JP2596858Y2 - 組み合わせパッキン - Google Patents
組み合わせパッキンInfo
- Publication number
- JP2596858Y2 JP2596858Y2 JP1993038313U JP3831393U JP2596858Y2 JP 2596858 Y2 JP2596858 Y2 JP 2596858Y2 JP 1993038313 U JP1993038313 U JP 1993038313U JP 3831393 U JP3831393 U JP 3831393U JP 2596858 Y2 JP2596858 Y2 JP 2596858Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- screw
- insertion hole
- annular
- screw insertion
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- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、建築外装材を張設す
るため、ねじで締結する部分に使用する水密用の組み合
わせパッキンに関する。
るため、ねじで締結する部分に使用する水密用の組み合
わせパッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】各種外装材を建築物に張設するために
は、ねじによる締結が一般的であり、外装材が屋外等に
張設される場合、ねじにパッキンを組み合せ使用し、締
結部分の水密を図る必要がある。
は、ねじによる締結が一般的であり、外装材が屋外等に
張設される場合、ねじにパッキンを組み合せ使用し、締
結部分の水密を図る必要がある。
【0003】従来、一般に用いられている水密用のパッ
キンは、ゴムやプラスチック等の軟質材料を使用し、中
央にねじ挿通孔を有する円形に形成され、このパッキン
は、ねじの軸に挿入して外装材とねじの間に配置し、ね
じの頭部と外装材の間で圧縮することにより、外装材の
ねじ貫通部分の水密を行なうようになっている。
キンは、ゴムやプラスチック等の軟質材料を使用し、中
央にねじ挿通孔を有する円形に形成され、このパッキン
は、ねじの軸に挿入して外装材とねじの間に配置し、ね
じの頭部と外装材の間で圧縮することにより、外装材の
ねじ貫通部分の水密を行なうようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
パッキンは、ねじの締付け完了時において、ねじの頭部
がパッキンに圧着して締付けるため、締付け完了直前の
ねじの回転がパッキンの一端側に伝わろうとするが、パ
ッキンの他端側は外装材との摩擦で止まろうとする。
パッキンは、ねじの締付け完了時において、ねじの頭部
がパッキンに圧着して締付けるため、締付け完了直前の
ねじの回転がパッキンの一端側に伝わろうとするが、パ
ッキンの他端側は外装材との摩擦で止まろうとする。
【0005】このため、パッキンにねじれ力が加わり、
一端側がねじの回転方向に引っ張られると、中央のねじ
挿通孔が歪み、歪んだねじ挿通孔の内周とねじの間に隙
間が生じた状態でパッキンが圧縮された締結完了とな
り、上記隙間の部分が雨漏りの原因となるという問題が
ある。
一端側がねじの回転方向に引っ張られると、中央のねじ
挿通孔が歪み、歪んだねじ挿通孔の内周とねじの間に隙
間が生じた状態でパッキンが圧縮された締結完了とな
り、上記隙間の部分が雨漏りの原因となるという問題が
ある。
【0006】そこでこの考案の課題は、上記のような問
題点を解決するため、ねじの締付け完了時に、ねじ挿通
孔のねじれによる歪の発生がなく、常に適切な水密を保
つことができる組み合せパッキンを提供することにあ
る。
題点を解決するため、ねじの締付け完了時に、ねじ挿通
孔のねじれによる歪の発生がなく、常に適切な水密を保
つことができる組み合せパッキンを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この考案は、中央にねじ挿通孔を有する軟質
のパッキン本体を両端面が平坦面になる円板状に形成
し、このパッキン本体の一方平坦面にねじ挿通孔を囲む
環状の凹部を設けて該凹部とねじ挿通孔の間に環状壁を
形成し、上記凹部内に環状壁へ外嵌する硬質の環状体を
組み込み、環状体の外端面とパッキン本体の一方平坦面
を同一面とした構成を採用したものである。
するため、この考案は、中央にねじ挿通孔を有する軟質
のパッキン本体を両端面が平坦面になる円板状に形成
し、このパッキン本体の一方平坦面にねじ挿通孔を囲む
環状の凹部を設けて該凹部とねじ挿通孔の間に環状壁を
形成し、上記凹部内に環状壁へ外嵌する硬質の環状体を
組み込み、環状体の外端面とパッキン本体の一方平坦面
を同一面とした構成を採用したものである。
【0008】
【作用】パッキン本体のねじ挿通孔をねじに挿入した状
態で、ねじを締付けて外装材の固定を行なうと、ねじの
頭部と外装材でパッキン本体を圧縮し、ねじの頭部でパ
ッキン本体を回転させようとするが、パッキン本体は頭
部が重なる面に硬質の環状体が組み込まれ、この環状体
は、内周側に位置するねじ挿通孔の周壁部分を保持して
歪の発生を防ぐことになり、従ってねじの締付け完了時
においてもねじ挿通孔の内周はねじに密着状となり、常
に一定した水密効果を得ることができる。
態で、ねじを締付けて外装材の固定を行なうと、ねじの
頭部と外装材でパッキン本体を圧縮し、ねじの頭部でパ
ッキン本体を回転させようとするが、パッキン本体は頭
部が重なる面に硬質の環状体が組み込まれ、この環状体
は、内周側に位置するねじ挿通孔の周壁部分を保持して
歪の発生を防ぐことになり、従ってねじの締付け完了時
においてもねじ挿通孔の内周はねじに密着状となり、常
に一定した水密効果を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0010】図示のように、組み合わせパッキン1は、
中央にねじ挿通孔2を有する軟質のパッキン本体3を円
形に形成し、このパッキン本体3の一方平坦面にねじ挿
通孔2を囲む環状の凹部4を設け、凹部4内に硬質の環
状体5を組み込んだ構造になっている。
中央にねじ挿通孔2を有する軟質のパッキン本体3を円
形に形成し、このパッキン本体3の一方平坦面にねじ挿
通孔2を囲む環状の凹部4を設け、凹部4内に硬質の環
状体5を組み込んだ構造になっている。
【0011】上記パッキン本体3を形成する軟質材料に
はゴムやプラスチックを用い、パッキン本体3はこれら
の材料両端面が平坦面で止水効果の得られる厚みの円形
に形成され、一方平坦面に設けた環状の凹部4とねじ挿
通孔2の内周面との間に、所定厚みの環状壁6が形成さ
れている。
はゴムやプラスチックを用い、パッキン本体3はこれら
の材料両端面が平坦面で止水効果の得られる厚みの円形
に形成され、一方平坦面に設けた環状の凹部4とねじ挿
通孔2の内周面との間に、所定厚みの環状壁6が形成さ
れている。
【0012】前記環状体5は、パッキン本体3よりも硬
質の材料、例えば金属やプラスチック、ゴム等を用い、
凹部4内に丁度納まる断面形状を有し、環状体5の外端
面とパッキン本体3の一方平坦面とは同一面になってい
る。なお、環状体5は凹部4へ単に嵌め込むだけでな
く、接着したりパッキン本体3と一体成形してもよい。
質の材料、例えば金属やプラスチック、ゴム等を用い、
凹部4内に丁度納まる断面形状を有し、環状体5の外端
面とパッキン本体3の一方平坦面とは同一面になってい
る。なお、環状体5は凹部4へ単に嵌め込むだけでな
く、接着したりパッキン本体3と一体成形してもよい。
【0013】この考案の組み合わせパッキンは上記のよ
うな構成であり、図2のように、ねじ11の軸部12に
ねじ挿通孔2を挿入することによって組み合わせパッキ
ン1を取り付ける。このとき、組み合わせパッキン1は
環状体5を組み込んだ面が頭部13もしくは座金14に
向くようセットする。なお、頭部13の下面に大径の座
を一体成形したねじの場合等は、座金14はなくてもよ
い。
うな構成であり、図2のように、ねじ11の軸部12に
ねじ挿通孔2を挿入することによって組み合わせパッキ
ン1を取り付ける。このとき、組み合わせパッキン1は
環状体5を組み込んだ面が頭部13もしくは座金14に
向くようセットする。なお、頭部13の下面に大径の座
を一体成形したねじの場合等は、座金14はなくてもよ
い。
【0014】上記のように、組み合わせパッキン1をセ
ットしたねじ11を用い、建物に対する外装材15の固
定を行なうには、外装材15の下孔に挿通したねじ11
を建物にねじ込めばよく、ねじ11の締結完了の直前に
達すると、パッキン本体3の他方平坦面が外装材15に
圧接し、頭部13に重なる座金14がパッキン本体3の
一方平坦面に圧接し、パッキン本体3を圧縮することに
なる。
ットしたねじ11を用い、建物に対する外装材15の固
定を行なうには、外装材15の下孔に挿通したねじ11
を建物にねじ込めばよく、ねじ11の締結完了の直前に
達すると、パッキン本体3の他方平坦面が外装材15に
圧接し、頭部13に重なる座金14がパッキン本体3の
一方平坦面に圧接し、パッキン本体3を圧縮することに
なる。
【0015】このとき、ねじ11の締め付け方向の回転
がパッキン本体3の一方平坦面に加わり、他方平坦面は
外装材15との摩擦で止まろうとする。しかし、パッキ
ン本体3の凹部4に硬質の環状体5が組み込まれている
ため、この環状体5がパッキン本体3の締め付け方向の
回転による引っ張り力に抵抗し、環状壁6が歪んだり変
形するのを防ぎ、従って環状壁6は軸方向に圧縮を受
け、ねじ挿通孔2の内周面はねじ11の軸部12に対し
て締め付け状に密着し、外装材15のねじ11による締
結部分の水密を保つことができる。
がパッキン本体3の一方平坦面に加わり、他方平坦面は
外装材15との摩擦で止まろうとする。しかし、パッキ
ン本体3の凹部4に硬質の環状体5が組み込まれている
ため、この環状体5がパッキン本体3の締め付け方向の
回転による引っ張り力に抵抗し、環状壁6が歪んだり変
形するのを防ぎ、従って環状壁6は軸方向に圧縮を受
け、ねじ挿通孔2の内周面はねじ11の軸部12に対し
て締め付け状に密着し、外装材15のねじ11による締
結部分の水密を保つことができる。
【0016】
【考案の効果】以上のように、この考案によると、中央
にねじ挿通孔を有する軟質のパッキン本体を両端面が平
坦面になる円板状に形成し、このパッキン本体の一方平
坦面にねじ挿通孔を囲む環状の凹部を設けて該凹部とね
じ挿通孔の間に環状壁を形成し、上記凹部内に環状壁へ
外嵌する硬質の環状体を組み込み、環状体の外端面とパ
ッキン本体の一方平坦面を同一面としたので、ねじの締
め付け時に、パッキン本体に加わるねじ込み方向の引っ
張り力に環状体が抵抗し、パッキン本体のねじ挿通孔の
周囲に形成した環状壁が歪んだり変形するのを防止し、
パッキン本体のねじ挿通孔の内周をねじの外周面に圧着
させることができ、ねじ締結部分に常に一定した水密効
果を得ることができる。
にねじ挿通孔を有する軟質のパッキン本体を両端面が平
坦面になる円板状に形成し、このパッキン本体の一方平
坦面にねじ挿通孔を囲む環状の凹部を設けて該凹部とね
じ挿通孔の間に環状壁を形成し、上記凹部内に環状壁へ
外嵌する硬質の環状体を組み込み、環状体の外端面とパ
ッキン本体の一方平坦面を同一面としたので、ねじの締
め付け時に、パッキン本体に加わるねじ込み方向の引っ
張り力に環状体が抵抗し、パッキン本体のねじ挿通孔の
周囲に形成した環状壁が歪んだり変形するのを防止し、
パッキン本体のねじ挿通孔の内周をねじの外周面に圧着
させることができ、ねじ締結部分に常に一定した水密効
果を得ることができる。
【図1】この考案に係る組み合わせパッキンの一部切欠
斜視図
斜視図
【図2】同上の使用状態を示す縦断面図
1 組み合わせパッキン 2 ねじ挿通孔 3 パッキン本体 4 凹部 5 環状体 6 環状壁
Claims (1)
- 【請求項1】 中央にねじ挿通孔を有する軟質のパッキ
ン本体を両端面が平坦面になる円板状に形成し、このパ
ッキン本体の一方平坦面にねじ挿通孔を囲む環状の凹部
を設けて該凹部とねじ挿通孔の間に環状壁を形成し、上
記凹部内に環状壁へ外嵌する硬質の環状体を組み込み、
環状体の外端面とパッキン本体の一方平坦面を同一面と
した組み合わせパッキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993038313U JP2596858Y2 (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 組み合わせパッキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993038313U JP2596858Y2 (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 組み合わせパッキン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710625U JPH0710625U (ja) | 1995-02-14 |
JP2596858Y2 true JP2596858Y2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=12521809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993038313U Expired - Fee Related JP2596858Y2 (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 組み合わせパッキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596858Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7159783B2 (ja) * | 2018-10-18 | 2022-10-25 | 日本精機株式会社 | ケース部材の防水構造 |
JP7458206B2 (ja) * | 2020-02-27 | 2024-03-29 | 藤倉コンポジット株式会社 | シール部材 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62102066U (ja) * | 1985-12-18 | 1987-06-29 |
-
1993
- 1993-07-13 JP JP1993038313U patent/JP2596858Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0710625U (ja) | 1995-02-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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