JPS6019487Y2 - 中空導体接続用補強管

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【考案の詳細な説明】本考案は単心ＯＦケーブルの導体のような中空導体を接
続する際に使用する中空導体接続用補強管の改良に関す
るものである。

従来単心ＯＦケーブル導体のように中央部に油通路を有
する中空導体を圧縮接続するには、油通路を塞がないよ
うに油通路内に補強管を挿入し、導体の外側にはスリー
ブを被せ、これを圧縮してスリーブ、導体、補強管の３
者を一体に接続している。

このような接続に用いる補強管は第１図に示す如く、導
体中空部の内径より若干細いパイプ１１の中央部にフラ
ンジ１２を設けたもので、フランジ１２により導体への
挿入長が規定され、左右のアンバランスが生じないよう
にしている。

しかし上記補強管はフランジ１２を形成する作業が非常
に面倒であり、また高価であるという問題があった。

本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、構成が極
めて簡単で安価である補強管を提供するものである。

本考案の一実施例を第２図および第３図を参照して詳細
に説明するに、１は補強管で、この補強管は接続すべき
中空導体の中空部内径より若干細い中空パイプで形成さ
れその長手方向はぼ中央部には凹部２が設けられている
。

この補強管１を用いて中空導体の接続を行なうには、第
３図に示すように、まず中空導体５，６の端部を所定の
形状に加工しく実施例においてはほぼＬ字型に加工しで
ある）、次に一方の導体５の中空部に補強管１の半分を
挿入し、凹部２に棒状の進入阻止部材３を取付ける。

次に他方の導体６を引きよせその中空部に補強管１の残
りの半分を挿入する。

この際補強管１は進入阻止部材３によって動きが阻止さ
れているので導体２の中に入っていくことはない。

なお、進入阻止部材は導体５，６端部相互が突合わされ
る直前に取外すものである。

その後一方の導体上に挿通しておいたスリーブ（図示せ
ず）を引き戻してそれを圧縮する。

なお補強管１に設ける凹部２の形状や数は特に限定する
ものではなく、たとえば凹部２を長手方向に数個設けて
おいてもよい。

以上のように本考案に係る中空導体接続用補強管は、中
空パイプの外周にフランジを有せず単に凹部が設けられ
ただけであるので構成が極めて簡単であり、またその製
造も長尺のパイプを作りそれに凹部を設けて切断するだ
けでよいので極めて容易に行なえ、したがって非常に安
価であるという実用上優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の補強管の一部欠截側面図、第２図は本考
案に係る補強管の一実施例を示す一部欠截側面図、第３
図は中空導体の接続作業を示す説明図である。１は補強管、２は凹部、３は進入阻止部材。

【実用新案登録請求の範囲】

突合わされた中空導体の中空部に嵌合される中空導体接
続用補強管において、該補強管は中空パイプで形成され
、そのほぼ中央部に進入阻止部材を取付ける凹部が設け
られていることを特徴とする中空導体接続用補強管。