JP2598878Y2 - オイルパンの補強構造 - Google Patents

オイルパンの補強構造

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JP2598878Y2
JP2598878Y2 JP1991019931U JP1993191U JP2598878Y2 JP 2598878 Y2 JP2598878 Y2 JP 2598878Y2 JP 1991019931 U JP1991019931 U JP 1991019931U JP 1993191 U JP1993191 U JP 1993191U JP 2598878 Y2 JP2598878 Y2 JP 2598878Y2
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oil pan
cylinder block
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vibration
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智之 今井
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンのシリンダブ
ロック下面側に取付けられるオイルパンの強度を高め得
るオイルパンの補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両には、駆動源となるエン
ジンが搭載されていて、エンジンの回転を走行装置が車
輪に伝達して、走行するような構造となっている。ま
た、エンジンには、内部で燃料を燃焼し、燃焼に伴って
発生する力を動力源とする内燃機関が通常、用いられて
いる。
【0003】そして、この内燃機関であるエンジンの内
部における燃料の燃焼に際して、振動が発生し、エンジ
ンの一部を構成するオイルパンもシリンダブロックとの
間の接合部分を介して振動が伝達されることになる。特
にエンジンの高速回転時においては、振動が増大し、オ
イルパンをシリンダブロックに接合するためのフランジ
部分にクラックが生ずる虞れを有していた。
【0004】この対策として、図6及び図7に示すよう
な構造のオイルパンがすでに案出されている。
【0005】このオイルパン2のシリンダブロック1へ
の取付けは、図7に示すように、フランジ部2bの下面
側に平板状の補強部材であるスティフナ14を位置決め
し、シリンダブロック1にスティフナ14と共にオイル
パン2をボルト6によりねじ止める構造を採用してい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前述の図6および図7
に示すような構造であっても、振動低減効果は小さく、
オイルパン2の潤滑油を蓄えるオイルパン本体2a側と
フランジ部2bとの間のコーナ部2cにクラックDが生
ずる虞れを有していた。
【0007】これを解決する手段として、シリンダブロ
ックやオイルパンの全体の肉厚を厚くして剛性を高めた
り、基本的な形状を変更して処理することも考えられる
が、重量が増大したり、形状変更に伴って構造が複雑に
なるという欠点を有していた。
【0008】本考案は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであり、重量の増大や構造を複雑化することなく、オ
イルパンの強度向上を図ったものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案によるオイルパン
の補強構造は、シリンダブロック側と接続されるフラン
ジ部を備えたオイルパンの開口端部の周縁全周に沿った
形状に形成されると共に、上記フランジ部に一端側が接
合され他端側が該オイルパンの本体部を形成するオイル
パン本体に溶接により接合される断面L時形をした補強
部材を、該オイルパンの開口端部全周に亘って結合した
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】補強部材の一端部及び他端部がそれぞれオイル
パンに接合されている。従って、オイルパンに振動が伝
達されると、オイルパンのみでなく補強部材も同時に振
動し、補強部材の剛性により振幅が小さく押えられる。
【0011】この為、振動の振幅が小さくなる結果、オ
イルパンに加わる応力の振幅も小さくなり、オイルパン
に大きな力が加わらないことになる。
【0012】
【実施例】本考案の一実施例に係るオイルパンの補強構
造を図1から図5に示し、これらの図に基づき本実施例
を説明する。
【0013】図4に示すように、シリンダブロック1の
下端部にオイルパン2が取付けられて、エンジン3が構
成される。オイルパン2は、上端側が開口となる箱体状
となっているオイルパン本体2aと、オイルパン本体2
aの上面開口周縁に沿って折曲げられて形成されるオイ
ルパンレール部であるフランジ部2bとを有している。
従って、プレス加工等により絞り成形されて加工された
オイルパン2のフランジ部2bがボルト6によりシリン
ダブロック1にねじ止めされて、シリンダブロック1に
取付けられることとなる。
【0014】そして、図1から図3に示すように、オイ
ルパン2の本体部分を形成するオイルパン本体2aの開
口端側全周にわたって、補強部材であるスティフナ4が
オイルパン2に取付けらている。このスティフナ4は、
一端側がフランジ部2bの下面側に沿って形成され、他
端側がオイルパン本体2aの外周側に沿って形成される
ように、中央部で折り曲げられる断面L字形をしてい
る。
【0015】また、スティフナ4の他端側とオイルパン
本体2aとの間は、点溶接5などの接合手段で接合され
る。この一方、スティフナ4の一端側は、ボルト6によ
りフランジ部2bがシリンダブロック1の下部にねじ止
められる際に、フランジ部2bと共にねじ止められて、
フランジ部2bに接合されることとなる。
【0016】以上により、シリンダブロック1側から振
動が伝達される場合であっても、オイルパン2の開口端
部がこの部分に取付けられたスティフナ4に補強されて
いる為、剛性が高まって振動が低減される。従って、オ
イルパン2のコーナ部2cなどに生じる応力も大幅に低
減できることとなる。
【0017】次に、本考案者らが、このような作用を確
認すべく、行なった実験結果を図5に示し、この図に基
づき説明をする。
【0018】エンジン回転速度とフランジ部付近での片
振幅応力との関係を表す図5に示すように、何らの防振
対策をほどこしていない従来品Cは、エンジン回転速度
が高まるにつれて、応力も高まり、応力の許容限界であ
る疲労限を容易に超えてしまう。これに対して、従来の
技術で説明したスティフナ14を取付けたオイルパンB
は、すべてのエンジン回転速度の帯域で応力が低減され
るものの、許容限界をやはり超えてしまう。
【0019】しかし、本実施例の断面L字形をしたステ
ィフナ4を取付けたオイルパンAは、単に、すべてのエ
ンジン回転速度帯域で応力が低減されだけでなく、許容
限界を超えないことも確認され、クラックの発生防止効
果を十分発揮することが明確となった。
【0020】
【考案の効果】本考案のオイルパンの補強構造によれ
ば、オイルパンの開口端側に断面L字形をした補強部材
を取付けることとした結果、エンジンの回転に伴って発
生する振動の振幅が補強部材により低減される。
【0021】従って、オイルパンに繰返し加わる応力も
小さくなり、クラックがオイルパンに発生する虞れがな
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るオイルパンの要部拡大
斜視図である。
【図2】本考案の一実施例に係るオイルパンの分解図で
ある。
【図3】本考案の一実施例であってシリンダブロックと
オイルパンの接合を表した断面図である。
【図4】本考案の一実施例及び従来の技術が用いられる
エンジンを表した斜視図である。
【図5】エンジン回転数と片振幅応力との関係を表わし
た図である。
【図6】従来の技術に係るオイルパンの分解図である。
【図7】従来の技術のシリンダブロックとオイルパンの
接合を表した断面図である。
【符号の説明】 1 シリンダブロック 2 オイルパン 2a オイルパン本体 2b フランジ部 3 エンジン 4,14 スティフナ 5 点溶接 6 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−88812(JP,U) 実開 昭60−159855(JP,U) 実開 昭53−147344(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02F 7/00 F02F 7/00 302 F01M 11/00 F16M 1/021 F02B 77/13

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック側と接続されるフラン
    ジ部を備えたオイルパンの開口端部の周縁全周に沿った
    形状に形成されると共に、上記フランジ部に一端側が接
    合され他端側が該オイルパンの本体部を形成するオイル
    パン本体に溶接により接合される断面L時形をした補強
    部材を、該オイルパンの開口端部全周に亘って結合した
    ことを特徴とするオイルパンの補強構造。
JP1991019931U 1991-03-29 1991-03-29 オイルパンの補強構造 Expired - Fee Related JP2598878Y2 (ja)

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JPH04116649U JPH04116649U (ja) 1992-10-19
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JPS5623448Y2 (ja) * 1977-04-26 1981-06-02
JPS60159855U (ja) * 1984-03-31 1985-10-24 いすゞ自動車株式会社 オイルパン構造
JPH034732Y2 (ja) * 1985-11-25 1991-02-07

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