JP2607630Y2 - キースイッチ - Google Patents

キースイッチ

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JP2607630Y2
JP2607630Y2 JP1999004706U JP470699U JP2607630Y2 JP 2607630 Y2 JP2607630 Y2 JP 2607630Y2 JP 1999004706 U JP1999004706 U JP 1999004706U JP 470699 U JP470699 U JP 470699U JP 2607630 Y2 JP2607630 Y2 JP 2607630Y2
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吉嗣 佐藤
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勲 望月
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータ等の入力装置等のキーボード等に
使用されるキースイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキーボードにおけるキー
スイッチとして、例えば、実開平2−5236号公報、
特開昭60−62017号公報等に記載されたキースイ
ッチが存在する。
【0003】ここに、実開平2−5236号公報には、
外側の矩形枠体と内側矩形状枠体とをX字状に回動可
能に支持してなるX枠体を有する押釦スイッチが記載さ
れており、この押釦スイッチでは、外側の矩形枠体の上
部をキートップの裏面と上ホルダーの溝部との間に回動
可能に支持し、且つ、脚部をプリント基板に取り付けら
れた断面下向きコ字型の第2下ホルダーにスライド自在
に支持し、また、内側矩形状枠体の上部をキートップ
の裏面と上ホルダーの平坦部との間にてスライド自在に
支持し、且つ、脚部をプリント基板に取り付けられた断
面下向きコ字型の第1下ホルダーにて回動可能に支持
し、キートップとプリント基板との間にスイッチングを
行うラバースイッチが配設されている。
【0004】ここに、ラバースイッチは、プリント基板
に取り付けられた第1下ホルダーと第2下ホルダーとの
間で、ラバースイッチの可動接点がプリント基板の固定
接点と対向するように配置されている。このとき、ラバ
ースイッチは、プリント基板上で位置決め配置されるの
ではなく、キートップに形成された突起の下端部をラバ
ースイッチの上面の穴部に装着することにより、キート
ップに対して位置決め配置されている。
【0005】また、特開昭60−60217号公報に
は、接点部と比較して平面形状の大きいスペースキー等
のキートップの一端部を押下したとき、キートップが傾
かずに平行状に上下動するようにすべく、側面視X字状
に配置した一対の鋏状部材(リンク部材)における中途
部同士を回動自在に連結し、この一対のリンク部材を、
キートップ下面とホルダ部材との間に配置した押圧キー
が記載されている。
【0006】ここに、基板に取り付けられた非可動キー
部分には、各リンク部材の下側端部を係止する4つの案
内ポケットが設けられており、また、各案内ポケットに
より区画される領域から外れた外側位置にて基板には孔
が形成されるとともに、この孔内にはスイッチ体が配置
されている。かかるスイッチ体に対しては、キートップ
の下面に取り付けられた担体に形成されたスイッチタペ
ットが非可動キー部分の中空部及び基板の孔を介して対
向されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開平2−5236号公報に記載された押釦スイッチで
は、プリント基板上にラバースイッチを位置決め配置す
るための配置孔は何ら形成されてはおらず、キートップ
の突起の下端部をラバースイッチの上面の穴部に装着す
ることにより、キートップとラバースイッチとの位置決
め固定を行い、それに基づいて、X枠体、プリント基板
に対する配置関係を決定している。かかる場合、キート
ップの押下操作に基づく押圧力は、ラバースイッチの略
中央部に作用させてスイッチング動作を行うことが可能
ではあるが、キートップの突起をラバースイッチの穴部
に装着する作業は、煩雑な作業となって押釦スイッチの
組立作業全体も当然に煩雑なものとなる。
【0008】 た、ラバースイッチはキートップとの間
で位置決めされるだけのものであり、ラバースイッチと
プリント基板上との配置関係は極めて相対的なものであ
るから、ラバースイッチを何らかの方法で固定しない
と、ラバースイッチの可動接点とプリント基板上の固定
接点とは必ずしも適正な関係に配置されるとは限らず、
場合によってはキートップが押下された際に可動接点と
固定接点とが適正なスイッチング動作を行うことができ
ないこともあり得る。
【0009】また、特開昭60−60217号公報の押
圧キーでは、スイッチ体が配置される基板の孔は、一対
の各リンク部材における下側端部を係止する4つの案内
ポケットにより区画される領域から外れた外側位置に形
成されており、キートップの中央部や各リンク部材の回
動支持部からはかなり離れた位置に存在している。しか
も、担体のスイッチタペットと非可動キー部分の穴と
は、図面からも明らかなように、両者の間に隙間を有す
るかなりルーズな挿通関係に設定されている。
【0010】前記押圧キーにおいて、キートップは、そ
の押下時に各リンク部材を介して上下動案内されるもの
の、キートップの中央部や各リンク部材の回動支持部か
ら離れた位置で押下された場合に、前記のように基板の
孔が4つの案内ポケットにより区画される領域から外れ
た外側位置に形成されており、且つ、スイッチタペット
と非可動キー部分の穴とがルーズな挿通関係に設定され
ていることに起因して、キートップ並びにリンク部材は
不必要に水平方向に移動してしまう虞が多分にある。こ
のような場合には、スイッチタペットの下端とスイッチ
体の上面との位置関係がずれてしまうこととなり、これ
により、キートップの押下操作に基づく押圧力が適正に
スイッチ体に作用しなくなる。この結果、スイッチ体が
本来の弾性変形を行うことができなくなって、場合によ
ってはスイッチング動作を確実に行うことができなくな
ってしまう。
【0011】更に、スイッチ全体の薄型化に関し、前記
実開平2−5236号の押釦スイッチでは、ラバースイ
ッチが、固定接点を上面に有するプリント基板上に載置
されており、また、キートップの突起の下端部は、ラバ
ースイッチの上面の穴部に装着されていることから、押
釦スイッチの全体の高さを考えた場合、プリント基板の
厚さは当然に押釦スイッチの全体の高さに直接寄与す
る。換言すれば、本願考案におけるようにホルダ部材に
形成された貫通孔にスプリングを配置し、スプリングに
対応してホルダ部材の下方に電気接点部を配置する構成
を有しないことから、プリント基板の厚さ分に対応して
押釦スイッチの高さが大きくなる。かかる構成を採用す
る以上、押釦スイッチ全体の高さを低くしてより薄型化
を図ることは困難なものである。
【0012】また、前記特開昭60−60217号公報
の押圧キーでは、基板に孔を形成し、かかる孔にスイッ
チ体が配置されていることから、基板の厚さを利用して
基板の厚さ分に対応して押圧キーの全体の高さを低くす
ることは可能であるが、特開昭60−60217号公報
の図1に示されているように、キートップの下面に取り
付けられた担体に形成されたスイッチタペットを介して
スイッチ体を押圧するように構成されており、スイッチ
タペットは、基板の厚さの数倍の長さを有している。か
かる押圧キーの構成は、従来より存在するキーステム構
造に他ならないものであり、押圧キーの全体の高さは、
スイッチタペットの長さに大部分依存することとなっ
て、本来的に押圧キーの全体の高さを低くして薄型化を
図ることは困難なものである。即ち、前記のように、長
いスイッチタペットを介してスイッチ体を押圧する構成
を採用する以上、特開昭60−60217号公報の押圧
キーには、薄型化を図ろうとするコンセプトは元々全く
存在しないものである。
【0013】本考案は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、キートップの非押下時におい
て、キートップの上昇位置を規制して各リンクが不必要
に水平方向に移動することを防止することにより、キー
操作性が良好で且つ確実にスイッチング動作を行うこと
が可能であり、また、回路基板がホルダ部材の下方に配
置されている場合においても、回路基板上に載置された
スプリングの弾性復元力をキートップに伝達すること
可能であり、更に、ホルダ部材の厚さの有効利用を図っ
て、より薄型化が可能なキースイッチを提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本考案の請求項1に係るキースイッチは、キートップ
と、キートップの下方に配置されるとともに、複数の係
止部が形成されたホルダ部材と、キートップの下面とそ
の下方のホルダ部材とに連結係止してキートップの上下
動を案内するための案内支持部材と、キートップの上下
動に伴ってスイッチング動作を行うスイッチング部材
を有し、案内支持部材を、第1リンクと第2リンクとを
相互に可動自在に配置して構成し、第1リンク及び第2
リンクの各自由端をキートップの下面及びホルダ部材に
連結係止したキースイッチであって、ホルダ部材におけ
る複数の係止部の中の係止部が第1リンク又は第2リン
クの 下側自由端を摺動可能に係止する摺動係止部とさ
れ、摺動係止部には、キートップの非押下時に第1リン
ク又は第2リンクの下側自由端が当接してキートップの
上昇位置を規制する規制部が形成され、ホルダ部材に
は、貫通孔が穿設され、スイッチング部材は、ホルダ部
材の下方に配置された回路基板と、回路基板の電気接点
部を作動させるための弾性復元力を有するスプリングと
を備え、スプリングは、回路基板に載置され、貫通孔を
介して上方に突出していることを特徴とする。また、請
求項2に係るキースイッチは、請求項1のキースイッチ
において、前記スプリングは、前記貫通孔内で前記キー
トップの下方の略中央位置に対応して前記回路基板に載
置されることを特徴とする。
【0015】
【実施例】次に、本考案を具体化した実施例について図
1〜図8を参照して説明する。図1はキースイッチの側
断面図を示し、キースイッチ1はキートップ2と、第1
リンク4と第2リンク5とを側面視X字状に配置した案
内支持手段3と、該案内支持手段3にて押圧されるキャ
ップ状のラバースプリング6(スプリング)と、前記案
内支持手段3を支持するための合成樹脂製のホルダ部材
7と、ラバースプリングを位置決め配置するホルダ部材
を貫通して穿設された取付け孔7a(貫通孔)にスイ
ッチング部29,29(図7及び図8参照)が臨むよう
にホルダ部材7の下面に張設されたフレキシブルな印刷
基板9(回路基板)と、その下面側に張設された補強板
10からなる。
【0016】図1、図2及び図7に示すように、弾性復
元力を有するラバースプリング6は、印刷基板9におけ
るスイッチング部(電気接点部)29,29の上方を覆
うように、ホルダ部材7の取付け孔7a内でキートップ
2の下方の略中央位置に対応して印刷基板9上に嵌挿配
置する。本考案のラバースプリング6は、電気絶縁性の
シリコーンゴム或いはEPDM(エチレンプロピレンジ
エンメチレン)等で構成され、平面視略円板状の厚い頭
部と、該頭部の周囲から下向きに延びる截頭円錐状のド
ーム部と、該ドーム部の外周に略水平に半径外向きに延
びる厚肉の鍔部とからなる下向き開放のキャップ状に一
体成形する。
【0017】キートップの押下時に、第1リンク4と第
2リンク5との連結交叉部下面にて押圧されるラバース
プリング6の頭部の下面には、前記スイッチング部2
9,29の接点部に当接して両スイッチング部を電気的
にON・OFFするための導電性を有する導電ゴムから
なる可動接点部30を固着する。なお、ラバースプリン
グ6全体を、シリコーンゴムにカーボンブラック等の導
電性粒子を分散充填させて導電性を備えるように形成し
ても良い。前記構成において、補強板10、印刷基板9
及びホルダ部材7の間には、図1、図2等から明らかな
ように、下側から順に補強板10、印刷基板9、ホルダ
部材7となる上下位置関係が存在している。かかる上下
位置関係において、ラバースプリング6は、ホルダ部材
7の下側にて印刷基板9上に載置されているが、ラバー
スプリング6の上部は、取付け孔7aを介して、ホルダ
部材7の上方に突出されている。これに基づき、図1、
図2等に示すように、ラバースプリング6の上部を、第
1リンク4と第2リンク5からなる案内支持手段3に確
実に当接させることができる。従って、前記のように印
刷基板9がホルダ部材7の下方に配置されていても、印
刷基板9上に載置されたラバースプリング6の弾性復元
力をキートップ2に伝達してキートップ2を上方に付勢
することができる。
【0018】ABS樹脂等の合成樹脂にて成形されたキ
ートップ2は、その上面(表面)に数字、英字等の文字
が刻印または印刷等により付されている。キートップ2
の下面には、後述する第1リンク4における上自由端側
のピン部11a,11bを略水平方向でキートップ2の
前後方向に摺動可能に係止するための前後長手溝状の摺
動係止部16,16と、第2リンク5における上自由端
のピン部13a,13bを回動のみ可能に係止するため
の孔状の回動係止部15,15とを一体的に備えた前後
長手の左右一対の係止部材17,17を一体成形或いは
接着剤等により接着して突設させる(図5参照)。
【0019】図4(a)(b)を参照して、ガラス繊
維強化合成樹脂製等の合成樹脂製の第1リンク4及び第
2リンク5を詳細に説明する。図4(a)は第1リンク
4の平面図、図4(b)は第2リンク5の平面図であ
る。第1リンク4は基部18と上下自由端部19,20
とにより平面視で実質上略H状に一体成形したもので、
基部18にはその側面に水平方向に貫通する支持孔21
を備える。下自由端部20の左右両側端から延びるアー
ム部20a,20bの側面には、各々ピン部12a,1
2bを横向きに突設し、上自由端部19の側面にはピン
部11a,11bを横向きに突設する。
【0020】また、第2リンク5も基部22と上下自由
端部23,24とにより平面視で実質上略H状に一体成
形する。前記基部22の一側面には横向きに支持軸25
を突設し、該支持軸25を前記第1リンク4における支
持孔21に嵌挿し、第1リンク4と第2リンク5とを支
持軸25回りに回動可能に連結する。第2リンク5にお
ける下自由端部24の左右両側端から延びるアーム部2
4a,24bの側面には、各々ピン部14a,14bを
横向きに突設し、上自由端部23の側面にはピン部13
a,13bを横向きに突設する。
【0021】この実施例では側面視において、前記第1
リンク4における支持孔21の中心線から上下のピン部
11a,12aの中心線までの距離及び、第2リンク5
における支持軸25の中心線からピン部13a,14a
までの距離がそれぞれ相等しくなるように形成する。こ
のように構成すると、後述のように、第1リンク4の下
自由端側のピン部12a,12b箇所を中心にして案内
支持手段3が回動変位することにより、キートップ2は
ホルダ部材7の上面に対して平行状に昇降動することが
できる。
【0022】図7及び図8はガラス繊維強化合成樹脂製
等の合成樹脂(前記両リンク4,5と別部材であること
が望ましい)のホルダ部材7の一部を示す図で、該ホル
ダ部材7には前記キャップ状のラバースプリング6下端
の鍔部が位置ずれ不能に嵌挿できる略矩形状の取付け孔
7aを穿設し、該取付け孔7aの左右両側縁には、左右
一対の回動係止部27と、前後長手溝状の摺動係止部2
8とを、その各係止部27,28が下方に開放するよう
に一体的に射出形成されている。そして、この回動係止
部27,27に対しては、第1リンク4における下端側
のピン部12a,12bが回動可能に嵌挿し、摺動係止
部28,28に対しては第2リンク5における下端側の
ピン部14a,14bが前後摺動するように嵌挿する。
【0023】尚、取付け孔7aは、図8に示されている
ように、一対の回動係止部27と一対の摺動係止部28
により区画される領域に渡ってホルダ部材7に穿設され
ており、また、ホルダ部材7の下方に配置された印刷基
板9のスイッチング部29、29は、取付け孔7aの略
中央部に配置されることとなる。これより、取付け孔
7aに配置されるラバースプリング6の可動接点部30
とスイッチング部29、29とは離間して対向され、ま
た、第1リンク4と第2リンク5の中途交叉部がラバー
スプリング6の上面略中央部に載置されることから(図
及び図2参照)、キートップ2を押下した際に発生す
る押圧力は、中途交叉部からラバースプリング6の上面
略中央部に作用する。この結果、キートップ2や案内支
持手段3とラバースプリング6との配置関係を常に適正
に保持しながら可動接点部30とスイッチング部29、
29とを介して確実なスイッチング動作を行うことがで
きる。
【0024】このとき、ピン部11a,11b及び14
a,14b並びに摺動係止部16,28の形状寸法は、
第1リンク4、第2リンク5が図6における左右方向に
対して略不動となり、且つピン部11a,14aの図1
中の左右方向の摺動を妨げないように決定される。具体
的には、本実施例においては、各ピン部先端が対応する
摺動係止部の外側側面と略接して摺動するようにしてい
る。また、このため、支持孔21より支持軸25が抜け
出ることが防止される。
【0025】この構成により、キートップ2の押下時
に、ホルダ部材7の回動係止部27の箇所を中心として
第1リンク4が下向き回動するので、該第1リンク4と
第2リンク5との側面視X字状に回動連結された中途交
叉部は、ラバースプリング6の頭部を斜め下向きに押圧
することになる。
【0026】そして、キートップ2が下向きに押圧され
ていない状態(フリー状態)において、ラバースプリン
グ6の弾性力により、キートップ2が最上昇位置にある
とき、前記第2リンク5における下端側のピン部14
a,14bが摺動係止部28,28の一側面(前記回動
係止部27に近い側の側面)の前ストッパ部31に当接
するように構成する。即ち、第2リンク5における下端
側のピン部14a,14bが前ストッパ部31に当接す
ることにより、ラバースプリング6の弾性力による、キ
ートップ2が上昇が規制され、キートップの最上昇位置
が決定されることになる。この場合、回動係止部27か
ら前ストッパ部31まで水平距離(L1)を変更するこ
とにより、キートップ2が最上昇位置にあるときの、ホ
ルダ部材7上面からの高さ寸法(H1)を規制すること
ができる。そして、前記摺動係止部28の長溝の前後長
さ(L2)を変更することにより、案内支持手段3その
ものの昇降距離(H2)を規制することができる。
【0027】なお、前記キートップ2が最上昇位置か
ら、案内支持手段3にてラバースプリング6を最大限下
向きに押圧する(押し切り状態という)迄のキートップ
2の昇降距離をストロークというが、前記押し切り状態
より手前(高い位置)で、第2リンク5における下端側
のピン部14a,14bが摺動係止部28,28の他側
面(前記回動係止部27より遠い側の側面)の後ストッ
パ部32に当接することで、実質上キートップ2の最下
降位置を規制することもできる。この結果、前記摺動溝
の長さが同じでも、前ストッパ部31の位置を変更する
だけで、キートップ2の最上昇位置と実質上のストロー
クとを同時に変更することができ、例えば、ストローク
が短く且つキートップの最上昇位置の低い、キーを提供
することができる。
【0028】このように、ホルダ部材7における回動係
止部27から摺動係止部28の前ストッパ部31までの
距離(L1)を変更することや、これに加えて摺動部2
8の前ストッパ部31から後ストッパ部32間での距離
(L2)、換言すれば摺動溝の長さを変更すること
で、案内支持手段3の両リンク4,5の支持軸25から
ピン部迄の寸法や、ラバースプリングの上下寸法を変更
することなく、キートップ2の最上昇位置やストローク
を大小任意に変更することができる。
【0029】前記距離(L1)や(L2)を変更するに
は、ホルダ部材7の射出成形用金型の一方の金型におけ
る摺動係止部28位置及び/又は摺動溝部の溝長さを変
更させても良いし、前記摺動係止部28の肉厚を大きめ
に射出形成したのち、ストロークを変更させようとする
箇所の摺動係止部28の摺動溝を切削することにより前
記前ストッパ部31及び/又は後ストッパ部32を決め
るように調節しても良い。
【0030】そこで、本実施例においては、単一のキー
ボード内において、文字コード及び改行コード等を出力
するキーに関してはストローク量を長くし、また、上記
文字コードよりも奥側に並ぶハーフキー(一般にファン
クションキーとして利用されている)等のキーに関して
はストローク量を少なくしている。このようにしてそれ
らのキータッチを変え、使用者がブラインドタッチによ
り利用する際に、それらのキーの違いを目視によらず確
認可能とし、使用効率を向上している。
【0031】この際、全てのキーのホルダ部材7は一枚
の板状に一体成形されるため、そのホルダ部材7上に形
成される各ストッパ部31,32の位置が二種類あって
も、その製造コストは従来のものと変わらない。また、
第1リンク4及び第2リンク5は、異なるストロークの
キーであっても共通のものを用いるので、ストローク量
に応じて案内支持手段の形状を変更していた従来のもの
に比べて、その製造コストを大幅に減少せしめることが
可能である。
【0032】前記キートップ2の最上昇位置の規制やス
トロークの大小調節のためには、ホルダ部材7でなく、
キートップ2下面に設ける一対の係止部材17,17の
形状を変更しても良い。すなわち、第1リンク4におけ
る上自由端側のピン部11a,11bを略水平方向で前
後方向に摺動可能に係止するための摺動係止部16,1
6の一方のストッパ部(回動係止部15に近い側)の位
置及び/または摺動係止部16の摺動溝長さを変更する
ようにしても良いのである。さらに、回動係止部15と
摺動係止部16とを別々にキートップ2下面に設けるよ
うにしても良い。
【0033】なお、前述のように、ラバースプリング6
の押し切りの手前で後ストッパ部32に第2リンク5に
おける下端側のピン部14a,14bが当接するように
摺動係止部28の位置および摺動長さを設定すると、ラ
バースプリング6を極限まで押圧することが防止でき
て、ラバースプリング6に無理な力が作用せず、ラバー
スプリング6を保護することができる。また、前記押し
切り状態の手前で、案内支持手段3における第1リンク
4及び/又は第2リンク5のピン部が摺動係止部16、
28の後ストッパ部32に当接することで、それ以上の
キートップ2の押下に対して第1リンク4や第2リンク
5が弾性的に撓むことを利用して、押し切りまでのキー
タッチの衝撃を和らげることができる。
【0034】さらに本実施例においては、単一のキーボ
ード上に二種類のストロークを有する例を示したが、例
えば携帯用コンピュータ等のキーストロークよりも薄型
であることが要求されるキーボードと据え置き型等のよ
り大きなキーストロークが要求されるキーボードとを同
一の案内支持手段で構成することも可能である。このよ
うにした場合においても、従来、別部品として製造して
いた案内支持手段を共通とすることができるので、トー
タルの製造コストは大幅に減少する。
【0035】なお、スイッチング部29を形成するフレ
キシブル印刷基板9に代えてメンブレンスイッチ回路板
等の基板であっても良く、また、可変容量型キーボード
にも適用できる。
【0036】
【考案の効果】以上詳述したように、請求項1記載の考
案のキースイッチによれば、キートップの非押下状態に
おいて、第1リンク又は第1リンクの下側自由端は、ホ
ルダ部材の摺動係止部に形成された規制部に当接されて
いることに基づき、キートップ の上昇位置が規制される
こととなり、従って、案内支持部材が不必要に水平方向
に移動することを防止することが可能となる。この結
果、キースイッチにおけるキー操作性が良好となり、確
実にスイッチング動作を行うことができる。
【0037】また、貫通孔が穿設されたホルダ部材の下
方に回路基板を配置し、かかる回路基板にスプリングを
載置することにより、スプリングの上部が貫通孔を介し
てホルダ部材の上方に突出されているので、スプリング
の上部をキートップ又は案内支持部材と確実に当接させ
ることが可能となる。従って、回路基板がホルダ部材の
下方に配置されていても、回路基板上に載置されたスプ
リングの弾性復元力をキートップに伝達してキートップ
を上方に付勢することができる。
【0038】更に、請求項2記載の考案のキースイッチ
によれば、スプリングが貫通孔内でキートップの下方の
略中央位置に対応して回路基板に載置されているので、
ホルダ部材の厚さの有効利用を図ってキースイッチ全体
の高さを低くすることが可能であり、スプリングがホル
ダ部材の上面に載置される場合と比較して、キースイッ
チをより薄型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キースイッチの側断面図である。
【図2】ストッパ部の位置を変更した場合のキースイッ
チの側断面図である。
【図3】キースイッチを押し切り状態に下場合の側断面
図である。
【図4】(a)は第1リンクの平面図、(b)は第2リ
ンクの平面図である。
【図5】キートップの下面図である。
【図6】図1のVI−VI矢視断面図である。
【図7】ラバースプリング及び取付け孔の平面図であ
る。
【図8】ホルダ部材の取付け孔部の斜視図である。
【符号の説明】
1 キースイッチ 2 キートップ 3 案内支持手段 4 第1リンク 5 第2リンク 6 ラバースプリング 7 ホルダ部材 7a 取付け孔 9 印刷基板 10 補強板 11a,11b,12a,12b ピン部 15,27 回動係止部 16,28 摺動係止部 25 支持軸 29 スイッチング部 30 可動接点部 31 前ストッパ部 32 後ストッパ部
フロントページの続き (72)考案者 望月 勲 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭60−62017(JP,A) 実開 平2−5236(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/14 H01H 13/20 H01H 13/52 H01H 13/70

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップと、 前記キートップの下方に配置されるとともに、複数の係
    止部が形成されたホルダ部材と、 前記 キートップの下面とその下方のホルダ部材とに連結
    係止してキートップの上下動を案内するための案内支持
    部材と、前記キートップの上下動に伴って スイッチング動作を
    うスイッチング部材とを有し、 前記案内支持部材を、第1リンクと第2リンクとを相互
    に可動自在に配置して構成し、第1リンク及び第2リン
    クの各自由端を前記キートップの下面及びホルダ部材に
    連結係止したキースイッチであって、 前記ホルダ部材における複数の係止部の中の係止部が第
    1リンク又は第2リンクの下側自由端を摺動可能に係止
    する摺動係止部とされ、 前記摺動係止部には、前記キートップの非押下時に第1
    リンク又は第2リンクの下側自由端が当接してキートッ
    プの上昇位置を規制する規制部が形成され、 前記ホルダ部材には、貫通孔が穿設され、 前記スイッチング部材は、前記ホルダ部材の下方に配置
    された回路基板と、回路基板の電気接点部を作動させる
    ための弾性復元力を有するスプリングとを備え、 前記スプリングは、前記回路基板に載置され、前記貫通
    孔を介して上方に突出している ことを特徴とするキース
    イッチ。
  2. 【請求項2】 前記スプリングは、前記貫通孔内で前記
    キートップの下方の略中央位置に対応して前記回路基板
    に載置されることを特徴とする請求項1記載のキースイ
    ッチ。
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