JP2877229B2 - キースイッチ装置 - Google Patents
キースイッチ装置Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H3/00—Mechanisms for operating contacts
- H01H3/02—Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
- H01H3/12—Push-buttons
- H01H3/122—Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor
- H01H3/125—Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser
Landscapes
- Push-Button Switches (AREA)
Description
し、特に、ノート型ワードプロセッサ、ノート型パーソ
ナルコンピュータ等に付設される薄型のキーボードに使
用して好適なキースイッチ装置に関するものである。
キースイッチ装置としては、キーステムを一体に有する
キートップをホルダプレートに形成されたホルダ部に挿
通して案内支持するとともに、キーステムの下方にスイ
ッチング部材を配設したキースイッチ装置が一般に用い
られている。かかるキースイッチ装置は、キーステムの
上下動をホルダ部を介して摺動案内しつつ、キーステム
の下部によりスイッチング部材を押下して、スイッチン
グ動作を行わせるものである。
型のキートップを使用するキースイッチ装置としては、
キートップの押下時に、そのキートップが傾いた状態で
押下されるのを防止すべく、特開昭60−62017号
公報、特開昭64−7441号公報や米国特許第4,4
33,225号公報に記載されたキースイッチ装置が知
られている。
たキースイッチ装置は、軸によりはさみ状に交叉してな
る2つのはさみ状部材にキートップを支持するととも
に、キートップの中心部から離れた位置にスイッチング
部材を配置している。そして、キートップの押下時に
は、各はさみ状部材の端部に形成された複数個のピンを
水平方向に摺動案内するとともに、キートップの裏面に
配設されたキーステムをホルダ部を介して上下に摺動案
内しつつ、そのキーステムによりスイッチング部材を押
下するようにしたものである。
キースイッチ装置は、特開昭60−62017号公報に
記載されたキースイッチ装置と基本的構成を同じくする
ものであり、はさみ状部材に対するキートップの着脱を
容易にする点に特徴を有している。
は、L型のキートップを備えたキースイッチ装置が開示
される。このキースイッチ装置は、アームの中央部が軸
により結合されたはさみ状部材を有している。かかるは
さみ状部材は第1、第2、第3、第4の4個の端部を備
えており、その第1、第2の端部はL型キートップの出
張った部分内で水平方向に摺動可能となっている。しか
し、キースイッチ部分は、はさみ状部材とは別のところ
に位置するため、これだけではキースイッチ装置として
成り立たず、キーステムやそのほかの多くの部品が必要
となり、構造が複雑化してしまう。
置は、スペースキーやリターンキー等の大型キーであっ
ても、キートップのどの部分を押下しても、キートップ
の水平状態を保持しつつ、その上下動を案内できるもの
である。このように、前記したキースイッチ装置は、い
ずれにおいても、スイッチング部材を押下するためのキ
ーステムをホルダ部を介して上下に摺動案内しつつ、そ
のキーステムでスイッチング部材を押下している。
ードプロセッサやパーソナルコンピュータ等における小
型化、薄型化に伴い、これらに付設されるキーボードも
小型化、薄型化が指向されてきている。一方では、キー
入力の操作性を向上させるとともにキー入力の確実性を
担保すべく大きなキーストロークが要求されている。こ
のような状況下において、前記した一般に使用されてい
るキースイッチ装置では十分なキーストロークを得るこ
とができないという問題点があった。
装置において、キーボードの薄型化を実現しようとすれ
ば、ホルダ部により摺動案内されるキーステムの部分が
減少し、これに伴うキートップの傾動に起因してキース
テムとホルダ部との間でこじれが生じてしまう。逆に、
これを防止するためキーステムがホルダ部により摺動案
内される部分を大きくすると、キーストロークが減少し
てしまうというジレンマがあるからである。
は、2つの矩形状の枠体を備え、その2つの枠体をX字
状に交叉させてキートップの案内支持部材としたキース
イッチ装置が記載されている。このキースイッチ装置で
は、X字状の案内支持部材を用いることにより、キート
ップを上下方向に摺動案内するキーステムおよびホルダ
部を不用としている。
イッチ装置と同様に、キートップのどの部分を押下して
も、キートップを傾けてしまうことなく、キートップを
水平に保持したまま下降させることができる。キートッ
プの下面中央部には、下方へ向けて突出する突起が設け
られ、その突起によりラバースプリングを押圧して、ス
イッチング動作を行わせている。かかる突起は、キート
ップの厚さ以上の長さに形成されている。よって、この
キースイッチ装置では、かかる突起によりキートップの
下降動作が制限されてしまうので、キーストロークの大
きさを維持しつつ、キーボードを薄型化することができ
ないという問題点があった。
つの矩形状の枠体は、両端部および交叉部の3点が、両
枠体ともにそれぞれ一直線上に配設されている。よっ
て、キーストロークの量を大きくするために、該突起の
長さを短くしても、単にそれだけでは、キートップの下
降動作の途中で、2つの枠体の端部同士が互いに接触
(衝突)して、キートップの下降動作を妨げてしまうの
である。従って、実開平2−5236号公報に記載され
るキースイッチ装置では、単に、キートップ下面に形成
される突起の長さを短くしても、キーストロークを大き
くすることができないという問題点があった。
になされたものであり、キーステムをホルダ部により上
下に摺動案内する構成を不用として、キーボードの薄型
化に対応しつつ、キーストロークを大きく維持すること
ができるキースイッチ装置を提供することを目的として
いる。
めに請求項1記載のキースイッチ装置は、下面に係止部
が形成されたキートップと、そのキートップの下方に配
設されるとともに、そのキートップの係止部に対応して
係止部が形成されたホルダ部材と、前記キートップ及び
ホルダ部材の各係止部にそれぞれ連結係止されるととも
に前記キートップの上下動を案内支持する案内支持部材
と、前記キートップを上方へ付勢するとともに、そのキ
ートップの上下動に伴ってスイッチング動作を行うスイ
ッチング部材とを備え、前記案内支持部材は、側面視X
字状に交叉して配設され、その交叉部で回動可能にされ
た第1リンク部材及び第2リンク部材を備えており、そ
の第1リンク部材及び第2リンク部材は、両端部と前記
交叉部との3点がそれぞれ側面視一直線上に配設される
とともに、側面視において中心部の厚さに比べて薄肉状
に形成された端部をそれぞれ備えている。
項1記載のキースイッチ装置において、前記第1リンク
部材及び第2リンク部材のうち、側面視において薄肉状
に形成された端部は、前記キートップ側の端部である。
項1又は2に記載のキースイッチ装置において、前記第
1リンク部材及び第2リンク部材のうち、側面視におい
て薄肉状に形成された端部に対して上下に対向する端部
は、それぞれ厚肉状に形成されている。
プが非押下の状態では、キートップはスイッチング部材
によって上方に付勢され、上方に保持されている。かか
る状態からキートップが押下されると、キートップはス
イッチング部材の付勢力に反して下降する。このキート
ップの下降動作に伴って、案内支持部材の第1リンク部
材及び第2リンク部材の各端部がそれぞれキートップ及
びホルダ部材の各係止部内で回動又は摺動し、キートッ
プの下降動作を案内するとともに、キートップ又は案内
支持部材によりスイッチング部材が押圧されて、スイッ
チング動作が行われる。一方、キートップの押下が解除
されると、キートップはスイッチング部材により上方に
付勢されているので、その付勢力により、キートップは
案内支持部材に支持されつつ上方へ押し上げられて、元
の位置に復帰する。
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1から図3に本発
明の第1の構成を示す。図1はキースイッチ装置の側断
面図であり同図において、キートップ1はABS樹脂等
の合成樹脂から成型されており、その上面にはアルファ
ベット等の文字が印刷等により形成されている。また、
キートップ1の裏面からは、回動係止部2、及び摺動係
止部3が下方に向けてキートップ1本体と一体に設けら
れている。
部材7、8のうちの一方のリンク部材7の一端に形成さ
れた第1係止ピン13、14を回動可能に係止する係止
孔4が穿設されており、また、摺動係止部3には、他方
のリンク部材8の一端に形成された第2係止ピン23、
24を水平方向に摺動可能に係止する係止溝5が形成さ
れている。
上下動を案内支持する案内支持部材6が配設されてお
り、かかる案内支持部材6は2つのリンク部材7、8か
ら構成される。
基部9の両端に2つの基端部10、11を一体に形成し
てなるものである。基部9の中央部の一側面からは軸1
2が延設されており、かかる軸12は後述する他方のリ
ンク部材8に形成された軸孔20に軸支される。
1係止ピン13、14と第2係止ピン15、16は軸1
2を中心として一直線上に並び、且つ軸12からの距離
が等しくなるように構成される。またリンク部材8の第
1係止ピン21、22と第2係止ピン23、24は軸孔
20を中心として一直線上に並び、且つ軸孔20からの
距離が等しくなるように構成される。
2と軸孔20を回動可能に連結した状態において、下基
端部11、18の位置で上側に凸となるように屈曲して
いる。そのため、図1に示されるように軸支部Aの下側
において大きな空間を有するように構成されるので、後
述する側面視略台形のラバースプリング31を効率よく
軸支部Aの下側に収納できるのである。
7、8は上基端部10、19の先端部の厚さを小さくし
ている。このためキートップ1が押下された場合にも、
両リンク部材7、8の上基端部10、19と下基端部1
1、18はキートップ1の押下の途中で互いに接触する
ことがない。よって、キートップ1はその押下動作を途
中で妨げられることがなく、キーストロークを十分に確
保できるように構成される。
上基端部10の両端延部10Aの側面からは、第1係止
ピン13、14が延設されており、この第1係止ピン1
3、14は前記したキートップ1の回動係止部2に穿設
された係止孔4に回動可能に係止されるものである。更
に、下基端部11は平面視でコ字状に形成されており、
コ字状の両端延部11Aの側面からは前記と同様の第2
係止ピン15、16が延設されている。かかる第2係止
ピン15、16は後述するホルダ部材25に形成された
摺動係止部26に摺動可能に係止される。
基部17の両端に2つの上下基端部18、19を一体に
形成してなるものである。基部17の中央部には軸孔2
0が穿設され、この軸孔20には前記のようにリンク部
材7の基部9に設けられた軸12が挿通される。また、
下基端部18は平面視コ字状に形成されており、コ字状
の両端延部18Aからは第1係止ピン21、22が延設
されている。この第1係止ピン21、22は後述するホ
ルダ部材25に形成された回動係止部27に回動可能に
係止される。
前記と同様の第2係止ピン23、24が延設されてお
り、かかる第2係止ピン23、24は前記したキートッ
プ1の摺動係止部3に形成された係止溝5に摺動可能に
係止されるものである。
リンク部材7の基部9に形成された軸12を他方のリン
ク部材8の基部17に穿設した軸孔20に挿通して構成
されるものであり、両リンク部材7、8は軸12と軸孔
20とよりなる軸支部Aを介して相互に回動可能とな
る。
材25が配設されており、かかるホルダ部材25上には
前記リンク部材7の下基端部11に延設された第2係止
ピン15、16及び前記リンク部材8の下基端部18に
延設された第1係止ピン21、22をそれぞれ係止する
ための摺動係止部26、及び回動係止部27が設けられ
ている。
に一体に形成されるとともに長孔状の係止溝28が設け
られており、かかる係止溝28には前記リンク部材7の
第2係止ピン15、16が水平方向に摺動可能に係止さ
れている。また、回動係止部27は摺動係止部26と同
様にホルダ部材25から凸状に一体に形成されるととも
に係止孔29が設けられており、この係止孔29には前
記リンク部材8の第1係止ピン21、22が回動可能に
係止されている。
垂線Lを基準として図1中左方側に存在するキートップ
1の裏面に形成された回動係止部2及びホルダ部材25
に形成された回動係止部27には、それぞれ第1係止ピ
ン13、14及び21、22を回動可能に係止する係止
孔4及び係止孔29が設けられていることになる。ま
た、垂線Lの図1中右方側に存在するキートップ1の裏
面に形成された摺動係止部3及びホルダ部材25に形成
された摺動係止部26には、それぞれ第2係止ピン2
3、24及び15、16を水平方向に摺動可能に係止す
る係止溝5及び係止溝28が設けられていることにな
る。
を含む所定の回路パターン(図示せず)が形成されたフ
レキシブル回路基板30が配設され、スイッチ電極に対
応する位置にはスイッチング部材として逆カップ状のラ
バースプリング31が載置されている。このラバースプ
リング31は内部に公知の可動電極を有しており、ま
た、その上面の中央部には前記した2つのリンク部材
7、8を相互に回動可能に軸支する軸支部Aが対向配置
される。
支部Aが下方に移動すると、軸支部Aはラバースプリン
グ31を押下し、その押下量が一定の限度を超えるとラ
バースプリング31が挫屈して、ラバースプリング31
内の可動電極によりスイッチ電極が短絡される。
スイッチ支持板32が配設されており、かかるスイッチ
支持板32は前記した各フレキシブル回路基板30、ラ
バースプリング31及びキートップ1を支持した案内支
持部材6を支持する。
装置の動作について説明する。キートップ1を下方に押
下すると、キートップ1が下方へ移動するのに伴ってリ
ンク部材7の第1係止ピン13、14は回動係止部2の
係止孔4内で反時計方向に回動するとともに、リンク部
材8の第2係止ピン23、24は摺動係止部3の係止溝
5内で水平方向(図1中右方向)に摺動する。これと同
時に、リンク部材8の第1係止ピン21、22はホルダ
部材25における回動係止部27の係止孔29内で時計
方向に回動するとともに、リンク部材7の第2係止ピン
15、16は摺動係止部26の係止溝28内で水平方向
(図1中右方向)に摺動する。
支する軸支部Aは下方に移動するとともにラバースプリ
ング31を徐々に押下していき、その押下量が一定の限
度を超えた時点でラバースプリング31は挫屈される。
これにより、ラバースプリング31内の可動電極がフレ
キシブル回路基板30上のスイッチ電極を短絡し所定の
スイッチング動作が行われる。
ク部材7、8の軸支部Aはラバースプリング31の弾性
復元力により上方に押し上げられる。これに伴って前記
第1係止ピン13、14、21、22、及び前記第2係
止ピン15、16、23、24は前記したのと逆の動作
を行い、この結果、キートップ1は元の位置に復帰され
る。
22は水平方向には移動されることなくそれぞれ係止孔
4、29内で回動するのみであるので、キートップ1は
水平方向に移動されることないため隣合ったキーとぶつ
かり合うことはなく、キートップ1のキー面の水平状態
を保持したまま上下動されるものである。
側面視略台形であり、その上底の長さと下底の長さ及び
高さに起因する側面の角度は、その所望のキータッチに
応じて決まる。そして、さらにこの台形部の高さ、即ち
ラバースプリングの高さは、キーストロークに応じて決
定され、高いほうが好まれる。しかし、装置全体の厚さ
を鑑みれば、このラバースプリングはそれほど大きくす
ることができないことは自明である。
に両リンク部材7、8を屈曲させることにより、軸支部
Aの下に大きな空間を取り得るようにした。従って、本
実施例にあっては、両リンク部材を側面視略直線状とし
た特開昭60−62017号公報あるいは特開昭64−
7441号公報記載の装置に本発明の構成を適用したも
のと比べ、より薄型で大きなキーストロークを得ること
ができる。
上基端部10、19の先端側の厚さを側面視において小
さくしているため、キーストローク動作をその途中で妨
げることなく、十分なストロークを確保できる。
ースイッチ装置は、2つのリンク部材7及び8を相互に
軸支する軸支部Aをラバースプリング31に対応する位
置に配設するとともに、かかる軸支部Aを介してラバー
スプリング31を押下するようにした。よって、従来の
キースイッチ装置のようにキーステムをキーホルダ部に
より案内する構成を全く不要とできると共に、ラバース
プリング31を押下するための特別の構成を必要としな
いキースイッチ装置を実現することができる。
キーストロークを大きくすることができ、よってキー操
作性が良好でキー入力を確実に行い得るとともに、簡単
な構造のキートップ1を使用してコストの低いキースイ
ッチ装置を提供することができる。特に、本実施例に係
るキースイッチ装置では、キーステムをキーホルダ部に
より案内する構成を全く不要とすることができるので、
従来のキースイッチ装置のようにキーの押下時にキース
テムとキーホルダ部との間で摺動ノイズが全く生じるこ
とはないとともに、キーの操作面積を小さくしてキーの
中央部を押下させるようにする必要性は全くなくなるも
のである。
は、回動係止部2の係止孔4及び回動係止部27の係止
孔29に係止される各第1係止ピン13、14、21、
22はキートップ1の押下時にも、水平方向に移動する
ことなく係止孔4、29内で回動するのみであるので、
キートップ1が水平方向に移動されることはない。従っ
て、隣接するキーとキーとで衝突することなく、この点
からもキー操作性が良好でキー入力を確実に行い得るキ
ースイッチ装置を提供することができるものである。
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
形、改良が可能である。
8はパンタグラフ状に組み合わせた同種の部材によって
も同様の効果を得られることは勿論である。また、本実
施例では、リンク部材7、8の軸支部Aによりラバース
プリング31を押下しているが、リンク部材7、8また
はキートップ1に設けられた別部材によりラバースプリ
ング31を押下しても同様の効果が得られることは勿論
である。
を参照して説明する。図4はキースイッチの側断面図を
示し、キースイッチ101はキートップ102と、第1
リンク104と第2リンク105とを側面視はさみ字状
に配置した案内支持部材103と、該案内支持部材10
3にて押圧されるキャップ状のラバースプリング106
と、前記案内支持部材103を支持するための合成樹脂
製のホルダ部材107と、該ホルダ部材107の取付孔
107Aにスイッチング部129(図12及び図13参
照)が臨むようにホルダ部材107の下面に張設された
フレキシブル回路基板109と、その下面側に張設され
た補強板110とから構成されている。
プリング106は、フレキシブル回路基板109におけ
るスイッチング部(電気接点部)129(図13参照)
の上方を覆うように、ホルダ部材107の取付孔107
A内に嵌挿配置されている。本発明のラバースプリング
106は、電気絶縁性のあるシリコーンゴム或いはEP
DM(エチレンプロピレンジエンメチレン)等にて構成
され、平面視略円板状の厚い頭部106Aと、該頭部の
周囲から下向きに延びる截頭円錐状のドーム部106B
と、該ドーム部106Bの外周に略水平に半径外向きに
延びる厚肉の鍔部106Cとからなる下向き開放のキャ
ップ状に一体成形されている。キートップ102の押下
時に、第1リンク104と第2リンク105との押圧部
にて押圧されるラバースプリング106の頭部106A
の下面には、前記スイッチング部129の接点部に当接
して両スイッチング部を電気的にON・OFFするため
の導電性を有する導電ゴムからなる可動接点部130を
固着する。なお、ラバースプリング106全体に、シリ
コーンゴムにカーボンブラック等の導電性粒子を分散充
填させて導電性を備えるように形成しても良い。
ートップ102は、その上面(表面)に数字、英字等の
文字が刻印または印刷等により付されている。キートッ
プ102の下面には、後述する第1リンク104におけ
る上基端部の第2係止ピン111A,111Bを略水平
方向でキートップ102の前後方向に摺動可能に係止す
るための前後長手溝状の摺動係止部116と、第2リン
ク105における上基端部の第1係止ピン113A,1
13Bを回動のみ可能に係止するための孔状の回動係止
部115とを一体的に備えた前後長手の左右一対の係止
部材117を一体成形或いは接着剤等により接着する等
して突設させる(図6参照)。
して、ガラス繊維強化合成樹脂製等の合成樹脂製の第1
リンク104及び第2リンク105を詳細に説明する。
図7(A)は第1リンク104の平面図、図7(B)は
第2リンク105の平面図である。第1リンク104は
基部118と上下基端部119,120とにより平面視
で実質上略H状に一体成形したものである。基部118
の側面には、支持孔121を横向きに穿設し、下基端部
120の左右両側端から延びるアーム部120A、12
0Bの側面には、各々第1係止ピン112A、112B
を横向きに突設し、上基端部119の側面には第2係止
ピン111A、111Bを横向きに突設している。
部123、124とにより平面視で実質上略H状に一体
成形したものである。前記基部122の一側面には横向
きに枢支軸125を突設し、該枢支軸125を前記第1
リンク104における支持孔121に回動可能に嵌挿す
る。第2リンク105における下基端部124の左右両
側端から延びるアーム部124A、124Bの側面に
は、各々第2係止ピン114A、114Bを横向きに突
設し、上基端部123の側面には第1係止ピン113
A、113Bを横向きに突設している。
9、10、14)において、前記第1リンク104の第
1係止ピン112A、112Bと支持孔121と第2係
止ピン111A、111Bは一直線上に位置し、かつ、
第1係止ピン112A、112Bから支持孔121まで
の距離と第2係止ピン111A、111Bから支持孔1
21までの距離とが等しくなるように構成される。ま
た、前記第2リンク105の第1係止ピン113A、1
13Bと枢支軸125と第2係止ピン114A、114
Bは一直線上に位置し、かつ、第1係止ピン113A、
113Bから枢支軸125までの距離と第2係止ピン1
14A、114Bから枢支軸125までの距離とが等し
くなるように構成される。このように構成すると、後述
のように、第1リンク104の下基端部の第1係止ピン
112A、112Bを中心にして案内支持部材103が
回動変位することにより、キートップ102はホルダ部
材107の上面に対して平行状態を保ったまま昇降動作
することができる。
及び第2リンク105の基部122の下面には、下向き
凸多角形状の押圧部131、132をそれぞれ形成して
あり、この両押圧部131、132で ラバースプリン
グ106の頭部106A上面を押圧することになる。
リンク104における押圧部131と第2リンク105
における押圧部132とは、各基部118、122下面
の略中央部で鈍角状に屈曲させてつながる2つの平面部
131A、131B及び平面部132A、132Bから
なる。そして、平面部131A、131B、支持孔12
1の位置関係と、平面部132A、132B、枢支軸1
25の位置関係とは同一(但し、左右逆関係)となって
いる。
樹脂製等の合成樹脂製のホルダ部材107の一部を示す
図で、該ホルダ部材107には前記キャップ状のラバー
スプリング106下端の鍔部106Cが位置ずれ不能に
嵌挿できる略矩形状の取付孔107Aを穿設し、該取付
孔107Aの左右両側縁には、左右一対の回動係止部1
27と、前後長手溝状の摺動係止部128とを、その各
係止部127,128が下方に開放するように一体的に
射出形成されている。そして、この回動係止部127に
対しては、第1リンク104における下基端部の第1係
止ピン112A、112Bを下側から回動可能に嵌挿
し、摺動係止部128に対しては第2リンク105にお
ける下基端部の第2係止ピン114A、114Bを下側
から前後摺動するように嵌挿したのち、ホルダ部材10
7の下面にフレキシブル回路基板109を張設固着す
る。
図11における左右方向の動きは、第1リンク104及
び第2リンク105の第2係止ピン111A、111
B、114A、114Bの左右方向の動きがキートップ
102及びホルダ部材107の摺動係止部116、12
8の側面により係止されることにより、又は、第1リン
ク104及び第2リンク105の第1係止ピン113
A、113B、112A、112Bの左右方向の動きが
キートップ102及びホルダ部材107の回動係止部1
15、127の側面により係止されることにより、抑制
される。よって、キートップ102は図11における左
右方向にその位置が移動することがないため、キートッ
プ102の押下時においても隣合ったキーと衝突するこ
とがない。また、このように両リンク104、105の
図11における左右方向の動きが抑制されるため、支持
孔121から枢支軸125が抜けでることが防止され
る。
を図解する。図17(A)は図4を図解したものであ
る。第1リンク104と第2リンク105は枢支軸12
5により軸支部Cで軸支される。ここで、第2リンク1
05の第1係止ピン113A、113B(図17(A)
の端部P)から軸支部Cまでの距離R1と、第1リンク
104の第1係止ピン112A、112B(図17
(A)の端部S)から軸支部Cまでの距離R2と、第2
リンク105の第2係止ピン114A、114B(図1
7(A)の端部T)から軸支部Cまでの距離R3とは等
しくなるように構成される。端部Pと軸支部Cと端部T
は一直線上の点となるように構成される。また、端部
P、Sは図17(A)における矢印X方向に摺動しない
回動可能な点であり、端部Pは側面視(図17(A))
端部Sの垂線上の点であるように構成される。このた
め、キートップ102が押下されて上下動した場合に
も、キートップ102の位置が矢印X方向に移動するこ
とはなく、正確なキーストロークが確保される(図17
(C)X行記載)。
Q、S、Tから軸支部Cまでの距離R1、R2、R3、
R4がすべて等しく、かつ、端部Qと軸支部Cと端部S
が一直線上の点となるように構成される場合には、キー
トップ102はキー押下に伴う上下動の間つねに水平状
態を保つことができる(図17(C)H行記載)。
ら軸支部Cまでの距離R4を他の端部P、S、Tから軸
支部Cまでの距離R1、R2、R3に対して長くする
と、キートップ102を傾斜させた構成とすることがで
きる。この構成においても、キートップ102が押下さ
れ上下動した場合にも、キートップ102の位置が矢印
X方向に移動することはなく、正確なキーストロークが
確保される。
2の傾斜角度は端部Qから軸支部Cまでの距離をかえる
ことにより任意に決定できる。このため、各列毎の第1
リンク104の端部Qから軸支部Cまでの距離を変化さ
せることにより、カーブドキーボード等において各列毎
にキートップ102の傾きに異なった傾斜角度をつける
ことも容易となる。
を他の端部P、S、Tから軸支部Cまでの距離R1、R
2、R3に対して短くしても、同様に、キートップ10
2を傾斜させた構成とすることができることは勿論であ
る。
る。この図を用いて、図17(B)における矢印Y方向
および矢印R方向のキートップ102の位置の移動が生
じないことを説明する。
12A、112B、113A、113Bの矢印Y方向の
移動がキートップ102及びホルダ部材107の回動係
止部115、127の側面により係止されるため、また
は、両リンク104、105の第2係止ピン111A、
111B、114A、114Bの矢印Y方向の移動がキ
ートップ102及びホルダ部材107の摺動係止部11
6、128の側面により係止されるため、キートップ1
02の矢印Y方向の移動は抑制される(図17(C)Y
行記載)。このため、キートップ102が押下されて上
下動した場合にも、キートップ102の位置が矢印Y方
向に移動することはなく、正確なキーストロークが確保
される(図17(C)Y行記載)。
12A、112B、113A、113B、114A、1
14Bが各係止部115、116、127、128によ
り係止されることで、キートップ102の矢印R方向の
移動は抑制される(図17(C)R行記載)。
時に、ホルダ部材107の回動係止部127の箇所を中
心として第1リンク104が下向き回動(図4において
右回り回動)する一方、第2リンク105は枢支軸12
5の箇所を中心にして図4において左回り回動する。そ
うすると、キートップ102の押下の開始時点では、第
1リンク104における下基端部120に近い位置の基
部118下面の平面部131Aと、第2リンク105に
おける下基端部124に近い位置の基部122下面の平
面部132Aとがラバースプリング106の頭部106
A上面のうち、図12に斜線で示す押圧領域133、1
34に当接して、ラバースプリング106を押圧してい
る。
前記平面部131A、131B間及び132A、132
Bの間の角部近傍の領域が柔らかなラバースプリングの
頭部106Aの上面に当接する状態となる。
すると、第1リンク104における上基端部119に近
い側の平面部131Bと第2リンク105における上基
端部123に近い側の平面部132Bとがラバースプリ
ング106の頭部106A上面に当接して押圧すること
になり、前記図12で押圧領域133、134は上下逆
転した位置(領域133は頭部106Aの右下半分の区
域、領域134は頭部106Aの左上半分の区域)とな
る。
明する。この実施例では、第1リンク204の基部21
8下面に形成した押圧部231は、3つの平面部を支持
孔221の軸線と略平行な稜線を持つ凸多角形状に連設
した形状に形成したものであり、図示しないが第2リン
ク205にも同様の多平面からなる押圧部232を形成
するのである。この実施例では、図15(A)に示すよ
うに、キートップ102の押下開始時における第1リン
ク204による押圧領域233と、第2リンク205に
よる押圧領域234とは、ラバースプリングの頭部10
6A上面の下半分と上半分との箇所で互いに左右に大き
く隔たった位置にあるが、キートップ102の押下量の
増大につれて、両押圧領域233、234は左右端から
中央へと接近し(図15(B)参照)、さらに左右の端
の方へと分かれていく(図15(C)参照)。
2リンク205におけるそれぞれの押圧部231,23
2を下向き凸状の凸多角形平面に形成することにより、
ラバースプリングの頭部106A上面を各平面部の角部
で押圧する期間が短くなり、キーの操作感、特にタクテ
ィル(キートップの押下時の電気接点ON手前からON
時にキー作動抵抗力が急激に変動する触覚の感じ)が良
好となり、キーによる入力操作を安定させることができ
るのである。
従って、前記頭部106A上面に対する押圧(当接)領
域が互いに反対側に向かって対称的に移動するので、キ
ートップのストーローク中のどの時点においても、ラバ
ースプリングの頭部106Aを図12中の上下(図15
の左右)に対して略対称な力で略均一に押圧できること
になり、ラバースプリングの座屈変形をキャップの周囲
で略同時に発生させることができる。
レキシブル回路基板109に代えて、メンブレンスイッ
チ回路基板等の基板を使用しても良い。また、前記実施
例では、各平面部間を角部としたが、緩やかな曲面で各
平面部を連接するようにしても良い。
場合の荷重とストローク量の関係を示す。図16(B)
は従来のキースイッチ装置のデータを示すグラフであ
る。これによると、操作者がキートップの中央を押下
した場合に比べキートップの端の部分、、、を
押下した場合は、操作者のうける荷重はより大きく、か
つ、不安定となることがわかる。
チ装置のデータを示すグラフである。これによると、操
作者がキートップのどの部分、、、、を押下
した場合にも操作者のうける荷重はほぼ均一であること
がわかる。このことは、本発明のキースイッチ装置は、
操作者のあらゆるキー操作に対して常に一定の感触を操
作者に与えるものであり、操作者のスムースなキー入力
を可能とするものであることを示している。
ば、第1リンク部材及び第2リンク部材が側面視X字状
に交叉して配設された案内支持部材によりキートップの
上下動を案内支持する構成を使用して、キーステムをホ
ルダ部により上下に摺動案内する構成を不要としてい
る。よって、キーストロークの大きさを維持しつつ、キ
ーボードを薄型化することができるという効果がある。
材は、それぞれ両端部と両リンク部材の交叉部との3点
が側面視一直線上に配設されているが、第1リンク部材
及び第2リンク部材は、それぞれ側面視において中心部
の厚さに比べて薄肉状に形成された端部を備えている。
よって、キートップの下降動作に伴って両リンク部材の
各端部が互いに接近しても、薄肉状に形成された端部に
より、キートップの下降途中における各端部の接触が防
止される。従って、キートップの下降動作を途中で妨げ
ることなく、完全に行わせることができるので、この点
においても、キーストロークの大きさを維持することが
できるという効果がある。
ば、請求項1記載のキースイッチ装置の奏する効果に加
え、第1リンク部材及び第2リンク部材のうち、キート
ップ側の端部は薄肉状に形成されている。薄肉状に形成
された端部の側は、案内支持部材の剛性が減少する反
面、弾性が大きくなる。よって、案内支持部材のキート
ップ側の弾性を大きくして、キートップと案内支持部材
との組付けや取り外しを容易に行うことができるという
効果がある。従って、キースイッチ装置の組立後におい
てキートップの交換が必要になっても、その交換を容易
に行うことができるという効果がある。
ば、請求項1又は2に記載のキースイッチ装置の奏する
効果に加え、第1リンク部材及び第2リンク部材のう
ち、薄肉状に形成された端部に対して上下に対向する端
部は、それぞれ厚肉状に形成されている。よって、キー
トップの下降動作時に、厚肉状の端部に接近する他方の
端部は薄肉状に形成されているので、厚肉状の端部を設
けても、その厚肉状の端部によりキーストロークを減少
させてしまうことはない。従って、キーストロークの大
きさを維持しつつ、厚肉状の端部により案内支持部材の
強度を向上することができるという効果がある。
る。
る。
る。
る。
面図である。
(B)は第2の構成の第2リンクの平面図である。
る。
図である。
ートップの押下開始から押下量が増大するにつれての押
圧領域の変化を示す作用説明図である。
キー押下時における荷重とキーストローク量の関係を示
すグラフであり、(B)は従来のキースイッチ装置のキ
ー押下時における荷重とキーストローク量の関係を示す
グラフである。
は図12を図解したものであり、(C)はキー押下時に
キートップが図中矢印方向に移動することがないための
条件を示した表である。
イッチング部材の一部) 31 ラバースプリング(スイッ
チング部材の一部) 101 キースイッチ 102 キートップ 103 案内支持部材 104 第1リンク 105 第2リンク 106 ラバースプリング(スイッ
チング部材の一部) 107 ホルダ部材 109 フレキシブル回路基板(ス
イッチング部材の一部) 115、127 回動係止部 116、128 摺動係止部 129 スイッチング部(スイッチ
ング部材の一部)
Claims (3)
- 【請求項1】 下面に係止部が形成されたキートップ
と、そのキートップの下方に配設されるとともに、その
キートップの係止部に対応して係止部が形成されたホル
ダ部材と、前記キートップ及びホルダ部材の各係止部に
それぞれ連結係止されるとともに前記キートップの上下
動を案内支持する案内支持部材と、前記キートップを上
方へ付勢するとともに、そのキートップの上下動に伴っ
てスイッチング動作を行うスイッチング部材とを備えた
キースイッチ装置において、 前記案内支持部材は、側面視X字状に交叉して配設さ
れ、その交叉部で回動可能にされた第1リンク部材及び
第2リンク部材を備えており、 その第1リンク部材及び第2リンク部材は、両端部と前
記交叉部との3点がそれぞれ側面視一直線上に配設され
るとともに、側面視において中心部の厚さに比べて薄肉
状に形成された端部をそれぞれ備えていることを特徴と
するキースイッチ装置。 - 【請求項2】 前記第1リンク部材及び第2リンク部材
のうち、側面視において薄肉状に形成された端部は、前
記キートップ側の端部であることを特徴とする請求項1
記載のキースイッチ装置。 - 【請求項3】 前記第1リンク部材及び第2リンク部材
のうち、側面視において薄肉状に形成された端部に対し
て上下に対向する端部は、それぞれ厚肉状に形成されて
いることを特徴とする請求項1又は2に記載のキースイ
ッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10104518A JP2877229B2 (ja) | 1991-11-19 | 1998-04-15 | キースイッチ装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33016091 | 1991-11-19 | ||
JP589492 | 1992-02-14 | ||
JP4-5894 | 1992-02-14 | ||
JP3-330160 | 1992-02-14 | ||
JP10104518A JP2877229B2 (ja) | 1991-11-19 | 1998-04-15 | キースイッチ装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4310242A Division JP2861684B2 (ja) | 1991-11-19 | 1992-11-19 | キースイッチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1173842A JPH1173842A (ja) | 1999-03-16 |
JP2877229B2 true JP2877229B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=27276937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10104518A Expired - Lifetime JP2877229B2 (ja) | 1991-11-19 | 1998-04-15 | キースイッチ装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2877229B2 (ja) |
-
1998
- 1998-04-15 JP JP10104518A patent/JP2877229B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH1173842A (ja) | 1999-03-16 |
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