JP2597060B2 - アレイディスク装置 - Google Patents

アレイディスク装置

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JP2597060B2 JP3330342A JP33034291A JP2597060B2 JP 2597060 B2 JP2597060 B2 JP 2597060B2 JP 3330342 A JP3330342 A JP 3330342A JP 33034291 A JP33034291 A JP 33034291A JP 2597060 B2 JP2597060 B2 JP 2597060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の磁気ディスク装
置を並列運転し、同時に、データを入出力することによ
って、高速データ転送を実現したアレイディスク装置に
関する。
【0002】近年、スーパーコンピュータを始めとす
る、ホストコンピュータの著しい性能向上に伴い、ホス
トコンピュータに接続される周辺装置、特に磁気ディス
ク装置の性能向上、信頼性向上等が要求されてきてい
る。
【0003】
【従来の技術】従来、複数の磁気ディスク装置を備える
と共に、前記複数の磁気ディスク装置を並列運転し、同
時にデータを入出力するように制御を行うアレイディス
ク装置(磁気ディスクサブシステム)が知られていた。
【0004】このようなアレイディスク装置には、通常
のデータ入出力を行う複数(例えば8台)の磁気ディス
ク装置と、パリティ用の磁気ディスク装置(パリティデ
ィスク装置)と、スペアの磁気ディスク装置(スペアデ
ィスク装置)を備えている。
【0005】前記パリティディスク装置は、パリティデ
ィスクを記録するものであり、例えば、通常のデータ入
出力を行う複数の磁気ディスク装置の内、いずれか1台
が読み取り不能になっても、パリティディスク装置から
データが即時に復元できるようになっている。
【0006】また、前記スペアディスク装置には、障害
ディスク装置のデータが自動的に復元され移しかえられ
る。データの復元が完了すると、このスペアディスク装
置を、通常運用に供する。
【0007】ところで、従来、アレイディスク装置を構
成する各磁気ディスク装置の固定的なエラーを検出し、
障害ディスクの内容を退避して構成外とする処理を行っ
ていたが、この処理は、通常運用時、例えばオンライン
で処理可能となった後に行っていた。
【0008】また、前記処理を行う契機は、ホストCP
Uが実際にアレイディスク装置に対し、ロケート(位置
付け)、リード/ライトを実行し、これが何らかのエラ
ーを検出した時である。
【0009】即ち、ホストCPUが、当該アレイディス
ク装置を使用するためにリード/ライトのコマンドを発
行し、これがエラー終了し、更に何回かのリトライを経
て、データ退避処理、デタッチ処理(当該障害ディスク
を論理的に構成外とする処理)に到る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。(1) 障害ディ
スク装置の検出処理を、通常運用時(オンライン処理
時)に行っているため、オーバーヘッドが増加し、装置
の使用効率が低下すると共に、信頼性や性能も低下す
る。
【0011】(2) アレイディスク装置を、オンラインで
使用している時、ディスク装置の固定的な障害が発生す
ると、スペアディスクへのデータの退避や、障害のある
ディスク装置を切り離すための処理が必要になる。
【0012】従って、前記処理によるオーバーヘッドが
大きくなり、装置の使用効率が低下する。また、装置の
信頼性も低下する。本発明は、このような従来の課題を
解決し、装置立ち上げ後の不良ディスク装置による障害
を未然に回避し、装置の信頼性を向上させると共に、装
置の使用効率の低下を防止することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、Aはアレイディスク装置の構成図、Bは処理フロ
ーチャートである。
【0014】図中、2はアレイディスク装置、3はアレ
イディスクユニット(ADU)、4は上位制御装置(D
IR)、7はデータ転送制御回路(AC)、8は上位イ
ンターフェイス制御部(PC)、9−0、9−1・・・
9−P、9−HSはデータ転送制御装置(DC)、DU
はディスク装置(磁気ディスク装置)、PADはパリテ
ィディスク装置(パリティ用の磁気ディスク装置)、H
Sはスペアディスク装置(予備の磁気ディスク装置)を
示す。
【0015】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。すなわち、アレイディスク装置には、
ホスト装置との間で転送されるデータを格納する複数の
ディスク装置DUと、該複数のディスク装置に格納され
たデータから作成される冗長データを格納するディスク
装置PADとで構成されたアレイディスクユニットAD
Uと、予備のディスク装置HSと、これらのディスク装
置の各種制御を行うと共に、前記アレイディスクユニッ
トADU内の一台のディスク装置の障害が検出された場
合には、前記障害ディスク装置のデータを他の正常なデ
ィスク装置のデータから作成し、そのデータを前記予備
ディスク装置HSへ退避させるリコンストラクション機
能を有する制御部(DIR4、AC7、PC8、DC)
とを備えた。
【0016】そして前記制御部は、装置の電源投入後の
装置立ち上げ時に、該装置内で障害ディスク装置の検出
処理を実施すると共に、該検出処理によって前記アレイ
ディスクユニットPAD内の一台のディスク装置の障害
を検出した場合に前記リコンストラクション機能を用い
て前記障害ディスク装置を除去する機能を含むようにし
た。
【0017】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1を参照
しながら説明する。装置の電源投時に、先ず、上位制御
装置(DIR)4、データ転送制御回路(AC)7、上
位インターフェイス制御部(PC)8、及びデータ転送
制御部(DC)9−0、9−1・・・9−P、9−HS
で自己診断を実施する。
【0018】この時、エラーが検出されたらエラー表示
する。次に、前記各制御部に対しIML(初期診断用マ
イクロプログラムのローディング)を実施する。その
後、上位制御装置4の制御に基づき、各ディスク装置へ
の位置付けを実施し、障害ディスク装置が存在している
か否かのチェック処理を行う。
【0019】その結果、エラーが検出された場合は、障
害ディスク装置(例えばDU#1)のデータを、予備デ
ィスク装置HSへ退避させ、かつ障害ディスク装置をア
レイディスクユニット(ADU)3の構成から切り離
す。
【0020】前記の処理が終了すると、装置を立ち上
げ、通常運用に入る。このように、装置立ち上げの前
に、障害の摘出を行って、アレイディスクユニットの再
構成等を行った後、装置の立ち上げを行うので、通常の
装置運用時には、障害も少なくなり、かつ装置の使用効
率及び信頼性を向上させることが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図4は、本発明の実施例を示した図であ
り、図2はアレイディスク装置の構成図、図3は障害デ
ィスク装置検出時の再構成処理説明図、図4は装置立ち
上げ処理のフローチャートである。
【0022】図中、図1と同符号は同一のものを示す。
また、1はホストCPU、5はサービスアダプタ(SV
A)、6はフロッピィディスク(フレキシブルディス
ク)ドライブを示す。
【0023】(1) アレイディスク装置の説明・・・図
2、図3参照本実施例におけるアレイディスク装置の構
成を図2に示す。図示のように、アレイディスク装置2
は、ホストCPU1に接続されていて、ディスクサブシ
ステム(磁気ディスクサブシステム)を構成している。
【0024】このアレイディスク装置2には、上位制御
装置(DIR)4、サービスアダプタ(SVA)5、フ
ロッピィディスク(フレキシブルディスク)ドライブ
6、データ転送制御回路(AC)7、上位インターフェ
イス制御部(PC)8、データ転送制御装置(DC)9
−0、9−1・・・9−P、9−HS、アレイディスク
ユニット(ADU)3、スペアディスク装置(予備の磁
気ディスク装置)HS等が設けてある。
【0025】前記上位制御装置(DIR)4には、複数
のポートA、Bが設けてあり、例えばポートAにホスト
CPU1が接続されている。また、アレイディスクユニ
ット(ADU)3には、複数(例えば8台)のディスク
装置(磁気ディスク装置)DU#0〜DU#7と、1台
のパリティディスク装置(パリティ用の磁気ディスク装
置)PADが設けてある。
【0026】そして、複数のディスク装置DU#0〜#
7には、それぞれ1対1の関係で、データ転送制御装置
(DC)9−0〜9−7が接続され、パリティディスク
装置PADには、データ転送装置9−Pが接続されてい
る。
【0027】更に、スペアディスク装置HSには、デー
タ転送制御装置9−HSが接続されている。即ち、ディ
スク装置DUとパリティディスク装置PADと、スペア
ディスク装置HSは、それぞれ、データ転送制御装置9
−0〜9−7、9−P、9−HSにより個別に制御され
るように構成されている。
【0028】上位インターフェイス制御部(PC)8
は、各ディスク装置から、各データ転送制御装置(D
C)に転送されたデータを結合し、上位制御装置(DI
R)4を経由し、ホストCPU1にデータ転送(リード
時)する。
【0029】また、ホストCPU1から、上位制御装置
(DIR)4を経由してきたデータを、各データ転送制
御装置に分配(ライト時)する等のデータ転送制御及
び、上位制御装置(DIR)4との間での制御コマンド
のやりとりを行う制御部である。
【0030】フロッピィディスクドライブ(FDD)6
は、各制御装置(DIR、PC、DC等)内のメモリに
ローディングされるべきマイクロコードを入力するため
のものである。
【0031】サービスアダプタ(SVA)5は、IML
(initial microprogramloader:初期マイクロプログラ
ムローダ)及びその他のメンテナンス処理等を実行する
ものである。
【0032】上記構成のアレイディスク装置において、
例えば、オンライン運用中に、1台のディスク装置DU
で何らかの回復不可能なハード障害が発生した場合、上
位制御装置(DIR)4は、エラー内容をホストCPU
1へ通知する。
【0033】一般的に、ホストCPU1は、ハード障害
検出後、交代経路等を使って再試行を行うが、数回の試
行にも関わらず、上位インターフェイス制御部(PC)
8、あるいはデータ転送制御装置(DC)9−1、9−
2・・・側で、エラーを検出した場合、上位インターフ
ェイス制御部8は、当該ディスク装置を使用不可能と判
断する。
【0034】そして、図3に示したように、使用不可能
と判断したディスク装置のデータを、当該ディスク装置
以外の、パリティディスク装置PADを含めた残りのデ
ィスク装置群から作成し、スペアディスク装置HSにコ
ピー(複写)して、アレイディスクユニットの再構成を
行う。
【0035】図3の例では、ディスク装置DU#1が障
害ディスク装置であった場合を示している。この場合、
ディスク装置DU#1のデータを、ディスク装置DU#
0、#2〜#7、及びパリティディスク装置PADの各
データから作成し、スペアディスク装置HSにコピーす
る。
【0036】このようにして、アレイディスクユニット
(ADU)3の再構成を行うが、この処理は、ホストC
PU1の当該ディスク装置DU#1とのアクセスと競合
可能であるが、同時には実行できない。即ち、前記の処
理を行うと、ホストアクセスの効率は低下する。
【0037】そこで本発明では、装置の立ち上げ前に、
障害の有無をチェックし、例えばアレイディスクユニッ
トで固定的な障害のあるディスク装置を検出した場合
は、前記のようなアレイディスクユニットの再構成を行
うようにした。
【0038】(2) 装置立ち上げ時の処理説明・・・図3
参照 以下、本実施例の装置立ち上げ処理を、図3のフローチ
ャートに基づいて説明する。なお、図3の各処理番号は
カッコ内に示す。
【0039】アレイディスク装置2に電源が投入される
と、上位制御装置(DIR)4、上位インターフェイス
制御部(PC)8、及び各データ転送制御装置(DC)
9−0、9−1・・・9−P、9−HSにおいて、それ
ぞれ初期の自己診断を実施する(S1)。
【0040】この場合、自己診断は、上位制御装置4、
上位インターフェイス制御部8、及び各データ転送制御
装置9−0・・・9−P、9−HS内に設けられている
不揮発性メモリ(図示省略)内に格納されている初期診
断用プログラム、及びフロッピィディスクドライブ6か
ら読み込んだプログラムにより実行する。
【0041】前記自己診断の結果、正常でなければ(S
2)、表示装置(図示省略)でエラー表示して装置立ち
上げ失敗となる(S4)。しかし、自己診断の結果が正
常であれば(S2)、前記各部に障害がないと判断し、
次の処理に移る。
【0042】次の処理では、フロッピィディスクドライ
ブ6から上位制御装置4、上位インターフェイス制御部
8、データ転送制御装置9−0、9−1・・・9−P、
9−HSに対し、ファンクションプログラムのローディ
ング(IML)を実施する(S3)。
【0043】その後、上位制御装置4は、上位インター
フェイス制御部8と各データ転送制御装置経由で、アレ
イディスクユニット3の各ディスク装置を回転させて
(スピンアップと呼ぶ)、各ディスク装置毎に定義され
る情報を読み込む。
【0044】そして、各ディスク装置毎に定義された情
報読み込みが完了すると、各ディスク装置を組み合わ
せ、1論理デバイスとして使用可能であることを意味す
る割り込み信号(DNRTR)を、上位制御装置4にあ
げる。
【0045】その後、上位制御装置4では、上位インタ
ーフェイス制御部8からの前記割り込み信号「DNRT
R」を検出後、直ちに当該ディスク装置のロケート(位
置付け処理)を実施する(S5)。
【0046】これにより、何らのエラーも検出されない
場合は、ホストCPU1に対して、使用可能信号(HN
RTR)を上げ、装置の立ち上げ成功となる(S6)。
この場合、ホストCPU1は、以後、当該アレイディス
ク装置2を使用可能と認識し、アクセスを行う。
【0047】しかし、前記の処理(S5)でエラーが検
出された場合(S7)は、1台のディスク装置のエラー
か否かを判断(S8)し、もし複数のディスク装置でエ
ラーを検出したら、エラー表示して装置の立ち上げ失敗
とする(S9)。
【0048】また、1台のディスク装置でエラーが検出
された場合には(S8)、直ちにアレイディスクユニッ
トの再構成処理(図3参照)を行う。この再構成処理で
は、エラーの検出されたディスク装置のデータを、スペ
アディスク装置HSへコピーし、このコピーが完了する
と、エラーの検出されたディスク装置を論理的に切り離
す(S10)。
【0049】その後、上位制御装置4では、ホストCP
U1に対して、使用可能信号(HNRTR)を報告し、
装置の立ち上げ成功とする(S11)。前記のようにし
て、装置の立ち上げが成功すると、通常運用が開始さ
れ、例えばオンライン運用となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) 装置立ち上げ前に、障害ディスク装置等の障害の摘
出を行っているため、早期に交換、あるいは保守等の作
業が可能となる。従って装置の保守性が向上する。
(2) 前記(1)の理由により、装置立ち上げ後のオンライ
ン運用時において、エラー発生が低減する。従って、装
置の信頼性と性能が向上する。
【0051】(3) 障害ディスク装置が存在していた場合
には、装置立ち上げ以前に、予備のディスク装置への切
り換え処理を行うことができるので、通常運用時には障
害ディスク装置の切り換え処理を行わなくて済む。
【0052】従って、通常運用時におけるオーバーヘッ
ドを少なくし、装置の使用効率の低下を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例におけアレイディスク装置の構
成図である。
【図3】障害ディスク装置検出時の再構成処理説明図で
ある。
【図4】装置立ち上げ処理のフローチャートである。
【符号の説明】
2 アレイディスク装置 3 アレイディスクユニット(ADU) 4 上位制御装置(DIR) 7 データ転送制御回路(AC) 8 上位インターフェイス制御部 9−0、9−1・・・9−P、9−HS データ転送制
御装置 DU ディスク装置(磁気ディスク装置) PAD パリティディスク装置(パリティ用の磁気ディ
スク装置) HS スペアディスク装置(予備の磁気ディスク装置)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト装置との間で転送されるデータを
    格納する複数のディスク装置と、該複数のディスク装置
    に格納されたデータから作成される冗長データを格納す
    るディスク装置とで構成されたアレイディスクユニット
    と、 予備のディスク装置と、 これらのディスク装置の各種制御を行うと共に、前記ア
    レイディスクユニット内の一台のディスク装置の障害が
    検出された場合には、前記障害ディスク装置のデータを
    他の正常なディスク装置のデータから作成し、そのデー
    タを前記予備ディスク装置へ退避させるリコンストラク
    ション機能を有する制御部とを備えたアレイディスク装
    置であって、 前記制御部は、装置の電源投入後の装置立ち上げ時に、
    該装置内で障害ディスク装置の検出処理を実施すると共
    に、該検出処理によって前記アレイディスクユニット内
    の一台のディスク装置の障害を検出した場合に前記リコ
    ンストラクション機能を用いて前記障害ディスク装置を
    除去する機能を含むこと、を特徴としたアレイディスク
    装置。
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