JP2597867Y2 - 電磁調理器 - Google Patents
電磁調理器Info
- Publication number
- JP2597867Y2 JP2597867Y2 JP1993011215U JP1121593U JP2597867Y2 JP 2597867 Y2 JP2597867 Y2 JP 2597867Y2 JP 1993011215 U JP1993011215 U JP 1993011215U JP 1121593 U JP1121593 U JP 1121593U JP 2597867 Y2 JP2597867 Y2 JP 2597867Y2
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- Japan
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- coil
- heating
- turns
- electromagnetic cooker
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は被加熱物の温度分布の改
善を図った業務用炊飯器等に用いる電磁調理器に関する
ものである。
善を図った業務用炊飯器等に用いる電磁調理器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】美味な御飯を炊飯するためには強い火力
が必要であり、効率良く大電力で加熱する方法として所
定の加熱容器の下方に電磁誘導加熱をする加熱コイルを
リッツ線によりドーナツ形状の密着巻に形成した電磁調
理器にて炊飯させる発明考案がなされている。一般的な
従来の誘導加熱コイルの保持構成として特開平2−13
4111号公報がある。これは電線をコイル状に成形し
た加熱コイルを、保護枠底部下側に保持する構成であ
る。
が必要であり、効率良く大電力で加熱する方法として所
定の加熱容器の下方に電磁誘導加熱をする加熱コイルを
リッツ線によりドーナツ形状の密着巻に形成した電磁調
理器にて炊飯させる発明考案がなされている。一般的な
従来の誘導加熱コイルの保持構成として特開平2−13
4111号公報がある。これは電線をコイル状に成形し
た加熱コイルを、保護枠底部下側に保持する構成であ
る。
【0003】炊飯器用ではないが、加熱容器の温度の均
一化を図ったものとして、例えば実開昭62−4349
2号公報に示されているように、鍋、釜等を保持するプ
レートの下位に配置し電磁誘導加熱をする加熱コイルの
ほぼ1/2半径部位に2巻き以上の粗巻部位を設け、磁
束密度がその他の部位より大きくなる1/2半径部位の
磁界の強度を調整した電磁調理器や、実公平1−151
01号公報に示されているように、同じく加熱コイルの
巻心部及び外側部に比しその中間部のコイル構成の巾を
広くし、温度がその他の部位より高くなる中間部のコイ
ルの電流密度を低下させた電磁調理器がある。
一化を図ったものとして、例えば実開昭62−4349
2号公報に示されているように、鍋、釜等を保持するプ
レートの下位に配置し電磁誘導加熱をする加熱コイルの
ほぼ1/2半径部位に2巻き以上の粗巻部位を設け、磁
束密度がその他の部位より大きくなる1/2半径部位の
磁界の強度を調整した電磁調理器や、実公平1−151
01号公報に示されているように、同じく加熱コイルの
巻心部及び外側部に比しその中間部のコイル構成の巾を
広くし、温度がその他の部位より高くなる中間部のコイ
ルの電流密度を低下させた電磁調理器がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記一般的な従来の技
術では、図3に従来例の電磁調理器の磁束密度分布図を
示すごとく、磁束は加熱コイルの中間部に集中する傾向
にあり、その結果、加熱コイルの中間部に対応する加熱
容器の部分の温度が高くなり、加熱容器底部は温度ムラ
を生じ、有効な熱利用ができない欠点があった。
術では、図3に従来例の電磁調理器の磁束密度分布図を
示すごとく、磁束は加熱コイルの中間部に集中する傾向
にあり、その結果、加熱コイルの中間部に対応する加熱
容器の部分の温度が高くなり、加熱容器底部は温度ムラ
を生じ、有効な熱利用ができない欠点があった。
【0005】電磁調理器にて煮炊きや湯を沸かす場合は
多少熱板の温度ムラがあっても、湯の対流により湯温が
均一になるが、炊飯する場合は徐々に粘りがでて来て対
流しにくくなるため、熱板の温度ムラがあると加熱ムラ
を生じ、美味しい御飯ができない。
多少熱板の温度ムラがあっても、湯の対流により湯温が
均一になるが、炊飯する場合は徐々に粘りがでて来て対
流しにくくなるため、熱板の温度ムラがあると加熱ムラ
を生じ、美味しい御飯ができない。
【0006】加熱コイルのほぼ1/2半径部位に2巻き
以上の粗巻部位を設けたものは、炊飯を考慮したもので
なく、まだ1/2半径部位の温度がやや高く、特に放熱
しやすい外周部の温度が低くなる傾向がある。又、中間
部のコイル構成の巾を広くしたものも、炊飯を考慮した
ものでなく、外周部の温度が低くなる傾向があり、かつ
コイルの巾を変えているので、加工性が悪いという欠点
がある。
以上の粗巻部位を設けたものは、炊飯を考慮したもので
なく、まだ1/2半径部位の温度がやや高く、特に放熱
しやすい外周部の温度が低くなる傾向がある。又、中間
部のコイル構成の巾を広くしたものも、炊飯を考慮した
ものでなく、外周部の温度が低くなる傾向があり、かつ
コイルの巾を変えているので、加工性が悪いという欠点
がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
するためになされたものであり、所定の加熱容器の下方
に電磁誘導加熱をする加熱コイルを設けた電磁調理器に
おいて、加熱コイルを多分割とし、この加熱コイルの最
外部コイルの巻数を最も多く、中心部コイルの巻数を次
に多く、中間部コイルの巻数を最も少なく巻いた多分割
渦巻コイルで構成した。
するためになされたものであり、所定の加熱容器の下方
に電磁誘導加熱をする加熱コイルを設けた電磁調理器に
おいて、加熱コイルを多分割とし、この加熱コイルの最
外部コイルの巻数を最も多く、中心部コイルの巻数を次
に多く、中間部コイルの巻数を最も少なく巻いた多分割
渦巻コイルで構成した。
【0008】
【作用】前記本考案の構成によれば、放熱しやすく温度
が低くなる傾向がある外周部は最外部コイルの巻数を最
も多くしたことにより温度が上がり、磁束が集中し温度
が高くなりやすい中間部コイルの巻数を最も少なくした
ことにより温度がさがり、中心部コイルの巻数を次に多
くしたことにより多少温度が上がり、加熱容器底面全体
の温度分布を均一にする。
が低くなる傾向がある外周部は最外部コイルの巻数を最
も多くしたことにより温度が上がり、磁束が集中し温度
が高くなりやすい中間部コイルの巻数を最も少なくした
ことにより温度がさがり、中心部コイルの巻数を次に多
くしたことにより多少温度が上がり、加熱容器底面全体
の温度分布を均一にする。
【0009】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本考案の一実施例を施した電磁調理器
の要部断面図、図2は同電磁調理器の磁束密度分布図で
ある。
説明する。図1は本考案の一実施例を施した電磁調理器
の要部断面図、図2は同電磁調理器の磁束密度分布図で
ある。
【0010】図1において、1はアルミ等軽量の非磁性
体よりなる加熱容器であり、この加熱容器1の底面に表
皮抵抗の大きい厚さ0.4mmのSUS−430等のフ
ェライト系磁性体材料からなる発熱板2を接合してあ
る。25kHzの高周波電流ではアルミ製の加熱容器1
は加熱しないが、フェライト系材料からなる発熱板2は
加熱する。3はリッツ線を渦巻状に巻いた加熱コイルで
あり、フェライトを含有するプラスチック成形体の支持
板4上に設けられている。5は上面に加熱容器1を載置
するプレートであり、加熱容器1と加熱コイル3の距離
を一定に保っている。
体よりなる加熱容器であり、この加熱容器1の底面に表
皮抵抗の大きい厚さ0.4mmのSUS−430等のフ
ェライト系磁性体材料からなる発熱板2を接合してあ
る。25kHzの高周波電流ではアルミ製の加熱容器1
は加熱しないが、フェライト系材料からなる発熱板2は
加熱する。3はリッツ線を渦巻状に巻いた加熱コイルで
あり、フェライトを含有するプラスチック成形体の支持
板4上に設けられている。5は上面に加熱容器1を載置
するプレートであり、加熱容器1と加熱コイル3の距離
を一定に保っている。
【0011】加熱コイル3は加熱容器1の底温度が一様
になるように最外部、中間部、中心部(ドーナツ状に中
抜けになっている)と分割してある。加熱コイル3の最
外部の外径寸法は発熱板2の最外部と同じとし、コイル
巻数は最も多く(例えば全体の巻数が15巻きの場合8
巻き)し、中心部の巻数は次に多く(5巻き)し、中間
部の巻数は最も少ない巻数(2巻き)とする。
になるように最外部、中間部、中心部(ドーナツ状に中
抜けになっている)と分割してある。加熱コイル3の最
外部の外径寸法は発熱板2の最外部と同じとし、コイル
巻数は最も多く(例えば全体の巻数が15巻きの場合8
巻き)し、中心部の巻数は次に多く(5巻き)し、中間
部の巻数は最も少ない巻数(2巻き)とする。
【0012】コイル間隔Pは約10mmから25mmの
間隔を設ける。コイル間隔Pが大き過ぎると、相互間の
磁束密度が下がり過ぎ、又コイル間隔Pが近過ぎると、
密着巻と同じような磁束密度分布になる。
間隔を設ける。コイル間隔Pが大き過ぎると、相互間の
磁束密度が下がり過ぎ、又コイル間隔Pが近過ぎると、
密着巻と同じような磁束密度分布になる。
【0013】加熱コイル3の中心部のコイル巻数を次に
多くしたことにより、中心部がドーナツ状に中抜けにな
っており磁束が少なくなる分をカバーし、中心部の磁束
を中間部より多くしている。中間部のコイル数を最も少
なくしたことにより、中間部のコイルが発生する磁束を
減らしてあるが、巻数が多い最外部及び中心部コイルの
磁束に影響され、中間部と中心部の磁束密度はほぼ均一
になる。
多くしたことにより、中心部がドーナツ状に中抜けにな
っており磁束が少なくなる分をカバーし、中心部の磁束
を中間部より多くしている。中間部のコイル数を最も少
なくしたことにより、中間部のコイルが発生する磁束を
減らしてあるが、巻数が多い最外部及び中心部コイルの
磁束に影響され、中間部と中心部の磁束密度はほぼ均一
になる。
【0014】図2に示すごとく、最外部コイルの巻数を
最も多くしたことにより、磁束密度分布を高くしてある
ので、加熱容器1の最外部は外部への熱放散が大きい
が、その熱放散分をカバーするだけ温度が上がる。又最
外部コイル外径は発熱板2外径とほぼ同径としてあるの
で、漏洩磁束は少ない。
最も多くしたことにより、磁束密度分布を高くしてある
ので、加熱容器1の最外部は外部への熱放散が大きい
が、その熱放散分をカバーするだけ温度が上がる。又最
外部コイル外径は発熱板2外径とほぼ同径としてあるの
で、漏洩磁束は少ない。
【0015】
【考案の効果】本考案は、加熱コイルを多分割とし、そ
の最外部コイルの巻数を最も多く、中心部コイルの巻数
を次に多く、中間部コイルの巻数を最も少なく巻いたか
ら、最外部は熱放散分をカバーするだけ温度が上がると
ともに、中間部はコイルが発生する磁束を減らしてある
が、巻数が多い最外部及び中心部コイルの磁束に影響さ
れ、中間部と中心部の磁束密度はほぼ均一になるので、
加熱容器の底部全体の温度分布が均一となり、加熱によ
り粘るようになり対流し難くなる炊飯等においても美味
しい調理ができる電磁調理器が提供できる。
の最外部コイルの巻数を最も多く、中心部コイルの巻数
を次に多く、中間部コイルの巻数を最も少なく巻いたか
ら、最外部は熱放散分をカバーするだけ温度が上がると
ともに、中間部はコイルが発生する磁束を減らしてある
が、巻数が多い最外部及び中心部コイルの磁束に影響さ
れ、中間部と中心部の磁束密度はほぼ均一になるので、
加熱容器の底部全体の温度分布が均一となり、加熱によ
り粘るようになり対流し難くなる炊飯等においても美味
しい調理ができる電磁調理器が提供できる。
【図1】本考案の一実施例を示す電磁調理器の要部断面
図である。
図である。
【図2】同電磁調理器の磁束密度分布図である。
【図3】従来例を示す電磁調理器の磁束密度分布図であ
る。
る。
1 加熱容器 3 加熱コイル
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の加熱容器(1)の下方に電磁誘導
加熱をする加熱コイル(3)を設けた電磁調理器におい
て、加熱コイル(3)を多分割とし、加熱コイル(3)
の最外部コイルの巻数を最も多く、中心部コイルの巻数
を次に多く、中間部コイルの巻数を最も少なく巻いた多
分割渦巻コイルで構成したことを特徴とする電磁調理
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993011215U JP2597867Y2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 電磁調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993011215U JP2597867Y2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 電磁調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670193U JPH0670193U (ja) | 1994-09-30 |
JP2597867Y2 true JP2597867Y2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=11771760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993011215U Expired - Fee Related JP2597867Y2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 電磁調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597867Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006302754A (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Toshiba Corp | 誘導加熱調理器 |
JP5183287B2 (ja) * | 2008-04-16 | 2013-04-17 | 三菱電機株式会社 | 炊飯器 |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP1993011215U patent/JP2597867Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0670193U (ja) | 1994-09-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323111 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |