JP3201373B2 - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

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JP3201373B2
JP3201373B2 JP03569899A JP3569899A JP3201373B2 JP 3201373 B2 JP3201373 B2 JP 3201373B2 JP 03569899 A JP03569899 A JP 03569899A JP 3569899 A JP3569899 A JP 3569899A JP 3201373 B2 JP3201373 B2 JP 3201373B2
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猛行 高木
吉嗣 佐藤
渡辺  誠
勲 望月
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Brother Industries Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/02Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
    • H01H3/12Push-buttons
    • H01H3/122Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor
    • H01H3/125Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser

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  • Push-Button Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッ
サ、パーソナルコンピュータ等の入力装置等として用い
られるキーボードに適用されるキースイッチ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキーボードにあっては、
例えば実開昭60−147037号等に開示されている
ように、キートップの下面に下向き突設したステムをホ
ルダ部材に形成されたステムガイド部に挿通させて、キ
ートップを上下動可能に案内支持するように構成するの
が一般的であった。
【0003】また、スペースキーやリターンキー等の大
型のキートップを使用するキースイッチ装置としては、
キートップの押下時に、そのキートップが傾いた状態で
押下されるのを防止すべく、特開昭60−62017号
公報、特開昭64−7441号公報や米国特許第4,4
33,225号公報に記載されたキースイッチ装置が知
られている。
【0004】尚、高速打鍵するには手指の動作距離をな
るべく小さくすることが望ましいことと、キートップの
上面を人の手指の動きに合った曲面に形成して、キーボ
ード上に配列したキースイッチの操作性を向上し、打鍵
の際のオペレータの疲労を軽減するため、人間工学的見
地から、配列された多数のキートップの上面が下向き凸
湾曲状の包絡曲面に沿うように配設する、いわゆるスロ
ープスカルプチャタイプが開発されている(特開昭60
−89011号公報、特開昭61−62117号公報等
参照)。
【0005】この場合、キートップの上下動移動方向
は、前記包絡曲面の法線方向であることが好ましく、従
ってホルダ部材も下向き凸湾曲状に形成することが必要
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年ワ
ードプロセッサやパーソナルコンピュータ等における小
型化、薄型化に伴い、これらに付設されるキーボードも
小型化、薄型化が指向されてきている一方で、キー入力
の操作性を向上させるとともにキー入力の確実性を担保
すべく大きなストロークが要求されている。このような
状況下において、前記した一般に使用されているキース
イッチ装置では十分なキーストロークを得ることができ
ないという問題点があった。
【0007】例えば、上述の実開昭60−147037
号公報に示す構成では、キートップの上下動ストローク
を長くしようとして、ステムガイド部の上下長さを短く
すると、ステムとの上下摺動長さが不足して、キートッ
プの押下時にこじれが生じて、キータッチが円滑にでき
ない従ってステムガイド部の上下長さを長くしなけれ
ばならず、キーボードの薄型化を図ることができないと
いう不都合があった。
【0008】このように、従来一般に使用されているキ
ースイッチにおいて、キーボードの薄型化を実現しよう
とすれば、ホルダ部により摺動案内されるキーステムの
部分が減少し、これに伴うキートップの形動に起因して
キーステムとホルダ部との間でこじれが生じてしまい、
逆に、これを防止するためにキーステムがホルダ部によ
り摺動案内される部分を大きくすると、キーストローク
が減少してしまうというジレンマがある。
【0009】ここで、キートップの押下時にキーステム
とホルダ部との間でこじれが生じると、これが摺動ノイ
ズ発生の原因となりキーの操作性を著しく損なうことに
なる。また、キーステムとホルダ部との間で生じるこじ
れは、常にキートップの中央部を押下している場合には
キーステムが垂直に押下されることとなるので発生しに
くいものである。よって、かかるこじれの発生を防止す
べく、キーの操作面積を小さくして常にキートップの中
央部が押下されるようにすることも考えられるが、この
場合もキーの操作性を著しく損なう点では前記のものと
変わるところがない。
【0010】また、特に上記ステムガイドを用いた装置
をスロープスカルプチャタイプのキーホードに適用した
場合、中空筒状のステムガイドを異なる方向に多数立設
させることになる。従って、ホルダ部材を樹脂成形する
際に、多数のスライド型を利用するか、或いは平面状に
成形したホルダ部材を成形後に湾曲させる等の工程を必
要とするため、製造コストが高くなるという問題があっ
た。
【0011】この問題を解決するため、本出願人は先
に、特平3−330160号に添付された明細書及び
図面において、キートップの上下動の案内手段を、側面
視X字状に交叉配置する第1リンクと第2リンクとによ
り構成し、該両リンクの中途交叉部で回動自在に連結
し、第1リンク及び第2リンクの各自由端のうち一方
を、キートップ下面及びホルダ部材に回動可能に係止す
る一方、他方の自由端をキートップ下面及びホルダ部材
に摺動可能に係止し、ラバースプリングの頭部を前記両
リンクの交叉部近傍下面にて押圧する構成を提案した
が、この構成にあっても、予め一対のリンクを側面視X
字状に組み込んだ状態でその一対のリンクの下自由端を
ホルダ部材に設けた回動可能係止部及び摺動可能係止部
にそれぞれ装着する作業がきわめて厄介となる。
【0012】また、この装置にあっても、スロープスカ
ルプチャタイプにする構成については何ら開示されてい
なかった。
【0013】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、キートップの案内支持手段を構
成する2つのリンク部材を係止する係止部を有するホル
ダ部材を極めて簡単に且つ低いコストをもって形成する
ことが可能であるとともに、キートップや案内支持手段
と付勢部材との配置関係を常に適正に保持しながら確実
なスイッチング動作を行うことが可能であり、更に、各
リンク部材とホルダ部材の係止部との係止作業を簡単に
行うことが可能なキースイッチ装置を提供することを目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のキースイッチ装置は、下面に係
止部が形成されたキートップと、そのキートップの下方
に配設されるとともに、そのキートップの係止部に対応
して係止部が一体形成されたホルダ部材と、そのホルダ
部材の下方に配設され、ホルダ部材を支持する支持部材
と、前記キートップ及びホルダ部材の各係止部にそれぞ
れ連結係止されるとともに前記キートップの上下動を案
内支持する案内支持手段と、前記キートップを上方へ付
勢するとともに、そのキートップの上下動に伴ってスイ
ッチング動作を行うスイッチング部材とを備えたキース
イッチ装置であって、前記案内支持手段は、相互に可動
自在に連結された第1リンク部材及び第2リンク部材と
から構成され、前記スイッチング部材は、前記ホルダ部
材の下方に配設され、かつ前記支持部材に支持され、電
気接点部を有する回路基板と、前記キートップの略中央
の下方に配設され、下方に押下されることにより前記電
気接点部をオンすると共に、前記キートップを上方に付
勢するために、前記電気接点部の上方を覆うように支持
部材に支持された弾性復元力を有する付勢部材とを備
え、前記ホルダ部材には、前記付勢部材の上端部を前
キートップ又は案内支持手段と当接させるために、付勢
部材をそのホルダ部材の上方へ突出させる貫通孔が穿設
されているとともに、前記係止部は、前記第1リンク部
材及び第2リンク部材の自由端を可動状態に係止し、か
つその下方が前記回路基板に直接対向するように開放さ
れたことを特徴とするものである。
【0015】すなわち、上記構成を有する請求項1に記
載の発明においては、キートップをホルダ部材に対して
上下動案内支持するための第1リンク部材及び第2リン
ク部材の自由端をホルダ部材に設けた係止部に装着する
について、ホルダ部材には、スイッチング部材を構成す
る、例えばラバースプリング等の付勢部材をホルダ部材
の上方へ突出させてキートップ又は案内支持手段と当接
させる貫通孔が穿設されているとともに、かかる貫通孔
に配置された付勢部材はキートップの略中央の下方に配
設され、且つ、ホルダ部材に形成され第1リンク部材及
び第2リンク部 材の自由端を可動状態に係止する係止部
の下方が、支持部材に支持された回路基板に直接対向す
るように開放されている。
【0016】請求項2に記載のキースイッチ装置は、請
求項1に記載の構成に加え、さらに、前記ホルダ部材
は、複数のキースイッチ装置の係止部が一体に成型され
たプレート状に形成され、そのホルダ部材における係止
部は、当該ホルダ部材に穿設された貫通孔の側縁近傍位
置に形成され、且つその係止部の下方の開放部と前記
孔とは一体の孔部として設けられていることを特徴と
するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施例
について図面を参照して説明する。
【0018】図1はキーボードに多数配列されたうちの
一つのキースイッチ1の側断面図を示し、キースイッチ
1はキートップ2と、第1リンク4と第2リンク5とを
側面視X字状に配置した案内支持手段3と、該案内支持
手段3にて押圧されるキャップ状のラバースプリング6
と、前記案内支持手段3を支持するための合成樹脂製の
ホルダ部材7と、該ホルダ部材7の取付け孔7a(貫通
孔)にスイッチング部29,29(図7参照)が臨むよ
うにホルダ部材7の下面に張設するフレキシブルな印刷
基板9(回路基板)と、その下面側に張設した補強板1
(支持部材)とからなる。
【0019】図1及び図6に示すように、ラバースプリ
ング6は、印刷基板9におけるスイッチング部(電気接
点部)29,29(図7参照)の上方を覆うように、ホ
ルダ部材7の取付け孔7a内に嵌挿配置する。本発明
ラバースプリング6は、電気絶縁性のシリコーンゴム或
いはEPDM(エチレンプロピレンジエンメチレン)等
で構成され、平面視略円板状の厚い頭部と、該頭部の周
囲から下向きに延びる截頭円錐状のドーム部と、該ドー
ム部の外周に略水平に半径外向きに延びる厚肉の鍔部と
からなる下向き開放のキャップ状に一体成形する。キー
トップの押下時に、第1リンク4と第2リンク5との連
結交叉部下面の押圧部26にて押圧されるラバースプリ
ング6の頭部の下面には、前記スイッチング部29,2
9の接点部に当接して両スイッチング部を電気的にON
・OFFするための導電性を有する導電ゴムからなる可
動接点部30を固着する。なお、ラバースプリング6全
体を、シリコーンゴムにカーボンブラック等の導電性粒
子を分散充填させて導電性を備えるように形成しても良
い。
【0020】ABS樹脂等の合成樹脂にて成形されたキ
ートップ2は、その上面(表面)に数字、英字等の文字
が刻印または印刷等により付されている。キートップ2
の下面には、後述する第1リンク4における上自由端側
のピン部11a,11bを略水平方向でキートップ2の
前後方向に摺動可能に係止するための前後長手溝状の摺
動係止部16,16と、第2リンク5における上自由端
のピン部13a,13bを回動のみ可能に係止するため
の孔状の回動係止部15,15とを一体的に備えた前後
長手の左右一対の係止部材17,17を一体成形或いは
接着剤等により接着させて突設させる(図5参照)。
【0021】図1及び図4(a)(b)を参照して、ガ
ラス繊維強化合成樹脂製など合成樹脂製の第1リンク4
及び第2リンク5を詳細に説明する。図4(a)は第1
リンク4の平面図、図4(b)は第2リンク5の平面図
である。第1リンク4は基部18と上下自由端部19,
20とにより平面視で実質上略H状に一体成形したもの
で、基部18の側面には、支持孔21を横向きに穿設
し、下自由端部20の左右両側端から延びるアーム部2
0a,20bの側面には、各々ピン部12a,12bを
横向きに突設し、上自由端部19の側面にはピン部11
a,11bを横向きに突設する。
【0022】第2リンク5も基部22と上下自由端部2
3,24とにより平面視で実質上略H状に一体成形す
る。前記基部22の一側面には横向きに枢支軸25を突
設し、該枢支軸25を前記第1リンク4における支持孔
21に回動可能に嵌挿する。
【0023】第2リンク5における下自由端部24の左
右両側端から延びるアーム部24a,24bの側面に
は、各々ピン部14a,14bを横向きに突設し、上自
由端部23の側面にはピン部13a,13bを横向きに
突設する。この実施例では側面視において、前記第1リ
ンク4における支持孔21の中心線から上下のピン部1
1a,12aの中心線までの距離及び、第2リンク5に
おける枢支軸25の中心線からピン部13a,14aま
での距離がそれぞれ相等しくなるように形成する。この
ように構成すると、後述のように、第1リンク4の下自
由端側のピン部12a,12b箇所を中心にして案内
手段3が回動変位することにより、キートップ2はホ
ルダ部材7の上面に対して平行状に昇降動することがで
きる。
【0024】また、図示しないが、前記第1リンク4の
基部18及び第2リンク5の基部22の下面には、下向
き凸多角形状の押圧部をそれぞれ形成し、この両押圧部
でラバースプリング6の頭部上面を押圧するようにして
も良い。
【0025】図6及び図7はガラス繊維強化合成樹脂製
等の合成樹脂製のホルダ部材7の一部を示す図で、この
実施例ではホルダ部材7は平面状である。該ホルダ部材
7には前記キャップ状のラバースプリング6下端の鍔部
が位置ずれ不能に嵌挿できる略矩形状の取付け孔7aを
穿設し、該取付け孔7aの左右両側縁には、左右一対の
回動係止部27と、前後長手溝状の摺動係止部28と
を、その各係止部27,28が下方に開放するように一
体的に射出形成されている。ここに、各係止部27、2
8の下方は、図7から明らかなように、スイッチング部
29が形成された印刷基板9に直接対向するように開放
されている。この場合、回動係止部27の下向きU字状
の係止溝27aと摺動係止部28における前後長手のU
字状の係止溝28とは、ホルダ部材7の裏面に対して法
線方向に開放するように形成すれば、合成樹脂の射出成
形後の型抜き作業はきわめて容易になり、また、スライ
ド型を用いる必要がない。
【0026】そして、予め両リンク4,5を枢支軸25
及び支持孔21の箇所で側面視X字状に組み立て、次い
で、両リンク4,5の上側のピン部11a,11b,1
3a,13bをキートップ2における回動係止部15,
15と摺動係止部16,16とに嵌挿した後、両リンク
4,6の下端自由端部20,24の間隔を狭めた状態に
して、ピン部12a,12b,14a,14bを取付け
孔7aからホルダ部材7の裏面側に出るように挿入し、
その後、両リンク4,5の下自由端20,24の間隔を
拡げ、回動係止部27,27に対しては、その第1リン
ク4における下端側のピン部12a,12bを下側から
嵌挿し、摺動係止部28,28に対しては第2リンク5
における下端側のピン部14a,14bを下側から前後
摺動するように嵌挿したのち、ホルダ部材7の下面に印
刷基板9を張設固着すれば、両リンク4,5はホルダ部
材7から脱落することがない。このとき、ホルダ部材7
を裏面を上にして作業すると、より作業が容易となる。
【0027】また、ピン部11a,11b及び14a,
14b並びに摺動係止部16,28の形状寸法は、第1
リンク4、第2リンク5が図3における左右方向に対し
て略不動となり、且つピン部11a,14aの図1中の
左右方向の摺動を妨げないように決定される。具体的に
は、本実施例においては、各ピン部先端が対応する摺動
係止部の外側側面と略接して摺動するようにしている。
このため、支持孔21より枢支軸25が抜け出ることが
防止される。
【0028】この構成により、キートップ2の押下時
に、ホルダ部材7の回動係止部27の箇所を中心として
第1リンク4が下向き回動(図1において右回り回動)
する一方、第2リンク5は枢支軸25の箇所を中心にし
て図1において左回り回動する。そうすると、両リンク
4,5の交叉連結部の近傍の押圧部26にてラバースプ
リング6の頭部を下向きに押圧し、その下面の可動接点
30がスイッチング部29,29に接触してスイッチ動
作するのである。
【0029】図8の実施例は、第2リンク5の枢支軸2
5の先端に大径頭部25aを形成する一方、第1リンク
4の基部18の中途下面に下向き開放した側面視略C字
状の抱持体31を形成し、該抱持体31で枢支軸25を
その軸線と交叉する方向から被嵌することにより、一対
のリンク4,5をX字状に組立てた後の外れ防止と横ず
れ(リンク4、5の間隔が拡がること)を防止とを実現
するものであり、このようにすれば、前記ホルダ部材7
の回動係止部27と摺動係止部28とへの両リンク4,
5のピン部の装着作業がさらに容易になる。
【0030】図9〜図12は、ホルダ部材7′を下向き
凸湾曲状に形成し、キーボードに多数配列するキースイ
ッチ1のキートップ2上面を下向き凸湾曲の包絡面35
に沿うように構成した実施例を示し、キーボードにおけ
る合成樹脂製の上ケース32の操作部孔33に前記包絡
面35と相似形の下向き凸湾曲状のホルダ部材7′をね
じ34にて取り付ける。
【0031】この実施例におけるキートップ2、第1リ
ンク4、第2リンク5、及びラバースプリング6の形状
及び構造は前記各実施例におけるものと同じであるの
で、詳細な説明は省略する。
【0032】従来、キートップの下面に下向き突設した
ステムをホルダ部材に形成されたステムガイド部に挿通
させて、キートップを上下動可能に案内支持するように
構成し、キートップの上下動移動方向を、前記包絡曲面
の法線方向とするため、前記ステムガイド部のガイド孔
を前記法線方向に挿通するようにホルダ部材と一体的に
射出成形するとき、上下一対の成形金型のうち、一方の
成形金型に前記ガイド孔に相当するスライド金型を多数
本摺動自在に放射状に装着する。そして、上下一対の成
形金型にて形成されるキャビティ内に溶融合成樹脂を注
入し、樹脂が固化したのち、前記スライド金型をそれぞ
れ前記法線方向に抜き出すという作業を実行しなければ
ならない。
【0033】このように、前記ステムガイド部のガイド
孔を前記法線方向に挿通するように形成するには、成形
金型が複雑になると共に、スライド金型の装着、抜き出
しという工程が必要になるなど、キーボードの製作コス
トが高騰するので問題であった。
【0034】本実施例では、合成樹脂製のホルダ部材
7′における取付け孔7′aの左右側縁に一体的に形成
する回動係止部27′及び摺動係止部28′は図10及
び図12に示すように、総ての係止部27′,28′に
おける下向きU字状の回動係止溝27a′や摺動係止溝
28′aの開放方向が平行となるように形成するもので
ある。
【0035】このように総ての係止部27′,28′に
おける下向きU字状の回動係止溝27a′や摺動係止溝
28′aの開放方向が平行となるように形成しても、こ
の各係止溝に嵌まるピン部12a,12b,14a,1
4bの高さ位置は前記包絡面35と相似の包絡面上に位
置することになり、従って、ホルダ部材7′上に配置す
る総てのキートップ2の上面も前記包絡面35に略沿う
ように配列されることになるし、各キートップ2の上下
動方向は包絡面35の法線方向となる。この実施例にお
いても、ホルダ部材7′の下面(裏面)側を印刷基板9
にて覆うように張設し、その下面に補強板10を張設す
る。
【0036】前記ホルダ部材7′の成形方法の1実施例
は、例えば、図12に示す上下一対の成形金型36,3
7の合わせ面間のキャビティ38内に溶融合成樹脂を注
入して、前記ホルダ部材7′と回動係止部27′及び摺
動係止部28′とを一体的に成形するとき、前記回動係
止溝27a′や摺動係止溝28′aに相当する突起部3
9,40を有する下金型36の抜き方向と、当該総ての
突起部39,40の側面とが平行となるように設定する
のである。
【0037】このようにすれば、前記下金型36には突
起部39,40を一体的に形成することができ、且つ金
型の抜き方向が一方向でその作業を一挙できるから、ホ
ルダ部材7′の成形作業が至極容易となるし、金型製作
費用も廉価になる。なお、キーボードの上ケース32と
ホルダ部材7′とを一体的に成形する場合にも、本実施
例を適用できることはいうまでもない。
【0038】また、ホルダ部材を平面状或いは下向き凸
湾曲状に形成する実施例において、ホルダ部材の材質を
アルミ、鋼板等の薄金属板とし、これをプレス加工によ
り、前記取付け孔7aと回動係止部27,27′及び摺
動係止部28,28′とを一挙に成形する場合にも、前
記と同様の成形金型とすることで、前記各実施例の発明
を適用できる。
【0039】さらに、スイッチング部29を形成するフ
レキシブル印刷基板9に代えてメンブレンスイッチ回路
板等の基板であっても良く可変容量型キーボードにも適
用できる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、ホルダ部材には、スイッチング部材を構
成する付勢部材をホルダ部材の上方へ突出させてキート
ップ又は案内支持手段と当接させる貫通孔が穿設されて
おり、且つ、ホルダ部材に形成され第1リンク部材及び
第2リンク部材の自由端を可動状態に係止する係止部の
下方が、支持部材に支持された回路基板に直接対向する
ように開放されているので、回路基板の電気接点部に対
応して付勢部材を貫通孔により位置決め配置しつつ、第
1リンク部材及び第2リンク部材の自由端を回路基板に
近接させた後、各係止部に係止させて嵌挿するという至
極簡単な作業で、両リンク部材をホルダ部材に装着でき
るという効果が得られる。
【0041】また、各係止部の下方が開放されているの
で、所定の上型と下型との間に形成される所定間隙に樹
脂を注入してホルダ部材を樹脂成形した後に、上型と下
型とを単純に上下抜きすることができ、これより係止部
を有するホルダ部材を形成するについて、コストの高い
スライド型を必要とすることなく極めて簡単且つ低いコ
ストをもって形成することができるという効果がある。
【0042】さらに、ホルダ部材に穿設した貫通孔に付
勢部材を配置した状態で、付勢部材をキートップの略中
央の下方に配設したので、キートップの入力操作に基づ
く押圧力は付勢部材の上面略中央部に作用することとな
り、これよりキートップや案内支持手段と付勢部材との
配置関係を常に適正に保持しながら確実なスイッチン
動作を行うことができる。また、係止部の下方開放側が
回路基板に直接対向しており、係止部と回路基板との間
には何も存在していないので、これに基づきキースイッ
チ装置の薄型化を図ることができる。
【0043】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の発明が奏する効果に加えて、ホルダ部材は複
数のキースイッチ装置の係止部が一体に成形されたプレ
ート状に形成されているので、成形が容易で製造コスト
を低減することができるとともに、部品点数を少なくし
て組立を容易にすることができるという効果が得られ
る。
【0044】さらに、ホルダ部材の各係止部は、貫通孔
の側縁近傍位置に形成され、且つ、各係止部の下方の開
放部と貫通孔とは一体の孔部として設けられているの
で、第1リンク部材及び第2リンク部材の自由端を各係
止部に係止するについて、各自由端を一旦貫通孔からホ
ルダ部材の裏面側に突出させた後に開放部側から各係止
部に挿嵌するという至極簡単な作業で両リンク部材をホ
ルダ部材に装着することができる。また、貫通孔と各係
止部の開放部とは、一体に孔部として連続していること
から、所定の上型と下型との間に形成される所定間隙に
樹脂を注入してホルダ部材を樹脂成形した後に、上型と
下型とを上下抜きするに際して、更に容易且つ単純に行
うことが可能となる。これより、コストの高いスライド
型を必要とすることなく極めて簡単且つ低いコストをも
って形成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】キースイッチの側断面図である。
【図2】キートップの押下状態を示す側断面図である。
【図3】図1の III−III 矢視断面図である。
【図4】(a)は第1リンクの平面図、(b)は第2リ
ンクの平面図である。
【図5】キートップの下面図である。
【図6】ラバースプリング及び取付け孔の平面図であ
る。
【図7】ホルダ部材の取付け孔部の斜視図である。
【図8】一対のリンクの連結手段の他の実施例の側面図
である。
【図9】キーボードの他の実施例の側断面図である。
【図10】図9の要部拡大側断面図である。
【図11】下向き凸湾曲状ホルダ部材の実施例を示す斜
視図である。
【図12】成形金型の断面図である。
【符号の説明】
1 キースイッチ 2 キートップ 3 案内支持手段 4 第1リンク 5 第2リンク 6 ラバースプリング 7,7′ ホルダ部材 7a,7′a 取付け孔 9 印刷基板 10 補強板 11a,11b,12a,12b ピン部 13a,13b,14a,14b ピン部 15,27,27′ 回動係止部 16,28,28′ 摺動係止部 27a,27′a 回動係止溝 28a,28′a 摺動係止溝 18,22 基部 21 支持孔 25 枢支軸 31 抱持体 32 上ケース 35 包絡面 36,37 成形金型 38 キャビティ 39,40 突起部
フロントページの続き (72)発明者 望月 勲 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−62017(JP,A) 実開 昭63−194427(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/14 H01H 13/52 H01H 13/70

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に係止部が形成されたキートップ
    と、そのキートップの下方に配設されるとともに、その
    キートップの係止部に対応して係止部が一体形成された
    ホルダ部材と、そのホルダ部材の下方に配設され、ホル
    ダ部材を支持する支持部材と、前記キートップ及びホル
    ダ部材の各係止部にそれぞれ連結係止されるとともに前
    記キートップの上下動を案内支持する案内支持手段と、
    前記キートップを上方へ付勢するとともに、そのキート
    ップの上下動に伴ってスイッチング動作を行うスイッチ
    ング部材とを備えたキースイッチ装置であって、 前記案内支持手段は、相互に可動自在に連結された第1
    リンク部材及び第2リンク部材とから構成され、 前記スイッチング部材は、 前記ホルダ部材の下方に配設され、かつ前記支持部材に
    支持され、電気接点部を有する回路基板と、 前記キートップの略中央の下方に配設され、 下方に押下
    されることにより前記電気接点部をオンすると共に、前
    記キートップを上方に付勢するために、前記電気接点部
    の上方を覆うように支持部材に支持された弾性復元力を
    有する付勢部材とを備え、 前記ホルダ部材には、前記付勢部材の上端部を前記キー
    トップ又は案内支持手段と当接させるために、付勢部材
    そのホルダ部材の上方へ突出させる貫通孔が穿設され
    ているとともに、前記係止部は、前記第1リンク部材及
    び第2リンク部材の自由端を可動状態に係止し、かつそ
    の下方が前記回路基板に直接対向するように開放された
    ことを特徴とするキースイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記ホルダ部材は、複数のキースイッチ
    装置の係止部が一体に成型されたプレート状に形成さ
    れ、そのホルダ部材における係止部は、当該ホルダ部材
    に穿設された貫通孔の側縁近傍位置に形成され、且つそ
    の係止部の下方の開放部と前記貫通孔とは一体の孔部と
    して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    キースイッチ装置。
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