JP2598500Y2 - 一方向クラッチ - Google Patents

一方向クラッチ

Info

Publication number
JP2598500Y2
JP2598500Y2 JP1992078652U JP7865292U JP2598500Y2 JP 2598500 Y2 JP2598500 Y2 JP 2598500Y2 JP 1992078652 U JP1992078652 U JP 1992078652U JP 7865292 U JP7865292 U JP 7865292U JP 2598500 Y2 JP2598500 Y2 JP 2598500Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
retainer
flange
way clutch
sprag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992078652U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0643370U (ja
Inventor
聡史 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP1992078652U priority Critical patent/JP2598500Y2/ja
Publication of JPH0643370U publication Critical patent/JPH0643370U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2598500Y2 publication Critical patent/JP2598500Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、一方向クラッチの改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一方向クラッチとして図5に示す
ようなものがある。但し、図5(a)は正面図であり、図
5(b)は図5(a)におけるA矢視部分側面図である。図5
において、外側保持器1の周面に沿って当間隔で1列に
穿設された略矩形のポケット2内にはスプラグ8が配置
される。また、外側保持器1の側端には、半径方向外側
に向かって所定量だけ折り曲げて成る鍔部3を有してい
る。
【0003】上記外側保持器1における任意の隣接する
ポケット2,2の箇所の鍔部3側を切除して上記一対の
ポケットを開放してTバー4を形成している。そして、
このTバー4の箇所を外側に押し広げて、外側保持器1
の中心からTバー4の鍔部3'の端面までの距離をこの
外側保持器1が装着される外輪(図示せず)における軌道
面の半径よりも大きくしている。こうして、外側保持器
1を外輪に装着した際におけるTバー4の弾性力によっ
て、Tバー4の鍔部3'の端面を外輪の軌道面に押し付
けて外側保持器1を外輪に対して固定するのである。
【0004】図6は、図5とは異なる従来例における外
側保持器10と外輪7とを裏側から見た部分図である。
この従来例におけるTバー5は、外側保持器10におけ
る少なくとも1個以上のポケット2を介在した一対のポ
ケット2,2の箇所の鍔部3'側を切除して上記一対のポ
ケットを開放して形成している。こうして、Tバー5の
鍔部3'の端面が外輪7の軌道面に当接する際における
Tバー5の周方向への橈みを無くすようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の一方向クラッチにおいては、外側保持器1の中心か
らTバー4の鍔部3'の端面までの距離を外輪における
軌道面の半径よりも大きくしている。したがって、外側
保持器1を外輪に装着した際に、図7(図5におけるイ
−イ矢視断面図)に示すように、Tバー4の端面が外輪
の軌道面を押す力の反力によって、外側保持器1全体が
一点鎖線で示す位置1'から反Tバー側にずれて、外側
保持器1が外輪7に対して偏心する。その結果、外側保
持器1の反Tバー側におけるポケット2のスプラグ8に
対する位置がスプラグ8の先端部における幅の広い箇所
に位置するようなる。したがって、特定のポケット2に
おけるスプラグ8との周方向のクリアランスが狭くなっ
て、特定のスプラグ8の動きが必要以上に規制されると
いう問題がある。
【0006】また、上述のように、上記外側保持器1の
中心から鍔部3'の端面までの距離を外輪における軌道
面の半径より大きくするために外側保持器1のTバー4
の箇所を外側に押し広げている。したがって、図7に示
すように、Tバー4の箇所がTバー4以外の外側保持器
1の位置(点線で示した位置)よりも外側に歪んで軸に対
して水平にはならない。その結果、Tバー4の箇所にお
けるポケット2とスプラグとの軸方向のクリアランスが
Tバー4以外の箇所のポケットよりも狭くなって、Tバ
ー4の箇所のスプラグ8の軸方向への動きも必要以上に
規制されるという問題もある。
【0007】そこで、この考案の目的は、保持器によっ
て特定のスプラグの周方向または軸方向への動きが必要
以上に規制されない一方向クラッチを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る考案は、外輪と内輪との間に周方向
に所定間隔をあけて配置されたスプラグと、円筒状を成
す周面に周方向に沿って穿設されるポケットによって上
記スプラグを上記所定間隔を保って保持する保持器と、
上記スプラグを上記外輪と内輪とに対して噛み合い方向
に付勢するスプリングを有する一方向クラッチであっ
て、上記保持器は、側端部を半径方向外側に向かって所
定量だけ折り曲げて形成された鍔部を有すると共にこの
鍔部の外径を上記外輪の軌道径よりも大きく成し、周方
向に等分割する位置近傍に在るポケットの箇所の鍔部が
切除されてこのポケットが開放されていることを特徴と
している。
【0009】また、請求項2に係る考案は、外輪と内輪
との間に周方向に所定間隔をあけて配置されたスプラグ
と、円筒状を成す周面に周方向に沿って穿設されるポケ
ットによって上記スプラグを上記所定間隔を保って保持
する保持器と、上記スプラグを上記外輪と内輪とに対し
て噛み合い方向に付勢するスプリングを有する一方向ク
ラッチであって、上記保持器は、側端部を半径方向外側
に向かって所定量だけ折り曲げて形成された鍔部を有す
ると共に略対向する一対のポケットの箇所の鍔部が切除
されて上記一対のポケットが開放されており、中心から
上記一対の切除箇所間における鍔部の端面までの距離を
上記外輪の軌道面の半径よりも大きく成す一方、上記一
対の切除箇所間以外の鍔部の外径を上記外輪の軌道径に
等しく成したことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に係る考案の一方向クラッチでは、外
輪と内輪の間に周方向に配置されるスプラグを所定間隔
をあけて保持する保持器には、その側端部を半径方向外
側に向かって所定量だけ折り曲げて形成された鍔部が設
けられている。そして、この鍔部の外径が上記外輪の軌
道径よりも大きく形成され、且つ、上記保持器を周方向
に等分割する位置近傍に在るポケットの箇所の鍔部が切
除されてこのポケットが開放されている。
【0011】したがって、上記一方向クラッチが外輪と
内輪との間に装着される際には、上記保持器における鍔
部は全周に渡って内側に均一に橈んで、上記保持器が上
記外輪と同心に保持される。こうして、総てのポケット
におけるスプラグとの周方向のクリアランスが一定に保
たれて、総てのスプラグの周方向への動きの規制量が一
定となる。
【0012】また、請求項2に係る考案の一方向クラッ
チでは、外輪と内輪との間に周方向に配置されるスプラ
グを保持する保持器における略対向する一対のポケット
の箇所の鍔部が切除されて上記一対のポケットが開放さ
れている。そして、上記保持器の中心から上記一対の切
除箇所間における鍔部の端面までの距離が上記外輪の軌
道面の半径よりも大きく形成される一方、上記一対の切
除箇所間以外の鍔部の外径が上記外輪の軌道径に等しく
形成されている。
【0013】したがって、上記一方向クラッチが外輪と
内輪との間に装着される際には、上記保持器における上
記一対の切除箇所間の鍔部の弾性力によって上記保持器
は外輪に対して固定される。又、上記一対の切除箇所間
以外の鍔部には橈みやずれが生ずることはなく、上記保
持器は上記外輪と同心に且つ軸に平行に保持される。こ
うして、総てのポケットにおけるスプラグとの周方向お
よび軸方向のクリアランスが一定に保たれて、総てのス
プラグの周方向および軸方向への動きの規制量が一定と
なる。
【0014】
【実施例】以下、この考案を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は本実施例の一方向クラッチを示す。但
し、図1(a)は正面図であり、図1(b)は図1(a)におけ
るB矢視部分側面図である。本実施例の一方向クラッチ
における外側保持器11は円筒状を成しており、その周
面に沿って略矩形のポケット12を当間隔で1列に穿設
する。このポケット12内にはスプラグ14を配置す
る。そして、このスプラグ14の一方向への回転による
楔作用で内輪と外輪とをロックする一方、反対方向への
回転による空転によって内輪を外輪に対して空転させ
る。また、上記外側保持器11の側端には、半径方向外
側に向かって所定量だけ折り曲げて鍔部13を形成す
る。
【0015】本実施例における外側保持器11の鍔部1
3の外径は、この外側保持器11が装着される外輪の軌
道径よりもやや大きくする。そして、外側保持器11を
周方向に当間隔に3分割する位置近傍に在るポケット1
2の箇所における鍔部13を図1(b)に示すように切除
してこのポケット12を開放する。このように、外側保
持器11の鍔部13を等分割することによって、鍔部1
3に弾性を持たせるのである。尚、15は上記スプラグ
14を外側保持器11よりも内側で保持する内側保持器
であり、16はスプラグ14を噛み合い方向に付勢する
リボンスプリングである。
【0016】したがって、本実施例における一方向クラ
ッチを図2(図1におけるロ−ロ矢視断面図)に示すよう
に外輪17と内輪18との間に装着した場合には、鍔部
13の外径が外輪17の軌道径よりもやや大きく設定さ
れているので鍔部13の弾性力によって鍔部13の端面
が外輪17の軌道面に押し付けられて、外側保持器11
は外輪17に固定されるのである。
【0017】その際に、上記外側保持器11の鍔部13
は必然的に内側に橈むことになる。ところが、本実施に
おいては上記鍔部13の折曲量は全周に渡って同じにな
っており、且つ、鍔部13は等分割されているので、鍔
部13は全周に渡って同等に内側に橈むことになる。そ
の結果、外側保持器11は外輪17と同心に保持される
のである。したがって、上記外側保持器11に設けられ
た総てのポケット12におけるスプラグ14との周方向
のクリアランスは一定となり、特定のスプラグ14の周
方向への動きが異常に規制されることはないのである。
【0018】さらに、上記一方向クラッチを外輪17と
内輪18との間に装着した際には、鍔部13の橈みによ
って外側保持器11が軸に対して傾く。したがって、そ
のままではポケット12とスプラグ14との軸方向のク
リアランスが狭くなってスプラグ14の軸方向への動き
が必要以上に規制されることになる。そこで、本実施例
においては、上記外側保持器11における鍔部13の折
り曲げ形状を、外側保持器11が外輪17内に装着され
て鍔部13が内側に橈んだ際に外側保持器11が軸に平
行になるような形状にするのである。
【0019】こうすることによって、上記外側保持器1
1を外輪17内に装着した際における総てのポケット1
2におけるスプラグ14との軸方向のクリアランスを本
来必要とするクリアランスに設定でき、特定のスプラグ
14の軸方向の動きが異常に規制されることはないので
ある。
【0020】上述のように、本実施例の一方向クラッチ
においては、外側保持器11の側端部に設けられた鍔部
13の折曲量を全周に渡って同じにすると共に、鍔部1
3の外径を外輪17の軌道径よりもやや大きくする。そ
して、外側保持器11を周方向に等分割する位置に在る
ポケット12の箇所の鍔部13を切除して上記ポケット
12を開放し、鍔部13に弾性を持たせている。したが
って、上記一方向クラッチを外輪17内に装着した場合
に、鍔部13が全周に渡って一様に橈むので外側保持器
11を外輪17と同心に保つことができる。その結果、
特定のポケット12におけるスプラグ14との周方向の
クリアランスが狭くなって、そのスプラグ14の周方向
への動きが必要以上に規制されることを防止できる。
【0021】さらに、上記一方向クラッチにおいては、
鍔部13の折り曲げ形状を外側保持器11が外輪17内
に装着されて鍔部13が内側に橈んだ際に外側保持器1
1が軸に平行になるような形状にしている。したがっ
て、上記一方向クラッチを外輪17内に装着して鍔部1
3が橈んだ際に、外側保持器11を軸に対して平行に保
つことができる。その結果、特定のポケット12におけ
るスプラグ14との軸方向のクリアランスが狭くなっ
て、そのスプラグ14の軸方向の動きが必要以上に規制
されることを防止できる。
【0022】上記実施例においては、上記外側保持器1
1の鍔部13を3分割しているが、この考案はこれに限
定されるものではない。要は、鍔部13が全周に渡って
一様に橈むことができるように等分割されていればよい
のである。
【0023】図3は他の実施例における一方向クラッチ
を示す。尚、図3(a)は正面図であり、図3(b)は図3
(a)におけるC矢視部分断面図である。この一方向クラ
ッチは、保持器21一枚のみでスプラグ24を保持する
一方向クラッチである。
【0024】上記保持器21は円筒状を成しており、そ
の周面に沿ってポケット22を当間隔で1列に穿設す
る。また、保持器21の両側端を半径方向外側に向かっ
て所定量だけ折り曲げて鍔部23,23'を形成する。
【0025】本実施例における保持器21の鍔部23,
23'の外径は、この保持器21が装着される外輪の軌
道径と等しくする。そして、保持器21を周方向に当間
隔に3分割する位置に在るポケット22の箇所における
一方の鍔部23を図3(b)に示すように切除して上記ポ
ケット22を開放する。尚、26はスプラグ14を噛み
合い方向に付勢するリボンスプリングである。
【0026】本実施例における一方向クラッチを図4
(図3におけるハ−ハ矢視断面図)に示すように外輪27
と内輪28との間に装着した場合には、鍔部23,23'
の外径が外輪27の軌道径と同じに設定されているので
鍔部23,23'の外側端面が外輪27の軌道面に当接し
て、保持器21は鍔部23'の端面の摩擦力によって外
輪27に固定されるのである。その際に、上述のように
保持器21の両側端の2箇所に鍔部23,23'が設けて
あるので、外輪27の軌道面との接触面積が増加してよ
り確実に保持器21が外輪27に対して固定されるので
ある。
【0027】こうして上記外輪27内に装着された一方
向クラッチの保持器21は、全周に渡って折曲量が等し
く形成された鍔部23,23'には橈みやずれが生じない
ので保持器21は外輪27と同心になる。したがって、
保持器21に設けられた総てのポケット22におけるス
プラグ24との周方向のクリアランスは一定となり、特
定のスプラグ24の周方向への動きが異常に規制される
ことはないのである。
【0028】さらに、上記一方向クラッチを外輪27と
内輪28との間に装着した際には、鍔部23,23'は橈
まないので保持器21は常に軸に平行になる。したがっ
て、総てのポケット22におけるスプラグ24との軸方
向のクリアランスは本来必要とするクリアランスに設定
されて、特定のスプラグ24の軸方向の動きが異常に規
制されることはないのである。
【0029】上述のように、本実施例の一方向クラッチ
においては、保持器21の両側端に設けられた鍔部2
3,23'の折曲量を全周に渡って同じにするとともに、
鍔部23,23'の外径を外輪17の軌道径と同じにして
いる。したがって、上記一方向クラッチを外輪27内に
装着した場合に、鍔部23,23'の端面が全周に渡って
一様に外輪27の軌道面に当接するので保持器21を外
輪27と同心に保つことができる。その結果、特定のポ
ケット22におけるスプラグ24との周方向のクリアラ
ンスが狭くなって、そのスプラグ24の周方向への動き
が必要以上に規制されることを防止できる。
【0030】さらに、上記一方向クラッチにおいては、
外輪27内に装着された際に鍔部23,23'は橈まない
ので保持器21を常に軸に平行に保持できる。したがっ
て、特定のポケット22におけるスプラグ24との軸方
向のクリアランスが狭くなって、そのスプラグ24の軸
方向への動きが必要以上に規制されることを防止でき
る。
【0031】以下に述べる実施例における一方向クラッ
チは上記2つの実施例を組み合わせた構成を有する。す
なわち、本実施例における一方向クラッチの保持器で
は、略対向する1対のポケットの箇所の鍔部を切除し上
記一対のポケットを開放する。そして、保持器の中心か
ら上記一対の切除箇所間における鍔部の端面までの距離
を外輪の軌道面の半径よりもやや大きく設定する一方、
上記一対の切除箇所間以外の鍔部の外径を外輪の軌道径
と同じに設定するのである。
【0032】上記構造を有する一方向クラッチを外輪と
内輪との間に装着した際には、上記一対の切除箇所間
(以下、大径部と言う)における鍔部の半径が外輪の軌道
面の半径よりも大きく設定されているので、上記大径部
の弾性力によって保持器は外輪に固定される。その際
に、保持器全体は上記大径部の鍔部が受ける反力によっ
て反大径部側にずれようとする。ところが、上記大径部
以外の箇所における鍔部の外径が外輪の軌道径と同じに
なっているので、保持器はずれることができないのであ
る。したがって、上記一方向クラッチを外輪と内輪との
間に装着した際に、保持器を外輪と同心に且つ軸と平行
に保つことができるのである。その結果、特定のポケッ
トにおけるスプラグとの周方向および軸方向のクリアラ
ンスが狭くなることがなく、そのスプラグの周方向およ
び軸方向への動きが必要以上に規制されることを防止で
きる。
【0033】図1に示す実施例においては、弾性力を利
用する外側保持器を2枚保持器の一方向クラッチに適用
している。また、図3に示す実施例においては、鍔部の
外径が外輪の軌道径と同じ保持器を1枚保持器の一方向
クラッチに適用している。しかしながら、この考案はこ
れらの組み合わせに限定されるものではなく、使用され
る環境に応じて適宜に決めればよい。
【0034】
【考案の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る考案の一方向クラッチは、スプラグを所定間隔で保持
する保持器の側端部を半径方向外側に向かって所定量だ
け折り曲げて形成した鍔部の外径を外輪の軌道径よりも
大きくし、上記保持器を周方向に等分割する位置近傍に
在るポケットの箇所の鍔部を切除してこのポケットを開
放したので、この一方向クラッチを外輪と内輪との間に
装着して上記鍔部の弾性力によって上記保持器を外輪に
固定した際に、上記鍔部は全周に渡って一様に橈んで保
持器を上記外輪と同心に保つことができる。したがっ
て、この考案によれば、上記保持器によって特定のスプ
ラグの周方向の動きが必要以上に規制されることがな
い。
【0035】また、請求項2に係る考案の一方向クラッ
チは、スプラグを周方向に所定間隔で保持する保持器の
側端部を半径方向外側に向かって所定量だけ折り曲げて
形成された鍔部を有すると共に略対向する一対のポケッ
トの箇所の鍔部を切除してこの一対のポケットを開放
し、上記保持器の中心から上記一対の切除箇所間におけ
る鍔部の端面までの距離を外輪の軌道面の半径よりも大
きく成す一方、上記一対の切除箇所間以外の鍔部の外径
を上記外輪の軌道径に等しく成したので、この一方向ク
ラッチを外輪と内輪との間に装着して上記一対の切除箇
所間における鍔部の弾性力によって上記保持器を外輪に
固定した際に、上記一対の切除箇所間以外の箇所の鍔部
は橈むことがなく保持器を上記外輪と同心に且つ軸に平
行に保つことができる。したがって、この考案によれ
ば、上記保持器によって特定のスプラグの周方向および
軸方向への動きが必要以上に規制されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一方向クラッチの一実施例における
正面図及び部分側面図である。
【図2】図1におけるロ−ロ矢視断面図である。
【図3】他の実施例における正面図及び部分側面図であ
る。
【図4】図3におけるハ−ハ矢視断面図である。
【図5】従来の一方向クラッチにおける正面図及び部分
側面図である。
【図6】他の従来例における外側保持器および外輪の部
分図である。
【図7】図5におけるイ−イ矢視断面図である。
【符号の説明】
11…外側保持器、 12,22…ポケ
ット、 13,23,23'…鍔部、 14,24…スプ
ラグ、 16,26…リボンスプリング、 17,27…外
輪、 18,28…内輪、 21…保持器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−2538(JP,U) 実開 平3−44236(JP,U) 実開 昭63−115637(JP,U) 実開 昭60−127128(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 41/07

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪と内輪との間に周方向に所定間隔を
    あけて配置されたスプラグと、円筒状を成す周面に周方
    向に沿って穿設されるポケットによって上記スプラグを
    上記所定間隔を保って保持する保持器と、上記スプラグ
    を上記外輪と内輪とに対して噛み合い方向に付勢するス
    プリングを有する一方向クラッチであって、 上記保持器は、 側端部を半径方向外側に向かって所定量だけ折り曲げて
    形成された鍔部を有すると共に、この鍔部の外径を上記
    外輪の軌道径よりも大きく成し、 周方向に等分割する位置近傍に在るポケットの箇所の鍔
    部が切除されてこのポケットが開放されていることを特
    徴とする一方向クラッチ。
  2. 【請求項2】 外輪と内輪との間に周方向に所定間隔を
    あけて配置されたスプラグと、円筒状を成す周面に周方
    向に沿って穿設されるポケットによって上記スプラグを
    上記所定間隔を保って保持する保持器と、上記スプラグ
    を上記外輪と内輪とに対して噛み合い方向に付勢するス
    プリングを有する一方向クラッチであって、 上記保持器は、 側端部を半径方向外側に向かって所定量だけ折り曲げて
    形成された鍔部を有すると共に、略対向する一対のポケ
    ットの箇所の鍔部が切除されて上記一対のポケットが開
    放されており、 中心から上記一対の切除箇所間における鍔部の端面まで
    の距離を上記外輪の軌道面の半径よりも大きく成す一
    方、上記一対の切除箇所間以外の鍔部の外径を上記外輪
    の軌道径に等しく成したことを特徴とする一方向クラッ
    チ。
JP1992078652U 1992-11-16 1992-11-16 一方向クラッチ Expired - Fee Related JP2598500Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992078652U JP2598500Y2 (ja) 1992-11-16 1992-11-16 一方向クラッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992078652U JP2598500Y2 (ja) 1992-11-16 1992-11-16 一方向クラッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0643370U JPH0643370U (ja) 1994-06-07
JP2598500Y2 true JP2598500Y2 (ja) 1999-08-09

Family

ID=13667797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992078652U Expired - Fee Related JP2598500Y2 (ja) 1992-11-16 1992-11-16 一方向クラッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2598500Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1391626A2 (en) 2002-08-01 2004-02-25 Koyo Seiko Co., Ltd. One-way clutch

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6892868B2 (en) 2001-07-05 2005-05-17 Koyo Seiko Co., Ltd. One-way clutch
JP5107802B2 (ja) * 2007-07-19 2012-12-26 Nskワーナー株式会社 ワンウェイクラッチ用外側保持器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH022538U (ja) * 1988-06-16 1990-01-09

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1391626A2 (en) 2002-08-01 2004-02-25 Koyo Seiko Co., Ltd. One-way clutch

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0643370U (ja) 1994-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3993176A (en) Overrunning clutch
US3713713A (en) Lanced tab race
US4106602A (en) Free-wheel clutch
US5000303A (en) One-way clutch
US4494636A (en) One-way clutch
JP2000046047A (ja) 選択座金とスラスト軸受組立体
JPS648212B2 (ja)
JPH01153818A (ja) スリツトを付けられた保持器
US5024308A (en) One-way clutch and holder for torque transmitting members thereof
US3902580A (en) One-way clutch
JPS59737B2 (ja) クラツチスラストジクウケ
JP2598500Y2 (ja) 一方向クラッチ
JPS581293B2 (ja) クラッチレリ−ズ軸受
US5743660A (en) Cage for roller bearing assembly
JPH0610233Y2 (ja) ワンウエイクラツチの保持器
JPH0417869Y2 (ja)
JPH0137614B2 (ja)
US3900235A (en) Tab race
JPH04285333A (ja) クラッチ
US5480013A (en) One-way clutch incorporating a retainer having paired symmetric engagement portions
EP0436291B1 (en) Clutch apparatus
JPH1163028A (ja) スプラグ型ワンウェイクラッチ
JP3617713B2 (ja) 一方向クラッチ
JPS6120737B2 (ja)
US3550737A (en) Sprag assembly for one-way clutches

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees