JP2600989B2 - 文字放送受信機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は文字放送受信機におけるデータメモリの分割
使用とその管理方法に関する。

〔従来の技術〕

文字放送受信機のデータメモリに受信した文字放送の
データを受信順に記憶し、記憶する同データメモリが不
足するときは記憶済データの古い領域から順に受信した
新しいデータで順次書き換え、記憶するものであった。

前記記憶した文字放送のデータからキー入力またはリ
モコン操作器により指定した番組のデータを検索し、同
データを読み出してテレビ画面に表示する信号に変換出
力する。

〔発明が解決しようとする課題〕

受信した文字放送の全てのデータをデータメモリに記
憶するため、視聴することのない文字放送のデータを記
憶するためのメモリをも必要とし、メモリを有効に活用
しているものでなかった。

従って視聴頻度の高い番組であっても、視聴すること
のない番組と同じく受信データの最新の数頁分を記憶す
るのみで、頁数の多い番組では大部分の頁のデータを記
憶できず、指定頁のデータが再度放送されるまで待たね
ばならなかった。

〔課題を解決するための手段〕

登録モードとした制御部に、リモコン操作器またはキ
ー入力部より指定した番組番号を同制御部内の不揮発性
メモリに記憶し、受信した文字放送データを記憶する同
制御部内のデータメモリを細分化した総ブロック数を同
不揮発性メモリに記憶した番組数に所定の数値を加算し
た数値で除した整数値とし、同整数値のメモリブロック
数を同不揮発性メモリに記憶した各番組に配分した余分
のメモリブロックは同不揮発性メモリに未記憶の番組の
データ記憶領域とする。

前記制御部の登録モードで前記不揮発性メモリに記憶
する番組の追加または削除時に、再配分する前記メモリ
ブロックは、各番組の受信中のデータを記憶しているブ
ロックの次ブロックとし、各メモリブロックの開始部分
にはヘッダー部を設け、同ブロックの番号、同ブロック
に記憶する文字放送データの番組番号とともに、同番組
の一連のデータ記憶の前ブロックの番号および次ブロッ
クの番号を記憶する。

〔作用〕

文字放送受信機10に入力したテレビの放送信号11より
文字放送の信号を分離し、同信号の誤り訂正をした文字
放送データ12aを制御部13が読み取り、同制御部13内の
メモリ13bに同データ12aを読取順に記憶する。

文字放送の受信にあたり、登録モードとした制御部13
にあらかじめリモコン操作器18またはキー入力部14より
視聴希望の番組番号を指定し、同番号を同制御部13内の
不揮発性メモリ13cに記憶し、同番号の番組を登録番組
とする。

前記制御部13が読み取った文字放送データ12aの記憶
にあたり、同データ12aに含む番組番号を確認して同番
号を前記不揮発性メモリ13cに記憶してある番組番号と
比較し、一致するときは同データ12aを登録番組のデー
タと見做して同制御部13内のメモリ13bに記憶する。

受信した文字放送データ12aを記憶する前記制御部13
内のメモリ13bは、あらかじめ所定容量の領域に細分化
し、前記不揮発性メモリ13cに記憶した各登録番組にそ
れぞれ同数の細分化したメモリブロックを割り当て、余
分のメモリブロックは同不揮発性メモリ13cに未登録の
番組データの記憶領域とする。

本発明の文字放送受信機10の電源ON時の前記制御部13
内のデータ記憶のメモリ13bの分配手順を第２図のフロ
ーチャートに示す。

前記メモリ13bのデータ記憶領域を細分化した総メモ
リブロック数を、前記不揮発性メモリ13cに記憶済の番
組数に所定の数値、例えば“1"を加算した値で除算し、
得られた商の少数点以下を切り捨てた整数値を算出し、
同整数値のメモリブロック数を登録済の各番組に割り当
てる。

すなわち、前記不揮発性メモリ13cに記憶した登録番
組の少ないときは、各番組毎の割り当てメモリ領域は大
きく、頁数の多い番組であっても同番組の全頁のデータ
を記憶可能となる。

前記登録済各番組への割当メモリブロック数算出時
の、登録済番組数に加算した所定の数値に対応するメモ
リブロックおよび商の切り捨てた少数点以下に対応する
メモリブロックは纒めて、受信した文字放送データの前
記不揮発性メモリ13cへの未登録番組のデータ記憶領域
に割り当てる。

前記各メモリブロックの開始部分にヘッダー領域を設
け、第３に示す如く同ヘッダー領域に同メモリブロック
の番号、同メモリブロックの対応する番組の番号ととも
に、同番組の一連のデータを記憶する前のブロック番号
および次のブロック番号を記憶し、同番組に対応する複
数のメモリブロックの前後関係を明らかにする。

前記各番組に対応するメモリブロックの最後に配置し
たヘッダー領域に記憶の次ブロック番号は、同番組に対
応の最初に配置したメモリブロックの番号とし、同番号
に対応するメモリ領域をリング構成とする。

前記制御部13のメモリ13b内に、受信した文字放送デ
ータ12aの前記各メモリブロックへの記憶する位置を示
すポインタテーブルを設け、同ポインタテーブルに各番
組毎のデータ記憶を開始するメモリブロック番号および
同メモリブロック内のメモリアドレスを記憶する。

受信した文字放送データ12aは、同データ12aに含む番
組番号が前記不揮発性メモリ13cに登録済であれば前記
ポインタテーブルで指定の同番号に対応するメモリブロ
ックに記憶し、同時に同ポインタテーブルの内容も更新
する。

前記ポインタテーブルで指定のメモリブロックの記憶
容量が不足のときは、同メモリブロックのヘッダー領域
に記憶してある次ブロックに記憶し、該番組に対応の最
後に配置したメモリブロックの次は、同番組の最初に配
置したメモリブロックに記憶してある古いデータから順
に受信した新しいデータで更新する。

文字放送受信機10の作動途中において、リモコン操作
器18またはキー入力部14よりの指定により制御部13の動
作を登録モードとし、同リモコン操作器18またはキー入
力部14より指定した番組番号を前記不揮発性メモリ13c
の記憶番号に追加、削除する。

前記不揮発性メモリ13cへ記憶番組の追加または削除
にともない、変化した登録番組数に応じて各登録番組に
割り当てるメモリブロックの再配分の手順を第４図に示
す。

前記不揮発性メモリ13cの番組番号の更新後、記憶中
の番組番号の数を算出し、文字放送受信機10の電源ONの
ときと同様に、各登録番組に配分するメモリブロック数
を算出し、同メモリブロック数と以前の各番組毎に配分
済のブロック数との差数を算出する。

登録番組の追加により配分済のメモリブロックの減少
は、各番組の受信データの記憶中のメモリブロックの次
のブロック、すなわち記憶済の同番組データの最も古い
データのブロック以降の前記差数に相当するブロックを
削除し、各番組より削除したブロックを新登録番組に割
り当てる。

登録番組の削除により増加するメモリブロックは、各
番組の受信データの記憶中のメモリブロックの次に、削
除した番組のメモリブロックの前記差数に相当するブロ
ックを配置し、記憶済文字放送データの破壊による影響
を最小限とする。

登録番組の更新にともなって、追加または削除したブ
ロックおよび該ブロックの前後に配置したブロックのヘ
ッダー領域の関連ブロック番号を更新し、同更新番組の
受信データ記憶ポインタの追加または削除する。

通常モードでリモコン操作器18またはキー入力部14よ
り指定した番組番号の文字放送データを前記メモリ13b
に記憶した同データに含む番組番号および頁番号を対象
に検索し、指定データを読み出して表示制御部16に供給
し、テレビで表示する形式の表示信号17に変換して出力
する。

〔実施例〕

文字放送受信機10に入力したテレビの放送信号11を信
号分離部12に供給し、入力した同信号より文字放送の信
号を分離し、誤り訂正を施したデータ12aを出力して制
御部13に供給し、同制御部13に入力した同データ12aを
同制御部13内のメモリ13bに入力順に記憶する。

文字放送の受信にあたり、登録モードとした前記制御
部13にリモコン操作器18またはキー入力部14より指定し
た視聴希望の番組番号を、同制御部13内の不揮発性メモ
リ13cにあらかじめ記憶しておく。

受信した文字放送データ12aを記憶する前記制御部13
内のメモリ13bは、その使用管理上で所定容量のメモリ
ブロックに分割する。例えば前記メモリ13bの文字放送
データ12aの記憶領域が1.2Mバイトであれば、16kバイト
毎の小ブロックに分割し、細分化した75のメモリブロッ
クとする。

文字放送受信機10の電源ON時に第２図に示す手順によ
り前記分割したメモリブロックを前記不揮発性メモリ13
cに記憶した各登録番組に割り当てる。

すなわち前記メモリ13bの細分化した総メモリブロッ
ク数を、前記不揮発性メモリ13cに記憶してある番組数
に所定数値、例えば“1"を加えた数値で除した商の少数
点以下を切り捨てた整数値のメモリブロック数を同不揮
発性メモリ13cに記憶済の各登録番組に割り当てる。

前記登録番組に配分したメモリブロックの余分のブロ
ックは前記不揮発性メモリ13cへの未登録番組に割り当
て、同未登録番組の受信した文字放送データの記憶領域
に割り当てる。

前記の登録各番組に配分するメモリブロック数算出の
所定数は、登録番組数に逆比例する数値とし、登録番組
数の少ないときは登録番組のメモリ領域を確保するとと
もに未登録番組のデータ記憶領域を大きくすることもで
きる。

前記各メモリブロックの開始部分はヘッダー領域と
し、第３図の如く同ブロックの番号、同メモリブロック
の割り当てられた番組番号、同番組に割り当てた連結使
用の前ブロックの番号および次ブロックの番号を記憶す
る。

前記制御部13のメモリ13b内に、各登録番組毎に受信
した文字放送データ12aの記憶開始位置を示すポインタ
テーブルを設け、受信した文字放送データ12aの記憶に
ともなって同ポインタテーブルの内容も更新する。

前記制御部13に入力した文字放送データ12aは、同デ
ータ12aの番組番号を確認し、前記ポインタテーブルの
同番号に対応するメモリブロックに受信順に記憶する。

前記ポインタテーブルで指定のメモリブロックの記憶
容量不足時は、同メモリブロックのヘッダーに記憶して
ある次ブロックに記憶し、該番組に対応の最後に配置の
メモリブロックの次は、同番組の最初に配置のメモリブ
ロックに記憶の古いデータから順に受信した新データで
更新する。

文字放送受信機10の作動中に、リモコン操作器18また
はキー入力部14より指定して制御部13を登録モードと
し、同リモコン操作器18またはキー入力部14より指定し
た番組番号を前記不揮発性メモリ13cの記憶番号に追加
または削除する。

前記記憶番組の追加または削除の手順を第４図のフロ
ーチャートに示す。

前記不揮発性メモリ13cの記憶番号の更新後、記憶中
の番組数を算出し、文字放送受信機10の電源ONのときと
同様に、各登録番組に配分するメモリブロック数を算出
し、同メモリブロック数により各番組毎にメモリブロッ
クの再配分する。

登録番組の追加または削除による配分済メモリブロッ
クの増減は、各番組の受信データの記憶中のメモリブロ
ックの次のブロック、すなわち記憶済の同番組データの
最も古いデータのブロック以降のブロックを増減する。

登録番組の更新にともなって、追加または削除したブ
ロックおよび該ブロックの前後のブロックのヘッダーデ
ータを更新し、前記ポインタテーブルの同更新番組に関
するポインタデータの追加または削除する。

通常モードでリモコン操作器18またはキー入力部14よ
り指定した番組および頁の文字放送データを、前記ポイ
ンタテーブルより該当するメモリブロックに記憶のデー
タより検索し、同データ読み出して表示制御部16に供給
し、テレビで表示する形式の表示信号17に変換出力す
る。

以上は文字放送受信機に関するものであるが、本発明
の文字放送受信機をユニットとし、テレビ受像機等に内
蔵したものであってもよい。

〔発明の効果〕

文字放送の視聴頻度の高い番組の番号をあらかじめ登
録することにより、同登録番組の数に応じて割り当てる
メモリ領域を可変とし、同登録番組のデータにはできる
だけ広いメモリ領域を確保し、未登録の番組に対しては
必要最小限のメモリを割り当てることにより受信したデ
ータの記憶メモリを有効に活用することができる。

また、登録した各番組毎のメモリ領域がポインタテー
ブルで容易に知ることができ、しかもそのメモリ領域も
限定されているので、同メモリ領域内の指定頁のデータ
検索も短時間で終えることができ、表示までの待時間を
気にすることもなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施する文字放送受信機のブロック
図、第２図は同受信機電源ON時のメモリブロック配分の
フローチャート、第３図はメモリブロック内のデータ構
成図、第４図は登録済番組の追加、削除時のメモリブロ
ック再配分のフローチャートである。 図中、10は文字放送受信機、11は入力放送信号、12は信
号分離部、12aは文字放送データ、13は制御部、13aは読
出専用メモリ、13bはメモリ、13cは不揮発性メモリ、14
はキー入力部、15はリモコン信号受信部、16は表示制御
部、17は出力表示信号、18はリモコン操作器である。

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テレビ放送信号より文字放送データを分離
   する信号分離部と、同文字放送データおよびリモコン操
   作器またはキー入力部で指定する番組番号の記憶・読出
   を行う制御部と、同制御部から出力する文字放送データ
   をテレビ画面に表示する信号に変換する表示制御部とを
   備えた文字放送受信機において、同制御部に同文字放送
   データを記憶するデータメモリと、同リモコン操作器ま
   たはキー入力部で指定する同番組番号を記憶する不揮発
   メモリを備え、同制御部の番組番号の登録モードで同リ
   モコン操作器またはキー入力部で指定した番組番号を同
   不揮発性メモリに記憶するとともに、同データメモリを
   複数のメモリブロックに細分化し、同指定した番組番号
   の数に対応して各番組番号当りの同メモリブロックの数
   を変えて、同番組番号毎に同メモリブロックの数を同数
   で割り当てるようにすることを特徴とする文字放送受信
   機。
2. 【請求項２】前記番組番号毎に割り当てるメモリブロッ
   クの数は、前記データメモリの細分化した総メモリブロ
   ック数を、同番組番号の数に所定の数値を加算した数値
   で除した整数値とし、同整数値のメモリブロック数を同
   番組番号毎に割り当てた残余のメモリブロックを、新た
   に指定する番組番号に対応する文字放送データを記憶す
   るデータメモリの領域とすることを特徴とする請求項
   （１）記載の文字放送受信機。
3. 【請求項３】前記各メモリブロックの開始部分をヘッダ
   ー領域とし、同ヘッダー領域に、データメモリ全体にお
   ける同メモリブロックの番号及び同メモリブロックに記
   憶する番組番号とともに、同一番組番号に該当する一連
   の前記文字放送データを記憶するメモリブロックの、前
   に繋がるメモリブロックの番号および次に繋がるメモリ
   ブロックの番号を記憶することを特徴とする請求項
   （１）または（２）記載の文字放送受信機。
4. 【請求項４】前記制御部の番組番号の登録モードにおけ
   る前記不揮発性メモリに記憶する番組番号の追加または
   削除時に、記憶する番組番号の増減に応じて番組番号毎
   に同数で割り当てるために増減する前記メモリブロック
   は、既に各番組番号に割り当てられたメモリブロックの
   中の文字放送データを記憶中のメモリブロック番号の次
   の番号のメモリブロックから順次割り当てることを特徴
   とする請求項（３）記載の文字放送受信機。