JP2528120Y2 - ズ−ムレンズ系駆動装置 - Google Patents

ズ−ムレンズ系駆動装置

Info

Publication number
JP2528120Y2
JP2528120Y2 JP1987015853U JP1585387U JP2528120Y2 JP 2528120 Y2 JP2528120 Y2 JP 2528120Y2 JP 1987015853 U JP1987015853 U JP 1987015853U JP 1585387 U JP1585387 U JP 1585387U JP 2528120 Y2 JP2528120 Y2 JP 2528120Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zoom
pos
lens
mode
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987015853U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63124230U (ja
Inventor
紀夫 沼子
武夫 小林
Original Assignee
旭光学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to KR1019970701458A priority Critical patent/KR100233790B1/ko
Priority to KR1019970701456A priority patent/KR100233788B1/ko
Priority to JP1987015853U priority patent/JP2528120Y2/ja
Application filed by 旭光学工業株式会社 filed Critical 旭光学工業株式会社
Priority to DE8787902774T priority patent/DE3780911T2/de
Priority to AT87902774T priority patent/ATE79184T1/de
Priority to EP87902774A priority patent/EP0267298B1/en
Priority to KR1019970701457A priority patent/KR100233791B1/ko
Priority to KR1019920702303A priority patent/KR970005424B1/ko
Priority to KR1019970701460A priority patent/KR100233789B1/ko
Priority to PCT/JP1987/000292 priority patent/WO1987007036A1/en
Priority to KR1019950703054A priority patent/KR960009241B1/ko
Priority to AU73946/87A priority patent/AU597984B2/en
Priority to DE8718010U priority patent/DE8718010U1/de
Priority to KR1019970701455A priority patent/KR0160082B1/ko
Priority to US07/143,946 priority patent/US4936664A/en
Priority to EP19910115780 priority patent/EP0473199A3/xx
Priority to KR1019880700026A priority patent/KR0163414B1/ko
Priority to CA000536921A priority patent/CA1293144C/en
Priority to DE8718130U priority patent/DE8718130U1/de
Publication of JPS63124230U publication Critical patent/JPS63124230U/ja
Priority to AU53236/90A priority patent/AU633555B2/en
Priority to AU53237/90A priority patent/AU630686B2/en
Priority to US07/510,676 priority patent/US5162831A/en
Priority to US07/884,479 priority patent/US5280317A/en
Priority to KR92702304A priority patent/KR970005425B1/ko
Priority to AU28561/92A priority patent/AU646359B2/en
Priority to US08/362,753 priority patent/US5475456A/en
Priority to US08/456,407 priority patent/US5740476A/en
Priority to US08/487,156 priority patent/US5598240A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2528120Y2 publication Critical patent/JP2528120Y2/ja
Priority to US08/845,263 priority patent/US5897227A/en
Priority to HK97101633A priority patent/HK1000146A1/xx
Priority to US08/925,486 priority patent/US6094535A/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Priority to US10/615,879 priority patent/US20040033070A1/en
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、撮影光学系としてモータ駆動のズームレン
ズを用いたズームレンズ系駆動装置に関するものであ
る。
「従来技術およびその問題点」 ズームレンズは従来、手動で駆動されている。しか
し、これをモータで駆動することにより、ユーザの負担
を軽減することが可能である。
「考案の目的」 本考案は、ズームレンズを備えたカメラであって、ズ
ーミングをパワー化したカメラに好適なズームレンズ系
駆動装置を提供することを目的とする。
「考案の概要」 本考案によるズームレンズ系駆動装置は、ズームモー
ドにおけるズームレンズ系の最後(最新)のレンズ位置
(焦点距離)を記憶しておき、ズームモードから他の特
定モードに変化した後再びズームモードに戻ったときに
は、その記憶しているレンズ位置にズームレンズ系を駆
動する機能を与えるものである。
本考案によるズームレンズ系駆動装置は、焦点距離を
連続的に変化させるズームレンズ系;このズームレンズ
系を駆動するズームモータ;上記ズームレンズ系を、予
め定めたズーミング範囲内で駆動するズームモードと、
上記ズーミング範囲を挟む特定レンズ位置のいずれかの
位置まで駆動する特定モードのいずれかの動作モードに
切換える動作モード切換スイッチ;上記ズームレンズ系
のレンズ位置を検出する位置検出手段;上記ズームモー
ドから上記特定モードに切り換えられた時の、上記レン
ズ位置検出手段が検出した上記ズームレンズ系のレンズ
位置を記憶する記憶手段;および、上記ズームレンズ系
が上記ズーミング範囲内に位置しているときに上記ズー
ムモードから上記特定モードに切り換えられたときに
は、上記ズームモータを駆動して上記ズームレンズ系を
上記特定レンズ位置まで駆動し、上記ズームレンズ系が
上記特定レンズ位置に移動した後に上記特定モードから
上記ズームモードに切り換えられたときには、上記ズー
ムモータを駆動して上記ズームレンズ系を上記記憶手段
が記憶しているレンズ位置ないしその近傍位置まで駆動
する駆動手段;を備え、この駆動手段はさらに、上記ズ
ームレンズ系が上記ズーミング範囲内に位置していると
きに上記ズームモードから上記特定モードに切り換えら
れて上記ズームモータを起動した後、上記ズームレンズ
系が上記特定レンズ位置に到達する前に上記特定モード
から上記ズームモードに切り換えられたときには、直ち
に上記ズームモータを反転させて、上記ズームレンズ系
を上記記憶手段が記憶したレンズ位置ないしその近傍位
置まで駆動すること、に特徴を有する。
この構成からなる本考案によると、ズームモードから
特定モードに切換えられると、切換え時のレンズ位置が
記憶手段に記憶され、切換えられた特定モードに対応す
るレンズ位置までズームレンズ系が駆動される。ここ
で、ズームレンズ系が特定位置に達する前に動作モード
が特定モードからズームモードに切換えられると、上記
ズームレンズ系の移動方向が上記特定位置方向から記憶
手段に記憶されているレンズ位置方向に反転して、ズー
ムレンズ系が上記レンズ位置に復帰する。
「考案の実施例」 以下本考案を、レンズシャッタ式カメラに適用した実
施例に基づいて説明する。
本考案を適用したレンズシャッターカメラは、第2図に
その全体の概略を示すように、ズームレンズの鏡筒ブロ
ック1、ファインダおよびストロボブロック(以下単に
ファインダブロックという)2、測距装置(AF装置)の
発光部3と受光部4、ズーミング用のズームモータ5と
を備えている。これらの要素は、カメラボディの固定部
となる台板6(第3図ないし第5図参照)上に固定され
ている。
すなわち、台板6は、光軸と直角をなす鏡筒支持板部
6aと、この鏡筒支持板部6aの上端を直角に曲折した水平
支持板部6bと、この水平支持板部6bに対して直角をなす
モータ支持板部6cとを有していて、鏡筒支持板部6aに鏡
筒ブロック1が支持されている。またモータ支持板部6c
には、鏡筒ブロック1の上部中央に位置するズームモー
タ5が固定され、このズームモータ5の両側に、水平支
持板部6bに固定された発光部3と受光部4が位置してい
る。ファインダブロック2は、この水平支持板部6bの正
面右方に固定される。6eは、スペーサ6fを介してモータ
支持板部6cに固定したギヤ列支持プレートである。
鏡筒ブロック1は、ズームモータ5によって駆動され
る。鏡筒ブロック1の構造を第7図ないし第11図につい
て説明する。台板6の鏡筒支持板部6aには、固定ねじ10
を介して後固定板11が固定されている。この後固定板11
には光軸と平行でこれの周囲に位置する4本のガイドロ
ッド12が固定されていて、このガイドロッド12の先端に
前固定板13が固定されている。以上が鏡筒ブロック1の
主たる固定要素である。
後固定板11と前固定板13の間には、カムリング14が回
転自在に支持されており、このカムリング14の外周に、
ピニオン7と直接またはギヤ列を介して噛み合うギヤ15
が固定ねじ15a(第7図)で固定されている。このギヤ1
5は、カムリング14の回動範囲をカバーするセクタギヤ
でよい。カムリング14には、前群用、後群用のズーミン
グカム溝20、21が切られている。
第8図はズーミングカム溝20、21の展開図で、後群用
のズーミングカム溝21は広角端固定区間21a、変倍区間2
1b、望遠端固定区間21cを有している。これに対し前群
用のズーミングカム溝20は、バリヤブロック30の開閉区
間20a、レンズ収納区間20b、広角端固定区間20c、変倍
区間20d、望遠端固定区間20e、マクロ繰出区間20f、お
よびマクロ端固定区間20gを有している。これら各区間
の回動角度は、ズーミングカム溝20の開閉区間20a、レ
ンズ収納区間20b、および広角端固定区間20cの合計角度
θ1が、ズーミングカム溝21の広角端固定区間21aの角
度θ1と同一であり、変倍区間20dと変倍区間21bの角度
θ2が同一であり、望遠端固定区間20e、マクロ繰出区
間20f、およびマクロ固定区間20gの合計角度θ3が望遠
端固定区間21cの角度θ3と同一である。なおこの実施
例の具体的なズーミング範囲は35mm〜70mmである。
このズーミングカム溝20およびズーミングカム溝21に
は、ガイドロッド12に移動自在に嵌めた前群枠16のロー
ラ17および後群枠18のローラ19が嵌まる。前群枠16に
は、固定ねじ22aを介して飾枠22が固定され、さらにシ
ャッタブロック23が固定されている。前群レンズL1を保
持した前群レンズ枠24は、このシャッタブロック23とヘ
リコイド25によって螺合しており、またシャッタブロッ
ク23のレンズ繰出レバー23aと係合する腕24aを有してい
る。したがってレンズ繰出レバー23aが円周方向に回動
し、これに伴ない前群レンズ枠24が回動すると、前群レ
ンズ枠24はヘリコイド25に従って光軸方向に移動する。
後群レンズL2は、後群枠18に直接固定されている。
シャッタブロック23自体は周知のものである。内蔵し
たパルスモータによって、後述する測距装置からの測距
信号に応じた角度だけレンズ繰出レバー23aを回動さ
せ、さらに閉じられているシャッタ(セクタ)23bを所
定時間開いた後再び閉じてから、レンズ繰出レバー23a
を元の位置に復帰させる。このようなシャッタブロック
23は、例えば特開昭60−225122号、特開昭60−235125号
等によって広く知られている。本考案はこのようなシャ
ッタブロックを基本的にそのまま利用するものである。
次に第9図ないし第11図につき、バリヤブロック30を
説明する。このバリヤブロック30は、カムリング14を開
閉区間20aの範囲で回動させたとき、その回動力を駆動
力として前群レンズL1の前方に位置する一対のバリヤ3
1、31を開閉するものである。バリヤ31、31は、バリヤ
ブロック30の前端面にピン32で枢着されている。
この一対のバリヤ31、31は対称形に向き合っていて、
光軸上に突出するバリヤ板部31aと、ピン32に関しこの
バリヤ板部31aの反対側に延びる駆動腕部31bを有し、こ
の駆動腕部31bに植設したピン33に、開閉ばね34の作用
腕34aが係合している。開閉ばね34は、例えば合成樹脂
の成形品から構成するもので、作用腕34aとY字状をな
すばね腕34bおよび駆動腕34cを有し、バリヤブロック30
にピン35で枢着されている。ばね腕34bは飾枠22内壁に
当接して、常時は作用腕34aを介しバリヤ板部31aが光路
から退避する方向の付勢力を与えている。駆動腕34c
は、飾枠22に半径方向に移動可能に嵌めた開閉ピン36の
フランジ部36aと係合しており、この開閉ピン36の頭部
は前固定板13にピン37で枢着した連動レバー38の自由端
部と係合している。
開閉ピン36は、外力が加わらない状態では、開閉ばね
34のばね腕34bのばね力により、半径方向の突出端に位
置し、このときバリヤ板部31aは、光路から退避する。
すなわちバリヤを開く。これに対し、連動レバー38を介
して開閉ピン36が半径方向内方に押されると、駆動腕34
cが押される結果、作用腕34aを介してバリヤ31が回動
し、そのバリヤ板部31aを光路上に位置させる。すなわ
ち前群レンズL1の前方を閉塞する。そして連動レバー38
は、カムリング14内面に突出形成した閉塞突起40によっ
て、カムリング14が上記区間開閉区間20a内を回動した
とき押圧される。よってズームモータ5によってカムリ
ング14を一方の回動端に回動させると、自動的にバリヤ
が閉まることとなる。
次に第12図ないし第15図につき測距装置(AF装置)を
説明する。発光部3と受光部4を有する測距装置は、従
来各種のタイプが知られているが、この実施例では、受
光素子として位置検出素子(例えばPSD)を用いた三角
測距原理に基づくタイプが用いられている。第12図はそ
の概念図で、発光部3は、LED等の光源3aと、投光レン
ズ3bを備え、受光部4は、光源3aに対し基線長Lだけ離
れたPSD4aと、受光レンズ4bを備えている。CCDが多数の
受光素子からなっているのに対し、PSD4aは周知のよう
に細長い一個の受光素子で、一個の共通端子(カソー
ド)Cと、この共通端子Cと極性の異なる二個の端子
(アノード)A、Bを持っている。
この測距装置は、光源3aを発光させ、被写体で反射し
た反射光をこのPSD4aに入射させると、被写体Oの距離
によって、受光面に当る光の位置が異なり、端子A、B
からその光点の位置に対応して光電流が生じる。よって
この光電流を測定することで、被写体距離が分る。以上
がPSD4aを用いた三角測距の測距原理である。
この測距データに基づき、前述のシャッタユニット23
に動作信号を与えることにより、ズーミング範囲すべて
において、自動フォーカシングを行なわせることができ
る。すなわちシャッタユニット23のパルスモータに測距
データに基づく駆動パルスを与えると、レンズ繰出レバ
ー23aがそのパルスに応じた角度だけ回転して前群レン
ズ枠24をともに回転させる。したがってヘリコイド25に
より、前群レンズ枠24(前群レンズL1)が合焦位置とな
るように、光軸方向に移動する。本考案はこれ以外の測
距原理に基づくAF装置を用いることもできる。
三角測距原理による測距精度は、原則として発光部3
と受光部4の間の距離、すなわち基線長Lに依存するか
ら、両者の距離は可及的に大きくするのがよい。本考案
においては、この基線長を大きくするとともに、大きく
した結果生じる発光部3と受光部4の間に、ズームモー
タ5を配置している。おのズームモータ5の位置は、測
距装置の基線長を増大させると同時に、カメラ全体の小
型化を図る上で有効である。ズームモータ5は、台板6
に一体に曲折形成したモータ支持板6cに固定され、その
駆動軸5aにピニオン7が固定されている。
なお上述のように、本実施例のレンズシャッタ式カメ
ラは、カムリング14に、前群レンズL1を望遠端からさら
に前方に移動させる(繰出す)ズーミングカム溝20fが
備えられている。このマクロ撮影時において、上記発光
部3と受光部4による測距装置をそのまま動作させる
と、PSD4aには近傍位置の被写体からの反射光が入射し
ない。すなわち、測距ができないから、シャッタブロッ
ク23に駆動信号(測距データ)を与えることができな
い。本実施例は、このマクロ撮影時においても、正しく
被写体位置を検出するための新規な構成を備えている。
第13図ないし第15図についてこのマクロ撮影時における
測距装置を説明する。
測距装置の受光部4の前面には、マクロ撮影時に限
り、2つの全反射面をもつプリズム4cとマクロ4dからな
る近距離補正光学素子4eが進出する。プリズム4cは測距
装置の基線長を光学的に延長する効果と、光線を屈折さ
せる効果を持っている。マスク4dは、必要な光路以外の
光を遮るためのもので、被写体側の開口4fと、受光レン
ズ4b側の開口4gを有している。開口4fは、受光レンズ4b
の光軸に対し、投光レンズ3bの光軸から離れる側に距離
lだけ隔たらせてスリット状に開けられており、開口4g
は受光レンズ4bの光軸位置に対応させてスリット状に開
けられている。
この構成によると、近接撮影時には第13図に示すよう
に、プリズム4cの効果により、測距装置の受光レンズ4b
の光軸を基線長Lの方向にlだけ平行移動させるととも
に、有限距離において、受光レンズ4bの光軸と投光レン
ズ3bの光軸を交差させることができる。
従来のこの種測距装置において近距離補正を行なうた
め、測距光学系の前面に測距光を屈折させる効果のみを
有するプリズムを配置する技術は知られている。しかし
この従来技術では、近接撮影時における被写体距離の変
化に対するPSD4a上のスポット像のずれ量が不足し、正
確なピント補正ができないという問題があった。これに
対し、上記のように、測距光線を屈折させるだけでな
く、基線長Lの方向にlだけ平行移動させる本近距離補
正装置によれば、基線長をL+lとして被写体距離に対
するPSD4a上のスポット像のずれ量を増加させるととも
に、プリズム4cの角度δ1、屈折率等を適当に設定する
ことにより、正しい被写体距離を検出することができ
る。よってこの測距データに基づいてシャッタブロック
23を駆動すると、マクロ撮影であっても正しいピントの
写真を得ることができる。
この近距離補正光学素子4eは、第2図ないし第5図に
示すように、受光部4の下方に位置する軸41によって台
板6に枢着したアーム42の一端に固定されており、この
アーム42の他端には、連動突起43が一体に設けられてい
る。このアーム42は外力が加わらない状態では直線性を
保持するが、外力が加わると、弾性的に変形する可撓性
を有している。また近距離補正光学素子4eは、引張ばね
46によって、常時は受光部4の前方から退避する方向に
回動付勢されている。そしてカムリング14には、これが
マクロ撮影位置に回動したとき上記連動突起43と係合し
て近距離補正光学素子4eを受光部4の前面に進出させる
進出突起44が設けられている。進出突起44は、光学素子
4eを受光部4の前面より大きく回動させるように位置お
よび形状が定められているが、近距離補正光学素子4eの
進出突起44による回動端は、台板6と一体のギヤ支持板
6eの側面が規制し、進出突起44にオーバチャージ分は、
アーム42の可撓性で吸収される。
以上の構造によれば、カムリング14がマクロ撮影位置
に回動したときに、自動的に近距離補正光学素子4eを受
光部4の前面に位置させることができる。
なお発光部3と受光部4を有する測距装置からのシャ
ッタブロック23への駆動信号は、図示しないフレキシブ
ルプリント基板(FPC基板)を介して行なわれる。この
フレキシブルプリント基板は、前群レンズL1および後群
レンズL2の全移動域において、余裕を持って伸展し、か
つ折畳まれるように、カムリング14の内側に曲折配置さ
れる。
次に再び第2図に戻って、ファインダブロック2を説
明する。ファインダブロック2には、ファインダ装置8
とストロボ装置9が含まれる。このファインダ装置8と
ストロボ装置8はともに、鏡筒ブロック1の焦点距離の
変化に連動させて、ファインダ視野を変化させ、かつス
トロボの照射角(光強度)を変化させるものである。そ
のための動力源は、上記ズームモータ5が用いられる。
カムリング14のギヤ15には、上記ピニオン7とは別のピ
ニオン50が噛み合っていて、このピニオン50の軸51は、
台板6の後方に延長され、その後端に減速ギヤ列52が設
けられている。減速ギヤ列52の最終ギヤ52aは、カム板5
3のラック53aに噛み合っている。カム板53は左右方向に
摺動可能で、その後端の下方曲折部53bの先端(下端)
にラック53aが一体に設けられている。減速ギヤ列52
は、ギヤ15の回転を減速し、カムリング14の動きを縮小
してカム板53に与えるものである。カム板53には、ファ
インダ装置8用の変倍カム溝55と、パララックス補正カ
ム溝56、およびストロボ装置9用のストロボカム溝57が
設けられている。
ファインダ装置8のレンズ系は、基本的には、固定さ
れた被写体側レンズ群L3と接眼レンズ群L4、および可動
の変倍レンズ群L5からなり、さらに、マクロ撮影時用の
偏角プリズムP1を備えている。変倍レンズ群L5は鏡筒ブ
ロック1の変倍操作による撮影画面と、ファインダ装置
8による視野を一致させるものであり、偏角プリズムP1
はマクロ撮影時のみ光軸上に進出して特にパララックス
を補正する。すなわちレンズシャッタ式カメラでは、パ
ララックスが避けられず。その量は近距離撮影程大きく
なるが、本実施例のカメラはマクロ撮影が可能であり、
このときパララックスの量が大きくなることから、マク
ロ撮影時に限って、下方が厚く上方が薄い楔形の偏角プ
リズムP1を光路に入れて、光路を下方に屈曲させ、撮影
部分により近い部分を観察できるようにしている。第23
図は偏角プリズムP1を入れたときの光路の概略を示して
いる。
またストロボ装置9は、撮影レンズの焦点距離が長焦
点のとき程、つまりレンズを繰出す程照射角を絞る一
方、マクロ撮影時には、照射角を逆に広げて被写体に対
する光量を落すものである。このためこの実施例ではフ
レネルレンズL6を固定し、キセノンランプ58を保持した
反射笠59を光軸方向に動かすようにしている。
そこで、次にファインダ装置8およびストロボ装置9
に以上の動きを与えるための具体的構造例を第16図ない
し第25図について説明する。台板6に固定されるファイ
ンダブロック54上には、ファインダ親板60が固定され、
このファインダ親板60に、カム板53の直進ガイド溝61に
嵌まるガイドピン62が固定されている。カム板53は、こ
の直進ガイド溝61およびガイドピン62と、カム板53の前
方の浮き上りを抑える、ファインダ親板60に切起し片と
して形成した抑えガイド60aとにより、摺動方向を左右
方向に規制している(第16図、第17図)。
ファインダ親板60には、前後方向の変倍レンズガイド
溝63、偏角プリズムガイド溝64、およびストロボガイド
溝65が切られていて、変倍レンズガイド溝63には、変倍
レンズ群L5を支持した変倍レンズ枠66のガイド突起66a
が嵌まり、偏角プリズムガイド溝64には、偏角プリズム
作動板67のガイド突起67aが嵌まり、ストロボガイド溝6
5には、反射笠59を固定したストロボケース68のガイド
突起68aが嵌まって、これらの要素の移動方向を前後方
向に規制している。そしてガイド突起66a、67a、68aに
は、それぞれ従動ピン69、70、71が植設されており、こ
れらの従動ピンがそれぞれ、上記変倍カム溝55、パララ
ックス補正カム溝56、およびストロボカム溝57に嵌まっ
ている。したがってカム板53が左右に移動すると、変倍
レンズ枠66、偏角プリズム作動板67、ストロボケース68
が、これらのカム溝55、56、57の形状にしたがって、そ
れぞれ前後に移動することとなる。
変倍カム溝55、パララックス補正カム溝56、ストロボ
カム溝57の各区間は、第8図においてカムリング14のズ
ーミングカム溝20、21について説明した各区間と対応す
る。すなわち変倍カム溝55は、広角端固定区間55a、変
倍区間55b、および望遠端固定区間溝55cを有していて、
これらの各区間の角度θ1、θ2、θ3は第8図と対応
関係にある。これに対しパララックス補正カム56は、非
突出区間56a、突出運動区間(マクロ繰出区間)突出運
動区間56b、突出位置固定区間(マクロ端固定区間)56c
を有する。ストロボカム溝57は、広角端固定区間57a、
変倍区間57b、望遠端固定区間57c、マクロ繰出区間57
d、およびマクロ端固定区間57eを有する。これらの各カ
ム溝55、56、57と、上記ズーミングカム溝20、21の関係
を第26図に示している。
変倍レンズ群L5を支持した変倍レンズ枠66は、第20図
に示すように、ファインダブロック54のガイド面54a上
に懸垂状に移動自在に支持されている。そして、これが
変倍カム溝55に従って移動すると、被写体側レンズ群L
3、接眼レンズ群L4および変倍レンズ群L5を含むファイ
ンダ光学系の倍率が変化し、鏡筒ブロック1による撮影
範囲と、ファインダ視野とがほぼ一致する。このような
光学系は簡単なレンズ設計技術で得ることができる。
次に主に第21図ないし第23図により、偏角プリズム作
動板67について説明する。まず合成樹脂製の上記偏角プ
リズムP1は、その両側下端の支点ピン74がファインダブ
ロック54に回動自在に支持されている。支点ピン74に
は、付勢するトーションばね75が掛け回され、このトー
ションばね75の一端が、偏角プリズムP1の側面に固定し
た位置規制駒76に掛け止められて、偏角プリズムP1を常
時は被写体側レンズ群L3〜変倍レンズ群L5の光路内に位
置させるように付勢している。位置規制駒76は、ファイ
ンダブロック54に形成した円弧状の逃げ溝79内に位置し
ている。また偏角プリズム作動板67は、ファインダブロ
ック54とこれに固定したガイド板80との間に挟着されて
いて、その側面に植設したガイドピン81がファインダブ
ロック54に形成した直進ガイド溝82に嵌まっている。
位置規制駒76は偏角プリズム作動板67の回動阻止面77
および回動面78に係合可能である。偏角プリズム作動板
67は、従動ピン70がパララックス補正カム溝56の非突出
区間56aにいるときには、その回動阻止面77を位置規制
駒76に当接させて、トーションばね75の力に抗して偏角
プリズムP1を光路から退避させるが、従動ピン70が突出
運動区間56bに至ると、回動面78を位置規制駒76に対応
させる。すると、トーションばね75の力により、偏角プ
リズムP1が光路内に回動し、その位置規制駒76が回動面
78に当接しつつ、徐々に第22図、第23図のように光路内
に突出し、ファインダ光路を同図に示すように曲げ、下
方の被写体を視野に入れるようになる。つまりマクロ撮
影時のパララックスを少なくする。
ストロボケース68の側面には、第25図に示すように、
ガイド板80に形成した前後方向の直進ガイド溝84に嵌ま
るガイドブロック85が設けられている。またストロボケ
ース68の上下には、ストロボケース68の倒れを防ぐ高さ
調整ピン86(第18図、第24図)が固定されている。した
がってこのストロボケース68は、カム板53が左右に動く
ストロボカム溝57の形状に従って前後する。ストロボカ
ム溝57の変倍区間57bは、フレネルレンズL6に対しキセ
ノンランプ58を後退させる区間であり、後退に伴ないフ
レネルレンズL6から発光させる照射角の範囲を狭め、焦
点距離の増加に伴ないガイドナンバを実質的に大きくす
る作用をする。他方マクロ繰出区間57dにおいては、照
射角を逆に広げ、マクロ撮影におけるガイドナンバを実
質的に小さくする。
以上は、本考案を適用したレンズシャッター式カメラ
の機械的構成の説明であるが、次に制御系を説明する。
このカメラにおいては、鏡筒ブロック1のズームレンズ
における焦点距離の変化、焦点距離の変化に伴なう開放
F値の変化、レンズが広角(ワイド、wide)端にあるこ
と、望遠(テレ、tele)端にあること、収納位置にある
こと、マクロ撮影位置にあること等の情報を自動的に検
出し、これによって、各種の制御を行なっている。この
レンズ位置の検出のために、鏡筒ブロック1のカムリン
グ14の外周には、第2図に概念的に示すようにコード板
90が固定され、カムリング14の外側の固定枠91に、この
コード板90と摺接するブラシ92の基端が固定されてい
る。第26図はコード板90の展開図で、この図の上方に、
カムリング14のズーミングカム溝20、21、およびカム板
53の各カム溝55、56、57のカムプロフィルが合わせて描
かれている。ブラシ92は、共通端子Cと、符号0、1、
2、3を付した端子T0、T1、T2、T3を有しており、これ
らの端子T0〜T3がコード板90の導通ランド93に接触して
いるときに「φ」、非接触のときに「1」の信号が取り
出され、これらの「1」、「φ」の信号の組合せで、カ
ムリング14の回動位置が検出される。94は、導通ランド
93の間に設けたダミー端子である。
以上のT0、T1、T2、およびT3の4ビットの情報は、ズ
ームコードエンコーダのズームコードデータZP0、ZP1、
ZP2、ZP3として与えられる。第27図は、これらのズーム
コードデータの「1」、「φ」の組合せ表であり、この
例では、カムリング14の回動位置(POS)を「φ」から
「9」迄および「A」、「B」、「C」(16進数、hexa
decimal number)の13段階に分けて検出するようにして
いる。「0」はロック(LOCK)位置、「C」はマクロ
(MACRO)位置であり、中間に異なる焦点距離位置f0〜f
7′がある。この回動位置(POS)は第26図のコード板の
下方にも描いてある。尚、上記に於て、f0〜f7′がズー
ミング範囲で、「φ」「C」がズーミング範囲を挟む予
め定めたレンズ位置である。
他方カムリング14の回動制御は、この考案に係るモー
ド切換スイッチ101およびズームスイッチ102によって行
なわれる。第28図ないし第30図は、この両スイッチ10
1、102のカメラ本体に対する具体的な配置例を示す。な
お99はレリーズボタンで、一段押しで測光スイッチ103
(第33図)をONし、二段押しでレリーズスイッチ123
(同)をONする。
モード切換スイッチ101は第1の特定モード切換用の
ロック(LOCK)、ズームモード切換用のズーム(ZOO
M)、および第2の特定モード切換用のマクロ(MACRO)
の3ポジションをとることができるトランスファーのス
イッチで、第30図ないし第32図に示すように、マクロボ
タン101aを押さないときは、スイッチレバー101bがROCK
位置とZOOM位置の間を移動可能であり、マクロボタン10
1aを押した状態で、スイッチレバー101bをマクロボタン
101a上にスライドさせるとMACRO位置となる。そしてLOC
Kポジションではレリーズできず、ズームも作動しな
い。ZOOMポジションではレリーズおよびズーム作動可能
であり、MACROポジションでは、レリーズ可能であるが
ズーム作動はしない。
またズームスイッチ102は手を離した状態で中立(OF
F)位置をとり、異なる方向の操作力を加えることで、
広角(WIDE)と望遠(TELE)に切換わってオンするもの
で、このスイッチの切換によりズームモータ5が正逆に
回転する。
そしてこのモード切換スイッチ101とズームスイッチ1
02は、本考案を適用したカメラを基本的に次のように動
作させる。
1.モード切換スイッチ101がLOOKポジションのとき ズームモータ5は逆回転し、コード板90とブラシ92に
よって検出されるカムリング14の回動位置(以下、POS
という)が「φ」(第26図、第27図、以下同)になる
と、ズームモータ5が停止する。
2.モード切換スイッチ101がMACROポジションのとき ズームモータ5は正回転し、POSが「C」になると、
ズームモータ5が停止する。
3.モード切換スイッチ101がZOOMポジションのとき ズームスイッチ102がWIDEのときズームモータ5は逆
転すると共にTELEのとき正転する。そしてTELEのときは
POSが「A」になると停止する。WIDEのときはPOSが
「1」になった後ズームモータ5は僅かな時間逆転を続
け、その後正転してPOSが「2」となると停止する。ま
たズームモータ5の回転中にズームスイッチ102がOFF
(中立位置に位置)した場合には、ズームモータ5がTE
LE方向(正転)のとき、直ちに停止し、WIDE方向(逆
転)のとき、一定の短時間正転させた後、停止する。こ
の短時間の正転は、鏡筒ブロック1およびファインダブ
ロック2における機械系のバックラッシュをとり、WIDE
方向で停止させたときと、TELE方向で停止させたときの
停止位置の変化をなくすためである。
4.モード切換スイッチ101をLOCK乃至MACROポジションか
らZOOMポジションに操作したとき、ズームモータ5は、
LOCK→ZOOMで正転、MACRO→ZOOMで逆転して前回のZOOM
時の最後のレンズ位置(ZOOMからLOCKへ切換わった時の
レンズ位置)で停止する。
勿論、MACRO→ZOOMの時は前述のバックラッシュ除去
動作を含むことは言うまでもない。
また、本実施例では、レンズ位置を幅を持たせてステ
ップ的(「0」〜「C」の13段階)に検出しているた
め、例えばPOS=「5」という検出値を得たとしても、
実際のレンズ位置は正確には解らない。
そのため、POS=「2」〜「A」のズーミング範囲の
何れかの復帰時には、POSの変化点で停止するようにし
ており、それにより正確には元のレンズ位置に戻らず、
多少WIDE側に寄ったその近傍位置に戻ることが多い。
上記制御を含む本考案を適用したカメラの全制御系を
第33図ないし第38図を参照しながらさらに詳しく説明す
る。まず第33図において、ズームモータコントロールユ
ニット(以下ZM/Cという)100は、例えば1チップマイ
クロコンピュータで構成され、その内部プログラムメモ
リ(ROM)には、後述するプログラムが格納されてい
る。尚、このZM/C100が後述するプログラムを実行する
ことによって、本考案に係る第1、第2の駆動手段およ
び各記憶手段の各機能を果たしている。
このZM/C100には、上述のモード切換スイッチ101、ズ
ームスイッチ102、測光スイッチ103、ズームエンコーダ
(同図ではスイッチ等等価回路で示してある)104から
の各スイッチデータが入力されるとともに、後述するメ
インコントロールユニット(以下MC/Uという)109から
は、ズームモータ作動禁止信号DIS、シリアルデータ転
送用のクロックCLK、および後述するスイッチチェック
/動作終了データを載せたシリアル信号SIが入力され
る。またこのZM/C100からは、ズームモータ5を制御す
るズームモータドライブ回路107に回転制御指令RCMが出
力され、かつMC/U109へはその電源をON/OFFするパワー
ホールド信号PHおよびズームエンコーダ104からのズー
ムコードデータZP0〜ZP3を乗せたシリアル信号SOが出力
される。
モード切換スイッチ101は、上述のロック(LOCK)、
ズーム(ZOOM)、およびマクロ(MACRO)の3ポジショ
ンに応じ、次の第1表のLOCK、MACROの2つの信号を作
る。
ズームスイッチ102は、前述のようにWIDEモーメンタ
リ、OFF、およびTELEモーメンタリの三位置をとる。
測光スイッチ103は、レリーズボタン99の一段押しに
よって作動(作動信号SWS)し、測距装置120(発光部3
と受光部4を備えた前述のもの)と測光装置(A/E)121
を動作させる。
ズームエンコーダ104は、カムリング14の回動位置を
前述のコード板90とブラシ92によってZP0〜ZP3のズーム
コードとして検出し、これをPOSという値に変換してZM/
C100に与える。
端子SSCを介して行なうスイッチスキャンコントロー
ル処理は、以上の各スイッチの入力をチェックするとき
だけ、電圧“H"を与え、それ以外のときに、“L"とし
て、消費電流を少なくする。
レギュレータ105は、バッテリ106から給電されてZM/C
100への所要の駆動電圧を供給する。
ズームモータドライブ回路107は、例えば第34図に示
すように回路構成され、ZM/C100からの4ビットの回転
制御指令RCM(FOWN、FOWP、REVN、REVP)に基づいて、
表2、3に示す如くズームモータ5の回転および停止を
制御する。
MC/U109も、例えば1チップマイクロコンピュータで
構成され、その内部プログラムメモリ(ROM)に格納し
たプログラムを実行することによって次のような機能を
果す。
(1)巻上ドライブ回路110を介して巻上モータ111の回
転を制御する機能 (2)ドライバ112を介して前述のシャッタブロック23
を駆動制御する機能 (3)ドライバ114を介して各種表示器115を制御する機
能 (4)インターフェイス116を介してストロボユニット1
17(キセノン発光管58を含むストロボ回路)を制御する
機能 (5)インターフェイス118を介してZM/C100へズームモ
ータ作動禁止信号DISを出力する機能 (6)インターフェイス118を介してシリアル転送用の
クロックCLKを出力する機能 (7)インターフェイス118を介して後述するスイッチ
チェック/動作終了データを乗せたシリアル信号SIを出
力する機能 (8)レギュレータ124の動作を継続させる機能 なおMC/U109には、上記各機能を果すために、フィル
ム巻戻スイッチや裏蓋スイッチ等の巻上モータ制御スイ
ッチ119からのスイッチデータ、測光装置121からの測光
データ、測距装置120からの距離検出データ、フィルム
感度設定または自動読取装置(ISO)122からのフィルム
感度データ、およびレリーズスイッチ123からのスイッ
チデータSWRなどが入力される。
またレギュレータ124は、MC/U109によって動作が継続
される他、インターフェイス118を介して入力されるパ
ワーホールド信号PHの有無によって起動/停止が行なわ
れるとともに、巻上モータ制御スイッチ119からのスイ
ッチデータによっても起動がかかり、動作時には、ズー
ム制御系を除くメイン制御系の各部位に所要の電源を供
給する。
次に、第35図ないし第38図の各図に示すZM/C100内のR
OMに格納したプログラムのフロー図を参照しながら、ZM
/C100の作用について説明する。
まず第35図を参照してZM/C100のCPUは、バッテリ106
がバッテリケースに収納されてレギュレータ105から給
電されると、S1にて初期設定(イニシャライズ)処理を
行なう。
次にS2にて前述したスイッチスキャンコントロール処
理を行なって、モード切換スイッチ101、ズームスイッ
チ102、測光スイッチ103およびズームエンコーダ104の
各スイッチ状態を入力した後、その入力データに基づき
S3にて測光スイッチ103がオフしているか否かをチェッ
クする。
そして測光スイッチ103がオンしている場合は、S2、S
3の処理を繰り返して測光スイッチ103がオフされるのを
待ち、測光スイッチ103がオフしている場合はS4に処理
を進める。
S4ではMC/U109からのズームモータ作動禁止信号DISが
オン(例えば「1」)となっているか否かをチェック
し、オンであればS5に進み、オフ(例えば「φ」)であ
ればS8に進む。
このズームモータ作動禁止信号DISは、バッテリ106の
消費電力を軽減させるため、巻上モータ111とズームモ
ータ5とが同時に回転させることを禁止するものであ
り、MC/U109が前述した巻上モータ制御スイッチ119によ
って作動して巻上モータ111を作動させる時にのみ、MC/
U109がズームモータ作動禁止信号DISをオンにする。
このズームモータ作動禁止信号DISがオンの時には、S
5にて前述したパワーホールド信号PHをオン(例えば
「1」)にする。このS5において、パワーホールド信号
PHを出力する意味は、MC/U109が巻上モータ制御スイッ
チ119によって作動して巻上モータ111を回転させる時
に、それを無条件に行なわせるのではなく、ZM/C100か
らのこのパワーホールド信号PHによって許可を与えてか
ら実行させるために出力するものであり、これによりズ
ームモータ5と巻上モータ111とを同時に回転させない
ようにしている。
そして次のS6では、MC/U109からのズームモータ作動
禁止信号DISがオフ、すなわちMC/U109による巻上モータ
111の回転制御が終了する迄待ち、ズームモータ作動禁
止信号DISがオフになったら、S7にてパワーホールド信
号PHをオフ(例えば「0」)にしてレギュレータ124を
オフしてからS2の処理に戻る。
なおレギュレータ124はオフしても、すべての給電が
停止されるのではなく、例えば表示器115への給電は継
続されるものとする。
またズームモータ作動禁止信号DISがオフの時には、S
8にてS2と同様な処理により各スイッチの状態を入力
し、次のS9にてズームエンコーダ104からのズームコー
ドZP0〜ZP3が前述したPOS(第26図、第27図参照)のど
の値に対応するのか、POS変換する。
このPOS変換後、S10ではそのPOS変換した結果が2≦P
OS≦Aを満たしているか否か、即ちPOSがズーミング範
囲に入っているか否かをチェックし、2≦POS≦Aなら
ばS11にてそのPOS値をレジスタMposに格納し、POS>A
又はPOS<2ならS11をスキップする。このS10、S11の処
理が定期的に実行されることにより、ズームレンズのズ
ーミング範囲での最新のレンズ位置を更新記憶する機能
が果たされる。
尚、Mposの初期値は、例えばカメラの工場出荷時にMp
os=2にしておくものとする。
次に、S12ではS8にて入力したデータに基づいて、モ
ード切換スイッチ101による切換位置(モード)が「LOC
K」なのか、「ZOOM」なのか、「MACRO」なのかを判別
し、「LOCK」ならS13に、「ZOOM」ならS16に、「MACR
O」ならS18にそれぞれ処理を進める。
そして「LOCK」の場合、S13において、S9にてPOS変換
した結果がPOS=φ、すなわちLOCKポジションか否かを
チェックし、POS=φならS2の処理に戻り、POS≠φなら
S14に処理を進めてズームモータ5を逆転(表3の回転
制御指令RCM参照)させるとともに、S15にて後述するモ
ードサブルーチンを実行した後、S2に戻る。
「ZOOM」の場合は、S16において、まずS9にてPOS変換
した結果がPOS≦1を満足しているか否かをチェック
し、POS≦1ならS19に処理を進めてズームモータ5を正
転(表2の回転制御指令RCM参照)させるとともに、S15
にて後述するモードサブルーチンを実行した後、S2に戻
る。
POS≧2なら、S17において、S9にてPOS変換した結果
がPOS≧Bを満足しているか否かをチェックし、POS≧B
ならS14にてズームモータ5を逆転させるとともに、S15
にて後述するモードサブルーチンを実行した後、S2に戻
る。
POS≦Aなら、2≦POS≦Aということで、S20に処理
を進める。
「MACRO」の場合は、S18にて、S9にてPOS変換した結
果がPOS=C、すなわちMACROポジションか否かをチェッ
クし、POS=CならS24に飛び、POS≠CならS19にてズー
ムモータ5を正転させるとともに、S15にて後述するサ
ブルーチンをコール実行した後、S2に戻る。
次にS20では、S8にて入力したデータに基づいて、ズ
ームスイッチ102がTELE側に切換わっている(TELEオ
ン)か否かチェックし、TELEオンならS21にて後述するT
ELEサブルーチンをコール実行した後、S2に戻り、TELE
オフならS22に処理を進める。
S22では、S8にて入力したデータに基づいて、ズーム
スイッチ102がWIDE側に切換わっている(WIDEオン)か
否かをチェックし、WIDEオンならS23にて後述するWIDE
サブルーチンをコール実行した後、S2に戻り、WIDEオフ
ならS24に処理を進める。
そしてS24では、S8に入力したデータに基づいて、測
光スイッチ103がオンしているか否かチェックし、オン
していなければS4に戻り、オンしていればS25に処理を
進める。
このS24迄の各処理が主な処理であり、以下、S25以降
の各処理の説明の前にS15のモードサブルーチン、S21の
TELEサブルーチン、およびS23のWIDEサブルーチンの説
明を含めて、本考案を適用したカメラの動作について説
明する。
まず第36図のモードサブルーチンのフロー図を参照し
て、このモードサブルーチンをコールすると、ZM/C100
のCPUは、S150にてワイド端フラッグ(ワイド端とは第2
6図、第27図のPOS=2;foのこと)Fwideを「φ」にリセ
ットし、次のS151、S152にて第35図のS8、S9と同様の処
理を行なう。
次にS153では、S151にて入力したデータに基づいて、
モード切換スイッチ101による切換位置(モード)が「L
OCK」なのか、「ZOOM」なのか、「MACRO」なのかを判別
し、「LOCK」ならS154に、「MACRO」ならS158に、「ZOO
M」ならS162に、それぞれ処理を進める。
そしてまず、「LOCK」の場合、S154にてPOS変換した
結果がPOS=φ、すなわちLOCKポジションか否かをチェ
ックし、POS=φならS155にてズームモータ5を停止
(この場合は逆転状態にあるので、表3の回転制御指令
RCM参照)させた後、第35図のS2にリターンする。
POS≠φなら、S156にてズームモータ5が逆転してい
るか否かを確認し、逆転していれば直ちにS151に戻り、
逆転していなければS157にてズームモータ5を逆転させ
た後S151に戻る。
次に「MACRO」の場合は、S158において、S152にてPOS
変換した結果がPOS=C、すなわちMACROポジションか否
かをチェックし、POS=CならS159にてズームモータ5
を停止(この場合は、正転状態にあるので表2の回転制
御指令RCM参照)させた後、第35図のS2にリターンす
る。
POS≠CならS160にてズームモータ5が正転している
か否かを確認し、正転していれば直ちにS151に戻り、正
転していなければS161にてズームモータ5を正転させた
後S151に戻る。
「ZOOM」の場合は、S162において、S152にてPOS変換
した結果がPOS<[Mpos]か否か、即ち第35図のS11にて
レジスタMposに格納したPOS値より小さいか否かをチェ
ックし、POS<[Mpos]ならS163に、POS≧[Mpos]なら
S173にそれぞれ処理を進める。
POS<[Mpos]ならS163にてズームモータ5が正転し
ているか否かをチェックし、正転している時には、S165
に飛び、逆転している時にはS164にてズームモータ5を
逆転から正転に反転させる。
次にS165、166では、やはり第35図のS8、S9と同様の
処理を行ない、その後S167、S168において、S165に入力
したデータに基づいて、モード切換スイッチ101による
切換位置(モード)が「ZOOM」から「LOCK」または「MA
CRO」に切換えられたか否かをチェックし、「LOCK」に
切換えられていれば、S154に戻り、「MACRO」に切換え
られていればS158に戻り、「ZOOM」のままなら、S169に
処理を進める。
S169では、S166においてPOS変換した結果がPOS=[Mp
os]か否かをチェックし、POS≠[Mpos]ならS165に戻
り、POS=[Mpos]ならS170に処理を進めてズームモー
タ5を停止させる。
そして、次のS171では、S166でPOS変換した結果がPOS
=2か否かをチェックし、POS≠2なら次のS172をスキ
ップし、POS=2ならS172にてPOS=2、すなわちワイド
端になったので、ワイド端フラッグFwideを「1」にセ
ットした後、第35図のS2にリターンする。
S162のチェックで、POS>[Mpos]とチェックされた
場合は、S173にてズームモータ5が逆転しているか否か
をチェックし、逆転している時には、S175に飛び、正転
している時にはS174にてズームモータ5を逆転させた後
S175に処理を進める。
S175、S176では、やはり第35図のS8、S9と同様の処理
を行ない、その後S177、S178では前述したS167、S168と
同様の処理を行なう。
そしてモード切換スイッチ101による切換位置(モー
ド)が「ZOOM」のままの場合は、S179にてS176のPOS変
換結果がPOS=[Mpos]−1、すなわちPOSデータがレジ
スタMposに格納されているPOSデータより「1」だけWID
E側の値になったか否かをチェックし、POS≠[Mpos]−
1ならS175に戻ってS175〜S179の各処理を繰り返してPO
S=[Mpos]−1となるのを待ち、POS=[Mpos]−1な
ら後述する理由により予め定めた時間tmsecだけ処理を
進めない待機処理を行ない、tmsec経過後、先に述べたS
164に進んで以後S164〜S172の処理でPOS=[Mpos]とす
る。
次に第37図のTELEサブルーチンのフロー図を参照し
て、このTELEサブルーチンをコールすると、ZM/C100のC
PUは、S210にて、前述したワイド端フラッグFwideを
「φ」にリセットする。
次にS211にて、第35図のS9のPOS変換結果がPOS=Aか
否かをチェックし、POS=Aなら第35図のS2に直ちにリ
ターンし、POS≠A、すなわちここでは2≦POS≦9なら
S212に処理を進めて、ズームモータ5を正転させる。
そしてS213、S214にて第35図のS8、S9と同様な処理を
行なった後、S215にてS214のPOS変換結果がPOS=A、す
なわちテレ端となっているか否かをチェックし、POS=
AならS217に飛んでズームモータ5を停止させてから、
第35図のS2にリターンする。
またPOS≠Aなら、S216においてS213にて入力したデ
ータに基づいてズームスイッチ102が未だTELE側に切換
わっている(TELEオン)か否かチェックし、TELEオンな
らS213に戻り、TELEオフなら前述したS217にてズームモ
ータ5を停止させた後、第35図のS2にリターンする。
次に第38図のWIDEサブルーチンのフロー図を参照し
て、このWIDEサブルーチンをコールすると、ZM/C100のC
PUはまずS230にて前述したワイド端フラッグFwideがFmi
de=1、すなわち既にワイド端でズームモータ5が停止
しているか否かをチェックし、Fwide=1なら直ちに第3
5図のS2にリターンし、Fwide≠1ならS231に処理を進め
る。
S231では、ズームモータ5を逆転させる処理を行な
い、その後、後述する理由により予め定めた時間tmsec
だけ処理を進めない待機処理を実行する。
そしてtmsec経過後、S233、S234にて第35図のS8、S9
と同様な処理を行なった後、S235において、S234のPOS
変換結果がPOS=1であるか否かをチェックし、POS=1
ならS236に、POS≠1ならS234に、それぞれ処理を進め
る。
S236では、やはり後述する理由により予め定めた時間
tmsecだけ処理を進めない待機処理を実行し、その後S23
7にてズームモータ5を正転させる。
そして、S238、S239では、前述した第35図のS8、S9と
同様な処理を行なう。
そしてS240では、S239のPOS変換結果がPOS=2か否か
をチェックし、POS≠2ならS238に戻り、POS=2ならS2
41、S242にてワイド端フラッグFwideを「1」にセット
する処理、およびズームモータ5を停止させる処理を行
なった後、第35図のS2にリターンする。
S235のチェックでPOS≠1とチェックされた場合はS24
3に処理を進めて、ズームスイッチ102が未だWIDE側に切
換わっている(WIDEオン)か否かをチェックし、WIDEオ
ンならS233に戻り、WIDEオフならS244に処理を進める。
そしてS244、S245、S246では、ズームモータ5を正転
させる処理、tmsec時間の待機処理及びズームモータ5
を停止させる処理を夫々行ない、その後第35図のS2にリ
ターンする。尚、S244、S245の処理の意味に就いても後
述する。
次に、第35図のS1〜S24および第36図ないし第38図の
各処理の作用を主な動作を場合分けして説明する。
(1)バッテリケースにバッテリ106を収納するととも
に、巻上モータ制御スイッチ119、レリーズボタン99、
ズームスイッチ102を全く操作しない場合 (a)モード切換スイッチ101がLOCK位置になっている
時には、ZM/C100のCPUは第35図のS1の初期設定処理を行
なった後、前群レンズL1と後群レンズL2の動きを支配す
るカムリング14の回動位置がPOS=φとなっていること
を条件に、S2〜S4、S8〜S13、およびS2の第一のループ
で各処理を繰り返すだけで、カメラ動作は何らなされな
い。なおこの時に途中でレリーズボタン99が押されて測
光スイッチ103がオンした場合には、それがオフする
迄、S2、S3の処理が繰り返し実行され、レリーズボタン
99の動作が無視される。
カムリング14の回動位置がPOS≠φの場合は、第35図
のS14の処理によって、ズームモータ5がPOS=φになる
方向に逆転されるとともに、第36図のS151〜S154、S15
6、S151の繰り返し処理、およびS155の処理によって、
カムリング14の回動位置がPOS=φで停止するようにズ
ームモータ5の回転が制御され、POS=φになると、前
述の第一のループに戻る。
(b)モード切換スイッチ101をLOCK位置からZOOM位置
に切換えた時には、ZM/C100のCPUは前述の第一のループ
から抜け出てS16に進む。この時、POS=φであるから、
S19の処理によってズームモータ5を正転させるととも
に、第36図のS150〜S153、S162を経て、S163、S165、S1
66と処理を進め、S167、S168にてモード切換スイッチ10
1がLOCK位置ないしMACRO位置に切換えられていないこと
を条件に、S169、S165〜S168のループでPOS=[Mpos]
となるのを待ち、POS=[Mpos]となったら、S170にて
ズームモータ5を停止させた後、S171又はS171、172を
経て第35図のS2に戻る。
すなわちこの場合には、カムリング14の回動停止位置
は、カメラの出荷後の初期駆動時は例えば第27図に示す
焦点距離がfoとなるワイド端(POS=2)、既にズーム
モードでズーミングがなされていれば、最後のズームモ
ードでズーミングされた位置(S11でレジスタMposに記
憶されている位置)となる。なおZM/C100のCPUは、S2に
戻った後、何れのカメラ操作もなされていないことを条
件に、S4、S8〜S12、S16、S17、S20、22、S24、S4の第
二のループで各処理を繰り返す。但し、POSデータはズ
ーム位置のある幅にわたって同一のデータとなるため、
前回のズーム位置とMposの値に基くPOSデータ変化点停
止制御による停止位置とは必ずしも正確には一致しな
い。しかしながら、その誤差は僅かであり、このように
前回のズーム位置近傍にズーム位置が戻れば、カメラ操
作者の好みのズーム位置が自動的に決定され、非常に便
利である。
(c)モード切換スイッチ101を、カムリング14がズー
ミング範囲の一端のワイド端で停止している状態で、ZO
OM位置からMACRO位置に切換えた時には、ZM/C100のCPU
は、前述の第二のループからS12より抜け出て、S18に進
む。この時POS=2であるから、S19の処理によってズー
ムモータ5を正転させるとともに、第36図のS151〜S15
3、S158、S160、S151の繰り返し処理およびS159の処理
によってカムリング14の回動位置が、POS=Cで停止す
るようにズームモータ5の回転が制御され、POS=Cに
なると、第35図のS2に戻り、以後はカメラ操作が何らな
されないことを条件に、S4、S8〜S12、S18、S24、S4の
第三のループで各処理を繰り返す。
(d)モード切換スイッチ101をMACRO位置からZOOM位置
に切換えた時には、ZM/C100のCPUは、前述の第三のルー
プからS12より抜け出てS16に進む。この時、POS=Cで
あるから、S16、S17を経て、S14の処理によりズームモ
ータ5を逆転させるとともに、第36図のS151〜S153、S1
62を経て、S173、S175、S176と処理を進める。そしてS1
77、S178にてモード切換スイッチ101がLOCK位置ないしM
ACRO位置に切換られていないことを条件に、S179、S17
5、S176〜S179のループまでずPOS=[Mpos]−1となる
のを待ち、POS=[Mpos]−1となったら、S180にてtms
ec待つ処理を行なった後、S164にてズームモータ5を逆
転から正転させる処理を行なう。
ここで、S180、S164の処理を行なうのは次のような理
由による。
すなわちMACRO位置からZOOM位置への切換え時には、
カムリング14をPOS=[Mpos]−1側からPOS=[Mpos]
に入った直後で停止させるが、POS=AからPOS=[Mpo
s]−1となった直後にズームモータ5を逆転から正転
に反転させてPOS=[Mpos]で停止させると、ズームモ
ータ5における駆動伝達系の歯車等のバックラッシュを
除去しない状態でズームモータ5が停止する可能性があ
る。しかしPOS=[Mpos]−1となった時点でtmsecの間
ズームモータ5をさらに逆転させることで、POS=[Mpo
s]に戻すまでの時間を稼ぎ、その後ズームモータ5を
正転させれば、正転側のバックラッシュを除去した状態
でPOS=[Mpos]にて停止できる。
そしてS164の処理の後、前述したS165〜S169、S165の
ループでPOS=[Mpos]になるのを待ち、POS=[Mpos]
となったらS170にてズームモータ5を停止させた後、S1
71又はS171、172を介して第35図のS2に戻る。
すなわちこの場合には、カムリング14の回動停止位置
は、ズーミングが一度もされていなければ[Mpos]の示
すワイド端となり、既にズーミングがなされていれば、
[Mpos]が示す前回のズーム位置となる。勿論、この場
合も[Mpos]に基く停止ズーム位置と前回のズーム位置
が必ずしも正確に一致しないことは前述したとおりであ
る。
なおこの場合も、ZM/C100のCPUは前述の(b)と同様
にS2に戻った後は、何らのカメラ操作がなされていない
ことを条件に、前述の第二のループで各処理を繰り返
す。
またこのMACRO位置からZOOM位置への切換えで、S162
からS173に進む場合は、上記の場合の他に、S151〜S15
3、S158、S160、S161、S151のループ処理中でカムリン
グ14がPOS>Aに対応する位置にある時に、モード切換
スイッチ101がZOOM位置に切換えられた時にも起こり得
る。但し、この場合は、S174の処理で正転しているズー
ムモータ5を逆転することが行なわれる。
(e)モード切換スイッチ101をカムリング14がズーミ
ング範囲の他端のテレ端(POS=A)で停止している状
態でZOOM位置からMACRO位置に切換えた時には、出発点
がPOS=2の代りにPOS=Aであることを除いて、前述の
(c)と同様である。
(f)前述の(b)ないし(d)の説明における第36図
のS167、S168、S177、S178のチェックで、モード切換ス
イッチ101がZOOM位置からLOCK位置ないしMACRO位置に切
換えられたことがチェックされた時には、LOCK位置の場
合はS154から前述したS156、S157、S151〜S154のループ
処理およびS155の処理によりカムリング14はPOS=φで
停止し、MACROの場合は、S158からやはり前述したS16
0、S161、S151〜S153、S158のループ処理およびS159の
処理によりカムリング14はPOS=Cで停止する。
(g)第36図のS151〜S156、S151のループ処理で、カム
リング14がPOS=1に対応する位置にある時にモード切
換スイッチ101をLOCK位置からZOOM位置に切換えた時に
は、ZM/C100のCPUはS153からS162、S163を経てS164の正
転に処理を進め、以後は(d)で説明した通りである。
(2)ZM/C100のCPUが前述の第一のループないし第二の
ループ等のループ処理が実行中に、巻上モータ制御スイ
ッチ119が操作された場合 MC/U109のCPUはズームモータ作動禁止信号DISをオン
するので、ZM/C100のCPUは第35図のS4からS5に処理を進
める。そしてこのS5でパワーホールド信号PHをオン(出
力)することにより、MC/U109に巻上モータ111を回転さ
せることを許可し、これを受けてMC/U109のCPUは、巻上
モータ111の回転制御を開始する。
そしてMC/U109が巻上モータ111の制御を終了してズー
ムモータ作動禁止信号DISをオフすると、ZM/C100のCPU
はS6からS7に処理を進め、パワーホールド信号PHをオフ
してS2に戻る。
なお前述の第一、第二のループ処理からS4〜S7に分岐
することにより、巻上モータ111の作動中ズームモータ
5の作動が禁止されるとともに、測光スイッチ103およ
びレリーズスイッチ123の操作も無視される。
(3)ZM/C100のCPUが前述の第二のループの各処理を実
行している時にズームスイッチ102をTELE側に操作した
場合 ZM/C100のCPUは、第35図のS20からS21に処理を進め
て、第37図に示すTELEサブルーチンをコール実行する。
まずS210にてワイド端フラッグFwideを「φ」にリセ
ットした後、カムリング14の回動停止位置がPOS=Aの
テレ端ならズームモータ5を回転させる必要がないた
め、直ちに第35図のS2に戻り、テレ端以外(このTELEサ
ブルーチンがコールされるときは2≦POS≦9となって
いる)なら、S212にてズームモータ5を正転させた後、
S213〜S216、S213のループで、ズームスイッチ102がTEL
E側から中立位置に戻されないことを条件に、カムリン
グ14の回動位置がPOS=Aとなるのを待ち、POS=Aとな
ったら、S217にてズームモータ5を停止させる処理を行
なった後、第35図のS2に戻る。
このようにズームスイッチ102をTELE側に操作する
と、そのTELE操作が維持されていれば、カムリング14が
テレ端で停止する。但し、テレ端に向う途中でズームス
イッチ102が開放されて中立位置に復帰した場合は、S21
6からS217に進んでズームモータ5は直ちに停止され
る。すなわちズームスイッチ102を所要タイミングでTEL
E側から中立位置に戻すことによって、カムリング14を
2≦POS≦9に対応する任意の位置(任意の焦点距離)
で停止させることができる。そして、2≦POS≦Aのズ
ーミング範囲中の何れかの位置で停止された後、前述の
第二のループに戻ると、そのS11にて当該ズーム位置
(レンズ位置)を示すPOSデータがレジスタMposに記憶
され、そのズーム位置がそのズームモード時のイニシャ
ルズーム位置となる。
(4)ZM/C100のCPUが前述の第二のループの各処理を実
行している時に、ズームスイッチ102をWIDE側に操作し
た場合 ZM/C100のCPUは、第35図のS22からS23に処理を進めて
第38図に示すWIDEサブルーチンをコール実行する。
まずS230にてワイド端フラッグFwideが「1」か否か
をチェックし、Fwide=1ならカムリング14の回動停止
位置がPOS=2のワイド端であり、ズームモータ5を回
転させる必要がないため、直ちに第35図のS2に戻り、Fw
ide=φならS231にてズームモータ5を逆転させる。
そして、S232にて時間tmsecだけ待つ処理を行なう
が、これはズームスイッチ102をWIDE側に操作した直後
に中立位置に戻した場合に、ズームモータ5の逆転動作
分が不確定になり、その逆転動作分によってS244、S245
によるバックラッシュ除去動作が大きくなり、カムリン
グ14がTELE方向に回動するおそれがあるためである。
S232の処理後、S233〜S235、S243、S233のループで、
ズームスイッチ102がWIDE側から中立位置に戻されない
ことを条件に、カムリング14の回動位置がまずPOS=1
となるのを待ち、POS=1となったら、S236、S237に
て、正転側のバックラッシュ除去を行なう。
すなわち、POS=2からPOS=1となった直後でズーム
モータ5を逆転から正転に反転させてPOS=2で停止さ
せると、ズームモータ5における駆動伝達系の歯車等の
バックラッシュを除去しない状態でズームモータ5が停
止するおそれがある。しかしtmsecの間ズームモータ5
をさらに逆転させることで、POS=2に戻す迄の時間を
稼ぎ、その後ズームモータ5を正転させることにより次
のS238〜S240、238のループ処理で正転側のバックラッ
シュを除去した状態でPOS=2で停止できる。
そしてPOS=2であるワイド端になったら、S241にて
ワイド端フラッグEwideを「1」にセットした後、ズー
ムモータ5の回転を停止してから第35図のS2に戻る。
このようにズームスイッチ102をWIDE側に操作する
と、そのWIDE操作が維持されていれば、カムリング14は
ワイド端で停止する。
勿論、ワイド端に向かう途中でズームスイッチ102が
開放されて中立位置に復帰した場合は、S243からS244、
S245のバックラッシュ除去処理、即ちズームモータ5を
逆転からtmsec間正転させて正転側のバックラッシュを
除去する処理を経てS246にてズームモータ5を停止す
る。すなわちズームスイッチ102を所要のタイミングでW
IDE側から中立位置に戻すことによって、カムリング14
を2≦POS≦9に対応する任意の位置(任意の焦点距
離)で停止させることができる。勿論、2≦POS≦Aの
ズーミング範囲中の何れかの位置で停止された後、前述
の第2のループに戻ると、そのS11にて当該ズーム位置
を示すPOSデータがレジスタMposに格納される。
(5)モード切換スイッチ101をZOOM→LOCK→ZOOM、ZOO
M→MACRO→ZOOMとモード切換した場合のカムリング14の
移動状態を示すと第27図のようになる。
最後に、第35図のS24以降の処理について説明する。
ZM/C100のCPUが前述の第二のループの各処理を実行し
ている時に、レリーズボタン99を操作して測光スイッチ
103をオンする(但し、巻上モータ制御スイッチ119がオ
ンしないことが条件)と、ZM/C100のCPUはS24からS25以
降に処理を進める。
まずS25では、パワーホールド信号PHをオンして、MC/
U109を作動させる。次にS26では、MC/U109からのズーム
モータ作動禁止信号DISがオンしたか否かをチェックす
ることによって、MC/U109が作動したかどうかを確認
し、それを確認できたら、S27にてS9のPOS変換結果をMC
/U109にシリアル転送するために、そのPOS変換結果(ズ
ームコードデータ)を出力レジスタにセットするととも
に、MC/U109からのクロックCLKに同期してそのセットデ
ータをシリアル信号SOに乗せ、MC/U109へシリアル転送
する。
そしてS28にて上記転送処理が終了するのを待ち、転
送処理が終了したら、S29に処理を進める。
S29では、MC/U109からスイッチチェック/動作終了デ
ータを乗せたシリアル信号SIが入力されるのを待ち、シ
リアル信号SIが入力されたら、S30にてその入力データ
をチェックする。
そして入力データがMC/U109の動作終了を示す動作終
了データ(パワーホールドオフ要求データ)ENDならS31
に、測光スイッチチェックデータSWSCHKならS33に、モ
ード切換スイッチのLOCKチェックデータLOCKCHKならS36
に、それぞれ処理を進める。
S31では、MC/U109の動作が終了しているということ
で、パワーホールド信号PHをオフし、その後S32にてMC/
U109からのズームモータ作動禁止信号DISがオフしたこ
とを確認してからS2に戻る。
S33では、測光スイッチ103がオンしているか否かをMC
/O109に知らせるために、パワーホールド信号PHを一旦
オフし、次のS34にて前述したS2と同様な処理により各
スイッチデータを入力する。
そして、S35において、S34に入力したデータに基づい
て測光スイッチ103がオンしているか否かをチェック
し、オンしていなければS32にてズームモータ作動禁止
信号DISがオフするのを待ってS2に戻る。
すなわち測光スイッチ103がオフの場合、S33の処理で
パワーホールド信号PHをオフしたことが有効になる。
また測光スイッチ103がオンしていれば、S38にて、S3
4での入力データに基づき、モード切換スイッチ101がLO
CK位置に切換わっているか否かをチェックし、LOCK位置
に切換わっていれば、測光スイッチ103がオンしている
ことを知らせる必要がないので、前述のS32を介してS2
に戻る。
そしてモード切換スイッチ101がLOCK位置に切換わっ
ていなければ、S39にてパワーホールド信号PHを再度オ
ンしてS29に戻る。
すなわちZM/C100のCPUは、MC/U109から測光スイッチ1
03がオンしているか否かを聞いてきた場合、測光スイッ
チ103がオンしていたら、そのことを、パワーホールド
信号PHをオフ、オンさせることで知らせる。
最後に、S36〜S39、S32では測光スイッチ103の場合と
同様にして、モード切換スイッチ101がLOCK位置に切換
わっているか否かをMC/U109に知らせる。
なお上記S25〜S39において、ZM/C100からMC/U109へ転
送されるズームコードデータ(POS変換結果)および測
光スイッチ103のオンデータは、MC/U109において次のよ
うに利用される。
ズームコードデータは、変倍位置に応じて変化する開
放F値を表すデータとしてシャッタブロック23のシャッ
タスピード可変制御に供せられるとともに、MACRO位置
を表すPOS=Cは、測距装置120による測距データがMACR
O範囲を越えている場合に、表示装置115におけるファイ
ンダ内の表示を点灯して、撮影者に警告を与え、かつこ
の時にレリーズスイッチ123の作動を無視する制御に供
せられる。
また測光スイッチ103のオンデータは、測光装置121の
起動制御に供せられる。
なお上記実施例では、バッテリ106をバッテリケース
に収納した時点で、レギュレータ105を無条件に作動さ
せるようにした例について述べたが、例えば、バッテリ
106からレギュレータ105への給電ラインに手動スイッチ
を介挿し、ZM/C100の作動開始を撮影者のこの手動スイ
ッチのオン動作によって行なわせるようにすることもで
きる。
「考案の効果」 以上のように、本考案によるズームレンズ系駆動装置
は、ズーミングをパワー化したカメラに好適なズーミン
グ操作が得られ、しかもカメラ操作者のカメラ使用態様
に適ったズームレンズの動きが達成できるので、非常に
使い勝手の良いパワーズームレンズを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構成を示すブロック図、 第2図は本考案を適用したレンズシャッタ式カメラの実
施例を示す主要要素の概念的斜視図、 第3図は主に鏡筒ブロック、測距装置の発光部と受光部
と近距離補正光学素子、およびズームモータの配置を示
す正面図、 第4図は第3図の平面図、 第5図および第6図は、それぞれ第3図のV−V線およ
びVI−VI線に沿う断面図、 第7図は鏡筒ブロックの縦断面図、 第8図はカムリングの前群用カム溝および後群用カム溝
の展開図、 第9図は鏡筒ブロックの分解斜視図、、 第10図、第11図はそれぞれバリヤブロックの開状態、閉
状態の正面図、 第12図は三角測距原理に基づく測距装置の概念図、 第13図は第12図の測距装置において近距離補正光学素子
を挿入した状態の概念図、 第14図は第13図の近距離補正光学素子の拡大図、 第15図は同正面図、 第16図はファインダブロックのカム板部分の平面図、 第17図は第16図のXVII−XVII線に沿う断面図、 第18図は第16図の背面図、 第19図は第16図においてカム板を除去した状態の平面
図、 第20図は第16図のXX−XX線に沿う断面図、 第21図は第20図のXXI−XXI線に沿う断面図、 第22図は第21図とは異なる作動状態の断面図、 第23図は第22図において偏角プリズム作動板を除いて描
いた偏角プリズム挿入時の縦断面図、 第24図は偏角プリズム挿入時の状態を示す第20図と類似
した正面図、 第25図は第24図のXXV−XXV線に沿う断面図、 第26図はコード板およびこのコード板のランドと各カム
溝の対応関係を示す展開図、 第27図は第26図のコード板によるズームコードおよびこ
れによる停止ポジションを示す図表、 第28図、第29図、および第30図は本考案を適用したカメ
ラの各操作スイッチの配置例を示す正面図、背面図、お
よび平面図、 第31図、および第32図はモード切換スイッチとマクロボ
タンの関係を示す、異なる作動状態の断面図、 第33図は本考案を適用したカメラの制御系を示すブロッ
ク図、 第34図はズームモータの駆動回路図、 第35図ないし第38図は本考案カメラの動作を示すフロー
図である。 1…鏡筒ブロック、2…ファインダおよびストロボブロ
ック、3…発光部、4…受光部、4e…近距離補正光学素
子、5…ズームモータ、7…ピニオン、11…後固定板、
12…ガイドロッド、13…前固定板、14…カムリング、16
…前群枠、17、19…ローラ、18…後群枠、20、21…ズー
ミングカム溝、24…前群レンズ枠、23…シャッタブロッ
ク、25…ヘリコイド、30…バリヤブロック、53…カム
板、54…ファインダブロック、55…変倍カム溝、56…パ
ララックス補正カム溝、57…ストロボカム溝、58…キセ
ノンランプ、63、64、65…ガイド溝、66…変倍レンズ
枠、67…偏角プリズム作動板、68…ストロボケース、66
a、67a、68a…ガイド突起、69、70、71…従動ピン、76
…位置規制駒、90…コード板、92…ブラシ、99…レリー
ズボタン、100…ズームモータコントロールユニット、1
01…モード切換スイッチ、102…ズームスイッチ、103…
測光スイッチ、104…ズームエンコーダ、109…メインコ
ントロールユニット、107…ズームモータドライブ回
路、L1〜L6…レンズ、P1…偏角プリズム。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】焦点距離を連続的に変化させるズームレン
    ズ系; このズームレンズ系を駆動するズームモータ; 上記ズームレンズ系を、予め定めたズーミング範囲内で
    駆動するズームモードと、上記ズーミング範囲を挟む特
    定レンズ位置のいずれかの位置まで駆動する特定モード
    のいずれかに切換える動作モード切換スイッチ; 上記ズームレンズ系のレンズ位置を検出する位置検出手
    段; 上記ズームモードから上記特定モードに切り換えられた
    時の、上記レンズ位置検出手段が検出した上記ズームレ
    ンズ系のレンズ位置を記憶する記憶手段;および、 上記ズームレンズ系が上記ズーミング範囲内に位置して
    いるときに上記ズームモードから上記特定モードに切り
    換えられたときには、上記ズームモータを駆動して上記
    ズームレンズ系を上記特定レンズ位置まで駆動し、上記
    ズームレンズ系が上記特定レンズ位置に移動した後に上
    記特定モードから上記ズームモードに切り換えられたと
    きには、上記ズームモータを駆動して上記ズームレンズ
    系を上記記憶手段が記憶しているレンズ位置ないしその
    近傍位置まで駆動する駆動手段;を備え、 この駆動手段はさらに、上記ズームレンズ系が上記ズー
    ミング範囲内に位置しているときに上記ズームモードか
    ら上記特定モードに切り換えられて上記ズームモータを
    起動した後、上記ズームレンズ系が上記特定レンズ位置
    に到達する前に上記特定モードから上記ズームモードに
    切り換えられたときには、直ちに上記ズームモータを反
    転させて、上記ズームレンズ系を上記記憶手段が記憶し
    たレンズ位置ないしその近傍位置まで駆動すること、 を特徴とするレンズシャッタ式カメラに於けるズームレ
    ンズ系駆動装置。
JP1987015853U 1986-05-12 1987-02-05 ズ−ムレンズ系駆動装置 Expired - Lifetime JP2528120Y2 (ja)

Priority Applications (32)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1019970701458A KR100233790B1 (ko) 1986-05-12 1987-01-12 카메라용 줌렌즈계 구동장치
KR1019970701456A KR100233788B1 (ko) 1986-05-12 1987-01-12 카메라용 줌렌즈계 구동장치
JP1987015853U JP2528120Y2 (ja) 1987-02-05 1987-02-05 ズ−ムレンズ系駆動装置
DE8718010U DE8718010U1 (de) 1986-05-12 1987-05-12 Steuersystem fuer eine variooptik einer kamera mit zentralverschluss
EP87902774A EP0267298B1 (en) 1986-05-12 1987-05-12 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
KR1019970701457A KR100233791B1 (ko) 1986-05-12 1987-05-12 카메라용 줌렌즈계 구동장치
KR1019920702303A KR970005424B1 (ko) 1986-05-12 1987-05-12 카메라용 줌렌즈 구동시스템
KR1019970701460A KR100233789B1 (ko) 1986-05-12 1987-05-12 줌렌즈 셔터 카메라
PCT/JP1987/000292 WO1987007036A1 (en) 1986-05-12 1987-05-12 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
KR1019950703054A KR960009241B1 (ko) 1986-05-12 1987-05-12 렌즈셔터식 카메라용 줌렌즈계 구동장치
AU73946/87A AU597984B2 (en) 1986-05-12 1987-05-12 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
AT87902774T ATE79184T1 (de) 1986-05-12 1987-05-12 Antriebssystem fuer ein zoomobjektiv in einer kamera mit zwischenlinsenverschluss.
KR1019970701455A KR0160082B1 (ko) 1986-05-12 1987-05-12 카메라용 줌렌즈계 구동장치
US07/143,946 US4936664A (en) 1986-05-12 1987-05-12 Zoom lens drive system for camera
EP19910115780 EP0473199A3 (en) 1986-05-12 1987-05-12 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
KR1019880700026A KR0163414B1 (ko) 1986-05-12 1987-05-12 카메라용 줌 렌즈계 구동장치
DE8787902774T DE3780911T2 (de) 1986-05-12 1987-05-12 Antriebssystem fuer ein zoomobjektiv in einer kamera mit zwischenlinsenverschluss.
DE8718130U DE8718130U1 (de) 1986-05-12 1987-05-12 Varioobjektivantriebssystem für eine Kamera
CA000536921A CA1293144C (en) 1986-05-12 1987-05-12 Zoom lens drive system for camera
AU53236/90A AU633555B2 (en) 1986-05-12 1990-04-17 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
AU53237/90A AU630686B2 (en) 1986-05-12 1990-04-17 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
US07/510,676 US5162831A (en) 1986-05-12 1990-04-18 Zoom lens drive system for camera
US07/884,479 US5280317A (en) 1986-05-12 1992-05-13 Lens shutter camera including zoom lens drive system
KR92702304A KR970005425B1 (en) 1986-05-12 1992-09-22 Zoom lens drive system for a camera
AU28561/92A AU646359B2 (en) 1986-05-12 1992-11-23 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
US08/362,753 US5475456A (en) 1986-05-12 1994-12-22 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
US08/456,407 US5740476A (en) 1986-05-12 1995-06-01 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
US08/487,156 US5598240A (en) 1986-05-12 1995-06-07 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
US08/845,263 US5897227A (en) 1986-05-12 1997-04-23 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
HK97101633A HK1000146A1 (en) 1986-05-12 1997-08-05 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
US08/925,486 US6094535A (en) 1986-05-12 1997-09-08 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
US10/615,879 US20040033070A1 (en) 1986-05-12 2003-07-10 Zoom lens drive system for lens shutter type of camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987015853U JP2528120Y2 (ja) 1987-02-05 1987-02-05 ズ−ムレンズ系駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63124230U JPS63124230U (ja) 1988-08-12
JP2528120Y2 true JP2528120Y2 (ja) 1997-03-05

Family

ID=30807169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987015853U Expired - Lifetime JP2528120Y2 (ja) 1986-05-12 1987-02-05 ズ−ムレンズ系駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2528120Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07119869B2 (ja) * 1989-05-30 1995-12-20 キヤノン株式会社 光学機器
JP5889176B2 (ja) * 2012-12-17 2016-03-22 日本電産コパル株式会社 レンズ駆動装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07119867B2 (ja) * 1985-06-07 1995-12-20 ウエスト電気株式会社 前玉固定ズ−ムレンズのフオ−カス装置
JPS63187210A (ja) * 1987-01-30 1988-08-02 Hitachi Ltd ズ−ム装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63124230U (ja) 1988-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU646359B2 (en) Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
KR0149575B1 (ko) 렌즈셔터식 줌렌즈 카메라
US5541702A (en) Image magnification control device for a camera
US5475456A (en) Zoom lens drive system for lens shutter type of camera
JP2709932B2 (ja) ズームレンズ駆動装置
JP2599277B2 (ja) レンズ駆動モータ制御装置
US5162831A (en) Zoom lens drive system for camera
US5280317A (en) Lens shutter camera including zoom lens drive system
JP2572583B2 (ja) レンズシヤツタ式ズ−ムレンズカメラに於るズ−ムレンズ系駆動装置
US20020122665A1 (en) Camera having an optical zoom system
JPS62264034A (ja) レンズシヤツタ式ズ−ムレンズカメラ
JP2528120Y2 (ja) ズ−ムレンズ系駆動装置
JPH064329Y2 (ja) ズームレンズカメラに於るズームレンズ系駆動装置
US20020071672A1 (en) Camera with movable lens barrel
JP2772617B2 (ja) レンズシャッタ式ズームレンズカメラ
JP2521469Y2 (ja) レンズシヤツタ式ズ−ムレンズカメラに於るズ−ムレンズ系駆動装置
JP2549051B2 (ja) レンズシャッタ式ズームレンズカメラ
JP2727592B2 (ja) カメラ
JP2572678B2 (ja) レンズシャッタ式ズームレンズカメラ
JP2678555B2 (ja) バリヤ機構を有する沈胴式カメラ
JPH0339921A (ja) カメラ用ズームレンズの制御方法およびズームレンズ鏡筒
KR960009241B1 (ko) 렌즈셔터식 카메라용 줌렌즈계 구동장치
KR0131680B1 (ko) 카메라의 파인더 광학 시스템
KR0156267B1 (ko) 카메라의 차광장치
JP2001343688A (ja) ズームストロボ装置