JP2600628Y2 - 製本用表紙貼り補強材 - Google Patents

製本用表紙貼り補強材

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JP2600628Y2
JP2600628Y2 JP1992084737U JP8473792U JP2600628Y2 JP 2600628 Y2 JP2600628 Y2 JP 2600628Y2 JP 1992084737 U JP1992084737 U JP 1992084737U JP 8473792 U JP8473792 U JP 8473792U JP 2600628 Y2 JP2600628 Y2 JP 2600628Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は製本時の表紙貼り補強材
に関し、本を故紙として再利用する時に特に効果を発揮
する優れた表紙貼り補強材に関する。
【0002】
【従来の技術】製本時の表紙貼り補強材としては、薄葉
紙を裏に貼ったいわゆる裏貼り寒冷紗や、和紙を使った
バッククロス(裏貼紙)と呼ばれるものが一般に使われ
てきた。
【0003】
【考案が解決使用とする課題】一般的には裏貼り寒冷紗
が使用されるが、この場合は寒冷紗を使用している為
に、図1に示す如く本文紙(1)に貼り合わせる裏貼り
寒冷紗(2)の切り落とされる耳部の裁落屑(3)を処
理しようとすると、寒冷紗の再生が簡単では無い為に、
リサイクルがしづらく、廃棄するか焼却するかしなけれ
ばならなかった。又、工程中裏貼り寒冷紗を貼り付けた
本文紙を何冊分も積み重ねて置くと、寒冷紗の部分の糊
が上がってブロッキングを起こしたり、積み上げた寒冷
紗部分が少しずつ高く上がる為に傾いてきて、多数積み
上げることが出来ない等の不都合があった。又、バック
クロス(裏貼紙)を使う場合には、湿潤強度が無い為に
製本工程中の糊付け加工後、製本するまでの間の湿潤時
に、バッククロス(裏貼紙)の強度が落ちる為に扱いづ
らい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案はこれらの不都合
を解消する為に、第2図に示す如く重ね合わされた2枚
の薄葉紙の間に、水に可溶性の薄い樹脂フィルムを挟ん
で貼り合わせた三層構造からなる製本用表紙貼り補強材
を提供するものである。即ち、寒冷紗を使用する場合と
同程度の強度を有し、また裏貼紙による糊の裏漏れ防止
効果をも合わせ持ち、更に両面が薄葉紙であることから
易両面接着性をも兼ね備えているので、断ち屑の再生や
製本後の再生を容易に行う製本用表紙貼り補強材を提供
するものであり、これらの機能を兼ね備える為に、使用
する原料がそもそも水中離解性である薄葉紙2枚の間
に、水溶性の薄い樹脂フィルムを挟むことによって、こ
の課題を解決したものである。
【0005】
【作用】薄葉紙は、本来水分が多く存在する湿潤時例え
ば水溶性の糊を塗布した状態等では、その強度は乾燥時
と比べると大幅に低下して、一枚のみでは本考案の用途
に用いることは不可能であるが、間に樹脂フィルムを挟
んでサンドイッチ状態の三層構造にすることにより、十
分に実用に耐え得るようにし、尚且つその可溶性である
と言う特徴を活かして本考案に到ったものであるから、
積層されたシートの厚みも従来寒冷紗を使用した時の厚
さ約0.2mmの半分である0.1mm程度に薄くする
ことができ、製本工程での糊付け時にも糊の裏漏れ等を
おこさない為にブロッキング等の問題も無く、寒冷紗と
比較して接着のし易さも飛躍的に向上する。
【0006】
【実施例】薄葉紙(白川社製)2枚を、ポリビニルアル
コール樹脂の層(日合フィルム社製の商標ハイセロンC-
200 )を挟んで接着した補強材(厚さ85〜90μm)
を使用し、製本工程にてバッククロス或いは裏貼り寒冷
紗の代わりとして使用し、酢酸ビニル系の接着剤を用い
て製本した。
【0007】
【比較例】実施例に使用した薄葉紙に変えて、裏貼紙
(バックテープW=福井特殊製紙製、厚さ92〜95μ
m)を用いたものと、裏貼り寒冷紗を用いたもので同様
の製本をした。
【0008】実施例と比較例の特徴を纏めると、以下の
通りである。 実施例 比較例1 比較例2 (バッククロス使用) (裏貼り寒冷紗使用) 製本時の強度 問題無し 酢酸ビニル系接着剤 問題無し 塗布直後テンション をかけると切れ易い ブロッキング 問題無し 少々有り ブロッキング有り 貼付部の厚み 問題無し(薄い) 問題無し(薄い) 厚みの為積重ね問題 再生可能性 断裁屑製本後共に紙 断裁屑製本後共に紙 断裁屑製本後共に再 の再生工程へ の再生工程へ 生しづらい 製本時糊付け 糊使用量少 糊使用量少 糊使用量大 接着力大 接着力大 接着力少(表裏差有 仕上り状態 美観有(糸目無し) 美観有(糸目無し) 糸目のため美観無し
【0009】
【考案の効果】本考案の補強材を使用すると、所期の目
的であるリサイクルが可能となるばかりでなく、製本工
程で使用する接着剤使用量の節約にも繋がり、又寒冷紗
より大幅に厚みを減らせることから、使用する長尺テー
プ状補強材の巻き長さを同じ太さの材料で長く巻いてお
けるため、段取り替えの減少にも結びついて、製本工程
での効率化にもなり、その効果は非常に大きいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】製本時に裏貼り寒冷紗を本文紙に被せる状態を
説明する為の模式的な斜視図。
【図2】本考案の製本用表紙貼り補強材を拡大して示す
断面図。
【符号の説明】
(1)本文紙 (2)裏貼り寒冷紗 (3)裏貼り寒冷紗(2)の切り落とされる耳部(裁落
屑(3)) (4)薄葉紙 (5)水可溶性樹脂フィルム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−46938(JP,A) 特開 昭50−135130(JP,A) 特開 平3−149281(JP,A) 特開 平3−10894(JP,A) 実開 平4−61516(JP,U) 実開 平4−124977(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B42C 9/02 B42C 11/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水に可溶性であって、薄い樹脂フィルム
    を、2枚の薄葉紙の間に挟んで貼り合わせた、三層構造
    の製本用表紙貼り補強材。
JP1992084737U 1992-11-16 1992-11-16 製本用表紙貼り補強材 Expired - Fee Related JP2600628Y2 (ja)

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