JP2600871Y2 - ウォーキングビーム型炉 - Google Patents

ウォーキングビーム型炉

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JP2600871Y2
JP2600871Y2 JP1993044927U JP4492793U JP2600871Y2 JP 2600871 Y2 JP2600871 Y2 JP 2600871Y2 JP 1993044927 U JP1993044927 U JP 1993044927U JP 4492793 U JP4492793 U JP 4492793U JP 2600871 Y2 JP2600871 Y2 JP 2600871Y2
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JP
Japan
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furnace
processing material
partition wall
walking beam
combustion air
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JP1993044927U
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JPH0715763U (ja
Inventor
守彦 今田
弘二 村上
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Chugai Ro Co Ltd
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Chugai Ro Co Ltd
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鋼片等の処理材料を加
熱しながら搬送するウォーキングビーム型炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼片等の処理材料を加熱しながら
搬送する炉として、ウォーキングビーム型炉が知られて
いる。このウォーキングビーム型炉は、移動ビームと固
定ビームを有し、移動ビームの上下前後運動すなわち矩
形運動に基づいて、処理材料を移動ビームと固定ビーム
で交互に支持しながら搬送するようにしており、例え
ば、特公昭50−29686号公報に記載されているも
のでは、炉の天井部と底部をそれぞれ対向方向に湾曲し
て突出させ、この突出部にそれぞれ複数のバーナを配置
して、処理材料の搬送方向に向かって火炎を形成するこ
とにより処理材料を上下から加熱するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記ウ
ォーキングビーム型炉は、固定ビームが処理材料の搬送
方向に沿って一直線上に配置されているので、処理材料
の同一部分が繰り返し固定ビームと接触し、この部分に
スキッドマークが発生するという問題点があった。ま
た、個々のバーナの加熱容積が大きく、処理材料がある
場所では極めて効率よく加熱されるが、別の場所では加
熱不足となるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、処理
材料にスキッドマークが発生するのを防止するととも
に、炉内を搬送される処理材料を均一に加熱し得るウォ
ーキングビーム型炉を提供するためになされたもので、
処理材料の搬送通路を挟んで該搬送通路の上方と下方に
それぞれ搬送方向と直交方向に伸びる複数の仕切壁を対
向して設け、前記固定ビームの支持部と下部の仕切壁と
を同一線上に配設するとともに、これら固定ビームを千
鳥状に配置し、上部の仕切壁で仕切られた炉の側壁部分
と下部の仕切壁で仕切られた炉の側壁部分にそれぞれリ
ジェネ・バーナを対向して設けたものである。
【0005】
【作用】上記構成のウォーキングビーム型炉では、固定
ビームが千鳥状に配置されているので、処理材料はその
異なる部分で固定ビームと接触し、すなわち同一部分が
繰り返し固定ビームと接触するということはなく、処理
材料に発生するスキッドマークが減少する。また、上下
の対向する仕切壁で仕切られた炉の側壁部分にそれぞれ
バーナを配置しているので、隣接する仕切壁により区画
された領域における加熱条件を操作することにより、最
適な加熱状態を得ることができる。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の実施例に
ついて説明する。図1,2は本考案に係るウォーキング
ビーム型炉1を示し、このウォーキングビーム型炉1の
炉殻2は箱型の耐火構造物で構成されている。炉殻2の
短辺方向(以下「幅方向」という。)に伸びる側壁3,
4には、装入口5と抽出口6がそれぞれ対向して形成さ
れ、これら装入口5と抽出口6がそれぞれ扉7,8で開
閉できるようにしてある。
【0007】炉殻2の底部9には、幅方向に伸びる複数
の下部仕切壁10が所定間隔ごとに設けてある。一方、
炉殻2の天井部11には、上記下部仕切壁10と所定間
隔を隔てて対向する幅方向の上部仕切壁12が設けてあ
り、これら下部仕切壁10と上部仕切壁12によって炉
内13の空間が複数の小室14に区画されている。
【0008】また、隣接する下部仕切壁10,10に
は、それぞれ長辺方向に伸びる複数(本実施例では3
本)の門型固定ビーム15(15a,15b,15c)
が等間隔に架け渡され、隣接する小室14に位置する固
定ビーム15(15a′,15b′,15c′)がそれ
ぞれ幅方向に位置をずらして配置されている。すなわ
ち、図2に示すように、固定ビーム15は平面上千鳥状
に配置されている。
【0009】さらに、底部9には、長手方向に伸びる2
本の直線(図示せず)に沿って、隣接する仕切壁10,
10の間にそれぞれ長手方向に伸びる2つの長方形開口
部16が形成されており、これら開口部16にそれぞれ
可動ポスト17が貫通して配置されている。上記可動ポ
スト17は、底部9から突出した下端部が基台18に連
結され、上端部が下部仕切壁10の上方に配置された移
動ビーム19に連結されており、上記基台18が図示し
ない駆動源によって矢印A,B,C,Dで示す矩形運動
を行うようにしてある。
【0010】炉殻2の長手方向に伸びる両側壁20,2
1には、隣接する上部仕切壁12,12と下部仕切壁1
0,10の間の部分22,23に、それぞれバーナ24
(24a,24b)が設けてある。これらのバーナ24
は所謂リジェネ・バーナで、図3に示すように、バーナ
本体28の中央部にセンタエア噴射ノズル29、このセ
ンタエア噴射ノズル29の両側に燃焼空気噴射ノズル3
0,31を有し、上記センタエア噴射ノズル29の中心
に燃料噴射ノズル32が挿入されている。また、センタ
エア噴射ノズル29が燃焼空気供給源(図示せず)、燃
料噴射ノズル32が燃料供給源(図示せず)にそれぞれ
接続され、燃焼空気噴射ノズル30,31が蓄熱器3
3,34、および切換弁(図示せず)を介して燃焼空気
供給源と吸引排気装置(共に図示せず)に接続されてい
る。
【0011】上記バーナ24では、燃料噴射ノズル32
より噴射される燃料に、センタエア噴射ノズル29より
噴射される燃焼空気と一方の燃焼空気噴射ノズル30
(又は31)より噴射される燃焼空気が混合されて燃焼
され、他方の燃焼空気噴射ノズル31(又は30)より
炉内13の排ガスが吸引され、この排ガスの熱が蓄熱器
34(又は33)で回収される。次に、所定時間後、切
換弁が切り換えられ、上記他方の燃焼空気噴射ノズル3
1に燃焼空気が供給され、上記一方の燃焼空気噴射ノズ
ル30より炉内13の排ガスが吸引され、この排ガスの
熱が蓄熱器33で回収される。また、燃焼空気噴射ノズ
ル31に供給される燃焼空気は、蓄熱器34を通過する
際に加熱される。したがって、上記バーナ24によれ
ば、燃焼空気噴射ノズル30,31で燃焼空気が交互に
噴射、吸引され、排ガスから蓄熱器33,34に回収さ
れた熱によって燃焼空気が予熱されるので、効率のよい
燃焼が得られる。
【0012】上記構成を有するウォーキングビーム型炉
1では、基台18の矩形運動に基づいて移動ビーム19
が固定ビーム15の上方で前進、下方で後退しながら前
後に移動する。また、バーナ24には燃料と燃焼空気が
供給され、それぞれの小室14において上下左右の4箇
所で火炎が形成される。
【0013】処理材料35は、装入口5の扉7を開き、
図示しない材料搬送装置によって炉内13に装入され
る。次に、処理材料35は移動ビーム19に受け渡さ
れ、この移動ビーム19の矩形運動により該移動ビーム
19と固定ビーム15に交互に支持されながら搬送路3
6を抽出側に搬送される。そして、炉内で加熱され抽出
側に移動した処理材料35は、抽出口6の扉8を開き、
図示しない材料抽出装置により炉内13より抽出され
る。
【0014】また、処理材料35は、その搬送過程でそ
れぞれの小室14の側壁部分20,21に設けた4つの
バーナ24で形成される火炎により加熱される。したが
って、搬送路36を移動する処理材料35は、それぞれ
の小室14において所望の条件に加熱される。
【0015】さらに、固定ビーム15は千鳥状に配置さ
れているので、処理材料35が常にその同一部分で固定
ビーム15と接触することはなく、スキッドマークの発
生が低減される。
【0016】なお、上記実施例では、それぞれの小室1
4に位置する上下左右4つのバーナ24で同時に燃料を
燃焼するものとしたが、図2に示すように、ある時間帯
は対向するリジェネ・バーナ24のうち一方のリジェネ
・バーナ24で燃料を燃焼すると共に他方のリジェネ・
バーナ24では炉内排ガスを排出し、別の時間帯では上
記他方のリジェネ・バーナ24で燃料を燃焼しつつ一方
のリジェネ・バーナ24で排ガスを排出し、しかも隣接
する小室14では常に逆方向に火炎が形成されるように
してもよい。さらに、それぞれのリジェネ・バーナ24
の燃料燃焼量は同一である必要はなく、最も効率のよい
加熱状態が得られるように調節すればよい。また、上記
実施例では、固定ビーム15aと15a′、15bと1
5b′、15cと15c′はそれぞれ近接して設けてい
るが、図4に示すように、隣接する固定ビーム15の間
隔を広げ、これらを炉幅方向に等間隔に配置してもよ
い。
【0017】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
係るウォーキングビーム型炉では、固定ビームが千鳥状
に配置されているので、処理材料がその同一部分で繰り
返し固定ビームに接触することがなく、スキッドマーク
の発生が低減されるか、ほとんど無くなる。また、炉内
空間が幅方向に伸びる複数の小室に分割され、それぞれ
の小室の側壁部分には搬送通路を挟んで上下にバーナが
配置されているので、炉内を搬送される処理材料はそれ
ぞれの小室で適正な条件に加熱され、それぞれの小室に
おける加熱条件を変えることによって、最適な加熱状態
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係るウォーキングビーム型炉の縦断
面図である。
【図2】 図1に示すウォーキングビーム型炉のII−II
線断面図である。
【図3】 バーナの断面図である。
【図4】 他の実施例に係るウォーキングビーム型炉の
横断面図である。
【符号の説明】
1…ウォーキングビーム型炉、10…下部仕切壁、12
…上部仕切壁、14…小室、15…固定ビーム、19…
移動ビーム、24…リジェネ・バーナ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 1/00 114 C21D 1/00 116 F27B 9/24

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ビームと移動ビームとで処理材料を
    交互に支持しながら搬送するウォーキングビーム型炉に
    おいて、処理材料の搬送通路を挟んで該搬送通路の上方
    と下方にそれぞれ搬送方向と直交方向に伸びる複数の仕
    切壁を対向して設け、前記固定ビームの支持部と下部の
    仕切壁とを同一線上に配設するとともに、これら固定ビ
    ームを千鳥状に配置し、上部の仕切壁で仕切られた炉の
    側壁部分と下部の仕切壁で仕切られた炉の側壁部分にそ
    れぞれリジェネ・バーナを対向して設けたことを特徴と
    するウォーキングビーム型炉。
JP1993044927U 1993-08-18 1993-08-18 ウォーキングビーム型炉 Expired - Lifetime JP2600871Y2 (ja)

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JPH0715763U JPH0715763U (ja) 1995-03-17
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