JP2599800B2 - 飼育装置 - Google Patents

飼育装置

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JP2599800B2 JP31955789A JP31955789A JP2599800B2 JP 2599800 B2 JP2599800 B2 JP 2599800B2 JP 31955789 A JP31955789 A JP 31955789A JP 31955789 A JP31955789 A JP 31955789A JP 2599800 B2 JP2599800 B2 JP 2599800B2
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  • Water Treatment By Sorption (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は飼育装置、特に栽培漁業などで使われる飼
育用水の浄化および消毒に関するものである。
[従来の技術] 漁業資源を確保することは、我国にとって重要な課題
である。このための方策の一つとして、人工的に魚卵を
ふ化させ、放流するための種苗生産が盛んになりつつあ
る。
第2図は、例えば「水産養殖と水 第2集 水の有効
利用技術から沿岸環境の改善まで」(佐野和生著、サイ
エンティスト社)に記載された、種苗生産や養魚のため
の、従来技術による飼育装置のフローを示す構成図であ
る。図において、(1)は濾過装置、(2)は濾過水貯
水槽、(3)は取水ポンプ、(4)は濾過水供給ポン
プ、(5)は飼育水槽、(6)は放流口である。海水や
河川水など飼育のための用水が取水ポンプ(3)で取水
され、濾過装置(1)で濾過され、一旦濾貯水著水槽
(2)に貯水される。取水ポンプ(3)の運転は、濾過
水貯水槽(2)の水位レベルで制御される。濾過水貯水
槽(2)の水は必要に応じて、濾過水供給ポンプ(4)
で飼育水槽(5)に供給され、同時に放流口(6)から
同量の飼育水槽(5)中の飼育用水が放流される。この
供給量および放水のタイミング、および量は飼育水槽
(5)中の飼育用水の汚染状況を、水質分析や図示して
いない水質センサーで計測して決められる。
なお、取水する水域が微生物で汚染されている場合、
飼育用水に導入する前に紫外線、塩素系消毒剤、オゾン
による消毒が行なわれる場合もある。
従来の飼育装置は以上のように構成されていたので以
下のような問題があり、安定した生産ができない場合が
多くみられた。すなわち、消毒手段が無い場合、しばし
ば病気が発生し、生産量がゼロになる危険性が常にあっ
た。しかし、上述した紫外線消毒は、ランプの寿命、ラ
ンプ面の汚れ、紫外線の透過率の問題から、安定性の点
で問題であった。また、塩素系薬剤による消毒は残留毒
性があるため、投与量に制限があり、特に仔稚魚などの
抵抗性の低い対象の飼育に対しては充分な効果が見られ
なかった。さらに、オゾン処理は、対象が海水の場合、
有害な残留生成物が生成するため、塩素と同様の問題が
あった。いずれにしても、従来技術では飼育水槽内の飼
育用水が充分に消毒されず、魚類の病気感染の恐れが常
にあった。
このような問題点を解消するためになされたものとし
て、第3図に示すものが出願されている。第3図は他の
出願による飼育装置を示す構成図であり、図において、
(1)は濾過装置、(2)は濾過水貯蔵槽、(3)は取
水ポンプ、(4)は浄化ポンプ、(5)は飼育水槽、
(6)は放流口、(7)はオゾン処理装置、(8)は活
性炭装置、(9)は供給ポンプ、(10)は分岐弁1であ
る。
濾過水貯蔵槽(2)の濾過水は浄化ポンプ(4)によ
りオゾン処理装置(7)に送られ、そこでオゾン処理さ
れる。オゾン処理水は分岐弁1(10)を介して活性炭装
置(8)に導入される第1の流路と、それをバイパスし
てその出口にある供給ポンプ(9)の吸引側に導入され
る第2の流路に分配される。活性炭装置(8)に分配さ
れたオゾン処理水は、そこで残留性の酸化性生成物およ
び他の汚濁成分が除去される。活性炭装置(8)をバイ
パスした循環水は残留性の酸化性生成物を含むが、それ
は消毒作用があるので活性炭処理水と混合させることに
より、濾過水全量が消毒され、供給ポンプ(9)により
飼育水槽(5)に導入される。当然のことながら、この
前に水槽内の用水は所定量放流口(6)から放流されて
いなければならない。分岐量はオゾン処理水中の残留オ
ゾンおよび/または酸化性生成物濃度で決められ、混合
水中のこれらの全濃度が毒性限界以下になるよう設定さ
れる。以上の過程は、飼育水槽に用水が供給される期間
中続けられる。
[発明が解決しようとする課題] 他の出願による飼育装置は以上のように構成されてい
るが、さらに以下のような問題があり、安定した生産が
できない場合が多くみられた。すなわち、実際の種苗生
産などでは消毒水の供給は間欠的に行なわれる場合がほ
とんどで、それ以外の期間中飼育水槽が微生物、代謝物
や餌の残りで汚染される。このため、消毒水の使用量が
増すほか、病気の発生がみられる場合があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたものであり、水の浄化、殺菌が有効に行なわれ、飼
育水槽へ過剰な殺菌剤が流入することがなく、安定した
生産が出来る飼育装置を提供するものである。
[課題を解決するための手段] この発明に係わる飼育装置は、飼育用水を取水し、濾
過する濾過装置、濾過水をオゾン処理し、この後、オゾ
ン処理水を活性炭処理する浄化装置、および飼育水槽か
ら構成され、上記飼育用水が上記濾過装置、上記浄化装
置、および上記飼育水槽の順に流通する第1の流路、上
記オゾン処理水の一部が分岐され、上記活性炭装置を通
過せずに第1の流路と結合する第2の流路、及び上記飼
育水槽内の用水が上記浄化装置に流通する第3の流路を
備えたものである。
[作用] この発明における飼育装置においては、消毒作用があ
るオゾン処理水が飼育水槽に供給されていない期間に、
オゾン処理装置、及び活性炭装置を使って飼育水槽内の
用水を消毒、浄化できる配管を設けることにより、上記
問題を解決した。
[実施例] 以下、この発明の一実施例による飼育装置を図につい
て説明する。
第1図はこの発明の一実施例による飼育装置のフロー
を示す構成図である。図において、(1)は濾過装置、
(2)は濾過水貯蔵槽、(3)は取水ポンプ、(4)は
浄化ポンプ、(5)は飼育水槽、(6)は放流口、
(7)はオゾン処理装置、(8)は活性炭装置、(9)
は供給ポンプ、(10)は分岐弁1、(11)は分岐弁2で
ある。
濾過水貯蔵槽(2)の濾過水は浄化ポンプ(4)によ
りオゾン処理装置(7)に送られ、そこでオゾン処理さ
れる。オゾン処理水は分岐弁1(10)を介して活性炭装
置(8)に導入される第1の流路とそれをバイパスし
て、その出口にある供給ポンプ(9)の吸引側に導入さ
れる第2の流路に分配される。活性炭装置(8)に分配
されたオゾン処理水はそこで残留性の酸化性生成物およ
び他の汚濁成分が除去される。活性炭装置(8)をバイ
パスした循環水は残留性の酸化性生成物を含むが、それ
は消毒作用があるので活性炭処理水と混合させることに
より、濾過水全量が消毒され、供給ポンプ(9)により
飼育水槽(5)に導入される。当然のことながら、この
前に水槽内の用水は所定量放流口(6)から放流されて
いなければならない。
そして、上記過程で新水補給が行なわれていない期間
を利用して、必要に応じて分岐弁2(11)および浄化ポ
ンプ(4)により、飼育水槽中の用水が引き抜かれ、オ
ゾン処理装置、及び活性炭装置を通り再び飼育水槽へ戻
る第3の流路を使って、上記と同じ浄化フローで用水が
循環浄化される。この過程により、飼育水槽中の用水が
消毒、浄化され、飼育水槽中の微生物濃度が低いレベル
で維持でき、病気発生の確立を大幅に低減できるので、
消毒水の使用量が減少できるとともに、新水の補給量が
低減できる。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば飼育装置を濾過装
置、濾過水をオゾン処理し、この後、オゾン処理水を活
性炭処理する浄化装置、および飼育水槽で構成し、上記
飼育用水が上記濾過装置、上記浄化装置、および上記飼
育水槽の順に流通する第1の流路、上記オゾン処理水の
一部が分岐され、上記活性炭装置を通過せずに上記主流
路と結合する第2の流路、及び上記飼育水槽内の用水が
上記浄化装置に流通する第3の流路を設けたので、水の
浄化、殺菌が有効に行なわれ、飼育水槽へ過剰な殺菌剤
が流入することがなく、安定して魚類などの飼育ができ
るとともに、新水の補給量が低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による飼育装置を示す構成
図、第2図は従来の飼育装置を示す構成図、及び第3図
は他の出願による飼育装置を示す構成図である。 図において、(1)は濾過装置、(5)は飼育水槽、
(10)は分岐弁1、(11)は分岐弁2である。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 利彦 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番 2号 三菱電機株式会社制御製作所内 (72)発明者 中山 繁樹 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社中央研究所内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飼育用水を取水し、濾過する濾過装置、濾
    過水をオゾン処理し、この後、オゾン処理水を活性炭処
    理する浄化装置、および飼育水槽から構成され、上記飼
    育用水が上記濾過装置、上記浄化装置、および上記飼育
    水槽の順に流通する第1の流路、上記オゾン処理水の一
    部が分岐され、上記活性炭装置を通過せずに第1の流路
    と結合する第2の流路、及び上記飼育水槽内の用水が上
    記浄化装置に流通する第3の流路を備えた飼育装置。
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FR2793996B1 (fr) * 1999-05-25 2002-12-13 Air Liquide Procede d'amelioration des conditions d'elevage de poissons en circuit ferme

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