JP2599695Y2 - 樹脂部品の位置決め構造 - Google Patents

樹脂部品の位置決め構造

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JP2599695Y2
JP2599695Y2 JP1993040595U JP4059593U JP2599695Y2 JP 2599695 Y2 JP2599695 Y2 JP 2599695Y2 JP 1993040595 U JP1993040595 U JP 1993040595U JP 4059593 U JP4059593 U JP 4059593U JP 2599695 Y2 JP2599695 Y2 JP 2599695Y2
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茂則 太田
基之 藤井
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西川化成株式会社
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  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、樹脂部品の位置決め構
造の改良に関し、特に位置決め対策とピン折損対策に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂部品を相手部品に組み付
ける場合、上記樹脂部品に突設された位置決めピンを相
手部品に設けられた位置決め孔に嵌入することにより、
相手部品に対して樹脂部品を位置決めすることが一般に
よく行われている。
【0003】このような位置決め構造として、例えば実
開平3−35814号公報に開示されているように、位
置決めピンを放射状に突出する4つの板状位置決め片で
十文字状に形成し、該位置決めピンの先端が先細になる
ように上記各位置決め片の先端側を傾斜させることによ
り、上記位置決めピンを相手部品の位置決め孔に案内し
て該位置決め孔に対する位置決めピンの嵌入の容易化を
図るとともに、上記各位置決め片の傾斜部基端側を位置
決め孔の周縁に当接させて相手部品に対して所定の隙間
をあけた状態で樹脂部品の位置決めを行うようにした位
置決め構造が提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記の提案
例の位置決め構造では、位置決め状態で位置決めピンは
その各位置決め片が位置決め孔の周縁に点状に接触して
いるだけであることから、不安定で傾き易く、位置決め
精度が悪くなるという問題があった。
【0005】そこで、位置決めピンを位置決め孔に基端
まで嵌入して樹脂部品の位置決めピン周りを相手部品の
位置決め孔周りに当接させることにより、相手部品に対
して樹脂部品の三次元方向の位置決めを行うようにする
ことが考えられる。
【0006】しかし、この場合には、樹脂部品の位置決
めピン周りを相手部品の位置決め孔周りに隙間なく当接
させるためには位置決めピンの基端と樹脂部品の位置決
めピン基端周りとの境目に丸みができないように角を設
ける必要があり、これでは位置決めピンが折れ易くな
る。
【0007】本考案はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、樹脂部品の位置決めピ
ン基端周りの構造を改良することにより、樹脂部品の位
置決めピン周りを相手部品の位置決め孔周りに隙間なく
当接させて樹脂部品の位置決め精度の向上を図るととも
に、位置決めピンを撓み易くして位置決めピンを折れ難
くせんとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、樹脂部品に突設された位置決めピンを相
手部品に設けられた位置決め孔に嵌入して上記樹脂部品
の位置決めピン周りを上記相手部品の位置決め孔周りに
当接させることにより、相手部品に対して樹脂部品の三
次元方向の位置決めを行う樹脂部品の位置決め構造を対
象とし、次のような解決手段を講じた。
【0009】すなわち、本考案の解決手段は、凹状溝部
を上記樹脂部品の位置決めピン基端周りに位置決めピン
を取り囲むように凹設する。さらに、上記位置決めピン
の基端にそのピン径が上記凹状溝部の奥部に行くに従っ
て徐々に大きくなるように拡大部を形成する。また、上
記樹脂部品の位置決めピンを相手部品の位置決め孔に嵌
入した状態で、該位置決め孔を孔径が上記位置決めピン
の先端方向に徐々に大きくなるように形成する一方、上
記位置決めピンをピン径が先端に行くに従って徐々に小
さくなるように先細に形成し、位置決めピンと位置決め
孔との隙間を位置決めピンの基端方向に徐々に狭くした
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記の構成により、本考案の解決手段では、樹
脂部品の位置決めピンが相手部品の位置決め孔に嵌入さ
れた状態で、上記樹脂部品の位置決めピン周りが相手部
品の位置決め孔周りに当接せしめられ、相手部品に対し
て樹脂部品の三次元方向の位置決めがなされる。
【0011】この際、上記位置決めピンの基端に形成さ
れた拡大部は、上記樹脂部品の位置決めピン基端周りに
形成された凹状溝部内にあって相手部品側に突出せず、
よって樹脂部品の位置決めピン周りが相手部品の位置決
め孔周りに隙間なく当接して面接触し、相手部品に対し
て樹脂部品の三次元方向の位置決めが精度良く行われ
る。
【0012】また、上記位置決めピン基端のピン径は拡
大部によって凹状溝部の奥部に行くに従って徐々に大き
くなされて位置決めピンの剛性が確保されている。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】(第1実施例) 図2は本考案の第1実施例に係る樹脂部品位置決め構造
が適用された自動車用内装品としてのインストルメント
パネルAを示す。該インストルメントパネルAは、樹脂
部品としてのインパネロアーパネル1と、該インパネロ
アーパネル1が組み付けられる相手部品としてのインパ
ネアッパーパネル3とで構成され、組付けに際して上記
インパネロアーパネル1はインパネアッパーパネル3に
対して位置決めされるようになされている。
【0015】図1に拡大詳示するように、上記インパネ
アッパーパネル3は、樹脂製表皮材5と樹脂製基材7と
の間に発泡体層9が一体に成形された3層構造に構成さ
れ、該インパネアッパーパネル3の基材7裏面の2箇所
には、位置決め板状部材11,11が下方に一体に突設
されている。
【0016】該両位置決め板状部材11,11のうち一
方(図2左側)の位置決め板状部材11には、横方向に
長い長孔からなる位置決め孔13とねじ孔15とがそれ
ぞれ形成されている一方、他方(図2右側)の位置決め
板状部材11には、真円からなる位置決め孔17とねじ
孔15とがそれぞれ形成されている。このように、上記
位置決め孔13,17のうち一方の位置決め孔13を長
孔に形成しているのは、インパネロアーパネル1をイン
パネアッパーパネル3に組み付ける際、両者の組付け誤
差を吸収するためである。
【0017】また、上記各位置決め孔13,17は孔径
がインストルメントパネルA前面側に行くに従って徐々
に大きくなるように形成されている一方、後述する図右
側の位置決めピン23はそのピン径が先端に行くに従っ
て徐々に小さくなるように先細に形成され、該位置決め
ピン23を位置決め孔17に嵌入した状態で、位置決め
ピン23と位置決め孔17のインパネアッパーパネル3
の表面側(図1の右側)との間に隙間Cが形成され、こ
の隙間Cは位置決めピン23の基端方向に徐々に狭くな
っている。
【0018】一方、上記インパネロアーパネル1は、上
記インパネアッパーパネル3と同様に樹脂製表皮材(図
示せず)と樹脂製基材19との間に発泡体層(図示せ
ず)が一体に成形された3層構造に構成され、該インパ
ネロアーパネル1の基材19上端の2箇所には、位置決
め板状部材21,21が上記インパネアッパーパネル3
側の位置決め板状部材11,11に対応して上方に一体
に突設されている。
【0019】該各位置決め板状部材21には、インスト
ルメントパネルA前面側に突出する中実棒状の位置決め
ピン23とねじ孔25とがそれぞれ形成されている。ま
た、本考案の特徴として、上記各インパネロアーパネル
1の各位置決め板状部材21の位置決めピン23基端周
りには、円環状の凹状溝部27が位置決めピン23を取
り囲むように凹設され、該凹状溝部27の断面形状は半
円形状に形成されている。さらに、各位置決めピン23
の基端には、そのピン径が上記凹状溝部27の奥部に行
くに従って徐々に大きくなるように拡大部としてのアー
ル部29が形成されている。
【0020】そして、インパネロアーパネル1をインパ
ネアッパーパネル3に組み付けるに際し、上記インパネ
ロアーパネル1の各位置決めピン23をインストルメン
トパネルA後面側から上記インパネアッパーパネル3の
各位置決め孔13,17に嵌入して上記インパネロアー
パネル1の各位置決めピン23周り(位置決め板状部材
21)を上記インパネアッパーパネル3の位置決め孔1
3,17周り(位置決め板状部材11)に当接させるこ
とにより、インパネアッパーパネル3に対してインパネ
ロアーパネル1の三次元方向位置決めを行うようにな
されている。
【0021】この位置決め状態で、上記各位置決めピン
23の基端に形成されたアール部29は凹状溝部27内
にあってインパネアッパーパネル3の位置決め板状部材
11側に突出していない。したがって、インパネロアー
パネル1の各位置決めピン23周り(位置決め板状部材
21)をインパネアッパーパネル3の位置決め孔13,
17周り(位置決め板状部材11)に隙間なく当接させ
て面接触させることができ、インパネアッパーパネル3
に対してインパネロアーパネル1の三次元方向の位置決
めを精度良く行うことができる。
【0022】このようにしてインパネアッパーパネル3
に対してインパネロアーパネル1を位置決めした後、図
示しないスクリュを位置決め板状部材11,21のねじ
孔15,25に螺合させることにより、インパネロアー
パネル1をインパネアッパーパネル3に組み付けるよう
にする。
【0023】(第2実施例) 図3は本考案の第2実施例を示し、この第2実施例で
は、インパネロアーパネル1の各位置決め板状部材21
の位置決めピン23基端周りに形成した凹状溝部27の
断面積を第1実施例の半分にしてその断面形状を扇形に
形成したほかは第1実施例と同一に構成されているの
で、同一の構成部分については同一の符号を付してその
詳細な説明を省略する。
【0024】したがって、この第2実施例では、第1実
施例と同様の作用効果を奏することができるものであ
る。
【0025】なお、上記各実施例において、凹状溝部2
7に形成した拡大部はアール状に構成したが、該拡大部
は凹状溝部27の奥部に行くに従って徐々に大きくなる
ような傾斜面で構成してもよい。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
樹脂部品の位置決めピン基端周りに凹状溝部を凹設する
とともに、上記位置決めピン基端にそのピン径が上記凹
状溝部の奥部に行くに従って徐々に大きくなるように拡
大部を形成し、かつ上記樹脂部品の位置決めピンを相手
部品の位置決め孔に嵌入した状態で、該位置決め孔を孔
径が上記位置決めピンの先端方向に徐々に大きくなるよ
うに形成する一方、上記位置決めピンをピン径が先端に
行くに従って徐々に小さくなるように先細に形成し、位
置決めピンと位置決め孔との隙間を位置決めピンの基端
方向に徐々に狭くした。したがって、上記位置決めピン
を位置決め孔に嵌入して位置決めした際、該位置決めピ
ン基端の拡大部の相手部品側への突出を回避でき、これ
により樹脂部品の位置決めピン周りを相手部品の位置決
め孔周りに隙間なく当接させて面接触させることがで
き、相手部品に対する樹脂部品の三次元方向の位置決め
を精度良く行うことができる。また、上記位置決めピン
基端のピン径を拡大部によって凹状溝部の奥部に行くに
従って徐々に大きくして剛性が確保されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る樹脂部品位置決め構造を示す
断面図である。
【図2】インパネロアーパネルをインパネアッパーパネ
ルに組み付ける前の状態を示す分解斜視図である。
【図3】第2実施例に係る樹脂部品位置決め構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 インパネロアーパネル(樹脂部品) 3 インパネアッパーパネル(相手部品) 11 位置決め板状部材(位置決めピン周り) 13 位置決め孔 17 位置決め孔 21 位置決め板状部材(位置決め孔周り) 23 位置決めピン 27 凹状溝部 29 アール部(拡大部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−224310(JP,A) 特開 昭64−33081(JP,A) 実開 昭61−99709(JP,U) 実開 昭61−99971(JP,U) 実開 平2−87109(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 19/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂部品に突設された位置決めピンを相
    手部品に設けられた位置決め孔に嵌入して上記樹脂部品
    の位置決めピン周りを上記相手部品の位置決め孔周りに
    当接させることにより、相手部品に対して樹脂部品の三
    次元方向の位置決めを行う樹脂部品の位置決め構造であ
    って、 上記樹脂部品の位置決めピン基端周りには、凹状溝部が
    位置決めピンを取り囲むように凹設されているととも
    に、上記位置決めピンの基端には、そのピン径が上記凹
    状溝部の奥部に行くに従って徐々に大きくなるように拡
    大部が形成され かつ上記樹脂部品の位置決めピンを相手部品の位置決め
    孔に嵌入した状態で、該位置決め孔は孔径が上記位置決
    めピンの先端方向に徐々に大きくなるように形成されて
    いる一方、上記位置決めピンはピン径が先端に行くに従
    って徐々に小さくなるように先細に形成され、位置決め
    ピンと位置決め孔との隙間が位置決めピンの基端方向に
    徐々に狭くなっ ていることを特徴とする樹脂部品の位置
    決め構造。
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