JP2600817Y2 - マイクロマニピュレータ - Google Patents

マイクロマニピュレータ

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JP2600817Y2
JP2600817Y2 JP1993044219U JP4421993U JP2600817Y2 JP 2600817 Y2 JP2600817 Y2 JP 2600817Y2 JP 1993044219 U JP1993044219 U JP 1993044219U JP 4421993 U JP4421993 U JP 4421993U JP 2600817 Y2 JP2600817 Y2 JP 2600817Y2
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adjusting screw
spherical
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screw
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JP1993044219U
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忠 三浦
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Shimadzu Corp
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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バイオテクノロジー分
野において細胞にDNA等を注入したり、マイクロサン
プリング分野等において工業材料から微小な異物を採取
するといった微細操作を行なうために用いられるマイク
ロマニピュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】微細操作用器具のホルダと、このホルダ
に設けられる球面部を球面座を介し支持する受け部材
と、この受け部材にねじ合わされると共に球面部を球面
座に押し付ける調節ネジと、その受け部材を移動させる
移動装置とを備え、その調節ネジを緩めて球面部の球面
座への押し付けを解除して球面部を球面座に対し回転さ
せることで、受け部材に対するホルダの角度を変化さ
せ、微小操作用器具と操作対象との位置関係を調節する
ことができるマイクロマニピュレータが従来より用いら
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のマイクロマ
ニピュレータでは、前記調節ネジを緩めると、球面部の
球面座への押付力が急激に減少するため、ホルダが自重
により不慮に急回転してしまうことがあった。そうする
と、そのホルダに保持される微細操作用器具は、一般に
ガラスや金属により成形された針や小形ナイフであるた
め、そのホルダの急回転によりオペレータの手指を傷付
けたり、破損したり、その破損により飛散した破片によ
りオペレータが怪我をするおそれがあった。そのため、
微小操作用器具と操作対象との位置関係を調節するとい
う非常に集中力を要するメインの作業にオペレータが集
中できなかった。また、その調節ネジを緩めた場合、ホ
ルダは僅かな力で回転するため受け部材に対する微小な
角度調節が困難であった。
【0004】本考案は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできるマイクロマニピュレータを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本件考案は、微細操作用
器具のホルダと、このホルダを球面部と受け座を介し支
持する受け部材と、この受け部材を移動させる移動装置
とを備えるマイクロマニピュレータにおいて、その受け
部材にねじ合わされる調節ネジと、その調節ネジのねじ
込み量の変化に応じて変位するスリップ部材と、その調
節ネジとスリップ部材との間に介在する弾性体とが設け
られ、その球面部に対する受け座の回転を阻止できるよ
うに、その調節ネジをスリップ部材に密着するまでねじ
込んで球面部をスリップ部材により受け座に押し付ける
ことが可能とされ、その調節ネジのねじ込みを緩めるこ
とで、そのバネの弾性力により球面部が受け座に弾性的
に押し付けられて球面部の受け座に対する回転抵抗が付
与されることを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案の構成によれば、調節ネジをスリップ部
材に密着するまでねじ込むことで、スリップ部材により
球面部が受け座に密着した状態とでき、これにより、通
常はホルダは完全に受け部材に対し固定される。そのネ
ジを緩めた時に球面部が受け座に調節ネジとスリップ部
材との間に介在する弾性体の弾性力により弾性的に押し
付けられることで球面部の受け座に対する回転抵抗が付
与され、球面部の受け座への押付力が急激に減少するの
を防止し、ホルダの受け部材に対する角度調節ができ
る。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0008】図4に示すマイクロマニピュレータ1は、
ベース2上に設けられた一対の移動装置3、4と、各移
動装置3、4の間の顕微鏡ステージ5と、その顕微鏡ス
テージ5上の試料を拡大して撮像する撮像装置6と、そ
の撮像装置6により撮像された画像のモニター7と、コ
ンピュータにより構成される制御装置8と、キーボード
タイプの操作盤9と、顕微鏡ステージ5上の試料を取り
扱うための微細操作用器具10、11を保持する一対の
ホルダ16、17と、各ホルダ16、17を支持する受
け部材12、13とを備え、各受け部材12、13は移
動装置3、4に連結されている。
【0009】各移動装置3、4は、基台と、この基台に
X軸方向移動可能に取り付けられた第1移動体と、この
第1移動体にY軸方向に移動可能に取り付けられた第2
移動体と、この第2移動体にZ軸方向に移動可能に取り
付けられた第3移動体とを有し、各基台に、パルスモー
タによって回転駆動されるX軸方向に沿うスクリューが
取り付けられ、そのスクリューにねじ合わされるナット
とパルスモータによって回転駆動されるY軸方向に沿う
スクリューとが第1移動体に取り付けられ、そのY軸方
向に沿うスクリューにねじ合わされるナットとパルスモ
ータによって回転駆動されるZ軸方向に沿うスクリュー
とが第2移動体に取り付けられ、そのZ軸方向に沿うス
クリューにねじ合わされるナットが第3移動体に取り付
けられ、その第3移動体に前記受け部材12、13が連
結ロッド18、19を介し連結されている。各パルスモ
ータは、前記操作盤9に設けられた一対のジョイスティ
ック14、15、キースイッチあるいはダイヤルスイッ
チの操作によって制御装置8を介し回転駆動され、この
回転により各移動装置3、4はX、Y、Z軸方向に移動
する。なお、本実施例ではパルスモータにより移動装置
3、4を粗動させるだけでなく微動もさせているが、移
動装置3、4は粗動のみさせ、第3移動体と受け部材1
2、13との間に微動機構を介在させてもよい。
【0010】各微細操作用器具10、11は、例えば図
3に示すように、ガラス製キャピラリーの先端を先鋭に
したものであって、一方11は、顕微鏡の対物レンズ2
7の上方のステージ5に置かれたシャーレ内の細胞26
を吸着して固定するために用いられ、他方10は、その
細胞26にDNA等を注入するために用いられる。
【0011】各ホルダ16、17は筒状であって、一端
に微小操作用器具10、11が連結され、他端に配管2
1、22を介し微小操作用器具10、11による細胞2
6等の吸引圧力およびDNA等の吐出圧力の調節機器
(図示省略)が接続される。
【0012】各受け部材12、13はそれぞれ同一構造
であって、図1、図2に示すように、ホルダグリップ3
1と前記連結ロッド18、19に接続されるジョイント
ブロック32とを有する。各ホルダ16、17は、その
ホルダグリップ31に形成された凹部31aに挿入さ
れ、ホルダグリップ31にねじ合わされたネジ33によ
り固定される。なお、そのネジ33にかえて、外周に雄
ネジを有する円筒プランジャと、このプランジャ内の凹
部に挿入されるバネとボールとを有するボールプランジ
ャをホルダグリップ31にねじ合わせ、完全固定時には
プランジャでホルダ16、17を押し付け、そのプラン
ジャを緩めることでボールを介し弾性力をホルダ16、
17に作用させるようにしてもよい。
【0013】そのホルダグリップ31に支持軸34を介
しボール35が連結され、そのボール35はジョイント
ブロック32に設けられた一端に雌ネジを有する貫通孔
32a内に挿入され、その支持軸34は貫通孔32aの
一端開口から突出する。その貫通孔32aの内面に、そ
のボール35の外周の球面部35aと曲率が一致する球
面座32bが設けられている。その貫通孔32aの他端
開口に調節ネジ36がねじ込まれ、この調節ネジ36と
ボール35との間に、ボール35の球面部35aに円錐
面を介し接するスリップ部材38が挿入され、その調節
ネジ36の先端部に形成された凹部にバネ39が挿入さ
れている。その調節ネジ36を先端面がスリップ部材3
8に密着するまで貫通孔32a内にねじ込むことで、そ
のねじ込み力によりボール35の球面部35aは球面座
32bに押し付けられ、これにより、球面部35aの球
面座32bに対する回転を阻止することができる。その
調節ネジ36の貫通孔32a内へのねじ込みを緩めるこ
とで、そのバネ39の弾性力によりボール35の球面部
35aは球面座32bに弾性的に押し付けられ、これに
より、球面部35aの球面座32bに対する回転抵抗を
付与することができ、その回転抵抗の大きさは、調節ネ
ジ36の貫通孔32a内へのねじ込み量を変化させるこ
とで徐々に調節できる。
【0014】上記構成によれば、調節ネジ23の貫通孔
32a内へのねじ込みを少し緩めることで、球面部35
aを球面座32bに対し回転させて受け部材12、13
に対するホルダ16、17の角度を任意方向に変化さ
せ、微小操作用器具10、11と操作対象の細胞26等
との位置関係を調節することができる。この際、球面部
35aが球面座32bに弾性的に押し付けられることで
球面部35aの球面座32bに対する回転抵抗が付与さ
れるので、球面部35aの球面座32aへの押付力が急
激に減少することはない。よって、ホルダが自重により
不慮に急回転することはなく、微細操作用器具10、1
1がオペレータの手指を傷付けたり、破損したり、その
破損により飛散した破片によりオペレータが怪我をする
のを防止できる。また、その調節ネジ36の貫通孔32
a内へのねじ込み量を変化させることで球面部35aの
球面座32bに対する回転抵抗の大きさを適正な大きさ
とし、受け部材12、13に対するホルダ16、17の
角度調節を容易に行なえる。また、その角度調節後に調
節ネジ36の貫通孔32a内へのねじ込み力により球面
部35aを球面座32bに押し付け、調節ネジ36とス
リップ部材38とを密着させることで、受け部材12、
13に対しホルダ16、17を確実に固定できる。
【0015】なお、本件考案は上記実施例に限定される
ものではない。例えば、球面部の受け座は球面である必
要はない。また、マイクロマニピュレータはバイオテク
ノロジー分野において用いられるものに限定されず、そ
の操作対象を拡大するための顕微鏡や撮像装置等の手段
を有するマニピュレータであれば本考案を適用できる。
【0016】
【考案の効果】本考案のマイクロマニピュレータによれ
ば、微細操作用器具を保持するホルダが不慮に急回転す
ることはなく、オペレータの怪我や微細操作用器具の破
損を防止でき、オペレータはメインの作業に集中でき、
また、ホルダの受け部材に対する微小な角度調節を容易
に行なえる。さらに、ホルダを受け部材に対して完全に
固定した状態にできるので、ホルダの受け部材に対する
角度調節後に、ホルダが不慮に動くのを確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のマイクロマニピュレータの要
部の側面図
【図2】本考案の実施例のマイクロマニピュレータの要
部の断面図
【図3】本考案の実施例の微小操作用器具の説明図
【図4】本考案の実施例を示すマイクロマニピュレータ
の斜視図
【符号の説明】
3、4 移動装置 10、11 微小操作用器具 12、13 受け部材 16、17 ホルダ 32b 球面座 35a 球面部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細操作用器具のホルダと、このホルダ
    を球面部と受け座を介し支持する受け部材と、この受け
    部材を移動させる移動装置とを備えるマイクロマニピュ
    レータにおいて、その受け部材にねじ合わされる調節ネ
    ジと、その調節ネジのねじ込み量の変化に応じて変位す
    るスリップ部材と、その調節ネジとスリップ部材との間
    に介在する弾性体とが設けられ、その球面部に対する受
    け座の回転を阻止できるように、その調節ネジをスリッ
    プ部材に密着するまでねじ込んで球面部をスリップ部材
    により受け座に押し付けることが可能とされ、その調節
    ネジのねじ込みを緩めることで、そのバネの弾性力によ
    り球面部が受け座に弾性的に押し付けられて球面部の受
    け座に対する回転抵抗が付与されるマイクロマニピュレ
    ータ。
JP1993044219U 1993-07-19 1993-07-19 マイクロマニピュレータ Expired - Lifetime JP2600817Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0643040B2 (ja) * 1988-12-28 1994-06-08 俊郎 樋口 関節装置

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JPH077499U (ja) 1995-02-03

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