JPH088068Y2 - 真空ピンセット装置 - Google Patents

真空ピンセット装置

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JPH088068Y2
JPH088068Y2 JP4538690U JP4538690U JPH088068Y2 JP H088068 Y2 JPH088068 Y2 JP H088068Y2 JP 4538690 U JP4538690 U JP 4538690U JP 4538690 U JP4538690 U JP 4538690U JP H088068 Y2 JPH088068 Y2 JP H088068Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
vacuum
work
inner cylinder
hollow
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP4538690U
Other languages
English (en)
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JPH045371U (ja
Inventor
治良 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nihon Dempa Kogyo Co Ltd filed Critical Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH045371U publication Critical patent/JPH045371U/ja
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Publication of JPH088068Y2 publication Critical patent/JPH088068Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、平板状の部分を有するワークを真空排気の
断続により着脱する真空ピンセット装置の特に真空ピン
セットの改善に関する。
(従来の技術) 従来は、導孔のある取手兼用のピンセットの先端にゴ
ム、ビニールチューブ等の弾性材チップを取り付け、導
孔の途中に設けられた開閉器の開閉により真空を断続さ
せ、チップをワークに接触させて真空吸着したり、ある
いは真空吸着中のワークの真空を破壊してワークを解放
させていた。
(考案が解決しようとする課題) 従来の真空ピンセットにおいては、チップの先端辺縁
部がワークと正確に接触して気密が維持されるようにし
ないと、ワーク吸着できないことがあり、これを防止す
るため、真空ピンセットのワークに対する接触角度を正
確に設定して、かつその接触角度をいつも一定に維持し
ながら作業しなければならないなど作業上著しい不便が
あった。従って、吸着の信頼性も低く、一度吸着しても
脱落することがあり、解決が強く望まれていた。
この接触角度は、チップを斜めに略30°程度の鋭角に
切断して形成することが普通に行われており、従って、
チップのワークに作用する弾性がチップ先端ほど弱くな
るから、均一な接触圧を得ることは難しく、作業者はワ
ークに過度な圧力を加えなければならず、特に薄片状の
ワークを吸着するときは、ワークを破損してしまうこと
があり、この点からも解決を強く求められていた。
本考案は、これらの課題を解決するため、ワークと直
接接触する真空ピンセットの内筒が、作業角度に依らず
ほぼ垂直に接触するように改良するとともに、このワー
ク脱着を一層容易にする機構を付加して、薄片状ワーク
の作業性を特に改善することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 真空ピンセットの取手に連結する先端のワーク着脱部
分に、外軸2と外筒4を設け、またこの外軸2内を軸動
する中軸1を設けてあり、中軸1の底端部は、中軸1を
中空にした状態で締具5で固定できるようになってい
て、この締具5には内筒3が気密固定されている。
中軸1の頭頂部を押し下げて中軸1を下に軸動させる
と、中軸1の中空1aは真空導孔9aから大気導孔2aへ切り
替えられ、かつ外軸2と外筒4の間で働いていたスプリ
ング8等による反発力が真空吸着力に打ち勝って反対方
向に強く働くようになるから、ワークは内筒3から速や
かに脱落するようになっている。しかも、中軸1を押し
下げるのを中止すると、スプリング7等により再び中軸
1の中空1aは外軸2の真空導孔9aに連結されて、ワーク
を吸着できるよう速やかに復帰する。
(作用) ワークに接触し吸着する部分を、円筒状弾性材の比較
的柔軟なものとしていて、ワークにほぼ垂直に柔軟に接
触するようになっている。例えば、接触部分はジャバラ
状に加工が施されている。さらに、外筒4はこの内筒3
を保護するとともに、内筒3がワークに垂直に接触する
よう、外軸2上を外筒4が軸動してより正確な案内がで
きるようになっている。ワークを吸着するための真空の
導入は、外軸2内を軸動する中軸1の中空1aを経由して
取手の導孔9aに連結されていて、最終的には外部のバキ
ュームポンプに連結されている。
外軸2内で中軸1を軸動することにより、中軸1の中
空を真空導孔9aあるいは大気導孔2aに切り替え接続でき
るようになっており、これらの状態の復帰はスプリング
7等の反発力により速やかに行われるから、水平にした
まま容易にワークを着脱できるものである。
(実施例) 第1図に基づいて本考案の一実施例を説明する。
外軸2は、取手9に気密固定されていて、真空導入用
の導孔9aは、最終的には中軸1の中空1aに終端されてい
る。取手9は、最終的には外部のバキュームポンプに連
結されている。中軸1は、外軸2を介して締具5に固定
されていて、締具5は内筒3を固定している。また、中
軸1は、釘頭状の頭頂部を持っていて、ワークを脱落さ
せるときに押し下げられるようになっている。スプリン
グ7は中軸1を復帰させるものである。外筒4は、外軸
2上を軸動するようになっていて、かつスプリング8で
吸着したワークに適度な反発力をあたえている。
平面状の表面を有するワークに、上から外筒4を接触
させて静かに真空ピンセットを押し下げると、外筒4の
比較的硬い接触面の矯正作用により、内筒3をワーク表
面にほぼ垂直に接触できるよう外筒4の外軸2に沿った
軸動により案内される。ワークに内筒3が接触すると、
真空排気によりワークは吸着されて内筒3が収縮する
と、外筒4との接触面で反発が働き、比較的柔軟な内筒
3が過度に収縮することもなく、適度な状態で一定の保
持力で吸着される。内筒3は、柔軟な接触を実現させる
ために比較的軟弱な弾性材を加工してジャバラ状にして
ある。
外筒4の反発力を適度なものに維持するには、外筒4
が外軸2上を軸動する部分にスプリング8を挿入してあ
り、これにより適度な反発力を発生させている。スプリ
ング8の代替に磁力を利用してもよい。スプリング7に
ついても同様である。
第2図に示すように吸着保持状態から、中軸1を押し
下げて、中軸1の中空1aが真空用の導孔9aから大気導孔
2aに切り替えると、ワークの吸着力は急速に弱められ
て、外筒4の反発力によりワークは速やかに脱落する。
内筒3は、固定帯6を緩めることにより、取り外すこ
とができるから、汚染を少なくすることができる。ま
た、締具5を取り外すことにより、全体を分解できるか
ら、清浄に維持することが容易である。外軸2と取手9
も分解することができる。
外筒4には、軟質材のみならず、プラスチック、金属
材、セラミックスなどの硬質材も用いることができる。
(効果) 内筒3の吸着と外筒4の反発力により、適度な吸着保
持が可能となり、吸着もワークに対して常に垂直方向よ
り行われるから、信頼性のある確実な保持ができるよう
になった。保持力も内筒3の弾性材を従来のものと比較
してはるかに柔軟なものを利用することができるから、
スプリング7,8の調整と合まって、特に薄片状のワーク
に適した吸着ができるようになった。脱落も中軸1の押
し下げにより容易で確実に行うことができるようになっ
た。また、特に分解が容易であることから、清浄維持が
が常に容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の真空ピンセットの断面図である。第
2図は、同じく本考案の使用状況を説明する図である。 1……中軸 2……外軸 3……内筒 4……外筒 5……締具 6……固定帯 7,8……スプリング 9……取手 10……接続部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空ピンセットとバキュームポンプとを連
    結してなる真空ピンセット装置において、 前記真空ピンセットは、 導孔9aのある取手9に連結する外軸2と、 この外軸2内を軸動して前記導孔9aに連結する中空1aを
    もつ中軸1と、 この中軸1の底部において前記外軸2内を軸動する中軸
    1を中空に連結して終端する締具5と、 この締具5に固定する弾性体の内筒3と、 この内筒3の外側にあって前記外軸2上を軸動する外筒
    4と、 を具備することを特徴とする真空ピンセット装置。
JP4538690U 1990-04-28 1990-04-28 真空ピンセット装置 Expired - Lifetime JPH088068Y2 (ja)

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JP4538690U JPH088068Y2 (ja) 1990-04-28 1990-04-28 真空ピンセット装置

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Publication Number Publication Date
JPH045371U JPH045371U (ja) 1992-01-17
JPH088068Y2 true JPH088068Y2 (ja) 1996-03-06

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008259817A (ja) * 1994-10-11 2008-10-30 Ian Marshall Moore 単回使用注射器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5294925U (ja) * 1976-01-10 1977-07-15
JPS54162325U (ja) * 1978-04-29 1979-11-13
JPS635544U (ja) * 1986-06-26 1988-01-14
JPS6331967U (ja) * 1986-08-19 1988-03-01

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008259817A (ja) * 1994-10-11 2008-10-30 Ian Marshall Moore 単回使用注射器

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JPH045371U (ja) 1992-01-17

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