JP3352673B2 - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

Info

Publication number
JP3352673B2
JP3352673B2 JP2001399137A JP2001399137A JP3352673B2 JP 3352673 B2 JP3352673 B2 JP 3352673B2 JP 2001399137 A JP2001399137 A JP 2001399137A JP 2001399137 A JP2001399137 A JP 2001399137A JP 3352673 B2 JP3352673 B2 JP 3352673B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
link
key top
pressing
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001399137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002203449A (ja
Inventor
猛行 高木
吉嗣 佐藤
渡辺  誠
勲 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2001399137A priority Critical patent/JP3352673B2/ja
Publication of JP2002203449A publication Critical patent/JP2002203449A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3352673B2 publication Critical patent/JP3352673B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッ
サ、パーソナルコンピュータ等の入力装置等として用い
られるキーボード装置に適用されるキースイッチ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキーボード装置にあって
は、例えば、実開昭60−147037号等に開示され
ているように、キートツプの下面に下向きに突設したス
テムをホルダ部に形成されたステムガイド部に挿通させ
て、キートップを上下動可能に案内支持するように構成
するのが一般的であった。
【0003】また、スペースキーやリターンキー等の大
型のキーを使用するキースイッチ装置としては、キーの
押下時に、キートップが傾いた状態で押下されるのを防
止するために、特開昭60−62017号公報や特開昭
64−7441号公報に記載されたキースイッチ装置が
知られている。
【0004】前者に記載されたキースイッチ装置では、
キー部材の下方に配設され、キー部材を支持する案内支
持部材を2つのはさみ状部材により構成し、個々のはさ
み状部材の2つのアームを軸に回転可能に連結させてい
る。そして、キー部材を押下すると、各はさみ状部材の
端部に形成された複数個の各ピンがキー部材の裏面とキ
ーボードの基板の上面とで水平方向に摺動するように構
成している。これにより、キー部材を押下すると、キー
部材は水平状態を保持したまま下方に移動し、これに伴
って、キー部材に垂設された押下部がキーホルダ部を介
して摺動案内され、その下方に配設されたスイッチング
部材を押下し、スイッチング動作が行われる。
【0005】更に、後者に記載されたキースイッチ装置
は、前者に記載されたキースイッチ装置と基本的構成を
同じくするものであり、はさみ状部材に対するキー部材
の着脱を容易にする点に特徴を有するものである。
【0006】これら各公報に記載されたキースイッチ装
置は、スペースキー等の大型のキーにおける押下位置と
は無関係に、キートップのどの部分を押下しても水平状
態を保持したままキートップの上下動を案内できるもの
である。このように、前述した従来のキースイッチ装置
のいずれにおいても、スイッチング部材を押下するため
のキーステムやキー部材の押下部をキーホルダ部を介し
て上下に摺動案内しつつ、スイッチング部材を押下させ
るようにしている点で共通するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等における
小型化、薄型化に伴い、これらに付設されるキーボード
装置も小型化、薄型化が指向されている一方、キー入力
の操作性を向上させるとともにキー入力の確実性を担う
べく大きなキーストロークが要求されている。このよう
な状況下において、従来のキースイッチ装置では十分な
キーストロークを得ることができないという問題点があ
った。
【0008】例えば、上記実開昭60−147037号
公報に示す構成では、キートップの上下動ストロークを
長くしようとして、ステムガイド部の上下長さを短くす
ると、ステムとの上下摺動長さが不足して、キートップ
の押下時にこじれが生じて、キータッチが円滑にできな
い。従って、ステムガイド部の上下長さを長くしなけれ
ばならず、キーボード装置の薄型化を図ることができな
いという不都合があった。
【0009】このように、従来のキースイッチ装置にお
いて、キーボード装置の薄型化を実現しようとすれば、
ホルダ部により摺動案内されるキーステムの部分が減少
し、これに伴って、キーの傾動に起因するキーステムと
ホルダ部との間でのキーのこじれが生じてしまう。これ
を防止するために、キーステムがホルダ部により摺動案
内される部分を大きくすると、キーストロークが減少し
てしまうというジレンマがある。
【0010】また、キーの押下時に、キーステムとホル
ダ部との間で生じるこじれは、摺動ノイズ発生の原因と
なり、キー入力の操作性を著しく損なうこととなる。こ
のキーステムとホルダ部との間で生じるこじれは、常に
キーの中央部を押下している場合には、キーステムが垂
直に押下されることとなるので発生しにくいものであ
る。よって、このこじれの発生を防止するために、キー
の操作面積を小さくし、常にキートップの中央部にて押
下されるようにすることも考えられるが、この場合もキ
ー入力の操作性を著しく損なう点では前記のものと変わ
るところがない。
【0011】また、特に上記ステムガイドを用いた装置
をスロープスカルプチャタイプのキーボード装置に適用
した場合、中空筒状のステムガイドを異なる方向に多数
立設させることになる。従って、ホルダ部材を樹脂成形
する際に、多数のスライド型を利用するか、或いは平面
状に成形したホルダ部材を成形後に湾曲させる等の工程
を必要とするため、製造コストが高くなるという問題が
あった。
【0012】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、キーステムをホルダ部により
上下に摺動案内する構成を不要として、キーボード装置
の小型化、薄型化に対応することが可能であり、且つ十
分なキーストロークを確保することが可能であるととも
に、キー入力の操作性が良好で且つこじれのない確実な
キー入力を可能とするキースイッチ装置を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のキースイッチ装置は、キートップと、その
キートップの下方に配設されたホルダ部材と、キートッ
プの下面とホルダ部材とを連結するとともに、キートッ
プの上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リン
ク部材からなる案内支持部材と、ホルダ部材の下方に配
設され、電気接点部を有する回路基板と、キートップを
上方へ付勢するスプリング部材と、案内支持部材に形成
され、スプリング部材を押圧する押圧部材とを備え、キ
ートップの押下に基づき、押圧部材はスプリング部材を
押圧して電気接点部を作動させてスイッチング動作を行
うことを特徴とする。
【0014】なお、前記押圧部材が、前記案内支持部材
の第1リンク部材又は第2リンク部材のいずれか一方に
一体形成されていても良い。
【0015】前記構成を有するキースイッチ装置によれ
ば、スイッチング動作を行う場合、スプリング部材の付
勢力に抗してキートップが押下される。キートップが押
下されると、その押下に伴い、キートップが第1リンク
部材及び第2リンク部材を介して下方へ案内される。か
かるキートップの押下動作に基づき、案内支持部材に形
成された押圧部材がスプリング部材を押圧し、これによ
り、回路基板の電気接点部が作動されてスイッチング動
作が行われる。尚、キートップの押下を解除すると、ス
プリング部材の付勢力によりキートップは元の非押下位
置まで復帰される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施例
について図面を参照して説明する。図1はキーボードに
多数配列されたうちの一つのキースイッチ1の側断面図
を示している。キースイッチ1は、キートップ2と、第
1リンク5と第2リンク4とを側面視X字状に配置した
案内支持手段3と、該案内支持手段3にて押圧されるキ
ャップ状のラバースプリング6と、案内支持手段3を支
持するための合成樹脂製のホルダ部材7と、該ホルダ部
材7の取付け孔7aにスイッチング部29,29(図7
参照)が臨むようにホルダ部材7の下面に張設されるフ
レキシブルな印刷基板9と、その下面側に張設された補
強板10とから構成されている。
【0017】図1及び図6に示すように、ラバースプリ
ング6は、印刷基板9におけるスイッチング部(電気接
点部)29,29(図7参照)の上方を覆うように、ホ
ルダ部材7の取付け孔7a内に嵌挿配置する。ラバース
プリング6は、電気絶縁性のシリコーンゴム或いはEP
DM(エチレンプロピレンジエンメチレン)等で構成さ
れ、平面視略円板状の厚い頭部と、該頭部の周囲から下
向きに延びる截頭円錐状のドーム部と、該ドーム部の外
周に略水平に半径外向きに延びる厚肉の鍔部とからなる
下向き開放のキャップ状に一体成形する。
【0018】キートップの押下時に、第1リンク4と第
2リンク5との連結交叉部下面の押圧部26にて押圧さ
れるラバースプリング6の頭部の下面には、スイッチン
グ部29,29の接点部に当接して両スイッチング部を
電気的にON・OFFするための導電性を有する導電ゴ
ムからなる可動接点部30を固着する。なお、ラバース
プリング6全体を、シリコーンゴムにカーボンブラック
等の導電性粒子を分散充填させて導電性を備えるように
形成しても良い。
【0019】ABS樹脂等の合成樹脂にて成形されたキ
ートップ2は、その上面(表面)に数字、英字等の文字
が刻印または印刷等により付されている。キートップ2
の下面には、後述する第1リンク4における上自由端側
のピン部11a,11bを略水平方向でキートップ2の
前後方向に摺動可能に係止するための前後長手溝状の摺
動係止部16,16と、第2リンク5における上自由端
のピン部13a,13bを回動のみ可能に係止するため
の孔状の回動係止部15,15とを一体的に備えた前後
長手の左右一対の係止部材17,17を一体成形或いは
接着剤等により接着させて突設させる(図5参照)。
【0020】図1及び図4(a)、(b)を参照して、
ガラス繊維強化合成樹脂製など合成樹脂製の第1リンク
4及び第2リンク5を詳細に説明する。図4(a)は第
1リンク4の平面図、図4(b)は第2リンク5の平面
図である。第1リンク4は基部18と上下自由端部1
9,20とにより平面視で実質上略H状に一体成形した
もので、基部18の側面には、支持孔21を横向きに穿
設し、下自由端部20の左右両側端から延びるアーム部
20a,20bの側面には、各々ピン部12a,12b
を横向きに突設し、上自由端部19の側面にはピン部1
1a,11bを横向きに突設する。
【0021】第2リンク5も基部22と上下自由端部2
3,24とにより平面視で実質上略H状に一体成形す
る。基部22の一側面には横向きに枢支軸25を突設
し、該枢支軸25を前記第1リンク4における支持孔2
1に回動可能に嵌挿する。
【0022】第2リンク5における下自由端部24の左
右両側端から延びるアーム部24a,24bの側面に
は、各々ピン部14a,14bを横向きに突設し、上自
由端部23の側面にはピン部13a,13bを横向きに
突設する。この実施例では側面視において、第1リンク
4における支持孔21の中心線から上下のピン部11
a,12aの中心線までの距離及び、第2リンク5にお
ける枢支軸25の中心線からピン部13a,14aまで
の距離がそれぞれ相等しくなるように形成する。このよ
うに構成すると、後述のように、第1リンク4の下自由
端側のピン部12a,12b箇所を中心にして案内支持
手段3が回動変位することにより、キートップ2はホル
ダ部材7の上面に対して平行状に昇降動することができ
る。
【0023】また、詳細には図示しないが、第1リンク
4の基部18及び第2リンク5の基部22の下面には、
下向き凸多角形状の押圧部をそれぞれ形成し、この両押
圧部でラバースプリング6の頭部上面を押圧するように
しても良い。
【0024】図6及び図7はガラス繊維強化合成樹脂等
の合成樹脂製のホルダ部材7の一部を示す図であり、こ
の実施例ではホルダ部材7は平面状である。該ホルダ部
材7にはキャップ状のラバースプリング6の下端の鍔部
が位置ずれ不能に嵌挿できる略矩形状の取付け孔7aを
穿設し、該取付け孔7aの左右両側縁には、左右一対の
回動係止部27と、前後長手溝状の摺動係止部28と
を、その各係止部27,28が下方に開放するように一
体的に射出成形されている。
【0025】この場合、回動係止部27の下向きU字状
の係止溝27aと摺動係止部28における前後長手のU
字状の係止溝28とは、ホルダ部材7の裏面に対して法
線方向に開放するように形成すれば、合成樹脂の射出成
形後の型抜き作業はきわめて容易になり、また、スライ
ド型を用いる必要がない。
【0026】そして、予め両リンク4,5を枢支軸25
及び支持孔21の箇所で側面視X字状に組み立てる。こ
れにより、第1リンク4と第2リンク5とは、互いに可
動可能な状態で連結される。このように組み付けられた
状態では、第1リンク4と第2リンク5とを一体の部材
として取り扱うことが可能となり、それぞれ単独で取り
扱う場合に比して取り扱いが容易となる。
【0027】次いで、両リンク4,5の上側のピン部1
1a,11b,13a,13bをキートップ2における
回動係止部15,15と摺動係止部16,16とに嵌挿
した後、両リンク4,5の下端自由端部20,24の間
隔を狭めた状態にして、ピン部12a,12b,14
a,14bを取付け孔7aからホルダ部材7の裏面側に
出るように挿入し、その後、両リンク4,5の下自由端
20,24の間隔を拡げ、回動係止部27,27に対し
ては、その第1リンク4における下端側のピン部12
a,12bを下側から嵌挿し、摺動係止部28,28に
対しては第2リンク5における下端側のピン部14a,
14bを下側から前後摺動するように嵌挿したのち、ホ
ルダ部材7の下面に印刷基板9及び補強板10を張設固
着すれば、両リンク4,5はホルダ部材7から脱落する
ことがない。
【0028】また、第1リンク4のピン部14a、14
bをホルダ部材7の摺動係止部28、28に係止し、且
つ、第2リンク5のピン部12a、12bをホルダ部材
7の回動係止部27に係止した後に、印刷基板9と補強
板10とをホルダ部材7の下面に固着するようにしてい
るので、第1リンク4及び第2リンク5の各ピン部14
a、14b、12a、12bをそれぞれ摺動係止部2
8、回動係止部27に係止する際に、摺動係止部28、
回動係止部27の下方は開放されており、従って、摺動
係止部28、回動係止部27に対する各ピン部14a、
14b、12a、12bの係止作業を妨げるものは何ら
存在しない。
【0029】これにより、各リンク4、5のピン部14
a、14b、12a、12bをホルダ部材7の摺動係止
部28、回動係止部27に極めて容易に係止することが
可能となり、各リンク4、5とホルダ部材7との組立を
容易に行うことができる。このとき、ホルダ部材7を裏
面を上にして作業すると、より作業が容易となる。
【0030】また、ピン部11a,11b及び14a,
14b並びに摺動係止部16,28の形状寸法は、第1
リンク4、第2リンク5が図3における左右方向に対し
て略不動となり、且つピン部11a,14aの図1にお
ける左右方向の摺動を妨げないように決定される。具体
的には、本実施例においては、各ピン部先端が対応する
摺動係止部の外側側面と略接して摺動するようにしてい
る。このため、支持孔21より枢支軸25が抜け出るこ
とが防止される。
【0031】この構成により、キートップ2の押下時
に、ホルダ部材7の回動係止部27の箇所を中心として
第1リンク4が下向き回動(図1において右回り回動)
する一方、第2リンク5は枢支軸25の箇所を中心にし
て図1において左回り回動する。そうすると、両リンク
4,5の交叉連結部の近傍の押圧部26にてラバースプ
リング6の頭部を下向きに押圧し、その下面の可動接点
30がスイッチング部29,29に接触してスイッチ動
作するのである。
【0032】図8の実施例は、第2リンク5の枢支軸2
5の先端に大径頭部25aを一体形成する一方、第1リ
ンク4の基部18の中途下面に下向き開放した側面視略
C字状の抱持体31を一体形成し、該抱持体31で枢支
軸25をその軸線と交叉する方向から被嵌することによ
り、一対のリンク4,5をX字状に組立てた後の外れ防
止と横ずれ(リンク4、5の間隔が拡がること)の防止
とを実現するものであり、このようにすれば、ホルダ部
材7の回動係止部27と摺動係止部28とへの両リンク
4,5のピン部の装着作業がさらに容易になる。
【0033】ここに、図8に示すように、第2リンク5
にて枢支軸25の先端に一体形成された大径頭部25a
は、図1に示すキースイッチ1においては、ラバースプ
リング6の頭部を下向きに押圧する押圧部26を構成す
る。
【0034】図9〜図12は、ホルダ部材7′を下向き
凸湾曲状に形成し、キーボードに多数配列するキースイ
ッチ1のキートップ2上面を下向き凸湾曲の包絡面35
に沿うように構成した実施例を示し、キーボードにおけ
る合成樹脂製の上ケース32の操作部孔33に包絡面3
5と相似形の下向き凸湾曲状のホルダ部材7′をねじ3
4にて取り付ける。
【0035】この実施例におけるキートップ2、第1リ
ンク4、第2リンク5、及びラバースプリング6の形状
及び構造は前記各実施例におけるものと同じであるの
で、詳細な説明は省略する。
【0036】従来、キートップの下面に下向き突設した
ステムをホルダ部材に形成されたステムガイド部に挿通
させて、キートップを上下動可能に案内支持するように
構成し、キートップの上下動移動方向を、包絡曲面の法
線方向とするため、ステムガイド部のガイド孔を法線方
向に挿通するようにホルダ部材と一体的に射出成形する
とき、上下一対の成形金型のうち、一方の成形金型にガ
イド孔に相当するスライド金型を多数本摺動自在に放射
状に装着する。
【0037】そして、上下一対の成形金型にて形成され
るキャビティ内に溶融合成樹脂を注入し、樹脂が固化し
たのち、前記スライド金型をそれぞれ前記法線方向に抜
き出すという作業を実行しなければならない。
【0038】このように、ステムガイド部のガイド孔を
法線方向に挿通するように形成するには、成形金型が複
雑になると共に、スライド金型の装着、抜き出しという
工程が必要になるなど、キーボードの製作コストが高騰
するので問題であった。
【0039】本実施例では、合成樹脂製のホルダ部材
7′における取付け孔7′aの左右側縁に一体的に形成
する回動係止部27′及び摺動係止部28′は、図10
及び図12に示すように、総ての係止部27′,28′
における下向きU字状の回動係止溝27a′や摺動係止
溝28′aの開放方向が平行となるように形成するもの
である。
【0040】このように総ての係止部27′,28′に
おける下向きU字状の回動係止溝27a′や摺動係止溝
28′aの開放方向が平行となるように形成しても、こ
の各係止溝27a′,28′aに嵌まるピン部12a,
12b,14a,14bの高さ位置は包絡面35と相似
の包絡面上に位置することになり、従って、ホルダ部材
7′上に配置する総てのキートップ2の上面も包絡面3
5に略沿うように配列されることになるし、各キートッ
プ2の上下動方向は包絡面35の法線方向となる。この
実施例においても、ホルダ部材7′の下面(裏面)側を
フレキシブル印刷基板9にて覆うように張設し、その下
面に補強板10を張設する。
【0041】ホルダ部材7′の成形方法の一実施例は、
例えば、図12に示す上下一対の成形金型36,37の
合わせ面間のキャビティ38内に溶融合成樹脂を注入し
て、ホルダ部材7′と回動係止部27′及び摺動係止部
28′とを一体的に成形するとき、回動係止溝27a′
や摺動係止溝28′aに相当する突起部39,40を有
する下金型36の抜き方向と、当該総ての突起部39,
40の側面とが平行となるように設定するのである。
【0042】このようにすれば、下金型36には突起部
39,40を一体的に形成することができ、且つ金型の
抜き方向が一方向でその作業を一挙にできるから、ホル
ダ部材7′の成形作業が至極容易となるし、金型製作費
用も廉価になる。なお、キーボードの上ケース32とホ
ルダ部材7′とを一体的に成形する場合にも、本実施例
を適用できることはいうまでもない。
【0043】また、前述したホルダ部材を平面状或いは
下向き凸湾曲状に形成する実施例において、本発明のホ
ルダ部材の材質をアルミ、鋼板等の薄金属板とし、これ
をプレス加工により、取付け孔7a,7a′と回動係止
部27,27′及び摺動係止部28,28′とを一挙に
成形する場合にも、前記と同様の成形金型とすること
で、前記各実施例の発明を適用することができる。
【0044】このように、本発明のホルダ部材をアル
ミ、鋼板等の薄金属板から構成することにより、前記各
実施例のように、ホルダ部材を合成樹脂で形成する場合
に比べ、ホルダ部材の肉厚をかなり薄くすることが可能
になり、結果として、キースイッチ装置そのものを薄型
化することが可能になる。
【0045】さらに、スイッチング部29を形成するフ
レキシブル印刷基板9に代えてメンブレンスイッチ回路
板等の基板であっても良く可変容量型キーボードにも適
用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るキー
スイッチ装置によれば、キートップの上下動を案内支持
する案内支持部材にスプリング部材を押圧する押圧部材
を形成し、キートップの押下時に押圧部材を介してスプ
リング部材を押圧するように構成したので、キーステム
をホルダ部により上下に摺動案内する構成を不要とし
て、キーボード装置の小型化、薄型化に対応することが
でき、且つ十分なキーストロークを確保することができ
るとともに、キー入力の操作性が良好で且つこじれのな
い確実なキー入力を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キースイッチの側断面図である。
【図2】キートップの押下状態を示す側断面図である。
【図3】図1の III−III 矢視断面図である。
【図4】(a)は第1リンクの平面図、(b)は第2リ
ンクの平面図である。
【図5】キートップの下面図である。
【図6】ラバースプリング及び取付け孔の平面図であ
る。
【図7】ホルダ部材の取付け孔部分の斜視図である。
【図8】一対のリンクの連結手段の他の実施例の側面図
である。
【図9】キーボードの他の実施例の側断面図である。
【図10】図9の要部拡大側断面図である。
【図11】下向き凸湾曲状ホルダ部材の実施例を示す斜
視図である。
【図12】成形金型の断面図である。
【符号の説明】
1 キースイッチ 2 キートップ 3 案内支持手段 4 第1リンク 5 第2リンク 6 ラバースプリング 7,7′ ホルダ部材 7a,7′a 取付け孔 9 印刷基板 10 補強板 15,27,27′ 回動係止部 16,28,28′ 摺動係止部 27a,27′a 回動係止溝 28a,28′a 摺動係止溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 勲 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−62017(JP,A) 特開 昭64−7441(JP,A) 実開 平2−5236(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/14 H01H 13/52 H01H 13/70

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップと、 そのキートップの下方に配設されたホルダ部材と、 前記キートップの下面とホルダ部材とを連結するととも
    に、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材
    及び第2リンク部材からなる案内支持部材と、 前記ホルダ部材の下方に配設され、電気接点部を有する
    回路基板と、 前記キートップを上方へ付勢するスプリング部材と、 前記案内支持部材に形成され、前記スプリング部材を押
    圧する押圧部材とを備え、 前記キートップの押下に基づき、前記押圧部材はスプリ
    ング部材を押圧して前記電気接点部を作動させてスイッ
    チング動作を行うことを特徴とするキースイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材は、前記案内支持部材の第
    1リンク部材又は第2リンク部材のいずれか一方に一体
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のキース
    イッチ装置。
JP2001399137A 2001-12-28 2001-12-28 キースイッチ装置 Expired - Fee Related JP3352673B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001399137A JP3352673B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 キースイッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001399137A JP3352673B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 キースイッチ装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000272420A Division JP3286299B2 (ja) 1992-02-14 2000-09-08 キースイッチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002203449A JP2002203449A (ja) 2002-07-19
JP3352673B2 true JP3352673B2 (ja) 2002-12-03

Family

ID=19189429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001399137A Expired - Fee Related JP3352673B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 キースイッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3352673B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002203449A (ja) 2002-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2861684B2 (ja) キースイッチ装置
JP3201175B2 (ja) キースイッチ
JP3352673B2 (ja) キースイッチ装置
JP3286299B2 (ja) キースイッチ装置
JP3421303B2 (ja) キースイッチ装置
JP3286297B2 (ja) キースイッチ装置
JP3201373B2 (ja) キースイッチ装置
JP3200915B2 (ja) キーボード
JP3276952B2 (ja) キースイッチ装置及びその組立方法
JPH11136U (ja) 入力装置
JP2003132759A (ja) キースイッチ装置
JP3392830B2 (ja) キースイッチ装置
JP3316205B2 (ja) キースイッチ装置
JP3299535B2 (ja) キースイッチ装置
JPH11144U (ja) キ―スイッチ
JP2600991Y2 (ja) キースイッチ
JPH11143U (ja) キ―スイッチ
JPH11152U (ja) キ―スイッチ
JP3326155B2 (ja) キースイッチ
JP2003162358A (ja) キーボード
JP3201384B2 (ja) キースイッチ装置
JP2950418B2 (ja) キースイッチ装置
JP3234827B2 (ja) キースイッチ及びそのキースイッチの組立方法
JP3451080B2 (ja) キースイッチ
JP3211811B2 (ja) ノート型パーソナルコンピュータ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees