JP2597456Y2 - ブレードコータ - Google Patents

ブレードコータ

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JP2597456Y2
JP2597456Y2 JP1993011040U JP1104093U JP2597456Y2 JP 2597456 Y2 JP2597456 Y2 JP 2597456Y2 JP 1993011040 U JP1993011040 U JP 1993011040U JP 1104093 U JP1104093 U JP 1104093U JP 2597456 Y2 JP2597456 Y2 JP 2597456Y2
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JP
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coating liquid
nozzle
supply device
backing roll
liquid supply
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JP1993011040U
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武雄 中沢
博文 森田
忠 佐々
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は製紙工場において製造さ
れた原紙等の基材に塗工液を塗布して塗被加工を施すと
きに用いるブレードコータに関するもので、特に、ノズ
ル式の塗工液供給装置を有するブレードコータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】製紙工場で製造された原紙は、所要の目
的に適合する製品としての加工紙とされる場合が多く、
加工紙のうち、塗被加工紙(塗工紙)は、紙の表面の性
質を改善する目的で紙の表面に塗工液を塗被させる作業
によって製造するもので、この作業に用いる塗工機の1
つとしてブレードコータがある。
【0003】ブレードコータは、図3に一例を示す如
く、バッキングロール2の下側に沿わされた紙等の基材
1に、塗工液供給装置3により供給された塗工液4を塗
被させて、該塗工液の余剰分を下流側位置でブレード5
にて掻き落して除去させ、基材1の表面に所要厚さの塗
工液の膜を形成させるようにするものである。6はブレ
ード支持アームで、先端部に固定の受け部7と油圧シリ
ンダ9で押し引きされる可動の押付部8とでブレード5
を保持するようにしたブレードホルダー部10を有し、
且つ末端部を固定の支持板11に水平ピン12で傾動で
きるように支持させて、バッキングロール2に近接、離
反できるようにしてある。13はブレード支持アーム6
の背面のブラケット15と固定側の支持材14との間に
介在させて、ブレード支持アーム6を傾動させるように
する油圧シリンダ、16は油圧シリンダ13の支持ピ
ン、17はブレード支持アーム6を倒したときに受ける
ストッパである。
【0004】かかるブレードコータにおいて、塗工液供
給装置3には、ノズルより塗工液を噴出させて基材1の
表面に塗被させるノズル式のものと、塗工液中に浸した
アプリケータロール表面から基材1の表面に塗工液を塗
被させるロール式のものとがあるが、従来、ノズル式の
塗工液供給装置を用いたブレードコータでも、図4に概
略を示す如く、該ノズル式の塗工液供給装置3をバッキ
ングロール2の下方部に配置し、塗工液4を上方に向け
て噴出させ、基材1に塗工液を塗り付けるようにし、下
流側位置にあるブレード5にて塗工液4の余剰分を掻き
落すようにしてある(特開昭61−33250号)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、ノズル式の
塗工液供給装置3がバッキングロール2の下側にある従
来方式では、塗工液4を上向きに吹き出して基材1に塗
り付けるとき、塗工液4の一部がノズル部3aの先端に
付着することがあり、液の吹出し部となるノズル部先端
に液が付着して汚れると、この汚れが液の流れを乱し、
塗布斑を発生させることになる。
【0006】又、上向きに塗工液を吹き出して基材1に
塗布させる場合、基材1に当る直前の液スピードが重力
加速度により減じ、吹き付ける勢いがなくなるために、
塗工液4が基材1に均一に付着しないおそれがある。均
一に付着させるためには、多量の液を吹き出させなけれ
ばならず、又、基材1が搬送されるときに連れ回りする
空気のために、上方へ向けて塗工液を吹き付ける場合は
この空気に邪魔されることにもなることから、この点か
らも多量に塗工液を吹き付けることが必要とされてい
る。
【0007】そこで、本考案は、少ない量の塗工液を吹
き付けても均一に付着させることができてブレードでの
掻き落し量を少なくできると共に、ノズル部先端の汚れ
が生じないようにしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、上方から導かれてバッキングロールの下
側に沿うように巻き掛けられた基材の表面に、ノズル式
の塗工液供給装置より吹き出される塗工液を塗布させ、
塗工液の余剰分をブレードで掻き落すようにしてあるブ
レードコータにおいて、上記基材が搬送されて来る側と
なるバッキングロールの一側方位置に、取付フレーム上
に起伏自在に取り付けられた支持アームをバッキングロ
ール側へ突出させて配置し、該支持アームに、ノズル式
の塗工液供給装置を、ノズル部からの吹出し方向が上記
バッキングロールの側方部で下方向に搬送される基材の
表面に対し該基材の搬送方向に向けられて斜め下向きと
なるように取付け支持させ、且つ上記ノズル部の吹付角
度が変えられるよう上記塗工液供給装置を支持アームに
回動自在に取付け支持させた構成とする。
【0009】
【作用】塗工液供給装置のノズル部から水平よりも下向
きに液が吹き出されるので、ノズル部の先端に液が付着
して残らないので汚れにくくなる。又、塗工液が基材に
衝突する速度があげられるため、少ない塗工液でも基材
に均一に付着させることができ、塗工液の量を減らすこ
とができて、ブレードで掻き落す量も減少できる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例を説明す
る。
【0011】図1は本考案の実施例を示すもので、図4
と同様に上方からバッキングロール2の下側に沿うよう
に巻き掛けられた基材1の表面に塗工液を塗工液供給装
置3のノズル部3aより吹き出して塗布させ、ブレード
5で塗工液の余剰分を掻き落すようにしてあるブレード
コータにおいて、ノズル式の塗工液供給装置3を、バッ
キングロール2の側方部でノズル部3aからの吹出し方
向が下向きに搬送される基材1の表面に対し斜めになる
よう斜め下向きとなるように設置し、且つノズル部の吹
付角度を変更できるようにする。
【0012】詳述すると、上方から導かれてバッキング
ロール2の下側に沿わされるように巻き掛けられる基材
1が入って来る側となるバッキングロール2の一側方位
置に、取付フレーム18を立てて、該取付フレーム18
の上端部に塗工液供給装置支持アーム19をバッキング
ロール2側へ突出させて上下方向へ傾動自在に取り付
け、該支持アーム19の先端側に、ノズル式の塗工液供
給装置3を、ノズル部3aがバッキングロール2の側方
部で基材表面に所要の吹付角度となるよう斜め下向きと
なるようにして回動自在に取付け支持させる。
【0013】上記支持アーム19は、先端側の下側部と
取付フレーム18との間に介在させた油圧シリンダ20
により傾動させられるようにすると共に、上記塗工液供
給装置3に固定したノズル角度調整用アーム21に、塗
工液供給装置3のノズル角度調整用スクリュー22の一
端を連結し、該ノズル角度調整用スクリュー22を、上
記支持アーム19に回転自在に支持させたナット部23
に螺合させ、上記油圧シリンダ20の伸縮作動により塗
工液供給装置3がバッキングロール2に接近したり後退
したりでき、又、ノズル角度調整用スクリュー22を移
動させることによりノズル角度調整アーム21を介し塗
工液供給装置3のノズル角度が調整されるようにする。
【0014】更に、上記バッキングロール2表面の基材
1に対する塗工液供給装置3のノズル部3aの詳細は、
図2にノズル部3aの部分拡大を示すようにしてある。
すなわち、ノズル部3aのスリット幅w、基材表面に対
する吹付角度θ、ノズル部3a先端と基材1との間の隙
間Gは、次のような値にする。先ず、上記スリット幅w
は、0.5〜2mm位とし、上記吹付角度θは、40〜7
0度の範囲で変更し、バッキングロール2の側方部で下
方向へ搬送される基材1に対しては水平状態よりも斜め
下向きとなるようにして吹き付けることができるように
し、又、上記隙間Gは、2〜10mm程度とする。又、実
際の塗被作業においては、1m幅当りの塗工液の流量を
50l/min 〜200l/min 程度とし、基材1の搬送速度
を50m/min 〜2000m/min で運転させるようにす
る。
【0015】基材1の表面に塗工液を吹き付ける場合に
は、図1において油圧シリンダ20を操作して塗工液供
給装置3のノズル部3aを基材1の表面に接近させ、且
つノズル角度調整用スクリュー22を介して塗工液供給
装置3のノズル部3aの基材1に対する角度、すなわ
ち、塗工液の吹付角度を調整させる。
【0016】このような状態において、図示しないタン
ク内よりポンプにて塗工液供給装置3に供給される塗工
液を、ノズル部3aより吹き出し、バッキングロール2
の側方部で基材1の表面に吹き付けるようにする。この
際、塗工液供給装置3のノズル部3aは、基材1が搬送
されて来る側となるバッキングロール2の一側方位置で
下方向に搬送される基材1の表面に対し該基材1の搬送
方向に所要の吹付角度となるよう斜め下向きにセットさ
れていて、吹付角度が前記したように40〜70度位に
してあるので、塗工液は基材1に下向きに吹き付けられ
て塗布される。これによりノズル部3aの先端に塗工液
が付着して汚れるということはなく、安定した塗被作業
を長時間にわたって行うことができ、又、基材1に吹き
付けられる塗工液の速度が落ちることがなくて、少ない
塗工液でも均一に基材1に付着させることができ、これ
に伴いブレード5で掻き落す塗工液の量も少なくできる
ことになる。
【0017】なお、図1は本考案の一実施例を示すもの
で、塗工液供給装置3を基材1に接近させたり離反させ
たり、あるいは、ノズル角度の調整をさせる機構として
は図示以外でもよいこと、その他本考案の要旨を逸脱し
ない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0018】
【考案の効果】以上述べた如く、本考案のブレードコー
タによれば、上方から導かれてバッキングロールの下側
に沿うように巻き掛けられた基材の表面に、ノズル式の
塗工液供給装置より吹き出される塗工液を塗布させ、塗
工液の余剰分をブレードで掻き落すようにしてあるブレ
ードコータにおいて、上記基材が搬送されて来る側とな
るバッキングロールの一側方位置に、取付フレーム上に
起伏自在に取り付けられた支持アームをバッキングロー
ル側へ突出させて配置し、該支持アームに、ノズル式の
塗工液供給装置を、ノズル部からの吹出し方向が上記バ
ッキングロールの側方部で下方向に搬送される基材の表
面に対し該基材の搬送方向に向けられて斜め下向きとな
るように取付け支持させ、且つ上記ノズル部の吹付角度
が変えられるよう上記塗工液供給装置を支持アームに回
動自在に取付け支持させた構成としてあるので、次の如
き優れた効果を奏し得る。 (i) ノズル部が塗工液で汚れにくいため、安定した塗工
を長時間行うことができる。 (ii)塗工液が基材に衝突する速度が減ずることなく、逆
に速度を上げることができるので、塗工液の量を少なく
しても基材に均一に付着させることができ、したがっ
て、塗工面の質を改良できると共に、ブレードで掻き落
す塗工液の量を減少することができる。 (iii) 塗工液供給装置を、バッキングロールの側方部で
下方向へ搬送される基材に対してノズル部が斜め下向き
となるような位置に設置することから、ノズル部からブ
レードまでの距離を長くすることができて、ブレードで
掻き落した塗工液がノズル部に付着しにくく、掻き落さ
れる塗工液でノズル部が汚れることも少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のブレードコータの実施例を示す概略図
である。
【図2】塗工液供給装置のノズル部の拡大図である。
【図3】従来のブレードコータの概略図である。
【図4】従来の塗工液供給装置の配置状態を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 基材 2 バッキングロール 3 塗工液供給装置 3a ノズル部 4 塗工液 5 ブレード 18 取付フレーム 19 支持アーム 22 ノズル角度調整用スクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−95473(JP,A) 実開 昭52−27964(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 5/00 - 5/04 B05C 11/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方から導かれてバッキングロールの下
    側に沿うように巻き掛けられた基材の表面に、ノズル式
    の塗工液供給装置より吹き出される塗工液を塗布させ、
    塗工液の余剰分をブレードで掻き落すようにしてあるブ
    レードコータにおいて、上記基材が搬送されて来る側と
    なるバッキングロールの一側方位置に、取付フレーム上
    に起伏自在に取り付けられた支持アームをバッキングロ
    ール側へ突出させて配置し、該支持アームに、ノズル式
    の塗工液供給装置を、ノズル部からの吹出し方向が上記
    バッキングロールの側方部で下方向に搬送される基材の
    表面に対し該基材の搬送方向に向けられて斜め下向きと
    なるように取付け支持させ、且つ上記ノズル部の吹付角
    度が変えられるよう上記塗工液供給装置を支持アームに
    回動自在に取付け支持させた構成を有することを特徴と
    するブレードコータ。
JP1993011040U 1993-02-19 1993-02-19 ブレードコータ Expired - Lifetime JP2597456Y2 (ja)

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CN112619999B (zh) * 2020-12-04 2022-11-25 安徽富印新材料股份有限公司 涂胶装置及胶带涂布机

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