JP2597758Y2 - 屋根置きバルコニー - Google Patents

屋根置きバルコニー

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JP2597758Y2
JP2597758Y2 JP1993053758U JP5375893U JP2597758Y2 JP 2597758 Y2 JP2597758 Y2 JP 2597758Y2 JP 1993053758 U JP1993053758 U JP 1993053758U JP 5375893 U JP5375893 U JP 5375893U JP 2597758 Y2 JP2597758 Y2 JP 2597758Y2
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Japan
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tread
balcony
roof
deck
fixed
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JP1993053758U
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JPH0723102U (ja
Inventor
則夫 中島
一雄 瀬戸
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立山アルミニウム工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、家屋の屋根部に設置
して窓部から出入りするようにした屋根置きバルコニー
に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋の有効スペースの拡張を目的として
屋根上に設置される屋根置きバルコニーが商品化されて
いる。従来の屋根置きバルコニーは、図6に示すよう
に、例えば2階の窓部51の下方の屋根52上に束受け
53を介して束54を立て、バルコニー床面55の外側
端を支持するとともに、バルコニー床面55の内側端
は、窓部51下方の壁面56に固定する。一般に、家屋
において2階以上の壁面に設けられた窓部はいわゆる高
窓と呼ばれる下縁部の高い場合が多く、この場合に、窓
部を有する壁面と下方の屋根との接合部には、熨斗瓦5
7と呼ばれる平板状の瓦が積層して載置されている。従
って従来の屋根置きバルコニーでは、熨斗瓦57の上側
にバルコニー床面55のデッキ材を支持する根太58が
固定されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
屋根置きバルコニーでは、図6に示すように熨斗瓦57
の上側に根太58が位置し、その上面にバルコニーの床
面となるデッキ材が敷設されるため、安全面の要請から
一定以上の高さが必要とされる手摺り部の上面が比較的
高い位置となり、バルコニーの屋根部の下縁との間隔
(図6のh)が狭くなり、室内から窓部を通しての視野
が狭くなる問題があった。
【0004】この考案の目的は、根太の一端を直接壁面
に固定しないようにして、熨斗瓦の上面位置より下方に
根太を並設できるようにし、バルコニー床面および手摺
りの上面の位置を相対的に下げることにより、窓部を通
して得られる外部の視界を広くすることができる屋根置
きバルコニーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の屋根置きバル
コニーは、窓部下方の屋根上に複数の根太を一定間隔で
壁面に垂直に並設し、この根太上に根太の長手方向に所
定幅を有する板状のデッキ材を複数枚敷設した屋根置き
バルコニーにおいて、前記デッキ材の所定幅と同一また
は整数分の一の幅を有する踏板であって、一方の端面が
垂直上方に延出するとともに他方の端面が直角下方に延
出し、一方の端面で前記窓部下方の壁面または他の踏板
の他方の端面に固定され、他方の端面が他の踏板の一方
の端面または前記デッキ材の一方の端面に固定される踏
板と、前記デッキ材の一方の端面に固定された踏板の他
方の端面を前記根太の一端とともに屋根上に支持する支
持部材と、を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】この考案においては、バルコニーの床面を構成
するデッキ材の幅と同一または整数分の一の幅を有する
単一または複数の踏板が家屋の壁面とデッキ材との間に
敷設される。この踏板は、一方の端面において直角上方
に延出し、他方の端面において直角下方に延出してお
り、単一の踏板が敷設される場合には、一方の端面が窓
部下方の壁面に固定され、他方の端面にデッキ材の一方
の端面が固定される。また、複数の踏板が敷設される場
合には、平面に固定された踏板の他方の端面に他の踏板
の一方の端面が固定され、その他の踏板の他方の端面に
デッキ材の一方の端面が固定される。すなわち、踏板は
その水平面から直角上方に延出した一方の端面が常に家
屋の壁面側となるように敷設されるため、デッキ材の上
面は踏板の一方の端面より常に下方に位置することにな
る。また、踏板の他方の端面は、支持部材により根太の
一端とともに屋根上に支持される。このため、家屋の壁
面とデッキ材との間において踏板が敷設されている部分
には根太が存在しない。
【0007】したがって、家屋の壁面と屋根の上面との
間に積層された熨斗瓦の上面には、単一または複数の踏
板のみが位置することになり、この踏板により、根太上
に敷設されたデッキ材によって構成されるバルコニーの
床面は、階段状に下方に移行される。
【0008】
【実施例】図1は、この考案の実施例である屋根置きバ
ルコニーに適用される踏板の断面図である。踏板1は壁
側踏板1aおよびデッキ側踏板1bによって構成されて
いる。この踏板1はアルミニウム合金を素材とし、押出
成形により同図に示す断面形状に薄板状かつ長尺状に成
形された後、所定長さに切断して用いられる。壁側踏板
1aにおいて壁面に固定される一方の端面2は、水平面
から直角に屈曲されて上方に延出しており、デッキ側踏
板1bに固定される他方の端面3は水平面から直角に屈
曲されて下方に延出している。また、デッキ側踏板1b
において壁側踏板1aに固定される一方の端面4は水平
面から直角に屈曲されて上方に延出しており、図外のデ
ッキ材に固定される他方の端面5は水平面から直角に屈
曲されて下方に延出している。
【0009】壁側踏板1aとデッキ側踏板1bは、壁側
踏板1aの他方の端面3とデッキ側踏板1bの一方の端
面4とにおいて、図外の固定ネジを介して固定される。
このとき、壁側踏板1aがデッキ側踏板1bの上側に位
置する。なお、踏板1の水平面には、後述するデッキ材
の上面と同様にリブ8が形成されている。このリブ8
は、踏板1の水平面を補強するとともに、デッキ材との
視隔上の統一を図るためのものである。また、壁側踏板
1aおよびデッキ側踏板1bの幅は同一の所定幅d1に
されている。
【0010】さらに、デッキ側踏板8の他方の端面5の
内側には支持部材6が固定される。
【0011】この支持部材6は水平面においてコの字型
断面を有し、下端部において家屋の屋根の上面に緩衝材
9を介して当接する。また、デッキ側踏板1bの他方の
端面5の下端部には取付板7を介して後述する根太の一
端が固定される。
【0012】図2は、上記踏板の使用状態を示す屋根置
きバルコニーの側面断面図である。
【0013】屋根置きバルコニー11は家屋の屋根13
の上方に根太15を水平に、且つ紙面方向に一定間隔で
複数本支持し、この根太15の上面にデッキ材16を根
太15の長手方向に複数枚敷設して形成される。根太1
5は、前面側において、下端が束受け17を介して屋根
13の上面に当接する束18に支持され、壁面側におい
て前述の取付板7を介して支持部材6により屋根13上
に支持されている。
【0014】デッキ材16において最も壁面12側に位
置するデッキ材の壁面12側の端部は、デッキ側踏板1
bの他方の端面5に固定されており、壁側踏板1aの一
方の端面2が壁面12に固定される。したがって、壁面
12と根太15およびデッキ材16の壁面側端部との間
に踏板1が介在することになる。
【0015】一般に、家屋の壁面12と階下の屋根13
との接合部には熨斗瓦14が積層して配置されている。
従って、根太15を直接壁面12に固定する従来のバル
コニーでは、壁面12において熨斗瓦14の上側に根太
およびデッキ材が位置することになり、バルコニーの床
面は相対的に高くならざるを得ず、窓部19に近接す
る。
【0016】これに対して本実施例のように、踏板1を
用いると熨斗瓦14の上面には薄板状の踏板1のみが存
在し、根太15はこの踏板1を介して壁面12に対して
位置決めされる。このため、根太15を熨斗瓦14の位
置よりも下方に設けることができ、デッキ材16の上面
によって構成されるバルコニー11の床面を相対的に低
くすることができ、窓部19から床面を離間することが
できる。
【0017】なお、壁側踏板1aおよびデッキ側踏板1
bのそれぞれの幅d1は、デッキ材16の幅D1の2分
の1にされている。従って、踏板1の幅はデッキ材16
の幅D1と同一になる。このため、1枚のデッキ材16
を1組の踏板1に置き換えるとバルコニー11の壁面1
2からの突出量が変化することがなく、デッキ材16を
全長に亘って切断するなどの加工をすることなく従来通
りの突出量とすることができる。
【0018】なお、デッキ側踏板1bの下面には補強部
材10が設けられる。この補強部材10はデッキ材16
および支持部材6とともに端面5に固定される。
【0019】図3は、この考案の別の実施例に係る踏板
の側面断面図である。踏板31は、一方の端面32にお
いて直角に屈曲されて上方に延出し、他方の端面33に
おいて直角に屈曲されて下方に延出している。この踏板
31は前述の踏板1と同様、アルミニウム合金を素材と
して押出成形により薄板状かつ長尺状に成形され、所定
長さに切断して用いられる。踏板31の幅d2は前述の
デッキ材16の幅D1に等しくされている。また、前記
踏板1と同様に他方の端面33に支持部材6および取付
板7が固定される。
【0020】図4は、上記別の実施例に係る踏板の使用
状態を示すバルコニーの側面断面図である。同図に示す
ように、デッキ材16を支持する根太15は、一枚の踏
板31により家屋の壁面12に対して位置決めされる。
その他の構成は図2を用いて説明した構成と同様であ
る。従って、この実施例によれば、踏板同士の固定が不
要になり、組立作業が簡略化される。但し、図1に示し
た実施例では、デッキ材の上面と面一になるデッキ側踏
板1bの上面が、壁面12に固定される壁側踏板1aに
より下方に位置しているのに対し、この実施例では壁面
12に固定される踏板31の上面と面一になるようにデ
ッキ材16が位置するため、端面3および4の高さ分だ
け図1に示した例に比べてバルコニー位置の床面が高く
なる。
【0021】図5は、この考案のさらに別の実施例に係
る踏板の形状を示す図である。同図に示すように、踏板
41において上方に延出した一方の端面42の形状をデ
ッキ材16の壁面側の端面16aと同一の形状とし、下
方に延出した他方の端面43をデッキ材16の壁面側の
端面16aに係合する形状としたものである。この構成
することにより、図1に示すように壁面12とデッキ材
16との間に2枚以上の踏板を設置する場合であって
も、単一の種類の形状の踏板41を準備すればよく、製
品の在庫管理が容易になるとともに、バルコニーを設置
する際の作業性が向上する。
【0022】
【考案の効果】この考案によれば、家屋の壁面に対して
薄板状の踏板を介して根太が位置決めされるため、根太
を直接壁面に固定する必要はなく、屋根と壁面との接合
部に積層される熨斗瓦より下方に根太を配置することが
でき、バルコニーの床面を低くすることができる。これ
によって、手摺りの上面位置を下方に移行することがで
き、室内から窓を通して得られる上下方向の視界を広く
することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例である屋根置きバルコニーに
適用される踏板の側面断面図である。
【図2】同踏板の使用状態を説明するバルコニーの側面
断面図である。
【図3】この考案の別の実施例に係る屋根置きバルコニ
ーに適用される踏板の側面断面図である。
【図4】同別の実施例に係る踏板の使用状態を示すバル
コニーの側面断面図である。
【図5】この考案のさらに別の実施例に係る屋根置きバ
ルコニーに適用される踏板の側面断面図である。
【図6】従来の屋根置きバルコニーの取り付け状態を示
す側面図である。
【符号の説明】
1,31−踏板 2〜5,32,33−端面 15−根太 16−デッキ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/00 501

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓部下方の屋根上に複数の根太を一定間隔
    で壁面に垂直に並設し、この根太上に根太の長手方向に
    所定幅を有する板状のデッキ材を複数枚敷設した屋根置
    きバルコニーにおいて、 前記デッキ材の所定幅と同一または整数分の一の幅を有
    する踏板であって、一方の端面が直角上方に延出すると
    ともに他方の端面が直角下方に延出し、一方の端面で前
    記窓部下方の壁面または他の踏板の他方の端面に固定さ
    れ、他方の端面が他の踏板の一方の端面または前記デッ
    キ材の一方の端面に固定される踏板と、 前記デッキ材の一方の端面に固定された踏板の他方の端
    面を前記根太の一端とともに屋根上に支持する支持部材
    と、 を設けたことを特徴とする屋根置きバルコニー。
JP1993053758U 1993-10-04 1993-10-04 屋根置きバルコニー Expired - Lifetime JP2597758Y2 (ja)

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JPH0723102U JPH0723102U (ja) 1995-04-25
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