチを備え、前記案内手段を、側面視X字状
に交叉配置した第1リンクと第2リンクとにより構成
るとともに、該両リンクをその中途交叉部で回動自在に
連結し、第1リンク及び第2リンクの自由端を前記キ
ートップの下面及びホルダ部材に連結係止したキースイ
ッチにおいて、前記ホルダ部材を支持する支持部材と、
前記ホルダ部材に形成され、前記ラバースプリングを位
置決め配置するスプリング配置部と、前記スプリング配
置部の外側でホルダ部材に形成され、前記支持部材との
間で前記第1リンク及び第2リンクの一方の下側自由端
に形成されたピンを回動可能に係止し、そのピンを挿入
するための開放挿入部を設け、且つ、下方が開放された
回動係止部と、前記スプリング配置部の外側でホルダ部
材に形成され、前記支持部材との間で前記第1リンク及
び第2リンクの他方の下側自由端に形成されたピンを摺
動可能に係止し、そのピンを挿入するための開放挿入部
を設け、且つ、下方が開放された摺動係止部と、前記ラ
バースプリングの弾性力に基づき、第1リンク及び第2
リンクの他方の下側自由端のピンが当接してキートップ
の上昇位置を規制するストッパ部とを備えたことを特徴
とする。
【0008】また、請求項2に係るキースイッチは、請
求項1のキースイッチにおいて、前記第1リンク及び第
2リンクの中途交叉部に形成され、前記スプリング配置
部の上方に配置される支持軸線を有し、前記ラバースプ
リングは、キートップの押下操作に基づき、前記支持軸
線を有する第1リンク及び第2リンクの中途交叉部を介
して弾性変形されることを特徴とする。
【0009】
【実施例】次に、本考案を具体化した実施例について図
1〜図8を参照して説明する。図1はキースイッチの側
断面図を示し、キースイッチ1はキートップ2と、第1
リンク4と第2リンク5とを側面視X字状に配置した案
内手段3と、該案内手段3にて押圧されるキャップ状の
ラバースプリング6と、前記案内手段3を支持するため
の合成樹脂製のホルダ部材7と、ラバースプリング6を
位置決め配置するホルダ部材7の取付け孔7aにスイッ
チング部29,29(図7及び図8参照)が臨むように
ホルダ部材7の下面に張設されたフレキシブルな印刷基
板9と、その下面側に張設されて印刷基板9及びホルダ
部材7を支持する補強板10とからなる。
【0010】図1、図2及び図7に示すように、ラバー
スプリング6は、印刷基板9におけるスイッチング部
(電気接点部)29,29の上方を覆うように、ホルダ
部材7の取付け孔7a内に嵌挿配置する。本考案のラバ
ースプリング6は、電気絶縁性のシリコーンゴム或いは
EPDM(エチレンプロピレンジエンメチレン)等で構
成され、平面視略円板状の厚い頭部と、該頭部の周囲か
ら下向きに延びる截頭円錐状のドーム部と、該ドーム部
の外周に略水平に半径外向きに延びる厚肉の鍔部とから
なる下向き開放のキャップ状に一体成形する。キートッ
プの押下時に、第1リンク4と第2リンク5との連結交
叉部下面にて押圧されるラバースプリング6の頭部の下
面には、前記スイッチング部29,29の接点部に当接
して両スイッチング部を電気的にON・OFFするため
の導電性を有する導電ゴムからなる可動接点部30を固
着する。なお、ラバースプリング6全体を、シリコーン
ゴムにカーボンブラック等の導電性粒子を分散充填させ
て導電性を備えるように形成しても良い。
【0011】ABS樹脂等の合成樹脂にて成形されたキ
ートップ2は、その上面(表面)に数字、英字等の文字
が刻印または印刷等により付されている。キートップ2
の下面には、後述する第1リンク4における上自由端側
のピン部11a,11bを略水平方向でキートップ2の
前後方向に摺動可能に係止するための前後長手溝状の摺
動係止部16,16と、第2リンク5における上自由端
のピン部13a,13bを回動のみ可能に係止するため
の孔状の回動係止部15,15とを一体的に備えた前後
長手の左右一対の係止部材17,17を一体成形或いは
接着剤等により接着して突設させる(図5参照)。
【0012】図4(a)(b)を参照して、ガラス繊維
強化合成樹脂製等の合成樹脂製の第1リンク4及び第2
リンク5を詳細に説明する。図4(a)は第1リンク4
の平面図、図4(b)は第2リンク5の平面図である。
第1リンク4は基部18と上下自由端部19,20とに
より平面視で実質上略H状に一体成形したもので、基部
18にはその側面に水平方向に貫通する支持孔21を備
える。下自由端部20の左右両側端から延びるアーム部
20a,20bの側面には、各々ピン部12a,12b
を横向きに突設し、上自由端部19の側面にはピン部1
1a,11bを横向きに突設する。
【0013】また、第2リンク5も基部22と上下自由
端部23,24とにより平面視で実質上略H状に一体成
形する。前記基部22の一側面には横向きに支持軸25
を突設し、該支持軸25を前記第1リンク4における支
持孔21に嵌挿し、第1リンク4と第2リンク5とを支
持軸25回りに回動可能に連結する。第2リンク5にお
ける下自由端部24の左右両側端から延びるアーム部2
4a,24bの側面には、各々ピン部14a,14bを
横向きに突設し、上自由端部23の側面にはピン部13
a,13bを横向きに突設する。
【0014】この実施例では側面視において、前記第1
リンク4における支持孔21の中心線から上下のピン部
11a,12aの中心線までの距離及び、第2リンク5
における支持軸25の中心線からピン部13a,14a
までの距離がそれぞれ相等しくなるように形成する。こ
のように構成すると、後述のように、第1リンク4の下
自由端側のピン部12a,12b箇所を中心にして案内
手段3が回動変位することにより、キートップ2はホル
ダ部材7の上面に対して平行状に昇降動することができ
る。
【0015】図7及び図8はガラス繊維強化合成樹脂製
等の合成樹脂(前記両リンク4,5と別部材であること
が望ましい)のホルダ部材7の一部を示す図で、該ホル
ダ部材7には前記キャップ状のラバースプリング6下端
の鍔部が位置ずれ不能に嵌挿できる略矩形状の取付け孔
7aを穿設し、該取付け孔7aの左右両側縁には、左右
一対の回動係止部27と、前後長手溝状の摺動係止部2
8とを、その各係止部27,28が下方に開放するよう
に一体的に射出形成されている。そして、この回動係止
部27,27に対しては、第1リンク4における下端側
のピン部12a,12bが回動可能に嵌挿し、摺動係止
部28,28に対しては第2リンク5における下端側の
ピン部14a,14bが前後摺動するように嵌挿する。
【0016】ここに、回動係止部27の下方、及び、摺
動係止部28の下方は、図8に示さるように開放されて
いることから、それぞれ第1リンク4のピン部12a、
12b及び第2リンク5のピン部14a、14bを挿入
するための開放挿入部を構成する。このように、回動係
止部27及び摺動係止部28の下方が開放されているこ
とに基づき、ホルダ部材7に回動係止部27及び摺動係
止部28を形成するについて、所定の上型と下型との間
おける所定間隙に樹脂を注入してホルダ部材7を樹脂成
形した後に、上型と下型とを単純に上下抜きすることが
できる。これにより、コストの高いスライド型を必要と
することなく極めて簡単且つ低いコストをもって回動係
止部27、摺動係止部28を有するホルダ部材7を形成
することができる。また、回動係止部27、摺動係止部
28の下方が開放されていることから、第1リンク4の
ピン部12a、12b、第2リンク5のピン部14a、
14bをホルダ部材7の厚さ内で係止することができ、
これによりホルダ部材7の厚さ分の有効利用を図りつつ
キースイッチ1の薄型化を実現することができるととも
に、回動係止部27、摺動係止部28の開放挿入部を介
して第1リンク4のピン部12a、12b、第2リンク
5のピン部14a、14bを容易に挿入係止することが
できる。
【0017】このとき、ピン部11a,11b及び14
a,14b並びに摺動係止部16,28の形状寸法は、
第1リンク4、第2リンク5が図6における左右方向に
対して略不動となり、且つピン部11a,14aの図1
中の左右方向の摺動を妨げないように決定される。具体
的には、本実施例においては、各ピン部先端が対応する
摺動係止部の外側側面と略接して摺動するようにしてい
る。また、このため、支持孔21より支持軸25が抜け
出ることが防止される。
【0018】この構成により、キートップ2の押下時
に、ホルダ部材7の回動係止部27の箇所を中心として
第1リンク4が下向き回動するので、該第1リンク4と
第2リンク5との側面視X字状に回動連結された中途交
叉部は、ラバースプリング6の頭部を斜め下向きに押圧
することになる。このとき、第1リンク4と第2リンク
5の中途交叉部において、第1リンク4の支持孔21の
中心線と第2リンク5の支持軸25の中心線は、相互に
一致するとともに支持軸線を構成し、かかる支持軸線は
ラバースプリング6を配置する取付け孔7aの上方に配
置されることとなる。これより、キートップ2が押下さ
れた際に、ラバースプリング6は、前記支持軸線を有す
る第1リンク4、第2リンク5の中途交叉部を介して弾
性変形され、これにより印刷基板9のスイッチング部2
9、29とラバースプリング6の可動接点部30とを確
実に動作させることができる。
【0019】そして、キートップ2が下向きに押圧され
ていない状態(フリー状態)において、ラバースプリン
グ6の弾性力により、キートップ2が最上昇位置にある
とき、前記第2リンク5における下端側のピン部14
a,14bが摺動係止部28,28の一側面(前記回動
係止部27に近い側の側面)の前ストッパ部31に当接
するように構成する。この場合、回動係止部27から前
ストッパ部31まで水平距離(L1)を変更することに
より、キートップ2が最上昇位置にあるときの、ホルダ
部材7上面からの高さ寸法(H1)を規制することがで
きる。そして、前記摺動係止部28の長溝の前後長さ
(L2)を変更することにより、案内手段3そのものの
昇降距離(H2)を規制することができる。
【0020】なお、前記キートップ2が最上昇位置か
ら、案内手段3にてラバースプリング6を最大限下向き
に押圧する(押し切り状態という)迄のキートップ2の
昇降距離をストロークというが、前記押し切り状態より
手前(高い位置)で、第2リンク5における下端側のピ
ン部14a,14bが摺動係止部28,28の他側面
(前記回動係止部27より遠い側の側面)の後ストッパ
部32に当接することで、実質上キートップ2の最下降
位置を規制することもできる。この結果、前記摺動溝の
長さが同じでも、前ストッパ部31の位置を変更するだ
けで、キートップ2の最上昇位置と実質上のストローク
とを同時に変更することができ、例えば、ストロークが
短く且つキートップの最上昇位置の低い、キーを提供す
ることができる。
【0021】このように、ホルダ部材7における回動係
止部27から摺動係止部28の前ストッパ部31までの
距離(L1)を変更することや、これに加えて摺動部2
8の前ストッパ部31から後ストッパ部32間での距離
(L2)、換言すれば摺動溝の長さを変更することで、
案内手段3の両リンク4,5の支持軸25からピン部迄
の寸法や、ラバースプリングの上下寸法を変更すること
なく、キートップ2の最上昇位置やストロークを大小任
意に変更することができる。
【0022】前記距離(L1)や(L2)を変更するに
は、ホルダ部材7の射出成形用金型の一方の金型におけ
る摺動係止部28位置及び/又は摺動溝部の溝長さを変
更させても良いし、前記摺動係止部28の肉厚を大きめ
に射出形成したのち、ストロークを変更させようとする
箇所の摺動係止部28の摺動溝を切削することにより前
記前ストッパ部31及び/又は後ストッパ部32を決め
るように調節しても良い。
【0023】そこで、本実施例においては、単一のキー
ボード内において、文字コード及び改行コード等を出力
するキーに関してはストローク量を長くし、また、上記
文字コードよりも奥側に並ぶハーフキー(一般にファン
クションキーとして利用されている)等のキーに関して
はストローク量を少なくしている。このようにしてそれ
らのキータッチを変え、使用者がブラインドタッチによ
り利用する際に、それらのキーの違いを目視によらず確
認可能とし、使用効率を向上している。
【0024】この際、全てのキーのホルダ部材7は一枚
の板状に一体成形されるため、そのホルダ部材7上に形
成される各ストッパ部31,32の位置が二種類あって
も、その製造コストは従来のものと変わらない。また、
第1リンク4及び第2リンク5は、異なるストロークの
キーであっても共通のものを用いるので、ストローク量
に応じて案内手段の形状を変更していた従来のものに比
べて、その製造コストを大幅に減少せしめることが可能
である。
【0025】前記キートップ2の最上昇位置の規制やス
トロークの大小調節のためには、ホルダ部材7でなく、
キートップ2下面に設ける一対の係止部材17,17の
形状を変更しても良い。すなわち、第1リンク4におけ
る上自由端側のピン部11a,11bを略水平方向で前
後方向に摺動可能に係止するための摺動係止部16,1
6の一方のストッパ部(回動係止部15に近い側)の位
置及び/または摺動係止部16の摺動溝長さを変更する
ようにしても良いのである。さらに、回動係止部15と
摺動係止部16とを別々にキートップ2下面に設けるよ
うにしても良い。
【0026】なお、前述のように、ラバースプリング6
の押し切りの手前で後ストッパ部32に第2リンク5に
おける下端側のピン部14a,14bが当接するように
摺動係止部28の位置および摺動長さを設定すると、ラ
バースプリング6を極限まで押圧することが防止でき
て、ラバースプリング6に無理な力が作用せず、ラバー
スプリング6を保護することができる。また、前記押し
切り状態の手前で、案内手段3における第1リンク4及
び/又は第2リンク5のピン部が摺動係止部16、28
の後ストッパ部32に当接することで、それ以上のキー
トップ2の押下に対して第1リンク4や第2リンク5が
弾性的に撓むことを利用して、押し切りまでのキータッ
チの衝撃を和らげることができる。
【0027】さらに本実施例においては、単一のキーボ
ード上に二種類のストロークを有する例を示したが、例
えば携帯用コンピュータ等のキーストロークよりも薄型
であることが要求されるキーボードと据え置き型等のよ
り大きなキーストロークが要求されるキーボードとを同
一の案内手段で構成することも可能である。このように
した場合においても、従来、別部品として製造していた
案内手段を共通とすることができるので、トータルの製
造コストは大幅に減少する。
【0028】なお、スイッチング部29を形成するフレ
キシブル印刷基板9に代えてメンブレンスイッチ回路板
等の基板であっても良く、また、可変容量型キーボード
にも適用できる。
【0029】
【考案の作用・効果】以上要するに、本考案では、キー
トップをホルダ部材に対して上下動案内支持するため、
側面視X字状に交叉連結させた第1リンクまたは第2リ
ンクにおける一方の自由端をキートップ下面及びホルダ
部材における回動係止部に回動自在に係止する一方、他
方の自由端をキートップ下面及びホルダ部材における摺
動係止部に対して略水平方向に摺動自在に係止する。そ
して、この摺動係止部にストッパ部を設けることで、キ
ートップの最上昇位置が決まる。
【0030】従って、本考案によれば、キートップの上
下動案内手段である一対のリンクの長さやラバースプリ
ングの上下寸法を変更することなく、至極簡単にキート
ップの上昇位置を規制することができるとう効果を奏
する。
【0031】また、前記ストッパ部の位置を変更るこ
と、つまり、ホルダ部材における回動係止部から摺動係
止部迄の距離を大小変更調節することで、キートップの
最上昇位置を変更することができる。その結果、案内手
段やラバースプリング等の部品を共通にして、ホルダ部
材における摺動係止部の位置を変更するだけで、一つの
キーボードの特定の箇所のみのキートップの上昇を至極
容易に変更でき、キートップの上昇位置の異なる他種類
のキーボードにも対応でき、そのための製造コストも増
大することがないという効果を奏する。
【0032】更に、ホルダ部材に形成された回動係止部
の下方、及び、摺動係止部の下方は開放されて、それぞ
れ第1リンク、第2リンクの下側自由端に形成されたピ
ンを挿入するための開放挿入部を構成しており、これよ
りホルダ部材に回動係止部及び摺動係止部を形成するに
ついて、所定の上型と下型との間おける所定間隙に樹脂
を注入してホルダ部材を樹脂成形した後に、上型と下型
とを単純に上下抜きすることができる。従って、コスト
の高いスライド型を必要とすることなく極めて簡単且つ
低いコストをもって回動係止部、摺動係止部を有するホ
ルダ部材を形成 することができる。このとき、摺動係止
部におけるストッパ部の形成位置及びその形成位置の変
更は、ホルダ部材の成形時に同時に行われて上昇位置が
規制され、また、変更されるキートップについては、ば
らつきが発生することなく上昇位置を均一に規制、変更
することができる。
【0033】また、回動係止部、摺動係止部の下方が開
放されていることから、第1リンク及び第2リンクの下
側自由端におけるピンをホルダ部材の厚さ内で係止する
ことができ、これによりホルダ部材の厚さ分の有効利用
を図りつつキースイッチの薄型化を実現することができ
るとともに、回動係止部、摺動係止部の開放挿入部を介
して第1リンク及び第2リンクのピンを容易に挿入係止
することができる。
【0034】更に、第1リンクと第2リンクの中途交叉
部に形成される支持軸線が、スプリング配置部の上方に
配置されるとともに、スプリング配置部に位置決め配置
されたラバースプリングは、支持軸線を有する中途交叉
部を介して弾性変形されることから、スイッチング部を
確実に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キースイッチの側断面図である。
【図2】ストッパ部の位置を変更した場合のキースイッ
チの側断面図である。
【図3】キースイッチを押し切り状態に下場合の側断面
図である。
【図4】(a)は第1リンクの平面図、(b)は第2リ
ンクの平面図である。
【図5】キートップの下面図である。
【図6】図1のVI−VI矢視断面図である。
【図7】ラバースプリング及び取付け孔の平面図であ
る。
【図8】ホルダ部材の取付け孔部の斜視図である。
【符号の説明】
1 キースイッチ 2 キートップ 3 案内手段 4 第1リンク 5 第2リンク 6 ラバースプリング 7 ホルダ部材 7a 取付け孔 9 印刷基板 10 補強板 11a,11b,12a,12b ピン部 15,27 回動係止部 16,28 摺動係止部 25 支持軸 29 スイッチング部 30 可動接点部 31 前ストッパ部 32 後ストッパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 望月 勲 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社 内 (56)参考文献 実開 平2−5236(JP,U) 実開 平1−96619(JP,U) 実開 昭63−131032(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 13/00 - 13/76

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップの下面とその下方のホルダ部
    材とに連結係止してキートップの上下動を案内支持する
    ための案内手段と、前記キートップによる上下入力操作
    にて弾性変形可能なキャップ状のラバースプリングと、
    ラバースプリングの弾性変形によりスイッチ動作する
    スイッチング部とからなるキースイッチを備え、 前記案内手段を、側面視X字状に交叉配置した第1リン
    クと第2リンクとにより構成するとともに、該両リンク
    をその中途交叉部で回動自在に連結し、第1リンク及び
    第2リンクの自由端を前記キートップの下面及びホル
    ダ部材に連結係止したキースイッチにおいて、 前記ホルダ部材を支持する支持部材と、 前記ホルダ部材に形成され、前記ラバースプリングを位
    置決め配置するスプリング配置部と、 前記スプリング配置部の外側でホルダ部材に形成され、
    前記支持部材との間で前記第1リンク及び第2リンクの
    一方の下側自由端に形成されたピンを回動可能に係止
    し、そのピンを挿入するための開放挿入部を設け、且
    つ、下方が開放された回動係止部と、 前記スプリング配置部の外側でホルダ部材に形成され、
    前記支持部材との間で前記第1リンク及び第2リンクの
    他方の下側自由端に形成されたピンを摺動可能に係止
    し、そのピンを挿入するための開放挿入部を設け、且
    つ、下方が開放された摺動係止部と、 前記ラバースプリングの弾性力に基づき、第1リンク及
    び第2リンクの他方の下側自由端のピンが当接してキー
    トップの上昇位置を規制するストッパ部とを備えた こと
    を特徴とするキースイッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1リンク及び第2リンクの中途交
    叉部に形成され、前記スプリング配置部の上方に配置さ
    れる支持軸線を有し、 前記ラバースプリングは、キートップの押下操作に基づ
    き、前記支持軸線を有 する第1リンク及び第2リンクの
    中途交叉部を介して弾性変形されることを特徴とする請
    求項1記載のキースイッチ。
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