JPH10251761A - 鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置及び加熱方法 - Google Patents
鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置及び加熱方法Info
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- JPH10251761A JPH10251761A JP9081932A JP8193297A JPH10251761A JP H10251761 A JPH10251761 A JP H10251761A JP 9081932 A JP9081932 A JP 9081932A JP 8193297 A JP8193297 A JP 8193297A JP H10251761 A JPH10251761 A JP H10251761A
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- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 直火式蓄熱式燃焼バーナの切替えに関係な
く、鋼帯の均一加熱と効率的な加熱が可能であると共
に、蓄熱体や燃焼空気及び排気ガス配管のレイアウトが
シンプルとなる鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置及び加熱方
法を提供する。 【解決手段】 燃焼と消火を交互に繰り返す２つの燃焼
バーナＡ、Ｂを備える直火式蓄熱式燃焼バーナセット１
１が、炉体１３の両側壁に複数セット所定間隔で配置さ
れた鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置１０であって、直火式
蓄熱式燃焼バーナセット１１がそれぞれ、両側壁に上下
の取付け位置を変えて、鋼帯１２の進行方向に沿って千
鳥状に配置されている。
く、鋼帯の均一加熱と効率的な加熱が可能であると共
に、蓄熱体や燃焼空気及び排気ガス配管のレイアウトが
シンプルとなる鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置及び加熱方
法を提供する。 【解決手段】 燃焼と消火を交互に繰り返す２つの燃焼
バーナＡ、Ｂを備える直火式蓄熱式燃焼バーナセット１
１が、炉体１３の両側壁に複数セット所定間隔で配置さ
れた鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置１０であって、直火式
蓄熱式燃焼バーナセット１１がそれぞれ、両側壁に上下
の取付け位置を変えて、鋼帯１２の進行方向に沿って千
鳥状に配置されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄鋼板等の鋼帯の
均一加熱と効率的な加熱の可能な鋼帯の連続焼鈍炉の加
熱装置及び加熱方法に関する。
均一加熱と効率的な加熱の可能な鋼帯の連続焼鈍炉の加
熱装置及び加熱方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、被加熱材の加熱装置として例え
ば、スラブ・ビレット用加熱炉の加熱装置が使用されて
いる。スラブ・ビレット用加熱炉の加熱装置は、１セッ
トの直火式蓄熱式燃焼バーナを構成する各燃焼バーナが
スラブ、ビレットの通過レベルに対して上、下にかつ、
加熱炉内の両側の側壁（作業側と駆動側）に対向してし
かも、複数のセットの直火式蓄熱式燃焼バーナがスラ
ブ、ビレットの進行方向に対して所定の間隔を開けて設
けられている。かかる構成のスラブ・ビレット用加熱炉
の加熱装置を使用して、両側の側壁のそれぞれにおいて
隣接する燃焼バーナ同士を所定の時間で燃焼と消火（燃
焼排ガスの吸引を含む）を繰り返して加熱することによ
って、スラブ・ビレット用加熱炉を搬送されるスラブ、
ビレットを加熱することができる。ここで、被過熱材の
スラブ、ビレットは幅方向、厚み方向の温度が均一にな
るように加熱される必要があるが、スラブ、ビレットの
加熱炉内の在炉時間は１時間のオーダーに対して、直火
式蓄熱式燃焼バーナの切替時間は２０秒〜６０秒であ
り、切替時間に対して被過熱材の在炉時間が十分に長い
ため、直火式蓄熱式燃焼バーナによる偏加熱があっても
解消出来、時間平均した後の均一性が得られるので、基
本的には、設置されるすべての直火式蓄熱式燃焼バーナ
の位置が対称性を有することだけが必要条件となる。
ば、スラブ・ビレット用加熱炉の加熱装置が使用されて
いる。スラブ・ビレット用加熱炉の加熱装置は、１セッ
トの直火式蓄熱式燃焼バーナを構成する各燃焼バーナが
スラブ、ビレットの通過レベルに対して上、下にかつ、
加熱炉内の両側の側壁（作業側と駆動側）に対向してし
かも、複数のセットの直火式蓄熱式燃焼バーナがスラ
ブ、ビレットの進行方向に対して所定の間隔を開けて設
けられている。かかる構成のスラブ・ビレット用加熱炉
の加熱装置を使用して、両側の側壁のそれぞれにおいて
隣接する燃焼バーナ同士を所定の時間で燃焼と消火（燃
焼排ガスの吸引を含む）を繰り返して加熱することによ
って、スラブ・ビレット用加熱炉を搬送されるスラブ、
ビレットを加熱することができる。ここで、被過熱材の
スラブ、ビレットは幅方向、厚み方向の温度が均一にな
るように加熱される必要があるが、スラブ、ビレットの
加熱炉内の在炉時間は１時間のオーダーに対して、直火
式蓄熱式燃焼バーナの切替時間は２０秒〜６０秒であ
り、切替時間に対して被過熱材の在炉時間が十分に長い
ため、直火式蓄熱式燃焼バーナによる偏加熱があっても
解消出来、時間平均した後の均一性が得られるので、基
本的には、設置されるすべての直火式蓄熱式燃焼バーナ
の位置が対称性を有することだけが必要条件となる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のスラブ・ビレット用加熱炉の加熱装置及び加熱方法
により薄鋼板等の鋼帯を連続焼鈍炉の加熱帯にて均一か
つ効率的に加熱するには、解決すべき以下の問題があっ
た。鋼帯の連続焼鈍炉の加熱帯での在炉時間は１０秒〜
６０秒のオーダーに対して、直火式蓄熱式燃焼バーナの
切替時間は、スラブ・ビレット用加熱炉の場合と同じ２
０秒〜６０秒であるため、加熱帯での在炉時間と燃焼バ
ーナの切替時間とが略同等であり、場合によっては切替
時間の方が長くなることも起こり得る。従って、鋼帯を
前記従来のスラブ・ビレット用加熱炉の加熱装置及び加
熱方法により加熱すると、鋼帯の幅方向、厚み方向に変
化熱が生じて温度が均一にならないという問題がある。
即ち、前記のスラブ、ビレットの場合のような時間平均
的な均一性でなく、各々の燃焼グループ内でのバーナの
配置の対称性が必要条件となる。
来のスラブ・ビレット用加熱炉の加熱装置及び加熱方法
により薄鋼板等の鋼帯を連続焼鈍炉の加熱帯にて均一か
つ効率的に加熱するには、解決すべき以下の問題があっ
た。鋼帯の連続焼鈍炉の加熱帯での在炉時間は１０秒〜
６０秒のオーダーに対して、直火式蓄熱式燃焼バーナの
切替時間は、スラブ・ビレット用加熱炉の場合と同じ２
０秒〜６０秒であるため、加熱帯での在炉時間と燃焼バ
ーナの切替時間とが略同等であり、場合によっては切替
時間の方が長くなることも起こり得る。従って、鋼帯を
前記従来のスラブ・ビレット用加熱炉の加熱装置及び加
熱方法により加熱すると、鋼帯の幅方向、厚み方向に変
化熱が生じて温度が均一にならないという問題がある。
即ち、前記のスラブ、ビレットの場合のような時間平均
的な均一性でなく、各々の燃焼グループ内でのバーナの
配置の対称性が必要条件となる。
【０００４】また、加熱装置として１セットの直火式蓄
熱式燃焼バーナを構成する２つの燃焼バーナがそれぞ
れ、鋼帯の進行方向に対して作業側と駆動側に対向して
配置されているが、スラブ・ビレット用加熱炉にように
両側の側壁の間隔が約８ｍと大きい場合には、作業側と
駆動側の間に燃焼ガスを通過させて、長くて搬送速度の
遅いスラブ、ビレットを効率的に加熱することができる
が、鋼帯の連続焼鈍炉のように、両側の側壁の間隔が約
２ｍと短い場合には、作業側と駆動側の間に燃焼ガスを
通過させると、燃焼ガスと搬送速度の速い鋼帯との接触
時間が瞬時となるため、加熱効率が悪い。
熱式燃焼バーナを構成する２つの燃焼バーナがそれぞ
れ、鋼帯の進行方向に対して作業側と駆動側に対向して
配置されているが、スラブ・ビレット用加熱炉にように
両側の側壁の間隔が約８ｍと大きい場合には、作業側と
駆動側の間に燃焼ガスを通過させて、長くて搬送速度の
遅いスラブ、ビレットを効率的に加熱することができる
が、鋼帯の連続焼鈍炉のように、両側の側壁の間隔が約
２ｍと短い場合には、作業側と駆動側の間に燃焼ガスを
通過させると、燃焼ガスと搬送速度の速い鋼帯との接触
時間が瞬時となるため、加熱効率が悪い。
【０００５】さらに、前記２つの燃焼バーナがそれぞ
れ、鋼帯の進行方向に対して作業側と駆動側に対向して
配置されているので、蓄熱体や燃焼空気及び排気ガス配
管の設置スペースを確保するために、設置スペースに余
裕がなく、レイアウトが複雑になるという問題もあっ
た。
れ、鋼帯の進行方向に対して作業側と駆動側に対向して
配置されているので、蓄熱体や燃焼空気及び排気ガス配
管の設置スペースを確保するために、設置スペースに余
裕がなく、レイアウトが複雑になるという問題もあっ
た。
【０００６】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、直火式蓄熱式燃焼バーナの切替えに関係なく、
鋼帯の均一加熱と効率的な加熱が可能であると共に、蓄
熱体や燃焼空気及び排気ガス配管のレイアウトがシンプ
ルとなる鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置及び加熱方法を提
供することを目的とする。
もので、直火式蓄熱式燃焼バーナの切替えに関係なく、
鋼帯の均一加熱と効率的な加熱が可能であると共に、蓄
熱体や燃焼空気及び排気ガス配管のレイアウトがシンプ
ルとなる鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置及び加熱方法を提
供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項１
記載の鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置は、燃焼と消火を交
互に繰り返す２つの燃焼バーナを備える直火式蓄熱式燃
焼バーナセットが、炉体の両側壁に複数セット所定間隔
で配置された鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置であって、前
記直火式蓄熱式燃焼バーナセットがそれぞれ、前記両側
壁に上下の取付け位置を変えて、前記鋼帯の進行方向に
沿って千鳥状に配置されている。
記載の鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置は、燃焼と消火を交
互に繰り返す２つの燃焼バーナを備える直火式蓄熱式燃
焼バーナセットが、炉体の両側壁に複数セット所定間隔
で配置された鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置であって、前
記直火式蓄熱式燃焼バーナセットがそれぞれ、前記両側
壁に上下の取付け位置を変えて、前記鋼帯の進行方向に
沿って千鳥状に配置されている。
【０００８】請求項２記載の鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方
法は、燃焼と消火を交互に繰り返す２つの燃焼バーナを
備える直火式蓄熱式燃焼バーナセットが、炉体の両側壁
に複数セット所定間隔で配置された鋼帯の連続焼鈍炉の
加熱方法であって、前記直火式蓄熱式燃焼バーナセット
をそれぞれ、前記両側壁に上下の取付け位置を変えて、
前記鋼帯の進行方向に沿って千鳥状に配置し、更に、前
記両側壁の上下にそれぞれ設けられている直火式蓄熱式
燃焼バーナセットの燃焼バーナのうち、前記鋼帯の進行
方向に対して同一位置にあって上下に対向する燃焼バー
ナが同時に燃焼及び消火を繰り返すようにしている。請
求項３記載の鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法は、燃焼と消
火を交互に繰り返す２つの燃焼バーナを備える直火式蓄
熱式燃焼バーナセットが、炉体の両側壁に複数セット所
定間隔で配置された鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法であっ
て、前記直火式蓄熱式燃焼バーナセットをそれぞれ、前
記両側壁に上下の取付け位置を変えて、前記鋼帯の進行
方向に沿って千鳥状に配置し、更に、前記両側壁の上下
にそれぞれ設けられている直火式蓄熱式燃焼バーナセッ
トの燃焼バーナのうち、前記鋼帯の進行方向に対して同
一位置にあって上下に対向する燃焼バーナの一方が燃
焼、他方が消火を繰り返すようにしている。
法は、燃焼と消火を交互に繰り返す２つの燃焼バーナを
備える直火式蓄熱式燃焼バーナセットが、炉体の両側壁
に複数セット所定間隔で配置された鋼帯の連続焼鈍炉の
加熱方法であって、前記直火式蓄熱式燃焼バーナセット
をそれぞれ、前記両側壁に上下の取付け位置を変えて、
前記鋼帯の進行方向に沿って千鳥状に配置し、更に、前
記両側壁の上下にそれぞれ設けられている直火式蓄熱式
燃焼バーナセットの燃焼バーナのうち、前記鋼帯の進行
方向に対して同一位置にあって上下に対向する燃焼バー
ナが同時に燃焼及び消火を繰り返すようにしている。請
求項３記載の鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法は、燃焼と消
火を交互に繰り返す２つの燃焼バーナを備える直火式蓄
熱式燃焼バーナセットが、炉体の両側壁に複数セット所
定間隔で配置された鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法であっ
て、前記直火式蓄熱式燃焼バーナセットをそれぞれ、前
記両側壁に上下の取付け位置を変えて、前記鋼帯の進行
方向に沿って千鳥状に配置し、更に、前記両側壁の上下
にそれぞれ設けられている直火式蓄熱式燃焼バーナセッ
トの燃焼バーナのうち、前記鋼帯の進行方向に対して同
一位置にあって上下に対向する燃焼バーナの一方が燃
焼、他方が消火を繰り返すようにしている。
【０００９】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図１は本発明の一実施の形
態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置における直火式蓄
熱式燃焼バーナの配置図、図２（Ａ）、（Ｂ）はそれぞ
れ図１の矢視Ｉ−Ｉ、矢視II−II断面図、図３は本発明
の一実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置にお
ける燃焼バーナの燃焼と消火の状態を説明する配置図、
図４（Ａ）、（Ｂ）はそれぞれ図３の矢視III −III 、
矢視IV−IV断面図である。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図１は本発明の一実施の形
態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置における直火式蓄
熱式燃焼バーナの配置図、図２（Ａ）、（Ｂ）はそれぞ
れ図１の矢視Ｉ−Ｉ、矢視II−II断面図、図３は本発明
の一実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置にお
ける燃焼バーナの燃焼と消火の状態を説明する配置図、
図４（Ａ）、（Ｂ）はそれぞれ図３の矢視III −III 、
矢視IV−IV断面図である。
【００１０】本発明の一実施の形態に係る鋼帯の連続焼
鈍炉の加熱装置１０における直火式蓄熱式燃焼バーナセ
ット１１は、鋼帯１２の進行方向に隣同士に並んだ周知
の燃焼バーナＡと燃焼バーナＢとからなり、図１、図２
（Ａ）、（Ｂ）、図３及び図４（Ａ）、（Ｂ）に示すよ
うに、加熱帯の１ブロックでは、燃焼バーナＡと燃焼バ
ーナＢからなる直火式蓄熱式燃焼バーナセット１１は、
炉体１３の両側壁である作業側と駆動側にそれぞれ１セ
ットずつ鋼帯１２に対して上、下方向に対向させて配置
され、かつ鋼帯１２の進行方向に対して千鳥状に配置さ
れている。
鈍炉の加熱装置１０における直火式蓄熱式燃焼バーナセ
ット１１は、鋼帯１２の進行方向に隣同士に並んだ周知
の燃焼バーナＡと燃焼バーナＢとからなり、図１、図２
（Ａ）、（Ｂ）、図３及び図４（Ａ）、（Ｂ）に示すよ
うに、加熱帯の１ブロックでは、燃焼バーナＡと燃焼バ
ーナＢからなる直火式蓄熱式燃焼バーナセット１１は、
炉体１３の両側壁である作業側と駆動側にそれぞれ１セ
ットずつ鋼帯１２に対して上、下方向に対向させて配置
され、かつ鋼帯１２の進行方向に対して千鳥状に配置さ
れている。
【００１１】かかる配置の複数の直火式蓄熱式燃焼バー
ナセット１１を有する鋼帯の連続焼鈍炉の加熱帯の加熱
装置１０を用いた本発明の第１の実施の形態に係る鋼帯
の連続焼鈍炉の加熱方法について図１、図２（Ａ）、
（Ｂ）を参照しながら説明する。鋼帯１２の進行方向に
沿って作業側と駆動側に交互に、かつ上下方向に交互に
配置された（図２（Ａ）、（Ｂ）に示すように、作業側
で上方、次いで駆動側で下方、以下繰り返しとなる）燃
焼バーナＡ群を燃焼させ、一方燃焼バーナＢ群を消火さ
せた場合、燃焼バーナＡ群によって鋼帯１２の進行方向
で平均的に、鋼帯１２の上下方向及び左右方向（幅方
向）での燃焼量を同一にできる。従って、鋼帯１２を上
下方向及び左右方向（幅方向）に均一に加熱することが
可能となる。何故なら、燃焼バーナＡによる燃焼排ガス
が一度対面する炉壁に衝突した後、セットをなす隣の
（又は鋼帯１２の進行方向の隣接する直火式蓄熱式燃焼
バーナセット１１の）消火中の燃焼バーナＢに吸引され
て排気されることにより、燃焼排ガスの攪拌効果により
効率的な炉体１３内の加熱が可能となる。
ナセット１１を有する鋼帯の連続焼鈍炉の加熱帯の加熱
装置１０を用いた本発明の第１の実施の形態に係る鋼帯
の連続焼鈍炉の加熱方法について図１、図２（Ａ）、
（Ｂ）を参照しながら説明する。鋼帯１２の進行方向に
沿って作業側と駆動側に交互に、かつ上下方向に交互に
配置された（図２（Ａ）、（Ｂ）に示すように、作業側
で上方、次いで駆動側で下方、以下繰り返しとなる）燃
焼バーナＡ群を燃焼させ、一方燃焼バーナＢ群を消火さ
せた場合、燃焼バーナＡ群によって鋼帯１２の進行方向
で平均的に、鋼帯１２の上下方向及び左右方向（幅方
向）での燃焼量を同一にできる。従って、鋼帯１２を上
下方向及び左右方向（幅方向）に均一に加熱することが
可能となる。何故なら、燃焼バーナＡによる燃焼排ガス
が一度対面する炉壁に衝突した後、セットをなす隣の
（又は鋼帯１２の進行方向の隣接する直火式蓄熱式燃焼
バーナセット１１の）消火中の燃焼バーナＢに吸引され
て排気されることにより、燃焼排ガスの攪拌効果により
効率的な炉体１３内の加熱が可能となる。
【００１２】また、１セットとなる燃焼バーナＡと燃焼
バーナＢの直火式蓄熱式燃焼バーナセット１１が同じ側
の炉壁（駆動側又は作業側）に配置されていると共に、
隣接する（進行方向及び上下方向に対して）直火式蓄熱
式燃焼バーナセット１１を構成する燃焼バーナＡと燃焼
バーナＢとが片側の炉壁に配置されているので、図示し
ない蓄熱体や燃焼空気及び排気ガス配管の設置スペース
を確保し易いだけでなく、設置スペースに余裕ができ、
レイアウトをシンプルにできる。
バーナＢの直火式蓄熱式燃焼バーナセット１１が同じ側
の炉壁（駆動側又は作業側）に配置されていると共に、
隣接する（進行方向及び上下方向に対して）直火式蓄熱
式燃焼バーナセット１１を構成する燃焼バーナＡと燃焼
バーナＢとが片側の炉壁に配置されているので、図示し
ない蓄熱体や燃焼空気及び排気ガス配管の設置スペース
を確保し易いだけでなく、設置スペースに余裕ができ、
レイアウトをシンプルにできる。
【００１３】次いで、鋼帯の連続焼鈍炉の加熱帯の加熱
装置１０を用いた本発明の第２の実施の形態に係る鋼帯
の連続焼鈍炉の加熱方法を図３及び図４（Ａ）、（Ｂ）
を参照して説明する。図示するように、本発明の第２の
実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法は前記第
１の実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法と比
較して、鋼帯１２の下方に配置した燃焼及び消火を繰り
返す燃焼バーナＡと燃焼バーナＢを入れ換えて加熱する
点に特徴がある。
装置１０を用いた本発明の第２の実施の形態に係る鋼帯
の連続焼鈍炉の加熱方法を図３及び図４（Ａ）、（Ｂ）
を参照して説明する。図示するように、本発明の第２の
実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法は前記第
１の実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法と比
較して、鋼帯１２の下方に配置した燃焼及び消火を繰り
返す燃焼バーナＡと燃焼バーナＢを入れ換えて加熱する
点に特徴がある。
【００１４】かかる燃焼及び消火の配置とした複数セッ
トからなる直火式蓄熱式燃焼バーナセット１１を有する
鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置１０を用いた本発明の第２
の実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法につい
て説明する。図４（Ａ）、（Ｂ）に示すように、鋼帯１
２の進行方向と直交する断面にある上、下方に対向し
て、かつ炉壁の両側に配置された２つの燃焼バーナＡ、
燃焼バーナＢが同時にそれぞれ、燃焼中、消火中となる
ように切替え制御することによって、鋼帯１２の進行方
向に沿って、燃焼と消火が交互に繰り返されている。従
って、第２の実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱
方法においても、第１の実施の形態に係る鋼帯の連続焼
鈍炉の加熱方法と同様、鋼帯１２を上下方向及び左右方
向（幅方向）に均一に加熱することが可能となる。何故
なら、燃焼バーナＡによる燃焼排ガスが一度対面する炉
壁に衝突した後、セットをなす隣の（又は鋼帯１２の進
行方向の隣接する直火式蓄熱式燃焼バーナセット１１
の）消火中の燃焼バーナＢに吸引されて排気されること
により、燃焼排ガスの攪拌効果により効率的な炉体１３
内の加熱が可能となる。
トからなる直火式蓄熱式燃焼バーナセット１１を有する
鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置１０を用いた本発明の第２
の実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法につい
て説明する。図４（Ａ）、（Ｂ）に示すように、鋼帯１
２の進行方向と直交する断面にある上、下方に対向し
て、かつ炉壁の両側に配置された２つの燃焼バーナＡ、
燃焼バーナＢが同時にそれぞれ、燃焼中、消火中となる
ように切替え制御することによって、鋼帯１２の進行方
向に沿って、燃焼と消火が交互に繰り返されている。従
って、第２の実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉の加熱
方法においても、第１の実施の形態に係る鋼帯の連続焼
鈍炉の加熱方法と同様、鋼帯１２を上下方向及び左右方
向（幅方向）に均一に加熱することが可能となる。何故
なら、燃焼バーナＡによる燃焼排ガスが一度対面する炉
壁に衝突した後、セットをなす隣の（又は鋼帯１２の進
行方向の隣接する直火式蓄熱式燃焼バーナセット１１
の）消火中の燃焼バーナＢに吸引されて排気されること
により、燃焼排ガスの攪拌効果により効率的な炉体１３
内の加熱が可能となる。
【００１５】本実施の形態では、図に示すように、燃焼
バーナＡと燃焼バーナＢを水平方向としているが、他の
機器との取り合いに応じて、多少傾けて配置することも
できる。また、本実施の形態では、被加熱材を鋼帯の連
続焼鈍炉で加熱する鋼帯に限定して説明したが、その他
の炉で加熱する他の被加熱材に適用することもできる。
バーナＡと燃焼バーナＢを水平方向としているが、他の
機器との取り合いに応じて、多少傾けて配置することも
できる。また、本実施の形態では、被加熱材を鋼帯の連
続焼鈍炉で加熱する鋼帯に限定して説明したが、その他
の炉で加熱する他の被加熱材に適用することもできる。
【００１６】
【発明の効果】請求項１記載の鋼帯の連続焼鈍炉の加熱
装置及び請求項２、３記載の鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方
法においては、直火式蓄熱式燃焼バーナセットをそれぞ
れ、両側壁に上下の取付け位置を変えて、鋼帯の進行方
向に沿って千鳥状に配置し、更に、両側壁の上下にそれ
ぞれ設けられている直火式蓄熱式燃焼バーナセットの燃
焼バーナのうち、鋼帯の進行方向に対して同一位置にあ
って上下に対向する燃焼バーナが同時に燃焼及び消火を
繰り返す又は該対向する燃焼バーナの一方が燃焼、他方
が消火を繰り返すようにしているので、鋼帯の進行方向
で平均的に、鋼帯の上下方向及び幅方向での燃焼量を同
一にでき、従って、鋼帯を上下方向及び幅方向に均一、
かつ効率的に加熱することができる。また、１セットと
なる２つの燃焼バーナが同じ側の炉壁に配置されている
ので、蓄熱体や燃焼空気及び排気ガス配管の設置スペー
スを確保し易いだけでなく、設置スペースに余裕がで
き、レイアウトをシンプルにできる。
装置及び請求項２、３記載の鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方
法においては、直火式蓄熱式燃焼バーナセットをそれぞ
れ、両側壁に上下の取付け位置を変えて、鋼帯の進行方
向に沿って千鳥状に配置し、更に、両側壁の上下にそれ
ぞれ設けられている直火式蓄熱式燃焼バーナセットの燃
焼バーナのうち、鋼帯の進行方向に対して同一位置にあ
って上下に対向する燃焼バーナが同時に燃焼及び消火を
繰り返す又は該対向する燃焼バーナの一方が燃焼、他方
が消火を繰り返すようにしているので、鋼帯の進行方向
で平均的に、鋼帯の上下方向及び幅方向での燃焼量を同
一にでき、従って、鋼帯を上下方向及び幅方向に均一、
かつ効率的に加熱することができる。また、１セットと
なる２つの燃焼バーナが同じ側の炉壁に配置されている
ので、蓄熱体や燃焼空気及び排気ガス配管の設置スペー
スを確保し易いだけでなく、設置スペースに余裕がで
き、レイアウトをシンプルにできる。
【図１】本発明の一実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉
の加熱装置における直火式蓄熱式燃焼バーナの配置図で
ある。
の加熱装置における直火式蓄熱式燃焼バーナの配置図で
ある。
【図２】（Ａ）、（Ｂ）はそれぞれ図１の矢視Ｉ−Ｉ、
矢視II−II断面図である。
矢視II−II断面図である。
【図３】本発明の一実施の形態に係る鋼帯の連続焼鈍炉
の加熱装置における燃焼バーナの燃焼と消火の状態を説
明する配置図である。
の加熱装置における燃焼バーナの燃焼と消火の状態を説
明する配置図である。
【図４】（Ａ）、（Ｂ）はそれぞれ図３の矢視III −II
I 、矢視IV−IV断面図である。
I 、矢視IV−IV断面図である。
Ａ 燃焼バーナ Ｂ 燃焼バーナ １０ 加熱装置 １１ 直火式蓄熱式燃焼バーナセット １２ 鋼帯 １３ 炉体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｆ２７Ｂ 9/10 Ｆ２７Ｂ 9/10 9/40 9/40
Claims (3)
- 【請求項１】 燃焼と消火を交互に繰り返す２つの燃焼
バーナを備える直火式蓄熱式燃焼バーナセットが、炉体
の両側壁に複数セット所定間隔で配置された鋼帯の連続
焼鈍炉の加熱装置であって、 前記直火式蓄熱式燃焼バーナセットがそれぞれ、前記両
側壁に上下の取付け位置を変えて、前記鋼帯の進行方向
に沿って千鳥状に配置されていることを特徴とする鋼帯
の連続焼鈍炉の加熱装置。 - 【請求項２】 燃焼と消火を交互に繰り返す２つの燃焼
バーナを備える直火式蓄熱式燃焼バーナセットが、炉体
の両側壁に複数セット所定間隔で配置された鋼帯の連続
焼鈍炉の加熱方法であって、 前記直火式蓄熱式燃焼バーナセットをそれぞれ、前記両
側壁に上下の取付け位置を変えて、前記鋼帯の進行方向
に沿って千鳥状に配置し、 更に、前記両側壁の上下にそれぞれ設けられている直火
式蓄熱式燃焼バーナセットの燃焼バーナのうち、前記鋼
帯の進行方向に対して同一位置にあって上下に対向する
燃焼バーナが同時に燃焼及び消火を繰り返すことを特徴
とする鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法。 - 【請求項３】 燃焼と消火を交互に繰り返す２つの燃焼
バーナを備える直火式蓄熱式燃焼バーナセットが、炉体
の両側壁に複数セット所定間隔で配置された鋼帯の連続
焼鈍炉の加熱方法であって、 前記直火式蓄熱式燃焼バーナセットをそれぞれ、前記両
側壁に上下の取付け位置を変えて、前記鋼帯の進行方向
に沿って千鳥状に配置し、 更に、前記両側壁の上下にそれぞれ設けられている直火
式蓄熱式燃焼バーナセットの燃焼バーナのうち、前記鋼
帯の進行方向に対して同一位置にあって上下に対向する
燃焼バーナの一方が燃焼、他方が消火を繰り返すことを
特徴とする鋼帯の連続焼鈍炉の加熱方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08193297A JP3532062B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置及び加熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08193297A JP3532062B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置及び加熱方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10251761A true JPH10251761A (ja) | 1998-09-22 |
| JP3532062B2 JP3532062B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=13760262
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08193297A Expired - Fee Related JP3532062B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 鋼帯の連続焼鈍炉の加熱装置及び加熱方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3532062B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105087896A (zh) * | 2014-05-14 | 2015-11-25 | 北京京杰锐思技术开发有限公司 | 一种蓄热式无氧化加热炉及其燃烧方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102373328B (zh) * | 2010-08-24 | 2013-04-24 | 宝山钢铁股份有限公司 | 连退机组加热炉均热段炉辊马达负荷平衡控制方法 |
-
1997
- 1997-03-13 JP JP08193297A patent/JP3532062B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105087896A (zh) * | 2014-05-14 | 2015-11-25 | 北京京杰锐思技术开发有限公司 | 一种蓄热式无氧化加热炉及其燃烧方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3532062B2 (ja) | 2004-05-31 |
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