JP2598774Y2 - スロット型光ケーブルにおけるスロット接続部 - Google Patents

スロット型光ケーブルにおけるスロット接続部

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JP2598774Y2
JP2598774Y2 JP1993044199U JP4419993U JP2598774Y2 JP 2598774 Y2 JP2598774 Y2 JP 2598774Y2 JP 1993044199 U JP1993044199 U JP 1993044199U JP 4419993 U JP4419993 U JP 4419993U JP 2598774 Y2 JP2598774 Y2 JP 2598774Y2
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screw
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敏明 上原
賢治 柴田
直也 神田
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、主としてスロット型
光ケーブルのガス隔壁部におけるスロット接続部に関す
るものである。しかし、後記のように光ケーブル自体の
接続部にも適用することができる。
【0002】
【従来の技術】始めに、スロット型光ケーブルのガス隔
壁部について説明する。スロット型光ケーブル周知であ
る。その断面を、図4に示す。10はケーブルの全体、
12はスロット、14はテンションメンバ、16は溝、
18はテープ心線、20は押え巻、22はシースであ
る。
【0003】このスロット型光ケーブルのガス隔壁部の
製作手順を、図5について説明する。 カッターナイ
フ等でスロット12を削りとってテンションメンバ14
を露出させる(a)。なお、テープ心線18は、2本だ
け示したが、実際はもっと多い。 テンションメンバ
14は通常、鋼線などの撚線からできているので、中心
の1本の鋼線140だけを残して、他の線は切除する
(b)。これは、テンションメンバ14の撚合わせ間隙
を通ってガスが移動するのを防ぐために行なわれる。た
だしテンションメンバ14が単線の場合は、当然にこの
作業は不要である。 その後、ガス隔壁部30を構成
する(c)。なお、32はスプリングパイプ、34はス
ペーサ、36はケース、38は充填樹脂、40は熱収縮
チューブである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 上記の「カッター
ナイフなどでスロット12を削りとってテンションメン
バ14を露出させる」という時間のかかる作業をしなけ
ればならない。またこの作業を、テープ心線18を傷付
けずに行なうことはたいへん難しい。 テンションメ
ンバ14が撚線の場合は、上記の「中心の1本の鋼線1
40だけを残して、他は切除する」という作業をしなけ
ればならない。これを、テープ心線18を傷付けずに行
なうにはたいへんな熟練が要る。 最近のスロット型
光ケーブルは、GI型150〜200心ケーブルの場合、テー
プ心線18は最大40枚になり、またSM型160〜300心ケ
ーブルの場合、テープ心線18は最大75枚にもなる。こ
のようにテープ心線18が多くなると、上記の作業
をすることは、実際上できなくなる。 テンションメ
ンバ14が撚線の場合は、製作されたガス隔壁部30内
では、ケーブルをつなぐものは1本の鋼線140だけ
(通常1.2mmφ)であり、捻れなどに対して弱い。
【0005】
【課題を解決するための手段】テープ心線18以外の、
光ケーブル10をスロット12,テンションメンバ1
4,シース22ごと適当長さだけ切断しておいて、左右
のスロット12間を連結具50により連結する。すなわ
ち、図1に例示するように、片側にネジ520を有する
ネジ棒52A,52Bを、左右の光ケーブルのスロット
スロット12に、それぞれ固定し、左右の前記ねじ棒5
2A,52B間を、ネジ継ぎ手54により連結する、と
いう手段により、スロット12間を連結する。
【0006】
【作用】従来の「カッターナイフなどでスロット12を
削りとってテンションメンバ14を露出させる」という
作業や、「中心の1本の鋼線140だけを残して、他の
線は切除する」という作業は不要になる。撚合わせ間隙
に相当するものがないから、ガスは完全に遮断される。
【0007】
【実施例】図1(a)に本考案を適用したガス隔壁部3
0の一例を、(b)(c)にスロット連結具50の一例
を示した。(b)は側面図、(c)は断面図である。 [スロット連結具50の構造] スロット連結具50は2つのネジ棒52A,52Bとネ
ジ継ぎ手54とからなる。52Aは左側のもの、52B
は右側のものである。しかし、とくに左右を区別する必
要のないときは、単に52で示すことにする。ネジ棒5
2の片側にはネジ520があり、その反対側にはスロッ
ト12の入る軸方向の穴(底がある)522がある。ま
た穴522に通ずるネジ孔524もある。なお、ネジ5
20は、たとえば左右のネジ棒52とも通常の右ネジで
ある。ネジ継ぎ手54は、中空の円筒体であり、内面に
雌ネジ540(ネジ520と待遇する)がある。また、
内面に通ずるネジ孔544もある。
【0008】[スロット連結具50の使い方] ガス隔壁部を構成する場合について説明する。 ま
ず、光ケーブル10をスロット12,テンションメンバ
14,シース22ごと適当長さ、切断する。ただしテー
プ心線18は切断しない。そして端部のスロット12を
少し口出しする。 図2(a)のように、左右のスロ
ット12にそれぞれネジ棒52A,52Bをかぶせ、ネ
ジ526により固定する。なお、同図のように、2本の
ネジ526を使うと、ネジ棒52Bを相当強くスロット
12に固定することができる。 次に、たとえばネジ
棒52Bにネジ継ぎ手54を一杯にネジ込む。 同図
(b)のように、ネジ棒52Bにネジ込んだネジ継ぎ手
54を戻しながらネジ棒52Aにネジ込んでゆく。そし
てネジ546により固定する。 その後は従来と同じ
工程により、図1(a)のようにガス隔壁部30を構成
する。
【0009】
【別の実施例】本考案を、光ケーブル10の接続に適用
した場合を、図3に示す。これはクロージャ60内で接
続した場合の一例で、19はコネクタである。スロット
12の連結の仕方は、上記のガス隔壁部の場合と同じで
ある。この場合は、ケーブル自体を連結しているので、
クロージャ60に張力がかからず、クロージャ60の壁
はそれほど丈夫でなくとも良い。
【0010】
【考案の効果】片側にネジを有するネジ棒を、左右の光
ケーブルのスロットにそれぞれ固定し、左右の前記ねじ
棒間を、ネジ継ぎ手により連結するようにしたので、 (1)カッターナイフ等でスロット12を削りとってテ
ンションメンバ14を露出させる作業が不要になる。ま
た、テンションメンバ14が撚線の場合に行なっていた
「中心の1本の鋼線140だけを残して、他は切除す
る」という作業も不要になる。これに伴って、テープ心
線18を傷付ける心配も無くなる。 (2)テープ心線18の数が多くなっても、容易に実施
できる。 (3)熟練が要らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係り、(a)はガス隔壁部に
適用した場合の説明図、(b)はスロット連結具50の
側面図、(c)は同断面図。
【図2】スロット連結具50によりスロット12を連結
する手順の説明図。
【図3】本考案の別の実施例の模型的説明図。
【図4】スロット型光ケーブルの説明図(従来技術と本
考案に共通)。
【図5】従来のガス隔壁部構成方法の説明図。
【符号の説明】 10 光ケーブル 12 スロット 14 テンションメンバ 140 鋼線 16 溝 18 テープ心線 19 コネクタ 20 押え巻 22 シース 30 ガス隔壁部 32 スプリングパイプ 34 スペーサ 36 ケース 38 充填樹脂 40 熱収縮チューブ 50 スロット連結具 52,52A,52B ネジ棒 520 ネジ 522 穴 524,544 ネジ孔 526,546 ネジ 54 ネジ継ぎ手 540 雌ネジ 60 クロージャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−42012(JP,A) 特開 昭59−37517(JP,A) 特開 平1−310307(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/24

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片側にネジを有するネジ棒が、左右の光
    ケーブルのスロットにそれぞれ固定してあり、 左右の前記ねじ棒間が、ネジ継ぎ手により連結されてい
    る、スロット型光ケーブルにおけるスロット接続部。
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