JP2597344B2 - カーペット調合成樹脂製床材 - Google Patents
カーペット調合成樹脂製床材Info
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- JP2597344B2 JP2597344B2 JP5280058A JP28005893A JP2597344B2 JP 2597344 B2 JP2597344 B2 JP 2597344B2 JP 5280058 A JP5280058 A JP 5280058A JP 28005893 A JP28005893 A JP 28005893A JP 2597344 B2 JP2597344 B2 JP 2597344B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、床タイル、長尺床材な
どとして用いられるカーペット調の合成樹脂製床材、お
よびこの製造に用いられる模様基材に関する。
どとして用いられるカーペット調の合成樹脂製床材、お
よびこの製造に用いられる模様基材に関する。
【０００２】
【従来の技術】オフィスなどで用いられる床材として
は、大別して、合成樹脂製の表面化粧層を有する合成樹
脂製床材と、繊維パイルが植設されたカーペットタイル
とがある。カーペットタイルが使用される理由は、歩行
音の発生が少ない等の機能面の特徴にもあるが、一番の
理由は豪華さが演出されるその外観にある。しかし一方
において、カーペットタイルは、小さなゴミやホコリが
溜りやすく十分な清掃が困難であり、また、価格的にも
高価であるなどの問題を有している。
は、大別して、合成樹脂製の表面化粧層を有する合成樹
脂製床材と、繊維パイルが植設されたカーペットタイル
とがある。カーペットタイルが使用される理由は、歩行
音の発生が少ない等の機能面の特徴にもあるが、一番の
理由は豪華さが演出されるその外観にある。しかし一方
において、カーペットタイルは、小さなゴミやホコリが
溜りやすく十分な清掃が困難であり、また、価格的にも
高価であるなどの問題を有している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、合成樹脂で
ありながらカーペット調の外観あるいは模様を表現しう
る床材を提供するものである。
ありながらカーペット調の外観あるいは模様を表現しう
る床材を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の第１のカーペッ
ト調合成樹脂製床材は、カーペット模様を印刷したフィ
ルムないしシートを合成樹脂製基材上に積層するか、あ
るいは該合成樹脂製基材上にカーペット模様を印刷し、
さらに表面に、カーペット模様の植設パイルの直径とほ
ぼ等しい大きさの凸部が密に形成されるようにエンボス
加工を施してなることを特徴とする。
ト調合成樹脂製床材は、カーペット模様を印刷したフィ
ルムないしシートを合成樹脂製基材上に積層するか、あ
るいは該合成樹脂製基材上にカーペット模様を印刷し、
さらに表面に、カーペット模様の植設パイルの直径とほ
ぼ等しい大きさの凸部が密に形成されるようにエンボス
加工を施してなることを特徴とする。
【０００５】本発明の第２のカーペット調合成樹脂製床
材は、カーペット模様の植設パイルの頂部に該当する部
分を明部に、その周辺部を相対的に暗部とした濃淡ない
し陰影模様を印刷してなる透明ないし半透明の陰影フィ
ルムあるいはシートを、着色合成樹脂基材上に積層する
か、または、カーペット模様の植設パイルの頂部に該当
する部分を明部に、その周辺部分を相対的に暗部とした
濃淡ないしは陰影模様を前記着色合成樹脂基材に直接印
刷し、該濃淡ないし陰影模様を通して着色合成基材の色
彩、模様を視認できるように構成し、さらに表面に、カ
ーペット模様の植設パイルの直径とほぼ等しい大きさの
直径の凸部が密に形成されるようにエンボス加工を施し
てなることを特徴とする。
材は、カーペット模様の植設パイルの頂部に該当する部
分を明部に、その周辺部を相対的に暗部とした濃淡ない
し陰影模様を印刷してなる透明ないし半透明の陰影フィ
ルムあるいはシートを、着色合成樹脂基材上に積層する
か、または、カーペット模様の植設パイルの頂部に該当
する部分を明部に、その周辺部分を相対的に暗部とした
濃淡ないしは陰影模様を前記着色合成樹脂基材に直接印
刷し、該濃淡ないし陰影模様を通して着色合成基材の色
彩、模様を視認できるように構成し、さらに表面に、カ
ーペット模様の植設パイルの直径とほぼ等しい大きさの
直径の凸部が密に形成されるようにエンボス加工を施し
てなることを特徴とする。
【０００６】
【実施例】図１は本発明の床材の製造例を示す分解斜視
図であり、図２は製造された床材の実施例を示す断面図
である。床材は、透明ないし半透明の合成樹脂からなる
表面保護層１１、カラー印刷あるいは白黒印刷によりカ
ーペット模様が印刷された紙製、合成樹脂製等のシート
ないしはフィルムからなる不透明の化粧層２１、塩化ビ
ニル樹脂等の樹脂ないしはゴムからなる基材層３１、ガ
ラス繊維の不織布などからなる補強層４１、塩化ビニル
樹脂等の合成樹脂ないしはゴムからなる裏打層４３から
一体的に構成されてなり、エンボスロール５１により表
面にランダムエンボスが施されている。
図であり、図２は製造された床材の実施例を示す断面図
である。床材は、透明ないし半透明の合成樹脂からなる
表面保護層１１、カラー印刷あるいは白黒印刷によりカ
ーペット模様が印刷された紙製、合成樹脂製等のシート
ないしはフィルムからなる不透明の化粧層２１、塩化ビ
ニル樹脂等の樹脂ないしはゴムからなる基材層３１、ガ
ラス繊維の不織布などからなる補強層４１、塩化ビニル
樹脂等の合成樹脂ないしはゴムからなる裏打層４３から
一体的に構成されてなり、エンボスロール５１により表
面にランダムエンボスが施されている。
【０００７】表面エンボスは、凸部の直径ｄを、化粧層
２１に印刷された植設パイルの平面直径とほぼ同じ大き
さとし、この凸部を密に集合させて形成する。この結
果、カーペット調の立体感が得られ、また、この立体感
は、表面に存在する透明ないし半透明の表面保護層１１
による浮き上がり効果によって助長される。化粧層２１
は、印刷紙でなく、基剤層３１上へ直接的に形成された
印刷層でもよい。図３は本発明の他の床材の製造例を示
す分解斜視図であり、図４は製造された床材の実施例を
示す断面図である。
２１に印刷された植設パイルの平面直径とほぼ同じ大き
さとし、この凸部を密に集合させて形成する。この結
果、カーペット調の立体感が得られ、また、この立体感
は、表面に存在する透明ないし半透明の表面保護層１１
による浮き上がり効果によって助長される。化粧層２１
は、印刷紙でなく、基剤層３１上へ直接的に形成された
印刷層でもよい。図３は本発明の他の床材の製造例を示
す分解斜視図であり、図４は製造された床材の実施例を
示す断面図である。
【０００８】床材は、透明ないし半透明の合成樹脂から
なる表面保護層１１、濃淡または陰影模様を印刷した陰
影フィルムないしシートからなる化粧効果層２３、着色
された塩化ビニル樹脂等の合成樹脂ないしはゴムからな
る着色基材層３３、ガラス繊維等の不織布からなる補強
層４１、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂ないしはゴムから
なる裏打層４３から一体的に構成されてなり、エンボス
ロール５１により表面にランダムエンボスが施されてい
る。
なる表面保護層１１、濃淡または陰影模様を印刷した陰
影フィルムないしシートからなる化粧効果層２３、着色
された塩化ビニル樹脂等の合成樹脂ないしはゴムからな
る着色基材層３３、ガラス繊維等の不織布からなる補強
層４１、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂ないしはゴムから
なる裏打層４３から一体的に構成されてなり、エンボス
ロール５１により表面にランダムエンボスが施されてい
る。
【０００９】化粧効果層２３は、図５に平面図を示した
ように、透明ないし半透明のフィルムないしはシートか
らなる陰影基材２５に、カーペット模様の植設パイルの
頂部に該当する部分を明部２７に、その周辺部を相対的
に暗部２９に印刷されてなり、濃淡ないし陰影模様が形
成されている。この暗部２９によって囲まれ形成される
植設パイル模様の直径とほぼ等しい直径ｄを有する凸部
からなるエンボス模様を形成することにより、カーペッ
ト感により優れた床材を得ることができる。エンボス
は、図４に示したように（図２の場合も同じ）、直径ｄ
の凸部が密に形成されてなる。
ように、透明ないし半透明のフィルムないしはシートか
らなる陰影基材２５に、カーペット模様の植設パイルの
頂部に該当する部分を明部２７に、その周辺部を相対的
に暗部２９に印刷されてなり、濃淡ないし陰影模様が形
成されている。この暗部２９によって囲まれ形成される
植設パイル模様の直径とほぼ等しい直径ｄを有する凸部
からなるエンボス模様を形成することにより、カーペッ
ト感により優れた床材を得ることができる。エンボス
は、図４に示したように（図２の場合も同じ）、直径ｄ
の凸部が密に形成されてなる。
【００１０】陰影基材２５は、プラスチックフィルムな
いしはシート、トレーシングペーパー等の透明ないしは
半透明の素材から形成され、この陰影模様を介して着色
基材層３３の色彩ないし模様が観察される。また、上記
陰影基材２５の使用に代えて、濃淡ないし陰影模様を着
色樹脂基材層３３に直接あるいは間接的に印刷してもよ
い。
いしはシート、トレーシングペーパー等の透明ないしは
半透明の素材から形成され、この陰影模様を介して着色
基材層３３の色彩ないし模様が観察される。また、上記
陰影基材２５の使用に代えて、濃淡ないし陰影模様を着
色樹脂基材層３３に直接あるいは間接的に印刷してもよ
い。
【００１１】着色基材層３３は、顔料等を分散させ均一
着色した合成樹脂ないしはゴムから形成してもよいし、
それ自体に模様を形成してもよい。模様を形成する場
合、その手法は特に問わないが、色彩の異なる複数種類
の合成樹脂チップを用意し、これを加熱・圧着等により
チップの形状を残しつつ緊密一体化して着色基材層３３
を形成することができる。この場合、合成樹脂チップの
粒径を、カーペットの植設パイル模様のパイル直径とほ
ぼ同等とすることが好ましい。表面保護層１１、補強層
４１および裏打層４３の素材としては、従来の床材と同
様のものを用いることができる。
着色した合成樹脂ないしはゴムから形成してもよいし、
それ自体に模様を形成してもよい。模様を形成する場
合、その手法は特に問わないが、色彩の異なる複数種類
の合成樹脂チップを用意し、これを加熱・圧着等により
チップの形状を残しつつ緊密一体化して着色基材層３３
を形成することができる。この場合、合成樹脂チップの
粒径を、カーペットの植設パイル模様のパイル直径とほ
ぼ同等とすることが好ましい。表面保護層１１、補強層
４１および裏打層４３の素材としては、従来の床材と同
様のものを用いることができる。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、カーペット模様が印刷
されたフィルムないしシートと表面エンボスとを組み合
わせることにより、カーペットに類似した外観を有する
合成樹脂製の床材を実現できる。
されたフィルムないしシートと表面エンボスとを組み合
わせることにより、カーペットに類似した外観を有する
合成樹脂製の床材を実現できる。
【００１３】また、濃淡ないしは陰影模様と表面エンボ
スとを組み合わせることにより、カーペット調の合成樹
脂製床材を実現できる。しかも、多色の複雑な印刷によ
らなくても、濃淡または陰影模様の裏面を構成する着色
基材層の色彩、模様を調整するだけで多様な色彩、模
様、質感を有するカーペット調合成樹脂製床材を得るこ
とができる。
スとを組み合わせることにより、カーペット調の合成樹
脂製床材を実現できる。しかも、多色の複雑な印刷によ
らなくても、濃淡または陰影模様の裏面を構成する着色
基材層の色彩、模様を調整するだけで多様な色彩、模
様、質感を有するカーペット調合成樹脂製床材を得るこ
とができる。
【図１】本発明の床材の製造例を示す斜視図である。
【図２】本発明の床材の実施例を示す断面図である。
【図３】本発明の床材の製造例を示す斜視図である。
【図４】本発明の床材の実施例を示す断面図である。
【図５】本発明で用いられる化粧効果層の構成例を示す
平面図である。
平面図である。
１１ 表面保護層 ２１ 化粧層 ２３ 化粧効果層 ２５ 陰影基材 ２７ 明部 ２９ 暗部 ３１ 基材層 ３３ 着色基材層 ４１ 補強層 ４３ 裏打層
Claims (3)
- 【請求項１】 カーペット模様を印刷したフィルムない
しシートを合成樹脂製基材上に積層するか、あるいは該
合成樹脂製基材上にカーペット模様を印刷し、さらに表
面に、カーペット模様の植設パイルの直径とほぼ等しい
大きさの直径の凸部が密に形成されるようにエンボス加
工を施してなることを特徴とするカーペット調合成樹脂
製床材。 - 【請求項２】 カーペット模様の植設パイルの頂部に該
当する部分を明部に、その周辺部を相対的に暗部とした
濃淡ないし陰影模様を印刷してなる透明ないし半透明の
陰影フィルムあるいはシートを、着色合成樹脂基材上に
積層するか、または、カーペット模様の植設パイルの頂
部に該当する部分を明部に、その周辺部を相対的に暗部
とした濃淡ないしは陰影模様を前記着色合成樹脂基材に
印刷し、該濃淡ないし陰影模様を通して着色合成樹脂基
材の色彩、模様を視認できるように構成し、さらに表面
に、カーペット模様の植設パイルの直径とほぼ等しい大
きさの直径の凸部が密に形成されるようにエンボス加工
を施してなることを特徴とするカーペット調合成樹脂製
床材。 - 【請求項３】 カーペット模様の植設パイルの直径とほ
ぼ等しい大きさの直径を有し互いに色彩の異なる複数の
種類のチップの、緊密集合体により、前記着色合成樹脂
基材層が形成されていることを特徴とする請求項２に記
載のカーペット調合成樹脂製床材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5280058A JP2597344B2 (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | カーペット調合成樹脂製床材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5280058A JP2597344B2 (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | カーペット調合成樹脂製床材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07109818A JPH07109818A (ja) | 1995-04-25 |
| JP2597344B2 true JP2597344B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=17619723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5280058A Expired - Fee Related JP2597344B2 (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | カーペット調合成樹脂製床材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2597344B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100828913B1 (ko) * | 2006-01-18 | 2008-05-13 | 주식회사 엘지화학 | 연속공법으로 제조 가능한 입체효과가 부여된 바닥타일 및이의 제조방법 |
| JP7292017B2 (ja) * | 2018-07-27 | 2023-06-16 | 田島ルーフィング株式会社 | 床タイル |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53141380A (en) * | 1977-05-14 | 1978-12-09 | Matsushita Electric Works Ltd | Manufacture of plastic flooring |
| JPS54123166A (en) * | 1978-03-17 | 1979-09-25 | Toppan Printing Co Ltd | Manufacturing of decorative laminate |
| JPS5686713A (en) * | 1979-12-15 | 1981-07-14 | Matsushita Electric Works Ltd | Preparation of rugged decorative panel |
| JPS572792A (en) * | 1980-06-06 | 1982-01-08 | Yuasa Kenzai Kogyo Kk | Production of flooring with cubic pattern |
| JPS6035524B2 (ja) * | 1980-07-01 | 1985-08-15 | キヤタピラ−三菱株式会社 | 触媒式排気ガス浄化マフラ− |
| JPS5751460A (en) * | 1980-09-11 | 1982-03-26 | Toppan Printing Co Ltd | Manufacture of embossed decorative sheet |
| JPS62127225A (ja) * | 1985-11-28 | 1987-06-09 | Toppan Printing Co Ltd | 塩ビ床タイルの製造方法 |
| JP2598904B2 (ja) * | 1987-02-09 | 1997-04-09 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シート |
| JPS6472571A (en) * | 1987-09-14 | 1989-03-17 | Kawasaki Steel Co | Manufacture of base plate for amorphous solar cell substrate |
| JPH0258394A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-27 | Hitachi Ltd | プリント回路板の製造方法 |
| JPH0643748B2 (ja) * | 1988-12-09 | 1994-06-08 | 株式会社タジマ | エンボス床材 |
-
1993
- 1993-10-13 JP JP5280058A patent/JP2597344B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07109818A (ja) | 1995-04-25 |
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