JP2599277B2 - レンズ駆動モータ制御装置 - Google Patents

レンズ駆動モータ制御装置

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JP2599277B2
JP2599277B2 JP63023548A JP2354888A JP2599277B2 JP 2599277 B2 JP2599277 B2 JP 2599277B2 JP 63023548 A JP63023548 A JP 63023548A JP 2354888 A JP2354888 A JP 2354888A JP 2599277 B2 JP2599277 B2 JP 2599277B2
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    • G03B13/12Viewfinders adjusting viewfinders field to compensate for change of camera lens or size of picture
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Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、モータにより駆動されるレンズ鏡筒の位置
をコード化して読取り、そのコードを基に制御するレン
ズ駆動モータ制御装置に係り、より詳細には、異常コー
ドを読取った時にはその異常コードを処理する手段を備
えたカメラのレンズ駆動モータ制御装置に関する。
「従来技術およびその問題点」 近年、自動焦点装置、マクロ機構を有するパワーズー
ムレンズを備えたカメラが種々開発されている。この種
レンズは、モータによりレンズ鏡筒を回転または直線的
に進退し、焦点調節または焦点距離を変える構造であ
る。このレンズ鏡筒には、その回転位置または進退位置
をコード化するコード板が設けられ、このコードをブラ
シで読取り、コード処理手段の処理によりレンズ鏡筒の
位置を検出する。そして、自動焦点装置からの距離信
号、またはズーム操作スイッチからのズーミング信号に
応じた方向に上記モータを駆動し、上記信号に対応する
コードを読取った所でモータを停止し、所定位置にレン
ズ鏡筒を停止する。
ところで、上記コードは、通常「1」および「0」の
2進数の組合せからなる4ビットで表わされる。4ビッ
トコードでは、16通りの信号を表わすことができるが、
読取りエラー、他のコードと混同を生じやすい0000、11
11、1000の3コードは使用しない。
一方、この4ビットコードは、導通部、不導通部の組
合せからなるコード列を備えたコード板と、各コード列
と摺接するブラシとによって作られる。上記コード板
は、レンズ鏡筒の外周面に貼付され、ブラシは不動部に
固着されてコード板と摺接する。つまり、モータが作動
してレンズ鏡筒が移動すると、ブラシがコード板を摺接
してコードを読取り、レンズ鏡筒の位置を検出する構成
である。したがって、ブラシとコード板の摺接時に、接
触異常により読取りエラーを生じ、不使用のコードを読
取ったりすることがあった。このような読取りエラーを
生じた場合には、通常はモータ動作を一旦停止し、即コ
ード読取り動作をやり直すか、あるいは再度何かの操作
があった時に、コード読取り動作をやり直す等の処理を
行っていた。
しかしながら、コード板とブラシの接触が悪いと、コ
ード読取りエラーを生じやすく、度々モータが停止して
しまい、撮影に支障を来すことになってしまう。
「発明の目的」 本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、コー
ドの読取りエラーを生じても、モータを止めることなく
処理できるモータ制御装置を提供することを目的とす
る。
「発明の概要」 本発明は、回動または進退して撮影レンズ系を光軸に
沿って移動するレンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒を駆動す
るレンズ駆動モータと、上記レンズ鏡筒に設けられ、レ
ンズ鏡筒の位置をコード化するコード化手段と、このコ
ード化手段のコードを読取るコード読取り手段と、この
コード読取り手段で読取ったコードに基づいてレンズ鏡
筒の位置を制御する制御手段とを備えたカメラにおい
て、上記コード読取り手段が読取ったコードが異常コー
ドである場合には、該異常コードは読取らなかったもの
としてレンズ鏡筒の位置を制御する異常コード処理手段
を備え、異常コードを読取っても、レンズ駆動モータを
停止することなく処理できることに特徴を有する。
「発明の実施例」 以下図示実施例について本発明を説明する。本発明を
適用したレンズシャッタ式カメラは、第1図にその全体
の概略を示すように、ズームレンズの鏡筒ブロック1、
ファインダおよびストロボブロック(以下単にファイン
ダブロックという)2、測距装置(AF装置)の発光部3
と受光部4、ズーミング用のズームモータ5とを備えて
いる。これらの要素は、カメラボディの固定部となる台
板6(第2図ないし第5図参照)上に固定されている。
すなわち、台板6は、光軸と直角をなす鏡筒支持板部
6aと、この鏡筒支持板部6aの上端を直角に曲折した水平
支持板部6bと、この水平支持部6bに対して直角をなすモ
ータ支持部板6cとを有していて、鏡筒支持板部6aに鏡筒
ブロック1が支持されている。またモータ水平支持板部
6cには、鏡筒ブロック1の上部中央に位置するズームモ
ータ5が固定され、このズームモータ5の両側に、水平
支持板部6bに固定された発光部3と受光部4が位置して
いる。ファインダブロック2は、この水平支持板部6bの
正面右方に固定される。6eはスペーサ6fを介してモータ
支持板部6cに固定したギア列支持プレートである。
鏡筒ブロック1は、ズームモータ5によって駆動され
る。鏡筒ブロック1の構造を第6図ないし第8図につい
て説明する。台板6の鏡筒支持板部6aには、固定ねじ10
を介して後固定板11が固定されている。この後固定板11
には光軸と平行でこれの周囲に位置する4本のガイドロ
ッド12が固定されていて、このガイドロッド12の先端に
前固定板13が固定されている。以上が鏡筒ブロック1の
主たる固定要素である。
後固定板11と前固定板13の間には、カムリング14が回
転自在に支持されており、このカムリング14の外周に、
ピニオン7と直接またはギヤ列を介して噛み合うギヤ15
が固定ねじ15a(第7図)で固定されている。このギヤ1
5は、カムリング14の回動範囲をカバーするセクタギヤ
でよい。カムリング14には、前群用、後群用のズーミン
グカム溝20、21が切られている。
第7図はズーミングカム溝20、21の展開図で、後群用
のズーミングカム溝21は広角端固定区間21a、変倍区間2
1b、望遠端固定区間21cを有している。これに対し前群
用のズーミングカム溝20は、バリヤブロック30の開閉区
間20a、レンズ収納区間20b、広角端固定区間20c、変倍
区間20d、望遠端固定区間20e、マクロ繰出区間20f、お
よびマクロ端固定区間20gを有している。これら各区間
の回動角度は、ズーミングカム溝20の開閉区間20a、レ
ンズ収納区間20b、および広角端固定区間20cの合計角度
θ1が、ズーミングカム溝21の広角端固定区間21aの角
度θ1と同一であり、変倍区間20dと変倍区間21bの角度
θ2が同一であり、望遠端固定区間20e、マクロ繰出区
間20f、およびマクロ固定区間20gの合計角度θ3が望遠
端固定区間21cの角度θ3と同一である。なおこの実施
例の具体的なズーミング範囲は35mm〜70mmである。
このズーミングカム溝20およびズーミングカム溝21に
は、ガイドロッド12に移動自在に嵌めた前群枠16のロー
ラ17および後群枠18のローラ19が嵌まる。前群枠16に
は、固定ねじ22aを介して飾枠22が固定され、さらにシ
ャッタブロック23が固定されている。前群レンズL1を保
持した前群レンズ枠24は、このシャッタブロック23とヘ
リコイド25によって螺合しており、またシャッタブロッ
ク23のレンズ繰出レバー23aと係合する腕24aを有してい
る。したがってレンズ繰出レバー23aが円周方向に回動
し、これに伴ない前群レンズ枠24が回動すると、前群レ
ンズ枠24はヘリコイド25に従って光軸方向に移動する。
後群レンズL2は、後群枠18に直接固定されている。
シャッタブロック23自体は周知のものである。内蔵し
たパルスモータによって、後述する測距装置からの測距
信号に応じた角度だけレンズ繰出レバー23aを回動さ
せ、さらに閉じられているシャッタ(セクタ)23bを所
定時間開いた後再び閉じてから、レンズ繰出レバー23a
を元の位置に復帰させる。このようなシャッタブロック
23は、例えば特開昭60−225122号、特開昭60−235125号
等によって広く知られている。本発明はこのようなシャ
ッタブロックを基本的にそのまま利用するものである。
次に再び第1図に戻って、ファインダブロック2を説
明する。ファインダブロック2には、ファインダ装置8
とストロボ装置9が含まれる。このファインダ装置8と
ストロボ装置9はともに、鏡筒ブロック1の焦点距離の
変化に連動させて、ファインダ視野を変化させ、かつス
トロボの照射角(光強度)を変化させるものである。そ
のための動力源は、上記ズームモータ5が用いられる。
カムリング14のギヤ15には、上記ピニオン7とは別のピ
ニオン50が噛み合っていて、このピニオン50の軸51は、
台板6の後方に延長され、その後端に減速ギヤ列52が設
けられている。減速ギヤ列52の最終ギヤ52aは、カム板5
3のラック53aに噛み合っている。カム板53は左右方向に
摺動可能で、その後端の下方曲折部53bの先端(下端)
にラック53aが一体に設けられている。減速ギヤ列52
は、ギヤ15の回転を減速し、カムリング14の動きを縮小
してカム板53に与えるものである。カム板53には、ファ
インダ装置8用の変倍カム溝55と、パララックス補正カ
ム溝56、およびストロボ装置9用のストロボカム溝57が
設けられている。
ファインダ装置8のレンズ系は、基本的には、固定さ
れた被写体側レンズ群L3と接眼レンズ群L4、および可動
の変倍レンズ群L5からなり、さらに、マクロ撮影時用の
偏角プリズムP1を備えている。変倍レンズ群L5は鏡筒ブ
ロック1の変倍操作による撮影画面と、ファインダ装置
8による視野を一致させるものであり、偏角プリズムP1
はマクロ撮影時のみ光軸上に進出して特にパララックス
を補正する。すなわちレンズシャッタ式カメラでは、パ
ララックスが避けられず、その量は近距離撮影程大きく
なるが、本実施例カメラはマクロ撮影が可能であり、こ
のときパララックスの量が大きくなることから、マクロ
撮影時に限って、下方が厚く上方が薄い楔形の偏角プリ
ズムP1を光路に入れて、光路を下方に屈曲させ、撮影部
分により近い部分を観察できるようにしている。
またストロボ装置9は、撮影レンズの焦点距離が長焦
点のとき程、つまりレンズを繰出す程照射角を絞る一
方、マクロ撮影時には、照射角を逆に広げて被写体に対
する光量を落すものである。このためこの実施例ではフ
レネルレンズL6を固定し、キセノンランプ58を保持した
反射笠59を光軸方向に動かすようにしている。
以上は、本発明を適用したレンズシャッタ式カメラの
機械的構造の説明であるが、次に制御系を説明する。こ
のカメラにおいては、鏡筒ブロック1のズームレンズに
おける焦点距離の変化、焦点距離の変化に伴なう開放F
値の変化、レンズが広角(ワイド、wide)端にあるこ
と、望遠(テレ、tele)端にあること、収納位置にある
こと、マクロ撮影位置にあること等の情報を自動的に検
出し、これによって、各種の制御を行なっている。この
レンズ位置の検出のために、鏡筒ブロック1のカムリン
グ14の外周には、第1図に概念的に示すようにコード板
90が固定され、カムリング14の外側の固定枠91に、この
コード板90と摺接するブラシ92の基端が固定されてい
る。
第9図はコード板90の展開図で、この図の上方に、カ
ムリング14のズーミングカム溝20、21およびカム板53の
各カム溝55、56、57のカムプロフィルが合わせて描かれ
ている。ブラシ92は、共通端子Cと、符号0、1、2、
3を付した端子T0、T1、T2、T3を有しており、これらの
端子T0〜T3がコード板90の導通ランド93に接触している
ときに「0」、不接触のときに「1」の信号が取り出さ
れ、これらの「1」、「0」の信号の組合せで、カムリ
ング14の回動位置が検出される。94は、導通ランド93上
に設けた絶縁ダミー端子であり、端子T0、T1、T2、T3が
このダミー端子94に接触しているときに「1」の信号が
取り出される。
以上のT0、T1、T2、およびT3の4ビットの情報は、ズ
ームコードエンコーダのズームコードデータZP0、ZP1、
ZP2、ZP3として与えられる。第10図は、これらのズーム
コードデータの「1」、「0」の組合せ表であり、この
例では、カムリング14の回動位置(POS)を「0」から
「9」迄および「A」、「B」、「C」(16進数、hexa
decimal number)の13段階に分けて検出するようにして
いる。「0」はロック(LOCK)位置、「C」はマクロ
(MACRO)位置であり、中間に異なる焦点距離位置f0〜f
7′がある。この回動位置(POS)は、第9図のコード板
の下方にも描いてある。
以上の4ビットの組合せには、混同を生じやすい000
0、1111、1000のコードは使用していないが、もしこれ
らのコードが現われた場合には、すべてPOS=Fとして
処理する。
他方カムリング14の回動制御は、モード切換スイッチ
101およびズームスイッチ102によって行なわれる。第11
図ないし第13図は、この両スイッチ101、102のカメラ本
体に対する具体的な配置例を示す。なお99はレリーズボ
タンで、一段押しで測光スイッチ103(第14図)をON
し、二段押しでレリーズスイッチ123(同)をONする。
モード切換スイッチ101は、ロック(LOCK)、ズーム
(ZOOM)およびマクロ(MACRO)の3ポジションをとる
ことができるトランスファーのスイッチである。そして
モード切換スイッチ101は、LOCKポジションではレリー
ズできず、ズームも作動しない。ZOOMポジションではレ
リーズおよびズーム作動可能であり、MACROポジション
では、レリーズ可能であるがズーム作動はしない。
またズームスイッチ102は手を離した状態で中立(OF
F)位置をとり、異なる方向の操作力を加えることで、
広角(WIDE)と望遠(TELE)に切換わってオンするもの
で、このスイッチの切換によりズームモータ5が正逆に
回転する。
そしてこのモード切換スイッチ101とズームスイッチ1
02は、本発明を適用したカメラを基本的に次のように動
作させる。
モード切換スイッチ101がLOCKポジションのとき: ズームモータ5は逆転し、コード板90とブラシ92によ
って検出されるカムリング14の回動位置(以下「POS」
という)が「0」(第9図.第10図、以下同)になる
と、ズームモータ5が停止する。
モード切換スイッチ101がMACROポジションのとき: ズームモータ5は正転し、POSが「C」になると、ズ
ームモータ5が停止する。
モード切換スイッチ101がZOOMポジションのとき: ズームスイッチ102をWIDE側でオンさせると、そのオ
ン中はズームモータ5が逆転し、逆にTELEの側でオンさ
せると、そのオン中は正転する。そしてTELE側でのオン
のときはPOSが「A」になるとズームモータ5は停止す
る。WIDE側でのオンのときは、POSが「1」になった後
ズームモータ5は僅かな時間逆転を続け、その後正転し
てPOSが「2」になると停止する。
またズームモータ5の回転中にズームスイッチ102がO
FF(中立位置に位置)した場合には、ズームモータ5が
TELE方向(正転)のときは直ちに停止し、WIDE方向(逆
転)のときは一定の短時間正転した後、停止する。この
短時間の正転は、鏡筒ブロック1およびファインダブロ
ック2における機械系のバックラッシュをとり、WIDE方
向で停止させたときと、TELE方向で停止させたときの停
止位置の変化をなくすためである。
上記制御を含む本発明を適用したカメラの全制御系を
第14図ないし第21図をも参照しながらさらに詳しく説明
する。まず第14図において、ズームモータコントロール
ユニット(以下ZM/Cという)100は、例えば1チップマ
イクロコンピュータで構成され、その内容プログラムメ
モリ(ROM)には、後述するプログラムが格納されてい
る。なお、このZM/C100が該プログラムを実行すること
によって、本発明に係る異常コード処理手段の機能をも
果たしている。
このZM/C100には、上述のモード切換スイッチ101、ズ
ームスイッチ102、測光スイッチ103、ズームエンコーダ
(同図ではスイッチ等価回路で示してある)104からの
各スイッチデータが入力されるとともに、後述するメイ
ンコントロールユニット(以下MC/Uという)109から
は、ズームモータ作動禁止信号DIS、シリアルデータ転
送用のクロックCLK、および後述するスイッチチェック
/動作終了データを載せたシリアル信号SIが入力され
る。
またこのZM/C100からは、ズームモータ5を制御する
ズームモータドライブ回路107に回転制御指令RCMが出力
され、かつMC/U109へはその電源をON/OFFするパワーホ
ールド信号PHおよびズームエンコーダ104からのズーム
コードデータZP0〜ZP3を乗せたシリアル信号SOが出力さ
れる。
モード切換スイッチ101は、上述のロック(LOCK)、
ズーム(ZOOM)、およびマクロ(MACRO)の3ポジショ
ンに応じ、次の表1のLOCK、MACROの2つの信号を作
る。
ズームスイッチ102は、前述のようにWIDEモーメンタ
リ、OFF、およびTELEモーメンタリの三ポジンションを
とる。
測光スイッチ103は、レリーズボタン99の一段押しに
よって作動(作動信号SWS)し、測距装置120(発光部3
と受光部4を備えた前述のもの)と測光装置(A/E)121
を動作させる。
ズームエンコーダ104は、カムリング14の回動位置を
前述のコード板90とブラシ92によってZP0〜ZP3のズーム
コードとして検出してZM/C100に与える。
端子SSCを介して行なうスイッチスキャンコントロー
ル処理は、以上の各スイッチの入力をチェックするとき
だけ、電圧“H"を与え、それ以外のときに“L"として.
消費電流を少なくする。
レギュレータ105は、バッテリ106から給電されてZM/C
100へ所要の駆動電圧を供給する。
ズームモータドライブ回路107は、例えば第15図に示
すように回路構成され、ZM/C100からの4ビットの回転
制御指令RCM(FOWN、FOWP、REVN、REVP)に基づいて、
表2、3に示す如くズームモータ5および停止を制御す
る。
MC/U109も、例えば1チップマイクロコンピュータで
構成され、その内部プログラムメモリ(ROM)に格納し
たプログラムを実行することによって次のように機能を
果す。
(1)巻上ドライブ回路110を介して巻上モータ111の回
転を制御する機能: (2)ドライバ112を介して前述のシャッタブロック23
を駆動制御する機能: (3)ドライバ114を介して各種表示器115を制御する機
能: (4)インターフェイス116を介してストロボユニット1
17(キセノン発光管58を含むストロボ回路)を制御する
機能: (5)インターフェイス118を介してZM/C100へズームモ
ータ作動禁止信号DISを出力する機能: (6)インターフェイス118を介してシリアル転送用の
クロックCLKを出力する機能: (7)インターフェイス118を介して後述するスイッチ
チェック/動作終了データを乗せたシリアル信号SIを出
力する機能: (8)レギュレータ124の動作を継続させる機能: なおMC/U109には、上記各機能を果すために、フィル
ム巻戻しスイッチや裏蓋スイッチ等の巻上モータ制御ス
イッチ119からのスイッチデータ、測光装置121からの測
光データ、測距装置120からの距離検出データ、フィル
ム感度設定またはDX自動読取装置(ISO)122からのフィ
ルム感度データ、およびレリーズスイッチ123からのス
イッチデータSWRなどが入力される。
またレギュレータ124は、MC/U109によって動作が継続
される他、インターフェイス118を介して入力されるパ
ワーホールド信号PHの有無によって起動/停止が行なわ
れるとともに、巻上モータ制御スイッチ119からのスイ
ッチデータによっても起動がかかり、動作時には、ズー
ム制御系を除くメイン制御系の各部位に所要の電源を供
給する。
次に、第16図ないし第21図の各図に示すZM/C100内のR
OMに格納したプログラムのフローチャートを参照しなが
ら、ZM/C100の作用について説明する。
まず第16図を参照して説明する。ZM/C100のCPUは、バ
ッテリ106がバッテリケースに収納されてレギュレータ1
05から給電されると、S1にて初期設定(イニシャライ
ズ)処理を行なう。
次にS2にて前述したスイッチスキャンコントロール処
理を行なって、モード切換スイッチ101、ズームスイッ
チ102、測光スイッチ103およびズームエンコーダ104の
各スイッチ状態を入力した後、その入力データに基づき
S3にて測光スイッチ103がオフしているか否かをチェッ
クする。
そして、測光スイッチ103がオンしている場合は、S
2、S3の処理を繰り返して測光スイッチ103がオフされる
のを待ち、測光スイッチ103がオフしている場合はS4に
処理を進める。
S4ではMC/U109からのズームモータ作動禁止信号DISが
オン(例えば「1」)となっているか否かをチェック
し、オンであればS5に処理を進め、オフ(例えば
「0」)であればS8に処理を進める。
このズームモータ作動禁止信号DISは、バッテリ106の
消費電力を軽減させるため、巻上モータ111とズームモ
ータ5とを同時に回転させることを禁止するものであ
り、MC/U109が前述した巻上モータ制御スイッチ119によ
って作動して巻上モータ111を作動させる時にのみ、MC/
U109がズームモータ作動禁止信号DISをオンにする。
このズームモータ作動禁止信号DISがオンの時には、S
5にて前述したパワーホールド信号PHをオン(例えば
「1」)にする。このS5において、パワーホールド信号
PHを出力する意味は、MC/U109が巻上モータ制御スイッ
チ119によって作動して巻上モータ111を回転させる時
に、それを無条件に行なわせるのではなく、MC/U109か
らのこのパワーホールド信号PHによって許可を与えてか
ら実行させるために出力するものであり、これによりズ
ームモータ5と巻上モータ111とを同時に回転させない
ようにしている。
そして次のS6では、MC/U109からのズームモータ作動
禁止信号DISがオフ、すなわちMC/U109による巻上モータ
111の回転制御が終了する迄待ち、ズームモータ作動禁
止信号DISがオフとなったら、S7にてパワーホールド信
号PHをオフ(例えば「0」)にしてレギュレータ124を
オフしてからS2の処理に戻る。
なおレギュレータ124はオフしても、すべての給電が
停止されるのではなく、例えば表示器115への給電は継
続されるものとする。
またズームモータ作動禁止信号DISがオフの時には、S
8にてS2と同様な処理により各スイッチの状態を入力
し、次のS9にてズームエンコーダ104からのズームコー
ドZP0〜ZP3が前述したPOS(第9図、第10図参照)のど
の値に対応するかのPOS変換する。
このPOS変換後、S10ではS8にて入力したデータに基づ
いて、モード切換スイッチ101による切換位置(モー
ド)がLOCKポジションなのか、ZOOMポジションなのか、
MACROポジションなのかを判別し、LOCKポジションならS
11に、ZOOMポジションならS14に、MACROポジションなら
S16にそれぞれ処理を進める。そしてLOCKポジションの
場合、S11において、S9にてPOS変換した結果がPOS=
0、すなわちカムリング14がロック位置にあるか否かを
チェックし、POS=0ならS2の処理に戻り、POS≠0なら
S12に処理を進めてズームモータ5を逆転(表3の回転
制御指令RCM参照)させるとともに、S12にて後述するRV
サブルーチンを実行した後、S2に戻る。
ZOOMポジションの場合は、S14において、まずS9にてP
OS変換した結果がPOS≦1を満足しているか否かをチェ
ックし、POS≦1ならS17に処理を進めてズームモータ5
を正転(表2の回転制御指令RCM参照)させるととも
に、S17にて後述するFWサブルーチンをコール実行した
後、S2に戻る。
POS≧2なら、S15において、S9にてPOS変換した結果
がPOS≧Bを満足しているか否かをチェックし、POS≧B
ならS12にてズームモータ5を逆転させるとともに、S12
にて後述するRVサブルーチンをコール実行した後、S2に
戻る。
POS≦Aなら、2≦POS≦Aということで、S18に処理
を進める。
MACROポジションの場合は、S16にて、S9にてPOS変換
した結果がPOS=C、すなわちカムリング14がマクロ位
置にあるか否かをチェックし、POS=CならS22に飛び、
POS≠CならS17にてズームモータ5を正転させるととも
に、S17にて後述するFWサブルーチンをコール、実行し
た後、S2に戻る。
次にS18では、S8にて入力したデータに基づいて、ズ
ームスイッチ102がTELE側に切換わっている(TELEオ
ン)か否かをチェックし、TELEオンならS19にて後述す
るTELEサブルーチンをコール、実行した後でS2に戻り、
TELEオフならS20に処理を進める。
S20では、S8にて入力したデータに基づいて、ズーム
スイッチ102がWIDE側に切換わっている(WIDEオン)か
否かをチェックし、WIDEオンならS21にて後述するWIDE
サブルーチンをコール、実行した後でS2に戻り、WIDEオ
フならS22に処理を進める。
そしてS22では、S8に入力したデータに基づいて、測
光スイッチ103がオンしているか否かをチェックし、オ
ンしていなければS4に戻り、オンしていればS23に処理
を進める。
このS22迄の各処理が主な処理であり、以下、S23以降
の各処理の説明の前にS12のRVサブルーチン、S17のFWサ
ブルーチン、S19のTELEサブルーチン、およびS21のWIDE
サブルーチンの説明を含めて、本発明を適用したカメラ
の動作について説明する。
まず第17図のRVサブルーチンのフローチャートについ
て説明する。このRVサブルーチンをコールすると、ZM/C
100のCPUは、S251にてワイド端フラッグ(ワイド端と
は、第9図、第10図のPOS=2;foのこと)Fwideを「0」
にリセットし、次のS252にてズームモータ5を逆転させ
る。そして、S253にてPOS≧Aであるか否かをチェック
し、POS≧AでなければS260に処理を進め、POS≧Aであ
ればS270に処理を進める。
S260およびS270では、第19図にフローチャートを示し
たPOSINサブルーチンをコールし、実行する。POSINサブ
ルーチンでは、S350およびS351にて第16図のS8、S9と同
様のスイッチスキャンコントロール処理およびPOS変換
処理を行なう。
S352では、S351でPOS変換した結果がPOS=Fであるか
否か、すなわち、異常値であるか否かをチェックする。
POS≠Fであればこれは正常値なので、S353にてPOS値メ
モリMEMPをその正常なPOS値に書き換えてRVサブルーチ
ンに戻る。上記POS変換結果がPOS=Fであれば、これは
異常値なので無視し、POS値メモリMEMPに最後に書込ん
だ(または書換えた)正常なPOS値をS354にて読み出
し、RVサブルーチンに戻る。つまり、POSINサブルーチ
ンは、スイッチスキャンコントロール処理にて読取った
コードをPOS変換すると共に、そのPOS変換結果が異常値
であった場合には正常値化処理する、POS変換および異
常コード処理ステップである。
S262では、POSINサブルーチンにて処理された正常なP
OS変換結果がPOS=0であるか否かをチェックする。POS
=0(ロック位置)であればS280に飛び、ズームモータ
5にブレーキを掛けて停止させた後に第16図のS2に戻
る。POS≠0であれば、S263に処理を進め、ここで上記
正常なPOS変換結果がPOS=1であるか否かをチェックす
る。POS=1であればS260に戻り、POS≠1であればS264
に処理を進める。
S264では、モード切換スイッチ101がLOCKポジション
であるか否かをチェックし、LOCKポジションであればS2
60に戻り、LOCKポジションでなければS265に処理を進め
る。
S265、S266、S267では、モータ駆動回路107をオープ
ン(表3参照)してからズームモータ5を正転し、t ms
ec後にS280に進んでズームモータ5にブレーキを掛け、
停止させてから第16図のS2に戻る。これらS265〜S267
は、バックラッシュ除去処理のためのステップである。
S270に続くS272では、S270のPOSINサブルーチンにて
処理された正常なPOS変換結果がPOS=9であるか否かを
チェックする。
POS≠9であればS270に戻り、POS=9であればS273に
処理を進める。
S273では、S264と同様にモード切換スイッチ101がLOC
Kポジションであるか否かをチェックする。LOCKポジシ
ョンであれば前述のS260に処理を進め、LOCKポジション
でなければS274に処理を進める。
S274、S275、S276では、次の処理をt msec待った後に
モータ駆動回路107をオープンし、その後にズームモー
タ5を正転させる(表2参照)。そして、S277に処理を
進め、第19図のPOSINサブルーチンをコールし、実行し
て正常なPOS変換結果を得てからS279に処理を進める。S
277では、POS=A(テレ端)であるか否かをチェック
し、POS≠AであればS277に戻り、POS=AであればS280
に処理を進め、ズームモータ5にブレーキを掛け、停止
させてから第16図のS2に戻る。
次に、第18図のFWサブルーチンのフローチャートにつ
いて説明する。このFWサブルーチンをコールすると、ZM
/C100のCPUは、S301にてワイド端フラッグ(ワイド端と
は第9図、第10図のPOS=2;foのこと)Fwideを「0」に
リセットし、次のS302にてズームモータ5を正転させ
る。そして、S303にてS9でPOS変換した結果がPOS≦1で
あるか否かをチェックし、POS≦1でなければS310に処
理を進め、POS≦1であればS320に処理を進める。
S310およびS320では、前述の第19図のPOSINサブルー
チンをコール、実行し、正常なPOS変換結果を得る。
S310に続くS312では、S310にて処理された正常なPOS
変換結果がPOS=Cであるか否かをチェックし、POS=C
(マクロ位置)であればS325に飛び、POS≠CであればS
313に処理を進める。S325では、ズームモータ5にブレ
ーキを掛けて停止させ、その後第16図のS2に戻る。S313
では、上記正常なPOS変換結果がPOS≧Aであるか否をチ
ェックし、POS≧AであればS310に戻り、POS≧Aでなけ
ればS314に処理を進める。
S314では、モード切換スイッチ101がMACROポジション
であるか否かをチェックし、MACROポジションであればS
310に戻り、MACROポジションでなければS325に処理を進
める。
S320に続くS322では、正常なPOS変換結果がPOS=2
(ワイド端)であるか否かをチェックし、POS≠2であ
ればS320に戻り、POS=2であればS323に処理を進め
る。
S323では、S314と同様にモード切換スイッチ101がMAC
ROポジションであるか否かをチェックし、MACROポジシ
ョンであれば前述のS310に処理を進め、MACROポジショ
ンでなければS324に処理を進める。
S324では、ワイド端フラッグFwideを「1」にリセッ
トし、次のS325にてズームモータ5にブレーキを掛けて
停止させ、第16図のS2に戻る。
以上が、モードスイッチ101がLOCKポジションまたはM
ACROポジションにあるときのズームモータ5の動作であ
り、これらの場合は、カムリングが所定の位置に移動す
るまでズームモータ5は回転する。
次に、第20図のTELEサブルーチンのフローチャートを
参照してテレ方向にズーミングする際の動作について説
明する。このTELEサブルーチンをコールすると、ZM/C10
0のCPUは、S190にて、前述したワイド端フラッグF wide
を「0」にリセットする。
次にS191では、第16図のS9でPOS変換した結果がPOS=
Aか否かをチェックし、POS=Aなら第16図のS2直ちに
戻り、POS≠A、すなわちここでは2≦POS≦9ならS192
に処理を進めれ、ズームモータ5を正転させる。
そしてS193では、前述の第19図のPOSINサブルーチン
をコール、実行し、正常なPOS変換結果を得る。S195で
は、S193で得た正常なPOS変換結果がPOS=A(テレ端)
となっているか否かをチェックし、POS=AならS197に
飛んでズームモータ5を停止させてから第16図のS2に戻
る。
またPOS≠Aなら、S196においてS193にて入力したデ
ータに基づいてズームスイッチ102がTELE側に切換わっ
ている(TELEオン)か否かチェックし、TELEオンならS1
93に戻り、TELEオフなら前述したS197にてズームモータ
5を停止させた後、第16図のS2に戻る。
次に、第21図のWIDEサブルーチンのフローチャートを
参照して、ワイド方向にズーミングする際の動作につい
て説明する。このWIDEサブルーチンをコールすると、ZM
/C100のCPUはまずS210にて前述したワイド端フラッグF
wideがF wide=1、すなわち既にワイド端でズームモー
タ5が停止しているか否かをチェックし、F wide=1な
ら直ちに第16図のS2に戻り、F wide≠1ならS211に処理
を進める。
S211では、ズームモータ5を逆転させる処理を行な
い、その後、S212にてバックラッシュ除去のため、予め
定めた時間t msecだけ処理を進めない待機処理を実行す
る。
そして、t msec経過後、S213にて前述の第19図のPOSI
Nサブルーチンをコール、実行し、正常なPOS変換結果を
得る。S215では、S214で得た正常なPOS変換結果がPOS=
1であるか否かをチェックし、POS=1ならS216に、POS
≠1ならS223に、それぞれ処理を進める。
S216、S217では、バックラッシュ除去処理のためにt
msec後にズームモータ5を正転される。S218では、前述
の第19図のPOSINサブルーチンをコール、実行し、正常
なPOS変換結果を得る。そしてS220では、S218で得た正
常なPOS変換結果がPOS=2か否かをチェックし、POS≠
2ならS218に戻り、POS=2ならS221、S222にてワイド
端フラッグF wideを「1」にセットし、ズームモータ5
にブレーキを掛けて停止させてから第16図のS2に戻る。
S215のチェックでPOS≠1とチェックされた場合はS22
3に処理を進めて、ズームスイッチ102が未だWIDE側に切
換わっている(WIDEオン)か否かをチェックし、WIDEオ
ンならS213に戻り、WIDEオフならS224に処理を進める。
そしてS224、S225、S226では、バックラッシュ除去の
めにズームモータ5をt msec正転させた後に、ズームモ
ータ5にブレーキを掛けて停止させ、その後に第16図の
S2に戻る。
次に、第16図のS1〜S22および第17図ないし第21図の
各ステップの作用を主な動作に場合分けして説明する。
なお、各ステップは、ZM/C100のCPUにより実行される。
(1)バッテリケースにバッテリ106を収納するが未
だ、巻上モータ制御スイッチ119、レリーズボタン99、
ズームスイッチ102を全く操作しない場合 (a)モード切換スイッチ101がLOCKポジションになっ
ている場合: ZM/C100のCPUは、第16図のS1の初期設定処理を行なっ
た後、前群レンズL1と後群レンズL2の動きを支配するカ
ムリング14の回動位置がロック位置、つまりPOS=0と
なっていることを条件に、S2〜S4、S8〜S11、およびS2
のロックループで各処理を繰り返すだけで、カメラ動作
は何らなされない。なおこの時に途中でレリーズボタン
99が押されて測光スイッチ103がオンした場合には、そ
れがオフする迄、S2、S3の処理を繰り返し実行し、レリ
ーズボタン99の動作は無視される。
カムリング14の回動停止位置がPOS=0でない場合
は、S11からS12に処理を進め、第17図のRVサブルーチン
の処理によってカムリング14をPOS=0の位置に回動
し、S2に戻る。
なおZM/C100のCPUは、S2に戻った後、何れのカメラ操
作もなされていないことを条件に、S4、S8〜S11、およ
びS4のロックループで各処理を繰り返す。
(b)モード切換スイッチ101をLOCKポジションからZOO
Mポジションに切換えた場合: ZM/C100のCPUは、前述のロックループからS14に処理
を進める。この時、POS=0であるから、S15からS17、
つまり、第18図のFWサブルーチンに処理を進める。ここ
では、S302にてズームモータ5を正転させるとともに、
S303を経て320に処理を進め、S320(第19図のPOSINサブ
ルーチン)、S322、およびS320のPOS値チェックループ
での各処理をPOS=2(ワイド端)になるまで繰返す。
POS=2になると、S323に処理を進め、モード切換ス
イッチ101がMACRO位置に切換えられていないことを条件
に、S324を経てS325にてズームモータ5を停止させ、カ
ムリング14を、POS=2の位置で停止させて第16図のS2
に戻る。すなわちこの場合には、カムリング14の回動停
止位置は、第10図に示す焦点距離がfoとなるワイド端
(POS=2)となる。
なおZM/C100のCPUは、S2に戻った後、何れのカメラ操
作もなされていなければ、S4、S8〜S10、S14、S15、S1
8、S20、S22、およびS4のズームループで各処理を繰り
返す。
(c)カムリング14がロック位置(POS=0)またはワ
イド端(POS=2)に停止している状態で、モード切換
スイッチ101をLOCKポジションまたはZOOMポジションか
らMACROポジションに切換えた場合: ZM/C100のCPUは、前述のロツクまたはズームループの
S10からS16に処理を進める。この時POS≦9であるか
ら、S17に、すなわち第18図のFWサブルーチンに処理を
進める。ここでは、S302にてズームモータ5を正転させ
ると共に、以下の動作を行う。
カムリング14の停止位置がPOS≦1の場合は、S303か
らS320に処理を進め、S320(第19図のPOSINサブルーチ
ン)、S322、およびS320のPOS値チェックループで各処
理を、POS=2になるまで繰返す。
POS=2になったら、S323にてモード切換スイッチ101
がMACROポジションであるとチェックすることを条件にS
310に処理を進める。以後の処理は、カムリング14の停
止位置がPOS≧2の場合の以下と同様である。
カムリング14の回動停止位置がPOS≧2の場合は、S30
3からS310に処理を進め、S310(第19図のPOSINサブルー
チン)、S312、S313、S314、およびS310のPOS値チェッ
クループで各処理を、POS=Cになるまで繰返す。この
ループは、POS≧Aになるまでは、S314にてモード切換
スイッチ101をチェックし、MACROポジションであること
を条件にループ処理を繰返す。
POS≧Aになると、S314を除いたS310(第19図のPOSIN
サブルーチン)、S312、S313、およびS310のPOS値チェ
ックループで各処理を、POS=Cになるまで繰返す。
POS=Cになったら、直ちにS325にてズームモータ5
を停止させ、カムリング14をPOS=Cのマクロ位置で停
止させて第16図のS2に戻る。以後は、カメラ操作が何ら
なされていないことを条件に、S4、S8〜S10、S16、S2
2、S4のマクロループで各処理を繰り返す。
(d)カムリング14がマクロ位置(POS=C)に停止し
ている時に、モード切換スイッチ101をMACROポジション
からZOOMポジションに切換えた場合: ZM/C100のCPUは、前述のロックループからS10より抜
け出てS14に進む。この時、POS=Cであるから、S14、S
15を経てS12、つまり第17図のRVサブルーチンに処理を
進める。S251を経てS252にてズームモータ5を逆転させ
るとともに、S253を経てS270に処理を進め、S270(第19
図のPOSINサブルーチン)、S272、およびS270のPOS値チ
ェックループで各処理を、POS=9になるまで繰り返
す。
POS=9になったらS272からS273に進み、S273にてモ
ード切換スイッチ101をチェックし、LOCKポジションに
切換えられていないことを条件に、S274にてt msec待つ
処理を行なった後、S275、S276にてズームモータ5を逆
転から正転に変える処理を行なってS277に処理を進め
る。そして、S277(第19図のPOSINサブルーチン)、S27
2、およびS277のPOS値チェックループで各処理を、POS
=Aになるまで繰り返す。
POS=AになったらS280にてズームモータ5を停止さ
せ、S2に戻り、次の操作を待つ。すなわちこの場合に
は、カムリング14の回動停止位置は、第10図に示す焦点
距離がf7′となるテレ端(POS=A)となる。
なおこの場合も、ZM/C100のCPUは前述の(b)と同様
にS2に戻った後は、何らのカメラ操作がなされていない
ことを条件に、前述のズームループで各処理を繰り返
す。
ここで、S274、S275、S276の処理を行なうのは、次の
ような理由による。
MACROポジションからZOOMポジションへの切換え時に
は、カムリング14をPOS=9側からPOS=Aに入った直後
で停止させるが、逆にPOS=AからPOS=9となった直後
にズームモータ5を逆転から正転に反転させてPOS=A
で停止させると、ズームモータ5における駆動伝達系の
歯車等のバックラッシュを除去しない状態でズームモー
タ5が停止する可能性がある。しかし、POS=9となっ
た時点でt msecの間ズームモータ5の逆転を続けさせる
ことで、POS=Aに戻すまでの機械的運動距離を稼ぎ、
その後ズームモータ5を正転させれば、正転側のバック
ラッシュを完全に除去した状態でPOS=Aにて停止でき
る。
(e)カムリング14がマクロ位置(POS=C)に停止し
ている時に、モード切換スイッチ101をMACROポジション
からLOCKポジションに切換えた場合: ZM/C100のCPUは、前述のマクロループからS10より抜
け出てS11に処理を進める。ここでPOS=CであるからS1
2に、つまり、第17図のRVサブルーチンに処理を進め、S
252にてカムリング14がLOCKポジション(POS=0)にな
る方向にズームモータ5を逆転させる。そして、S253か
らS270に処理を進め、S270(第19図のPOSINサブルーチ
ン)、S272、およびS270のPOS値チェックループで各処
理を、POS=9になるまで繰返す。
POS=9になると、S273でモード切換スイッチ101がLO
CKポジションにあるか否かをチェックし、LOCKポジショ
ンにあることを条件にS260に処理を進め、S260(第19図
のPOSINサブルーチン)、S262〜S264およびS260のPOS値
チェックループで各処理を、POS=0になるまで繰り返
す。
POS=0になると、S280にてズームモータ5を停止さ
せ、カムリング14をPOS=0のロック位置に停止させて
第16図のS2に戻り、次の処理を進める。
(f)カムリング14がズーム位置(2≦POS≦A)に停
止している時に、モード切換スイッチ101をZOOMポジシ
ョンからLOCKポジションに切換えた場合: ZM/C100のCPUは、前述のマクロループからS10より抜
け出てS11に進む。2≦POS≦AであるからS12、つま
り、第17図のRVサブルーチンに処理を進め、S252にてズ
ームモータ5を逆転させ、S253からS260に処理を進め
る。
POS=Aの場合には前述のS270、S272およびS273の処
理を経てS260に処理を進める。S260(第19図のPOSINサ
ブルーチン)、S262〜S264、およびS260のPOS値チェッ
クループでは、S264にてモード切換スイッチ101がLOCK
ポジションにあるか否かをチェックし、LOCKポジション
にあることを条件に、POS=0になるまで各処理を繰返
す。
POS=0になると、S262からS280に進み、ズームモー
タ5を停止させてカムリング14をPOS=0のロック位置
で停止させ、第16図のS2に戻り、次の処理を進める。
なおZM/C100のCPUは、S2に戻った後、何れのカメラ操
作もなされていなければ、S4、S8〜S11、およびS4のロ
ックループで各処理を繰り返す。
(g)カムリング14がズーム位置(2≦POS≦A)に停
止している時に、モード切換スイッチ101をZOOMポジシ
ョンからMACROポジションに切換えた場合: (c)におけるカムリング14の回動停止位置がPOS≧
2の場合と同様な処理により、カムリング14をマクロ位
置に停止させて、他の操作がなされていないことを条件
にマクロループの各処理を繰返す。
(h)前述の(c)のMACROポジションで動作中にLOCK
ポジションまたはZOOMポジションに切り換えた場合; 第18図のS314またはS323のチェックでモード切換スイ
ッチ101がMACROポジションでないことをチェックする
と、ZM/C100のCPUは、以下の動作をとる。
0≦POS≦1の時にモードが切換えられると、POS=2
の時にS323でこれをチェックし、S324を経てS325にてズ
ームモータ5を停止させ、カムリング14をワイド端に停
止させてS2に戻り、次の処理を進める。
2≦POS≦9お時にモードが切換えられると、S314で
これをチェックし、S325にてズームモータ5を直ちに停
止し、S2に戻る。すなわち2≦POS≦9の間でモード切
換スイッチ101がZOOMポジションに切り換えられると、
カムリング14の回動停止位置は、第10図に示す焦点距離
がfo〜f7の何れかになる任意位置となる。
A≦POS≦Cでモードが切換られると、これはチェッ
クされず、POS=CになるまでS310(第19図のPOSINサブ
ルーチン)、S312〜S313、およびS310のPOS値チェック
ループで各処理を繰返す。
POS=Cになると、S312からS325に処理を進めてズー
ムモータ5を停止させ、カムリング14をマクロ位置に停
止させてS2に戻り、次の処理を進める。
(i)前述の(e)(f)のLOCK動作中にMACROポジシ
ョンまたはZOOMポジションに切換えた場合; 第17図のS264、S273のチェックでモード切換スイッチ
101がLOCKポジション以外に切換えられていることをチ
ェックすると、ZM/C100のCPUは、以下の動作をとる。
POS≧AのときにLOCKポジション以外のポジションに
切換えられると、これはPOS=9になった時にS273でチ
ェックされ、S274〜276を経てS277に進み、S277(第19
図のPOSINサブルーチン)、S279、およびS277のPOS値チ
ェックループで各処理を、POS=Aになるまで繰返す。
POS=Aになると、S280にてズームモータ5を停止さ
せ、カムリング14をテレ端で停止させてS2に戻り、次の
処理を進める。
2≦POS≦9の時にLOCKポジション以外のポジション
に切換えられると、S264でチェックして直ちにS266、S2
67にてバックラッシュ除去動作を行い、S280にてズーム
モータ5を停止させ、S2に戻る。すなわち、2≦POS≦
9の間では、カムリング14の回動停止位置は、第10図に
示す焦点距離がfo〜f7の何れかになる任意位置となる。
POS≦1のときにLOCKポジション以外のポジションに
切換えられると、モードのチェックはせずに、S260(第
19図のPOSINサブルーチン)、S262、S263およびS260のP
OS値チェックループで各処理を、POS=0になるまで繰
り返す。
POS=0になったら、S280にてズームモータ5を停止
させてカムリング14をロック位置に停止させて、S2に戻
り、次の処理を進める。
以上要するに本実施例では、モード切換スイッチ101
をLOCKポジションまたはMACROポジションで動作を開始
すると、0≦POS≦2またはA≦POS≦Cにおいてモード
切換スイッチ101をLOCKポジションまたはMACROポジショ
ンから他の位置に切り換えても、初期動作は継続し、必
ずPOS=0,2,A,Cの何れかの位置で一旦停止し、その後に
切換えられたモードの動作に移る。
(2)ZM/C100のCPUが前述のロックループ、ズームルー
プ等のループ処理を実行中に、巻上モータ制御スイッチ
119が操作された場合; MC/U109のCPUはズームモータ作動禁止信号DISをオン
するので、ZM/C100のCPUは第16図のS4からS5に処理を進
める。そしてこのS5でパワーホールド信号PHをオン(出
力)することにより、MC/U109に巻上モータ111を回転さ
せることを許可し、これを受けてMC/U109のCPUは、巻上
モータ111の回転制御を開始する。
そしてMC/U109が巻上モータ111の制御を終了してズー
ムモータ作動禁止信号DISをオフすると、ZM/C100のCPU
はS6からS7に処理を進め、パワーホールド信号PHをオフ
してS2に戻る。
なお前述のロック、マクロ、ズームループ処理からS4
〜S7に分岐することにより、巻上モータ111の作動中ズ
ームモータ5の作動が禁止されるとともに、測光スイッ
チ103およびレリーズスイッチ123の操作も無視される。
(3)ZM/C100のCPUが前述のズームループの各処理を実
行している時にズームスイッチ102をTELE側に操作した
場合 ZM/C100のCPUは、第16図のS18からS19に処理を進め
て、第20図に示すTELEサブルーチンをコール実行する。
まずS190にてワイド端フラッグF wideを「0」にリセ
ットした後、カムリング14の回動停止位置がPOS=Aの
テレ端ならズームモータ5を回転させる必要がないた
め、直ちに第16図のS2に戻り、テレ端以外(このTELEサ
ブルーチンがコールされるときは2≦POS≦9となって
いる)なら、S192にてズームモータ5を正転させた後、
S193に処理を進める。S193(第19図のPOSINサブルーチ
ン)、S195、S196、およびS193のPOS値チェックループ
で、ズームスイッチ102がTELE側から中立位置に戻され
ないことを条件に、カムリング14の回動位置がPOS=A
となるのを待ち、POS=Aとなったら、S197にてズーム
モータ5を停止させる処理を行なった後、第16図のS2に
戻る。
このようにズームスイッチ102をTELE側に操作する
と、そのTELE操作が維持されていれば、カムリング14が
テレ端で停止する。但し、テレ端に向う途中でズームス
イッチ102が開放されて中立位置に復帰した場合は、S19
6からS197に進んでズームモータ5は直ちに停止され
る。すなわちズームスイッチ102を所要タイミングでTEL
E側から中立位置に戻すことによって、カムリング14を
2≦POS≦9に対応する任意の位置(任意の焦点距離)
で停止させることができる。
(4)ZM/C100のCPUが前述のズームループの各処理を実
行している時に、ズームスイッチ102をWIDE側に操作し
た場合: ZM/C100のCPUは、第16図のS20からS21に処理を進めて
第21図に示すWIDEサブルーチンをコール実行する。
まずS210にてワイド端フラッグF wideが「1」か否か
をチェックし、F wide=1ならカムリング14の回動停止
位置がPOS=2のワイド端であり、ズームモータ5を回
転させる必要がないため、直ちに第16図のS2に戻り、F
wide=0ならS211にてズームモータ5を逆転させる。
そして、S212にて時間t msecだけ次の処理を待つ処理
を行なうが、これはズームスイッチ102をWIDE側に操作
した直後に中立位置に戻した場合に、ズームモータ5の
逆転動作分が不確定になり、その逆転動作分によってS2
24、S225によるバックラッシュ除去動作の方が大きくな
るおそれがあるためである。
S212の処理後、S213に進み、S213(第19図のPOSINサ
ブルーチン)、S215、S223、およびS213のPOS値チェッ
クループで、ズームスイッチ102がWIDE側から中立位置
に戻されないことを条件に、カムリング14の回動位置が
まずPOS=1となるのを待つ。
POS=1となったら、S216、S217にて、前述したバッ
クラッシュ除去動作を行なうとともに、S218(第19図の
POSINサブルーチン)、S220、およびS218のPOS値チェッ
クループで各処理を行なって、バックラッシュを除去し
つつPOS=2になるのを待つ。
そしてPOS=2であるワイド端になったら、S221にて
ワイド端フラッグF wideを「1」にセットした後、ズー
ムモータ5の回転を停止してから第16図にS2に戻る。
このようにズームスイッチ102をWIDE側に操作する
と、そのWIDE操作が維持されていれば、カムリング14は
ワイド端で停止する。
勿論、ワイド端に向かう途中でズームスイッチ102が
開放されて中立位置に復帰した場合は、S223からS224、
S225のバックラッシュ除去処理を経てS226にてズームモ
ータ5を停止する。すなわちズームスイッチ102の所要
のタイミングでWIDE側から中立位置に戻すことによっ
て、カムリング14を2≦POS≦9に対応する任意の位置
(任意の焦点距離)で停止させることができる。
以上の各動作中に、スイッチスキャンコントロール処
理中においてコードの読取りエラーを生じ、POS変換し
た結果が異常なPOS=Fになったとしても、各POS値チェ
ックループにおいて、POSINサブルーチンにより、その
異常なPOS変換結果は無視し、その直前の正常なPOS値の
まま処理を進めるので、何等ズームモータ5の停止等の
中断なく動作が継続し、スムースな撮影動作が可能にな
る。
最後に、第16図のS22以降の処理について説明する。
ZM/C100のCPUが前述のズームループの各処理を実行し
ている時に、レリーズボタン99を操作して測光スイッチ
103をオンする(但し、巻上モータ制御スイッチ119がオ
ンしないことが条件)と、ZM/C100のCPUはS22からS23以
降に処理を進める。
まずS23では、パワーホールド信号PHをオンして、MC/
U109を作動させる。次にS24では、MC/U109からのズーム
モータ作動禁止信号DISがオンしたか否かをチェックす
ることによって、MC/U109が作動したかどうかを確認
し、それを確認できたら、S25にてS9のPOS変換結果をMC
/U109にシリアル転送するために、そのPOS変換結果(ズ
ームコードデータ)を出力レジスタにセットするととも
に、MC/U109からのクロックCLKに同期してそのセットデ
ータをシリアル信号SOに乗せ、MC/U109へシリアル転送
する。
そしてS26にて上記転送処理が終了するのを待ち、転
送処理が終了したら、S27に処理を進める。
S27では、MC/U109からスイッチチェック/動作終了デ
ータを乗せたシリアル信号SIが入力されるのを待ち、シ
リアル信号SIが入力されたら、S28にてその入力データ
をチェックする。
そして入力データがMC/U109の動作終了を示す動作終
了データ(パワーホールドオフ要求データ)ENDならS29
に、測光スイッチチェックデータSWSCHKならS31に、モ
ード切換スイッチのLOCKチェックデータLOCKCHKならS34
に、それぞれ処理を進める。
S29では、MC/U109の動作が終了しているということ
で、パワーホールド信号PHをオフし、その後S30にてMC/
U109からのズームモータ作動禁止信号DISがオフしたこ
とを確認してからS2に戻る。
S31では、測光スイッチ103がオンしているか否かをMC
/U109に知らせるために、パワーホールド信号PHを一旦
オフし、次のS32にて前述したS2と同様な処理により各
スイッチデータを入力する。
そして、S33において、S32に入力したデータに基づい
て測光スイッチ103がオンしているか否かをチェック
し、オンしていなければS30にてズームモータ作動禁止
信号DISがオフするのを待ってS2に戻る。
すなわち測光スイッチ103がオフの場合、S31の処理で
パワーホールド信号PHをオフしたことが有効になる。
また測光スイッチ103がオンしていれば、S36にて、S3
2での入力データに基づき、モード切換スイッチ101がLO
CKポジションに切換わっているか否かをチェックし、LO
CKポジションに切換わっていれば、測光スイッチ103が
オンしていることを知らせる必要がないので、前述のS3
0を介してS2に戻る。
そしてモード切換スイッチ101がLOCKポジションに切
換わっていなければ、S37にてパワーホールド信号PHを
再度オンしてS27に戻る。
すなわちZM/C100のCPUは、MC/U109から測光スイッチ1
03がオンしているか否かを聞いてきた場合、測光スイッ
チ103がオンしていたら、そのことを、パワーホールド
信号PHをオン、オフさせることで知らせる。
最後に、S34〜S37、S30では測光スイッチ103の場合と
同様にして、モード切換スイッチ101がLOCKポジション
に切換わっているか否かをMC/U109に知らせる。
なお上記S23〜S37において、ZM/C100からMC/U109へ転
送されるズームコードデータ(POS変換結果)および測
光スイッチ103のオンデータは、MC/U109において次のよ
うに利用される。
ズームコーダデータは、変倍位置に応じて変化する開
放F値を表すデータとしてシャッタブロック23のシャッ
タスピード可変制御に供せられるとともに、MACROポジ
ションを表すPOS=Cは、測距装置120による測距データ
がMACRO範囲を越えている場合に、表示装置115における
ファインダ内の表示を点灯して、影響者に警告を与え、
かつこの時にレリーズスイッチ123の作動を無視する制
御に供せられる。
また測光スイッチ103のオンデータは、測光装置121の
起動制御に供せられる。
なお上記実施例では、バッテリ106をバッテリケース
に収納した時点で、レギュレータ105を無条件に作動さ
せるようにした例について述べたが、例えば、バッテリ
106からレギュレータ105への給電ラインに手動スイッチ
を介挿し、ZM/C100の作動開始を撮影者のこの手動スイ
ッチのオン動作によって行なわせるようにすることもで
きる。
なお、本実施例の説明では、多段焦点距離調節式のズ
ームレンズを備えたレンズシャッタ式カメラに本発明を
適用した例について説明したが、本発明は、自動測距装
置付のレンズシャッタ式カメラにおいて、測距信号に応
じてレンズ系を駆動する場合のレンズ位置制御にも適用
できる。
また、レンズ鏡筒の移動機構は、回動せずに直進する
ものであってもよい。この場合は、各コードの4ビット
をレンズ鏡筒の円周方向(進退方向に対して直交する方
向)に、各コードをレンズ鏡筒の進退方向に沿って並
べ、各ブラシを円周方向に設ける。
「発明の効果」 以上のように本発明は、レンズ鏡筒の位置を表わすコ
ードを読取りエラーを生じても、そのエラーは無視して
その直前の正常なコードを基に処理されるので、何等モ
ータの停止等の中断なく動作が継続し、スムースな撮影
動作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したレンズシャッタ式カメラの一
実施例を示す主要要素の概念的斜視図、 第2図は主に鏡筒ブロック、測距装置の発光部と受光部
と近距離補正光学素子およびズームモータの配置を示す
正面図、 第3図は第2図の平面図、 第4図および第5図は、それぞれ第2図のIV−IV線およ
びV−V線に沿う断面図、 第6図は鏡筒ブロックの縦断面図、 第7図はカムリングの前群用カム溝および後群用カム溝
の展開図、 第8図は鏡筒ブロックの分解斜視図、 第9図は、コード板およびこのコード板によるズームコ
ードおよびこれによる停止ポジションを示す図表、 第10図は、第9図のコード板によるズームコードおよび
これによる停止ポジションを示す図表、 第11図、第12図、および第13図は本発明を適用したカメ
ラの各操作スイッチの配置例を示す正面図、背面図、お
よび平面図、 第14図は本発明を適用したカメラの制御系を示すブロッ
ク図、 第15図はズームモータのドライブ回路図、 第16図、第17図、第18図、第19図、第20図および第21図
は本発明を適用したカメラの動作を示すフローチャート
である。 1……鏡筒ブロック、2……ファインダおよびストロボ
ブロック、3……発光部、4……受光部、4e……近距離
補正光学素子、5……ズームモータ、14……カムリン
グ、20、21……ズーミングカム溝、53……カム板、54…
…ファインダブロック、55……変倍カム溝、54……パラ
ラックス補正カム溝、57……ストロボカム溝、90……コ
ード板、92……ブラシ、99……レリーズボタン、100…
…ズームモータコントロールユニット、101……モード
切換スイッチ、102……ズームスイッチ、103……測光ス
イッチ、104……ズームエンコーダ、109……メインコン
トロールユニット、107……ズームモータドライブ回
路、L1〜L6……レンズ、P1……偏角プリズム。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回動または進退して撮影レンズ系を光軸に
    沿って移動するレンズ鏡筒と;このレンズ鏡筒を駆動す
    るレンズ駆動モータと;上記レンズ鏡筒に設けられ、レ
    ンズ鏡筒の位置をコード化するコード化手段と;このコ
    ード化手段のコードを読取るコード読取り手段と;この
    コード読取り手段で読取ったコードに基づいてレンズ鏡
    筒の位置を制御する制御手段とを備えたカメラにおい
    て、 上記コード読取り手段が読取ったコードが異常コードで
    ある場合には、該異常コードは読取らなかったものとし
    てレンズ鏡筒の位置を制御する異常コード処理手段を備
    えていることを特徴とするカメラのレンズ駆動モータ制
    御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、コード読取り手段が、
    周期的にコードを読取ってレンズ鏡筒の位置を検出する
    カメラのレンズ駆動モータ制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、コード読取り
    手段が読取ったコードが異常コードである場合には、該
    コード読取り手段が最後に読み取った正常コードを基に
    レンズ鏡筒の位置を制御する異常コード処理手段を備え
    ているカメラのレンズ駆動モータ制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、撮影レンズ系が、焦点
    距離を段階的に変更可能な変倍レンズ系からなり、レン
    ズ鏡筒が、回動して上記変倍レンズ系を駆動するカムリ
    ングであって、コード化手段が、上記カムリングの周囲
    に貼付されたコード板であって、コード読取り手段が、
    上記コード板と摺接するブラシを有するカメラのレンズ
    駆動モータ制御装置。
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