JP2600424Y2 - ダンパ - Google Patents

ダンパ

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JP2600424Y2
JP2600424Y2 JP1991094670U JP9467091U JP2600424Y2 JP 2600424 Y2 JP2600424 Y2 JP 2600424Y2 JP 1991094670 U JP1991094670 U JP 1991094670U JP 9467091 U JP9467091 U JP 9467091U JP 2600424 Y2 JP2600424 Y2 JP 2600424Y2
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JP
Japan
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hub
boss
damper
cast iron
hub body
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JP1991094670U
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English (en)
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JPH0538437U (ja
Inventor
修 猪股
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ダンパの改良に関す
る。本考案のダンパは自動車または各種の産業機械の回
転駆動系に装着され、クランクシャフト等の回転シャフ
トに生起される捩り振動を減衰するトーショナルダンパ
として用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来から、ハブの外周側に弾性体を介し
て質量体を接続したダンパが知られている。ハブと質量
体はそれぞれ鋳鉄(FC材)により成形され、弾性体は
ゴムにより成形されている。しかして、近年、この種の
ダンパについて軽量化が実施され、その一環としてハブ
をアルミ等の軽金属によって成形することが行なわれて
いる(実願平2−3059号(実開平3−94457
号)のマイクロフィルム参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術には、軽
金属が鋳鉄と比較して強度に劣るために、この軽金属製
のハブをもってしてはダンパを回転シャフトに対して強
固に装着することができない問題がある。
【0004】また特公昭61−8301号公報に、ハブ
をプラスチックまたはアルミニウム等の低密度材料によ
り成形するとともに、このハブのボス部の中に鋳鉄製の
フー プを埋め込んだダンパが記載されているが、このダ
ンパには以下の問題がある。
【0005】すなわち低密度材料製のハブのボス部の中
に鋳鉄製のフープが埋め込まれて補強作用をなすように
なっているために、鋳鉄製のフープの内周側にも低密度
材料の一部が比較的薄肉の状態で配置されている。した
がってこのハブを回転シャフトの外周に嵌着すると、回
転時に作用するトルク等の影響をうけてこの鋳鉄製のフ
ープの内周側に配置された低密度材料にクラックが発生
し、これによりダンパが比較的早期に破損してしまう虞
がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、ゴム状弾性
材製の弾性体を介して質量体を連結するハブ本体を軽金
属製にするとともに、前記ハブ本体を、回転シャフトの
外周に固定される鋳鉄製のボスの外周側に鋳込みにより
一体化することにした。
【0007】
【作用】鋳鉄には、軽金属と比較して重量は重いものの
強度が大きい利点があり、本考案のダンパは、この鋳鉄
をボスに限って使用して装着に必要な強度を確保するこ
ととした。すなわち本考案のダンパは、回転シャフトの
外周に固定される部分であるために比較的大きな強度が
必要とされるボスに限って鋳鉄を使用して必要な強度を
確保するとともに、このボスの外周に一体化されるハブ
本体を軽金属製にすることにより、ハブないしダンパ全
体を実用可能な範囲で可及的に軽量化したものである。
【0008】 軽金属製のハブ本体を鋳鉄製のボスの外周
側に一体化するには、鋳込みによるのが好適である。す
なわち、先ずボスを荒加工の状態に成形し、このボスを
金型のキャビティに入れ、キャビティにハブ本体の成形
材料を流し込んでハブ本体とボスを一体に鋳造し、その
後、仕上加工する。
【0009】 このようにして軽金属製のハブ本体を鋳鉄
製のボスの外周側に鋳込みにより一体化すると、成形後
の熱収縮等によりハブ本体とボスの間に隙間が生じるこ
とが懸念されるが、これに対しては、ハブ本体の外周側
にスリーブを所定の締め代をもって嵌合し、この締め代
によってハブ本体を縮径変形させて隙間を無くすと良
い。
【0010】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0011】 図1および図2に示すように、アルミ製の
ハブ本体1の内周側に鋳鉄製のボス2が一体に設けら
れ、ハブ本体1の外周側にスリーブ4、弾性体5および
質量体6よりなるブッシュ3が所定の締め代をもって嵌
合されており、当該ダンパは次の方法により成形されて
いる。
【0012】 ハブ本体1とボス2の成形は上記したよう
に鋳込みによる。すなわち、先ずボス2を荒加工の状態
に成形し、このボス2を金型のキャビティに入れ、キャ
ビティにハブ本体1の成形材料を流し込んでハブ本体1
とボス2を一体に鋳造し、その後、仕上加工する。
【0013】 ブッシュ3は次の方法によって成形されて
いる。すなわち、先ず板金を材料としてスリーブ4を成
形し、鋳鉄を材料として質量体6を成形し、このスリー
ブ4と質量体6を金型のキャビティに入れ、キャビティ
に弾性体5の成形材料(ゴム)を流し込んでスリーブ
4、弾性体5および質量体6よりなるブッシュ3を一体
に加硫成形する。スリーブ4の内径寸法はこれを当初、
ハブ本体1の外径寸法より小さく設定しておき、これに
よりハブ本体1に対するブッシュ3の締め代を設定す
る。次いで、このブッシュ3をハブ本体1に嵌合する。
しかして、このようにすれば成形後の熱収縮等によりハ
ブ本体1とボス2の間に隙間(図2に破線で示してい
る)が生じてもハブ本体1の縮径変形によりこの隙間を
無くし、隙間によるガタの無い優れた製品を得ることが
できる。
【0014】 ハブ本体1とボス2には、廻り止めのため
に、互いに係合する凹部1aと突部2aが設けられてい
る。
【0015】 また図1に符号Bで示した部分は、その位
置がブッシュ3の内周から外れているために、ブッシュ
3を嵌合しても締付けられにくい部分であって、この部
分が分離して隙間が生じることが無いようにするため
に、互いに係合する環状の突部1bと環状の凹部2bを
設けて引っ掛かりを持たせてある。
【0016】
【考案の効果】本考案は、以下の効果を奏する。
【0017】 すなわち、ハブ本体を軽金属製としたため
にダンパの軽量化についての実効性を確保することがで
き、これに加えて、軽金属製のハブ本体を鋳鉄製のボス
の外周側に鋳込みにより一体化したために、この鋳鉄製
のボスにより、ダンパの装着に必要とされる強度を充分
に確保することができる。また鋳鉄製のボスがダンパの
最内周に配置されて回転シャフトに直接固定されるため
に、回転トルク等が作用しても軽金属材料にクラックが
発生することがなく、ダンパの耐久性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るダンパの半裁断面図
【図2】図1におけるA−A線断面図
【符号の説明】
1 ハブ本体 1a,2b 凹部 1b,2a 突部 2 ボス 3 ブッシュ 4 スリーブ 5 弾性体 6 質量体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状弾性材製の弾性体(5)を介して
    質量体(6)を連結するハブ本体(1)を軽金属製にす
    るとともに、前記ハブ本体(1)を、回転シャフトの外
    周に固定される鋳鉄製のボス(2)の外周側に鋳込みに
    より一体化したことを特徴とするダンパ。
JP1991094670U 1991-10-23 1991-10-23 ダンパ Expired - Lifetime JP2600424Y2 (ja)

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JP1991094670U JP2600424Y2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 ダンパ

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JPH0538437U JPH0538437U (ja) 1993-05-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS618301A (ja) * 1984-06-23 1986-01-16 末瀬 三郎 丸鋸
JP3094457U (ja) * 2002-12-03 2003-06-20 アルプス電気株式会社 磁気ヘッド及び磁気ヘッド組立体並びにテープ媒体記録再生装置

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JPH0538437U (ja) 1993-05-25

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