JP2598646B2 - ベントナイト粉末の分散方法 - Google Patents
ベントナイト粉末の分散方法Info
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- JP2598646B2 JP2598646B2 JP62200806A JP20080687A JP2598646B2 JP 2598646 B2 JP2598646 B2 JP 2598646B2 JP 62200806 A JP62200806 A JP 62200806A JP 20080687 A JP20080687 A JP 20080687A JP 2598646 B2 JP2598646 B2 JP 2598646B2
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- bentonite powder
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- powder
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- Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はベントナイト粉末の分散方法に関する。より
詳しくはベントナイト粉末を水中に分散させる際、特定
の電解質を用いることにより短時間で均一に分散させる
方法に関する。
詳しくはベントナイト粉末を水中に分散させる際、特定
の電解質を用いることにより短時間で均一に分散させる
方法に関する。
[従来の技術] ベントナイトは古くから多種多様の用途を持った粘土
の一つであって、農薬などの粒剤の粘結剤や増量剤とし
て、又土木建築工事における掘削壁の崩壊防止剤とし
て、さらには貯水池の漏水防止剤や土壌改良剤等として
広く利用されている。
の一つであって、農薬などの粒剤の粘結剤や増量剤とし
て、又土木建築工事における掘削壁の崩壊防止剤とし
て、さらには貯水池の漏水防止剤や土壌改良剤等として
広く利用されている。
このベントナイトを利用するには、通常水と混合して
使用される場合が多いが、この際ベントナイト粉末が均
一に分散せずいわゆるママコが発生してしまうという問
題がある。
使用される場合が多いが、この際ベントナイト粉末が均
一に分散せずいわゆるママコが発生してしまうという問
題がある。
すなわち、ママコというのは粉体を液体中に投入した
際発生する、内部に空気を含んだ粉体の塊のことをいう
が、ママコが発生すると液体が該ママコの表面に接する
だけで内部にまで浸透しないと状態なってしまい好まし
くない。したがって、ベントナイト粉末を水に分散させ
る時、ママコが発生してしまうとベントナイト粒子の内
部に空気の気泡等が残存したまま分散することになり、
充分な粘性と可塑性を発現しないという問題点を生じ
る。
際発生する、内部に空気を含んだ粉体の塊のことをいう
が、ママコが発生すると液体が該ママコの表面に接する
だけで内部にまで浸透しないと状態なってしまい好まし
くない。したがって、ベントナイト粉末を水に分散させ
る時、ママコが発生してしまうとベントナイト粒子の内
部に空気の気泡等が残存したまま分散することになり、
充分な粘性と可塑性を発現しないという問題点を生じ
る。
そこで、このママコ発生を防ぎ、ベントナイト粉を水
に均一に分散させるために、従来からベントナイト粉末
と水の混合物を、あらかじめ一昼夜放置しておき、これ
を攪拌して均一に分散させる方法又は該混合物を機械的
に強制混和させる方法等がとられてきた。しかし、これ
らの方法はいづれも煩雑で手間のかかる方法であるため
改善が望まれていた。
に均一に分散させるために、従来からベントナイト粉末
と水の混合物を、あらかじめ一昼夜放置しておき、これ
を攪拌して均一に分散させる方法又は該混合物を機械的
に強制混和させる方法等がとられてきた。しかし、これ
らの方法はいづれも煩雑で手間のかかる方法であるため
改善が望まれていた。
又、ママコ防止のため、界面活性剤や天然有機酸塩や
高分子化合物等の分散剤の使用も試みられているが、マ
マコ発生防止には効果が乏しく、もっぱら分散後の系の
安定に寄与するにとどまっていた。
高分子化合物等の分散剤の使用も試みられているが、マ
マコ発生防止には効果が乏しく、もっぱら分散後の系の
安定に寄与するにとどまっていた。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記した従来方法の問題点を解決し、ママコ
の発生が防止できるとともに簡便に且つ短時間内にベン
トナイト粉末の均一分散を可能とする方法を提供しよう
とするものである。
の発生が防止できるとともに簡便に且つ短時間内にベン
トナイト粉末の均一分散を可能とする方法を提供しよう
とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、特定陽イオンと陰イオンの組み合せからなる電解質
を共存せしめることにより該目的を達成できることを見
出し、本発明を完成した。
果、特定陽イオンと陰イオンの組み合せからなる電解質
を共存せしめることにより該目的を達成できることを見
出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明はベントナイト粉末にAl2(SO4)3,Fe
Cl3,Fe(SO4)3,Fe(NO3)2,及びNa2SiO3から選ばれた電解
質を予め混合した後、それをそのまま水中に分散させる
ことを特徴とするベントナイト粉末の分散方法を提供す
るものである。
Cl3,Fe(SO4)3,Fe(NO3)2,及びNa2SiO3から選ばれた電解
質を予め混合した後、それをそのまま水中に分散させる
ことを特徴とするベントナイト粉末の分散方法を提供す
るものである。
以下本発明を詳しく説明する。
本発明で分散せしめるベントナイト粉末はCa系のベン
トナイト、Na系ベントナイト、活性化ベントナイト等一
般にベントナイト粉末として市販され、使用されている
ものならいづれも用いることができる。
トナイト、Na系ベントナイト、活性化ベントナイト等一
般にベントナイト粉末として市販され、使用されている
ものならいづれも用いることができる。
特に粒径が小さすぎて一般にママコが生じやすいベン
トナイト粉末や、Na系ベントナイト又は活性化ベントナ
イトのようにママコの発生しやすいものに対しても均一
分散が可能になった点は本発明の特長の1つといえる。
トナイト粉末や、Na系ベントナイト又は活性化ベントナ
イトのようにママコの発生しやすいものに対しても均一
分散が可能になった点は本発明の特長の1つといえる。
本発明においてベントナイト粉末と混和する電解質が
きわめて重要である。
きわめて重要である。
この電解質はいわゆる分散剤的な働きを有するもので
あって、Al2(SO4)3,FeCl3,Fe(SO4)3,Fe(NO3)2,及びNa2
SiO3から選ばれた電解質でなければならない。
あって、Al2(SO4)3,FeCl3,Fe(SO4)3,Fe(NO3)2,及びNa2
SiO3から選ばれた電解質でなければならない。
これらの具体例を表−1に示した。
該電解質はベントナイト粉末100重量部に対し0.01〜5
0重量部、好ましくは0.1〜20重量部用いられる。
0重量部、好ましくは0.1〜20重量部用いられる。
0.01重量部未満ではママコ発生防止が充分ではなく、
50重量部を越えても効果は向上せず経済的でない。
50重量部を越えても効果は向上せず経済的でない。
ベントナイト粉末と電解質を混合するには、電解質粉
末とベントナイト粉末を直接混合し攪拌する方法、ベン
トナイト粉末を攪拌しながら電解質溶液をスプレーに添
加する方法、ベントナイト原石と電解質を混合し、ベン
トナイトの粉砕と混合を同時に行う方法等によって行う
ことができる。
末とベントナイト粉末を直接混合し攪拌する方法、ベン
トナイト粉末を攪拌しながら電解質溶液をスプレーに添
加する方法、ベントナイト原石と電解質を混合し、ベン
トナイトの粉砕と混合を同時に行う方法等によって行う
ことができる。
[実施例] 以下参考例、実施例をあげて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
参考例:ベントナイト粉末と電解質の混合物の調整例 Q:乳鉢の中にベントナイト粉末100gとNa2SiO3粉末0.5g
を入れ、乳棒でよく混合して混合物を調製した。同様に
して、Na2SiO3の量を1g,10g及び20gに変えた混合物を調
製した。
を入れ、乳棒でよく混合して混合物を調製した。同様に
して、Na2SiO3の量を1g,10g及び20gに変えた混合物を調
製した。
以下同様にして表−1に掲げた各電解質A〜P及びR
〜VについてQと同様にして混合物を調製した。
〜VについてQと同様にして混合物を調製した。
又比較のため本発明の電解質とは異る添加物との混合
物も調製した。
物も調製した。
なお、a,b,cは水溶液であるのでスプレーを用いてベ
ントナイト粉末に混合し、60℃で乾燥した後、乳鉢でよ
くすりつぶして調製した。
ントナイト粉末に混合し、60℃で乾燥した後、乳鉢でよ
くすりつぶして調製した。
実施例1、比較例1 120ccフタ付きガラスビン(円筒状、口径4cm高さ10c
m)に100ccの水を入れ、次いでベントナイトと電解質の
混合物(A〜V)を各1g(表−2)、及び5g(表−3)
加え、ビンのフタをした後、上下に激しく20回振とうし
て分散状態をみた。結果を表−2及び表−3に示す。
m)に100ccの水を入れ、次いでベントナイトと電解質の
混合物(A〜V)を各1g(表−2)、及び5g(表−3)
加え、ビンのフタをした後、上下に激しく20回振とうし
て分散状態をみた。結果を表−2及び表−3に示す。
又、実施例1において電解質のかわりに他の分散剤a
〜eを用いた場合の結果を表−2及び表−3に示す。
〜eを用いた場合の結果を表−2及び表−3に示す。
比較例2 電解質を使用せず、ベントナイト粉末のみを水100gに
対し1g及び5g使用した以外は実施例1と同様に実施し
た。結果は1gの場合の分散状態は2であり5gの場合は1
であった。
対し1g及び5g使用した以外は実施例1と同様に実施し
た。結果は1gの場合の分散状態は2であり5gの場合は1
であった。
[発明の効果] 本発明により、ベントナイト粉末はママコを生ぜずに
短時間に簡便に均一分散が可能となった。
短時間に簡便に均一分散が可能となった。
これによりベントナイトの利用がより行いやすくな
り、夫々の用途分野において本発明が果たす効果は大な
るものがあるといえる。
り、夫々の用途分野において本発明が果たす効果は大な
るものがあるといえる。
Claims (2)
- 【請求項1】ベントナイト粉末にAl2(SO4)3,FeCl3,Fe(S
O4)3,Fe(NO3)2,及びNa2SiO3から選ばれた電解質を予め
混合した後、それをそのまま水中に分散させることを特
徴とするベントナイト粉末の分散方法。 - 【請求項2】電解質をベントナイト粉末に対し0.01〜50
重量%混合することを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載のベントナイト粉末の分散方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62200806A JP2598646B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | ベントナイト粉末の分散方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62200806A JP2598646B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | ベントナイト粉末の分散方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6445754A JPS6445754A (en) | 1989-02-20 |
JP2598646B2 true JP2598646B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=16430502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62200806A Expired - Lifetime JP2598646B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | ベントナイト粉末の分散方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598646B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102861550A (zh) * | 2012-09-07 | 2013-01-09 | 常州大学 | 一种合成铁改性膨润土的方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5266538A (en) * | 1990-12-21 | 1993-11-30 | Southern Clay Products, Inc. | Method for preparing high solids bentonite slurries |
DE10238789B4 (de) * | 2002-08-23 | 2006-01-05 | Bk Giulini Gmbh | Verfahren zur Herstellung von Suspensionen und deren Verwendung |
JP5592105B2 (ja) * | 2009-12-25 | 2014-09-17 | 黒崎白土工業株式会社 | ベントナイト粉体及びその製造方法 |
JP5801844B2 (ja) * | 2013-04-30 | 2015-10-28 | 黒崎白土工業株式会社 | 布製品用柔軟化剤及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5394695A (en) * | 1976-11-29 | 1978-08-18 | Procter & Gamble | Composition for conditioning fiber article |
JPS6045124A (ja) * | 1983-08-05 | 1985-03-11 | ハシア・フエルバツクングスマシイネン・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング | 容器の製造,殺菌,充填の方法と装置 |
-
1987
- 1987-08-13 JP JP62200806A patent/JP2598646B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102861550A (zh) * | 2012-09-07 | 2013-01-09 | 常州大学 | 一种合成铁改性膨润土的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6445754A (en) | 1989-02-20 |
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