JP2597648Y2 - 丸大豆の連続蒸煮装置 - Google Patents
丸大豆の連続蒸煮装置Info
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- JP2597648Y2 JP2597648Y2 JP1992085446U JP8544692U JP2597648Y2 JP 2597648 Y2 JP2597648 Y2 JP 2597648Y2 JP 1992085446 U JP1992085446 U JP 1992085446U JP 8544692 U JP8544692 U JP 8544692U JP 2597648 Y2 JP2597648 Y2 JP 2597648Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、醸造用大豆原料を、
無端帯搬送体で移送させながら加圧蒸煮する連続蒸煮装
置において、蒸気と熱水シヤワーとを同一圧力と温度で
供給する装置に関するものである。
無端帯搬送体で移送させながら加圧蒸煮する連続蒸煮装
置において、蒸気と熱水シヤワーとを同一圧力と温度で
供給する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、醸造用原料大豆の蒸煮装置として
は、蒸熟法(蒸す)で常圧、加圧の速続式とバツチ式が
あり、また煮熟法(煮る)の常圧、加圧のバツチ式があ
る。
は、蒸熟法(蒸す)で常圧、加圧の速続式とバツチ式が
あり、また煮熟法(煮る)の常圧、加圧のバツチ式があ
る。
【0003】煮熟法は白味噌、淡色味噌を製造するため
に、大豆を白く蒸煮するのが目的であつて、Y値(明
度)を高くする蒸煮方法であり、加圧すると変色が大と
なるため、常圧で長時間水煮するか、又は加圧蒸煮数分
後脱圧し、冷水か温水でメラノイジン色素の原因物質で
あるペントースやヘキソースを流失させた後、再度加圧
蒸煮しているのが現状である。
に、大豆を白く蒸煮するのが目的であつて、Y値(明
度)を高くする蒸煮方法であり、加圧すると変色が大と
なるため、常圧で長時間水煮するか、又は加圧蒸煮数分
後脱圧し、冷水か温水でメラノイジン色素の原因物質で
あるペントースやヘキソースを流失させた後、再度加圧
蒸煮しているのが現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】加圧バツチ式の煮熟法
は、メラノイジン色素の原因物質を流出させるのに、加
圧、脱圧、撒水、加圧の順序で蒸煮するため、多くの人
手を要し、エネルギ損失が大きかつた。そこでこの面の
省力、省エネを計ることが、この考案の解決しようとす
る課題である。
は、メラノイジン色素の原因物質を流出させるのに、加
圧、脱圧、撒水、加圧の順序で蒸煮するため、多くの人
手を要し、エネルギ損失が大きかつた。そこでこの面の
省力、省エネを計ることが、この考案の解決しようとす
る課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわちこの考案は、丸
大豆を連続的に処理する蒸煮装置は、蒸煮装置本缶、蒸
気コントロールタンクと熱水シヤワー装置とで構成し、
蒸煮装置本缶に供給する蒸気と熱水シヤワー装置に供給
する熱水を、蒸気コントロールタンクから同一圧力、温
度で供給し、常時一定の蒸煮条件を保持し、熱水シヤワ
ーでメラノイジン色素の原因物質を流出させ、製品のY
値(明度)を高め、品質の向上と省力、省エネを計つた
ことを特徴とする丸大豆の連続蒸煮装置を提案するもの
である。
大豆を連続的に処理する蒸煮装置は、蒸煮装置本缶、蒸
気コントロールタンクと熱水シヤワー装置とで構成し、
蒸煮装置本缶に供給する蒸気と熱水シヤワー装置に供給
する熱水を、蒸気コントロールタンクから同一圧力、温
度で供給し、常時一定の蒸煮条件を保持し、熱水シヤワ
ーでメラノイジン色素の原因物質を流出させ、製品のY
値(明度)を高め、品質の向上と省力、省エネを計つた
ことを特徴とする丸大豆の連続蒸煮装置を提案するもの
である。
【0006】
【作用】蒸煮装置本缶と蒸気コントロールタンクは配管
で連結し、共に同圧の圧力容器である。蒸煮装置本缶内
には無端体搬送体とその上方の一部にメラノイジン色素
の原因物質を流出させる熱水シヤワー装置が構成されて
いる。蒸煮装置本缶と蒸気コントロールタンクの圧力
は、蒸煮装置本缶内設置の蒸気圧力センサにより検出
し、蒸気圧力調節計に信号を送り、蒸気流量調整弁の開
閉で自動制御を行ない、常時一定の圧力を保持し、熱水
シヤワーによりメラノイジン色素の原因物質を流出さ
せ、製品のY値(明度)を高め、品質の向上と、省力、
省エネを計るものである。
で連結し、共に同圧の圧力容器である。蒸煮装置本缶内
には無端体搬送体とその上方の一部にメラノイジン色素
の原因物質を流出させる熱水シヤワー装置が構成されて
いる。蒸煮装置本缶と蒸気コントロールタンクの圧力
は、蒸煮装置本缶内設置の蒸気圧力センサにより検出
し、蒸気圧力調節計に信号を送り、蒸気流量調整弁の開
閉で自動制御を行ない、常時一定の圧力を保持し、熱水
シヤワーによりメラノイジン色素の原因物質を流出さ
せ、製品のY値(明度)を高め、品質の向上と、省力、
省エネを計るものである。
【0007】
【実施例】添付図面はこの考案の装置の横断面図であ
る。1はホツパ、2は浸漬大豆の投入用ロータリバルブ
で、ロータ部は複数のコマに仕切られ、能力に応じて回
転数の増減を行なう。蒸煮装置本缶3内には無端帯搬送
体4、駆動ドラム5、熱水シヤワー装置16が設置され
ている。
る。1はホツパ、2は浸漬大豆の投入用ロータリバルブ
で、ロータ部は複数のコマに仕切られ、能力に応じて回
転数の増減を行なう。蒸煮装置本缶3内には無端帯搬送
体4、駆動ドラム5、熱水シヤワー装置16が設置され
ている。
【0008】6は蒸煮完了後の大豆の排出用ロータリバ
ルブで、投入用ロータリバルブ2と共に蒸煮装置本缶3
内を密閉状に保持し、加圧蒸煮が可能である。7は蒸気
コントロールタンクでタンク内で一定の圧力を保持し、
蒸煮装置本缶3に供給する蒸気温度と、メラノイジン色
素の原因物質を除去する熱水シヤワー温度は同一温度で
供給する装置である。
ルブで、投入用ロータリバルブ2と共に蒸煮装置本缶3
内を密閉状に保持し、加圧蒸煮が可能である。7は蒸気
コントロールタンクでタンク内で一定の圧力を保持し、
蒸煮装置本缶3に供給する蒸気温度と、メラノイジン色
素の原因物質を除去する熱水シヤワー温度は同一温度で
供給する装置である。
【0009】浸漬丸大豆はホツパ1を介して投入用ロー
タリバルブ2に投入され、無端帯搬送体4が進行中に定
量供給される。蒸煮装置本缶3と蒸気コントロールタン
ク7は配管17で連結され、共に同圧である。
タリバルブ2に投入され、無端帯搬送体4が進行中に定
量供給される。蒸煮装置本缶3と蒸気コントロールタン
ク7は配管17で連結され、共に同圧である。
【0010】蒸煮装置本缶3と蒸気コントロールタンク
7の缶内圧力は、蒸気圧力センサ8によつて検出し、蒸
気圧力調節計9に信号を送り、設定値になるように蒸気
流量調整弁10を制御する。前記蒸気コントロールタン
ク7にはシヤワー用の水があり、蒸煮装置本缶3の内部
温度と同じ温度まで上昇する。
7の缶内圧力は、蒸気圧力センサ8によつて検出し、蒸
気圧力調節計9に信号を送り、設定値になるように蒸気
流量調整弁10を制御する。前記蒸気コントロールタン
ク7にはシヤワー用の水があり、蒸煮装置本缶3の内部
温度と同じ温度まで上昇する。
【0011】また、水位は水位計18と水位リレー19
により、蒸気電磁弁12、吸水電磁弁14を開閉し、気
水混合器13を介して温水を定量供給する。ポンプ15
により熱水は熱水シヤワー装置16を介して蒸煮大豆に
吹きつけられ、メラノイジン色素の原因物質は除去され
る。
により、蒸気電磁弁12、吸水電磁弁14を開閉し、気
水混合器13を介して温水を定量供給する。ポンプ15
により熱水は熱水シヤワー装置16を介して蒸煮大豆に
吹きつけられ、メラノイジン色素の原因物質は除去され
る。
【0012】蒸気コントロールタンク7内の水位が下が
つた時、温水が供給されるが、その温度が熱水より低い
ため、タンク内の熱水温度が低下し、蒸気が一部ドレン
化し圧力が下がるが、その時は蒸煮装置本缶3の蒸気圧
力センサ8、蒸気圧力調節計9によつて蒸気流量調整弁
10が開き、所定の圧力になるのに作動し、同時に蒸気
コントロールタンク7内を蒸気が通過し、熱水も飽和温
度まで上昇する。なお図において、11は安全弁、20
はスチームトラツプである。
つた時、温水が供給されるが、その温度が熱水より低い
ため、タンク内の熱水温度が低下し、蒸気が一部ドレン
化し圧力が下がるが、その時は蒸煮装置本缶3の蒸気圧
力センサ8、蒸気圧力調節計9によつて蒸気流量調整弁
10が開き、所定の圧力になるのに作動し、同時に蒸気
コントロールタンク7内を蒸気が通過し、熱水も飽和温
度まで上昇する。なお図において、11は安全弁、20
はスチームトラツプである。
【0013】
【考案の効果】この考案は、蒸煮装置本缶に供給する蒸
気と、熱水シヤワー装置に供給する熱水とを、蒸気コン
トロールタンクから同一圧力温度で供給するため、蒸煮
装置本缶内の蒸気圧、温度は常に変化せず、常時一定の
蒸煮条件を保持し、丸大豆が連続で蒸煮、メラノイジン
色素の原因物質の流出を行ない、製品のY値(明度)を
高め、品質の向上と省力、省エネを計ることができる有
益有用なものである。
気と、熱水シヤワー装置に供給する熱水とを、蒸気コン
トロールタンクから同一圧力温度で供給するため、蒸煮
装置本缶内の蒸気圧、温度は常に変化せず、常時一定の
蒸煮条件を保持し、丸大豆が連続で蒸煮、メラノイジン
色素の原因物質の流出を行ない、製品のY値(明度)を
高め、品質の向上と省力、省エネを計ることができる有
益有用なものである。
【図1】この考案の装置の横断面図である。
2 投入ロータリバルブ 3 蒸煮装置本缶 6 排出ロータリバルブ 7 蒸気コントロールタンク 8 蒸気圧力センサ 9 蒸気圧力調節計 10 蒸気流量調整弁 13 気水混合器 16 熱水シヤワー装置
Claims (1)
- 【請求項1】 丸大豆を蒸煮する連続蒸煮装置におい
て、蒸煮装置本缶と、蒸気コントロールタンクと熱水シ
ヤワー装置とで構成し、前記蒸気コントロールタンクか
ら前記蒸煮装置本缶へ供給する蒸気と、前記熱水シヤワ
ー装置に供給する熱水を同一温度、圧力で供給し、常時
一定の蒸煮条件を保持し、熱水のシヤワーによつて蒸煮
大豆に含有しているメラノイジン色素の原因物質を流出
させて、明度であるY値を高め、品質の向上と省力、省
エネを計つたことを特徴とする丸大豆の連続蒸煮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992085446U JP2597648Y2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 丸大豆の連続蒸煮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992085446U JP2597648Y2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 丸大豆の連続蒸煮装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641494U JPH0641494U (ja) | 1994-06-03 |
JP2597648Y2 true JP2597648Y2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=13859106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992085446U Expired - Fee Related JP2597648Y2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 丸大豆の連続蒸煮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597648Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5801563B2 (ja) * | 2011-01-28 | 2015-10-28 | 株式会社フジワラテクノアート | 連続加圧蒸煮装置のドレン排出装置及び連続加圧蒸煮装置のドレン排出方法 |
-
1992
- 1992-11-19 JP JP1992085446U patent/JP2597648Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0641494U (ja) | 1994-06-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |