JP2597461Y2 - 被覆電線の繰り出し装置 - Google Patents

被覆電線の繰り出し装置

Info

Publication number
JP2597461Y2
JP2597461Y2 JP1991092399U JP9239991U JP2597461Y2 JP 2597461 Y2 JP2597461 Y2 JP 2597461Y2 JP 1991092399 U JP1991092399 U JP 1991092399U JP 9239991 U JP9239991 U JP 9239991U JP 2597461 Y2 JP2597461 Y2 JP 2597461Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
electric wire
covered electric
support
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991092399U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0519258U (ja
Inventor
博孝 齋藤
Original Assignee
株式会社八光電装
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社八光電装 filed Critical 株式会社八光電装
Priority to JP1991092399U priority Critical patent/JP2597461Y2/ja
Publication of JPH0519258U publication Critical patent/JPH0519258U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2597461Y2 publication Critical patent/JP2597461Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forwarding And Storing Of Filamentary Material (AREA)
  • Coiling Of Filamentary Materials In General (AREA)
  • Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)
  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】
【産業上の利用分野】本考案はコイル状に自由巻きされ
た被覆電線を対象とし、このような被覆電線を次工程に
おいて二次加工するにあたり、被覆電線のより癖及び巻
き癖を矯正し、円滑な被覆電線の供給を可能にした被覆
電線の繰り出し装置に関する。
【0002】
【考案の背景】一般に被覆電線を二次加工して、例えば
単寸の端子付ワイヤーハーネス等を製造する場合には、
未処理材たる被覆電線はコイル状に自由巻きされたもの
が用意され、これを順次繰り出しながら加工を行う。こ
の際、被覆電線は初めから巻き癖が付いている上、更に
図7に骨格的に示すようにコイル状に自由巻きされた被
覆電線Wを床等に置いたまま上方に被覆電線Wを引き出
すようにした場合には、被覆電線Wが一周引き出される
毎に一回のより癖が付き、前記供給当初の巻き癖と合わ
せて、次工程において二次加工する際大きな問題となっ
ていた。
【0003】また冬季には被覆電線Wが冷えて、特に絡
まり易くなるためヒータを設け、これにより被覆電線W
を緩めるという工夫も従来からなされているが、ヒータ
の熱が一箇所に集中するため、緩め方にムラが生じてい
た。尚このようなムラを除去する手法としてヒータを多
数設けるということも考えられるが、製品コストを上昇
させることとなり、かかる手法は採用しがたい。
【0004】そこで本出願人は既に実願平2−1292
43号「被覆電線の繰り出し装置」なる出願に及んでお
り、コイル状に自由巻きされた被覆電線を回転させなが
ら繰り出すようにすることで前記問題の解決を図ってい
る。しかしながら、該出願においては次工程たる電線処
理装置の処理状況に応じ、モータに起動の指令を出す手
段として接触式の起動スイッチを用いており、また起動
スイッチには、繰り出される被覆電線を直接当接させて
作動するようにしているから、動作に更なる精度が求め
られている場合には対応が必ずしも充分ではなく、また
起動スイッチ及び被覆電線にとっても負担がかかるとい
う問題点が残されていた。
【0005】この他、繰り出される被覆電線にからみが
生じ、いわゆる「結び目」が生じた場合には送りに支障
を来たし線切れや次工程たる電線処理装置における二次
加工不良をひき起こす要因となり、このように被覆電線
に異常が生じた場合には即座に全ての運転を停止する何
らかの手段を講ずる必要もあった。
【0006】
【解決を試みた技術的事項】本考案はこのような背景に
鑑みなされたものであって、そのままコイル状に自由巻
きした被覆電線を使用することを前提とし、被覆電線の
巻き癖を矯正し、より癖を生じさせることなく、円滑に
被覆電線を繰り出させるようにした新規な被覆電線の繰
り出し装置の開発を試みたものである。
【0007】
【考案の構成】
【目的達成の手段】本考案たる被覆電線の繰り出し装置
の第一の考案は、次工程たる電線処理装置の処理状況に
応じ適宜被覆電線を繰り出し、またはその繰り出しを停
止する装置において、該装置はコイル状に自由巻きさ
れた被覆電線を載置し、モータの駆動を受け減速機ユニ
ットにより所定の速度で回転する載置トレイと、この載
置トレイの回転中心から上方に立ち上げられ、載置トレ
イと共に回転する支持ポールと、この支持ポール先端に
設けられる支承体に一端を固定し、他端を自由状態とし
て下方に放物線状に垂下させて成る規制杆と、前記支承
体上方に設けられた被覆電線の直線方向の移動を検知板
の回転に変換し、これにより被覆電線の移動を検知し、
所定量の被覆電線を繰り出すようモータに指令する回転
体及び繰り出し検知センサとを有して成り、且つ前記回
転体は円筒状の基部の両端にフランジを具え、このうち
一方のフランジは、前記繰り出し検知センサによって存
否を検知される複数の検知孔が一定間隔をもって連続的
に設けられて、検知板を構成すると共に、基部の外周面
には、圧接ローラが当接し、これら基部と圧接ローラと
の間に被覆電線を通すことにより、被覆電線の直線方向
の移動を検知板の回転に変換するようにしたことを特徴
として成るものである。
【0008】また本考案たる被覆電線の繰り出し装置の
第二の考案は前記要件に加え、前記回転体の下方には、
被覆電線の線径より幾分大きめに形成される案内孔を有
する線材ガイドが設けられ、尚且つこの線材ガイドは回
動腕の一端に設けられると共に、回動腕の他方の端部近
傍には、動作停止スイッチが設けられ、回動腕端部の当
接部に当接することにより、該動作停止スイッチが作動
することを特徴として成るものてある。
【0009】
【考案の作用】本考案にあっては、載置トレイはモータ
からの駆動を受けて被覆電線の巻き方向と同方向に回転
するから、被覆電線を繰り出す際、より癖は発生しな
い。また被覆電線に対し巻き癖が生じている方向と反対
方向に、即ち巻き癖を矯正する方向に力が作用する。更
に繰り出される被覆電線の直線方向の移動量は、検知板
の回転量となって現れる。
【0010】また回転体は圧接ローラとの間て被覆電線
を挟持することにより生ずる摩擦力によって回転し、回
転体の一方のフランジを構成する検知板は繰り出し検知
センサに被覆電線の移動を知らせ、該センサにON−O
FFのスイッチングを指示する。
【0011】更に回転体の下方に線材ガイドを設けた場
合には、からみが生じ「結び目」になった部分が線材ガ
イドの案内孔に至ると、その通過が妨げられるから、線
材ガイドを上方に移動させ、これに伴い回動腕は回動す
るようになり、その他端の当接部は動作停止スイッチに
当接する。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいて本考案の被覆電線の繰り
出し装置について具体的に説明する。尚説明にあたって
は、先ず被覆電線の繰り出し装置の構造について説明
し、次いでその作動状態について説明する。図中符号1
に示すものが本考案の被覆電線の繰り出し装置てあっ
て、このものは、例えば被覆電線を加工して、単寸の端
子付ワイヤーハーネス等を製造する端子圧着機や複数の
被覆電線の末端を処理し、このものを電子基板等の他部
材に配線する装置等、種々の二次加工を行う電線処理装
置2に被覆電線Wを供給するのに適用できる。そして本
出願では電線処理装置2として端子圧着機を用い、更に
その前段に被覆電線Wの送りを助ける電線送りユニット
3を配し、この電線送りユニット3を介して電線処理装
置2に被覆電線Wを供給している。
【0013】このような被覆電線の繰り出し装置1は、
先ず下方に操作ボックス5を有し、この操作ボックス5
の上方に被覆電線Wを載置する載置トレイ12と、この
載置トレイ12の中心から上方に伸びる支持ポール16
と、この支持ポール先端に設けられる支承体17に対し
一端を固定し、他端を自由状態として放物線状に下方に
垂下して成る複数本の規制杆18とら成る支持系を有す
る。そして操作ボックス5の上面から上方に支持ロッド
22を立ち上げ、この支持ロッド22の先端に位置する
支持プレート23に対し設けられ、繰り出される被覆電
線Wを案内するリングステイ28、回転体32及び圧接
ローラ39とから成る案内系を有し、同じく支持プレー
ト23に対し設けられ被覆電線の繰り出しに伴う移動を
検知し、前記回転体32の一部を構成する検知板34a
及び繰り出し検知センサ37とから成る検出系を有す
る。更に同じく支持プレート23に対しては、被覆電線
Wにからみ等の異常が発生した場合、本考案の被覆電線
の繰り出し装置1のみならず電線処理装置2及び電線送
りユニット3等の動作をも停止させる動作停止スイッチ
51と繰り出される被覆電線Wを暖め、そのからみを防
止するヒータ54等が設けられ、これらにより被覆電線
の繰り出し装置1は成っている。
【0014】このうち操作ボックス5は、平箱状のケー
シングに対しその内部にモータM、減速機ユニット6及
びこれら両者をつなぐタイミングベルト7を配し、また
前面の操作パネル8にはモータMの駆動及び正逆転切替
用のスイッチ並びにヒータ54の作動用のスイッチ等の
各種操作スイッチ9が設けられて成り、更に底面には4
つのキャスタが設けられている。
【0015】そして減速機ユニット6としては、モータ
Mから伝えられる回転を30%程度に減速するものを使
用し、またモータMとしては、スピードコントローラ付
きのものを使用することが望ましく、スピードコントロ
ーラ付きのものを使用すれば載置トレイ12の回転数を
より細かく制御でき、被覆電線Wの繰り出し量の調整が
容易となる。更に被覆電線Wの巻き方向又は載置状態い
かんでは載置トレイ12を逆方向に回転させる必要が生
ずるため、モータMとしては正逆転可能なものを使用し
ている。
【0016】そしてこのようにして成る操作ボックス5
の天板10には、前記減速機ユニット6の出力軸6aが
突出し、この出力軸6aに対して以下述べる載置トレイ
12、支持ポール16及び規制杆18等から成る支持系
が取り付けられる。このうち載置トレイ12は、コイル
状に自由巻きされた被覆電線Wを直接載置する部分であ
り、周端部から上方に立ち上げられる縁部12aと放射
状に複数本の案内スリット13を形成して成る底部12
bとを有する略円板状の部材である。尚案内スリット1
3は、被覆電線Wの巻き径の変化に対応できるように半
径方向の切欠き長さが設定され、またその幅寸法は規制
杆18の動きを妨げないよう規制杆18の線径より幾分
大きめに形成されている。尚底部12bには図6に示す
ように被覆電線Wの載置、取出の際の便を考慮して、開
口部14を設けるようにすることも可能である。
【0017】そしてこの載置トレイ12の中心を貫いて
減速機ユニット6の出力軸6aから上方に接続される支
持ポール16は、支持ポール16の上端に設けられる支
承体17並びにこの支承体17によりその一端を固定さ
れる規制杆18を載置トレイ12と一体に回転させる中
継部材てあり、支承体17はやや厚肉の円板状部材であ
り、その側周部からは前述の如く、放射状に複数本の規
制杆18が放物線を描き、幾分湾曲しながら下方に垂下
している。
【0018】そしてこの規制杆18としてはピアノ線、
バネ鋼等の弾力に富む材質によるのが好ましく、その弾
性により自由端側は外側に拡がり傾向が付与されてい
る。尚規制杆18の数は前記載置トレイ12に形成され
ている案内スリット13の数に対応するものであり、規
制杆18の自由端をこの案内スリット13に嵌合させて
いる。
【0019】そして支承体17の上方には、側周部にテ
ーパ面20を有する逆円錐台状の形状を有する庇状張出
部19が設けられる。尚この庇状張出部19は、繰り出
し途中の被覆電線Wが規制杆18に接触しないようにす
るもので、その上面の直径を支承体18の直径より幾分
か大きめにとっている。そして操作ボックス5からは、
更に支持ロッド22が上方に向けて立ち上げられてい
る。この支持ロッド22は一例として丸捧を用い、その
上部には平鋼を用いた支持プレート23が基部ホルダ2
4により回転自在に保持され、クランプレバー25によ
りその固定が図られている。
【0020】そして支持プレート23には繰り出された
被覆電線Wを案内する案内系としてリングステイ28、
回転体32及び圧接ローラ39等の部材が設けられる。
このうちリングステイ28は一例として線径5mm程度
の丸捧を用い、その一方の端部を直径90〜100mm
程度の環状に形成し、これを案内リング30とすると共
に、残余の部分を適宜の位置で折り曲げ、これをリング
アーム29とするものである。そして、このようにして
成るリングステイ28を支持プレート23に取り付ける
にあたっては支持プレート23に設けられるアームホル
ダ27に対し、リングアーム29の一部を挿入し、案内
リング30の高さ位置を定め、ネジ等により固定される
のである。
【0021】また回転体32は、円筒形状を有する基部
33に対し、その両端にフランジ34を形成し、ミシン
用の糸巻きを模したような形状とし、このうち一方のフ
ランジ34には、複数の検知孔35が円周方向に一定間
隔をもって連続的に設けられ、これを検知板34aとす
るものてある。尚この検知板34aは、後述する繰り出
し検知センサ37と共に検出系を構成するものであり、
支持プレート23に対しては支持プレート23から突出
する軸32aに嵌合され、遊転状態に支持される。
【0022】そして圧接ローラ39は同じく支持プレー
ト23から突出するピン40を支点として回動し得る回
動杆41に対し遊転状態に支持されるものであって、回
動杆41におけるピン40を挟んで反対側の端部には、
スプリング取付ロッド42が設けられ、このスプリング
取付ロッド42と支持プレート23の端部に設けられる
スプリング係止部43との間には圧接スプリング44が
張設され、常時圧接ローラ39が回転体32における基
部33の外周面に当接するように付勢されている。
【0023】そして支持プレート23には、このように
して成る案内系の他、繰り出し検知センサ37を主体と
する検出系及び被覆電線Wに異常があった場合に作動す
る動作停止手段が設けられる。このうち検出系としては
先に述べた検知板34aに設けられる検知孔35の有り
無しを検知することで、被覆電線Wの移動を検出する方
式の繰り出し検知センサ37が適用てき、本実施例では
一例として発光部、受光部を一つのパッケージに具える
断面コの字状の非接触式のセンサを用いている。
【0024】また動作停止手段としては回転体32と圧
接ローラ39との当接部下方に、被覆電線Wより幾分大
径に形成される案内孔46を中心に刻設して成る線材ガ
イド47を配し、この線材ガイド47と一体に形成され
る取付ロッド48に雄ネジを形成し、この雄ネジ部を支
持プレート23に設けられる回転軸50を支点として回
動する回動腕49の一方の端部に刻設される雌ネジ部に
螺合すると共に、回動軸50を挟んて回動腕49の他方
の端部を当接部49aとし、その下方に動作停止スイッ
チ51を設け、更に回動軸50と取付ロッド48との中
間に一端を支持プレート23に固定して支持される支持
スプリング52の他端を取付けて成る構成をとる。従っ
て常時は支持スプリング52の弾性により回動腕49の
先端は下方に偏位し、即ち動作停止スイッチ51に当接
部49aが作用しない位置にある。
【0025】そして操作ボックス5の天板10には、更
にヒータ54が設けられるものであって、ヒータ54
は、屈曲自在に形状を保持し得る支持杆55とヒータ本
体56とから成り、ヒータ本体56は一例としていわゆ
るビーム電球を用いる。
【0026】次に本考案の被覆電線の繰り出し装置1の
作動状態について説明する。 (i)被覆電線の設置 作業者はコイル状に自由巻きされた被覆電線Wを載置ト
レイ12に載置するに当たり、アームホルダ27に螺合
される固定ネジを緩るめ、リングステイ28を被覆電線
Wの設置にじゃまにならない位置まで横に振る。しかる
後被覆電線Wを庇状張出部19を潜らすようにして載置
トレイ12上に載置する。尚、この状態において被覆電
線Wは内側から規制杆18による外側に拡がろうとする
力を受けて、環状に形が保たれ保持される。そしてリン
グステイ28を元の位置即ち、案内リング30の中心が
支持ポール16の軸心と一致する位置に戻しまた高さ
位置をセットしてアームホルダ27に螺合する固定ネジ
を締め付け、固定する。そして被覆電線Wの一端を引き
出し、案内リング30の中を通し、更にその上方に位置
する線材ガイド47における案内孔46に通し更に上方
の回転体32と圧接ローラ39の間を通して次工程の電
線送りユニット3及び電線処理装置2に至らせる。
【0027】 (ii)被覆電線の繰り出しと載置板の回転 そしてこのようにして設置された被覆電線Wは電線処理
装置2による引張りを受けて繰り出される。この場合、
被覆電線Wはコイル状に束ねられているから、繰り出し
途中においてその軌跡は大きく螺旋を描く。しかし線材
ガイド47に至った後は案内孔46によりその軌跡は規
制され直線的に移動するようになり、更に回転体32と
圧接ローラ39との間を通過する際には、その摩擦力に
より回転体32に回転が与えられ、この回転を繰り出し
検知センサ37が検出し、その情報は電気信号となって
モータMに送られ、モータMは所定の帯電時間だけ回転
する。これを受けて載置トレイ12も前記帯電時間だけ
減速機ユニット6により減速された状態で回転する。
【0028】尚、このように載置トレイ12が回転して
いる状態では、電線処理装置2による引張り量との関係
で、被覆電線Wの繰り出し軌跡は決り、両者のつり合い
がとれている状態では、被覆電線Wは上方にほぼ直線的
に繰り出される。以下前記動作を繰り返し、被覆電線W
が繰り出されていくのである。尚、案内リング30は、
被覆電線Wが必要以上に外側に湾曲しないようにする作
用を行うものであり、庇状張出部19は、これとは逆に
被覆電線Wが内側に湾曲し、規制杆18に当接しないよ
うにする作用を行うものである。
【0029】 (iii)被覆電線の加熱 また、このようにして回転しながら被覆電線Wが繰り出
されていく際には、載置トレイ12の側方に位置するヒ
ータ23による照射を受けるから回転する被覆電線Wに
均等に当たり、被覆電線W全体をムラなく加熱する。
【0030】 (iv)被覆電線に異常が発生した場合の処置 被覆電線Wに何らかの異物が付着したり、からみによ
り、いわゆる「結び目」が生じ実質的に線径が太くなっ
た場合には、該線径が太くなった部分が線材ガイド47
に至ると、案内孔46の通過が不可能となり、線材ガイ
ド47を上方に押し上げる。これにより回動腕49が回
動し、その他端の当接部49aが動作停止スイッチ51
を押し、本考案の被覆電線繰り出し装置1に加え、次工
程の電線処理装置2及び電線送りユニット3の全ての動
作を停止させる。
【0031】
【考案の効果】本考案の被覆電線の繰り出し装置1は以
上述べたような構成を有するものであって、以下のよう
な効果を発揮する。即ち本考案にあっては載置トレイ1
2を回転できるようにしたから、コイル状に自由巻きさ
れて納品されることにより生ずる被覆電線Wの巻き癖が
除去され、より癖も生じない。また、ヒータ54の熱が
被覆電線Wの全体に作用することも巻き癖の除去に役立
ち、次工程の電線処理装置2の処理加工を円滑にする。
また回転体32を設けたことにより被覆電線Wの直線方
向の移動量は、検知板34aの回転量なって表われる
から、この検知板34aの回転を検出することにより、
確実且つ安定性に優れた被覆電線Wの繰り出しが可能と
なる。
【0032】更に回転体32の構造を円筒状の基部33
の両端にフランジ34を形成し、そのうち一方のフラン
ジ34に複数の検知孔35を形成して成るものであるか
、この基部33に圧接ローラ39を当接しその間に被
覆電線Wを通すだけで被覆電線Wの直線方向の移動を回
転体32の回転としてとり出すことができ、被覆電線W
を損傷させることなく、しかも簡単な構造で被覆電線W
の移動を検出できる。
【0033】更に線材ガイド47及び動作停止スイッチ
51等から成る動作停止手段を設けた場合には、被覆電
線Wにからみが生じ、いわゆる「結び目」等が生じた場
合でも、次工程の諸装置に至る前段階でこれら周辺装置
の全ての動作が停止されるから、二次加工する際の加工
品の不良や装置に与える損傷を事前に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の被覆電線の繰り出し装置の使用状態を
示す正面図である。
【図2】本考案の被覆電線の繰り出し装置を示す斜視図
である。
【図3】同上正面図である。
【図4】回転体及び圧接ローラ周辺を拡大して示す斜視
図である。
【図5】線材ガイド及び動作停止スイッチ周辺を拡大し
て示す斜視図である。
【図6】載置トレイ並びに被覆電線が繰り出される様子
を示す斜視図である。
【図7】コイル状に自由巻きされた被覆電線を繰り出す
際の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 被覆電線の繰り出し装置 2 電線処理装置 3 電線送りユニット 5 操作ボックス 6 減速機ユニット 6a 出力軸 7 タイミングベルト 8 操作パネル 9 操作スイッチ 10 天板 12 載置トレイ 12a 縁部 12b 底部 13 案内スリット 14 開口部 16 支持ポール 17 支承体 18 規制杆 19 庇状張出部 20 テーパ面 22 支持ロッド 23 支持プレート 24 基板ホルダ 25 クランプレバー 27 アームホルダ 28 リングステイ 29 リングアーム 30 案内リング 32 回転体 32a 軸 33 基部 34 フランジ 34a 検知板 35 検知孔 37 繰り出し検知センサ 39 圧接ローラ 40 ピン 41 回動杆 42 スプリング取付ロッド 43 スプリング係止部 44 圧接スプリング 46 案内孔 47 線材ガイド 48 取付ロッド 49 回動腕 49a 当接部 50 回動軸 51 動作停止スイッチ 52 支持スプリング 54 ヒータ 55 支持杆 56 ヒータ本体 M モータ W 被覆電線

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次工程たる電線処理装置の処理状況に応
    じ適宜被覆電線を繰り出し、またはその繰り出しを停止
    する装置において、該装置はコイル状に自由巻きされ
    た被覆電線を載置し、モータの駆動を受け減速機ユニッ
    トにより所定の速度で回転する載置トレイと、この載置
    トレイの回転中心から上方に立ち上げられ、載置トレイ
    と共に回転する支持ポールと、この支持ポール先端に設
    けられる支承体に一端を固定し、他端を自由状態として
    下方に放物線状に垂下させて成る規制杆と、前記支承体
    上方に設けられた被覆電線の直線方向の移動を検知板の
    回転に変換し、これにより被覆電線の移動を検知し、所
    定量の被覆電線を繰り出すようモータに指令する回転体
    及び繰り出し検知センサとを有して成り、且つ前記回転
    体は円筒状の基部の両端にフランジを具え、このうち一
    方のフランジは、前記繰り出し検知センサによって存否
    を検知される複数の検知孔が一定間隔をもって連続的に
    設けられて、検知板を構成すると共に、基部の外周面に
    は、圧接ローラが当接し、これら基部と圧接ローラとの
    間に被覆電線を通すことにより、被覆電線の直線方向の
    移動を検知板の回転に変換するようにしたことを特徴と
    する被覆電線の繰り出し装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体の下方には、被覆電線の線径
    より幾分大きめに形成される案内孔を有する線材ガイド
    が設けられ、尚且つこの線材ガイドは回動腕の一端に設
    けられると共に、回動腕の他方の端部近傍には、動作停
    止スイッチが設けられ、回動腕端部の当接部に当接する
    ことにより、該動作停止スイッチが作動することを特徴
    とする請求項記載の被覆電線の繰り出し装置。
JP1991092399U 1991-08-23 1991-08-23 被覆電線の繰り出し装置 Expired - Fee Related JP2597461Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991092399U JP2597461Y2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 被覆電線の繰り出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991092399U JP2597461Y2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 被覆電線の繰り出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0519258U JPH0519258U (ja) 1993-03-09
JP2597461Y2 true JP2597461Y2 (ja) 1999-07-05

Family

ID=14053341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991092399U Expired - Fee Related JP2597461Y2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 被覆電線の繰り出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2597461Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111532895A (zh) * 2020-03-27 2020-08-14 索铌格机械(天津)有限公司 一种智能放线方法及系统

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014181115A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Sanmei Electric Co Ltd 線状部材繰り出し装置
US10221034B2 (en) 2015-03-04 2019-03-05 Te Connectivity Corporation Mobile processing frame, mobile processing system, and method of processing
KR102190634B1 (ko) * 2019-07-24 2020-12-14 권재범 전선 자동회전 공급장치
CN111252628B (zh) * 2020-03-19 2024-06-14 中建八局第二建设有限公司 一种自制电线收放线装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62263570A (ja) * 1986-05-12 1987-11-16 Hitachi Ltd 文書作成装置
JPH0215886U (ja) * 1988-07-12 1990-01-31
JPH079572Y2 (ja) * 1988-08-25 1995-03-06 株式会社テック 電子機器の電源供給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111532895A (zh) * 2020-03-27 2020-08-14 索铌格机械(天津)有限公司 一种智能放线方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0519258U (ja) 1993-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2597461Y2 (ja) 被覆電線の繰り出し装置
US5097688A (en) In-line wire drawing machine with overhead turntable
US4760969A (en) Package yarn processing device
JP2002019718A (ja) 梱包機におけるバンドリールのブレーキ構造
JPH02250643A (ja) モータ巻線機の巻線状態検出装置
JPH0229086Y2 (ja)
US6439499B2 (en) Method and apparatus for winding cross-wound bobbins driven in a rotary manner
US6374588B1 (en) Hairiness controlling device and winder
JPH02239063A (ja) 自動ワインダー
US3359768A (en) Wire coiling
JPH09286567A (ja) 電線送給装置
JP2002336575A (ja) 糸切り装置
JPH04108938U (ja) 編組線製造用キヤリヤ装置
JPH06237890A (ja) 内視鏡チャンネルチューブコイル巻き装置
JP2002068595A (ja) 電線供給装置
JPH0627664Y2 (ja) 二重撚糸機におけるドロツプワイヤ装置
JPH0419014Y2 (ja)
JPH0577165U (ja) 線材の繰り出し装置
JP3610366B2 (ja) ターレット式巻取機
JPH07277594A (ja) 電線供給装置
JPH06126356A (ja) プレス機械用のコイル材供給装置
JP2944637B1 (ja) 糸立棒装置
JPS6132632Y2 (ja)
KR850000538Y1 (ko) 브레이크가 달린 스트립 수대
JPH0433837Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees