JP2599731Y2 - プラスチック製ナット - Google Patents
プラスチック製ナットInfo
- Publication number
- JP2599731Y2 JP2599731Y2 JP1993042590U JP4259093U JP2599731Y2 JP 2599731 Y2 JP2599731 Y2 JP 2599731Y2 JP 1993042590 U JP1993042590 U JP 1993042590U JP 4259093 U JP4259093 U JP 4259093U JP 2599731 Y2 JP2599731 Y2 JP 2599731Y2
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- JP
- Japan
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- hole
- screw
- stud
- nut
- screw stud
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、貫通穴をねじが螺入す
ることによってねじスタッドに取付けることができ、貫
通穴には螺入の際にねじスタッドの周面に被覆された被
膜を削る突条が形成されたプラスチック製ナットに関す
る。
ることによってねじスタッドに取付けることができ、貫
通穴には螺入の際にねじスタッドの周面に被覆された被
膜を削る突条が形成されたプラスチック製ナットに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】貫通穴をねじが螺入することによってね
じスタッドに取付けることができ、貫通穴には螺入の際
にねじスタッドの周面に被覆された被膜を削る突条が形
成されたプラスチック製ナットは知られている。かか
る、ナットは、車体パネルに溶接されたねじスタッドに
種々の部品を取付けるのに多用されている。
じスタッドに取付けることができ、貫通穴には螺入の際
にねじスタッドの周面に被覆された被膜を削る突条が形
成されたプラスチック製ナットは知られている。かか
る、ナットは、車体パネルに溶接されたねじスタッドに
種々の部品を取付けるのに多用されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】従来のプラスチック製
ナットにおいて、塗装等によって形成されたねじスタッ
ドの塩化ビニールゾル等の被膜は貫通穴に形成されたエ
ッジによって削り取られるが、その削り取りの効果を上
げるため、ナット貫通穴面から半径方向内側へ突出する
突条の長さを大きくしていた。しかし、これに伴ってナ
ットの貫通穴の内径が小さくなって、ねじスタッドへの
螺入の抵抗が大きくなり、無理に螺入してナットを割る
ことがあった。
ナットにおいて、塗装等によって形成されたねじスタッ
ドの塩化ビニールゾル等の被膜は貫通穴に形成されたエ
ッジによって削り取られるが、その削り取りの効果を上
げるため、ナット貫通穴面から半径方向内側へ突出する
突条の長さを大きくしていた。しかし、これに伴ってナ
ットの貫通穴の内径が小さくなって、ねじスタッドへの
螺入の抵抗が大きくなり、無理に螺入してナットを割る
ことがあった。
【０００４】従って、本考案の目的は、ねじスタッドの
被膜を削り取り機能を維持しつつ、ねじスタッドへの螺
入においても割れないプラスチック製ナットを提供する
ことにある。
被膜を削り取り機能を維持しつつ、ねじスタッドへの螺
入においても割れないプラスチック製ナットを提供する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本考案によれば、貫通穴をねじが螺入することによ
ってねじスタッドに取付けることができ、貫通穴には螺
入の際にねじスタッドの周面に被覆された被膜を削る突
条が形成されたプラスチック製ナットであって、ナット
の貫通穴は、大きく開口したテーパ状入口部と、円形断
面の空洞部とを有し、前記空洞部の内径は、ねじスタッ
ドへの螺入前において、ねじスタッドの外径より小さく
且つ谷径より大きい内径に形成されており、前記突条
は、テーパ状入口部及び空洞部に形成されており、該突
条において、貫通穴の面から半径方向内側へ突出する長
さは、ねじスタッドの谷径にほぼ等しいことを特徴とす
るプラスチック製ナットが提供される。
め、本考案によれば、貫通穴をねじが螺入することによ
ってねじスタッドに取付けることができ、貫通穴には螺
入の際にねじスタッドの周面に被覆された被膜を削る突
条が形成されたプラスチック製ナットであって、ナット
の貫通穴は、大きく開口したテーパ状入口部と、円形断
面の空洞部とを有し、前記空洞部の内径は、ねじスタッ
ドへの螺入前において、ねじスタッドの外径より小さく
且つ谷径より大きい内径に形成されており、前記突条
は、テーパ状入口部及び空洞部に形成されており、該突
条において、貫通穴の面から半径方向内側へ突出する長
さは、ねじスタッドの谷径にほぼ等しいことを特徴とす
るプラスチック製ナットが提供される。
【０００６】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図１〜図５は、本考案の第１の実施例
に係るプラスチック製ナット１を示している。本考案に
係るプラスチック製ナット１は、インパクトレンチ等の
工具に適用できるように六角形に形成された本体２と下
面側のフランジ３とが一体成形されて成る。本体２及び
フランジ３には貫通穴４が中央を貫通している。この貫
通穴４は、ねじスタッドへの螺入前は、真っ直ぐな穴で
あり、ねじスタッドへの螺入時にねじ切りされる。
ながら説明する。図１〜図５は、本考案の第１の実施例
に係るプラスチック製ナット１を示している。本考案に
係るプラスチック製ナット１は、インパクトレンチ等の
工具に適用できるように六角形に形成された本体２と下
面側のフランジ３とが一体成形されて成る。本体２及び
フランジ３には貫通穴４が中央を貫通している。この貫
通穴４は、ねじスタッドへの螺入前は、真っ直ぐな穴で
あり、ねじスタッドへの螺入時にねじ切りされる。
【０００７】貫通穴４には、ねじスタッドへの螺入の際
にねじスタッドの周面に被覆された被膜を削る突条５が
軸方向に形成されている。この突条５は、図示の例では
等間隔に３つ設けられている。そして、貫通穴４には、
２つの突条５の間に、軸方向に延びる溝７が設けてあ
り、突条５で削り取った被膜をここに収集することがで
きるようになっている。また、ナット貫通穴４の入口側
に相当するフランジ側の部分８は、内径が大径になるよ
うにテーパしており、ねじスタッドへの螺入を容易にし
ている。更に、この部分８において、各突条５は、スタ
ッド先端のテーパ面に合わせて、半径方向内側に少しず
つ出口側に向けて突出するように、テーパしている。こ
れにより、３つの突条５のスタッド受入れ面９を、スタ
ッド先端に均等にあてがって、ナットを回転すれば、ス
タッドへ滑らかに螺入される。
にねじスタッドの周面に被覆された被膜を削る突条５が
軸方向に形成されている。この突条５は、図示の例では
等間隔に３つ設けられている。そして、貫通穴４には、
２つの突条５の間に、軸方向に延びる溝７が設けてあ
り、突条５で削り取った被膜をここに収集することがで
きるようになっている。また、ナット貫通穴４の入口側
に相当するフランジ側の部分８は、内径が大径になるよ
うにテーパしており、ねじスタッドへの螺入を容易にし
ている。更に、この部分８において、各突条５は、スタ
ッド先端のテーパ面に合わせて、半径方向内側に少しず
つ出口側に向けて突出するように、テーパしている。こ
れにより、３つの突条５のスタッド受入れ面９を、スタ
ッド先端に均等にあてがって、ナットを回転すれば、ス
タッドへ滑らかに螺入される。
【０００８】本考案において、ナットの貫通穴４は、ね
じスタッドへの螺入前において、その内径が、ねじスタ
ッドの外径より小さく且つ谷径より大きく形成されてい
る。また、各突条５は、貫通穴４の面から半径方向内側
へ突出する長さが、ねじスタッドの谷径にほぼ等しく形
成されている。１例として、ねじスタッドの外径が６mm
で且つ谷径が４.9mmである場合において、貫通穴４の内
径を５.4mmに形成し、突条５の半径方向内側に突出する
位置を結ぶ仮想円の直径（すなわち貫通穴４の面から半
径方向内側へ突出する長さ）を４.9mmに形成した。この
場合、ナットをねじスタッドに螺入すると、螺入作業は
スムースであり、スタッドの被膜の削り取りも良好に行
え、螺入作業においてナットの割れも発生しなかった。
じスタッドへの螺入前において、その内径が、ねじスタ
ッドの外径より小さく且つ谷径より大きく形成されてい
る。また、各突条５は、貫通穴４の面から半径方向内側
へ突出する長さが、ねじスタッドの谷径にほぼ等しく形
成されている。１例として、ねじスタッドの外径が６mm
で且つ谷径が４.9mmである場合において、貫通穴４の内
径を５.4mmに形成し、突条５の半径方向内側に突出する
位置を結ぶ仮想円の直径（すなわち貫通穴４の面から半
径方向内側へ突出する長さ）を４.9mmに形成した。この
場合、ナットをねじスタッドに螺入すると、螺入作業は
スムースであり、スタッドの被膜の削り取りも良好に行
え、螺入作業においてナットの割れも発生しなかった。
【０００９】
【００１０】
【考案の効果】本考案によれば、ナットのねじスタッド
への螺入前の内径が、ねじスタッドの外径より小さく且
つ谷径より大きく、貫通穴面から半径方向内側への突条
長さがねじスタッドの谷径にほぼ等しいので、ねじスタ
ッドへの螺入が滑らかであり、突条がテーパ状入口部だ
けでなく円形断面の空洞部にも延びており、ねじスタッ
ドの被膜の削り取り効果が大きくしかもナットはねじス
タッドへの螺入においても割れることがない。
への螺入前の内径が、ねじスタッドの外径より小さく且
つ谷径より大きく、貫通穴面から半径方向内側への突条
長さがねじスタッドの谷径にほぼ等しいので、ねじスタ
ッドへの螺入が滑らかであり、突条がテーパ状入口部だ
けでなく円形断面の空洞部にも延びており、ねじスタッ
ドの被膜の削り取り効果が大きくしかもナットはねじス
タッドへの螺入においても割れることがない。
【図１】本考案の第１実施例に係るプラスチック製ナッ
トの平面図である。
トの平面図である。
【図２】図１のナットの正面図である。
【図３】図１のナットの底面図である。
【図４】図１のナットの側面図である。
【図５】図１のＡ−Ａ線断面図である。
１ 第１実施例のプラスチック製ナット ２ 本体 ３ フランジ ４ 貫通穴 ５ 突条 ７ 溝 ８ 大径部分 ９ スタッド受入れ面
Claims (1)
- 【請求項１】 貫通穴をねじが螺入することによってね
じスタッドに取付けることができ、貫通穴には螺入の際
にねじスタッドの周面に被覆された被膜を削る突条が形
成されたプラスチック製ナットにおいて、 ナットの貫通穴は、大きく開口したテーパ状入口部と、
円形断面の空洞部とを有し、前記空洞部の内径は、ねじ
スタッドへの螺入前において、ねじスタッドの外径より
小さく且つ谷径より大きい内径に形成されており、前記
突条は、前記テーパ状入口部及び前記空洞部に形成され
ており、該突条において、前記貫通穴の面から半径方向
内側へ突出する長さは、ねじスタッドの谷径にほぼ等し
いことを特徴とするプラスチック製ナット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993042590U JP2599731Y2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | プラスチック製ナット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993042590U JP2599731Y2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | プラスチック製ナット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0712616U JPH0712616U (ja) | 1995-03-03 |
| JP2599731Y2 true JP2599731Y2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=12640284
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993042590U Expired - Fee Related JP2599731Y2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | プラスチック製ナット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2599731Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-03 JP JP1993042590U patent/JP2599731Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0712616U (ja) | 1995-03-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |